JPS6088818A - 自動二輪車の点火プラグの冷却風導入装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は自動二輪車の点火プラグの冷却風導入装置に関
する。

自動二輪車はフロントフォークを操向自在に支持するヘ
ッドチューブ、ヘッドチューブの上部から斜め後方へ延
出するメインチューブ、ヘッドチューブの下部から斜め
下方へ延出するダウンチューブ、ダウンチューブの下端
から後方へ延出するダウンチューブロア、ダウンチュー
ブロアの後端から起設され前記メインチューブに接続す
るセンターチューブ等からなる車体フレームを備え、車
体フレームには補強パイプや補強板等の補強材が適宜取
付けられている。そしてエンジンは、走行時に受ける風
により冷却されるよう前記メインチューブ、ダウンチュ
ーブ、ダウンチューブロア、センターチューブで画成さ
れる空間内に搭載される。

従って従来、自動二輪車のエンジンは走行風により冷却
されるが、斯かる走行風による冷却のみではエンジンの
冷却は十分とは言い難く、エンジンのうちでも高温とな
る部分、特に点火プラグの近傍を別途集中的に冷却でき
れば望ましい。

そのため点火プラグ近傍へ冷却風を導く冷却風導入部材
を車体フレームに設けることが考えられるが、単に冷却
風導入部材を車体フレームに取付けただけでは冷却風導
入装置の製造誤差や各種部材の組付誤差等によって点火
プラグ近傍へ冷却風を確実に導き難い。

本発明は前記事情に鑑み案出されたものであって、本発
明の目的とする処は、車体フレームの補強拐ヲ有効に利
用し、車体フレームに寸法誤差や組付は誤差がある場合
であっても点火プラグ近傍へ確実に冷却風を導くことが
でき、且つ組付けも簡易に行なうことができる自動二輪
車の点火プラグの冷却風導入装置を提供するにある。

本発明は前記目的を達成するため、車体フレームを構成
するメインチューブとダウンチューブを、エンジンヘッ
ド部の上方でエンジンヘット部ニ略平行させた補強制で
連結し、上方へ突出した係合部を前記補強材へ係止させ
点火プラグの冷却風導入部材を車体フレームに取付けた
ことを特徴とする。

以下本発明の好適一実施例を添付図面に従って説明する
。

第１図は自動二輪車の要部左側面図、第２図は同平面図
、第３図は第１図のｌ−１１［線断面図を示す。

自動二輪車の車体フレーム１は前端に位置するヘッドチ
ューブ２、ヘッドチューブ２の上部から斜め後方へ延出
するメインチューブ３、ヘッドチューブ２の下部から斜
め下方へ延出するダウンチューブ４、ダウンチューブ４
の下端から後方へ延出するダウンチューブロア、ダウン
チューブロアの後端から起設され前記メインチューブ３
に接続するセンターチューブ等からなる。

前輪を懸架支持するフロントフォーク５はヘッドチュー
ブ２の上下に配設したトップブリッジ６及びボトムブリ
ッジ１で操向自在に支持し、前記メインチューブ３上に
は燃料夕／り８を跨設する。

エンジン１１は前記メインチューブ３、ダウンチューブ
４、ダウンチューブロア、センターチューブで画成され
る空間内に搭載し、第１図中１３はシリンダヘッド、１
４はヘッドカバー、１５は点火プラグを示し、実施例で
は点火プラグ１５は軸１ｍ　１５　ａをシリンダヘッド
１３の玉取付面１３ａ、ヘッドカバー１４の上面１４ａ
に略直交する如（角度でシリンダヘッド１３に装着する
。

前記ヘッドカバー１４の上方には前記玉取付面１３ａや
上面１４ａに略平行するようにアッパクロスパイプ１６
を設け、アッパクロスパイプ１６の両端を夫々ダウンチ
ューブ４とメインチューブ３に溶着し、またヘッドチュ
ーブ２とダウンチューブ４間にはガセット板１７を溶着
し、車体フレーム１を夫々補強する。

前記ガセット板１７の前面側には左右方向にフェアリン
グステー１８を設け、該フェアリングステー１８と燃料
タンク８の下縁取付部８ａを介して車体フレーム１の左
右側方に夫々フェアリング１９．１９を取付け、前記メ
インチューブ３の前端と、ヘッドチューブ２と、ダウン
チューブ４と、アッパクロスパイプ１６で画成される空
間にはイグニッションコイル等の電装品２１を配設する
。

次いで冷却風導入部材２２を前記フェアリングステー１
８及びアッパクロスパイプ１６を介しヘトカバー１４の
上方に設ける。

前記冷却風導入部材２２は合成樹脂製で、第４図乃至第
６図に示すように、前後に延出する左右の側辺部２３．
２３と、左右の側辺部２３，２３の後端を接続し下方へ
向かって湾曲状に形成された湾曲辺部２４とを備え、前
記左右の側辺部２３゜２３と湾曲辺部２４とで前方が開
放状の切欠き２５を画成し、前記左右の側辺部２３，２
３０前端にはフェアリングステー１８への係止を自在と
した係止片２６を夫々突設し、前記湾曲辺部２４の左右
方向中間部にはアッパクロスパイプ１６の挟持を自在と
した一対の係止片２７．２７を突設し、冷却風導入部材
２２は上下割りの型により一体成形する。

斯かる冷却風導入部材２２を左右の係止片２６゜２６を
夫々フェアリングステー１８へ係止し、一対の係止片２
７．２７でアッパクロスパイプ１６を挟持させ車体フレ
ーム１に取付け、第２図に示すように平面視した場合に
前記切欠き２５内にアッパクロスパイプ１６の部分及び
電装品２１を位置せしめると共に、冷却風導入部材２２
を左右のフェアリング１９．１９内に位置せしめ、第１
図に示すように側面視した場合に、路面と略平行する側
辺部２３から電装品２１の路上半部を上方に位置せしめ
、且つ湾曲辺部２４の下縁２４ａが点火プラグ１５の斜
め上方へ位置するように形成する。

尚図面中２８はガセット板である。

本実施例は前記のように構成するので、走行風は冷却風
導入部材２２の側辺部２３，２３、湾曲辺部２４に案内
されて点火プラグ１５及びその近傍に衝当し、該箇所を
集中的に冷却してエンジン１１の冷却効率を格段と高め
ることができる。

またへラドカバー１４の上面１４ａやシリンダヘッド１
３の玉取付面１３ａに略平行してアッパクロスパイプ１
６を設け、該アッパクロスパイプ１６に後端部を係合さ
せて冷却風導入部材２２を車体フレーム１に取付けるよ
うにしたので、点火プラグ１５取付箇所に対する前後方
向及び上下方向の湾曲辺部２４の位置は極めて精度が高
く、従って車体フレーム１に寸法誤差等がある場合であ
っても点火プラグ１５近傍へ確実に冷却風を導くことが
できる。

マタアツパクロスバイプ１６で車体フレーム１を補強す
ると共に、同時にアッパクロスパイプ１６を冷却風導入
装置の取付ステーとして利用するので、その分装置の部
品点数を削減でき、最少の部品数で、実施例では一つの
冷却風導入部材２２にて装置を構成することができる。

また冷却風導入部材２２の前端と後端を夫々フェアリン
グステー１８及びアッパクロスパイプ１６へ係合するよ
うにしたので、組付けもワンタッチで行え、組付けを簡
易に行なうことができる。

また冷却風導入部材２２は合成樹脂製であり型成形によ
り一体成形し得るので、軽量でしかも安価に生産するこ
とができる。

また冷却風導入部材２２によりメインチューブ３前端下
方に配設する電装品２１等を前輪からはね上がる泥、水
等から遮断してこれら部材を保護することができ、また
冷却風導入部材２２は燃料タンク８とフェアリング１９
により覆われて外部からは見えず、従って自動二輪車の
外観性を損うこともない。

第７図に側面図で、第８図に平面図で、第９図に第７図
のＩＸ−ＩＸ線断面図で示すものは本発明の第２実施例
を示す。

第２実施例ではガセット板２８を介して冷却風導入部材
３２の前端を車体フレーム１に取付けるようにしたもの
である。

第２実施例における冷却風導入部材３２も前記実施例と
同様に合成樹脂製で型成形により一体成形されたもので
、アッパクロスパイプ１６の側部に略沿って延出する基
板部３３．３３を備え、また左右の側辺部３４．３４は
より多くの走行風を点火プラグ１５近傍へ導入するよう
に前端を上位とする如く傾斜して形成してあり、左側の
基板部３３の突部３５をガセット板２８の孔３６に係合
し、右側の基板部３３とガセット板２８とをボルト３Ｔ
、ナツト３８により締付は固定し、湾曲辺部３９の前縁
箇所から突設した係止片４１でアッパクロスパイプ１６
を上下に挟む如く係合させ車体フレーム１に取付ける。

更に第２実施例では湾曲辺部３９の左右側縁から夫々下
方へ向けて垂下辺部４２，４２を形成してあり、前記第
１実施例における作用、効果に加え点火プラグ１５近傍
への冷却風の案内を一層確実化せしめである。

また、第１０図に平面図で、第１１図に側面図で、第１
２図に第１０図の■矢視図で示すものは、本発明の第３
実施例を示す。

第３実施例における冷却風導入部材４３は、いずれか一
方に突部４４を有する左右の基板部４５．４５と、左右
の基板部４５，４５０後端に接続する湾曲辺部４６と、
湾曲辺部４６の左右側縁から下方に向けて夫々形成され
た垂下辺部４７，４７と、湾曲辺部４６の前縁から上方
へ起設された係止片４８とを備え、車体フレーム１への
取付けは前記第２実施例と同様である。

第３実施例では前記第１実施例及び第２実施例と異なり
左右の側辺部は形成しておらず、従ってその分電装品２
１等への泥、水等のはね上がり防止機能は小となるが、
他の作用、効果は前記第１実施例及び第２実施例と同様
であり、冷却風導入部材４３の簡易化が一層図られてい
る。

以上の説明で明らかなように本発明によれば、車体フレ
ームの補強材を有効に利用し、車体フレームに寸法誤差
等がある場合であっても点火プラグ近傍へ確実に冷却風
を導くことができ、また自動二輪車の外観性を損うこと
なく組付けも簡易に行なえ、軽量で安価に生産し得る等
の優れた効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１実施例を適用した自動三輪車の要
部左側面図、第２図は同平面図、第３図は第１図のト」
線断面図、第４図は冷却風ガイド板の平面図、第５図は
同側面図、第６図は第４図の■矢視図、第７図は本発明
の第２実施例を適用した自動二輪車の要部左側面図、第
８図は開平・面図、第９図は第７図のＩＸ−ＩＸ線断面
図、第１０図は第３実施例における冷却風ガイド板の平
面図、第１１図は同側面図、第１２図は第１０図の■矢
視図である。 尚図面中２はヘッドチューブ、３はメインチューブ、４
はダウンチューブ、１１はエンジン、１５は点火プラグ
、１６はアッパクロスパイプ、２２．３２．４３は冷却
風導入部材である。 特許　出願人　本田技研工業株式会社 代理人　弁理士　下　１）　容一部 間　弁理士　大　橋　邦　産 量　弁理士　小　山　有

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 自動二輪車の車体フレームを構成するメインチューブと
   ダウンチューブを、エンジンヘッド部の上方でエンジン
   ヘッド部に略平行させた補強材で連結し、前記エンジン
   ヘッド部に設けられた点火プラグに冷却風を導入してな
   る冷却風導入部材を該導入部材の上方へ突出形成してな
   る係合部を介して前記補強食材へ係止させ車体フレーム
   に取付けたことを特徴とする自動二輪車の点火プラグの
   冷却風導入装置。