JPH01312536A - 超迅速処理可能なハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

超迅速処理可能なハロゲン化銀写真感光材料

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JPH01312536A
JPH01312536A JP14282288A JP14282288A JPH01312536A JP H01312536 A JPH01312536 A JP H01312536A JP 14282288 A JP14282288 A JP 14282288A JP 14282288 A JP14282288 A JP 14282288A JP H01312536 A JPH01312536 A JP H01312536A
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emulsion
silver halide
dye
layer
halide photographic
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JP14282288A
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Inventor
Takeshi Mitsuhashi
剛 三觜
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は支持体の一方の側にハロゲン化銀写真乳剤から
成る層を少なくとも1層有するハロゲン化銀写真感光材
料(以下適宜片面ハロゲン化銀写真感光材料と称するこ
ともある)に関する。更に詳しくは、高速処理可能であ
り、かっ色残りが少なく、更に特に画像銀の黒色度の改
良された高感度片面ハロゲン化銀写真感光材料に関する
ものである。
〔発明の背景〕
近年、ハロゲン化銀写真感光材料の消費量は増加の一途
をたどっている。このためハロゲン化銀写真感光材料の
現像処理枚数が増加し、−層の現像処理の迅速化、つま
り同一時間内での処理量の増加が要求されている。
上記の傾向は、X線感光材料例えば医療用X線フィルム
の分野でも見受けられる。定期健康診断の励行などによ
り診断回数が急増すると共に、診断を一層正確なものと
するために検査項目が増加し、X線写真撮影枚数が増加
しているからである。
一方、診断結果を出来るだけ早く受信者に知らせる必要
もある。
即ち、従来よりも迅速に現像処理して診断に供する要望
が強い。特に血管造影撮影、術中撮影等は、木質的に少
しでも短時間で写真を見る必要がある。
上記の医療界の要望を満たすには、診断の自動化(撮影
、搬送等)を促進すると共に、X線フィルムを一層迅速
に処理する必要がある。
しかし、片面ハロゲン化銀写真感光材料について高速処
理、例えば全処理時間が20秒以上60秒未満である超
迅速処理を行うと、両面感光材料(支持体の両側にハロ
ゲン化銀乳剤層を有する感光材料。本明細書中において
同じ)と比べても充分な濃度を得るには、片面の乳剤量
を多くする必要があり、このため、(a)定着が充分に
行われない。
(b)フィルムの水洗いが不充分である。(c)フィル
ムの乾燥が不充分である。等の問題を生ずる。
」二記(a)〜(c)の問題点を解決する一つの手段は
、ハロゲン化銀の量を減らすことである。しかしハロゲ
ン化銀を減5すると、最高濃度DIIlaXの低下、及
び感度の低下がもらされることがわかっている。従って
このように高速処理に適するようにするためには、ハロ
ゲン化銀の量を減らしても最高濃度及び感度の低下が起
こさない技術が必要である。
従来より、ハロゲン化銀写真感光材料の感度を向上させ
るために、ハロゲン化銀感光材料を構成する写真机剤に
、写真用の分光増感色素を添加する技術が知られている
ハロゲン化銀乳剤の製造においては、一般にハロゲン化
銀粒子の形成、物理熟成、脱塩、化学増感等の工程を経
るが、上記分光増感色素を乳剤に添加する時点は、この
ような工程中揉々に行われる。従来の技術として第1に
、化学増感後塗布前か、または米国特許第4+425.
426号記載の如く化学増感の開始前、あるいは化学増
感の途中で行う技術がある。さらに第2に、米国特許第
2.735.766号、同3.62&、 960号、同
4,183,756号、同4,225.666号各明細
書や、特開昭55−26589号、同58−18414
2号公報記載のように、粒子形成途中(物理熟成中)に
添加する技術がある。第3に、特開昭61−10314
9号、同61−196238号公報記載のように、実質
的に粒子の形状が変化しないような粒子成長の後半、及
び粒子形成後から、脱塩工程前までに添加する技術があ
る。
しかし上記第1の従来技術は、ハロゲン化銀に対する色
素の吸着が弱いため、増悪能力が高くかつ吸着力の強い
色素を用いる場合にしか適用できないという問題がある
。上記第2の従来技術は、粒子形成途中で色素を添加す
るものであるため、成長中の粒子表面に色素が吸着し、
正常な結晶成長が妨害されることがある。また上記第1
から第3の従来技術、特に第2.第3の従来技術は、い
ずれも親水性コロイド中に粒子を分散吸着させながら粒
子の形成及び色素の吸着を行うものであるので、色素の
吸着量は未だ不十分であり、満足すべきではない。
まして20秒以上60秒未満である超迅速処理を適用す
べき感光材料について2.上記従来の分光増感色素添加
技術を用いると、該色素の色残りにより色調が悪化する
という問題が解決されない。
〔発明の目的〕
本発明は、上記従来の問題点を解決し、高速処理例えば
超迅速処理に適する高感度な片面ハロゲン化銀写真感光
材料であって、しかも色残りが少なく画像銀の黒色度が
改良された片面ハロゲン化銀写真感光材料を提供するこ
とを目的とする。
〔発明の構成及び作用〕
上述した目的を達成するため、本発明は、支持体の一方
の側にハロゲン化銀写真乳剤から成る層を少なくとも1
層有するハロゲン化銀写真感光材料Gごおいて、該ハロ
ゲン化銀写真乳剤から成る層のいずれか少なくとも1層
の乳剤が、乳剤を得る際の脱塩工程中に分光増感色素を
該乳剤に添加して得られた乳剤を含むものであるように
構成し、かつ、該ハロゲン化銀写真乳剤から成る層及び
/または他の層中に、570〜700nmの間に極大吸
収波長を有する染料を、現像処理後の未露光部透過濃度
の染料含有による光学処理後の未露光部透過濃度の染料
含有による光学濃度の増加が0.03以下となるように
含む構成としたものである。
本発明のハロゲン化銀写真感光材料は、上記のような構
成としたことにより、上記した目的を達成する。即ち本
発明によれば、超迅速処理に適し、色残りが少なく、画
像銀の黒色度が改良された高感度な片面ハロゲン化銀写
真感光材料が得られるのである。
本発明の感光材料は、上記のように高速処理に適するの
であるが、特に、全処理時間が20秒以上60秒未満の
自動現像機で処理されるのが好ましい。
本明細書中、全処理時間が20秒以上60秒未満の超迅
速処理とは、自動現像機にフィルムの先端を挿入してか
ら現像槽、渡り部分、定着槽、渡り部分、水洗槽、渡り
部分1、乾燥部分を通過してフィルムの先端が乾燥部分
から出て来るまでの全時間〔換言すれば、処理ラインの
全長(m)をライン搬送速度(m/sec、)で割った
商(sec、))が、20秒以上60秒未満である処理
を言う。ここで渡り部分の時間を含めるべき理由は、当
業界ではよく知られていることであるが、渡り部分にお
いてもその前のプロセスの液がゼラチン膜中に膨潤して
いるために実質上処理工程が進行していると見なせるた
めである。
特公昭51−47045号明細書には、迅速処理におけ
るゼラチン量の重要性の記載があるが、処理時間は渡り
部分も含めた全処理時間が60秒〜120秒である。し
かし、この処理時間では、近年の超迅速処理の要望を満
たすことはできない。
以下本発明について更に詳述する。
本発明の片面ハロゲン化銀写真感光材料は、ハロゲン化
銀写真乳剤から成る層のいずれかの少なくとも1層の乳
剤が、脱塩工程中に分光増悪色素を添加して得られた乳
剤(以下適宜、「本発明に係る乳剤」と称することもあ
る)を含存するものである。
ここで、脱塩工程とは、塩類を除去する工程をいう。
即ち一般に、ハロゲン化銀写真乳剤は、ゼラチン水溶液
中での可溶性根塩と可溶性ハロゲン化物の複分解などの
手段によるハロゲン化銀粒子の形成、物理熟成、及び脱
塩、更に化学増感の各工程を経て調製されるのが通例で
あるが、このような工程の中で、上記ハロゲン化銀粒子
の形成が完結した後における、つまり沈澱の形成後であ
るか、更には物理熟成の完了の後に行う塩類の除去を脱
塩工程と称するのである。
脱塩工程では通例、脱塩剤の添加、静置、デカンテーシ
ョンという一連の操作を少なくとも1回、通常はこれを
数回くり返し、その後一般に後ゼラチン(後述)を加え
て分散し、それが終了した後に化学増感過程に入るが、
本発明でいう脱塩工程は、沈澱形成乃至は物理熟成後、
化学増感に入る前(少なくとも後ゼラチン添加工程は入
る)までを称する。
脱塩の手段には種々のものがあり、例えば古くから知ら
れているゼラチンをゲル化させて行うターデル水洗法が
あり、また多価アニオンより成る無機塩類(例えば硫酸
ナトリウムなどの硫酸塩)、アニオン性界面活性剤、ア
ニオン性ポリマー(例えばポリスチレンスルホン酸)、
あるいはぜラチン誘導体(例えば脂肪族アシル化ゼラチ
ン、芳香族アシル化ゼラチン、芳香族カルバモイル化ゼ
ラチンなど)を利用した沈澱法(フロキュレーション)
を用いる方法がある。
好ましい脱塩手段は、脱塩剤として硫酸塩(MgSOi
+、Na2SO4その他)を用いるか、またはアニオン
性ポリマー(特公昭35−16086号公報等に記載の
ようなポリスチリルスルホン酸系ポリマーや、特開昭6
2−32445号公報に記載の側鎖にカルボン酸を有す
るビニルポリマーなど)を用いるものである。
分光増感色素を添加する時点(添加位置)は、脱塩工程
中ならどこでも任意である。好ましくは、後ゼラチン即
ち脱塩後再びハロゲン化銀粒子を分散させるために添加
するゼラチンが入る前に、添加する。更にこのようにし
て得られたハロゲン化銀粒子に、化学増感の前または後
に、同一の及び/または他の分光増感色素を添加しても
よい。
また分光増悪色素の添加方法は任意であり、例えば分光
増感色素を水あるいは有機溶媒に溶解して乳剤に添加す
ることができる。実質的に水不溶性分光増感色素は、水
不溶性溶媒中に分散した分散物として使用することがで
きる。分光増感色素は全量を一時に添加しても、いくつ
かに分割して添加してもよく、また所定の時間の間連続
して添加するのでもよい。
脱塩工程時における乳剤のpHは、好ましくは3.5〜
9.5であり、該工程中に分光増感色素を添加するのは
、pHが6.0〜9.5である時点が好ましい。
また脱塩工程時における乳剤の9〜gは、好ましくは4
.9〜12.5であり、同じく分光増感色素を添加する
のは、pAgが8.0〜12.5である時点が好ましい
分光増感色素どしては、種々のものを用いることができ
る。例えばシアニン色素、メロシアニン色素、複合シア
ニン色素、複合メロシアニン色素、ホロポーラ−シアニ
ン色素、ヘミシアニン色素、ステリル色素やヘミオキサ
ノール色素を用いることができる。
特に有用な色素は、シアニン色素、メロシアニン色素、
及び複合メロシアニン色素である。これらの色素類には
、塩基性異節環核としてシアニン色素類に通常利用され
る核のいずれをも適用できる。即ち、ビロリン核、オキ
サゾリン核、チアゾリン核、ピロール核、オキサゾール
核、チアゾール核、セレナゾール核、イミダゾール核、
テトラゾール核、ピリジン核及びこれらの核に脂環式炭
化水素環が融合した核:及びこれらの核に芳香族炭化水
素環が融合した核、即ち、インドレニン核、ベンズイン
′ドレニン!1、インドール核、ベンズオキサゾール核
、ナフトオキサゾール核、ベンゾチアゾール核、ナフト
チアゾール核、ヘンゾセレナゾール核、ベンズイミダゾ
ール核、キノリン核などである。これらの核は、炭素原
子上で置換されてもよい。
メロシアニン色素または複合メロシアニン色素にはケト
メチレン構造を有する核として、ピラゾリン−5−オン
核、チオヒダントイン核、2−チオオキサゾリジン−2
,4−ジオン核、チアゾリジン−2,4−ジオン核、ロ
ーダニン核、チオバルビッール成核などの5〜6員異節
環核を適用することができる。
これらの増悪色素は単独に用いても良いが、組み合わせ
て用いてもよい。
具体的には例えばRD(リサーチ・ディスクロージャー
)17643の22〜24頁、RD18716の648
頁右欄以下に記載の色素や、特開昭61〜80237号
記載の色素を好ましく用いることができる。
本発明に係る旧記乳剤中のハロゲン化銀粒子の組成は任
意であり、例えば塩沃臭化銀、塩化銀、塩臭化銀、臭化
銀、沃臭化銀、沃化銀等のハロゲン化銀であればよい。
高感度という点からは沃臭化銀が好ましい。さらには沃
臭化銀中の平均沃化銀含有量は0.1〜10モル%であ
るのが好ましく、特に1〜8モル%であるのが好ましい
該ハロゲン化銀粒子の平均粒径は、0.1〜4.0μm
が好ましく、更に好ましくは0.15〜1.5μmであ
る。
該ハロゲン化銀粒子の内部構造は任意であるが、2層以
上の多層構造をもつものを好ましく用いることができる
。この場合隣接する層との沃化銀(Agl)含有量の差
が、その粒子内部の層より20モル%以上多いような層
を有するものが好ましい。
また、各層は臭化銀または沃臭化銀であるのが好ましい
。20モル%以上の高濃度の沃化銀が局在化した局在化
部分は、粒子の外表面からできるだけ内側にあることが
好ましく、特に外表面から0.01μm以上離れた部分
に局在部分が存在することが好ましい。
本発明に係る乳剤は、単分散乳剤でも多分散乳剤でもよ
いが、単分散乳剤とすることが好ましい。
このようにすると化学増感等の増感処理を十分に施1こ
とができ、きわめて高い感度が得られ、しかも増感処理
による軟調化も少なく、硬調とすることができる。
単分散乳剤を作製するには、−・般にまず、結晶の粒子
成長を行う。粒子成長にあっては、銀イオン及びハライ
ド溶液の添加に関し2、両者を時系列的に交互に行って
もよいが、いわゆるダブルジェット法によることが好ま
しい。
上記単分散乳剤を得るためには、特に種晶を用い、この
種晶を成長核として、銀イオンおよびハライドイオンを
供給することにより、粒子を成長させることが好ましい
この種晶の粒子サイズの分布が広いほど、粒子成長後の
粒子サイズ分布も広くなる。従って、単分散乳剤を得る
ためには、種晶の段階で粒子サイズ分布の狭いものを用
いるのが好ましい。
ハロゲン化銀乳剤は、通常化学増感を施して粒子表面を
増悪するが、本発明において脱塩工程後に化学増感を施
す場合は、上記の如くすでに分光増感色素の少なくとも
一部は乳剤に添加されている。本発明において化学増感
を施す場合、銀イオンと反応し得る硫黄を含む化合物や
活性ゼラチンを用いる硫黄増悪法、還元性物質を用いる
還元増感法、金その他の貴金属化合物を用いる貴金属増
感法などを単独または組み合わせて行うことができる。
好ましくは金増感と硫黄増悪とを併用する。
硫黄増感剤としては、千オ硫酸塩、チオ尿素類、チアゾ
ール類、ローダニン類、その他の化合物を用いることが
できる。還元増悪剤としては、第一すず塩、アミン類、
ヒドラジン誘導体、ホルムアミジンスルフィン酸、シラ
ン化合物などを用いることができる。貴金属増感のため
には金錯塩のほか、白金、イリジウム、パラジウム等の
同期律表■族の金属の錯塩を用いることができる。
塗布銀量は任意であるが、好ましくは1000■/イ以
上110000n/rr?以下であり、さらに好ましく
は1500rN/%以上、7000f1w/rrf以下
である。
本発明に係る写真乳剤の結合剤または保護コロイドとし
ては、ゼラチンを用いるのが有利であるが、それ以外の
親水性コロイドも用いることができる。
本発明において、上記本発明に係る乳剤を含む乳剤は、
本発明に係る乳剤のみから成っていても、あるいは本発
明に係る乳剤とそれ以外の乳剤との混合乳剤であっても
よい。好ましくは本発明に係る乳剤を5011 t%以
上含有する乳剤を用いる。このような本発明に係る乳剤
を含む乳剤から成る乳剤層は、感光材料に少なくとも1
層形成される。乳剤層は通常支持体に乳剤を塗布して設
けられるが、本発明において該乳剤層は、支持体の片面
に形成する。本発明に係る乳剤を含まない乳剤から成る
層が存在していてもよい。また保護層、中間層その他の
非感光性層が存在していてもよいことは当然である。
本発明に係る上記乳剤、あるいは必要に応じて本発明の
感光材料に本発明に係る乳剤と混合して、または混合せ
ずに用いる他の乳剤の基本的な製法は任意であり、例え
ば酸性法、中性法、アンモニア法等のいずれを用いても
よく、また可溶性根塩と可溶性ハロゲン塩を反応させる
形式としては片側混合法、同時混合法、それらの組み合
わせなどのいずれを用いてもよい。粒子を銀イオン過剰
の下において形成させる方法(いわゆる逆混合法)を用
いることもできる。同時混合法の一つの形式としてハロ
ゲン化銀の生成する液中のpAgを一定に保つ方法、す
なわちいわゆるコンドロールド・ダブルジェット法を用
いることもできる。前述の如くこの方法によると、結晶
形が規則的で粒子サイズが均一に近いハロゲン化銀乳剤
が得られるので、好ましい。
別々に形成した2種以上のハロゲン化銀乳剤を混合して
用いてもよい。
また、アスペクト比が5以上であるような平板状粒子も
乳剤中のハロゲン化根粒として使用できる。該平板状粒
子が前記したような層構造をなしていてもよい。
また種々の結晶形の粒子の混合物を用いてもよい。
ハロゲン化銀粒子形成または物理熟成の過程において、
カドミウム塩、亜鉛塩、鉛塩、タリウム塩、イリジウム
塩またはその錯塩、ロジウム塩またはその錯塩、鉄塩ま
たは鉄錯塩などを共存させてもよい。
ハロゲン化銀粒子の形成時に、粒子の成長をコントロー
ルするためにハロゲン化銀溶剤として例えばアンモニア
、千オニーチル化合物、チオン化合物などを用いてもよ
い。
乳剤を得るに当たっては、種々の化合物をハロゲン化銀
沈澱生成過程で存在せしめることによって、ハロゲン化
銀粒子の性質をコントロールできる。そのような化合物
は反応器中に最初に存在せしめてもよいし、また常法に
従って1もしくは2以上の塩を加えると共に添加するこ
ともできる。
銅、イリジウム、鉛、ビスマス、カドミウム、亜鉛、金
及び第■族貴金属の化合物や分光増感色素をハロゲン化
銀沈澱生成過程で存在せしめることによって、ハロゲン
化銀の特性をコントロールすることもできる。
乳剤を製造する工程で使用される添加剤は、前述のもの
の他に、リサーチ・ディスクロージャー176巻、阻1
7643(1,978年12月)及び同187巻、11
h18716(1976年11月)に記載されており、
その該当個所を次の表にまとめた。
本発明の実施に際して怒光性乳剤の調製に当たり使用で
きる公知の写真用添加剤も上記の2つのリサーチ・ディ
スクロージャーに記載されており、次の表にその記載個
所を示した。
次に本発明において、上記本発明に係る乳剤を含む乳剤
から成る層、または他の層中に含有させる染料について
説明する。この染料は、色調改良の作用を呈することが
できるもので、570nm〜700nm、好ましくは5
80nm〜650nmの間に極大吸収波長を有する染料
である。
本発明において用いることができる染料は、570nm
〜700nmの間に極大吸収波長を有するものであれば
任意であり、例えばアントラキノン染料、アゾ染料、ア
ゾメチン染料、インドアニリン染料、オキソノール染料
、カルボシアニン染料、スチリル染料、トリフェニルメ
タン染料などの中から、所定の極大波長を有したものを
選択して用いることができる。現像処理に対する安定性
、光堅牢性、減感、カブリ、スティン等の写真性能に対
する影響が問題になる場合は、アントラキノン染料、ア
ゾ染料、アゾメチン染料、及びインドニアリン染料の中
から好ましいものが用いられる。更に好ましくは、下記
−紋穴〔■〕で表される化合物を用いることである。
一般式CI) 〇 一般式〔■〕中、R1はアリール基、アルキル基、複素
環基を表し、各店は置換基を有するものも含み、R4は
水素原子、ハロゲン原子、アルキル基またはアルコキシ
基(各々置換基を有するものも含む)、R5及びR6は
それぞれ同一でも異なってもよく各々アルキル基(置換
基を有するものを含む)を表し、R5とR6はそれぞれ
互いに連結して環を形成してもよい。R2は水素原子、
アルキル基(置換基を有するものも含む)またはハロゲ
ン原子を表し、R3は水素原子、アルキル基またはアシ
ルアミ、ノ基(各店は置換基を有するものも含む)を表
し、R2とR3は互いに連結して環を形成し7てもよい
。)R1で表されるアルキル基として好ましいものは、
炭素数1〜20の直鎖ないし分岐鎖のアルキル基で置換
基(例えば、ハロゲン原子、アルコキシ基、アリールオ
キシ基、アルコキシカルボニル基、アリールオシキ力ル
ボニル基、水酸基、アシルアミノ基、カルバモイル基、
スルファモイル基、シアノ基等)を有していてもよいも
のである。
R1で表されるアリール基(例えば、フェニル基、αま
たはβ−ナフチル基等)は1個以上の置換基(例えばア
ルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ハロゲン
原子、アルコキシカルボニル基、アシルアミノ基、カル
バモイル基、アルキルカルバモイル基、アリールカルバ
モイル基、アルキルスルホンアミド基、了り−ルスルホ
ンアミド基、ルファモイル基、アルキルスルファモイル
基、シアノ基、ニトロ基等)を有していてもよいもので
ある。
R1で表される複素環基(例えばピリジル基、キノリル
基、フリル基、ベンゾチアゾリル基、オキサシリル基、
イミダゾリル基など)は、前記のアリール基について列
記された置換基を有していてもよいものである。
R4で表されるアルキル基として好ましいものは、炭素
数1〜20の基で前記したR1で表されるアルキル基と
同じものを挙げることができる。
R2、R3で表されるアルキル基として好ましいものは
、炭素数1〜3のアルキル基(例えばメチル基、エチル
基、プロピル基等)である。R2とR3により環形成す
る場合の好ましい例として、R2とR3によりベンゼン
環を形成するものが挙げられる。
R2のハロゲン原子の中で好ましいものは塩素原子であ
る。R″のアシルアミノ基で好ましいものはアルコキシ
基またはアリールオキシ基(アルキル基などで置換され
てもよい)により置換された炭素数10〜30のアシル
アミノ基である。
R5,R6で表されるアルキル基として好ましいものは
、炭素数1〜6のアルキル基(例えば、メチル基、エチ
ル基、n−ブチル基、イソプロピル基、n−ヘキシル基
等)、総炭素数2〜10の置換アルキル基(置換基とし
ては、水酸基、スルホンアミド基、スルファモイル基、
アルコキシ基、ハロゲン原子、アシルアミノ基、カルバ
モイル基、エステル基、シアノ基等)が好ましい。
R5とR&が連結して環形成する例としては、ピペリジ
ン環、ピロリジン環、モルホリン環などを挙げることが
できる。
−C式(1)で示される染料は、最も好ましい極大吸収
波長をもつものとして用いることができる。一般に一般
式CI)の染料は、黄色からシアン色を示す。また通例
吸光係数も高く、少量の含有量で銀像の色調を変えるこ
とができる。
−紋穴CI)で表される化合物が好ましいのは、染料含
有による写真性能に対する影響が少ないからである。ま
た一般に、現像及び定着及び水洗により、染料が流出し
たり、染料が脱色したり色味変化を起こすことがない。
光による脱色もほとんど、ない。特にXwA感光材料は
高感度シャーカステンに長時間さらされる場合があり、
光退色特性の良い染料を使うことが好ましい。
本発明において、570nm〜700nmの間に極大吸
収を有する染料は、本発明の感光材料中、本発明のハロ
ゲン化銀乳剤を含有する層及び/または他の層に含有さ
れる。即ち、該染料を含有させる場所は任意であり、本
発明の乳剤を含有する層でも、それ以外の乳剤層でも、
あるいは乳剤を含有しない層でもよく、また複数の層を
任意に選択して含有させるのでもよい。
該染料を例えば乳剤層その他の親水性コロイド層(中間
層、保護層、アンチハレーション層、フィルター層等)
中に含有させるには、種々の技術を採用できる。
第1には、染料を直接に乳剤層や親水性コロイド層に溶
解もしくは分散させる技術、あるいは水性溶液または溶
媒に溶解もしくは分散させた後、乳剤層や親水性コロイ
ド層に用いる方法を採用できる。適当な溶媒は、例えば
、メチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアル
コール、メチルセルソルブ、特開昭48−9715号、
米国特許3,756゜830号に記載のハロゲン化アル
コール、アセトン、水、ピリジンなど、あるいはこれら
の混合溶媒などであり、このような溶媒中に溶解された
溶液の形で、乳剤へ添加することもできる。
また第2には、化合物を油性溶媒、即ち実質的に水不溶
性で沸点が約160℃以上の高沸点溶媒に溶解し、この
溶解液を親水性コロイド溶液に加えて分散する技術を採
用できる。このとき用いることができる高沸点溶媒とし
ては、米国特許2,322゜027号に記載されている
ような、例えばフタール酸アルキルエステル(ジブチル
ツクレート、ジオクチルフタレート等)、リン酸エステ
ル(ジフェニルフォスフェート、トリフェニルフォスフ
ェート、トリクレジルフォスフェート、ジオクチルブチ
ルフォスフェート等)、クエン酸エステル(例えばアセ
チルクエン酸トリブチル)、安息香酸エステル(例えば
安息層成オクチル)、アルキルアミド(例えばジエチル
ラウリルアミド)、脂肪酸エステル類(例えばジブトキ
シエチルサクシネート、ジエチルアゼレート)、トリメ
シン酸エステル類(例えばトリメシン酸トリブチル)な
どを挙げることができる。また、沸点30℃ないし約1
50℃の有機溶媒、例えば酢酸エチル、酢酸ブチルの如
き低級アルキルアセテート、プロピオン酸エチル、2級
ブチルアルコール、メチルイソブチルケトン、β−エト
キシエチルアセテート、メチルセロソルブアセテートを
用いることができ、更に、水に溶解し易い溶媒、例えば
メタノールやエタノール等のアルコールを用いることも
できる。
高沸点溶媒を用いる場合、染料と高沸点溶媒との使用比
率は、10から1/10(重量比)が好ましい。
また第3には、染料及びその他の添加物を写真乳剤層そ
の他の親水性コロイド層充填ポリマーラテックス組成物
として含ませる技術を採用できる。
用いることができるポリマーラテックスとしては、例え
ばポリウレタンポリマー、ビニルモノマーから重合され
るポリマー等を使用することができる。適当などニルモ
ノマーとしてはアクリル酸エステル(メチルアクリレー
ト、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、ヘキシ
ルアクリレート、オクチルアクリレート、ドデシルアク
リレート、グリシジルアクリレート等)、α−置換アク
リル酸エステル(メチルメタクリレート、ブチルメタク
リレート、オクチルメタクリレート、グリシジルメタク
リレート等)、アクリルアミド(ブチルアクリルアミド
、ヘキシルアクリルアミド等)、α−置換アクリルアミ
ド(ブチルメタクリルアミド、ジブチルメタクリルアミ
ド等)、ビニルエステル(酢酸ビニル、酢酸ビニル等)
、ハロゲン化ビニル(塩化ビニル等)、ハロゲン化ビニ
リデン(塩化ビニリデン等)、ビニルエーテル(ビニル
メチルエーテル、ビニルオクチルエーテル等)、スチレ
ン、1−置換スチレン(α−メチルスチレン等)、置換
スチレン(ヒドロキシスチレン、クロロスチレン、メチ
ルスチレン等)、エチレン、プロピレン、ブチレン、ブ
タジェン、アクリロニトリル等を挙げることができる。
これらビニルモノマーは単独でも2種以上を組合せても
よいし、他のビニルモノマーをマイナー成分として混合
して用いてもよい。他のビニルモノマーとしては、イタ
コン酸、アクリル酸、メタアクリル酸、ヒドロキシアル
キルアクリレート、ヒドロキシアルキルメタクリレート
、スルホアルキルアクリレート、スルホアルキルメタク
リレート、スチレンスルホン誘導を挙げることができる
これらポリマーラテックスは、特公昭51−39853
号、特開昭51−59943号、同53−13713I
号、同54−32552号、同54−107941号、
同55−133465号、同56−19043号、同5
6−19047号、同56−126830号、同58−
149035号に記載の方法に準じて製造できる。
ポリマーラテックスを用いる場合、染料とポリマーラテ
ックスの使用比率としては10〜1/10(重合比)が
好ましい。
次に第4には、イオン性の染料である場合、該染料イオ
ンと反対の荷電をもつ親水性ポリマーを染料剤として層
に共存させ、これを染料分子との相互作用によって、染
料を特定層中に局在化させる技術をも採用できる。
ポリマー媒染剤としては、二級及び三級アミノ基を含む
ポリマー含窒素還素環部分をもつポリマー、これらの4
級カチオン基を含むポリマーなどで分子量が5000以
上のもの、特に好ましくは10000以上のものを用い
ることができる。
例えばかかるポリマー媒染剤としては、米国特許2,5
48.564号明細書等に記載されているビニルピリジ
ンポリマー及びビニルピリジニウムカチオンポリマー、
米国特許4,124.386号明細書等に開示されてい
るビニルイミダゾリウムカチオンポリマー、米国特許3
,625,694号等に開示されているゼラセチン等と
架橋可能なポリマー媒染剤、米国特許3,958.99
5号や特開昭54−115228号明細書等に開示され
ている水性ゾル型媒染剤、米国特許3゜898.088
号明細書に開示されている水不溶性媒染剤、米国特許4
,168.976号明細書等に開示の染料と共有結合を
行うことのできる反応性媒染剤、英国特許685,47
5号に記載されている如きジアルキルアミノアルキルエ
ステル残基を有するエチレン不飽和化合物から導かれた
ポリマー、英国特許第850.281号に記載されてい
るようなポリビニルアルキルケトンとアミノグアニジン
の反応によって得られる生成物、米国特許第3.445
,231号に記載されているような2−メチル−1−ビ
ニルイミダゾールから導かれたポリマーなどを挙げるこ
とができる。
次に第5に、染料を界面活性剤を用いて溶解する技術を
採用できる。有用な界面活性剤としては、オリゴマーな
いしはポリマーであうでもよい。
この重合体の詳細については、特開昭53−13572
6号、同60−200251号、同60−203935
号、特願昭59−12766号の記載を参照できる。
また第6に、上記した第2の技術における高沸点溶媒に
代えて、または高沸点溶媒と併用して、親木性ポリマー
を用いる技術を採用できる。このような技術に関しては
、例えば米国特許3,619,195号、西独特許1,
957.467号の記載を参照することができる。
第7に、特開昭59−113434号に記載されている
ような側鎖にカルボキシル基、スルホン酸基などを有す
るポリマーによるマイクロカプセル法を採用することが
できる。
また、上記で得た親水性コロイド分散中に、例えば特公
昭51−39835号記載の親水性ポリマーのヒドロシ
ルを添加してもよい。
本発明のハロゲン化銀写真感光材料を構成するために用
いることができる親水性コロイド、特に上記染料を含有
させる層の親水性コロイドとしては、ゼラチンが代表的
なものであるが、その他写真用に使用しうるちのはいず
れも使用できる。
前述のとおり、本発明において上記染料を含有させる層
は任意であり、例えば乳剤層、保護層、バッキング層、
アンチハレーション層、中間層に含有させることができ
、また分割して添加して含有させてもよいものでもある
が、好ましくは、本発明の乳剤を含有する乳剤層及び/
またはその他の乳剤層、及び/または支持体に対して乳
剤層と反対の面に形成することができるバッキング層に
含有させることである。
本発明のハロゲン化銀写真感光材料における上記染料の
含有量は、現像処理後の未露光部透過濃度の染料含有に
よる光学濃度の増加が0.03以下となる量である。こ
の場合、濃度1.0における色調がニュートラルな黒に
なるようにするのがよいが、最適な染料の添加量は、支
持体濃度、染料の吸光係数、染料の最大吸収波長、現像
銀の色調に依存し、必ずしも一義的には決定できない。
一般に、570〜700nmの間に極大吸収波長を有す
る染料の好ましい添加量は、lXl0−’モル/Mから
1×10−4モル/rdの範囲である。より好ましくは
2×10−7モル/Mから2X10−’モル/、lの範
囲であり、最も好ましいのは5X10−’モル/dから
1.5 Xl0−5モル/dの範囲である。
また、染料の量は現像処理後の未露光部透過濃度の染料
含有による光学濃度の増加が0.03以下となる含有量
であるわけであるが、好ましい含有量としては、染料添
加による光学濃度の増加として好ましくは0.01〜0
.03、より好ましくは0.01〜0.−02となる場
合である。透過濃度が0.03を越えると見かけ上かぶ
り濃度が増加したように見え、抜けが悪く、また写真感
度の低下が大きくなる場合があり、好ましくない。なお
0.01以下のとき、色調改良の程度が劣るようになる
場合がある。
以下、本発明に用いることができる上記染料の好ましい
具体的例示化合物を挙げる。当然のことではあるが、用
い得るものは、以下の例示に限定されるものではない。
(染料の具体的例示) C,HS しr、11sHノ51111 〔実施例〕 以下に、本発明の実施例を示すことにより、本発明を更
に詳細に説明する。但し当然のことではあるが、本発明
は以下に説明する実施例により限定されるものではない
なお以下の各実施例で用いる化合物及び増感色素は、次
のとおりである。
化合物(1) 化合物(n) 増感色素(A) C,H。
(UH*)sSυ3Na 実施例−1 60℃、pAg=8 、pH=2.0にコントロールし
つつ、ダブルジェット法で平均粒径0.15μmの沃化
銀2モル%を含む沃臭化銀の単分散立方晶乳剤(A)を
得た。この乳剤(A)は、電子顕微鏡写真の観察の結果
、双晶の発生率は個数で1%以下のものであった。この
乳剤(A)を種晶として、以下のように粒子を成長させ
た。
即ち、40℃に保たれた保護ゼラチン、及び必要に応じ
てアンモニアを含む溶液8.51に、この種晶となる乳
剤(A)を溶解させ、さらに酢酸によりpHを調整した
。この液を母液として、3.2規定のアンモニア1生1
艮イオン水?容液をダフ゛ルジエ・7ト法で添加した。
この場合、pHとp、Agは、沃化銀含有率及び晶癖に
より随時変化させた。
つまり、1)Agを7.3、pHを9.7に制御し、沃
化銀含有率35モル%の層を形成したく工程1)。
その後pHを9から8へ変化させて、臭化銀の層を形成
させた。この時粒径の95%まではPAgを9.0に保
ち(工程2)、その後、臭化カリ溶液をノズルで8分か
け添加し、PAgを11.0に落とし、その臭化カリ添
加終了3分後に混合終了させた(工程3)0次に酢酸で
pHを6,0にした(工程4)こうして得られた乳剤1
−1は、平均粒径0.40μm、また粒子全体の沃化銀
含有率は、約2モル%であった。
次にこの反応液の過剰な可溶塩を除去するために、脱塩
工程を行った。すなわち反応液を40″Cに保ち、前掲
の化合物(1)を5g/AgX1モル(AgXはハロゲ
ン化銀を示す。本明細書中におイテ同シ)、及びM g
 S Oaを8 g /AgX 1 モル添加し、5分
間撹拌し、その後静置した。その後、上澄液を排出し、
ハロゲン化銀1モル当たり200ccO液世にした。次
に、40°Cの純水を1.8 f /AgX1モル加え
、5分間撹拌した(工程5)。
次いでM gS Oaを20g/AgX 1モル加え、
上記と同様に撹拌後静置し、上澄液を排除し、脱塩を行
った。次にこの溶液を撹拌した(工程6)。
撹拌後、AgXを再び分散させるための後ゼラチンを添
加し、55°Cで分散させた。
得られた乳剤に対して、次のような化学増感を施した。
すなわち、まず乳剤を55°Cに保った(工程7)。そ
の後、チオシアン酸アンモニウムと塩化金酸とハイポを
加え、金−硫黄増悪を行った。
増感終了後4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3゜3a
、7−チトラザインデンを加えた(工程8)。
本発明においては、脱塩工程つまり上記の場合工程5,
6(及びその後に後ゼラチンを加え化学増感を施す工程
に入る前迄)において増悪色素を添加して乳剤を得るの
であるが、その添加位置による写真性能の変化をみるた
め、該増感色素を添加する時点を異ならせて試料を調製
した。即ち上述した工程のうちで、各工程の最後に増悪
色素を添加して、乳剤を調製することにより、後掲の表
2に示す試料Nα1〜21用の各乳剤を得た。色素の添
加位置を示す工程の番号、増感色素の種類及び量なども
、あわせて表2に示す。
本発明においては570〜700nmの間に極大吸収波
長を有する染料を用いるが、本実施例では前掲の例示染
料の内、表1に示すものを色調改良染料として用い、こ
れを乳剤分散物として、乳剤中に含有させるようにした
。即ちこれらの表1に示した染料0.2gと、オリゴマ
ー界面活性剤0.01gとを酢酸エチル3 ccに溶か
し、ゼラチン水溶液(15wt%) 15ccに加え、
ホモジナイザーで1500Orpmで高速撹拌して乳化
分散した。得られた各乳化分散物の最大吸収波長を表1
に示す。尚、乳化物の最大吸収波長は、感光材料中に存
在させた状態における値と実質的に同じであった。
表1 前記乳剤に上記のように調製したものの中で、本実施例
では染料Nα1の乳化分散液を加え、さらに次の添加物
を加えて、乳剤液(ハロゲン化銀乳剤塗布液)とした。
添加量はハロゲン化銀1モル当たりの量で示す。
(乳剤液添加物) また保護膜溶液として、ゼラチン溶液に平均粒径3.5
μmのポリメチルメタクリレートから成るマット剤を1
g、コロイダルシリカを30g、また界面活性剤として
下記化合物を加えたものを調製した。但し添加量は塗布
液12当たりの量を示す。
(保護膜溶液用界面活性剤) 更に、メルティング・タイムが25分となるように、硬
膜剤としてホルムアルデヒドとグリオキザールを等モル
で混合して加えた。
ここでメルティングタイムは、1 cm X 2 cm
に切断した試料を、50°Cに保った1、5%の苛性ソ
ーダ水溶液に無撹拌状態で浸し、乳剤層が溶出するまで
の時間を測定し、試料を浸してから乳剤層が溶出しはじ
めるまでの時間をメルティングタイムとした。
更に、支持体の乳剤塗布側とは逆の側に形成するバッキ
ング雇用の液として、下記組成のものを調製した。
(バッキング層液−組成) 石灰処理ゼラチン           50gフィル
ター染料(イ)(後掲)      0.’5gフィル
ター染料(ロ)(後掲)      0.5gフィルタ
ー染料(ハ)(後掲)      0.5gグリオキザ
ール(40%)        32−4−ジクロロ−
6−ヒドロキシ− 1,3,5−)リアジンナトリウム塩 の水溶液(2%)            20C)l
  C00C+oH□ NaO*S  CHC00CsL t        
  1 gl、5g ポリメチルメタクリレート、面積平均 粒径4.5μmのマット剤       1.0 g次
に、支持体として、グリシジルメタクリレ−)50wt
%、メチルアクリレート10−t%、ブチルメタクリレ
ート40−t%の3種のモノマーからなる共重合体を、
その濃度が10ht%になるように希釈して得た共重合
体水性分散液を下引き液として塗設した175μmのポ
リエチレンテレフタレートフィルムを用い、該支持体上
に、上記調製したハロゲン化銀乳剤塗布液、保護層液及
びバッキング層液を、60m/minの塗布速度で2台
の塗布機を用いて、同時塗布し、乾燥した。各塗布液は
、乳剤塗布液は銀量として3.0g/rrfゼラチン量
として2.2g/rrrとなるように、保護層液はゼラ
チン量として0.98g/rdとなるように、またバッ
キング層はゼラチン量として4.0g/nfとなるよう
に塗布して、試料を作成した。
前記したように、表2に示す増感色素の添加位置、種類
及び量で増感色素を含有させて得られた試料No、 1
〜21に、「新編・照明のデータブック」(社団法人照
明学会編第1版第2刷)第39頁に記載の標準の光Bを
光源とし、露光時間1秒で3.2CMSで、光路に「ラ
ッテンフィルターN0.57J (イーストマン・コダ
ック社製)を挿入し露光する緑色露光を行った。
露光後の試料を、コニカ■製5RX−501自動現像機
を用い、XD−3R現像処理液及びXF−3R定着処理
液で45秒処理を行い、各試料の感度を求めた。感度は
露光によって黒化濃度が1.0だけ増加するのに必要な
光量の逆数を求め、緑色露光での表2の試料阻4の感度
を100とした相対値で表した。また、現像銀の色調に
ついて、得られた試料を目視で比較し、現像銀色調の差
を1(優)〜5(劣)の5段階で表示した(数字が大き
くなるに従い現像銀が赤茶けた色(セピア色)になって
いる)。
また、染料添加による濃度増は0.01から0.02で
あるようにした。
表2から理解されるように、脱塩工程(工程5゜6)で
増感色素を添加し、かつ例示染料を色調改良染料として
添加した本発明の試料は、感度が高く、また試料の色調
もすぐれているという結果を得た。
フィルター染料 (イ) (ロ) (ハ) 実施例−2 実施例−1で作成した乳剤に、実施例−1と、同様の方
法で例示染料Nα2を色調改良染料として添加し、その
他は実施例−1と同一の乳剤添加剤、同一の保護層及び
同一のバッキング層として試料を作成し、同様に塗布、
乾燥した。これを実施例−1と同様な方法で試験し、評
価した。その結果は実施例−1と同様であった。
また、表1に示した染料Nα6. 9.10.14を色
調改良染料として用いた場合で同様に実施した結果も、
実施例−1と同様の結果となった。
即ち、本発明に従うと、実施例−2でも実施例−1と同
様、感度及び色調の点でいずれもすぐれた結果を得た。
表3にその代表例を挙げた。
以下余白 実施例−3 増感色素として、上記の(A)、(B)、(C)のかわ
りに、増感色素(D)、、(E)をそれぞれ用い、実施
例−1,実施例−2と同様に実施した場合でも、同様に
感度及び色調の点でいずれもすぐれた結果を得た。表4
に代表例を挙げた。表4で感度は、試料Nα31の感度
を100とする相対値で表した。
〔発明の効果〕
上述の如く、本発明によれば、高速処理例えば超迅速処
理に適する高感度な片面ハロゲン化銀写真感光材料であ
って、しかも色残りが少なく画像銀の黒色度が改良され
た片面ハロゲン化銀写真感光材料を提供することができ
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、支持体の一方の側にハロゲン化銀写真乳剤から成る
    層を少なくとも1層有するハロゲン化銀写真感光材料に
    おいて、該ハロゲン化銀写真乳剤から成る層のいずれか
    少なくとも1層の乳剤が、脱塩工程中に分光増感色素を
    添加して得られた乳剤を含むものであり、かつ該ハロゲ
    ン化銀写真乳剤から成る層及び/または他の層中に、5
    70〜700nmの間に極大吸収波長を有する染料を、
    現像処理後の未露光部透過度の染料含有による光学濃度
    の増加が0.03以下となるように含むことを特徴とす
    るハロゲン化銀写真感光材料。 2、全処理時間が20秒以上60秒未満である自動現像
    機で処理されるものであることを特徴とする請求項1記
    載のハロゲン化銀写真感光材料。
JP14282288A 1988-06-10 1988-06-10 超迅速処理可能なハロゲン化銀写真感光材料 Pending JPH01312536A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0633146A1 (en) * 1993-07-08 1995-01-11 Agfa-Gevaert N.V. Oxalylamino substituted indoaniline dyes for use in thermal sublimation transfer printing
US5391536A (en) * 1993-07-08 1995-02-21 Agfa-Gevaert N.V. Oxalylamino substituted indoaniline dyes for use in thermal sublimation transfer printing

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