JPS6213907Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、小型のオートバイ等の二輪車の前
泥除けに関する。

小型のオートバイでは、車体の前部に左右側方
に拡がるレツグシールドを取付け、運転者が足を
置くフ−トステツプの前方を覆うようにして、運
転者の足の部分に走行風が当つたり、前輪で跳上
げた泥水等がかかることを防ぐようにしている。
このレツグシールドは、通常、合成樹脂を材料と
して型成形されるもので、左右側方に拡がつてお
り、また車体の前部を跨ぐ形状であるので、大型
になり、型の製作費も高価で、製造コストも高
い。さらに、車体にレツグシールドを取付けるボ
スを溶着する必要もあり、締着部品も必要となつ
て製造コストが高くなるという欠点があつた。

この考案は、かかる点に鑑みこれを改善したも
ので、以下図面に示す本考案の実施例について説
明する。

二輪車では、前輪１の上部から後部にかけて、
樋状の前泥除け２で覆い、泥跳ねを防いでいる。
この考案は、上記前泥除け２を利用するもので、
前泥除け２の後部両側縁を側方に延出させてほぼ
直立形態のレツグシールド３とし、運転者が足を
置くフ−トステツプ４の前方をこのレツグシール
ド３で覆うようにしている。前泥除け２は、合成
樹脂を材料とし、射出成形機によつて型成形さ
れ、また前泥除け２は、フロントホーク５にビス
等によつて取付けるが、レツグシールド３に走行
風が当るので、その分だけビスの太さを太くする
等、取付けを強化する。

つぎに上記実施例の作用について説明する。

前泥除け２に設けられたレツグシールド３は、
フ−トステツプ４の前方まで覆つているので、運
転者の足部分に走行による風が当つたり、前輪１
で跳上げた泥水等がかかることを防ぐことができ
る。そして、レツグシールド３は、前泥除け２に
一体に成形され、材料費も少く、安価にできる。
なお前泥除け２の取付けは若干強化が必要である
が、締着部品等の数は従来通りで部品点数が増え
ることもなく、安価にできる。こうして、車体に
はボス等の取付けの必要もなくなる。

以上説明したように、この考案は、前輪の上部
から後部にかけて樋状に覆い前泥除けの後部両側
縁を側方に延出させてほぼ直立形態のレツグシー
ルドを形成し、このレツグシールドによりフ−ト
ステツプの前方を覆うようにしたので、レツグシ
ールドによつて、運転者の足部分に走行による風
が当つたり、前輪で跳上げた泥水がかかることを
防ぐことができる。そして、レツグシールドは、
前泥除けに一体的に形成されているので、使用材
料も少く、取付け部品も余分にかかることもなく
て安価にでき、したがつて車体に手を加える必要
もなくなるので、全体として大巾なコストの低減
をはかることができる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は側面
図、第２図は第１図Ａ−Ａ矢視断面図である。 １……前輪、２……前泥除け、３……レツグシ
ールド、４……フ−トステツプ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前輪の上部から後部にかけて桶状に覆う前泥除
   けの後部両側縁を側方に延出させてほぼ直立形態
   のレツグシールドを形成し、このレツグシールド
   によりフートステツプの前方を覆うようにしたこ
   とを特徴とする二輪車の前泥除け。