JPH0133288B2 - - Google Patents

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JPH0133288B2
JPH0133288B2 JP23982283A JP23982283A JPH0133288B2 JP H0133288 B2 JPH0133288 B2 JP H0133288B2 JP 23982283 A JP23982283 A JP 23982283A JP 23982283 A JP23982283 A JP 23982283A JP H0133288 B2 JPH0133288 B2 JP H0133288B2
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electrode
wire
wire electrode
machining
capillary
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JP23982283A
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JPS60131121A (ja
Inventor
Kyoshi Inoe
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Inoue Japax Research Inc
Original Assignee
Inoue Japax Research Inc
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Publication date
Application filed by Inoue Japax Research Inc filed Critical Inoue Japax Research Inc
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Publication of JPS60131121A publication Critical patent/JPS60131121A/ja
Publication of JPH0133288B2 publication Critical patent/JPH0133288B2/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23HWORKING OF METAL BY THE ACTION OF A HIGH CONCENTRATION OF ELECTRIC CURRENT ON A WORKPIECE USING AN ELECTRODE WHICH TAKES THE PLACE OF A TOOL; SUCH WORKING COMBINED WITH OTHER FORMS OF WORKING OF METAL
    • B23H7/00Processes or apparatus applicable to both electrical discharge machining and electrochemical machining
    • B23H7/02Wire-cutting
    • B23H7/08Wire electrodes
    • B23H7/10Supporting, winding or electrical connection of wire-electrode
    • B23H7/102Automatic wire threading

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ワイヤカツト放電加工に於いて、ワ
イヤ電極挿通用細孔(加工スタート孔)の加工形
成と該加工スタート孔へのワイヤ電極の挿通とを
自動的に行なうようにしたワイヤ電極挿通用細孔
の加工方法に関する。
ワイヤカツト放電加工装置は、通常の放電加工
装置の如く加工形状に対応した電極を加工の都度
製作する必要がないこと、数値制御装置(NC装
置)の発達に伴い長時間の無人運転が可能である
こと等の理由により、現在広く利用されるに到つ
ている。
ワイヤカツト放電加工装置によつて抜型等の輪
郭加工を行なう場合には、最初に被加工体にワイ
ヤ電極を通すための電極挿通用細孔を形成し、上
記電極挿通用細孔にワイヤ電極を挿通すると共
に、上記ワイヤ電極を通常二本のアームの先端に
設けられた一対の電極ガイド間に適度の張力を持
たせて直線状に張架し、加工中は上記ワイヤ電極
及び被加工体間に加工液を供給すると共に両者間
に間歇的な電圧パルスを印加して放電を生じさ
せ、更に上記ワイヤ電極又は被加工体に数値制御
装置により加工送りを与え、これにより所望の輪
郭加工を行なうものである。
然しながら、厚手の被加工体に真直ぐで曲りの
無い電極挿通用の細孔を形成することは非常に困
難であり、またその加工をワイヤカツト放電加工
装置とは別のボール盤や治具ボーラ等の機械的穿
孔装置や放電又は電解等の電気加工による穿孔装
置によつて行なうようにすると、穿孔加工の際と
ワイヤカツト放電加工の際の2度にわたつて被加
工体の位置決め操作が必要で熟練を要する丈でな
く時間がかかると云う問題点があつた。更にま
た、ワイヤ電極は、その直径が1mm以下、通常
0.05〜0.3mm程度と極めて細い線材であり、これ
を加工開始前に被加工体に形成された上記電極挿
通用細孔に正確に挿通すると共に、一対のガイド
間に直線状に張架することは非常に困難であると
云う問題点もあつた。
上記の問題点を解決するために、ワイヤ電極挿
通用細孔の穿孔加工を被加工体をワイヤカツト放
電加工機に位置決め取り付けた状態で機械加工や
電気加工により加工をすることが提案され(例え
ば、特開昭48−33493号公報や実開昭51−31195号
公報等)加工開始前に、ワイヤカツト放電加工の
加工ヘツドに又は退避及び取り出し可能に設けた
穿孔加工ヘツドにその軸方向に移動自在に取付け
られたドリル工具又は電気加工用細管状電極によ
つて被加工体にワイヤ電極を挿通するための電極
挿通用細孔をあけ、然る後、上記工具又は棒状中
空の細管状電極を加工部分から退避させ、次いで
ワイヤ電極供給ヘツドを加工部分へ導きワイヤ電
極を送り出し被加工体に加工した電極挿通用細孔
に挿入貫通させ、貫通ワイヤ電極の先端を回収装
置に係合させて回収し得るようにしてワイヤ電極
が被加工体の両側の一対のガイドにより直線状に
張架されるようになると、ワイヤ電極と被加工体
間に相対的な送りを与えて放電加工が開始される
ように構成されたワイヤ電極自動挿通装置を具備
したワイヤカツト放電加工装置が開発された。
なお、上記の場合被加工体の両側に設けられる
一対のガイドは、被加工体に近い位置に設けるこ
とが好ましいもので、従つてワイヤ電極が被加工
体の電極挿通用の細孔を貫通して出て来た側のガ
イドとしては、従来のダイスガイド等をそのまま
使用するとかV溝摺接ガイドの場合には該ガイド
が位置的に僅かに退避するとか又は開閉できる構
成であつたり、或いはまたV溝に対する押さえ片
が退避できる構成等であれば一応使用可能なもの
の、電極供給側のガイドは、電極挿通用細孔を穿
孔加工する工具や細管状電極の存在使用を許容す
るために、ダイスガイドやV溝ガイド及びその押
え片等の退避等の距離は位置的に大きく、又はV
溝ガイドや複合ダイスガイドの開閉度を大きく構
成することが必要なため、相当高精度の位置決め
をしてもなお、例えばワイヤ電極の湾曲、癖、切
断端部の形状等の性状等は勿論のこと、該ワイヤ
電極が先端自由の状態で送り出しローラ等により
ガイド等や電極挿通用細孔内周壁、及び例えば接
触通電ピン等のその他の介在物等に接触しつつ送
り出されるものであるから上記ワイヤ電極自動挿
通装置は挿通のため繁雑な作業を必要とするばか
りでなく、電極挿通用細孔にワイヤ電極を挿通す
る操作、或いはさらにガイドに挿通する操作が必
ずしも良好に行なわれないと云う問題点があつ
た。
即ち、上記装置では挿通用細孔の形成とワイヤ
電極の挿通とが二工程に分れており、また上記細
管状電極の外周壁面部分による挿通用細孔の内周
壁面の加工が加工面粗さ小さく可成り良好に行な
われるにしても上記挿通用細孔の径は大きくても
1mmφ前後以下の小さいものであり、又被加工体
の板厚も数10mm以上とすると、ワイヤ電極の挿通
は容易ではなく、従つて、電極挿通用細孔が無事
穿孔されたとしてもその内部にワイヤ電極を挿通
し、その先にある小さな案内ダイス又はその他の
ガイド等にワイヤ電極の先端を確実に挿通又は位
置させることは相当に困難であつた。
更にまた、上記ドリル工具や細管状電極を上下
に移動させるための装置等が上部アーム又は加工
ヘツドに取り付けられているため、ワイヤカツト
放電加工装置全体の上部構造が大型になつてしま
うと云う問題点があつた。
本発明は叙上の観点に立つて成されたものであ
つて、その目的とするところは、厚手の被加工体
であつても、又焼入れ鋼や超硬合金等の被加工体
であつても、短時間にワイヤ電極挿通用細孔を形
成することができ、又形成した上記電極挿通用細
孔へのワイヤ電極の挿通を、上記電極挿通用細孔
の加工形成と実質上同時進行的に行なうようにす
ることにより、ワイヤ電極を確実に挿通すること
ができるワイヤ電極挿通用細孔の加工方法を提供
することにあり、本発明の方法によれば、上記電
極挿通用細孔を加工形成し、被加工体の他側に貫
通した細管状電極の先端部位から送り出されるワ
イヤ電極の先端が、ガイド、通電装置及び引張り
張力付与及び回収手段に対して所定の位置を通つ
て達すれば良いものであるから、従来のワイヤ電
極挿通用細孔を挿通する必要があるものに比べて
比較的容易であり、従つて、例えば被加工体の他
側のガイドが小さな案内ダイス等のガイドであつ
ても上記ワイヤ電極を確実に挿通させることがで
きると共に、一対のガイドによりワイヤ電極を直
線状に張架することができるので、精度の高い自
動加工が可能となり、更には装置全体をコンパク
トに構成し得るものである。
而して、上記の目的は、軸を中心として回動自
在に且つ軸方向に移動自在に支承されるチヤツク
に細管状電極を取付け、上記細管状電極の中心孔
にワイヤ電極を挿通し、チヤツクを回動自在に支
承する部材に設けたクランプによりワイヤ電極を
上記部材と一体に把持し、然る後、チヤツクに取
付けられた細管状電極の中心孔に加工液を供給す
ると共に、上記細管状電極の先端を被加工体に対
向させて両者間に電圧パルスを印加し、チヤツク
を回動させながら軸方向に移動させることによ
り、上記細管状電極を回転させると共に、該細管
状電極と該細管状電極の中心孔内に挿入状態にあ
るワイヤ電極とを一緒に軸方向に送りながら放電
加工によつてワイヤ電極挿通用細孔を加工するこ
とによつて達成される。
以下、図面の実施例により本発明の詳細を具体
的に説明する。
第1図は、本発明の方法により、被加工体にワ
イヤ電極を挿通するためのワイヤ電極挿通用細孔
を加工している状態を示す説明図、第2図は、上
記電極挿通用細孔が加工されワイヤ電極が挿通さ
れた状態を示す説明図、第3図は、ワイヤカツト
放電加工が開始された時の状態を示す説明図、第
4図は開閉用の加工液ノズルユニツト部分の拡大
断面図である。
第1図、第2図、第3図及び第4図中、1はそ
の内部に例えば約0.05〜0.4mmφのワイヤ電極2
を挿通、通過させると共に加工液を流通噴射させ
得る孔1aを有し、そして所定の長さを有する細
管状電極、3,4は開閉式の加工液ノズルユニツ
ト、3a,4aは割りノズル、3b,4bはシー
ル部材、4cは加工液供給孔、5,6は図示され
ていないソレノイドで作動するカツタ、7は電極
おさえ、8はV字型電極ガイド、9はスプリン
グ、10及び11は上記開閉式の加工液ノズルユ
ニツト3,4を開閉する油圧シリンダ、12は下
部アーム13に取り付けられたノズル装置、14
はノズル本体、15はノズル、16は袋ナツト、
17はダイスガイド、17aはガイドホルダ、1
8及び19は進退可能な給電ピン、20は必要に
応じて設けられるスプリング、21はゴム弁、2
2はステム23と締付用ナツト24とから成る細
管状電極取付用チヤツク25をベアリング26を
介して回動自在に保持するステム保持体、22a
は上記ステム保持体22に形成された加工液供給
孔、27はステム保持体22の上端部に取り付け
られたアンビル、28は上記アンビル27に相対
向して設けられた調整可能なワイヤ電極固定用ク
ランプねじ、28Aはモータ、29はステム保持
体22に取り付けられ、そのシヤフト29aに取
り付けられたギア30がステム23に取り付けら
れたギア31と噛み合つているモータ、32はワ
イヤカツト放電加工機の上アーム又は上アームに
保持された上加工ヘツド等の所要の固定部に保持
されていて、ステム保持体22を被加工体取付け
テーブル(図示せず)対して、上下に移動させる
油圧シリンダ、33はモータが停止又は所定速度
で回転しているときはブレーキローラとして作用
し、モータがシーケンス制御等の制御の下に停止
又は回動しているときはキヤプスタンとしての作
用をするブレキローラ兼キヤプスタン、34はピ
ンチローラ、35はワイヤ電極引取り及び張力付
与用のキヤプスタン、36はピンチローラ、37
はOリング、38は細管状電極1に給電を行なう
通電シユー、39は被加工体、40はゴム弁であ
る。
而して、細管状電極1はステム23と締付用ナ
ツト24から構成された細管状電極取付用チヤツ
ク25に着脱自在に取り付けられており、ワイヤ
電極挿通用細孔の加工によつて細管状電極1が消
耗した場合には、締付用ナツト24をゆるめるこ
とによつて消耗した細管状電極1を取り付け直し
たり、新しい細管状電極1と交換し得るように、
好ましくは電極自動交換型の装置に構成されてい
る。
ステム23はステム保持体22の内部にベアリ
ング26を介して回動自在に保持されており、上
記ステム保持体22に取り付けられたモータ29
の回動によつてその軸を中心に回転するように構
成されている。従つて、上記モータ29の回動に
伴つて細管状電極1は軸を中心に回転せしめられ
ると共に、上記ステム保持体22を支承する油圧
シリンダ32の作用によつて固定被加工体39に
対し上下細管状電極1の軸方向に移動せしめられ
るように構成されている。
開閉式の加工液ノズルユニツト3,4には、割
りノズル3a,4a、シール部材3b,4b及び
加工液供給孔4c等が形成されており、油圧シリ
ンダ10及び11の作用によつて、直径方向に開
閉が行なわれるように構成されている。また、上
記ノズルユニツト3の内部の中央部分には、スプ
リング9の弾性力が作用するように構成された電
極おさえ7が、他方のノズルユニツト4の電極お
さえ7と相対向する部分には、横断面がV字型の
電極ガイド8が取り付けられており、ワイヤカツ
ト放電加工時にワイヤ電極1の被加工体39上部
に於ける位置を決定位置決めし、ワイヤ電極1を
直線状に保持する。
ノズル本体14は取付けフランジ14a、液溜
室14b、ワイヤ電極挿通孔14c及び加工液供
給孔14dを有し、上記ノズル本体14内にノズ
ル15がワイヤ電極軸方向に摺動移動自在に嵌め
込まれ、更にスプリング20と袋ナツト16が順
次取り付けられる。然る後、このノズル装置12
は取付けフランジ14aと図示されていない取付
けボルト等により下部アーム13に取り付けられ
る。
而して、本発明の方法により、被加工体39に
ワイヤ電極2を挿通させるためのワイヤ電極挿通
用細孔を形成する工程及び細孔形成後ワイヤ電極
を引取り装置に到達係合させ、然る後、ワイヤカ
ツト放電加工によつて被加工体39に加工が施さ
れるまでの行程を説明する。
第1図に示す如く、被加工体39にワイヤ電極
2を挿通させるためのワイヤ電極挿通用細孔を形
成する際には、ブレキローラ兼キヤプスタン33
がキヤプスタンとして作動し、細管状電極1の孔
1a内へワイヤ電極2が挿通される。
ワイヤ電極2が細管状電極1の孔1a中を前進
して行つて通過し、その先端部が上記細管状電極
1の先端部分から所定長さ突出したならば、ブレ
キローラ兼キヤプスタン33によるワイヤ電極2
の給送が停止されると共に、ステム保持体22の
上端部に設けられたクランプねじ28がモータ2
8Aによつて作動して、該ねじ28とアンビル2
7間に上記ワイヤ電極2を圧接挾持することによ
り、上記ワイヤ電極2が上記細管状電極1と共に
保持体22の移動によつて軸方向に送られるよう
に把持し、この時細管状電極1の先端がカツタ5
及び6の位置よりも上方にある等不一致の場合に
は、油圧シリンダ32を作動させて調整一致せし
め、然る後、カツタ5及び6が図示されていない
ソレノイドによつて動作せしめられ、上記ワイヤ
電極2を細管状電極1の先端部分と略同一平面と
なるように切断した後、ノズルユニツト3,4は
図示の如く開らかれ、電極1の下降送りによりス
タート孔加工を可能とする。そして他方に於て被
加工体39は罫書き等によつて予め定められた加
工開始用の電極挿通用細孔の位置が細管状電極1
に対して所定の位置を占めるように図示しない数
値制御装置等により加工テーブルを介して送ら
れ、位置決め設置される。
以上は、細管状電極1を消耗等のために交換又
は新たにチヤツク25に取り付けた時に、ワイヤ
電極2の先端が電極1基部位置迄達していない状
態から作動をスタートさせた場合であつて、上記
電極1の交換等の際に、ワイヤ電極2をこの電極
1に手動操作で挿通させて後、該電極1をチヤツ
ク25に取り付けるようにも操作し得るものであ
り、又多くの場合には、前のワイヤカツト放電加
工の終了の際に、カツタ5及び6によりワイヤ電
極2をその供給側である電極1先端の位置で切断
した状態で、次の加工操作に対する一種の待機状
態にあるから、かかる場合には前述のワイヤ電極
2を電極1に挿通させる操作、工程は済んでいる
と言うことになるものである。
而して、細管状電極1には通電シユー38を介
して、またワイヤ電極2には必要に応じてクラン
プねじ28を介して図示されていない電源回路か
ら放電加工用電圧パルスが供給され、これと同時
に上記細管状電極1にはモータ29による回転運
動と、油圧シリンダ32による下方への移動運動
がステム保持体22及びステム23を介して与え
られ、そして、通常ワイヤカツト放電加工用と同
一の加工液が細管状電極1の孔1aから被加工体
39の加工部分に供給されつつワイヤ電極挿通用
細孔の加工が行なわれる。
細管状電極1による被加工体39へのワイヤ電
極挿通用細孔の加工は、電極1にワイヤ電極2が
挿通されていることと、電極1に回転が与えられ
ていると言う以外は、例えば特開昭56−69033号
公報に詳細に記載されている深細孔の放電加工に
よる高速加工により行なわれるもので、前記供給
孔22aから少なくとも10〜20Kg/cm2またはそれ
以上で加工液が加圧供給され、そして好ましくは
図示してないが、細管状電極1に上記公報記載の
如く超音波振動を付与しつつシリンダ32により
定速又はサーボ送りを与えて加工するものであ
り、このように高圧加工液の噴射と電極1回転、
更には振動付与により、従来加工が円滑に行なわ
れなかつた深細孔の加工が、焼入鋼や超硬合金等
に対しても円滑かつ高速で行なわれ、厚手の被加
工体39であつても真直ぐで曲りの無いワイヤ電
極挿通用細孔を短時間で形成することができる。
なお、このワイヤ電極挿通用細孔の加工の際
に、ワイヤ電極2に何等かの放電加工電源が接続
されている場合は勿論のこと、電源が接続されて
いなくても、ワイヤ電極2は細管状電極1と何等
かの接触状態にあることにより、その先端が消耗
することがあるから、細管状電極1の先端に対す
るワイヤ電極2の先端の消耗後退長さが、例えば
数mm前後又はそれ以上に達したならば、穿孔加工
の途中クランプねじ28によるクランプを一時的
に解除してキヤプスタン33及びピンチローラ3
4によりワイヤ電極1を送り出し、その先端が細
管状電極1の先端近くにあるように補正しておく
方が以後のガイド等に対するワイヤ電極2の挿通
セツトが確実となるので望ましいものである。
被加工体39にワイヤ電極2を挿通させるため
のワイヤ電極挿通用細孔が形成されると、モータ
28Aが作動してクランプねじ28によるワイヤ
電極の把持が解除されると共に、細管状電極1の
先端近くにあつて、電極1の先端と共に既に電極
挿通用細孔を挿通しているワイヤ電極2の先端
は、ブレキローラ兼キヤプスタン33のキヤプス
タン作用によつてノズル装置12に向かつて送り
出され、ダイスガイド17に挿通捉えられた後、
ガイドホルダ17aの孔17bを通過し、ゴム弁
21を通り、ピンチローラ36が接離するキヤプ
スタン35及びその他から成るワイヤ電極引取り
装置に達して係合し、該引取り装置によつてワイ
ヤ電極1の先端から強制的に引き取られるように
なり、そしてワイヤカツト放電加工装置本体のベ
ツド等に設けられた図示されていないワイヤ電極
回収箱等に回収される。
ワイヤ電極2が上記の如く引取り装置によつて
引き取られるようになると、モータ29が停止さ
れ細管状電極1の回転運動が停止せしめられると
共に、油圧シリンダ32が動作してステム保持体
22を上方に移動させて細管状電極1を上方へ上
げ、これに伴い開閉式の加工液ノズルユニツ3,
4が油圧シリンダ10及び11の作用によつて閉
じられ、ワイヤ電極2は上記開閉式の加工液ノズ
ルユニツト3,4内部のV字型電極ガイド8の電
極おさえ7によつて移動自在に押え付けられる。
そして、ノズル本体14内のワイヤ電極2に当接
した給電ピン18及び19から放電加工用電圧パ
ルスが供給されると共に、開閉式の加工液ノズル
ユニツト4の加工液供給孔4cから供給された加
工液が被加工体39の加工部分に供給されつつワ
イヤカツト放電加工が行なわれる。
なお、通常加工時に通電ピン及び案内ガイド等
は、放電加工電流や摩擦等により相当の温度とな
る。然しながら、本発明にかかるワイヤカツト放
電加工装置に於ては、ノズル本体14内の給電ピ
ン18,19及びダイスガイド17等は、液溜室
14b内を通過する加工液によつて充分に冷却さ
れるので、長時間の運転にも耐えられるのであ
る。
又、細管状電極1が摩耗して、その長さが加工
する被加工体39と同等以下になつた場合には、
ワイヤ電極2を電極1の先端で切断して交換する
ことになるが、電極1の交換を手動操作により行
なう場合には、チヤツク25先迄吊れ下つている
ワイヤ電極2を新しい電極1に通してやれば良い
が、電極1が、自動交換されるものの場合にはそ
れが極めて難しいから、かかる場合には、吊れ下
つているワイヤ電極2をキヤプスタン33を逆転
させてステム23の基部近く迄戻し、然る後新し
い細管状電極1を取り付けて、ワイヤ電極2を送
り出し、電極1先端迄挿通させるような手段が採
られること勿論である。
尚、ワイヤ電極2をガイド17、給電ピン1
8,19、ゴム弁21、キヤプスタン35及びピ
ンチローラ36、又は更に先の電極引取り装置等
の部位で挿通又はセツトに失敗した場合には、例
えば細管状電極1を一旦第3図の位置迄引き上げ
てワイヤ電極2を電極1先端の位置で切断し、次
いで、被加工体に挿通しているワイヤ電極2を人
手又はロボツトハンド等で抜き取り廃棄し、そし
てワイヤ電極2を保持体22にクランプし、第2
図の位置迄下降セツトして、ワイヤ電極2のクラ
ンプ解除、そして送り出しによるワイヤ電極2の
挿通セツトが再び試みられるよう操作するもので
ある。
本発明は叙上の如く構成されるので、本発明の
方法によれば、厚手の被加工体や焼の入つた被加
工体であつても、ワイヤ電極を容易に通すことの
できる真直ぐなワイヤ電極挿通用細孔を短時間で
加工形成することができると共に、上記電極挿通
用細孔へのワイヤ電極の挿通は、上記電極挿通用
細孔の加工形成と同時に既に行なわれているもの
であるから、以後のガイドや電極引取り装置等へ
のワイヤ電極先端の位置決め挿通、係合が行なわ
れるように操作すれば足り、ワイヤ電極の自動挿
通セツトの成功確率が高くなる。また、被加工体
の他側にあるガイドが小さな案内ダイス等のガイ
ドであつても上記ワイヤ電極を高い確率で挿通さ
せることができ、一対のガイドによつて上記ワイ
ヤ電極を直線状に張架することができるので、精
度の高い自動加工が可能となり、更には装置全体
をコンパクトに構成することができるのである。
なお、本発明は叙上の実施例に限定されるもの
ではない。即ち、例えば、本実施例に於ては、細
管状電極をステム保持体を介して油圧シリンダに
よつて上下させるように構成したが、モータによ
りギアを介して上下させるように構成しても良
く、また、細管状電極及びワイヤ電極への給電の
仕方も公知の給電方法を利用することができる。
また開閉式の加工液ノズルユニツトへのワイヤカ
ツト放電加工時の加工液の供給を、孔4cを用い
ることなく細管状電極1の先端をシール部材3
b,4bにより挾着シールさせて電極1を介して
供給するようにするとか、ワイヤ電極への給電ピ
ン又は給電ローラは被加工体の上部側へ設けるよ
うにしても良く、ガイド8,17や給電ピン1
8,19等をノズルユニツトやノズル本体外部に
設けて開閉や進退退避等の容易な構成にすること
ができ、またガイド8,17として例えば特願昭
58−181234号、同58−194952号、又は同58−
210374号等に記載のガイド孔が拡大縮小、又は開
閉可能な複合ガイドを構成使用し得るだけでな
く、加工液噴射ノズルとしても、例えば特願昭58
−40949号、同58−40950号又は同58−70506号等
に記載の各種の構成のものを使用し得るものであ
り、又細管状電極による加工スタート孔としての
ワイヤ電極挿通用細孔の加工の際に被加工体の上
面又は上面近くで上記細管状電極を位置決め保持
して案内する案内を進退退避可能に設けて厚い被
加工体に形成する細孔の曲りを防止する等各種の
変更構成が可能であり、また更に本発明は図示実
施例の上下を逆としたようなワイヤ電極を下から
上へと更新のために送り供給するタイプのワイヤ
カツト放電加工機にも適用できるものである。又
その他ダイスの取り付け位置及びその取付け方
法、加工液の供給方法及びワイヤ電極の回収方法
等は本発明の目的の範囲内で自由に設計変更でき
るものであつて、本発明はそれらの総てを包摂す
るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の方法により、被加工体にワ
イヤ電極を挿通するためのワイヤ電極挿通用細孔
を加工している状態を示す説明図、第2図は、上
記電極挿通用細孔が加工されワイヤ電極が挿通さ
れた状態を示す説明図、第3図は、ワイヤカツト
放電加工が開始された時の状態を示す説明図、第
4図は開閉用の加工液ノズルユニツト部分の拡大
断面図である。 1…細管状電極、1a…内孔、2…ワイヤ電
極、3,4…開閉式の加工液ノズルユニツト、
5,6…カツタ、7…電極おさえ、8…V字型電
極ガイド、9,20…スプリング、10,11,
32…油圧シリンダ、12…ノズル装置、14…
ノズル本体、15…ノズル、16…袋ナツト、1
7…ダイスガイド、21,40…ゴム弁、25…
細管状電極取付用チヤツク、26…ベアリング、
27…アンビル、28…クランプねじ、28A,
29…モータ、33…ブレーキローラ兼キヤプス
タン、34,36…ピンチローラ、35…キヤプ
スタン、37…Oリング、39…被加工体。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記a)項乃至d)項記載の工程から成るこ
    とを特徴とするワイヤカツト放電加工に於けるワ
    イヤ電極挿通用細孔の加工方法。 a) 軸を中心として回動自在に且つ軸方向に移
    動自在に支承されるチヤツクに細管状電極を取
    付ける工程。 b) チヤツクに取付けられた細管状電極の中心
    孔にワイヤ電極を挿通する工程。 c) チヤツクを回動自在に支承する部材に設け
    たクランプによりワイヤ電極を上記部材と一体
    に把持する工程。 d) チヤツクに取付けられた細管状電極の中心
    孔に加工液を供給すると共に、上記細管状電極
    の先端を被加工体に対向させて両者間に電圧パ
    ルスを印加し、チヤツクを回動させながら軸方
    向に移動させることにより、上記細管状電極を
    回転させると共に、該細管状電極と該細管状電
    極の中心孔内に挿入状態にあるワイヤ電極とを
    一緒に軸方向に送りながら放電加工によつてワ
    イヤ電極挿通用細孔を加工する工程。
JP23982283A 1983-12-21 1983-12-21 ワイヤカット放電加工に於けるワイヤ電極挿通用細孔の加工方法 Granted JPS60131121A (ja)

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