JPS6236615B2 - - Google Patents

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JPS6236615B2
JPS6236615B2 JP56051453A JP5145381A JPS6236615B2 JP S6236615 B2 JPS6236615 B2 JP S6236615B2 JP 56051453 A JP56051453 A JP 56051453A JP 5145381 A JP5145381 A JP 5145381A JP S6236615 B2 JPS6236615 B2 JP S6236615B2
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JP
Japan
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mol
voltage
zno
nonlinear resistor
zinc
Prior art date
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JP56051453A
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English (en)
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JPS57166007A (en
Inventor
Misuzu Watanabe
Masako Okamoto
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Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd filed Critical Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
  • Thermistors And Varistors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、酸化亜鉛を主成分とする電圧非直線
抵抗体に関する。 従来から、電力系統接続機器を、例えば落雷ま
たは系統の切換えなどにより起り得る異状高電圧
から保護するためにサージ・アブソーバ、避雷器
等が使用されてきた。これには一般に次の式で示
される電圧電流特性をもつ非直線抵抗体が使われ
ている。 I=(V/C)〓 ここでVは印加電圧、Iはこの電圧Vの印加に
より流れる電流、Cは通常の抵抗体の抵抗値に相
当する量(非直線抵抗)、αは電圧非直線指数で
ある。一般に従来の避雷器は電圧非直線指数αが
3〜7の炭化珪素(SiC)を主原料とする電圧非
直線抵抗体(以下、SiC系非直線抵抗体と称す
る)を用いていたが、常時課電電圧における漏洩
電流を制限するには不十分なため直列に放電ギヤ
ツプを接続するようにしていた。 最近、SiC系非直線抵抗体よりもすぐれ特性を
もつ酸化亜鉛(ZnO)を主成分とする酸化物焼結
体の電圧非直線抵抗体が開発され実用化されて来
た。このZnO系電圧非直線抵抗体は、小電流領域
における非直線特性が急峻で、かつ、大電流領域
に到るまで鋭い立上りをもつため、従来のSiC系
非直線抵抗体を用いた避雷器よりもすぐれた避雷
器を作ることができるようになつた。 しかし、従来のZnO系非直線抵抗体は、常時課
電電圧に対する漏洩電流の増加が大きく、かつ衝
撃電流による電圧降下が大きい。更に制限電圧比
特性(一般には1mAが流れた場合の非直線抵抗
体の端子間電圧 V1mAと他の値の電流が流れた
場合の同一非直線抵抗体の端子間電圧の比で大電
流領域における電圧の非直性を示したもの)が満
足すべきものではなかつた。そこで衝撃電流耐量
と制限電圧比特性を改善するために、ZnO主原料
に対する添加成分の配合を変える方法、例えば特
定の成分を微量添加したり配合量を増減したりす
る方法をとつてきた。しかしながら、常時課電電
圧に対する漏洩電流増加率を小さく押えるような
配合組成に変えたZnO系非直線抵抗体では寿命を
伸ばすことはできるが、逆に衝撃電流耐量や制限
電圧比特性が低下する傾向がある。そのため、こ
のZnO系非直線抵抗体は特性の点である程度制限
を受けた避雷器にしか適用できなかつた。 本発明の目的は、従来のZnO系非直線抵抗体の
欠点を除去した、高性能高信頼性のギヤツプなし
避雷器用のZnO系非直線抵抗体を提供するにあ
る。 ZnO系非直線抵抗体は、酸化亜鉛に酸化ビスマ
ス、酸化コバルト、酸化マンガン、酸化アンチモ
ン、酸化クロム、2酸化けい素、酸化ニツケル等
を加え1000℃以上で焼結して得られる焼結体であ
り、その内部は酸化亜鉛を主成分とする結晶粒
子、その他の添加成分を含む粒界層及び各種成分
を含むスピネル層からなつている。この非直線抵
抗体の電圧非直線性は、主にZnO結晶粒子と粒界
層の界面における電気特性に基づくものであると
考えられ、これらの層に不純物としてどのような
原子(イオン)を含むかによつて非直線性は左右
される。また焼結時結晶粒子から拡散する多量の
Znイオンはスピネル層と粒界層に存在し、この
間でのZnイオンの挙動が非直線抵抗値および非
直線性に影響すると考えられる。これらの構造を
もつ焼結体に常時電圧が印加されると漏洩電流が
次第に増加するが、この増加があまり著しくない
程度で電圧の印加をやめ、その非直線抵抗体の電
圧電流特性を測定すると非直線抵抗体内に分極現
象が見られる。このことから、電気特性に寄与し
ている層に分極されにくい構造をもつ相を生成さ
せることにより漏洩電流増加率の小さい非直線抵
抗体が得られることが判明した。 寿命特性をよくする1つの方法にZnOをはじめ
とする配合成分に、さらに種々のガラスを種々の
方法で微量添加含有させる方法があつたが、同時
に制限電圧比特性及び衝撃電流耐量特性の低下現
象を伴うため、従来はギヤツプなし避雷器用素子
としては不適であると考えられていた。 本発明者は、ガラスを含有させることによる特
長を生かし、さらに衝撃電流耐量および制限電圧
比特性の改良されたZnO系非直線抵抗体の配合組
成を見い出すため種々研究した。その結果、重量
比でZnOを35〜65%及びBi2O3を0.1〜20重量%含
有の硼珪酸亜鉛ビスマスガラスを微量、ZnO系非
直線抵抗体に含有させると、常時課電電圧に対す
る漏洩電流増加率が非常に小さく、かつ、小電流
領域から大電流領域にわたつてすぐれた電圧非直
線特性をもつZnO系直線抵抗体が得られることが
わかつた。 本発明は、この事実に基づくものである。以
下、本発明の実施例を図面と共に詳述する。 第1の実施例 純度99%以上のZnOを95.0モル%、Bi2O3と0.5
モル%、Co2O3を0.5モル%、MnO2を0.5モル%、
Sb2O3を1.0モル%、Cr2O3を0.5モル%、SiO2
1.0モル%、NiOを1.0モル%秤量し、更に、硼珪
酸亜鉛ビスマスガラスの粉末を所定量(重量比で
0.01〜1.0重量%)だけ秤量し、(第1表は使用し
た硼珪酸亜鉛ガラスの組成比を示す。)ボールミ
ルで混合した。
【表】 こうして得られた混合スラリーを乾燥し700〜
950℃で仮焼し、(なお仮焼を省略してもよい)バ
インダ(PVA5%水溶液)を加え、円板に加圧成
形した。その後、1100〜1300℃で焼成し、得られ
た焼結体(直径30mm)を厚さ5mmに研摩した後直
径27mmの銀電極をさらに側面にガラス層を形成す
るため低融点ガラスを塗布し、500〜700℃で焼き
つけた。 こうして得られた焼結体の電気特性は第2表に
示す。
【表】
【表】 同表は1μA〜20KAまでの電圧電流性を測定
した結果より算出したもので、電流が0.1mAと
1mA間の非直線指数 0.1α1.0mA、 V1mA/
mm、電流値2500Aにおける V2500Aと V1mAの
V2500A/ V1mA(制限電圧比)および衝撃
電流耐量特性は10KA印加前後の V0.1mAの変化
率 △V0.1mA/ V0.1mA(%)で表わされる。 常時課電電圧に対する漏洩電流の増加は90℃に
保たれた恒温槽中で V1mAの90%の電圧を印加
して測定した。この結果は第1図A,Bに示さ
れ、各曲線に付された数字は第2表のNo.の数字
と同じである。第2図は、 0.1α1.0mAと V
2500A/ V1.0mAの値を硼珪酸亜鉛ビスマスガ
ラスのZnO量との関係において示し、第3図は同
じくZnO60%、Bi2O35%を含む硼珪酸亜鉛ビスマ
スガラスの添加量との関係において示したグラフ
である。 第2表および第1図〜第3図よりZnOを重量比
で35〜65%、Bi2O3を重量比で0.1〜20%含む硼珪
酸亜鉛ビスマスガラスを重量比で0.01〜1.0%添
加することにより、第2表中、硼珪酸亜鉛ビスマ
スガラスが0.01〜1.0%範囲外のNo.1、6、11、
16、21、26、31のものを除いた残りの焼結体は常
時課電電圧に対する漏洩電流増加率を著しく小さ
くでき、換言すると、寿命特性が非常によくな
り、さらに、制限電圧比特性、衝撃電流耐量特性
も改善されることがわかる。この結果得られた素
子はギヤツプなし避雷器用の電圧非直線抵抗体に
要望される特性を満足させるものである。 このような優れた特性が得られたのは、ZnOと
各添加成分によつて構成される焼結体において
ZnO結晶粒子とBi2O3が主成分である粒界層の界
面に、更に添加された硼珪酸亜鉛ガラスが焼成の
過程でそのどちらにも固溶されないガラス層とし
て析出するからであると考えられる(第4図参
照)。ガラス層がZnO結晶粒子およびBi2O3粒界層
と固溶しない点については、微細構造観察により
部分的に確認されている。すなわち、ZnOの多い
硼珪酸素ガラスを微量添加することにより電気絶
縁性の高い硼珪酸系ガラス層が、焼結体内に多量
に存在するZnOに阻害されることなく生成される
と考えられる。 また、ガラス内に多量のZnOが存在することが
結晶粒子内格子間Znイオンの粒界層への拡散を
防止することにもなり、その結果、焼結体の結晶
粒子内格子間Znイオン濃度が比較的高い、すな
わち、固有抵抗の低いZnO結晶が生成され、大電
流領域の非直線性が改善されると考えられる。な
お硼珪酸系ガラスを多量に添加すると界面に析出
する高絶縁層が厚くなり過ぎ制限電圧比特性が悪
くなる。 本実施例は前述の配合を用いたが、添加成分の
有効な添加量範囲は、ビスマス、コバルト、マン
ガン、アンチモン、クロム、けい素、やよびニツ
ケルをそれぞれの酸化物、Bi2O3、Co2O3
MnO2、Sb2O3、Cr2O3、SiO2、およびNiOの形に
換算して、それぞれ、0.1〜3.0モル%、0.05〜3.0
モル%、0.05〜3.0モル%、0.1〜5モル%、0.02
〜3モル%、0.05〜5モル%、および0.1〜5モ
ル%である。 また、硼珪酸亜鉛ビスマスガラスの有効な添加
量範囲はZnOを重量比で35〜65%Bi2O3を0.1〜20
重量%含むガラスについて0.01〜1.0重量%であ
る。 これらの添加量の範囲外になると、あるいは、
亜鉛の配合量の異なる硼珪酸亜鉛ガラスを用いる
と、 0.1α1.0mAが45未満、 V2500A/ V1.0mA
が1.8以上、10KA印加後の電圧変化率 △V0.1m
A/ V0.1mAが10%以上、漏洩電流増加率が大
きくなる、のいずれかになり、ギヤツプなし避雷
器用の電圧非直線抵抗体としては不適当になる。 第1図A,Bおよび第2表に示されたごとく、
本発明によれば、いずれの場合にも小電流領域か
ら大電流領域にわたつてすぐれた電圧非直線特性
を示し、かつ衝撃電流耐量特性、寿命特性とも非
常にすぐれたZnO系非直線抵抗体が提供される。
【図面の簡単な説明】
第1図は90℃雰囲気中において、 V1.0mAの
90%を本発明の第1の実施例のZnO系電圧非直線
抵抗体に印加した時の漏洩電流の増加状態を示す
グラフ、第2図は、硼珪酸亜鉛ビスマスガラスに
含まれるZnO等に対する特性のグラフ、第3図は
硼珪酸亜鉛ビスマスガラス添加量に対するZnO電
圧非直線抵抗体の特性変化のグラフ、第4図は
ZnO系非直線抵抗体内部構造モデルの図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 酸化亜鉛を主成分とし、添加成分としてビス
    マス、コバルト、マンガン、アンチモン、クロ
    ム、けい素およびニツケルを、それぞれ、
    Bi2O3、Co2O3、MnO2、Sb2O3、Cr2O3、SiO2
    よびNiOの形に換算して、それぞれ0.1〜3.0モル
    %、0.05〜3.0モル%、0.05〜3モル%、0.1〜5
    モル%、0.02〜3.0モル%、0.05〜5モル%、およ
    び、0.1〜5モル%配合した原料に対し亜鉛を
    ZnOの形で35〜65重量%ビスマスをBi2O3の形で
    0.1〜20重量%含む硼珪酸亜鉛ビスマスガラスを
    重量比で0.01〜1.0%添加混合し、焼結後熱処理
    により側面にガラス層を形成してなる電圧非直線
    抵抗体。 2 前記焼結が1050〜1300℃で行なわれた特許請
    求の範囲第1項記載の電圧非直線抵抗体。 3 素体焼結後、さらに側面にガラス層を形成す
    るため、500〜700℃の熱処理を行つて得られる特
    許請求の範囲第1項および第2項記載の電圧非直
    線抵抗体。
JP56051453A 1981-04-06 1981-04-06 Voltage nonlinear resistor Granted JPS57166007A (en)

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JPS57166007A JPS57166007A (en) 1982-10-13
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JP6355360B2 (ja) * 2014-02-26 2018-07-11 Koa株式会社 酸化亜鉛系バリスタの製造方法

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