JPH0113029Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 この考案は、オートバイのカウリングに関す
る。

〔考案の技術的背景と問題点〕

オートバイで、高速型のものでは、車体の前部
から下部にかけて、流線形をしたカウリングを取
付けて、カウリングで覆い、風の乱流が生ずるこ
とを少なくして、風の抵抗を少なくし、高速で走
れるようにしている。一般に、カウリングは、車
体の各種部品に当らないように、ステーを介して
車体に取付けているので、車体の各種部品との間
に若干の隙間がある。このため、カウリングが大
きくなり、特に下側では、カウリングが側方に張
出して、カーブで車体をバンクさせるとき、カウ
リングが接地するようになり、バンク角が小さく
なつて具合が悪い。

〔考案の目的〕

この考案は、かかる点に鑑み、車体の下部側方
に最も突出する部分に、カウリングに窓孔を設
け、カウリングを小さく、バンク角も大きくとれ
るオートバイのカウリングを得ることを目的とす
る。

〔考案の構成〕

以下本考案を図面に示す実施例について説明す
る。

車体１の前部には、フロントカウル２が取付け
られて、車体１の前部を覆つている。フロントカ
ウル２の上部には、透明板でできたスクリーン３
が連結され、運転者は、スクリーン３を通して前
方を視認する。フロントカウル２の下部は、左右
側面まで回り込んでいて、車体１の下部を覆つた
ボトムカウル４の前部が接続してある。フロント
カウル２及びボトムカウル４は、複数のステーを
介して車体１に締着される。車体１の下部側方に
は、マフラ５が最も側方に突出した位置に配置さ
れている。ボトムカウル４のマフラ５が突出した
位置には、窓孔６を設け、マフラ５を露出させ
る。

ボトムカウル４は、窓孔６を設けて、最も下部
側方にあるマフラ５を露出させるので、ボトムカ
ウル４は、その分だけ内側に入つて小型にでき
る。カーブで車体１をバンクさせるときは、マフ
ラ５が接地するまでバンクさせることができて、
ボトムカウル４がない場合と同じだけ、バンク角
が大きくとれ、高速で車体１をバンクさせて、カ
ーブが走行できる。窓孔６部分では、若干風が乱
流になつて、渦巻くが、ボトムカウル４が小型に
できるので、風の抵抗はむしろ少なくできる。そ
して、窓孔６から内側に若干風が入るので、マフ
ラ５の冷却がよくなる。

〔考案の効果〕

以上説明したように、この考案は、車体の前部
から下部をフロントカウルとボトムカウルで覆う
ものに於いて、車体の下部側方に最も突出したマ
フラの部分のボトムカウルに窓孔を設け、該窓孔
にマフラの側面を露出させるようにしたので、ボ
トムカウルを取付けてもマフラが当るまでバンク
させることができて、バンク角が大きくとれ、カ
ーブを高速で走行できる。そして、ボトムカウル
が小型になつて、風の抵抗を少なくすることがで
き、窓孔から入る風でマフラを冷却することもで
きる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は側面
図、第２図は第１図Ａ−Ａ矢視拡大断面図であ
る。 １……車体、２……フロントカウル、４……ボ
トムカウル、５……マフラ、６……窓孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 車体の前部から下部をフロントカウルとボトム
   カウルで覆うものに於いて、車体の下部側方に最
   も突出したマフラの部分のボトムカウルに窓孔を
   設け、該窓孔にマフラの側面を露出させるように
   したことを特徴とするオートバイのカウリング。