JPH075274Y2 - 2段式油回転真空ポンプ - Google Patents

2段式油回転真空ポンプ

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JPH075274Y2
JPH075274Y2 JP4724789U JP4724789U JPH075274Y2 JP H075274 Y2 JPH075274 Y2 JP H075274Y2 JP 4724789 U JP4724789 U JP 4724789U JP 4724789 U JP4724789 U JP 4724789U JP H075274 Y2 JPH075274 Y2 JP H075274Y2
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JP
Japan
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pump
oil
oil supply
pump chamber
stage
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JP4724789U
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JPH02137591U (ja
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繁広 大木
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Shinko Seiki Co Ltd
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Shinko Seiki Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は2段式の油回転真空ポンプ、特に真空封止用
の油を循環させるための給油ポンプを持った2段式油回
転真空ポンプに関する。
〔従来の技術〕
従来、第4図及び第5図に示すような2段式油回転真空
ポンプが知られている。即ち、ケーシング1内には短円
柱形のポンプ室2及び3が形成されており、共通の回転
軸4に取付けられた短円柱形のローター5及び6が上記
各ポンプ室内にそれぞれ配置されている。ポンプ室2及
び3は、それぞれ吸入口7及び8と吐出口9及び10とを
有し、ポンプ室2の吐出口9はポンプ室3の吸入口8
に、ケーシング1に形成された排気路11によって連通さ
れている。ポンプ室3には、軸4に連動して駆動される
給油ポンプ12から給油路13を通って封止油が供給され、
ポンプ室2には、ポンプ室3からケーシング1に設けた
給油路14を通って封止油が供給される。
ポンプ室2への給油をポンプ室3から行うのは、高真空
側のポンプ室2に、ポンプ室3で脱気された封止油を供
給することによって、到達真空度を高めるためである。
〔考案が解決しようとする課題〕
1段式油回転ポンプの到達真空度は0.04〜0.05Torr程度
であるが、高真空段側にも脱気されていない封止油を使
用した場合は、2段式油回転ポンプでも到達真空度が0.
01〜0.02Torrと、僅かにしか向上しない。しかし、高真
空段の封止油に、低真空段で脱気された封止油を使う
と、2段式油回転ポンプの到達真空度は10-4Torrオーダ
まで上昇する。
上述の従来の2段式油回転ポンプにおける高真空段への
給油は、双方のポンプ室間の差圧に依存している。その
ために、高圧運転時には高真空段への給油量が減少し、
300Torr以上になると殆ど給油が行われない状態にな
る。
従って、真空ポンプの運転の初期に高真空段では、ポン
プ内での漏洩によって排気性能が低下するばかりでな
く、吸引排気空間の容積に較べて真空ポンプの容量が小
さかったり、吸入側に漏洩があったりして、高圧運転の
時間が長引くと、焼付を起こす問題があった。
この考案は、上述のような2段式油回転ポンプの高真空
段における運転初期の排気性能を改善し、かつ長時間の
高圧運転の際の焼付を防止しようとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
この考案は、上述の従来の2段式油回転真空ポンプ、即
ち第1及び第2の油回転真空ポンプの各ローターを共通
の回転駆動軸に取付け、第1のポンプの吐出口を第2の
ポンプの吸入口に接続し、第2のポンプのポンプ室に給
油ポンプを接続し、第1のポンプのポンプ室と第2のポ
ンプのポンプ室との間に給油路を設けたものにおいて、
上記給油ポンプと上記給油路または第1のポンプのポン
プ室との間に、開閉弁を有する給油路を設けたことを特
徴とする。
この開閉弁は、手動開閉弁、自動開閉弁の何れであって
もよく、自動開閉弁の場合は、第1のポンプの吸引口の
圧力によって制御するか、または上記回転駆動軸を駆動
する電動機の電源スイッチの閉成によって始動するタイ
マーによって制御する。
〔作用〕
真空ポンプの運転開始と同時に開閉弁を開くと、給油ポ
ンプが供給する封止油は、第2のポンプのポンプ室内に
送入されるだけでなく、第1のポンプのポンプ室内へも
送入される。従って、第1のポンプは、吐出側から吸入
側への漏洩が無くなるために排気性能が向上すると共
に、焼付が全く起こらない。
このまま運転を継続しても、真空度を0.01〜0.02Torr程
度に到達させることができるが、真空度が数10Torr以下
になると、第2のポンプのポンプ室から第1のポンプの
ポンプ室へ、差圧を利用して給油路14により封止油を吸
入させることが可能になるので、開閉弁を閉じる。する
と、第2のポンプのポンプ室へは、第1のポンプのポン
プ室内で脱気された封止油が供給されるため、真空度を
10-4Torrオーダまで高めることができる。
〔実施例〕
第1図及び第2図において、ケーシング1内に形成した
短円筒形のポンプ室2及び3には、共通の回転軸4に取
付けた短円筒形のローター5及び6がそれぞれ偏心して
収容されている。各ローターには出没自在なベーン15、
15及び16、16がそれぞれ設けられていて、これらベーン
の先端はポンプ室2及び3の内周壁に接触している。各
ポンプ室は、それぞれ吸入口7及び8と吐出口9及び10
とを有し、吐出口9は吸入口8に、ケーシング1に穿設
した排気路11を経由して連通する。吐出口10は、適当な
排気弁17を有する。給油ポンプ12は給油路13を経てポン
プ室3に接続され、ポンプ室2と3との間には給油路14
が設けられている。更に、給油路13と14との間には、手
動開閉弁18を有する給油路19が設けられる。
真空ポンプの運転の初期には、手動開閉弁18を開いてお
く。すると封止油は、給油ポンプ12から給油路13を通っ
てポンプ室3に供給されると共に、給油ポンプ12から給
油路19と給油路14の一部とを通ってポンプ室2へも送給
されるので、ポンプ室2内でもローター5は給油状態で
回転する。
真空ポンプの運転を開始してから適当な時間後、または
吐出口10からの吐出ガスが僅少になるのを確認した後
に、手動で開閉弁を閉じると、ポンプ室2へはポンプ室
3で脱気された封止油か給油路14を通って供給されるよ
うになるので、真空度を所望値まで高めることができ
る。
第3図に示す実施例では、ポンプ室2の吸入口7には管
路20によって圧力センサー21が結合されており、圧力セ
ンサー21の出力は制御回路22に供給され、制御回路22の
出力は電磁開閉弁18の制御コイル23に供給されている。
圧力センサー21の検出圧力が高い間は、電磁開閉弁18は
開いており、ポンプ室2へは給油ポンプ12から直接封止
油が供給される。そしてセンサー21の検出圧力が例えば
50Torr以下になると、制御コイル23に電流が流され、開
閉弁18は閉じられ、ポンプ室2へはポンプ室3内の封止
油が給油路14を通って供給されるようになる。
〔考案の効果〕
以上の実施例によって明らかなように、この考案によれ
ば、2段式油回転真空ポンプの高真空段にも、運転の初
期から給油することができるので、無給油状態下での運
転によって起る排気性能の低下や焼付を効果的に防ぐこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例の縦断面図、第2図は同実施
例の展開断面図、第3図はこの考案の他の実施例の縦断
面図、第4図は従来の2段式油回転ポンプの縦断面図、
第5図は同従来例の展開断面図である。 2……第1のポンプのポンプ室、3……第2のポンプの
ポンプ室、4……回転駆動軸、5及び6……ローター、
7及び8……吸入口、9及び10……吐出口、12……給油
ポンプ、14及び19……給油路、18……開閉弁。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1及び第2の油回転真空ポンプの各ロー
    ターを共通の回転駆動軸に取付け、第1のポンプの排気
    口を第2のポンプの吸入口に接続し、第2のポンプのポ
    ンプ室に給油ポンプを接続し、第1のポンプのポンプ室
    と第2のポンプのポンプ室との間に給油路を設けた2段
    式油回転真空ポンプにおいて、上記給油ポンプと上記給
    油路または第1のポンプのポンプ室との間に開閉弁を有
    する給油路を設けたことを特徴とする2段式油回転真空
    ポンプ。
JP4724789U 1989-04-21 1989-04-21 2段式油回転真空ポンプ Expired - Lifetime JPH075274Y2 (ja)

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JP4724789U JPH075274Y2 (ja) 1989-04-21 1989-04-21 2段式油回転真空ポンプ

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Publication Number Publication Date
JPH02137591U JPH02137591U (ja) 1990-11-16
JPH075274Y2 true JPH075274Y2 (ja) 1995-02-08

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JP4724789U Expired - Lifetime JPH075274Y2 (ja) 1989-04-21 1989-04-21 2段式油回転真空ポンプ

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