JPH01313902A - 電圧非直線抵抗体およびその製造方法 - Google Patents

電圧非直線抵抗体およびその製造方法

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JPH01313902A
JPH01313902A JP63144949A JP14494988A JPH01313902A JP H01313902 A JPH01313902 A JP H01313902A JP 63144949 A JP63144949 A JP 63144949A JP 14494988 A JP14494988 A JP 14494988A JP H01313902 A JPH01313902 A JP H01313902A
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bismuth oxide
oxide
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voltage
voltage nonlinear
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Takeo Yamazaki
山崎 武夫
Moritaka Shoji
庄司 守孝
Ryutaro Jinbo
神保 龍太郎
Kunihiko Maeda
邦彦 前田
Tadahiko Mitsuyoshi
忠彦 三吉
Atsushi Ozawa
小沢 淳
Shingo Shirakawa
白川 晋吾
Shinichi Owada
大和田 伸一
Makoto Hiraga
平賀 良
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、酸化亜鉛を主成分とし、酸化ビスマスを添加
し、少なくともケイ素とマグネシウムとを含む電圧非直
線抵抗体に係り、特に、バリスタ電圧が高くかつ寿命特
性の優れた電圧非直線抵抗体に関するものである。
〔従来の技術〕
近年、避雷器の小形化が望まれてきている。避雷器を小
形化するには、内蔵する電圧非直線抵抗体の数を減らす
ことが必要である。このためには。
用いる電圧非直線抵抗体の(1)電圧−電流特性におけ
るバリスタ電圧(試料に1mA通電したときの電圧)を
高くし、(2)長時間定電圧課電による特性劣化をでき
るだけ少なくり、(3)サージ耐量を低下させないよう
にしなければならない。
従来の電圧非直線抵抗体は、特公昭48−42317号
、特開昭57−53906号、特公昭53−21509
号等に記載のように、主成分の酸化亜鉛に酸化ビスマス
、酸化アンチモン、酸化コバルト、酸化マンガン、酸化
クロム、酸化ニッケル、a化ケイ素、酸化マグネシウム
、酸化アルミニウムなどを0.003〜5モル%添加し
、混合、成形後焼成したものであり、バリスタ電圧は定
電圧課電に対する安定性を考慮すると180〜230V
/am程度となり、サージ耐量が350J/ c c程
度である。
さて、特公昭4B−42317号は、主成分Zn○に酸
化ビスマス、酸化コバルト、酸化マグネシウム、酸化ア
ンチモンを各々0.1〜3モル%添加するもので、酸化
ケイ素が添加されていない。
特開昭57−53906号は、酸化亜鉛−酸化ビスマス
系電圧非直線抵抗体に酸化ケイ素と酸化マグネシウムと
を同時添加しているが、その添加量が各々0.05〜5
モル%である。
特公昭53−21507号は、酸化亜鉛系電圧非直線抵
抗体の課電に対する劣化をなくするために、焼結体中の
全酸化ビスマス量のうち10%以上をγ型酸化ビスマス
として含ませると述べているが、生成γ型酸化ビスマス
の濃度分布やその量などが規定されていない。また、本
例では実施例等に酸化ケイ素、酸化マグネシウムが添加
されていない。さらに、焼結体中にマグネシウム化合物
ケイ素化合物などを含んでも良いとあるが、ケイ酸マグ
ネシウム化合物の詳細については論じられていない。
〔発明が解決しようとする課題〕
酸化亜鉛系電圧非直線抵抗体(以下、ZnO素子とする
)は酸化亜鉛結晶粒子の周囲に酸化ビスマスを主成分と
した高抵抗の境界層が取り囲むような構造を持っている
。この境界層付近が電圧を阻止するとともに非直線性を
示す。
一般に、ZnO素子の電圧−電流特性は近似的に下式で
示される。
I=KV ここで、工は電流、■は電圧、には定数、αは非直線係
数を表わしている。
ZnO素子のαは10〜70で、従来のSiC系の3〜
7に比べ著しく優れた非直線性を示し、電圧安定化素子
、サージアブソーバ、避雷器などに広く利用されている
また、境界層が電圧を阻止することから、単位厚さ当り
のバリスタ電圧を高めるには、焼結体中の酸化亜鉛結晶
の粒成長を抑制させ、境界層の数を増加させることが重
要である。この境界層の数を増加させる方法としては、
(1)低温焼成すること、(2)酸化亜鉛結晶の粒成長
を抑制させる酸化ケイ素などを多量に添加すること等が
知られている。
しかし、これらの方法で得られたZnO素子は得られた
焼結体の焼結性及び焼結体密度が悪く。
長時間課電によって定電圧課電に対する特性が劣化した
り、サージ耐量が低下するという問題があった。
こうしてZnO素子の定電圧課電に対する安定性やサー
ジ耐量を向上させる方法として、(1)焼結体表面から
酸化ビスマスを拡散すること、(2)焼成後の焼結体を
熱処理し、境界層の酸化ビスマス相をγ型酸化ビスマス
に変えること、(3)酸化ホウ素または酸化ホウ素を含
むガラスを添加すること等が行なわれているが、十分に
安定な特性のものを得ることができなかった。
本発明の目的は、高バリスタ電圧で長時間課電に対して
も安定な酸化亜鉛系電圧非直線抵抗体及びそのi進方法
並びに前記抵抗体の応用として避雷器を提供することで
ある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、上記目的を達成するために、酸化亜鉛を主成
分とし少なくとも酸化ビスマスを添加し焼結した電圧非
直線抵抗体において、ケイ素とマグネシラへとをSiO
,、MgOに換算して5〜20モル%含有する電圧非直
線抵抗体を提案するものである。
ケイ素とマグネシウムとの比は1モル比で0.8〜1.
2%とすることが望ましい。
前記焼結抵抗体の少なくとも電極形成端面の表面層のγ
型酸化ビスマス濃度を焼結体内部の濃度よりも高くする
具体的には、生成するγ型酸化ビスマス量を焼結体中に
含まれる全酸化ビスマス量の20〜60%とし、前記表
面層のγ型酸化ビスマス量が全酸化ビスマス量の50〜
60%に、また焼結体内中心部のγ型酸化ビスマス量が
全酸化ビスマス量の20〜30%になるように、生成γ
型酸化ビスマス量に濃度分布を持たせる。
形状的には、円盤または円筒状の形状とし、その外周面
を除く端面に電極を形成する。
本発明では、また、焼成後の焼結体を450〜600℃
で熱処理後に60℃/時以下の速度で徐冷し、前記γ型
酸化ビスマスを生成する電圧非直線抵抗体の製造方法を
提案するものである。
前記電圧非直線抵抗体を碍子管に入れると、避雷器とす
ることができる。
〔作用〕
発明者らは、酸化亜鉛焼結体中に添加するケイ素、マグ
ネシウムについて、その添加量とバリスタ電圧、定電圧
課電に対する特性劣化及びサージ耐量との関係について
、さらに、得られたZnO素子の定電圧課電に対する特
性劣化をより一層防止するため焼結体中に生成するγ型
酸化ビスマス量や、生成されたγ型酸化ビスマス量の濃
度分布などについて詳細に調べた。その結果、(1)高
バリスタ電圧にし、しかも定電圧課電に対して特性劣化
を小さくするには、酸化亜鉛焼結体中にケイ素とマグネ
シウムとをモル比で0.8〜1.2の範囲内に、各々5
〜20モル%添加すればよい。
(2)定電圧課電に対する特性劣化を一層防止するには
、得られた焼結体中の全酸化ビスマス量の20〜60%
をγ型酸化ビスマスに相変化させ。
かつ生成するγ型酸化ビスマス量は電極形成表面部が全
酸化ビスマス量の50〜60%に、焼結体中心部が全酸
化ビスマス量の20〜30%になる濃度分布を持たせれ
ばよい。
(3)γ型酸化ビスマス量の生成には、温度450〜6
00°Cで熱処理後60℃/時間以下の速度で冷却すれ
ばよい。
ことがわかった。
ここで、ZnO素子の高バリスタ電圧化には酸化亜鉛焼
結体中にケイ素のみを加えてもある程度の性能が得るこ
とが可能であるが、定電圧課電に対する特性劣化及びサ
ージ耐量が著しく低下する。
この原因については次のように考えられる。すなわち、 (1)ケイ素を増量すれば焼結体中にボイドが発生し易
くなる。
(2)高抵抗でしかも結晶粒径が酸化亜鉛結晶の約17
3〜1/2となる比較的大きいZn、5iO1結晶を生
成し、この結晶が増加するにしたがい非直線性を低下さ
せる。
(3)焼結体中に比較的結晶粒径の大きいZn2SiO
4結晶が増加すると、非直線性を示す導電機構の構成に
ばらつきが生じ、定電圧課電中に電流集中を引起す。
などの理由から、定電圧課電に対しての特性劣化やサー
ジ耐量の低下が生じたものと考えられる。
上記の欠点を解消するには、酸化亜鉛焼結体にケイ素と
マグネシウムとを同じモル比で同時に添加すると最も効
果があることを見出した。この理由としては次のことが
考えらえれる。
(1)酸化亜鉛焼結体中にケイ素とマグネシウムとを同
時に添加すれば、酸化亜鉛結晶やzn2SiO4結晶に
比べ著しく小さいMg、5in4結晶が生成し、この結
晶の生成がZn、5in4結晶の生成を少なくシ、酸化
亜鉛結晶の粒成長を抑制させる。
(2)Mg2Sio4結晶は粒径が酸化亜鉛結晶やzn
2S104結晶に比べ1/20〜1/3oと小さいこと
から、この結晶が増加しても非直線性や非直線性を示す
導電機構のばらつき等に悪影響を及ぼさず、焼結体中に
ボイドなどが発生しなくなる。
したがって、ZnO素子のバリスタ電圧を高くでき、定
電圧課電による特性劣化やサージ耐量の低下を阻止でき
るものと考える。
一方、例えば送電用ギャップレス避雷器のZnO素子に
おいては、使用温度40℃9課電率80%(バリスタ電
圧の80%)の条件下で100年以上保障しなければな
らない。このためにはさらに定電圧課電に対する特性劣
化を小さくしなければならない。
そこで、得られた高バリスタ電圧ZnO素子の一層の長
寿命化には、先に述べたように焼結体中の全酸化ビスマ
ス量の20〜60%をγ型酸化ビスマスに相変化させ、
γ型酸化ビスマスの生成濃度分布を電極形成表面で全酸
化ビスマス量の50〜60%に、焼結体中心部で全酸化
ビスマス量の20〜30%にする。このようにすると特
性劣化が小さくなる理由は必ずしも明確でないが、次の
ように推察される。
(1)長時間定電圧課電による特性の劣化はZnO素子
を窒素ガス中で熱処理すると、課電によると同様な特性
劣化が起ること、及び特性劣化したZnO素子を空気中
で熱処理すると特性が元に戻ることの理由から、境界層
や酸化亜鉛結晶粒子表面などに存在する酸素イオンが定
電圧課電時に外部へ散逸し、この結果境界層の静電ポテ
ンシャルが低下したものと考えられる。
(2)γ型酸化ビスマスは一般にα型酸化ビスマス、β
型酸化ビスマス、δ型酸化ビスマスに比べて結晶性が高
く、内部欠陥が少なく1体積が太きいなどの理由から、
酸化亜鉛結晶の境界層をったう酸素の拡散を防止する効
果がある。このため酸化亜鉛結晶粒子表面に存在する酸
素イオンの移動が阻止されて外部への酸素の散逸が少な
くなり、ZnO素子が定電圧課電に対して安定になる。
(3)ZnO素子の抵抗は酸化亜鉛結晶の境界層に析出
したγ型酸化ビスマス量が多くなるにしたがい低くなる
傾向にある。本発明の構造は上記のように、ZnO素子
の表面層に抵抗の低い層を設けているために、定電圧課
電時に表面層で発生する熱量が内部に比べて少なくなり
、外部への酸素の散逸が少なく、ZnO素子の表面層は
特性劣化し難くなる。また、γ型酸化ビスマスの含有量
が少ないZnO素子の中心部では、抵抗が高く、課電時
に発熱も大きいが、酸素の外部への散逸は厚い層を通し
て行なわれるためにZnO素子全体として特性劣化し難
い。
(4)γ型酸化ビスマス中には、3価のビスマスの他に
、一部は5価のビスマスも含有されているといわれてお
り、この5価のビスマスは境界層に存在する酸素イオン
を安定化させ外部への酸素の散逸を阻止する効果を持つ
なお、ここでの生成γ型酸化ビスマス量は、得られた焼
結体中に含有する酸化ビスマスを化学法とX線回折解析
法によって分析し、暫定的に次の式から求めた。
γ型酸化ビスマス(%)= 以下、本発明を実施例によって説明する。
実施例 1゜ 酸化亜鉛に酸化ビスマス0.5〜1.0モル%。
炭酸マンガン0.5モル%、酸化クロム1.0モル%、
酸化コバルト1.0モル%、酸化アンチモン1.0モル
%、酸化ニッケル1.0モル%、及び硫酸アルミニウム
0.007モル%を加えたものを主成分とした。これに
酸化ケイ素のみを2〜20モル%添加し1、酸化マグネ
シウムのみを2〜20モル%添加し、または酸化ケイ素
と酸化マグネシウムとのモル比が1になるようにして各
々2〜30モル%を添加し、ボールミルを用いて15時
時間式混合した。混合原料粉は乾燥した後、3wt%ポ
リビニルアルコール水溶液を混合原料粉に対して7wt
%加えて造粒した。造粒粉は円筒状に成形した後、電気
炉を用い大気中1200〜1300℃で3時間保持して
、外径70IIIIIφ厚さ23Iの焼結体を得た6焼
結体は電極形成する両端面を約0.5mm研磨し、洗浄
後AQ電極を形成した。得られたZnO素子の断面構造
を第1図に示す。図から明らかなように、γ型酸化ビス
マスは焼成後の焼結体を熱処理しないので生成されてい
ない。
また、第1表は、得られたZnO素子の電流]。
mA通電したときの電圧で示したバリスタ電圧(V工、
A)、波形2msの電流を素子が破壊にいたるまで印加
した時の電流値及び電圧値から求めたサージ耐量、さら
には素子温度120℃で課電率90%(バリスタ電圧V
 1 m Aの90%)を長時間通電したときの熱暴走
時間で表示した課電寿命特性等を示したものである。
第1表から次のことがわかる。すなわち、(1)試料N
o1〜8かられかるように、酸化ケイ素の単独添加は、
添加量を増すに従い高バリスタ電圧化され好ましいが、
サージ耐量及び課電寿命が大きく低下して好ましくない
(2)試料No9〜15かられかるように、酸化マグネ
シウムの単独添加は、添加量を増加してもバリスタ電圧
がSin、単独添加したものに比べ高くならず、サージ
耐量及び課電寿命を大きく低下させて好ましくない。
(3)試料No16〜25かられかるように、酸化ケイ
素と酸化マグネシウムとのモル比を1にした添加は、添
加量を増加するに従いバリスタ電圧が高くなり、サージ
耐量及び課電寿命特性が大きく変化しない。ここで、バ
リスタ電圧450V/mはこれまでのZnO素子に比べ
約2倍である。
しかし、20モル%以上添加すればサージ耐量。
課電寿命特性ともに低下する傾向にあるので好ましくな
い。一方、添加量5モル%以下の場合は、バリスタ電圧
210V/am以下となり、これまでのZnO素子のバ
リスタ電圧と変らないので好ましくない。
(4)酸化ケイ素、酸化マグネシウムの同時添加におけ
る添加量のモル比のずれについては、試料No26〜4
2の試料No28〜32と試料N。
26.27及び試料No 33.34と、さらに試料N
o37〜41と試料No35.36及び試料No42と
の比較から明らかなように、酸化ケイ素と酸化マグネシ
ウムとの同時添加のモル比は0゜8〜1.2の範囲内が
最も好ましい。同時添加する酸化ケイ素と酸化マグネシ
ウムとのモル比が0゜8〜1.2範囲以外になると、サ
ージ耐量及び課電寿命特性がともに低下して好ましくな
い。
以上のことから、7. no素子のバリスタ電圧を高く
し、サージ耐量及び課電に対する特性の劣化を小さくす
るには、酸化ケイ素と酸化マグネシウムとを同時に添加
し、その添加のモル比を0.8〜1.2の範囲内とし、
5〜20モル%添加すれば良いことがわかる。また、酸
化ケイ素と酸化マグネシウムとを同時に5〜20モル%
添加する代りに、ケイ酸マグネシウム化合物を5〜20
モル%加えても良い。
実施例 2゜ 実施例1と同様に、酸化亜鉛に酸化ビスマス。
炭酸マンガン、酸化クロム、酸化コバルト、酸化アンチ
モン、酸化ニッケル、硫酸アルミニウムを0.007か
ら1.0モル%加え、これに酸化ケイ素と酸化マグネシ
ウムを各々10モル%添加して外径70nn+φ、厚さ
23mmの焼結体を得た。また、得られる焼結体の側面
には沿面閉絡を防止するために、Zn7Sb、01.や
Zn5iO,などの高抵抗結晶を持つ絶縁層4を形成し
た。得られた焼結体は電極形成する両端面を0.5mo
+ずつ研磨し、洗浄後300〜700℃の温度で熱処理
して、焼結体中の酸化ビスマス相をγ型酸化ビスマスに
変えた。この時の熱処理条件は150℃/時の昇温速度
で各温度2時間保持し、17〜b の速度で冷却した。熱処理後の焼結体は両端面にAΩ電
極を形成し、第2図に示したZnO素子に作製した。
得られたZnO素子のバリスタ電圧(Vt−A) −非
直線係数、サージ耐量2護電寿命特性、及びγ型数化ビ
スマスの生成量等を第2表に示す。
課電寿命特性は試料No3.4及び6が1000時間以
上で、避雷器用ZnO素子として十分満足できるもので
ある。ここで1課電寿命特性の優れた試料No3.4及
び6の生成γ型酸化ビスマス濃度分布をみてみると、焼
結体の表面部が全酸化ビスマス量の50〜60%、中心
部が20〜30%の範囲内であることがわかる。一方、
γ型数化ビスマスは焼結体中の表面部が50〜60%。
中心部が20〜30%以外のものは、試料N02゜5及
び7〜10から明らかなように、課電寿命特性が100
0時間以下で好ましくなくなる。
バリスタ電圧、非直線係数は、γ型酸化ビスマス量が増
加するに従い小さくなる傾向にある。課電寿命特性の優
れたZnO素子のバリスタ電圧(vIl、A)は360
〜400V/maで、これまでのZnO素子のバリスタ
電圧に比べ約1.6〜1゜8倍と高いものである。
また、サージ耐量はバリスタ電圧及び非直線係数とは反
対に、γ型数化ビスマスを増すに従い大きくなり、好ま
しい方向にある。
実施例 3゜ 実施例2と同様にして得た焼結体を温度500℃で熱処
理後17℃/時、30℃/時、53℃/時、60℃/時
、100℃/時、及び200℃/時の速度で冷却し、第
2図に示したZnO素子を得た。
第3表に、得られたZnO素子のバリスタ電圧(VL、
A) 、非直線係数、サージ耐量9課電寿命特性、γ型
酸化ビスマスの生成状況などの特性を示した。
課電寿命特性は、試料No1〜6から明らかなように、
熱処理後17〜b 1000時間以上になり好ましくなる。この時のγギ酸
化ビスマス濃度分布は焼結体の表面部が全酸化ビスマス
量の50〜60%、焼結体の中心部が全酸化ビスマス量
の20〜30%の範囲内である。また、γ型数化ビスマ
スの生成量は熱処理後の冷却速度を高くするに従い、少
なくなる傾向にあり好ましくない。しかし、バリスタ電
圧、非直線係数は熱処理後の冷却速度を高くするに従い
大きくなる傾向にある。一方、得られたZnO素子のバ
リスタ電圧は課電時間1000時間以上のものでは30
0〜400V/a+と、これまでのZnO素子に比べ、
1.6〜1.8倍高く好ましい。また、サージ耐量は4
50〜535 J/Q Cで避雷器用ZnO素子として
十分に満足できるものである。
以上のことから、本発明の高バリスタ電圧ZnO素子(
酸化ケイ素と酸化マグネシウムを等モル比5〜20モル
%添加)を避雷器に用いるには、焼成後の焼結体を45
0〜600℃で熱処理しなければならないが、この熱処
理後の冷却速度を17〜b 実施例 4゜ 第3図は実施例2または実施例3で得られた本発明のZ
nO素子を碍子管に入れて避雷器に用いた応用例を示し
たものである。第3図で用いているZnO素子5は第2
図に示した円筒状のものである。図中の5はZnO素子
、6は碍子管である。
本発明によれば、前述のごとく、バリスタ電圧がこれま
でのZnO素子に比で約2倍と高く、定電圧課電による
特性劣化が小さく、かつサージ耐量が大きい優れたZn
O素子を用いたので、結果として避雷器が小形・軽量化
されている。
第   1   表 第   2   表 第   3   表 〔発明の効果〕 本発明によれば、従来のZnO素子よりもバリスタ電圧
が一層高く、しかも定電圧課電に対する特性劣化が小さ
い電圧非直線抵抗体が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明による電圧非直線抵抗体の概
略構造を示す断面図、第3図は本発明による電圧非直線
抵抗体を用いた避雷器の構造を示す断面図である。 1.5・・・電圧非直線抵抗体。 2.3・・・電極、 4・・・高抵抗層、 6・・・碍子管、 7・・・シールド、 8・・・絶縁ベース、 11.12・・・γ型酸化ビスマスの高濃度層。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.酸化亜鉛を主成分とし少なくとも酸化ビスマスを添
    加し焼結した電圧非直線抵抗体において、ケイ素とマグ
    ネシウムとをSiO_2,MgOに換算して5〜20モ
    ル%含有することを特徴とする電圧非直線抵抗体。
  2. 2.請求項1に記載の電圧非直線抵抗体において、ケイ
    素とマグネシウムとの比をモル比で0.8〜1.2とし
    たことを特徴とする電圧非直線抵抗体。
  3. 3.請求項1または2に記載の電圧非直線抵抗体におい
    て、 前記焼結抵抗体の少なくとも電極形成端面の表面層のγ
    型酸化ビスマス濃度を焼結体内部の濃度よりも高くした
    ことを特徴とする電圧非直線抵抗体。
  4. 4.請求項3に記載の電圧非直線抵抗体において、生成
    するγ型酸化ビスマス量を焼結体中に含まれる全酸化ビ
    スマス量の20〜60%とし、前記表面層のγ型酸化ビ
    スマス量が全酸化ビスマス量の50〜60%に、また焼
    結体中心部のγ型酸化ビスマス量が全酸化ビスマス量の
    20〜30%になるように、生成γ型酸化ビスマス量に
    濃度分布を持たせたことを特徴とする電圧非直線抵抗体
  5. 5.請求項1〜4のいずれか1項に記載の電圧非直線抵
    抗体において、 円盤または円筒状の形状を有し、 その外周面を除く端面に電極を形成したことを特徴とす
    る電圧非直線抵抗体。
  6. 6.請求項3〜5のいずれか1項に記載の電圧非直線抵
    抗体の製造方法において、 焼成後の焼結体を450〜600℃で熱処理後に60℃
    /時以下の速度で徐冷し、前記γ型酸化ビスマスを生成
    することを特徴とする電圧非直線抵抗体の製造方法。
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