JPH0136200Y2 - - Google Patents

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JPH0136200Y2
JPH0136200Y2 JP1982127096U JP12709682U JPH0136200Y2 JP H0136200 Y2 JPH0136200 Y2 JP H0136200Y2 JP 1982127096 U JP1982127096 U JP 1982127096U JP 12709682 U JP12709682 U JP 12709682U JP H0136200 Y2 JPH0136200 Y2 JP H0136200Y2
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roller
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fixing
plate
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電子写真複写機や印刷機、プリンタ等
の画像形成装置に使用できる定着装置に関し、特
に記録材を回転体から分離する分離部材を有する
定着装置に関する。
従来この種の定着装置には互いに圧接(又は離
間することも有る)するローラ対間でトナー像等
の未定着像を支持した記録材を挟持搬送して定着
を行うものが多用され装置化されている。この記
録材上のトナー像又は記録材と接触するローラに
は、記録材が巻き付き易く、これを防止するため
分離部材が用いられている。この分離部材として
は、加熱定着型の定着装置に多用されているよう
に耐熱性の樹脂等で形成された分離爪が主なもの
である。
一般に定着ローラは、ポリテトラフルオルエチ
レンのような樹脂表面又はシリコーンゴム等のよ
うな弾性表面を被覆層として有するものが多く、
又分離爪の先端によつて傷つけられることが多か
つた。又分離部材として平板状の先端を有するも
のを用いた場合では定着ローラ表面を摩耗するこ
とがあつた。この原因としては定着ローラの回転
が不安定であり又定着時に記録材が通過するごと
に微量の移動や変動が定着ローラの軸に生じ、分
離部材と定着ローラ表面との接触圧や間隙が変化
し、不規則な接触が起こることが考えられる。
又、定着ローラ表面に弾性材料を有する場合、
例えばシリコーンゴムローラの場合で加熱定着を
行うと、ローラ表面が熱によつて膨張してしまう
ことがある。この場合、接触型の分離部材を用い
ずに離間型の分離部材を用いるのが適するが、定
着ローラの移動を伴うものや、定着ごとに定着ロ
ーラ表面と分離部材との間隙が大きく変化して分
離効果が低下したり定着ローラ表面を傷つけてし
まうことがあつた。
本考案は従来の各場合における問題点を解決で
き、回転体に対する分離部材の位置精度を向上さ
せることのできる定着装置を提供することを目的
とする。
上記目的を達成する本考案は、トナー像を記録
材に定着するために記録材と接するローラと、こ
の回転体から記録材を分離するためのローラに対
して間隙をもつて配置された分離部材と、を有す
る定着装置において、上記分離部材はローラの回
転中心を中心として回動可能に設けられているこ
とを特徴とするものである。
以下本考案を第1図乃至第5図を用いて実施例
を説明する。まず第1図中心に構成を説明する。
1は中空のパイプからなる定着ローラ、2は定着
ローラ1の中部にあつて定着ローラ1を加熱する
為のハロゲンランプ、3は図示しない加圧手段に
よつて回転可能に定着ローラに圧接している加圧
ローラであり、加圧ローラ3は芯金3aとシリコ
ンスポンジゴム層3bとシリコンゴム薄層3cと
からなつている。4は紙進入ガイド、5は分離爪
であり、バネ7によつて爪先端が一定の圧で定着
ローラ1に接する様に付勢されている。この分離
爪5は転写紙等の記録材が定着ローラ1に巻き付
くことを防止するために設けたものであり、更に
この分離爪5の先端は定着ローラ1に圧接した状
態で紙を分離する必要上、鋭利に形成されてい
る。
8は加圧ローラ3の表面に対し間隙dを介して
離間している分離板で、分離ガイド基体8aの上
方に傾斜して設けられている。分離ガイド基体8
aは、第5図に示すように加圧ローラ3の回転軸
となる芯金3aの端部に対し回転可能に設けられ
たリング3dに一対的に係合する円孤形の係合部
8cを有する側板8bをローラ軸方向の端部側に
有し、第5図に示すように分離板の長手方向に沿
つた側面8eを有している。
又分離ガイド基体8aは定着装置の基板11に
対して固定されたステー8d上に乗つており、分
離板8の下限を規制している。
この分離板8は係合部8cの円孤形中心が加圧
ローラ3の回転中心と一致しているため、加圧ロ
ーラ3と一体的に移動できるので加圧ローラ3周
面との間隙dを保つた状態で保持されている。
次に第1図乃至第4図を用いて、分離爪5の移
動に関する構成乃びその作動について説明する。
構成は第1,2図を中心とし、作動は第3,4図
を中心に説明する。
6は爪取付板で、回転軸Bに関して回動自在で
ある。この爪取付板6には不図示の上部排紙ガイ
ド、排紙ローラ10、分離爪5、シリコーンオイ
ルを含浸しているフエルトのクリーニングパツト
21が一体的に支持されている。
定着装置本体の上部覆い板の役割をする前述し
た爪取付板は第1回転体としての定着ローラ1の
上方に位置し、定着装置の側板15の上方の所定
位置に通常ある。この実施例では回転中心軸Bを
側板15に設けたが、無論これを爪取付板に一体
化して設け、この軸Bが側板15の所定位置に係
合するようにしても良い。
この爪取付板6は回転コロ62を軸支する圧可
変板61を有している。一方、加圧板20は固定
軸19に保持され且つ加圧バネ18によつて加圧
ローラ3を定着ローラ1へ加圧せしめるが、固定
軸19の反対側に圧可変板61に対応するように
圧可変補助板17を有している。この圧可変板6
と圧可変補助板17は定着ローラ1と加圧ロー
ラ3との圧接状態を爪取付板6に連動して可変す
る機構のものである。圧可変補助板17は、回転
コロ62を案内してこのコロ62によつて板17と
共に下方へ移動される突起171と回転コロ62
係合して爪取付板6の回動を一時的に停止してこ
れを保持するための溝172を有している。尚、
回転コロ62の部分は補助板17を摺動する型の
ものであれば突起でも球面でも良い。
又爪取付板6の下部には分離爪5を保持する保
持板6aが設けられている。この保持板6aは分
離爪5の支持軸14を移動可能に保有する長穴6
bを有している(第1図)。この支持軸14は長
穴6bに両端部を保持されるが、さらにその先端
部は通常側板15の切欠き部状の案内溝16に入
り込んで案内溝16の係止部16aに係合保持さ
れる。案内溝16は、さらに爪取付板6の開放方
向に関して係止部16aの上方に案内突出部16
bを有している。この案内突出部16bは案内溝
16自体をくの字型に成形すると共に係止部16
aへの支持軸14の安定保有を確実にする。この
案内溝16はどのような形でもよいが支持軸14
が摺動案内されるように成形することが好まし
く、さらに支持軸14が大きく振動しないように
支持軸14の径に適合する案内面161を設ける
ことも好ましい(第2図)。
さて、ジヤム時又は保守点検等のような定着部
の開放を必要とする時は、第3図のように爪取付
板6を上方へ移動させ開動作せしめる。すると分
離爪5は、定着ローラ1表面から確実に離間せし
められる。これはその支持軸14が長穴6bの定
着ローラ1側の端部にある位置から、前記案内溝
16の案内突出部16bによつて定着ローラ表面
1側から遠ざかる方向に付勢され、長穴6bの他
端部に移動することで達成される。この実施例で
は支持軸14は案内溝16に沿つて案内突出部1
6bによつて案内されながら上がつていく為、定
着ローラ1から遠ざかり、その結果分離爪5の先
端は軸14が案内突出部16bにくるとベクトル
Cの方向に大きく動きローラ1の表面から遠ざか
る。尚、このようにして分離爪5の先端は軌跡E
に沿つて移動する。このように、本実施例では排
紙ローラ10が爪取付板6と共に移動するように
支持されているのでジヤム処理用の空間が広く形
成できる。
逆に、分離爪5をセツトする場合にも支持軸1
4は案内溝16に確実にガイドされるので、分離
爪5の先端部が最後に定着ローラ1表面に接す
る。従つて分離爪を開閉板等のような爪取付板と
共に移動させてもローラ1の表面を傷つける事は
ない。
又前記案内溝16の係止部16aの近傍では支
持軸の急激な移動を防ぐように曲面状にすること
が好ましく、これによつて定着ローラ表面に接触
する際にたとえ急激な大きな力が作用しても分離
爪による定着ローラ1表面の傷発生を防止でき
る。
又、この際前述した圧可変機構も本実施例では
行なわれる。即ち、爪取付板6の開閉動作に応じ
て分離爪5と定着ローラ1との関係同様に加圧ロ
ーラ3と定着ローラ1との相対的な位置関係が変
化する。
その作用を説明すると、加圧時、圧可変板61
圧可変補助板17は非接触状態にあるが(軽圧又
は接触のいずれでも良いが耐久性、耐摩耗性を考
慮すると非接触状態が好ましい。)第3,4図の
ように圧可変時、爪取付板6が上方へ開かれる
と、回転コロ62が圧可変補助板17の案内突起
171のなだらかな傾斜部に案内され案内突起1
1上に至る。ここで定着ローラ1と加圧ローラ
3との加圧状態は軽接触又は離間した状態にな
る。従つて、爪取付板6に応じて分離爪の定着ロ
ーラ1(又は加圧ローラや圧力定着ローラ)に対
する離間(又は近接、接触)と圧解除(又は圧可
変)といつた相対移動が行なえる。
ここで分離板8及び分離ガイド基体8aに関し
て第3図を用いて説明する。前述したように爪取
付板6を開閉することにより加圧ローラ3は定着
ローラ1に対して位置変位する。ところが、分離
ガイド基体8aの係合部8Cが加圧ローラ3の軸
部と一対的に移動するため分離板8も通常の位置
(第1図)から変位する。しかし分離板8は加圧
ローラ3が変位しても前述した構成により係合部
8Cが軸部に対して回動するので間隙dを保つて
いることができ、加圧ローラ3の表面を傷つける
ことはない。また間隙dを大幅に小さくすること
ができる。
また、本実施例にはさらに爪取付板6の開放状
態において行なえる操作を(例えば、フエルト2
1の交換、分離爪5、分離板8の保守・点検や交
換、ジヤム処理等)より簡単にするため、又は安
全衛生的な面を保つために従来よりも簡単で安価
な安全機構を設けてある。この例では前述した回
転コロ62が係止される溝172の如き係止部を有
することである。つまり、本実施例のさらなる特
徴は爪取付板6の開閉動作に応じて分離爪のロー
ラー表面からの接離と加圧・圧解除(又は圧可
変)と安全機構を一連の行程として行なえること
である。この安全機構を実施例に即して説明すれ
ば(第4図参照)、前述した作用に伴い回転コロ
2は圧可変補助板17を押圧しながら又ローラ
1,3の相対位置を変動しながら溝172に至る。
ここで操作者は、爪取付板6の移動を停止し、さ
らに爪取付板6から手を離しても回転コロ62
溝172に係止されるので爪取付板は所望位置に
開放状態で固定される。従つて操作者は装置内が
見えるのでジヤム処理等が容易に行なえる。処理
後操作者は爪取付板6を下方に移動させることで
ローラ1,3間の加圧状態が確保され、分離爪5
が定位置に設置される。
尚、上記実施例の構成の補充をすると、分離爪
5は支持軸14上に回動可能に支持されている。
また上記分離爪5は小片でローラ軸方向に数個分
散(不図示)配置されている。ただし、本考案の
分離部材としてはこのような複数個の分離爪やス
クレーパ様の分離部材も含まれるものである。支
持軸14は爪取付板6に取付けられている図示し
ない板バネ等の付勢手段等により常に矢印A方向
に付勢されている。なお、分離爪5の上部は爪取
付板6の穴6Cを通つて反対側で爪先端をローラ
表面へ当接させバネ7と係合している。
以上説明した実施例は、間隙dを有するもので
あるが、当接させる分離部材にも有効である。又
この実施例では加熱定着ローラの加熱手段内蔵型
のものに関するものであるが、上記回転体として
は、樹脂やゴム表面を有する定着ローラ、加圧ロ
ーラ、又は圧力定着ローラにも適し、分離爪や分
離部材が接触することで傷が発生し得るような定
着用の回転体に特に有効に適用できる。
上述の実施例の特徴を述べるならば分離爪5等
の移動可能な第1、第2の位置をとる部材を定着
装置自体のカバーや画像形成装置本体の覆い部材
又は定着装置の断熱板のように定着用回転体の上
方に位置する開閉可能な部材と一体的に移動させ
ていることである。これによつて2つの異なる位
置に伴つて定着用の回転体対の相対位置を変えて
その間の圧力解除と加圧を行えるので、その操作
が容易であるばかりか分離部材の定着用回転体と
の相対位置の精度を上げることができる。又、分
離爪5等の部材を開閉可能な部材の移動に伴つて
相対的に移動可能に支持する支持手段を有してい
るので、分離部材の移動に伴う空間を小さくする
ことができ定着装置自体を小型化できる。
上記実施例は、本考案の実施例として特に好ま
しいものであり、非常に簡単な構成で分離部材に
よる定着用回転体表面に生じる傷を防止する事が
出来、ジヤム処理が容易で操作性のすぐれた定着
装置である。尚、上記実施例では分離板と分離ガ
イド基体を2部材としたが、これを一体成形して
も良いし、リングも一体成形しても良い。
以上説明したように本考案は分離部材の支点を
分離部材が設けられる回転体の回転中心に合わせ
ているので分離部材の回転体に対する位置精度が
向上できる。従つて従来生じていた回転体の損傷
を大幅に軽減又は無くすことができるので、従来
よりも優れた定着性を長期にわたつて維持するこ
とができる。
本考案は上記実施例に限定されることなく、上
述した技術思想を有する如く構成された装置も含
有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第5図は夫々本考案の実施例を説明
するための説明図である。 1は定着ローラ、2はハロゲンランプ、3は加
圧ローラ、5は分離爪、6は爪取付板、6aは保
持板、6bは長穴、61は圧可変板、62は回転コ
ロ、7はバネ、8は分離板、9,10は排紙ロー
ラ、14は支持軸、15は側板、16は案内溝、
16aは係止部、16bは案内突出部、161
案内面、17は圧可変補助板、171は突起、1
2は溝。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 トナー像を記録材に定着するために記録材と接
    するローラと、この回転体から記録材を分離する
    ためのローラに対して間隙をもつて配置された分
    離部材と、を有する定着装置において、 上記分離部材はローラの回転中心を中心として
    回動可能に設けられていることを特徴とする定着
    装置。
JP12709682U 1982-08-23 1982-08-23 定着装置 Granted JPS5933053U (ja)

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JP12709682U JPS5933053U (ja) 1982-08-23 1982-08-23 定着装置

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JP12709682U JPS5933053U (ja) 1982-08-23 1982-08-23 定着装置

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JPS5933053U JPS5933053U (ja) 1984-02-29
JPH0136200Y2 true JPH0136200Y2 (ja) 1989-11-02

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ID=30288779

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JP12709682U Granted JPS5933053U (ja) 1982-08-23 1982-08-23 定着装置

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