JPH0136693Y2 - - Google Patents

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JPH0136693Y2
JPH0136693Y2 JP997886U JP997886U JPH0136693Y2 JP H0136693 Y2 JPH0136693 Y2 JP H0136693Y2 JP 997886 U JP997886 U JP 997886U JP 997886 U JP997886 U JP 997886U JP H0136693 Y2 JPH0136693 Y2 JP H0136693Y2
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bolt
cam bolt
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ウイツシユボーン型前輪懸架装置を
備えた自動車におけるキヤンバとキヤスタの調整
機構を操作してキヤンバとキヤスタの所定角度を
設定する調整装置に関するものである。
〔従来の技術〕
ウイツシユボーン型前輪懸架装置を備えた自動
車のキヤンバとキヤスタの調整機構として、例え
ば、第9〜10図に示したものが知られている。
図において、Eは端部が自動車のフレーム(図
示省略)に取り付けられたブラケツトで、それぞ
れの下端部に設けた一対の支持部F,Fの間に、
U字状のロワーアームGの端部が挿入されてい
る。Hは各支持部Fの外面に固着突設された一対
の規制板、Kは各規制板H,H間に、それらに周
面を接して配置された円形の板カムで、各板カム
Kは前記各支持部FとロワーアームGを貫通した
カムボルトMに、セレーシヨンによつてそれぞれ
回転不能に取り付けられている。Sはアツパーア
ーム、Nはナツト、PはロワーアームGに設けた
ブシユ、RはブシユPと支持部F間に介在させた
座金である。WはカムボルトMとナツトNの回動
具である。
この調整機構によるキヤンバとキヤスタの調整
は、カムボルトMで板カムKを回転し、板カムK
と規制板Hを介してカムボルトMと共にロワーア
ームGを矢印XまたはY方向に移動させるもので
ある。
前記カムボルトMの回転を従来は、第9図に鎖
線で示したフロントデイスクTに、第6〜7図に
示したキヤンバ計測装置Dの可動体34の全周を
当接させ、かつ可動体34の上下部のそれぞれに
接触させた一対の接触子36a,36bの移動量
の差に基づいてキヤンバを計測する。一方、第5
図に示したキヤスタ計測装置Cの一対の接触子3
0a,30bを、第9図に示したように、ステア
リングナツクルUの上下部のそれぞれに接触さ
せ、それらの移動量に基づいてキヤスタを計測す
る。
このようにして計測したキヤンバとキヤスタに
基づいて、それらに対応した数を表示装置に表示
する。そして、この数字を視覚で見ながら前記カ
ムボルトを回し、表示装置の数字が定められた数
に一致させることで、キヤンバとキヤスタが所定
の角度になつたことを知るものである。
〔考案が解決しようとする問題点〕
従来は上記のように、調整前のキヤンバとキヤ
スタを測定し、その数値に基づいて表示された数
を見ながらカムボルトを回転させるから、カムボ
ルトの回転方向は表示装置に表示された数値によ
つて判断をすることが必要であり、能率が低くな
る問題がある。また、カムボルトの回転角は比較
的小さいから、回しすぎるようなことも生じ、調
整作業が煩雑になる問題があり、かつ調整の精度
にばらつきが生じやすいなどの難点がある。
本考案は、前記の問題を解決するものであつ
て、計測装置で計測したキヤンバとキヤスタに基
づいて、カムボルトを所定の角度ずつ回転させる
ことが可能な調整装置を得ることを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案のキヤンバとキヤスタの調整装置は、ウ
イツシユボーン型前輪懸架装置のアームの一端
を、フレームのブラケツトに取り付けるととも
に、回転不能に取り付けたカム板でキヤンバとキ
ヤスタの調整をするカムボルトを、その径方向で
支持する支持体を固着した取付部材を、上下動可
能にかつスプリングで上方に付勢して揺動部材に
取り付け、この揺動部材を水平方向の軸心周りで
揺動可能に基台に取り付けてなる支持装置と、前
記支持部材で支持するカムボルトの軸心と軸心が
ほぼ一致する支軸に揺動可能に取り付けたスイン
グアームを設け、このスイングアームの突出方向
とほぼ同方向にスライド可能で、その両方向にば
ねで付勢した、前記カムボルトを回転させるボル
ト回動具が、前記スイングアームにそれと共にス
イング可能に取り付けられ、このスイングアーム
を指示された角度をスイングさせる駆動手段を設
けたカムボルトの回転装置、及びキヤンバとキヤ
スタの各測定装置の測定値に基づいて、前記駆動
手段にスイングアームのスイング方向と角度とを
指示する制御装置からなることを特徴とする。
〔作用〕
上記の構成からなる本考案の調整装置は、カム
ボルトを、その頭部をボルト回動具側にして、シ
ヤンクを支持体で支持して、カムボルトの軸心を
ボルト回動具に合わせ、前記頭部にボルト回動具
をかみ合わせる。そして、キヤンバとキヤスタの
各測定装置の測定値に基づいて制御装置が、スイ
ングアームの駆動手段に回転方向と角度を指示す
る。この指示に従つて駆動手段がスイングアーム
をスイングさせるから、同時にボルト回動具がス
イングして、カムボルトと共に板カムを回転させ
る。
したがつて、カムボルトの回転角に応じ、フレ
ームのブラケツトに対してカムボルトと共に懸架
装置のアームが移動し、キヤンバとキヤスタを調
整するものである。前記アームボルトの回転によ
つて、ブラケツトに対してアームと共にアームボ
ルトが移動した際、支持体は取付部材の上下動と
揺動部材の揺動で、また、ボルト回動具はばねを
圧縮してのスライドで前記カムボルトの移動を吸
収するから、カムボルトを支障なく回転させるこ
とができる。
〔実施例〕
本考案の調整装置の実施例を第1〜8図に基づ
いて説明する。
第1〜3図において、1は基台、2は揺動部材
で、軸心を水平方向にした支軸3で基台1に、鎖
線で示したように、揺動可能に取り付けられてい
る。4は揺動部材2に装着した取付部材で、これ
は可動部4aとこれに固着された取付部4bとで
構成されている。
前記取付部材4は、揺動部材2に取り付けた軸
線が垂直方向の支持筒2aに、可動部4aに固着
した支持ロツド4cをスライド可動に挿入して、
上下動可能に揺動部材2に装着されている。5は
揺動部材2と可動部4a間に介在させたスプリン
グで、これで取付部材4を上方に付勢している。
6は揺動部材2と基台1間に介在させた支持スプ
リングで、これで揺動部材2を上方に付勢してい
る。7は基台1上に設けたストツパで、これで揺
動部材2が必要以上に揺動することを防止してい
る。
8は一端が取付部4bに固着されて、支軸3の
径方向に突設された取付アームで、その他端に支
持体9が固着され、かつ支持体9の上面側にカム
ボルトをその径方向で支持する支持凹部9aが形
成されている。
10は取付部4bに端部を固着して、取付アー
ム8と同じ側に突設した支持アームで、その他端
に前記支持体9で支持したカムボルトのナツトを
回転させるナツトランナ11(第3図参照)が装
着されている。12はナツトランナ11に端部を
回動可能に取り付けて垂下状に設けたスイングア
ームで、他端にナツトランナ11と平行方向にし
て油圧シリンダ13(第3図参照)が取り付けら
れている。
14はボルト回動具としてのレンチで、そのハ
ンドル15の長さ方向の中間部が前記油圧シリン
ダ13のロツド13aに取り付けられている。
(第2〜3図参照)16はハンドル15の先端に
設けた、カムボルトの頭部を保持するレンチ部
で、そのロツド部16aが、ハンドル15の端部
に、その長さ方向に対してやや傾斜させて設けた
取付孔17にスライド可能に挿入され、かつロツ
ド部16aの外周に突設した突部16bの両側に
配したばね18で、ロツド部16aが取付孔17
に入る方向と、出る方向とにスライド可能に構成
されている。
前記レンチ部16のカムボルトの頭部を挿入す
る孔16cは、レンチ部16がスライドする方向
の寸法に対し、前記スライド方向と直交方向の寸
法を長くして、カムボルトを回転させる場合など
における、カムボルトに対するレンチ部16の追
従を円滑化している。そして、前記孔16cのカ
ムボルトが挿入される側のエツジ部を斜面にして
おけば、カムボルトの頭部の挿入がより容易であ
る。
19は前記油圧シリンダ13の先端に固着した
ブラケツト、20は軸線を油圧シリンダ13の軸
線と直交方向にした駆動用ナツトで、その外周に
突設した支持ピン21で、油圧シリンダ13の軸
線と平行方向の軸心周りで回動可能に前記ブラケ
ツト19に取り付けられている。22は一端をブ
ラケツト20に固着して、油圧シリンダ13のロ
ツド13aと平行に設けた支持ロツド(第3図参
照)で、その他端を前記レンチ14のハンドル1
5の基端にスライド可能に貫通している。
すなわち、ロツド13aと支持ロツド22でレ
ンチ14を支持して、レンチ部16を支持体9を
介して前記ナツトランナ11と相対向させ、かつ
レンチ部16の軸線をナツトランナ11とそれと
ほぼ一致させている。
23は前記駆動ナツト20と相対向させて、前
記支持ロツド22の軸心と平行な軸心周りで揺動
可能に前記取付部4bに取り付けた軸受部材で、
これに一端を回転可能に取り付けたねじ軸24が
前記駆動ナツト20とかみ合つている。25は軸
受部材23に取り付けた、ねじ軸24を回転させ
るステツピングモータ(第2図参照)で、歯車な
どの回転伝達機構(図示省略)でねじ軸24に連
結されており、このステツピングモータ25、ね
じ軸24及び駆動ナツト20でスイングアーム1
2をスイングさせる駆動手段26が構成されてい
る。
27は前記取付部4bの端面に固着された支持
ブランケツト(第3図参照)で、これに前記軸受
部材23がそれの両側に突設した支持ピン28で
揺動可能に取り付けられている。そして、前記支
持ピン28はその軸心を、ねじ軸24の径方向に
おいてその軸心にほぼ一致させている。したがつ
て、ステツピングモータ25でねじ軸24を回転
してスイングアーム12をスイングさせたとき
に、それに応じて軸受部材23も揺動するが、ね
じ軸24の端部の位置は変化しないので、ねじ軸
24の回転量に対応してスイングアーム12はス
イングをする。
この実施例の調整装置Aは上記のように構成さ
れている。
第4図は自動車の組立ラインにおける組付装置
Bに、前記調整装置Aが配置された例であつて、
左右の前輪に対する各ロワーアームのフロントと
リアのカムボルトに対して4台配置されている。
第5図はキヤスタ計測装置cを示すものであ
る。図において、30a,30bは上下方向に配
置された進退可能な一対の接触子で、これらを例
えばステアリングナツクルの上下の側面に接触さ
せる。31a,31bは接触子30a,30bの
移動量を検出する検出装置で、これらの出力信号
を制御装置(図示省略)に入力する。32は接触
子30a,30bなどの支持部材で、これがレー
ル32aにスライド可能に装置されている。33
は支持部材32を移動させる油圧などのシリンダ
である。
第6〜7図はキヤンバ計測装置Dを示すもので
ある。図において、34はフロントデイスなどに
当接させる可動体で、ロツド35に任意の方向に
変位可能に取り付けられている。
36a,36bは可動体34の上下位置に接す
る一対の接触子で、支持部材37に進退可能に取
り付けられている。38a,38bは接触子36
a,36bの移動量を検出する検出装置で、これ
らの出力信号は制御装置に入力される。39は油
圧シリンダで、これで支持部材37をレール40
に沿つてスライドさせる。
上記構成において、第4図の組付装置に懸架機
構その他を装着した自動車のフレームを第4図の
組付装置に取り付け、第8図に示したように、支
持体9上に各カムボルトMの座金Rを載置し、カ
ムボルトMの軸線をレンチ14のレンチ部16と
ナツトランナ11に合わせる。そして、ナツトラ
ンナ11を作動させ、それをナツトNにかみ合わ
せ、かつ油圧シリンダ13を作動させ、レンチ1
4を支持ロツド22に沿つてスライドさせて、レ
ンチ部16をカムボルトMの頭部にかみ合わせ
る。
そして、ナツトランナ11でナツトNを、例え
ば200Kg/cm2に仮締めされていることを確認する。
一方、第9図に示したように、ステアリングナ
ツクルUの上下部に、キヤスタ計測装置Cのシリ
ンダ33を作動させ、接触子30a,30bをス
テアリングナツクルUの上下部に接触させて、そ
れらの移動量を検出装置31a,31bから制御
装置に出力する。また、キヤンバ計測装置Dの可
動体34を油圧シリンダ38で、第9図に示した
ようにフロントデイスクTに当接させ、かつ接触
子36a,36bを可動体34に接触させて、接
触子36a,36bの移動量を検出装置38a,
38bが検出し、それを制御装置に出力する。
制御装置は前記データに基づいて、ステツピン
グモータ25に回転方向と、回転数を指令する。
この指令でステツピングモータ25が駆動され
て、第8図におけるねじ軸24を回転し、駆動ナ
ツト20を介してスイングアーム12をスイング
させるから、同時にレンチ14がスイングして、
カムボルトMを所定方向に、所定角度回転させロ
ワーアームGを矢印X,Y方向に移動させて、キ
ヤンバとキヤスタを調整する。レンチ14でカム
ボルトMを回転した場合、ナツトNはナツトラン
ナ11に対し空転する。
制御装置からは、例えば、まずキヤンバを所定
角度にするための指令を出力し、次にキヤスタに
対する指令を出力することを数回反復する。すな
わち、キヤンバとキヤスタを各別に調整しても、
これらを同時に調整するための指令を出力しても
よい。また、制御装置の指令でカムボルトMを回
転させるとともに、板カムKに表示した目盛りV
(第9図参照)の移動量を視覚センサ(図示省略)
で確認して、ステツピングモータ25を停止させ
ることも可能である。
前記のようにして、カムボルトMを回転させる
と、カムボルトMもロワーアームGと共に移動す
るが、取付部材4は上下動可能であり、かつ揺動
部材2と共に揺動もする。そして、レンチ部16
がスライド可能であるから、支持体9とナツトラ
ンナ11及びレンチ14は前記カムボルトMの移
動に追従する。したがつて、カムボルトMを確実
に回転して、ロワーアームGの位置を調整でき
る。
本考案は上記したように、キヤンバ計測装置と
キヤスタ計測装置による計測値に基づく制御装置
からの指令で、駆動手段によつてスイングアーム
をスイングさせることでボルト回動具を回動して
カムボルトを回転させる。したがつて、カムボル
トを必要な角度正確に回転させることができ、キ
ヤンバとキヤスタを高精度で能率よく調整するこ
とが可能である。
カムボルトを支持する支持体を取り付けた取付
部材は上下動が可能であると共に、揺動部材を介
して回動も可能であり、かつレンチはスイングア
ームの突出方向とほぼ同方向に移動可能である。
したがつて、レンチでカムボルトを回転させてキ
ヤンバとキヤスタとを調整するときのカムボルト
の動きなどに対して支持体とレンチとを追従させ
ることができるから、カムボトルを無理なく回転
させることが可能で、キヤンバとキヤスタをより
高精度に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
第1〜8図は本考案の実施例を示し、第1図は
正面図、第2図は背面図、第3図は右側面図、第
4図は組付装置の平面図、第5図はキヤスタ計測
装置の正面図、第6図はキヤンバ計測装置の正面
図、第7図は同平面図、第8図は調整状態の説明
図、第9図は従来例の説明図、第10図は同カム
ボルト部の断平面図である。 2……揺動部材、4……取付部材、9……支持
体、12……スイングアーム、14……レンチ、
26……駆動手段。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ウイツシユボーン型前輪懸架装置のアームの
    一端を、フレームのブラケツトに取り付けると
    ともに、回転不能に取り付けたカム板でキヤン
    バとキヤスタの調整をするカムボルトを、その
    径方向で支持する支持体を固着した取付部材
    を、上下動可能にかつスプリングで上方に付勢
    して揺動部材に取り付け、この揺動部材を水平
    方向の軸心周りで揺動可能に基台に取り付けて
    なる支持装置と、前記支持体で支持するカムボ
    ルトの軸心と軸心がほぼ一致する支軸に揺動可
    能に取り付けたスイングアームを設け、このス
    イングアームの突出方向とほぼ同方向にスライ
    ド可能で、その両方向にばねで付勢した、前記
    カムボルトを回転させるボルト回動具が、前記
    スイングアームにそれと共にスイング可能に取
    り付けられ、このスイングアームを指示された
    角度をスイングさせる駆動手段を設けたカムボ
    ルトの回転装置、及びキヤンバとキヤスタの各
    測定装置の測定値に基づいて、前記駆動手段に
    スイングアームのスイング方向と角度とを指示
    する制御装置からなるキヤンバとキヤスタの調
    整装置。 (2) ボルト回動具のボルト支持凹部と相対して、
    支持体の取付部材に取り付けたナツトランナ
    に、スイングアームが揺動可能に取り付けられ
    た実用新案登録請求の範囲第(1)項記載のキヤン
    バとキヤスタの調整装置。
JP997886U 1986-01-25 1986-01-25 Expired JPH0136693Y2 (ja)

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JP997886U JPH0136693Y2 (ja) 1986-01-25 1986-01-25

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JPS62121169U JPS62121169U (ja) 1987-07-31
JPH0136693Y2 true JPH0136693Y2 (ja) 1989-11-07

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