JPS6140632Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動三輪車に用いられるパツセンジヤ
用ステツプに関するものである。

前一輪、後二輪で不整地等を走行する超低圧タ
イヤ等を装備した自動三輪車が提案され、実用に
供されている。以上の自動三輪車は従来では一人
乗りが専らであつたが、実用上これを二人乗りと
することも望ましく、この場合後席のパツセンジ
ヤの足載せ用ステツプが必要となり、一方、後席
の外側は後二輪が近く、ステツプの配設上困難で
ある。

本考案は以上に鑑みなされたもので、その目的
とする処は、後二輪を覆うリヤフエンダの内側と
フレームリヤ部、駆動部等を覆うリヤボデイカバ
ーとの間に下方に凹出し、少くとも前及び上方に
開放する凹部をフエンダ、カバー等と一体的に設
ける如くし、凹部の底をステツプとして用い、且
つ凹部の内側壁で後輪と駆動部等とを区画し、乗
員の足等、更には駆動部等への泥、水等の飛散、
侵入を可及的に防止し得る如くした自動三輪車の
パツセンジヤ用ステツプを提供するにある。

次に本考案の好適一実施例を添付図面に従つて
詳述する。

第１図は自動三輪車の概略側面図、第２図は同
平面図、第３図は同正面図、第４図は第１図４−
４線断面図である。

自動三輪車１はフレーム２の前端のヘツドチユ
ーブ３を介してフロントフオーク４が操向自在に
枢着され、フロントフオーク４で操向輪をなす一
輪の前輪５が支持され、フレーム前下部にはエン
ジン６が、又これの上部には燃料タンク７が搭載
されている。フレーム２のエンジン前下部とヘツ
ドチユーブを繋ぐダウンチユーブ２ａ下端の後方
で、エンジン６の後下部には運転席乗員用のステ
ツプ８が左右に突設され、尚図中９はハンドル、
１０はヘツドライトユニツトである。

フレーム２のリヤ部には駆動輪をなす二輪の後
輪１１，１１が配設され、リヤ部２ｂの垂下部２
ｃ，２ｃで前記エンジンで駆動されるスプロケツ
ト１２、駆動軸を構成する車軸１４等の駆動部１
５及びブレーキ機構１３を支持する。左右の後輪
１１，１１上にはこれを覆う如くリヤフエンダ１
６，１６を配設し、又後輪１１，１１間のフレー
ムリヤ部及び駆動部１５及びブレーキ機構１３上
を覆う如くリヤカバー１７を配設する。左右のフ
エンダ１６，１６とリヤカバー１７の両側間には
下方に凹出する凹部１８，１８を左右に設け、凹
部１８，１８は上方、且つ前方に開放し、凹部１
８の各外壁部１８ａは左右の後輪１１，１１の内
側に起立し、又凹部１８の各内壁部１８ｂ，１８
ｂ、即ちレバー１７の左右の側壁部は駆動部１５
及びブレーキ機構１３の外側に起立する。従つて
駆動部１５及びブレーキ機構１３の両側と後輪の
内側との間には壁１８ａ，１８ｂが臨み、この間
を区画する。凹部１８の左右の底部をフラツトと
して前後方向に所定の長さをもたせてパツセンジ
ヤ用ステツプ１９，１９を形成し、ステツプ１
９，１９は前記ステツプ８，８の後方に臨み、壁
１８ａ，１８ｂ間の幅は足、脚の幅よりも充分に
大きくする。シート２０は燃料タンク７の後部か
ら後方に延出され、シート２０はカバー１７の頂
壁１７ａ上に載置固定する。以上のカバー１７、
凹部１８、リヤフエンダ１６は合成樹脂等で全一
体に成形しても、別体に成形して一体化しても良
い。

以上で明らかな如く本考案によれば、リヤフエ
ンダ、カバーを利用してリヤのパツセンジヤ用ス
テツプを設けることができ、後輪と駆動部又はブ
レーキ機構との間のデツドスペースを利用して設
けることができてスペース利用上有利であるとと
もに、ステツプ部を利用して後輪と駆動部等を区
画することができ、後輪回転による泥、水等の駆
動部等への飛散、侵入を防止することができ、更
にステツプをリヤフエンダ、カバーと一体的に成
形することも可能で、部品の追加をもたらすこと
なく上記を図ることができる等多大の利点を有す
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図
は自動三輪車の側面図、第２図は平面図、第３図
は正面図、第４図は第１図４−４線断面図であ
る。 尚図面中１１は後輪、１５は駆動部、１６はリ
ヤフエンダ、１７はカバー、１８は凹部、１９は
ステツプである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 後二輪を覆うリヤフエンダの内側とフレームリ
   ヤ部、駆動部等を覆うリヤボデイカバーとの間に
   下方に凹出し、少くとも前方及び上方に開放する
   凹部をフエンダ、カバーと一体的に設け、凹部の
   底をステツプとするようにしたことを特徴とする
   自動三輪車のパツセンジヤ用ステツプ。