JPH0137187Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0137187Y2
JPH0137187Y2 JP1982095454U JP9545482U JPH0137187Y2 JP H0137187 Y2 JPH0137187 Y2 JP H0137187Y2 JP 1982095454 U JP1982095454 U JP 1982095454U JP 9545482 U JP9545482 U JP 9545482U JP H0137187 Y2 JPH0137187 Y2 JP H0137187Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vane
holder
back pressure
pressure chamber
cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1982095454U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS59584U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP9545482U priority Critical patent/JPS59584U/ja
Publication of JPS59584U publication Critical patent/JPS59584U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0137187Y2 publication Critical patent/JPH0137187Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rotary Pumps (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、ベーン型圧縮機において、特にそ
の能力制御手段に関するものである。
(従来の技術) ベーン型圧縮機は、自動車の冷房装置に用いら
れ、自動車の走行用エンジンで駆動される。した
がつて、走行用エンジンの回転数が高くなると、
ベーン型圧縮機のロータの回転も高まるので、冷
房装置の冷房能力が大きすぎるようになる一方で
走行用エンジンの負荷が増大する。
このため、従来からベーン型圧縮機の吐出容量
を制御することが提案されている。例えば特開昭
51−97138号公報においては、ベーンを引き込ん
だ状態で拘束して吐出容量を低下させることが示
されている。即ち、圧縮機本体に電磁アクチユエ
ータを設け、この電磁アクチユエータにより4つ
のベーンのうち2つを拘束し、吐出容量を60%程
度にするものである。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、上記従来例においては、圧縮機
本体に電磁アクチユエータを設け、この電磁アク
チユエータで直接ベーンを拘束するようにしてあ
るので、その電磁アクチユエータには出力の大き
いものが使用され、圧縮機が大型になるという問
題点があつた。
そこで、この考案は、吐出ガス圧と吸入ガス圧
とを利用し、小型化することができる能力制御手
段付きのベーン型圧縮機を提供することを課題と
している。
(問題点を解決するための手段) しかして、この考案の特徴とするところは、動
作空間の一方側でサイドブロツクの側面に形成さ
れたホルダ挿入溝に出没自在に挿入されたホルダ
と、ベーンが引き込んだときにホルダと嵌合する
ようベーンの側面に形成された嵌合用溝と、ホル
ダ挿入溝と吸入ガス通路又は吐出ガス通路との連
通を切り換える第1の切換弁を有するベーン拘束
装置、及び背圧室と吸入ガス通路との連通、遮断
を制御する第2の切換弁を有する背圧切換装置を
設けたことにある。
(作用) したがつて、まず背圧室に吸入ガスを導いて、
ベーンを一時的に引き込め、次にベーン拘束装置
のホルダを突出すると、ベーンが一つの動作空間
を通過する間はホルダにベーンの嵌合用溝が嵌合
するので、圧縮作用はベーンが引き込んだ動作空
間を除く他の動作空間のみで行われるようにな
り、すべての動作空間で圧縮作用が行われる通常
時と比較して能力を低下させることができる。上
記ホルダは、ホルダ挿入溝への吐出ガス圧と吸入
ガス圧とを切換えることで出没制御され、出力の
小さい切換弁を設けられば足り、そのため、上記
課題を達成することができるものである。
(実施例) 以下、この考案の実施例を図面により説明す
る。
第1図乃至第3図において、この考案のベーン
型圧縮機が示され、圧縮機本体1は、シリンダ2
の両側にサイドブロツク3a,3bを固定して構
成され、シリンダ2には案内面4が形成され、該
案内面4は楕円形又はこれに近い形状となつてい
る。
この圧縮機本体1内には、中心に駆動軸5が固
く結合された円筒状のロータ6が配置され、駆動
軸5は、前記サイドブロツク3a,3bに形成さ
れた軸受孔7a,7bに挿入されて回転自在に支
持されている。
動作空間8a,8bは、、圧縮機本体1とロー
タ6とに囲まれ、ロータ6の周面がシリンダ2の
案内面4に接するラジアルシール部9a,9bを
もつて区画形成されている。
前記ロータ6には、ほぼ半径方向にベーン溝1
0が一定角度隔てて例えば5個形成され、それぞ
れのベーン溝10にベーン11が摺動自在に嵌挿
されており、このベーン11は、ベーン溝10の
下方に設けられた背圧室12からの背圧により先
端方向に押出され、シリンダ2の案内面4に沿つ
て回転するようになつている。
前記圧縮機本体1の周囲は、一方のサイドブロ
ツク3aに密着固定されたヘツド13と、このヘ
ツド13に密着固定されたシエル14とに囲まれ
ている。このシエル14の後端面には吸入口15
と吐出口16とがそれぞれ開口し、吸入口15は
低圧室17に、吐出口16は高圧室18にそれぞ
れ通じている。低圧室17は、サイドブロツク3
bに密着固定されたカバー19をもつて高圧室1
8と仕切られ、さらにシリンダ2及びサイドブロ
ツク3a,3bに形成の連通孔20を介してヘツ
ド13内に通じている。一方、高圧室18は、圧
縮機本体1とシエル4とに囲まれて構成され、こ
の高圧室18にオイル分離板21が設けられてい
ると共に、該高圧室18の下部がオイル溜りの2
2となつている。このオイル溜り22と前記一方
の軸受孔6aとは、サイドブロツク3aに形成さ
れたオイル供給孔23を介して連通し、高圧室1
8の圧力によりオイルを駆動軸5と軸受孔6aと
の隙間に供給し、さらにその一部を駆動軸5のシ
ール装置24に供給する他に背圧室12に供給す
るようになつており、前述したようにこの供給さ
れたオイルの圧力によりベーン11が押出される
ものである。
前記低圧室17は、サイドブロツク3a,3b
に形成された吸入孔(図示せず)を介して、ま
た、高圧室18はシリンダ2のラジアルシール部
9a,9b付近に形成された吐出孔25a,25
bを介してそれぞれ動作空間8a,8bに通じる
ようになつており、吐出孔25a,25bはリー
ド形の吐出弁26a,26bで閉じられている。
ここまでの構成は従来のベーン型圧縮機とほぼ
同様であり、この考案のベーン型圧縮機は下記す
るベーン拘束装置を負荷したことを特徴の一つと
しいる。
ベーン拘束装置は、前記ベーン11が一つの動
作空間8aを通過するときにベーン11をベーン
溝10に引き込んだ状態で拘束し得るようにした
ものであり、前記一方の動作空間8a側でサイド
ブロツク3a,3bに設けられたホルダ27a,
27bを有する。該ホルダ27a,27bは、前
記ロータ6と同心の半円形状をなし、サイドブロ
ツク3a,3bに形成された同じく半円形のホル
ダ挿入溝28a,28bに出没自在に挿入されて
おり、該ホルダ挿入溝28a,28bの両端はロ
ータ6の中心とラジアルシール部9a,9bとを
結んだ線上にある。一方、前記各ベーン11の側
面には、ホルダ27a,27bが突出したときに
嵌合するよう嵌合用溝29が形成されていると共
に、ロータ6の側面には、ホルダ27a,27b
が突出したときに逃がすための逃げ溝39が円形
に形成されている。
前記ホルダ挿入溝28a,28bは、圧縮機本
体1及びシエル14に形成された高低圧導入路3
0を介してシエル14に設けられた第1の継手3
1に通じ、さらに該第1の継手31は第1の電磁
切換弁32を介して吸入ガス通路33及び吐出ガ
ス通路34に通じている。第1の電磁切換弁32
は、例えば2位置3ポートで、位置にあるとき
は、ホルダ挿入溝28a,28bを吸入ガス通路
33に連通せしめてホルダ27a,27bを引き
込めた状態に維持し、位置にあるときは、ホル
ダ挿入溝28a,28bを吐出ガス通路34に連
通せしめて、ホルダ27a,27bとサイドブロ
ツク3a,3bとの間に設けられた弾性部材35
に抗してホルダ27a,27bを突出するように
なつている。
また、この考案のベーン型圧縮機は、前記背圧
室12の圧力を高低に切換える背圧切換装置を有
する。この背圧切換装置は、背圧室12がサイド
ブロツク3b及びシエル14に形成された吸入ガ
ス導入路36を介してシエル14に設けられた第
2の継手37に通じ、さらにこの第2の継手37
が第2の電磁切換弁38を介して吸入ガス通路3
3に通じている。この第2の電磁切換弁38は、
例えば2位置2ポートのON−OFF弁で、位置
にあるときは背圧室12を吸入ガス通路33から
遮断するので、背圧室12の圧力を高く保ち、
位置にすると背圧室12を吸入ガス通路33に通
じさせて背圧室12に吸入ガス圧を導入してその
圧力を低くするようになつている。
上記構成において、第1及び第2の電磁切換弁
32,38がそれぞれ位置にあると、ホルダ挿
入溝28a,28bには吸入ガス圧が導入されて
ホルダ27a,27bが吸引されて引き込んだ状
態で保持され、一方背圧室12は高圧状態になつ
ているので、ベーン11は半径方向へ押出されて
シリンダ2の案内面4に沿つて回転し、動作空間
8a,8bの双方で圧縮が行われる。
しかして、駆動源と駆動軸5とを連結する電磁
クラツチを切つてロータ6の回転を停止し、その
直後に第2の電磁切換弁38を位置に切換える
と、背圧室12に吸入ガス圧が導入されて背圧室
12が低圧となるので、ベーン11がベーン溝1
0内に引き込む。その後直ちに第1の電磁切換弁
32を位置に切換えると、ホルダ挿入溝28
a,28bに吐出ガス圧が導入されるので、ホル
ダ27a,27bが突出し、一方の動作空間8a
側にあるベーン11の嵌合用溝29が嵌合する。
したがつて、その後に第2の電磁切換弁38を
位置に戻して駆動を開始すれば、ベーン11はラ
ジアルシール部9aを通過するごとにホルダ27
a,27bに嵌合して引き込んだ状態で拘束され
て一方の動作空間8aを通過し、ラジアルシール
部9bを通過するごとにその拘束が解除されるの
で、圧縮作用は他方の動作空間8bでのみ行わ
れ、能力が半減するものである。
尚、かかる操作は第1および第2の電磁切換弁
32,38並びに電磁クラツチにより行われるの
で、駆動源の回転数を検出して電気的に自動制御
することが可能である。
(考案の効果) 以上述べたように、この考案によれば、一方の
動作空間を通過するときにベーンを引き込んだ状
態で拘束できるようにしたので、二つの動作空間
と一つの動作空間のみとで圧縮作用を行うように
切り換えて能力を制御することができる。そのた
め、自動車用冷房装置のように駆動源の回転によ
り駆動するものにあつては、冷房能力が大きすぎ
ることがなくなるので、駆動源の負荷が少なくな
つて省エネルギーとなる。また、ベーン拘束装置
は、出没自在のホルダにベーンの嵌合用溝を嵌合
させる簡単な構造であるから、ロータにはほとん
ど加工を加える必要がない。さらに吐出ガス圧と
吸入ガス圧とによりホルダを出没させるようにし
たので、小さな切換弁を設ければ足り、小型、軽
量なものにすることができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案のベーン型圧縮機を示す縦断
面図、第2図は第1図のA−A線断面図、第3図
は同上に用いたホルダ付近の構造を示す拡大断面
図である。 1……圧縮機本体、2……シリンダ、3a,3
b……サイドブロツク、4……案内面、6……ロ
ータ、8a,8b……動作空間、9a,9b……
ラジアルシール部、11……ベーン、12……背
圧室、27a,27b……ホルダ、28a,28
b……ホルダ挿入溝、29……嵌合用溝、32…
…第1の切換弁、38……第2の切換弁。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シリンダの両側にサイドブロツクを固定して構
    成された圧縮機本体内にロータを配置し、このロ
    ータの周面が前記シリンダに形成された案内面に
    接触する2つのラジアルシール部で区画して2つ
    の動作空間を形成し、該動作空間で前記ロータに
    設けられたベーンが背圧室からの背圧によりシリ
    ンダの案内面に押付けられながら回転するベーン
    型圧縮機において、前記動作空間の一方側でサイ
    ドブロツクの側面に形成されたホルダ挿入溝に出
    没自在に挿入されたホルダと、前記ベーンが引き
    込んだときに前記ホルダと嵌合するよう前記ベー
    ンの側面に形成された嵌合用溝と、前記ホルダ挿
    入溝と吸入ガス通路又は吐出ガス通路との連通を
    切り換える第1の切換弁を有するベーン拘束装
    置、及び前記背圧室と吸入ガス通路との連通、遮
    断を制御する第2の切換弁を有する背圧切換装置
    を設けたことを特徴とするベーン型圧縮機。
JP9545482U 1982-06-25 1982-06-25 ベ−ン型圧縮機 Granted JPS59584U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9545482U JPS59584U (ja) 1982-06-25 1982-06-25 ベ−ン型圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9545482U JPS59584U (ja) 1982-06-25 1982-06-25 ベ−ン型圧縮機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59584U JPS59584U (ja) 1984-01-05
JPH0137187Y2 true JPH0137187Y2 (ja) 1989-11-09

Family

ID=30227944

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9545482U Granted JPS59584U (ja) 1982-06-25 1982-06-25 ベ−ン型圧縮機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS59584U (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5197138A (ja) * 1975-01-21 1976-08-26

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5197138A (ja) * 1975-01-21 1976-08-26

Also Published As

Publication number Publication date
JPS59584U (ja) 1984-01-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0332794Y2 (ja)
JPS6357889A (ja) 回転式圧縮機
JPH06280766A (ja) 多段回転圧縮機
JPS63123792U (ja)
JPS6331679B2 (ja)
JPH0137187Y2 (ja)
JPH0551077B2 (ja)
JPS63259190A (ja) 可変容量型ベ−ン圧縮機
JPS6346714Y2 (ja)
JPS6334320B2 (ja)
JPH07293466A (ja) 圧縮機
JP3752098B2 (ja) 気体圧縮機
JPH01155096A (ja) ベーン型回転圧縮機
JPS63280883A (ja) 可変容量型ベ−ン圧縮機
JPS6330517B2 (ja)
JPH0320556Y2 (ja)
JPS59103982A (ja) ベ−ン圧縮機におけるベ−ン背圧制御構造
JPH0730949Y2 (ja) 可変容量型ベ−ン圧縮機
JPH0437277Y2 (ja)
JPH0138313Y2 (ja)
JPH0441273Y2 (ja)
JPS6042229Y2 (ja) 圧縮機
JPH0310395Y2 (ja)
JPH075274Y2 (ja) 2段式油回転真空ポンプ
JPH0772550B2 (ja) 可変容量型ベ−ン圧縮機