JPS6027045Y2 - 自動二輪車のラジユエ−タ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動二輪車のラジュエータの保護及び冷却効率
を高めるようにしたラジュエータ装置に関するものであ
る。

自動二輪車に水冷式エンジンを搭載した場合にラジュエ
ータを付設する必要があり、ラジュエータを付設した場
合にはスペース上の問題が発生し、又エンジンに応じて
ラジュエータの容積も大きくなり、これの設置スペース
の問題は一層大きくなり、更には自動二輪車ではラジュ
エータが外観に表れるため外観性向上、ラジュエータの
保護手段を講じる必要がある。

ところでラジュエータを自動二輪車の燃料タンク前方に
配設し、前面に設けられるコアを保護するため網体をコ
ア前面にこれを張設した場合、網体、これのフレームの
厚さ、取付の関係でラジュエータ前面とフロントフォー
ク上部間の隙間が小さくなり、多少とも不具合が在した
。

本考案者はラジュエータ装置のかかる不具合点を改善す
べく本考案をなしたもので、本考案の目的とする処は、
燃料タンク前方の左右にラジュエータを配設するととも
に、これの前面と前方にあるフロントフォーク上部との
間に側方に開放された空間を維持し、且つフロントフォ
ーク前面に網体を架設する如く腰うジュエータを燃料タ
ンク前方に配設しつつ冷却風の取り入れを効果的に行い
、冷却効率を高めるとともに、網体によってラジュエー
タを保護し、更には網体の取り付けを容易化した自動二
輪車のラジュエータ装置を提供するにある。

次に本考案の好適一実施例を添付図面に従って詳述する
。

第１図は自動二輪車の外観側面図で、自動二輪車１はフ
レーム２の前端にヘッドチューブ３を備え、ヘッドチュ
ーブ３には左右のメンバ６ａ、６ａからなるフロントフ
ォーク６の上部が上下のブリッジ４，５を介して操向自
在に枢着され、フロントフォーク下部で前車輪７を支持
している。

トップブリッジ４上にはバンドル８を付設するとともに
、ヘッドチューブ３から斜め下後方に延出されたダウン
チューブ２ａ上にエンジン９を搭載し、ヘッドチューブ
３から後方に延出されるメインフレーム２ｂには燃料タ
ンク１０を跨設している。

ダウンチューブ２ａ後端部から斜め上後方にリヤフレー
ム２ｃを延出し、これにリヤフォーク１１の前端を枢着
味リヤフォーク後端で後車輪１２を支持するとともに、
リヤフォーク後部とフレーム後部間にはりャクッション
ユニット１３を介設し、又燃料タンク１０後方にはシー
ト１４が設けられている。

第２図は燃料タンク前部の説的拡大側面図で、ヘッドチ
ューブ３後方のメインフレーム２ｂの左右で燃料タンク
１０の前面左右にラジュエータ本体１５．１６を配設す
る。

ラジュエータ本体１５．１６をこの部分に収納設置する
ため、燃料タンク１０の前面左右を後方に凹らせ、凹所
１０ａにラジュエータ本体１５．１６を中間部乃至上部
を収納し、該本体１５，１６の前面１５ａ、１６ａと左
右のフロントフォークメンバ６ａｖ６ａの上部６ｂとの
間に充分の隙間Ｓを設け、この隙間Ｓは各外側方に開放
され、図では上下にも開方されている。

以上のメンバ６ａ、６ａの上部６ｂ間には保護網１７を
展設装架し、保護網１７は網体１８とこれの四周を囲繞
保持する枠体１９からなる。

網１７は第５図及び第６図に示される如くで、平面から
見て両側部がメンバ６ａの曲面に適合する如く各対称的
に湾曲し、湾曲部１９ｄ末端部が各外側方にフラットに
延出されている。

網１７は上記の左右の湾曲部１９ａ、１９ａを左右のメ
ンバ上部６ｂ前面のブリッジ４，５間前面間に配設し、
取付ステー２０・・・を介して該メンバ上部前面に止着
し、網１７の左右方向の幅は左右のラジュエータ本体１
５．１６の幅と同等か、これより若干大きくする。

かくすることによりラジュエータ１５゜１６の前面、即
ちコアの前面は保護網で覆われる。

以上において、ラジュエータ本体１５．１６の前面には
保護網１７が付設されているためコアは保護かれるとと
もに保護網とコアとは離間しているためこれにより空気
低抗が少なく、充分な前面からの風量を確保することが
できる。

そして本体１５．１６前面に離間して保護網を設けたた
め、これの枠等によって本体とフロントフォークのメン
バとの間の隙間が充分に採れ、走行時に側方からも風を
取り入れることができ冷却効率を高めることができる。

このように燃料タンク前部左右にラジ＝エータ本体を配
設しつつこれらの保護を効果的に図り、併せて冷却風を
充分に供給腰効果的な冷却を行うことができる。

そして保護網をフロントフォークに取付支持するためラ
ジュエータ本体やフレームに取り付ける如きブラケット
等を必要とせず、簡単な取付支持手段で確実な取付支持
が行える。

本考案は以上の如き多大の利点を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図は自動二
輪車の側面図、第２図はラジュエータ部の拡大側面図、
第３図は同正面図、第４図は第２図の４−４方向の説明
図、第５図は網の正面図、第６図は同平面図である。 尚図面中１は自動二輪車、６はフロントフォーク、６ｂ
はフロントフォーク上部、１０は燃料夕。 ンク、１５，１６はラジュエータ、１７は網である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ヘッドチューブ後方のメインフレームに燃料タンクを跨
   設し、この燃料タンクよりも前方で左右のフロントフォ
   ークメンバの上部よりも後方となる位置に左右一対のラ
   ジュエータをその前面とフロントフォークメンバとの間
   に隙間を形成するように配設し、またフロントフォーク
   メンバの上部間にはラジュエータ保護用の綱体を取付け
   、更に左右のラジュエータ後面と対向する燃料タンク前
   端部左右には側方に開放されるとともに後方に向うにし
   たがって外側に傾斜する面を有する凹所を形威し、且つ
   燃料タンクの前端部上部を前方に膨出してラジュエータ
   の上方を覆うようにしたことを特徴とする自動二輪車の
   ラジュエータ装置。