JPH0133428Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、オートバイのラジエター取着装置
の改良に関する。

オートバイのエンジンに、水冷エンジンを使用
する場合は、車体の前部にラジエターを前向きに
取着して、走行による風をラジエターに当てて冷
却するようにしている。ラジエターを車体の前部
左右に前向きに取付ける場合、ラジエターのステ
ーと締着するボルトの間に弾性ブツシユを挾ん
で、振動防止を図つているが、ラジエターの動き
が大きいと他の部品に当つて具合が悪い。

この考案は、かかる点に鑑み、ラジエターの動
きが適当の動きに規制できるように改善したもの
で、以下本考案を図面に示す実施例について説明
する。

左右のラジエター１は、各々内側の上下にステ
ー２，３が溶着され、車体４の前部両側に、車体
４が中央に挾まれるように、側方に突設させて、
弾性ダンパー５とナツト６によつて締着されるよ
うになつている。一方、左右のラジエター１の下
側のステー３には各々折曲げ部７を設け、この折
曲げ部７に連結片８をビス９で締着し、左右のス
テー３の折曲げ部７を連結片８によつて連結す
る。１０は燃料タンクを示す。

しかして、左右のラジエター１は、車体４の振
動が伝わるのを緩和するため弾性ダンパー５を介
して、車体４に締着してあるので、車体４が大き
くジヤンピングしたような場合は、揺れ動いて、
近くの燃料タンク１０等に当ろうとする。しか
し、左右のラジエター１の下側のステー３が、連
結片８によつて連結してあつて、一体化されてい
るので、左右の各々異る揺れ動きを少くすること
ができ、ラジエター１の揺れを押えることができ
る。

以上説明したように、この考案は、左右のラジ
エターの内側上下にステーを設け、左右のラジエ
ターの内縁を車体の側面に合せ、上下のステーを
車体に締着してラジエターを車体の左右側方に突
出させると共に、左右のラジエターの下側のステ
ーを連結片で連結するようにしたので、左右のラ
ジエターが連結片で連結されて一体化される。従
つて、左右のラジエターが別々に揺れ動くことが
なく、揺れ動きを規制できる。こうして、近くの
他の部品に当つて当り音を発生するようなことが
なくなる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は側面
図、第２図は分解拡大斜視図である。 １……ラジエター、２……ステー、３……ステ
ー、４……車体、８……連結片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 左右のラジエターの内側上下にステーを設け、
   左右のラジエターの内縁を車体の側面に合せ、上
   下のステーを車体に締着してラジエターを車体の
   左右側方に突出させると共に、左右のラジエター
   の下側のステーを連結片で連結するようにしたこ
   とを特徴とするオートバイのラジエター取着装
   置。