JPH0138739B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は包装材料、特に包み紙を、少なくとも
伝達プーリに巻き付けることを可能とする包装材
料の案内装置に関する。

以下の説明においてはたばこ製造機械について
のみ説明しているが、本発明の包装材料の案内装
置は、包装材料、特に紙、が作業者の多大な苦労
を経た場合にのみ接近可能な非直線状経路に沿つ
て送給されるような全ての機械に適用できるもの
である。

たばこ製造機械は通常供給アセンブリを含んで
おりこのアセンブリ内部にリールからの包み紙が
多数の作動アセンブリを通り送られて変向プーリ
に達しこの変向プーリのまわりに包み紙が巻き掛
けられ次いで受け台上を水平に移動し続けこの受
け台に沿つて横方向に曲げられて連続円筒を形成
する。この変向プーリの近くに包み紙またはウエ
ブが受け台に沿つて進められそして該みたばこ層
を連続して受け入れこのたばこを次いで前述した
円筒内部に包み込んで連続したたばこロツドを形
成する。

たばこ製造機械の作動中に、包み紙が上述した
変向プーリ上流において破断すると、包み紙の通
る経路上に通常設けられているセンサが自動的に
たばこ製造機械を停止させ、それにより作業者が
必要な処置を採ることを可能とする。機械が再作
動するよう作業者が行うべき種々の作業の中で
も、最も面倒な作業の１つに包み紙を上述した変
向プーリのまわりに巻掛けて受け台および刻みた
ばこ層供給用コンベア端間の通常狭い所定の空間
を通過するようになすことがある。

かかる作業は、１つのたばこロツドをつくるよ
う作動しているたばこ製造機械において遂行する
ことすら難しいものであり、ましてや２つのたば
こロツドをつくるよう作動しているたばこ製造機
械、すなわち同時に２つのたばこロツドを製造す
るようになした機械、においてはほとんど不可能
である。事実、この後者の形式の機械において
は、包み紙は２つでありしかもたばこロツドが形
成される受け台に沿い進行させる以前に同軸状に
設けられたそれぞれの変向プーリ上に巻掛けられ
ねばならない。従つて、２つの変向プーリのうち
の１つは処置作業者からみると他のプーリにより
完全におおわれており、従つて実質的に接近し得
ない。

本発明の目的は包装材料をプーリまわりに自動
的に、手動操作を要することなく、巻掛けること
ができる包装材料の案内装置を提供することにあ
る。本発明のより特定された目的はたばこ製造機
械、特に２つのたばこロツドを同時に製造するた
ばこ製造機械、に設置されるようになされてお
り、少なくとも１つのたばこロツドを形成するた
めの受け台の直上流に設けられた各変向プーリに
少なくとも１つの包み紙を自動的に巻き掛けるよ
うになした包装材料の案内装置を提供することに
ある。

上述した目的は本発明においては中間の曲り部
分によつて相互に連結された第１及び第２の部分
からなる実質的にＵ字形の経路に沿つて、少なく
とも１つの包装紙６，７を自動的に前方に移動さ
せ、少なくとも前記第２の部分が前記包装紙の前
進方向の前記曲り部分の下流側に設けられ、少な
くともその一部が前記包装紙を前進させるための
コンベア装置３に沿つて延在している包装材料案
内装置であつて、前記曲り部分の曲率中心を通る
軸線の周りに回動自在に取付けられた少なくとも
１つの多孔プーリ１０と、コンベア装置３に接触
するよう少なくとも前記第２の部分に沿つて配設
された多孔壁１９を有する少なくとも１つの室１
８と、前記プーリ１０の内部と前記室１８の内部
に連通する吸引手段１４，２２とを、具備してな
る包装材料案内装置において、多孔プーリ１０の
周辺の一部がＵ字形経路の前記曲り部分を区画形
成しまた多孔プーリ１０の周辺の残り部分が固定
円筒面１６と流体密状に共働し、前記コンベア装
置３が、通気性環状ベルトコンベアと、前記室１
８と前記多孔プーリ１０との間に介挿された第２
のプーリ４とを有し、前記第２のプーリ４が前記
ベルトコンベアの駆動プーリであり、また前記多
孔プーリ１０がベルトコンベアによつて区画形成
される環状部の外側に配設されていることを特徴
とする包装材料案内装置により達成する。

本発明のその他の特徴および効果は添付図面を
参照して行なう以下の説明から明らかになろう。
なお、添付図面は限定的でなく例示として本発明
の幾つかの実施例を示すものである。

第１図はたばこ製造機械のロツド形成用受け台
１の入口端部を示している。受け台１は実質的に
水平な位置でたばこ製造機械のフレーム（図示せ
ず）に固定されており２つのベルトコンベア３の
上側部分を摺動可能に支持している。ここに２つ
のベルトコンベア３は隣り合つて設けられてお
り、空気を通すように構成されており、図面には
１つだけ表わされている。

受け台の両端部において前記フレームは２つの
プーリを回動可能に支持しており、ここに２つの
プーリのうち受け台１の入口に設けられた１つだ
けが図示されており引用数字４で示されていて、
そのまわりにベルトコンベア３が連続した輪を構
成するよう通過されており引用数字５で示されて
その下側部分は受け台１の下方に延在している。

ベルトコンベア３の上側部分２は受け台１の上
表面に沿い各包み紙６，７を移動させるように配
置されており、この包み紙６，７の上方に刻みた
ばこ層（図示せず）が公知の供給装置により供給
される。なお図面には供給装置の端部８が示され
ている。

第１図に示すように、包み紙６，７は各ベルト
コンベア３の上側部分２の入口端の上方を総括的
に引用数字９により示される包装材料案内装置に
より案内され、後に詳述するように、作動開始時
または包み紙６，７の一方もしくは双方切断時に
包み紙端部を上側部分２の上方に、作業者の手動
操作を全く要することなく、自動供給することを
可能とするという特徴を有している。

包装材料案内装置９は多数の一様配置された半
径方向孔１２を有するとともに受け台１の入口端
と反対側にプーリ４に近接して水平に配置された
パイプ１１からなるプーリ１０を含んでいる。

プーリ１０はたばこ製造機械のフレーム（図示
せず）により回転可能に支持されていて、アクチ
ユエータ手段（図示せず）によつてプーリ４の回
転軸線に平行する水平軸線まわりに回転する。パ
イプ１１は円筒室１３を形成しており、この室１
３は一方において孔１２を通じて外部に連通して
おり他方において吸引装置（図示せず）に連通し
ている。吸引装置の入口導管１４は室１３から外
部に向けて軸線方向に延在している。この室１３
の内部のたばこ製造機械フレームに対して固定し
た位置にシールド部材１５が内蔵されていてこの
シールド部材の外表面は180゜の角度に亘り延在し
ている円筒表面１６となつている。この表面１６
はプーリ１０と同軸状に位置していてプーリ４に
向け回転しているパイプ１１の円筒状内部表面の
少なくとも２つの半分の表面と気密状態で共働す
る。

包装材料案内装置は更にボツクス１７を含んで
おりこのボツクス１７は実質的に直方体形状に形
成されて受け台１の入口端およびプーリ４間の固
定位置に設けられている。ボツクス１７の上部は
実質的に水平な平坦壁１９として構成され、ボツ
クス１７は内室１８を存している。壁１９は、多
数の一様配置された貫通孔２０および受け台１の
上表面と実質的に同一平面内にある外表面２１を
具備しており、ベルトコンベア３の上側部分２の
下表面と接触して設けられている。

室１８は一方において孔２０を通じて外部に連
通し他方において前記吸引装置（図示せず）に連
通している。この吸引装置の他の入口導管はボツ
クス１７の側壁から外部に向けて軸線方向に延在
している。

プーリ４，１０間の固定位置に連結板２３が設
けられておりこの連結板２３の上部部分はベルト
コンベア３の上側部分２の上表面と同一平面に位
置している水平平面表面でありかつプーリ１０の
外表面に対して接線状に位置している。プーリ１
０の外側には多数の環状溝２４が設けられており
この溝２４の各々が板２３かからプーリ１０に向
け水平方向に延びている各突起２５に摺動可能に
係合されている。

第１図に示すように、２つの包み紙６，７の
各々は下側部分からそれぞれの変向プーリ２６に
供給され、各ベルトコンベア３の上方まで実質的
にＵ字状経路を通る。このＵ字状経路は、プーリ
１０の外表面の一部を接触しかつプーリ２６，１
０間に延在する第１の直線部分を、板２３に接触
して延在する第２の直線部分および各ベルトコン
ベア３の上側部分２に接続する曲り部分からなつ
ている。特にこのＵ字状経路の曲り部分はプーリ
１０の周辺部に沿つて延在しておりプーリ１０内
では孔１２がシールド部材１５によつて内側から
塞がれず、従つて導管１４と直接連通している。

使用に際し、作業開始時または作業開始後の包
み紙６，７の切断にひき続き包み紙６，７をプー
リ１０のまわりから受け台１の上に掛けねばなら
ないときには、包み紙６，７は低速で進行されて
それらの自由端がプーリ２６およびベルトコンベ
ア３のプーリ４とともに減速された速度で回転し
ているプーリ１０近傍にもたらされる。この時点
で上述した吸引装置（図示せず）を作動させるこ
とによつて室１３，１８内部を減圧することがで
き、その結果、孔２０を通りさらにまたシールド
部材部材１５から自由にされたままの孔１２を通
り空気が吸引される。

従つて、包み紙６，７の端部は吸引されプーリ
１０の外表面に接触しこのプーリ１０は回転しつ
つ該端部を突起２５上に位置させて包み紙６，７
を板２３および各ベルトコンベア３の上側部分２
の初期部分上に進行させる。これらコンベア３お
よび包紙６，７は上述した吸引装置（図示せず）
によつて確実に結合される。ここに吸引装置はベ
ルトコンベア３を通り孔２０から空気を吸引して
包み紙６，７をボツクス１７上の対応するベルト
コンベアに吸着させ、しかして包み紙６，７を受
け台１に沿つて正しく進行させる。言うまでもな
く、包み紙６，７がプーリ１０に巻き掛けられか
つ受け台１に沿つて進行された後には、導管１
４，２２を通じての空気の吸引を停止する。この
点に関して、上記吸引装置の作動、停止を作業者
が手動によりまたはたばこ製造機の始動後に受け
台１の入口端上流にての包み紙６，７の有無を検
出するようになした制御回路により自動的に行う
ようにすることが好ましい。

第２図および第３図に示した実施例は包装材料
案内装置９と類似する包装材料案内装置２８を示
しており、装置９のボツクス１７に類似し更に多
孔壁１９および下部壁３０を含むボツクス２９を
有している。ここに下部壁３０は貫通孔３１を横
切つており多孔壁１９およびプーリ４に向け傾斜
した平面３２により外部と区画されかつ第２図に
示すようにプーリ４，１０に対し実質的に接線と
なつている。

包装材料案内装置２８においては、ベルトコン
ベア３の下側部分は一対のプーリ３３により変向
されて表面３２に接触して滑るようになつてお
り、２つのプーリ２６はプーリ３３の実質的に下
方に設けられておりかつ表面３２を通過する平面
に対し実質的に接線となつている。最後に、装置
２８においては、装置９の板２３を２枚の板３４
に置換してプーリ４，１０間に挿着しその上部部
分を壁３０の表面２１と実質的に同一平面内にあ
る平表面３５となしている。使用に際して、装置
２８は装置９ときわめて類似しているが僅かにこ
の装置２８にあつては包み紙６，７がベルトコン
ベア３によつてプーリ１０に供給されこのベルト
コンベア３がボツクス２９の壁３０に対応する位
置で包み紙６，７を吸着することがある。

第４図に示す実施例は、受け台１、プーリ４、
ベルトコンベア３、板２３およびボツクス１７の
配置および形状が包装材料案内装置９の同一要素
と実質的に同一な包装材料案内装置３８に関し、
この装置３８はプーリ１０が装置９と異なる方式
で配設されていてその機能が相違している点で異
つている。

装置３８においては、プーリ１０は板２３から
ある距離をあけて設けられており総括的に引用数
字３９により示されているベルトコンベアの駆動
プーリを構成している。

このベルトコンベア３９は環状に閉じられたベ
ルト４０からなり、このベルト４０は三角形の頂
点に配置された３つのプーリ１０，４１，４２の
まわりに巻きかえられていて、この三角形の第１
の辺はボツクス１７の壁１９の表面２１と実質的
に同一平面をなしておりプーリ１０および板２３
近くのプーリ４１間を延在しており、第２の辺は
下向きに傾斜していてプーリ４１および第２のプ
ーリ４２間に延在しており、第３の辺は上向きに
傾斜していてプーリ４２およびプーリ１０間を変
向プーリ２６に対して実質的に接する平面内を延
在している。

ベルト４０は空気を通すように構成されていて
ボツクス４３を囲周していて、そのボツクス４３
の引用数字４４，４５により示される壁は前記三
角形の第１および第３の辺に沿つて延在してい
る。

好ましくはベルト４０は鋼板の多孔バンドから
つくられていて、壁４４，４５は貫通孔４６，４
７を具備しその貫通孔４６，４７によりボツクス
４３の内室４８は外部に連通している。室４８は
導管４９を有しこの導管４９を通り前記吸引装置
（図示せず）に連通している。

包装材料案内装置３８の作動は既に上述した包
装材料案内装置の作動から容易に推側可能であつ
てこれ以上の説明は不要であろう。

上述した包装材料案内装置は、２つの包み紙受
け台１に沿つて進行されて同時に２つのたばこロ
ツドを得るようにしたたばこ製造機械に関して説
明したが、プーリ４，１０の軸方向の大きさを他
の全てのコンベア要素の大きさとともに減ずれば
明らかにこの装置は単一の包み紙を送給するよう
にできる。

本発明によれば、包装材料が切断されても、そ
の端部は吸引装置により多孔プーリの外表面に接
触保持されこのプーリの回転により包装材料は通
気性コンベア上に正しく前進することができ、ま
たこの際、包装材料が通気性コンベアに到達する
前にこのプーリがこの包装材料を確実にＵ字形に
曲げ、以後の包装材料がコンベアと不正確の状態
で共働することが回避されるという効果を奏す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る包装材料案内装置の第１
の実施例の概略長手断面図、第２図は本発明に係
る包装材料案内装置の第２の実施例の平面図、第
３図は第２図の−線に沿う断面図、、そして
第４図は本発明に係る包装材料案内装置の第３の
実施例の長手断面図である。 １……受け台、３……ベルトコンベア、４……
プーリ、６，７……包み紙、９，２８，……包装
材料案内装置、１０……プーリ、１２……半径方
向孔、１３……円筒室、１５……シールド部材、
１７，２９……ボツクス、１８……内室、１９…
…壁、２０……貫通孔、２３……連結板。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 中間の曲り部分によつて相互に連結された第
   １及び第２の部分からなる実質的にＵ字形の経路
   に沿つて、少なくとも１つの包装紙６，７を自動
   的に前方に移動させ、少なくとも前記第２の部分
   が前記包装紙の前進方向の前記曲り部分の下流側
   に設けられ、少なくともその一部が前記包装紙を
   前進させるためのコンベア装置３に沿つて延在し
   ている包装材料案内装置であつて、前記曲り部分
   の曲率中心を通る軸線の周りに回動自在に取付け
   られた少なくとも１つの多孔プーリ１０と、コン
   ベア装置３に接触するよう少なくとも前記第２の
   部分に沿つて配設された多孔壁１９を有する少な
   くとも１つの室１８と、前記プーリ１０の内部と
   前記室１８の内部に連通する吸引手段１４，２２
   とを、具備してなる包装材料案内装置において、
   多孔プーリ１０の周辺の一部がＵ字形経路の前記
   曲り部分を区画形成しまた多孔プーリ１０の周辺
   の残り部分が固定円筒面１６と流体密状に共働
   し、前記コンベア装置３が、通気性環状ベルトコ
   ンベアと、前記室１８と前記多孔プーリ１０との
   間に介挿された第２のプーリ４とを有し、前記第
   ２のプーリ４が前記ベルトコンベアの駆動プーリ
   であり、また前記多孔プーリ１０ベルトコンベア
   によつて区画形成される環状部の外側に配設され
   ていることを特徴とする包装材料案内装置。 ２ 前記室１８がＵ字形経路の第１の部分に沿つ
   て延在している第２の多孔壁３０を有しているこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第１項に記載の装
   置。 ３ 第２の通気性環状ベルトコンベアが設けられ
   た第２のコンベア装置３９と、前記吸引手段に連
   通しかつ前記第２のベルトコンベアに沿つて延在
   する多孔壁４４，４５を有する第２の室４８とを
   具備し、前記第１及び第２のベルトコンベア３，
   ３９が相互に整列していることを特徴とする特許
   請求の範囲第１項又は第２項に記載の装置。