JPH0132010Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は光フアイバの接続装置に関する。

個々の光フアイバの接続あるいは光ケーブル
（すなわち、複数の光フアイバからなる光伝送用
ケーブル）の接続を行うためには、接続すべき２
本の光フアイバを完全に一直線に配列させること
が必要であつて、このことによつて、光量の減衰
（attenuation）を充分に少なくして接続できるの
である。この減衰は一般に、接続すべき２本の光
フアイバの軸の不完全平行性および不完全整列、
ならびに２本の光フアイバの端部間に挿入された
媒体（たとえば接着剤）の屈折率の非整合性によ
るものである。

この問題を解決するために、２本の小さな隣接
シリンダーにより形成されるＶ字状溝部すなわち
Ｖ字状案内部を活用し、そしてこのシリンダー上
に光フアイバを載置し、しかる後光フアイバの接
続部を適宜な接着剤により接着することからなる
光フアイバの接続装置が以前に開発された。しか
しながらこの公知装置は複雑でありそして容易に
製造できず、かつ光フアイバの接続部の手動調節
が不可能である。さらに、該装置は複雑で高価な
操作用器具を必要とするものである。

その上、前記の公知装置は或特定の径の光フア
イバにしか使用できず、あるいは接着剤が硬化す
るまで光フアイバを正確な位置に保持するための
手段を有さず、さらにまた、適当な屈折率を有す
る流体を光フアイバの接続部に注入する操作が容
易に実施し得ない装置である。

したがつて本考案の目的は、前記の欠点および
他の欠点を有しない新規な光フアイバの接続装置
を提供することである。換言すれば本考案の目的
は、組立が容易であり、接続すべき２本の光フア
イバを所定の位置に整列状態で保持するための単
一で安価な保持手段を備え、そして余分な器具の
使用を必要としない新規な光フアイバの接続装置
を提供することである。

本考案の別の目的は、種々の寸法の光フアイバ
が接続できる新規な接続装置を提供することであ
り、すなわち、あらゆる径の光フアイバ（例えば
現在市販されているあらゆる径の寸法の光フアイ
バ）の接続のために利用され得る接続装置を提供
することである。

本考案は、一定の横断面をした細長いチヤンネ
ル部材と、保持部材とからなり、該チヤンネル部
材は下方に向かつて収歛している長手方向の光フ
アイバ載置用の溝を形成しており、そして該チヤ
ンネル部材は、相互に接続されるべき複数の光フ
アイバをそれぞれ挿入するために、その両端部に
おいて開放端を有し；そして 前記保持部材は、前記チヤンネル部材上へ固定
して配置されており且つ実質的に該チヤンネル部
材と共に長手方向へ延びているシート状材料から
形成され、前記保持部材はスロツト及び１対以上
の弾性部分を備えており、該弾性部分は前記スロ
ツトの両方の境界部から前記溝に向かつて延びて
いて、挿入された光フアイバと係合し、そして、
該フアイバの接続及び屈折率整合材料を前記溝内
に導入する事を容易にするために、該弾性部分は
相互に十分に離隔して配置されていることを特徴
とする光フアイバの接続装置に関するものであ
る。

本考案のこれらおよび他の特徴は以下の実施例
から、添付図面の参照下に明らかにされよう。

第１図の実施例では、本考案の光フアイバの接
続装置は真直ぐな中空のプリズム（すなわち角
柱）の形態をしたスリーブ（容器）Ｃから構成さ
れ、該容器の内側に、接続すべき２本の光フアイ
バF′，F″が挿入される。

本実施例においては該プリズムは５つの面Ｖ
１，Ｖ２，Ｖ３，Ｖ４，Ｂ１、および縁部Ｓ１，
Ｓ２，Ｓ３，Ｓ４，Ｓ５を有し、そして容器の側
部の閉鎖のために、面Ｂ１に重なる唇部すなわち
耳部Ｂ２を有する。

２つの面Ｖ１，Ｖ２により形成される鋭角の谷
部は接続すべき２本の光フアイバF′，F″を整列
させるためのＶ字状案内部を形成する。

面Ｂ１は、既述の弾性部分としての２個の弾性
舌部（別名スプリング）Ｌ１，Ｌ２を形成するた
めに截断され、これら弾性舌部Ｌ１，Ｌ２は第２
図によりよく示される。該弾性舌部はＶ字状案内
部の内側に貫入し、そして該案内部中の光フアイ
バF′，F″を上から押えて所定の位置に保持する。
該弾性舌部は、その弾性の故に種々の径の光フア
イバに適合し、そして接続部に注入される接着剤
が硬化するまで、該光フアイバを正しい位置に確
実に保持する。

２つの面Ｖ３，Ｖ４は単に容器の取扱を行いや
すくするためのものであるから、これらの面Ｖ
３，Ｖ４は、面Ｖ１，Ｖ２，Ｂ１から構成される
三角形プリズムの形態の装置にあつては必須要件
ではないということに留意されたい。

第２は弾性舌部Ｌ１，Ｌ２の形態をよりよく示
している。該弾性舌部は折り曲げ部Ｓ７，Ｓ６に
おいて面Ｂ１と接続し、そして該舌部の自由端Ｅ
１，Ｅ２はＶ字状案内部の内側で振動自由であ
り、そして該端部はＶ字状案内部の広い部分に向
かうように幾分曲げられ、これによつて、該弾性
舌部と溝部との間に挿入される光フアイバの外面
に損傷をきたすのを防止する。

第２図に示す実施例では、弾性舌部Ｌ１，Ｌ２
の台形に似たテーパー状の形状をしているが、他
の適当な形状、例えば矩形のものでも、本考案の
範囲を逸脱することなく使用可能である。

第３図は截断用プレートＰを示し、この截断用
プレートＰから第１図記載の光フアイバの接続装
置が製作できる。

第３図において、点線Ｓ１，Ｓ２，Ｓ３，Ｓ
４，Ｓ５はプレートＰの折り曲げ線を示し、そし
てこれらは、前記プリズムＣ（第１，２図参照）
の縁部を形成する。

同様に、前記折り曲げ線によつて画定された帯
域Ｖ１，Ｖ２，Ｖ３，Ｖ４，Ｂ１（第３図参照）
は、第１，２図に示すプリズムのそれぞれの面を
形成する。

第３図中の帯域Ｂ２は前記プリズムの耳部Ｂ２
に対応する。

第１図記載の光フアイバの接続装置の製作のた
めに、好ましくは金属製の平坦なプレートが第３
図に示す如く截断される。該プレートの横幅寸法
は１般に10mm程度である。このプレートを、折り
曲げ線Ｓ１，Ｓ２，Ｓ３，Ｓ４，Ｓ５に沿つて折
り曲げ、第１，２図に示すプリズムを製作する。

帯域Ｂ１を截断し２個の弾性舌部Ｌ１，Ｌ２を
形成させる。この弾性舌部Ｌ１，Ｌ２は次いで折
り曲げ線Ｓ６，Ｓ７に沿つて折り曲げる。該弾性
舌部の自由端のＥ１，Ｅ２は既述の通りわずかな
がら上向きに曲げる。

所望の形状のプリズム（第１，２図参照）を得
るために、該プレート（第３図参照）を曲げる方
法および装置は公知であり、これらの方法および
装置は本考案に関係しないものであるから、本明
細書には記述しない。

本考案による装置を用いて光フアイバを接続す
るためには、対向案内端部から２本の光フアイバ
を、その末端部が互いに接触するまで挿入する。
この時点で、適当な屈折率を有する接着剤の１滴
を該接触点に注入し、該２本の光フアイバを相互
に固着させる。

第４図の実施例において、本考案の光フアイバ
の接続装置は所定の形状にされたプレートＰ１，
Ｐ２によつて形成された容器と、その中に軸方向
に配列された２本の小さなシリンダー状物体（略
称シリンダー）Ｃ１，Ｃ２とから構成される。

シリンダーＣ１，Ｃ２はその側面が相互に接し
て、収歛形状の光フアイバ載置用の溝を形成し、
該溝の上に２本の光フアイバF′，F″が載置され
る（第４図−第６図）。

下側プレートＰ１はＵ字状底部を画定する形状
であり、このＵ字状底部は、シリンダーＣ１およ
びＣ２を正確に載置するに適した幅を有するもの
である。

より詳細にいえば、Ｕ字状底部の幅の寸法は２
本のシリンダーの径の寸法の総和に実質的に等し
く、またその高さの寸法は、小さなシリンダーＣ
１，Ｃ２の横により形成された案内溝の中に、光
フアイバの挿入をたやすくなし得るほどの寸法で
ある。

本考案の必須要件である“下方に向かつて収歛
している長手方向の光フアイバ載置用の溝”は、
第４図の実施例では前記のＵ字状底部ではなく、
２本のシリンダーＣ１，Ｃ２の間に形成された溝
であり、この溝に光フアイバF′，F″が載置され
る。（第５図）。

Ｕ字状底部を有する下側プレートＰ１の横面は
その頂部に、上側プレートＰ２を支持する２個の
外側突出部分を有しており、そしてこの上側プレ
ートＰ２は、保持部材である弾性舌部Ｌ１，Ｌ２
を有し、しかして、これらの弾性舌部は既述の機
能を有するものである。

プレートＰ２は矩形のプレート面を截断するか
あるいは周知の写真蝕像技術によつて得られ、し
かしてこの矩形のプレート材料は適当な弾性を備
えた材料である。

２本の整列されたシリンダーＣ１およびＣ２
は、案内部すなわち既述の光フアイバ載置用の溝
を形成し、しかして該シリンダーの２つの横面に
より形成された底部溝内に光フアイバを整列し載
置する。それ故、光フアイバはシリンダーの２本
の母線に沿つてシリンダーに横接し、光フアイバ
の面上部は弾性舌部Ｌ１，Ｌ２の自由端によつて
押えられ、所定の位置に確実に保持される。

製造しやすくするため、シリンダーの径の寸法
（これは、繊維の径の寸法に厳格に依存するもの
ではない）は、以下の如くにするのが好ましい。
すなわち光フアイバが案内溝の内側に位置してい
るとき、２本の小さなシリンダーの最上部と接す
る平面は光フアイバに交差する平面であり、しか
して弾性舌部は、光フアイバを挿入した後はシリ
ンダーに直接に接触しないようにする（仮にシリ
ンダーに接触するとすれば、弾性舌部は光フアイ
バ自体を押圧しないこととなろう）。またシリン
ダーと光フアイバとが接する２本の前記母線の間
隔は、あまり大きくない。より詳細にはこれら母
線の間隔の寸法は光フアイバの径に比して充分小
さい値であり、これによつて、案内溝への光フア
イバの挿入が容易になる。

装置を具合よく作るために、シリンダーＣ１お
よびＣ２は表面をみがき、そして好ましくは暗色
がかつた色（例えば青味がかつた色）に着色すべ
きである。シリンダーを暗色に着色した場合に
は、光フアイバの接続のときに、その端部を案内
溝に挿入する際に光フアイバを肉眼ではつきり観
察できるのが利点であり、かくしてこれら光フア
イバの端部は接続装置の中の所定の位置に正確に
配置され得る。また、小さなシリンダーが青味が
かつたものである場合には、白い光フアイバがき
わだち、そのため非常に容易に観察され得る。

装置の組み立てのときに、小さなシリンダーＣ
１およびＣ２は適宜な方法でプレートＰ１の溝部
の底部に固着され、その後小さなプレート、Ｐ２
はプレートＰ１の上側突出部分に固着される。弾
性舌部すなわち保持スプリングＬ１およびＬ２は
装置の内側に突出する。

第４図−第６図の装置の容器は２枚のプレート
Ｐ１，Ｐ２か、あるいは単なる１枚のプレートか
ら形成できる。すなわち、このプレートは２個の
保持スプリングを形成させるために截断され、そ
の後シリンダーをはめ込むためのＵ字状底部を形
成するような形状にされ、スプリングを設けた上
側面を形成するように折り畳まれ、そして最後
に、縁部に沿つて折り曲げはんだ付け等で耳部Ｂ
１を固着する。

第５図は上記装置の断面図であつて、シリンダ
ーの寸法と、光フアイバの寸法と、該シリンダー
が固着されるＵ字状底部の寸法とをよりよく明示
する。

シリンダーの寸法を適切な値にしているため、
弾性舌部すなわち保持スプリングＬ２が光フアイ
バのかわりにシリンダー自体を押圧することは確
実に防止され、すなわち光フアイバを押圧し、シ
リンダーを押圧しない。

第６図は上記装置の縦断面図であり、光フアイ
バF′およびF″を挿入し、そして対向させ、そし
て適当な屈折率を有する１滴の接着剤Ｇにより上
記の光フアイバを相互に接着することができる。
第６図にはまた、光フアイバの外表面に接触する
２個の保持スプリングのＬ１，Ｌ２の断面も示さ
れている。

第７図、第８図および第９図の光フアイバの接
続装置は、矩形プレートから、截断することな
く、ただ折り曲げることによつて製作できる。こ
の装置は、Ｖ字状溝部およびこれに対向する面か
らなり、該面は２つの部分に分かれ、必要な弾性
を与える。該装置では、スプリングの代りに前記
面の２対向部分の縁部に２つの凹所LM１，LM
２を設ける。このようにして得られた凹所の下側
の張出部の下面はＶ字状案内部に配置された光フ
アイバを弾力で堅固に保持する作用をする。もし
更に大なる保持力を必要とするのであれば、相互
に妥当な間隔をもつて前記凹所を更に多く設けれ
ばよい。

第１０図の実施例では、第１図の接続装置に既
に示されるスプリングＬ１およびＬ２の他に更に
２個のスプリングＬ１１およびＬ１２が設けられ
るが、その目的は光フアイバを所定の位置に一層
正確かつ確実に配列することである。この実施例
は、光フアイバの接続の際に接着剤が使用され
ず、適当な屈折率を有する液体の単なる一滴が、
端と端とが向き合うようにして配置された２本の
光フアイバの間に挿入される場合、および光フア
イバが機械的引張応力およびねじり応力による歪
を生じ易いような場合に、非常に効果的である。

第１０図の光フアイバの接続装置においては、
容器の外側方向に突出するさらに２個の弾性舌部
Ｒ１，Ｒ２が設けられるが、これは次の作用をな
すものである。すなわち上記の光フアイバの接続
装置を他の同様な装置と共に集合ブロツク体の中
に挿入して光ケーブルの接続装置を製作する場合
に、上記の光フアイバの接続装置の弾性舌部Ｒ
１，Ｒ２は隣の光フアイバの接続装置と係合し、
上記の接続装置およびその隣の接続装置の揺動を
阻止して、所定の位置に確実に保持する。集合ブ
ロツク体からなる光フアイバの接続装置について
は、後で詳細に説明する。

第１０図の光フアイバの接続装置に多少類似の
接続装置を第１１図に示す。

第１１図の接続装置では、スプリングＬ２１，
Ｌ２２（これらは中央部から大きく離隔して配置
されているものである）の向きが第１０図のスプ
リングＬ１１，Ｌ１２の場合と異なつている。

第１１図の装置では、内側の１対のスプリング
Ｌ１′，２′は互いに向かい合つておりまた、内側
のスプリングをはさみこむ形で存在する外側の１
対のスプリングＬ２１，Ｌ２２もまた、互いに向
かい合つている。

第１０図の場合には、外側に向いたスプリング
は第１１図のスプリングよりも一層広い区域にわ
たつて光フアイバを保持する。第１１図に示す外
側のスプリングＬ２１，Ｌ２２は中央のスプリン
グＬ１′，Ｌ２′の如く内側に向けられている。す
なわち第１０図のスプリングＬ１１，Ｌ１２は接
続部のフアイバ保持区域を広くして、より強力な
保持を保証するものである。一方、第１１図の接
続装置は、より繊細な光フアイバのために適して
いる。すなわち、非常に強力な保持が必要でな
く、光フアイバを容易に挿入できることが重要な
条件であるときに、第１１図の装置が有利に使用
できる。

第１０図および第１１図は４個の保持スプリン
グが使用される実施例を示しているが、保持スプ
リングおよび装置の揺動防止用弾性リツプ（停止
舌部）Ｒ１，Ｒ２，Ｒ３，Ｒ４の数はより多くて
もよく、また該スプリングおよび舌部は向きが異
なつてもよい。また、本考案の光フアイバの接続
装置は、種々の数の側部、たとえば５個の代わり
に３個の側部を備える断面を有するものであつて
もよい。このような状態変化はもちろん本考案の
精神を逸脱することなく可能なことである。

第１２図は平面に展開された第１０図の装置を
示し、換言すれば、該プレートから第１０図の装
置が製作できる。破線は横縁部、保持スプリング
Ｌ１，Ｌ２，Ｌ１１，Ｌ１２、装置の揺動防止用
舌部Ｒ１，Ｒ２および覆い表面Ｚ１を形成させる
ための折り曲げ線である。装置を製作するために
折り曲げによつて横縁部および覆い表面を形成
し、しかる後保持スプリングＬ１，Ｌ２，Ｌ１
１，Ｌ１２を内部に向つて折り曲げる。最後に、
揺動防止用舌部Ｒ１，Ｒ２を外方に向つて折り曲
げる。

プリズム状容器の耳部の接着は、種々の機械的
ジヨイントまたははんだ付けによつて行い、ある
いは金属製または熱収縮性のプラスチツク製鞘状
体を該容器にかぶせてもよい。

第１３図は光ケーブルの接続装置に使用される
真つすぐな六角形のプリズム状のブロツクを示
し、その中の六個の内部空洞の各々の中に、前記
の単一光光学フアイバの接続装置（例えば第１
図、第７図、第１０図または第１１図に示される
接続装置を配置する。これによつて、既述の光ケ
ーブル接続装置が製作できる。

前記ブロツクは、公知技術に基づいて金属材
料、合成材料あるいは他の適当な材料から製作で
きる。該ブロツクは、ケーブル末端の耐圧性封止
手段を備えた角柱型または筒型の保護用ハウジン
グ内に挿入できる。

かかるハウジングの一例は特願昭52−139549号
（イタリア国特許出願第69806−Ａ／76号、1976年
11月25日付出願に基づく優先権主張出願）に開示
されている。

第１３図中のFF線断面図は前記ブロツクの構
造を詳細に示し、この構造は以下の如き構成をな
している。すなわち肩部Ａ１は、ブロツク中の光
フアイバの接続装置が図中、左側に向かつて引つ
張られた場合に、これを適切に保持するためのも
のである。

切欠き部Ｂ１０は、光フアイバ接続装置が図
中、右側に向かつて引つ張られた場合にも正しく
保持されるように、停止舌部（第１０図および第
１１図に示すＲ１，Ｒ２，Ｒ３，Ｒ４）をはめ込
むためのものであり、そしてさらに溝孔Ｑ１を設
け、これによつて、ブロツクの内側に挿入された
光フアイバ接続装置の保持スプリングに操作者が
近付きやすくなり、したがつて、接着剤（適当な
屈折率を有する接着剤）を光フアイバの接続装置
に注入する操作が行いやすくなる。

第１３図の具体例においては、６個の空洞を設
けた光ケーブルの接続装置が開示されたが、本考
案の範囲を逸脱せずに、該空洞の数は多くまたは
少なくすることができ、これに伴つてＶ字状溝部
の角度が種々変るであろう。また、これら空洞の
断面は第１３図に記載の５角形以外の多角形であ
つてもよい。該ブロツク自体の形は、角柱状の代
りに円筒形にすることも可能である。

第１４図は真つすぐな平行六面体のブロツクを
示し、これは、３列に配置された12個の内部空洞
の各々の中に、単一の光フアイバの接続装置を１
個づつ有する。

前記ブロツクは公知方法により、金属材料、合
成材料、あるいは他の適当な材料から製作でき
る。そしてラグＵ１を設け、該ラグをブロツクの
支持体かあるいは保護鎧装容器、（例えば前記特
願昭52−139549号に開示された種々の保護鎧装容
器）の内側の所定の場所に固定する。かかる装置
は、同一平面上に平行して配置される複数の光フ
アイバからなる光ケーブルの接続装置として特に
適している。第１４図において、 肩部Ａ２、切欠き部Ｂ２０、溝部Ｑ２は、第１
３図に示したブロツクの中の肩部Ａ１、切欠き部
Ｂ１０および溝孔Ｑ１の場合と、それぞれ同様な
機能を有する。

第１４図の具体例において、ブロツクは２列に
配置された12個の内部空洞を有している。しか
し、本考案の範囲を逸脱することなく空洞および
列の数は多くまたは少なくできる。

第１３図および第１４図に示したブロツクまた
はそれに類似するブロツクの中の各空洞に単一光
ケーブル接続装置を配置する場合には、各接続装
置における容器の耳部（たとえば第１図中の耳部
Ｂ２）は省略できる。なぜならばブロツクの空洞
が、この中に挿入された該接続装置を安定に保持
するからである。

第１５図に示す光ケーブルの接続装置は、基本
的に横面Ｕと６個のＶ字状案内部から構成され
る。横面ＵはＶ字状案内部を所向位置に厳密に保
持し、かつ、接続される各光フアイバを保持する
弾性リツプを保持する機動能を有する。各Ｖ字状
案内部は鋭角な二面角の面Ｖ５，Ｖ６により形成
され、そして、接続すべき光フアイバを確実に整
列させる機能をもつものでなければならない。

第１５図中のTT線断面図において弾性舌部す
なわちスプリングの形状が示されている。該スプ
リングは接続装置の横面から截断され、折り曲げ
によつてＶ字状溝部に挿入され、折り曲げ部Ｓ７
およびＳ９が光フアイバを軽く押圧する。

第１６図は、第１５図の接続装置の横面Ｕを形
成するための截断プレートを示す。点線は横縁
部、スプリングおよび耳部（継ぎ目）を形成する
折り曲げ線である。ここに述べた具体例において
は、横面の組立は継ぎ目部の接着によりなされる
が、他の機械的なジヨイントまたははんだ付け技
術、もしくは金属製または熱収縮性プラスチツク
製鞘状材も、本考案の範囲を逸脱せずに利用し得
る。

第１７図は矩形のプレートを中央線に沿つて縦
軸方向に折り曲げて得られるＶ字状溝部を示す。
単一のＶ字状溝部の数、およびＶ字状溝部の二面
がなす角は、横面Ｕの面部の数に依存して種々変
わるであろう。

第１６図の横面Ｕを第１６図に記載のごとく組
立て、その中にＶ字状横部（第１７図）を挿入
し、横面Ｕの耳部を接着またははんだ付けする。
また、横面Ｕの周囲に保護用の鞘状部材をかぶせ
ることも可能である。

光ケーブルの接続は次の如く実施できる。光ケ
ーブル中の個々の光フアイバの保護鎧装を剥離
し、そしてしかる後に光フアイバをＶ字状溝部
（第１５図）に挿入し、そしてその後の操作は前
記実施例で既述した如く行う。

第１５図の具体例においては各々の光フアイバ
に対し２個の保持スプリングＬが使用されている
が、光フアイバの被る機械的なねじりおよび牽引
によるねじりの程度に応じて、１個のスプリング
または３個以上のスプリングが使用されてもよ
い。

第１５図の具体例においては、外側の保持スプ
リングＬは中央のスプリングＬと同じ方向に向け
られているが、接続装置の外部寸法を変えずに光
フアイバの保持面積を一層広くすることが必要で
ある場合には、もちろんこれらのスプリングを第
１０図に記載のごとく相互に反対方向に向けても
よい。

第１５図の具体例はより繊細な光フアイバに適
するものである。すなわち、繊細な光フアイバに
は強い押圧力による保持が要求されてはいないの
で、光フアイバの挿入が容易であるという点で、
第１５図の具体例はすぐれている。

本明細書には本考案の若干の具体例が記述され
ているが、本考案の範囲は決してこれらの具体例
のみに限定されるものでなく、本考案の範囲を逸
脱せずに種々の態様変化がなし得ることは明らか
なことである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の第１実施例の光フアイバの接
続装置の斜視図、第２図は、第１図の装置の平面
図、AA線縦断面図およびBB線横断面図、第３
図は第１図の装置の展開図、第４図、第５図およ
び第６図はそれぞれ第２実施例の視視図、縦軸方
向の断面図および横軸方向の断面図、第７図、第
８図および第９図はそれぞれ第３実施例の装置斜
視図、正面図およびNN線縦断面図、第１０図は
本考案の別の実施例の装置の平面図、CC線縦軸
方向の断面およびPP線横断面図、第１１図は、
第１０図の装置の変形実施例を示す図、第１２図
は、第１０図の装置の展開図、第１３図は、本考
案による光ケーブル接続装置のFF線縦断面図お
よびGG線横断面図、第１４図は光ケーブルの接
続装置の別の具体例のMM線縦断面図およびHH
線横断面図、第１５図は、第１３図の装置の変改
例の平面図、TT線縦断面図およびRR線横断面
図、第１６図は、第１５図の装置の側面部の展開
図、第１７図はＶ字状溝部形成する２面角部材の
斜視図である。 Ｌ，Ｌ１，Ｌ２，LM１，LM２，Ｌ１１，Ｌ
１２，Ｌ１′，Ｌ２′，Ｌ２１，Ｌ２２……弾性リ
ツプ（別名は弾性舌部またはスプリング）、F′，
F″……光フアイバ、Ｂ１……面部、Ｅ１，Ｅ２
……遊端、Ｂ１０，Ｂ２０……切欠き部、Ｑ１…
…溝孔、Ｒ１，Ｒ２，Ｒ３，Ｒ４……装置の揺動
防止用の弾性リツプ（舌部）、Ｃ１，Ｃ２……シ
リンダー、Ｐ１，Ｐ２……プレート。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 一定の横断面をした細長いチヤンネル部材
   と、保持部材とからなり、該チヤンネル部材は
   下方に向かつて収歛している長手方向の光フア
   イバ載置用の溝を形成しており、そして該チヤ
   ンネル部材は、相互に接続されるべき複数の光
   フアイバをそれぞれを挿入するために、その両
   端部において開放端を有し；そして 前記保持部材は、前記チヤンネル部材上へ固
   定して配置されており且つ実質的に該チヤンネ
   ル部材と共に長手方向へ延びているシート状材
   料から形成され、前記保持部材はスロツト及び
   １対以上の弾性部分を備えており、該弾性部分
   は前記溝に向かつて延びていて、挿入された光
   フアイバと係合し、そして、該フアイバの接続
   及び屈折率整合材料を前記溝内に導入する事を
   容易にするために、該弾性部分は相互に十分に
   離隔して配置されていることを特徴とする光フ
   アイバの接続装置。 (2) 前記弾性部分は相互に対称的な１対以上の舌
   部を有し、該舌部は前記保持部材と一体になつ
   ており、そして該舌部は相互に向かい合つてい
   る自由端を伴う実用新案登録請求の範囲第１項
   記載の装置。 (3) 前記舌部は概略Ｓ字状をしており、そして前
   記自由端に向かつてテーパー状の広い面部を有
   する実用新案登録請求の範囲第２項記載の装
   置。 (4) 前記チヤンネル部材は底部が平坦なケーシン
   グと、同じ直径の１対の平行なシリンダ状物体
   とを含んでおり、該シリンダ状物体は前記ケー
   シングの底部において相互に並んで配置されて
   おり、そしてその上に離隔して前記弾性部分が
   存在し、光フアイバ載置用の溝が前記シリンダ
   状物体の外周の間に形成されている実用新案登
   録請求の範囲第１項、第２項または第３項に記
   載の装置。 (5) 前記シリンダ状物体が暗色に着色されている
   実用新案登録請求の範囲第４項記載の装置。 (6) 前記自由端は前記溝から離れる様に上向きに
   曲がつている実用新案登録請求の範囲第３項記
   載の装置。 (7) 前記弾性部分は、１対の前記舌部の他に、相
   互に対称的な２つの別の舌部をさらに有してお
   り、該２つの別の舌部は前記１対の舌部をはさ
   みこむ形で配置されている実用新案登録請求の
   範囲第３項記載の装置。 (8) 前記保持部材が、前記チヤンネル部材を包囲
   している囲いの一部として存在する実用新案登
   録請求の範囲第１項、第２項、第３項、第６項
   または第７項に記載の装置。 (9) 前記スロツトは前記溝のちようど真上にあつ
   て且つ前記溝に平行な長手方向の穴であり、前
   記弾性部分は下方に向けてふくらんだ張出部を
   有しており、該張出部は、前記穴の境界を画定
   する前記保持部材の相互対向縁部に存在する実
   用新案登録請求の範囲第１項記載の装置。 (10) 前記チヤンネル部材はシート状の材料より成
   り、且つ前記保持部材と一体になつている実用
   新案登録請求の範囲第１項、第２項、第３項、
   第６項、第７項または第９項に記載の装置。 (11) 前記チヤンネル部材及び保持部材が、平坦な
   素材を複数の平行な折り曲げ線に沿つて折り曲
   げることによつて形成された多角形プリズムの
   一部として存在する実用新案登録請求の範囲第
   10項記載の装置。