JPS6052284B2 - エンジンのバルプクリアランス自動調整方法およびその装置 - Google Patents

エンジンのバルプクリアランス自動調整方法およびその装置

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JPS6052284B2
JPS6052284B2 JP15865980A JP15865980A JPS6052284B2 JP S6052284 B2 JPS6052284 B2 JP S6052284B2 JP 15865980 A JP15865980 A JP 15865980A JP 15865980 A JP15865980 A JP 15865980A JP S6052284 B2 JPS6052284 B2 JP S6052284B2
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adjusting screw
camshaft
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valve clearance
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義男 橋本
等 村田
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はエンジンのバルブクリアランス自動調整方法お
よびその装置に関する。
従来、エンジンの組立ラインにおいてバルブク.リアラ
ンスを調整する場合、通常手作業によつて朽われている
これはカムシャフトを回しつつ作業者がアジヤストスク
リユーとバルブステムとの間に隙間ゲージを挿し込み、
あるいはカムシャフトとカムフォロワとの間に隙間ゲー
ジを挿し込・み、そしてアジヤストスクリユーを締め込
んで行つてこの締め込み加減を作業者が前記隙間ゲージ
を抜く時の勘で判断し、これによつてクリアランス調整
しているのが一般的である。このため、バルブクリアラ
ンスはエンジン性能を左右する上から高い精度が要求さ
れるにも拘らず、作業者の手作業による勘に依存するた
め、調整精度にバラツキが出やすく、また多くの作業時
間および熟練を要する等の不具合を生じていた。
そこで、バルブクリアランス自動的に調整するため、特
開昭52−50411号、特開昭53−4651汚に開
示されているものが提案された。しかし、これらも後述
するような開弁時のメカニズムを考慮すLると実用上問
題があつた。そこで本出願人はカムシャフトを静止した
状態でバルブクリアランスを調整してもカムシャフトを
回転させながら行つている調整と対応するということに
基づき、カムシャフトを静止した状態でバルブクリアラ
ンスを自動調整すべく試みた(特開昭55−37546
号を参照)。まず出願人はエンジンのバルブクリアラン
スを自動調整すべく数々の実験を行つた結果次のような
ことを見出した。
つまりロッカアームはバルブの開弁時バルブセットスプ
リングの作用によつてかなり歪んでおり、この歪みは個
々のロッカアームでかなりの差があること、またこの歪
み量はバルブクリアランスの許容誤差の約10f8であ
ることである。したがつて、バルブクリアランスを自動
調整するため一旦締め込んだアジヤストスクリユーを緩
めていつてバルブがバルブシートに着座した状態からア
ジヤストスクリユーの変位を求めて、この変位置を使つ
てバルブクリアランスを設定する場合前述の現象を考慮
する必要がある。
また、バルブクリアランスの適、不適はこの他カムシャ
フトのバルブに対する位相ずれやカムプロフィル精度も
その要因となる。従つて、バルブクリアランスを適正に
調整するということは、バルブの開弁角度を調整するこ
とに他ならない。本発明はかかる点に鑑みなされたもの
で、アジヤストスクリユーとロッカアームの相対変位を
アジヤストスクリユーの軸方向変位として検出してこの
変位を使つてバルブクリアランスを設定し得るようにす
ると共に、カムシャフトを回転した時のバルブ開閉タイ
ミングの間のカムシャフト回転角度、つまりバルブの開
弁角度を検出し、この開弁角度が所定値となるように前
述のアジヤストスクリユーを軸方向変位させてバルブク
リアランスを高精度に調整できるようにしたものである
以下本発明の実施例を図面と共に詳述する。第1図乃至
第4図は本発明バルブクリアラン自動調整装置の一実施
例を示すもので、1は後述する駆動ユニットを配設する
機枠で、該機枠1の下側にはサブアッセンブリされたエ
ンジンのシリンダヘッド50をセットする治具2を配設
してある。5は機枠1のガイドバー3に案内され該機枠
1に配設したアクチュエータ、例えばシリンダ機構4に
よつて上下動される架台フレームで、該架台フレーム5
に駆動ユニット6を配設してある。
4aはシリンダ機構4のロッドである。
架台フレーム5の下側部には、駆動ユニット6が該架台
フレーム5と一体に下動されると、シリンダヘッド50
のロッカアーム51のカムフォロワ52をカムシャフト
のカム53のベース面(正円面)に圧接、保持する圧接
子7を装着してある。この圧着子7は架台フレーム5の
下側部に設けたアーム8の先端部にスプリング9を以つ
て弾装してあると共に、ガイドピン10とガイドスロッ
ト11とにより進、退作動がガイドされ、駆動ユニット
6の下降限付近において、前記スプリング9力によりロ
ッカアーム51のカムフォロワ52をカム53に圧接さ
せるようにしてある。この駆動ユニット6の下降限、従
つて架台フレーム5の下降限はリミットスイッチ12の
作動により規制される。13は後述するソケット回転軸
22にブッシュ14を介して回転並に上下動自在に軸支
された回転軸で、該回転軸13は治具2にセットされる
シリンダヘッド50のバルブステム57と同軸上となる
ように配設してある。
この回転軸13の上端部は駆動ユニットケーシング15
の上端部内に配した減速機構16の出力軸17の接続孔
17a内に嵌入し、キー18およびキー溝19の係合に
より上下方向に摺動自在に接続してあり、、前記ケーシ
ング15上端に固定した駆動装置、例えばパルスモータ
20により減速機構16を介して正・逆回転される。そ
して、この回転軸13の下端にロッカアーム51先端に
螺装したバルブクリアランス調整用のアジヤストスクリ
ユー54の上端六角頭部に係合するソケット21を着脱
自在に嵌装してある。22は前記回転軸13に外嵌した
筒状のソケット回転軸で、該ソケット回転軸22はケー
シング15にキー24およびキー溝25の係合により上
下方向に摺動自在に組付けた筒状のホルダ23に支持さ
れていて、前記ケーシング15に固定した駆動装置、例
えばモータ26により歯車伝達機構27(DCモータ2
6の出力軸26aに固定した歯車27a1ソケット回転
軸22に固定した歯車27bよりなる。
)を介して正・逆回転される。28はソケット回転軸2
2の下端に、前記回転軸13端のソケット21を囲繞し
てボルト29で固定され、前記アジヤストスクリユー5
4のロックナット55に嵌合するソケットである。
ここで、前述の駆動ユニット6自体はそのケーシング1
5上側部を架台フレーム5にボールジョイント機構30
により連結して首振り運動自在としてあり、バルブステ
ム57の軸線と回転軸13、ソケット回転軸22の軸線
とが多少ずれている場合でもこのずれを吸収してソケッ
ト28、21が対応するロックナット55、アジヤスト
スクリユー54の六角頭部に適正に係合し得るようにし
てあり、また、該ケーシング15の下側部と架台フレー
ム1との間には該ケーシング15外側をラジアル方向で
弾性支持する複数個のスプリング32を備えた求芯機構
31を配して、前述の係合をより正確にし得るようにし
てある。更に、前記ボールジョイント機構30部分にお
けるケーシング15と架台フレーム5との間に複数個の
リーフスプリング33を跨設して、駆動ユニット6の首
振り運動に支障を来さないで該駆動ユニット6の回動を
抑制するようにしてある。34は治具2側に配置し、シ
リンダ機構35て上下に移動され、バルブ56の軸方向
変位を測定する検出器、36は駆動ユニット6のソケッ
ト回転軸22に回転自在に取付けたホルダ37に装着さ
れ、ソケット21、回転軸13および該回転軸13に回
転自在に取付けた作動子38を介してアジヤストスクリ
ユー54の軸方向変位、具体的にはアジヤストスクリユ
ー54とロックナット55との相対変位置を測定する検
出器で、これら検出器34,36の検出結果はカウンタ
レジスタ39,40によりカウントされる。
前述の検出器ホルダ37および作動子38はケーシング
15側部に形成したスロット15aに嵌合し、作動子3
8と検出器36との対応関係位置がずれないようにして
ある。
なおロックナット55はロッカアーム51に完全に密着
させた状態であるので、前記相対変位はアジヤストスク
リユー54と、ロッカアーム51との間で検出してもよ
い。61は前記機枠1に配設され、カムシャフト53a
クランプして該カムシャフト53aを回転させるカムシ
ャフト回転駆動ユニットで、該駆動ユニット6はケーシ
ング62と該ケーシング62に回転自在に内装された中
空の駆動軸63とを備え、この駆動軸63端にはカムシ
ャフト53a端をクランプするチャック64を取付けて
ある。
また、前記駆動軸63は駆動機構、例えばウォーム65
、ウォームホィール66によつて一方向に回転されるよ
うにしてあり、かつウォームホィール66と駆動軸63
とはスプライン係合67して駆動軸63が軸方向に摺動
できるようにしてある。そして、また該駆動軸63の後
端に同軸的にカムシャフト回転角度検出器68を装着し
てある。この検出器68の検出結果はカウンタレジスタ
69によりカウントされる。41は前記シリンダ機構4
,35、パルスモータ20、xモータ26の作動制御を
司る制御装置で、該制御装置41は前記各検出器39,
40,68の検出値を演算し、パルスモータ20、モー
タ26に所定の作動信号を送り、またはカウンタレジス
タ39,40,69をROJリセットさせる信号を送る
演算回路を包含している。
第1図中42は回転軸13のセットスプリング、43は
ソケット28のセットスプリング、44は軸受部材、4
5は回転軸13の下降限ストツ.パ、58はバルブ56
のセットスプリングである。次に以上の構成よりなる実
施例装置によるバルブクリアランスの自動調整態様を第
7図のフローチャート図と共に説明する。
この自動調整態様の.説明に先立つて、カムプロフィル
とバルブの変位について若干述べると、第5図はカムシ
ャフト53aを回転した時のバルブ56の変位線図を示
すもので、これは第6図に示すカム53のカムプロフィ
ルを展関したものである。ここで、θ1はカーム53の
ベース円に対してリフトの開始点、03は最大リフト点
、θ5はベース円に対してリフトの終了する点を示す。
一般に、バルブ56の開閉タイミングは第5図のθ1〜
θ2の間およびθ,〜08の間となり、0。〜04間に
較ベバルブの運動速度は頗る小さい。クリアランスの調
整されていない状態、即ち、アジヤストスクリユー54
とバルブステム57間の隙間が大きい時は第5図α1″
点で開弁し、バルブは同図の運動曲線に添つて変位し、
α2″点でバノしブシートに着座する閉弁状態となる。
所定のクリアランスになると、バルブはα1点で開弁し
、α2点で閉弁する。その時のアジヤストスクリユーと
バルブステム間の隙間・は同図cで示される量であり、
従つて、前述のようにこのバルブクリアランスを適正値
Cに調整するという事はバルブの開弁角度をαにするた
めの手段に他ならない。そこで、本発明にあつては、こ
のバルブの開弁角度の測定の下にバルブクリアランスを
ロッカアームの歪みを考慮した上て適正に設定するよう
にしている。これは以下に述べる実施例装置の自動調整
態様によつて容易に理解されよう。先づ、シリンダヘッ
ド50と治具2上に適正にセットしてクランプした後、
図外の制御盤のスタートボタンをオン操作すると、制御
装置41よりシリンダ機構4,35に信号が送られて駆
動ユニット6が下降を開始すると共に、検出器34が所
定位置に移動して待機する。
この駆動ユニット6の下降と同時にモータ26を所定時
間逆転低速作動させ、前記ユニット6の下降によりソケ
ット28がロックナット55に係合してロックナット5
5を一旦緩める。ここで、前記ソケット28とロックナ
ット55の係合時、バルブステム57の軸線とソケット
回転軸22との軸線が多少すれていても、駆動ユニット
6の首振り運動と求芯機構31の求芯作用により、ソケ
ット28をロックナット55に適正に嵌合することがで
きる。駆動ユニット6が所定の下降限位置まて達すると
リミットスイッチ12の作動によりシリンダ機構4の下
動が停止される。この下降限位置にあつては圧接子7が
ロッカアーム51のカムフォロワ52をカム53のベー
ス面に圧接、固定させ、ロッカアーム51のアジヤスト
スクリユー54側端部をバルブステム57端から離間方
向に移動させる。
続いて、パルスモータ20をアジヤストスクリユー54
の緩め方向に逆転低速作動させ、ソケット21をアジヤ
ストスクリユー54の上端六角頭部に係合させて該アジ
ヤストスクリユー54を弛緩させる。同時に、モータ2
6が正転作動し、ロックナット55を所定のトルク、例
えば7k9・dで仮締めする。このモータ26の正転作
動はモータ26に設けたトルク検出器例えばストレーン
ゲージ46の信号により制御され、規定トルクが得られ
るまで持続される。
ここで、カウンタレジスタ39をROjリセットする。
また、前述において、最初にロックナット55を緩める
のは前工程で幾分ロックナット55を締めてあるため、
先づこれを緩め、次にソケット21をアジヤストスクリ
ユー54に確実に係合させるためにロックナット55を
仮締めしてアジヤストスクリユー54を戻す作業を行つ
ている。このようにロックナット55の仮締めと、アジ
ヤストスクリユー54の弛緩とを同時に行うことにより
、両作業を低トルクでスムーズに行わせることができる
と共に、該ロックナット55とアジヤストスクリユー5
4とのバックラッシュの影響を小さくし、次工程のアジ
ヤストスクリユー46の締込みに備えるものである。次
に、タイマーT1が作動し、ロックナット55を一旦緩
めてアジヤストスクリユー54を締込む。これはバルブ
56の着座条件を作るための工程で、前記パルスモータ
20の所定時間の正転作動後カウンタレジスタ39がR
OJの状態、つまり、バルブ56が適正に着座している
状態ならば次工程に移行されるが、前記検出器34がバ
ルブ56の軸方向変位を検出し該カウンタレジスタ39
力幼ウントした場合、即ち、バルブ56が開いた場合に
はバルブ56の着座条件を作る操作が行われる。これは
、前記カウンタレジスタ39をROJリセットし、タオ
マーT7を作動させてアジヤストスクリユー54を逆転
させる。タイマーT4がタイムアップして、カウンタレ
ジスタ39がなおROJとなるまで、即ち、バルブ56
が着座するまでカウンタレジスタ39のROJリセット
、タイマーT,の作動、アジヤストスクリユー54の逆
転が続けられる。カウンタレジスタ39がROJとなつ
た場合は再びタイマーT1を作動させ、アジヤストスク
リユー54を正転させてバルブ56の着座状態を確認す
る。バルブー56の着座状態が得られた場合、次に前記
パノCスモータ20を高速正転作動させ、アジヤストス
クリユー54を締め込んでバルブステム57をある所定
量mだけバルブ56の開き方向に移動させる。
この時、アジヤストスクリユー54の締め込みにより、
ロッカアーム51にはバルブセットスプリング58の反
力が作用し、該ロッカアーム51が第2図Aに示すバル
ブ着座状態時より、第2図Bに示すようにアジヤストス
クリユー54側端部が上方にδ1分歪んだ状態でバルブ
ステム57が前記所定量mだけ移動することになる。こ
のバルブステム57の所定量の下方移動が終了すると、
再びロックナット55を仮締めする。
これは、アジヤストスクリユー54のねじのバックラッ
シュはこの時点ではスプリング58によりすでにロック
ナット55で締めたと同じ方向に除去されているが、ア
ジヤストスクリユー54を緩めてスプリング58の作用
が効かなくなつても、アジヤストスクリユー54のバッ
クラッシュを除くために行う。次に、タイマーT5が作
動し、パルスモータ20をタイマーLがタイムアップす
るまで逆転させる。
これは、ソケット21とアジヤストスクリユー54との
回転方向バックラッシュを除去し、同時にソケット21
とアジヤストスクリユー54との基準面の接合を正確に
し、次工程の設定クリアランスの調整に備える。そして
、前記バルブ側検出器34のカウンタレジスタ39の現
在位置が前記mから若干変化してnとなり、このカウン
ト値nが制御装置41に組込まれた演算回路に記憶され
ると同時に、アジヤjストスクリュー側検出器36のカ
ウンタレジスタ40がROョリセツトされる。
ここで、このようにアジヤストスクリユー側検出器36
のカウンタレジスタ40がROJリセットされると、該
検出器36が前述のように駆動ユニット6自体のソケJ
ャcト回転軸22に取付けられてソケット回転軸22と
回転軸13との軸方向相対変位置を検出、即ち、ロッカ
アーム51のロックナット55着座面を基準として該着
座面からのアジヤストスクリユー54の変位を検出する
ことになり、従つて、アジヤストスクリユー54を緩め
ていつた場合、ロッカアーム51の歪等には全く影響を
受けることなく該アジヤストスクリユー54の軸方向変
位のみを測定することができるのである。続いてパルス
モータ20が低速逆転作動され、アジヤストスクリユー
54が緩められてロックナット55着座面に対するアジ
ヤストスクリユー54の変位置がカウンタレジスタ40
によりカウントされ、バルブ56の設定クリアランスQ
とカウンタレジスタ39のカウント値nの和をカウント
するまでアジヤストスクリユー54を緩めることにより
、バルブステム57端とアジヤストスクリユー54下端
との間に所定のバルブクリアランスQが設定される。
このバルブクリアランスQは第2図Aに示すようにアジ
ヤストスクリユー54下端とバルブステム57端との間
に実際に形成される見掛け上のクリアランスQ1にロッ
カアーム51の歪量δ1を加えたものとして設定される
。これは換言すれば、前述のように実際に形成される見
掛け上のクリアランスQ1は、カウンタレジスタ39,
40の差分で得られるクリアランスQよりもロッカアー
ム51の歪量δ1分だけ狭いものとして形成される。次
いでxモータ26が規定トルクT1例えば3kg・mに
なるまで正転作動され、ロックナット55の本締めが行
われ、前記バルブクリアランスが確保される。
次に、このようにしてバルブクリアランスが調整される
と、駆動ユニット6が上昇し、この調整結果についてバ
ルブタイミングを測定して精度検定が行われる。
先づ、カムシャフト回転駆動ユニット61が作動して、
チャック64によりカムシャフト53a端をクランプす
る。
次に、カウンタレジスタ69をROョリセツトし、第5
図の開弁角度αを得る.工程に入る。カウンタレジスタ
39を10Jリセットし、タイマーT6を作動させなが
らウォーム・ウォームホィール65,66と駆動軸63
によりカムシャフト53aをゆつくり回転させ、カウン
タレジスタ39がカウントを始めるタイミン.〆を検出
する。ここで検出したカウント値はバルブ56が開弁し
た時のカムの53の回転角度α1であり、これを制御装
置41の演算回路に記憶する。再びカウンタレジスタ3
9をROJリセットし、タイマーT6を作動させながら
カウンタレジ・スタ39がROJを続けるタイミングを
検出する。ここで検出したカウント値はバルブ56が閉
弁した時のカム53の回転角度α2であり、これを制御
装置41の演算回路に記憶する。更にカム53は原位置
に戻ると回転を停止する。ここで実測した開弁角度、即
ちα2−α1の値を設定値Rど比較し、その差の絶対値
が許容差δ以内であるかどうかを調べ、δ以内であれば
バルブクリアランス自動調整の精度が確認されることに
なる。もし、許容差δ以上であるときは第7図Bに示す
工程を進める。先づ、アジヤストスクリユー軸方向誤差
は近似的に次式で求められる。
ここで、dl/DOはカムフォロワ52の運動、即ち、
カム53の単位回転角度当りのカムフォロワ52のリフ
ト量を表す値をアジヤストスクリユー54軸方向に換算
した平均値である。
この誤差値ξによつて再び調整するかどうかを制御盤の
選択信号により決定し、再調整しない場合は前記誤差値
を表示して終了する。
再調整の要がある場合は、駆動ユニット6を再下降させ
るら前工程の調整作業によりアジヤスト・スクリュー5
4とソケット21、ロックナット55とソケット28と
の係合関係が確立していることから、先づ、カウンタレ
ジスタ40をROJリセットし、ロックナット55を一
旦緩めて仮締めサイクルを行う。
次に前記誤差値Eが正か負かによつてアジヤストスクリ
ユー54の回転方向を正転か逆転かに決定し、パルスモ
ータ20を回転させる。カウンタレジスタ40のカウン
ト値が誤差値Eに達すると、パルスモータ20を停止し
、ロックナット55を規定のトルクで締めつけて作業が
終了する。なお、前述の回転軸13の駆動用パルスモー
タ20と、ソケット回転軸22の駆動用DCモータ26
は、これに限定されるものではないが、特に回転軸13
をパルスモータ20で回転制御することにより停止時に
おけるトルク保持性がよく、かつ即時停止が行えるため
調整精度を高めることができ、またソケット回転軸22
をモータ26で回転制御することにより締付トルク差の
大きい2つの状態つまりロックナット55の仮締め、お
よび本締めの両方に精度よく対応できるという利点があ
る。
以上のように本発明によれば、エンジンのバルブクリア
ランス調整の完全自動化により調整作業時間を著しく短
縮化でき、しかもロッカ−アームの歪等を見込んだ値と
してアジヤストスクリユーの軸方向変位調節によりクリ
アランス設定を行い、かつこのクリアランス調整結果を
エンジン特性上必要なバルブタイミングを直接測定して
、このバルブタイミングの測定結果に基いて精度検定を
行つて許容値に修正するため、極めて精度の高いクリア
ランス調整をできる特長がある。
そして、このバルブタイミング測定は、シリンダヘッド
組立製品の精度検査の手段として用いることができるた
め、検査工程が不要となり、バルブクリアランス調整と
検査の完全自動化を図れるという実用上多大な効果を有
する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明装置の一実施例を示す断面説明図、第2
図A,Bおよび第3図はバルブクリアランス調整態様を
示す拡大図、第4図はカムシャフト回転駆動ユニットの
一例を示す断面図、第5図はカムプロフィルにもとづく
バルブの運動曲線図、第6図はカムプロフィルの説明図
、第7図A,Bは同実施例のフローチャート図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ロッカアームのカムフォロワをカムのベース面に圧
    接、保持すると共に、アジヤストスクリユーのロックナ
    ットを保持する工程と、前記アジヤストスクリユーを操
    作し、バルブの軸方向変位検出器により該バルブをバル
    ブシートに着座させる工程と、アジヤストスクリユーを
    操作し、バルブを適宜軸方向に変位させてアジヤストス
    クリユーとバルブの関連づけを行う工程と、前記工程で
    設定されたバルブの軸方向変位検出器の検出値と、アジ
    ヤストスクリユーとロッカアームとの相対変位を検出す
    る軸方向変位検出器の検出値とにより所定のバルブクリ
    アランスを設定する工程と、ロックナットを所定のトル
    クで本締めする工程と、カムシャフトを回転させてバル
    ブの軸方向検出器によりバルブの開閉タイミングを検出
    し、カムシャフト回転角度検出器の検出値とによりバル
    ブの開弁角度を検出する工程と、前記開弁角度の誤差に
    応じて所定のバルブクリアランスを再調整する工程とか
    らなるエンジンのバルブクリアランス自動調整方法。 2 アジヤストスクリユーのロックナットを保持する工
    程が、ロックナットを仮締めする工程である特許請求の
    範囲第1項記載のエンジンのバルブクリアランス自動調
    整方法。 3 仮締め工程がアジヤストスクリユーのゆるめ操作と
    同時に行われてなる特許請求の範囲第2項記載のエンジ
    ンのバルブクリアランス自動調整方法。 4 アジヤストスクリユーとバルブの関連づけ工程が、
    アジヤストスクリユーの正転、逆転の二工程を包含して
    なる特許請求の範囲第1項〜第3項のうちいずれか一つ
    に記載のエンジンのバルブクリアランス自動調整方法。 5 エンジンのシリンダヘッドを固定する治具を備えた
    機枠と、該機枠に架台フレームを介して上下動自在に装
    着された駆動ユニットと、前記治具に配設されたバルブ
    軸方向変位検出器と、前記駆動ユニットに配設されアジ
    ヤストスクリユーとロッカアームとの相対変位を検出す
    るアジヤストスクリユー軸方向変位検出器と、前記機枠
    に配設されカムシャフトをクランプして該カムシャフト
    を回転させるカムシャフト回転駆動ユニットと、該カム
    シャフト回転駆動ユニットと同軸に配設されたカムシャ
    フト回転角度検出器と、前記各検出器の検出値を演算す
    る演算回路を有し前記駆動ユニットの作動制御を司どる
    制御装置とからなり、前記駆動ユニットは、その下降限
    においてロッカアームのカムフォロワをカムのベース面
    に圧接させる圧接子と、下端にアジヤストスクリユーの
    上端部に係合するソケットを備え駆動装置により正逆回
    転されると共にアジヤストスクリユーの軸方向変位をそ
    の検出器に伝達する回転軸と、アジヤストスクリユー軸
    方向変位検出器を保持すると共に、下端にアジヤストス
    クリユーのロックナットに嵌合するソケットを備え、前
    記回転軸に同軸的に回転並に軸方向摺動自在に外嵌され
    、駆動装置により正逆回転されるソケット回転軸とを具
    備する一方、前記カムシャフト回転駆動ユニットは、先
    端にカムシャフトをクランプするチャックを備え、ケー
    シング内に軸方向に摺動自在にかつ回転自在に配設され
    て、駆動装置により一方向に回転される駆動軸を備えて
    なるエンジンのバルブクリアランス自動調整装置。6
    駆動ユニットは、その上側部が架台フレームに対して首
    振り運動自在に連結されていると共に下側部外周と架台
    フレームとの間には複数個のバランススプリングを備え
    た求心機構が付設されてなる特許請求の範囲第5項記載
    のエンジンのバルブクリアランス自動調整装置。 7 駆動ユニット上側部と架台フレームとの連結部には
    複数個のリーフスプリングからなる回り止め機構が付設
    されてなる特許請求の範囲第6項記載のエンジンのバル
    ブクリアランス自動調整装置。 8 回転軸の駆動装置がパルスモータである特許請求の
    範囲第5項〜第7項のうちいずれか一つに記載のエンジ
    ンのバルブクリアランス自動調整装置。 9 ソケット回転軸の駆動装置がDCモータである特許
    請求の範囲第5項〜第8項のうちいずれか一つに記載の
    エンジンのバルブクリアランス自動調整装置。
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