JPH0131596Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 この考案は、オートバイのカウリングに関す
る。

〔考案の技術的背景と問題点〕

オートバイで、高速で走行する型のものでは、
オートバイの前部にカウリングを取付けて、風の
抵抗を少くし、高速走行ができるようにしてい
る。一般に、カウリングは、合成樹脂等で、車体
の前部を覆う形状に成形され、上部に透明なスク
リーンが連結され、運転者はスクリーンを通して
前方が視認できるようになつている。そして、ボ
トムカウルを連結して、エンジンの下側まで覆う
ものである。ところが、ボトムカウルは、エンジ
ンの下側までで、後輪との間には大きく隙間があ
り、風が渦巻いて抵抗になつている。又、フロン
トカウル及びボトムカウル共、車体から突出させ
た複数のステーによつて取付けており、そのため
ステーの数が多く、組付け作業が面倒である。

〔考案の目的〕

この考案は、かかる点に鑑み、ボトムカウルを
後輪のすぐ近くまで伸し、ボトムカウルの前部を
フロントカウルに連結すると共に、ボトムカウル
の後部をサイドカウルに連結して、風の抵抗を少
く、取付けも少いステーで確実にできるようにし
たオートバイのカウリングを得るにある。

〔考案の構成〕

以下図面に示す本考案の実施例について説明す
る。

フロントカウル１は、車体２の前部を流線型に
覆う形状にできていて、上縁には、透明板ででき
たスクリーン３が連結され、両側は左右下方に伸
した側壁４まで一体に設けてある。ボトムカウル
５は、車体２の下部を覆い、後部は後輪６の近く
まで伸してある。そして、ボトムカウル５の前部
には左右上方に伸した前部側壁７があつて、前部
側壁７の上縁をフロントカウル１の側壁４の下縁
に重ねてビスで締着して連結する。ボトムカウル
５の後部には、左右上方に伸した後部側壁８を設
け、後部側壁８の上縁を、車体２の左右側面を覆
つたサイドカウル９の下縁に重ねてビスで締結し
て連結する。

したがつてボトムカウル５は、前部側壁７をフ
ロントカウル１の側壁４に連結し、後部側壁８を
サイドカウル９に連結するので、フロントカウル
１とボトムカウル５とサイドカウル９が一連にな
り、取付けが確実にできて剛性も高く、車体２へ
の取付けステーも少なくて済む。そして、一連に
なるので、車体２をほぼ流線形で覆うことができ
て、風の抵抗も少く、高速走行に適するものとす
ることができる。又、ボトムカウル５の後部は、
後輪６の近くまで伸してあるので、後輪６の前側
で、風が渦巻くのも少くできる。

〔考案の効果〕

以上説明したように、この考案は、車体の前面
を覆つたフロントカウルの左右下方に伸した側壁
の下縁に、車体の下部を覆つたボトムカウル前部
に左右上方に伸した前部側壁の上縁を連結し、ボ
トムカウルの後部を後輪の前側まで伸し、ボトム
カウル後部に左右上方に伸した後部側壁の上縁
を、車体の左右側面を覆つたサイドカウルの下縁
に連結するようにしたので、フロントカウル、ボ
トムカウル、サイドカウルが一連になり、剛性が
高く、取付けも確実になつて、車体取付けのステ
ーが少くなり、流線形部分も増して、風の抵抗が
少く高速走行に適するようになる。特に、ボトム
カウルは、後輪のすぐ前側まで伸してあり、後輪
の前側で、風が渦巻くのを少くできる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は側面
図、第２図は第１図Ａ−Ａ矢視拡大断面図であ
る。 １……フロントカウル、２……車体、４……側
壁、５……ボトムカウル、６……後輪、７……前
部側壁、８……後部側壁、９……サイドカウル。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 車体の前面を覆つたフロントカウルの左右下方
   に伸した側壁の下縁に、車体の下部を覆つたボト
   ムカウル前部に左右上方に伸した前部側壁の上縁
   を連結し、ボトムカウルの後部を後輪の前側まで
   伸し、ボトムカウル後部に左右上方に伸した後部
   側壁の上縁を、車体の左右側面を覆つたサイドカ
   ウルの下縁に連結するようにしたことを特徴とす
   るオートバイのカウリング。