JPH0130395B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0130395B2
JPH0130395B2 JP56188778A JP18877881A JPH0130395B2 JP H0130395 B2 JPH0130395 B2 JP H0130395B2 JP 56188778 A JP56188778 A JP 56188778A JP 18877881 A JP18877881 A JP 18877881A JP H0130395 B2 JPH0130395 B2 JP H0130395B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
speed
value
motor
operation mode
detection means
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP56188778A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5889088A (ja
Inventor
Makoto Goto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP56188778A priority Critical patent/JPS5889088A/ja
Publication of JPS5889088A publication Critical patent/JPS5889088A/ja
Publication of JPH0130395B2 publication Critical patent/JPH0130395B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P23/00Arrangements or methods for the control of AC motors characterised by a control method other than vector control
    • H02P23/18Controlling the angular speed together with angular position or phase
    • H02P23/186Controlling the angular speed together with angular position or phase of one shaft by controlling the prime mover

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Control Of Electric Motors In General (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はモータの速度制御装置に関するもので
ある。
従来のレコードプレーヤやビデオテープレコー
ダ等の音響、映像機器に用いられるモータとし
て、普及機には電圧を速度基準として速度制御さ
れたブラシレス直流モータを用いているが、この
ような方式では周囲の温度変化や部品の経年変化
に対して十分に安定な基準電圧を得ることが難か
しく、たとえば、温度変化に伴つて基準電圧が変
化した場合にはモータの変度変化を引き起こして
速度偏差を生じやすい。また、定常負荷トルクの
増大に対して速度偏差を生じるという問題点を含
んでいる。
このような問題点を解消するために、高級機で
は速度検出と共に位相の検出も行ない、速度制御
ループに更に位相制御ループを加えて、定常負荷
トルクの変化または周囲温度の変化に対して速度
偏差を小さくしている。
ビデオテープレコーダ用のシリンダモータやキ
ヤプスタンモータでは、再生映像信号の安定性を
得るために、基準となる周波数信号(垂直同期信
号)とモータの回転位相またはテープの走行位相
(コントロール信号の位相)との同期をとる必要
があり、上述のような位相制御動作を有する制御
方式は不可欠である。特に、シリンダモータで
は、その回転位相が定常負荷トルクの増大に伴つ
て変化すると、テープ走行位置とヘツドスイツチ
ング位置の間にズレが生じ、安定な再生画像が得
られない。そのため、位相誤差出力の低周波成分
を積分して帰還制御をかけ、定常負荷トルクの増
大に伴う回転位相の変化を極めて小さくなしてい
る。
このような従来の速度制御装置を第1図に示
す。第1図において、1は被速度制御モータ、2
はモータ1の回転速度に対応したパルス信号a
(通常1回転に50パルス程度)を発生する第1の
パルス発生器、3は前記パルス信号aからモータ
1の回転速度に応じたアナログ信号dを得る速度
検出器、4はモータ1の回転位相に対応したパル
ス信号b(通常1回転に1パルス)を発生する第
2のパルス発生器、5は位相同期の基準周波数信
号cを発生する基準信号発生器、6はパルス信号
bと基準信号cとの間の位相差に対応したアナロ
グ信号eを得る位相差検出器、7は位相差検出器
6の出力eに含まれる低周波成分を増強するフイ
ルタ(第2図にその周波数伝達関数の特性図を示
す)、8は速度検出器3の出力dとフイルタ7の
出力fを合成する加算器、9は加算器8の出力g
を制御信号としてモータ1への供給電力を変化さ
せる電力給電器である。
このような構成のモータ速度制御装置の制御特
性は、外乱トルクに対するモータ1の速度変動の
し易さで表わされ、その周波数伝達特性は第3図
のようになつている。ここに、横軸は外乱トルク
の周波数であり、縦軸は制御特性(速度変動のし
易さ)であり、小さい値(グラフでの位置が下)
になる程良好な特性となつていることを意味す
る。この制御特性は次の4つの周波数領域から成
り立つている。
A領域:モータ1の慣性モーメントによつて制御
特性が決まる周波数領域。
B領域:速度検出器3の出力dによつて主に制御
される周波数領域(制御信号gおいて、
速度検出器3の出力dがフイルタ7の出
力fよりも大きく影響し、支配的となる
領域)。
C領域:位相差検出器6およびフイルタ7を通つ
た出力fによつて主に制御される周波数
領域(制御信号gにおいて、フイルタ7
の出力fが速度検出器3の出力dよりも
大きく影響し、支配的となる領域)。
D領域:C領域と同様であるが、フイルタ7の作
用によつて低周波成分の制御ループ利得
をさらに増強された周波数領域。
ビデオテープレコーダに使用するシリンダモー
タでは、再生画像の安定性とジツタの低減のため
に、交流的な速度変動を小さくすると共に、回転
位相の定常的な偏差(定常負荷トルクの変化に対
する位相同期点の変化)をも小さくしなければな
らない。そのために、従来の速度制御装置では、
位相差検出器6の直後にフイルタ7を付加し、直
流および低周波における制御利得を大きくして
(第2図参照)、第3図に示すように、低周波領域
Dでの制御特性を良好にしている。
しかし、このような従来の構成(第1図)で
は、位相を検出する第2のパルス発生器4のパル
ス信号bがモータ1の1回転に1回のパルスしか
発生できないために、位相制御を主体にできる周
波数範囲(第3図のf2以下のC領域とD領域)が
低くおさえられてしまう。これは、制御の安定性
のために必要とされ、特に、位相差の検出に伴う
時間遅れによつて制限されている。すなわち、f2
を大きくすることには限界がある。そのために、
f2以上の周波数領域における制御特性を良好にす
るためには、第1のパルス発生器2のパルス信号
aの検出周波数、すなわちモータ1の1回転あた
りの検出パルス数を大きくする必要がある。しか
し、パルス数の増加には物理的な限界があり、制
御特性の向上をはかりにくかつた。その結果、ジ
ツタ(特に、f3以下のジツタ)が多く発生し問題
となつていた。
また、このような回転位相を検出して帰還をす
る速度制御装置では、基準周波数信号cに対する
パルス信号bの位相差によつて制御しているため
に、起動時の過渡応答に時間がかかるという欠点
がある。起動から制御状態にいたる間ではパルス
信号bの周波数が基準周波数信号cの周波数より
も小さいために、その両者間の位相差が時間的に
大幅に変動する(位相が流れる)。従つて、位相
差検出器6のアナログ出力電圧eが過渡状態にお
いて大幅に変動し、制御信号gに大きなリツプル
を生じる。これにより、モータ1への供給電力が
変動し、すみやかな位相同期引き込みが得られな
かつた。
さらに、従来の速度検出器3および位相差検出
器6では、コンデンサの充電放電波形の一部をサ
ンプリングして、他のコンデンサにホールドする
方法をとつている。このようなコンデンサを多量
に使用する方法は外付部品が多くなり、モノリシ
ツクIC(集積回路)化に適さない。また、周囲温
度や部品の経年変化の変響をうけやすいという欠
点がある。
本発明は、上述の種々の問題点を解決したモー
タの速度制御装置を提供するものである。すなわ
ち、少ないパルス数ながらも良好な制御特性を得
られ、過渡応答特性の良好なモノリシツクIC化
に適した構成のモータの速度制御装置を実現した
ものである。
以下、本発明の一実施例を図面にもとづいて説
明する。第4図〜第10図に本発明のモータ速度
制御装置の一実施例を示す。第4図の基本構成図
において、第1のパルス発生器12は、モータ1
1にとりつけられた周波数発電機と波形整形器や
分周器によつて構成され、モータ11の回転に対
応して変化する周波数の第1のパルス信号aを発
生する。第2のパルス発生器14も同様に、周波
数発電機と波形整形器や分周器によつて構成さ
れ、第1のパルス信号aよりもかなり周波数の低
い第2のパルス信号bを発生する。ここで、第1
のパルス信号aを分周して第2のパルス信号bを
得るようにしても良い。また、モータ11と連動
動作する別の回転体や走行体から第2のパルス信
号bを検出するようにしてもよい。
速度検出器13は、第1のパルス信号aの零ク
ロス時刻を検出し、その時間間隔からモータ11
の瞬時に回転速度に対応したデイジタル信号hを
得て、次の検出時点までホールドする。基準信号
発生器15は位相同期の基準となる周波数信号c
を発生する。位相差検出器16は、第2のパルス
信号bと基準周波数信号cとの間の位相差に対応
したデイジタル信号iを得て、次の検出時点まで
ホールドする。すなわち、第2のパルス信号bの
零クロス時刻から基準周波数信号cの零クロス時
刻までの時間間隔(またはその逆の時間間隔)を
検出している。
速度検出器13の出力hと位相差検出器16の
出力iは演算器17に入力され、その両者に対応
した制御信号gが出力される。電力給電器18は
演算部17の出力gに応じてモータ11への供給
電力を制御し、モータ11が所定の速度・位相に
て回転するようになしている。
演算器17は判断機能を有し、速度検出器13
のデイジタル出力hおよび(または)位相差検出
器16のデイジタル出力iにもとづいて判断して
その動作モード(処理内容)をきりかえて出力
し、モータ11の起動時における過渡応答を良好
にしている。また、演算器17の処理内容の工夫
により、定常回転状態における制御特性を良好と
なるように改善している(詳細は後述)。
第4図の速度検出器13の具体的な構成例を第
5図に示す。その構成および動作を第11図の動
作説明図波形図を参照して説明する。第1のパル
ス発生器12の出力信号a(第11図イ)はトリ
ガ信号発生回路22に入力され、パルス信号aの
正エツジから所定のパルス巾のトリガ信号j(第
11図ロ)を作る。クロツクパルス発生回路21
は、たとえば水晶発振器のような安定な高周波発
振器(4MHz程度)とその出力を整形・分周する
回路によつて構成され、パルス信号aの周期Tよ
りも充分に短かい周期τのクロツクパルスkを発
生する(通常τはTの1000分の1程度)。クロツ
クパルスkはM進カウンタ23とN進カウンタ2
4に入力されている(M、Nは共に正の整数であ
り、MはNより大きくとられている)。
M進カウンタ23はトリガ信号jの正エツジよ
つてトリガされてカウント状態になり、その出力
lはクロツクパルスkをM個カウントする間は
“H”となり、M個カウントを終えると“L”に
なり、次のトリガ信号jの到来まで停止している
(第11図ハ)。また、M進カウンタ23はカウン
ト中における再トリガも可能なリトリガブルカウ
ンタであり、トリガ信号jの正エツジ時点より所
定の時間巾Mτの遅延をおこなつている。
M進カウンタ23のカウント終了時点、すなわ
ち出力信号1の負エツジによつて、N進カウンタ
24はカウント状態にかわり、クロツクパルスk
をカウントしていく(第11図ニ)。トリガ信号
jの次の正エツジによつて、N進カウンタ24の
その時点の内容(デイジタル値)がラツチ回路2
6に入力され、次のラツチ入力時点までその内容
が保持される。このとき、M進カウンタ23がカ
ウント状態に変わることは、すでに説明したとお
りである。さらに、トリガ信号jの負エツジによ
つてリセツト回路25が動作して、N進カウンタ
24のカウントを停止させ、その内容をリセツト
する(第11図ニ)。
なお、N進カウンタ24は、第1の内部状態
(オール0)からクロツクパルスkのカウントを
開始し、第2の内部状態(オール1)になるとカ
ウントを停止して、その内部状態を保持するよう
になされている。すなわち、第1の内部状態で停
止していたN進カウンタ24は、M進カウンタ2
3の出力信号lの負エツジによつてトリガされる
とカウント状態となり、リセツト回路25のリセ
ツト信号によつてカウントを停止して第1の内部
状態にもどるか、または第2の内部状態になつて
カウントを停止し、その後のリセツト信号によつ
て第1の内部状態にもどる。従つて、パルス信号
aの周期Tが長い場合(モータ11の回転速度が
遅い場合に対応)には、N進カウンタ24の内部
状態がラツチ回路26に入力され、周期Tが所定
値近傍の場合(モータ11の回転速度げ基準に近
い場合に対応)には、N進カウンタ24のその時
の内容(デイジタル値)がラツチ回路26に入力
され、さらに、周期Tが短い場合(モータ11の
回転速度が速い場合に対応)には、N進カウンタ
24の第1の内部状態がラツチ回路26に入力さ
れる。その結果、ラツチ回路26の値によつてモ
ータ11の回転速度を誤りなく検出できる(速す
ぎる場合および遅すぎる場合も含めて)。
上述の動作によつて、ラツチ回路26の出力デ
イジタル信号hは第1のパルス発生器12のパル
ス信号aの周期Tに対応した値となり、モータ1
1の瞬時の回転速度に対応する。その値をH(整
数)とすれば、ほぼ次式で表わされる。
H=〔T/τ〕−M ……(1) ここに、Tはパルス信号aの周期、τはクロツ
クパルスkの周期、MはN進カウンタ23のカウ
ント数、〔・〕はガウス記号であり、整数部をと
ることを意味する。ここで、T/τは正確には整
数とならないが、τがTより十分小さければ、そ
の誤差はクロツクパルスkの1パルス分以内の値
であり、実際上問題とならない。
このように、安定な周期τのクロツクパルスk
をカウントすることによつてパルス信号aの周期
を検出するならば、経年変化、温度変化の影響の
少ない速度検出器を構成できる。
さらに、M進カウンタによつて遅延回路を構成
して、残余の時間をN進カウンタによつて測定す
るようにするならば、ラツチ回路26のビツト数
およびそれ以後の演算器17の処理のビツト数を
小さくしても、実質的な分解能を高くとれる利点
がある。
第6図に第4図の位相差検出器16の具体的な
構成例を示す。その構成および動作を第12図の
動作説明波形図を参照して説明する。基準信号発
生器15の周波数信号cの到来に同期してL進カ
ウンタ31はその状態を周期的に変化させる(第
12図イとロ)。すなわち、信号cが“H”の間
にはL進カウンタ31はリセツト状態をつづけ第
1の内部状態(オール0)にあり、信号cが
“L”にかわるとL進カウンタ31はカウント状
態に入り、クロツクパルスkを順次カウントして
そのデイジタル出力oを変化させていく。クロツ
クパルスkをL個カウントし終ると第2の内部状
態(オール1)となり、その状態を保持し、信号
cが“H”に変わると再度リセツトされ前述の動
作をくりかえす。
第2のパルス発生器14のパルス信号bはトリ
ガ信号発生回路33に入力され、パルス信号bの
正エツジより所定のパルス巾のトリガ信号nを作
る(第12図ハとニ)。トリガ信号nの正エツジ
において、L進カウンタ31の内容(デイジタル
値)をラツチ回路32に入力し、次のトリガ信号
の到来時点までホールドする。従つて、ラツチ回
路32のデイジタル出力iは第2のパルス信号b
と基準周波数信号cの位相差に対応し、モータ1
1の回転位相に対応した値となる。
また、トリガ信号nの負エツジによつて判別用
のフリツプフロツプ34がセツトされ、その出力
qにより新しい位相差検出値が得られたことの判
別に利用される。このフリツプフロツプ34は演
算器17によるリセツト信号pによつてリセツト
される。
なお、基準周波数信号cはパルスデユテイを50
%からずらして、L進カウンタ31の出力oに第
1の内部状態が出力される期間と第2の内部状態
が出力される期間を等しくなるように配慮されて
いる。
第4図の演算器17の具体的な構成を第7図に
示す。第7図において、入力バツフア42には第
5図のラツチ回路26の出力hと第6図のラツチ
回路32の出力iが入力され、メモリ回路44の
ROM領域に格納されたプログラムに従つて順次
入力されて演算処理される。割込受付回路41は
第5図のトリガ信号発生回路22のトリガ信号j
が入力され、トリガ信号jの負エツジにおいて割
り込みを受け付けるように、CPU(中央演算処理
回路)43に割込信号uを送る。CPU43はク
ロツクパルスkを同期パルスとして、順次所定の
動作を行なつていく。
割込信号uを入力されたCPU43はメモリ回
路44のROM領域から所定のプログラムを順次
読み出して、所定の入力、演算、出力動作を行な
う(詳細な処理内容は後述する)。すなわち、
CPU43は入力バツフア42により速度検出器
13の出力hおよび位相差検出器16の出力iを
入力して、メモリ回路44のRAM領域を利用し
て所要の演算を行なつた後に、出力バツフア45
に出力する。出力バツフア45の内容はD/A変
換器46に入力され、その内容に応じたアナログ
値に変換される。
第8図にD/A変換器46の一例を示す。本例
は、R−2Rラダー抵抗の接続をスイツチ回路4
7によつて切換えることにより、出力tを出力バ
ツフア45の出力のデイジタル信号sに応じたア
ナログ値に変換している。
このとき、演算器17のCPU43の動作を進
めていく同期パルスは、速度検出器13のクロツ
クパルス発生回路21から得ているために、本シ
ステムにおける発振器は1個でよい。一般に、ク
ロツクパルス発生回路21の内蔵する発振器の周
波数信号を整形・分周して同期パルスを作ること
ができる。
次に、第7図に示した演算器17の出力内容を
第9図に示す。さらに、第9図の処理の詳細なフ
ローチヤートを第10図に示す。第10図におい
て、H,Q,I,A,B,K,X,Y,Z,Wは
RAM領域のメモリ名、H1,H2,H3,I1,I2
I3,S,R,P1,P2,Wr,WmaxはROM領域の
メモリ名であるが、説明を簡単にするためにその
メモリの内容も含めて表わすものとする。
まず、その処理手順を第9図にもとづいて簡単
に説明する。
割込入力uが入力されたときに割込を受けつ
けて、次のに進める。
CPU43は所定の入力を行ない、メモリに
記憶する。
その入力値にもとづいて判断し、その後の処
理内容を決める。
処理1、処理2または処理3を実行して、
にもどる。
次に、第10図の詳細なフローチヤートについ
て説明する。第10図において、破線で囲まれた
る部分はそれぞれ第9図の判断、処理1、処理2
および処理3のブロツクに相当する。その動作は
下記のようになつている。
割込入力uのないときは、他のプログラムを
1ステツプずつ実行していき、割込入力uが入
つてきたときにに移る。
速度検出器13の出力hと位相差検出器16
の判別用フリツプフロツプ34の出力qをそれ
ぞれHとQに入力する。
デイジタル値Hにもとづいて次のような判
断・分岐を行なう。
(i) H≧H1の場合 処理1を実行し、判定用のメモリAを1
にする。(A←1)。
(ii) H1>H>H2でA=1に場合(ここに、H2
はH1より小さな定数) 処理1の実行を継続する。
(iii) H≦H2の場合 処理2または処理3を実行する(その判
断・分岐の仕方は後述する)。
(iv) H<H1でA=0の場合 処理2または処理3を実行する。
処理2と処理3の分岐は次のように行なわれ
る。
Q=1の場合(新しい位相差検出値が得られ
ている状態)には、位相差検出器16の出力i
をメモリIに入力した後に、判別用フリツプフ
ロツプ34をリセツトする。
(a) I≧I1またはI≦I2の場合には判定用メモ
リBを0にする(B←0)。
(b) I1>I>I2の場合には、Bの内容に1をた
して新しいBとする(B←B+1)。
Q=1のときは上述に動作を行なつた後に、
Q=0のときは直接に、Bを定数5と比較
し、その結果により次の分岐を行なう。
(i) B<5の場合 処理2を実行する。
(ii) B≧5の場合 処理3を実行する。
処理1の内容 (i) 判定用のメモリAを1にし(A←1)、
判定用のメモリBを0にする(B←0)。
(ii) メモリWの値をWmaxとする(W←
Wmax)。
(iii) Wを出力バツフア45に出力し、D/A変
換器46により対応するアナログ値に変換す
る。
処理2の内容 (i) HからH3を引いて速度誤差Xを計算する
(X←H−H3)。ここに、H3は基準の回転速
度に対応した値であり、H1より小さく、H2
に等しいもしくはほぼ等しい。
(ii) IからI3を引いて位相誤差Yを計算する
(Y←I−I3)。ここに、I3は基準の位相差に
対応した値であり、I1とI2の間にある(I1
I3>I2)。
(iii) XをS倍して新しいXとした後に(X←
S・X)、XとYを加算しZに入れる(Z←
X+Y)。すなわち、速度誤差X=H−H3
位相誤差Y=I−I3を所定の利得比Sをかけ
た後に加算して合成値Zを得ている。
(iv) ZをR倍にして新しいZとする(Z←R・
Z)。
(v) ZをWに入れる(W←Z)。
(vi) WにWrをたして新しいWとし(W←W+
Wr)、そのWを出力し、D/A変換器46に
よりアナログ値に変換する。
これは、X、YおよびZの中心値を0に
しているのに対して、D/A変換器46の中心
値をWrにシフトさせ、その出力のリニアリテ
イの広い範囲を使うようにしている。
処理3の内容 (i) B=5の場合には下記のようにメモリKの
初期値設定を行ない、B≠5の場合(実際に
はB>5の場合)にはBを6に設定する
(B←6)。
<Kの初期値設定> (a) 速度誤差X=H−H3と位相誤差 Y=I−I3を計算し、XとYを所定の利
得比P1にて合成し合成値Zを求める。
(b) Zの符号を反転し、P2倍した値をメモ
リKの初期値として設定する。
すなわち、処理3の実行に入る直前の速度
誤差Xと位相誤差Yに対応した値をKに設定
している。なお、このKの設定はB=5とな
る時であり、これは処理2の実行から処理3
の実行に移る最初の段階においてのみ行なわ
れる。
(ii) 速度誤差X=H−H3を計算する。
(iii) 位相誤差Y=I−I3を計算する。
(iv) XとYに所定の利得比Sをかけたる後に加
算して合成値Zを得る。
(v) KにZをたして新しいKとする(K←K+
Z)。
これは、合成値ZをKに逐次加算すること
によつて、実質的に積分計算(デイジタル積
分)を行なうことを意味する。
(vi) ZをR倍して新しいZとし(Z←R・Z)、
ZとKを加算してWに入れる(W←Z+K)。
すなわち、Zの積分値KとZとを所定の利得
比Rをかけたる後に加算して合成値Wを得て
いる。
(vii) WにWrをたして新しいWとし、その値W
を出力する。
第4図〜第10図に示した実施例の全体の制御
動作について説明する。モータ11は安定に回転
制御されている状態においては、演算器17は第
10図の処理3を実行している。
いま、瞬間的にモータ11の負荷トルクが大き
くなつた場合を考えると、モータ11の回転速度
が低下し、その回転位相も遅れる。これは、第1
のパルス発生器12のパルス信号aの周期を長く
し、第2のパルス発生器14のパルス信号bと基
準信号発生器15の基準周波数信号cの間の位相
差を大きくする。従つて、速度検出器13の出力
デイジタル値Hおよび位相差検出器16の出力デ
イジタル値Iは大きくなる。すなわち、速度誤差
X=H−H3および位相誤差Y=I−I3は共に大
きくなり、その合成値Zを大きくする。Zの増加
はそのデイジタル積分値Kを大きくし、それらの
合成値W(D/A変換器46への出力)を大きく
する。この出力Wの増大に伴つて電力給電器18
はモータ11への供給電力を大きくして、モータ
11に加速トルクを発生させ、その回転速度およ
び回路位相が所定の値となるように制御する。
逆に、モータ11の負荷トルクが瞬間的に減少
したる場合には、モータ11の回転速度が増加
し、その回転位相は進む。これは、第1のパルス
発生器12のパルス信号aの周期を短かくし、第
2のパルス発生器14のパルス信号bと基準信号
発生器15の基準周波数信号cの間の位相差を小
さくする。従つて、速度検出器13のデイジタル
値Hおよび位相差検出器16のデイジタル値Iは
小さくなる。すなわち、速度誤差X=H−H3
位相誤差Y=I−I3は共に小さくなり、その合成
値Zを小さくする。Zの減小はそのデイジタル積
分値Kを小さくし、それらの合成値W(D/A変
換器46への出力)を小さくする。この出力Wの
減小に伴つて電力給電器18はモータ11への供
給電力を減小(またはモータ11の発生トルクの
方向と反転し減速トルクを増大)させて、モータ
11を減速し、その回転速度および回転位相を所
定の値となるように制御する。
さらに、本実施例では、速度誤差Xおよび位相
誤差Yの合成値Zをデイジタル積分し、その積分
値に応動して演算器17の出力を変化させている
ために、モータ11の定常負荷トルクの値にかか
わらず位相誤差Yが零となるように制御がかか
る。これについて説明する。いま、モータ11の
定常的な負荷トルクが増加した後の釣い合い状態
を考える。モータ11への供給電力はその負荷ト
ルクにみあつた加速トルクを発生させる所要の値
であれば良いために、D/A変換器46への出力
デイジタル値Wは所要の有限な値となる。すなわ
ち、定常的にはZおよびKは所要の値(有限)を
とる。このとき、KはZを積分したるものである
から、Zは零とならなければならない。Zは位相
誤差Yと速度誤差Xの合成値であり、速度の変化
を積分したるものが位相であることから、速度誤
差Xと位相誤差Yは共に零となる。従つて、モー
タ11の回転位相は定常的な負荷トルクの値に無
関係に一定となる。
次に、モータ11が安定に回転制御されている
状態(演算器17が処理3を実行している状態)
における制御特性について説明する。合成値Zの
デイジタル積分値Kと合成値ZをR倍したる値と
を加算合成した値がWであるから、ZからWへの
周波数伝達関数は第13図に示すようになる。す
なわち、低周波成分は積分効果によつて−
20dB/decの特性にて増強され、高周波成分が一
定となり、その折点周波数f1は利得比Rによつて
きめられる。
上述の第13図のような伝達関数に相当する演
算のない場合(デイジタル積分値Kを零に固定し
た場合)の制御は、単に速度誤差Xと位相差Yの
合成値によつて回転制御され、その回路特性は第
14図イのようになつている。このような特性
は、従来のモータの速度制御装置によつてすでに
得られているものである(たとえば、1979年2月
に刊行されたNational Technical Report
Vol.25No.1P.47〜P.60に記載された“電子整流子
モータ直結回転ヘツドアセンブリ”の第21図に
示されている)。
本実施例では、第41図イのような制御特性を
有するモータ速度制御系の帰還ループ内に第13
図のような周波数伝達関数を有するフイルタ要素
(デイジタルフイルタ)を直列に挿入されている。
その結果、折点周波数f1以下の低周波成分のルー
プ利得が−20dB/decの特性にて増強され、本実
施例の制御特性は第14図ロに示すようになる。
ここで、折点周波数f1はf2とf3の中間に選定され、
制御特性を良好となすと共にモータ速度制御系全
体の安定性も十分に得られるようになしている
(詳細は後述する)。
本実施例の制御特性(第14図ロ)を第1図に
示した従来のモータ速度制御装置の制御特性(第
3図)と比較すると、その差はE領域とF領域に
あらわれる。すなわち、 E領域 速度検出器13の出力デイジタル値Hから求
められる速度誤差X=H−H3を−20dB/dec
の特性にて増強して帰還しているために、制御
特性がf1からf2の間で低周波成分程大きく改善
されている。
F領域 位相差検出器16の出力デイジタル値Iから
求められる位相誤差Y=I−I3を−20dB/dec
の特性にて増強して帰還しているために、制御
特性はf2以下の低周波成分についてさらに改善
されている。
次に、第4図の速度制御装置の制御系の安定性
について説明する。制御系の安定性は、帰還ルー
プ利得の変化点における位相まわりによつて決定
される。この変化点は、制御特性の切り換わりと
なる折点周波数f3、f1、f2(第14図ロ)であり、
一般に、これらの周波数の間の相対比が十分に確
保できるならば、制御系の各変化点における位相
余裕は安定条件をみたしている。
f3における安定性 ここでは、f1との関係と共に、第1のパルス
発生器12のパルス信号aの周波数fa(すなわ
ち、速度検出器13の検出周波数)との関係も
重要である。
まず、f3とfaの関係について説明する。一般
に、検出周波数faが有限であることから、速度
に対応したデイジタル値Hを得る動作(検出・
ホールド)において時間遅れが存在し、安定に
速度制御をかけることができる周波数範囲f3
限界が生じている。通常、 f3≦fa/10 ……(2) に設定される。
次に、f1とf3に近づけすぎると、f1およびf3
における位相余裕が減少し、制御特性にピーク
が発生し、ひどいときにはモータ11の回転速
度がハンテイングして安定な制御がかからなく
なる。これらの不安定さをさけるために、 f1≦f3/2 ……(3) に設定される。
f1における安定性 ここでは、f2との関係およびf3との関係(す
でに説明した)が重要となる。
f1とf2に近づけすぎると、f1およびf2におけ
る位相余裕が減少し、制御系が不安定となる。
この不安定性をさけるために、 f2≦f1/2 ……(4) に設定される。
f2における安定性 ここでは、f1との関係(すでに説明した)と
共に、第2のパルス発生器14のパルス信号b
の周波数fb(すなわち、位相差検出器16の検
出周波数)との関係も重要である。
一般に、周波数fbが有限であることから、位
相差に対応したデイジタル値Iを得る動作(検
出・ホールド)において時間遅れが存在し、安
定に位相制御をかけることができる周波数範囲
f2に限界が生じている。通常、 f2≦fb/5 ……(5) に設定される。
従つて、本実施例のモータ速度制御装置を、
たとえばビデオテープレコーダのシリンダモー
タに使用する場合には、 fb=30Hz fa=30Hz×50pulse/rev=1500Hz と設定すると、 f3=fa/20=75Hz f1=f3/4=19Hz f2=fb/10=3Hz<f1/2 となすならば、安定かつ良好な制御特性を得る
ことができる。
次に、第4図〜第10図に示した本発明の実施
例の過渡応答特性について、第15図に示した過
渡応答波形を参照して説明する。本実施例の演算
器17では速度検出器13の出力デイジタル値H
および位相差検出器16の出力デイジタル値Iに
もとづいて判断し、適時その処理内容を変更する
ことによつて、起動から安定な速度制御状態にい
たるまでの過渡応答を著しく改善している。
第15図イは速度検出器13の出力デイジタル
値Hの時間的変化を表わし、第15図ロは位相差
検出器16の出力デイジタル値Iの時間的変化を
表わし、第15図ハは演算器17において計算す
るデイジタル積分値Kの時間的変化を表わしてい
る(デイジタル値を等価なアナログ値になおして
図示している)。
モータ11の起動の最初の段階においては、
その回転速度が遅いために、速度検出13のデ
イジタル値Hは最も大きな値N(N進カウンタ
24の最大カウント値)となり、位相差検出器
16のデイジタル値Iは回転位相の流れに伴つ
て大幅に変化する。このとき、演算器17は処
理1を選定し(H>H1)、その出力WをH、I
に無関係に最も大きな値Wmax(一定)となし
て、電力給電器18によつてモータ11に大電
力を供給し、大きな加速トルクを発生させる。
デイジタル積分値Kの値は不定であるために図
示していない。
モータ11が加速され、速度検出器13の出
力Hがモータ11の回転速度に応動して変化し
はじめる。演算器17は処理1を継続する。
速度検出器13の出力HがH1まで減少する。
演算器17は処理1を継続する。
モータ11がさらに加速をつづけ、速度検出
器13の出力Hが減小しH2となる。ここまで
の加速段階においては、演算器17はその判断
論理により継続して処理1を選定し、モータ1
1に大電力が給電され、大きな加速トルクを発
生し急激な加速を行なう。
モータ11がさらに加速され、速度検出器1
3の出力Hがさらに小さくなると(H≦H2)、
演算器17は処理2を実行するようになる(B
=0)。処理2では、速度誤差X=H−H3と位
相誤差Y=I−I3を所定利得比にて加算合成し
て、出力している。このとき、処理2に移る時
点における位相誤差Yはマイナス側(I<I3
にあり、XとYの合成値Zは小さな値となり、
モータ11の加速トルクは処理1の場合より小
さくなる。
モータ11の回転速度は基準の回転速度より
も遅い状態にあるために、パルス信号bと基準
周波数信号cの間の位相差は時間的に徐々に大
きくなる。その位相差の増大に伴つて、位相差
検出器16の出力Iがリニアに変化する領域に
いたる。
位相差検出器16の新しい出力がI1とI2で決
まる所定のリニアな範囲にあるならば、新しい
出力Iを得られる毎にBをカウントアツプして
いく(初期値B=0)。このとき、処理2が実
行されている。
Bの値が5になると、処理2から処理3に移
る。そのとき、デイジタル積分値Kの初期値と
してその直前の速度誤差Xと位相誤差Yに対応
した値を設定する。以後、速度誤差Xと位相誤
差Yを所定の利得比Sにて加算合成し、その合
成値Zをデイジタル積分した積分値Kと合成値
Zをさらに所定の利得比Rにて合成して、その
合成値Wを出力する。
演算器17の処理3の動作により、モータ1
1の回転速度および回転位相が所定の値に安定
して制御される。このとき、デイジタル積分値
Kはモータ11の定常的な負荷トルクに対応し
た正の値となるが、通常その値は小さくほぼ零
に等しい。
なお、処理2から処理3への移行において、
判定用メモリBを使用し、位相差検出器16の
新しい出力が所定回数(ここでは5回)だけ所
定の範囲にとどまることを確認している。これ
は、処理2の動作において、モータ11の回転
速度が所定の値になり安定動作状態に入つたこ
とを、位相差検出器16の出力Iが所定の範囲
にとどまつていることにより検出している。こ
の安定動作検出にもとづき、演算器17の処理
を処理2から処理3に切り換えている。これに
より、処理3におけるモータ11の回転速度お
よび回転位相の引込み動作が、極めて容易とな
りその過渡応答時間も著しく短かくなる。
また、処理2から処理3への移行時における
デイジタル積分値Kの初期値をその直前の位相
誤差Yもしくは速度誤差Xに対応した値となす
ならば、その後の位相誤差Yの変化(最終値は
Y=0)に伴つて積分値Kも最終の値(零に近
い正の値)に近づいてゆき、安定するまでの時
間は短かくなる。
さらに、モータ11が安定制御されている状
態において、急に負荷トルクが大幅に増えた場
合を考える。モータ11の回転速度が遅くな
り、回転位相も遅れていく。従つて、速度検出
器13の出力Hは大きくなり、位相差検出器1
7の出力Iは変化する。Iが所定の範囲(I1
I2の間)にある間に負荷トルクが軽減される
と、処理3の動作内においてモータ11はすみ
やかに安定な回転制御状態におちつく。
しかし、負荷トルクがかなり大きく、位相差
検出器16の出力Iが所定の範囲外になると、
演算器17は処理3から処理2の実行に移る。
その結果、出力Wはデイジタル積分値Kの影響
をうけなくなる(このとき、Kの値は大幅に変
動する。) さらに、モータ11の回転速度が大幅に遅
れ、速度検出器13の出力HがH1よりも大き
くなると、演算器17は処理1を実行するよう
に変化する。その結果、モータ11は大電力を
給電され、大きな加速トルクを発生する。
負荷トルクが軽減されると、モータ11は増
速し、速度検出器13の出力Hが所定値H2
りも小さくなると、演算器17の実行内容は処
理1から処理2に移る。
モータ11の回転位相が制御され、位相差検
出器16の出力Iは所定の範囲(I1とI2の間)
に入る。
位相差検出器16の新しい出力が所定回数だ
け続けて所定の範囲に入つていると、演算器1
7の実行内容を処理2から処理3に移行する。
モータ11は所定の回転速度・回転位相にて
安定に制御される。
すでに説明したように本実施例では、速度検出
器13の出力Hと所定値H1、H2とを比較し、モ
ータ11の回転速度がH1に相当する速度より遅
いもしくは等しい状態から時間的に徐々に加速さ
れ、H2に相当する速度にいたる間では処理1を
実行してモータ11を急加速し、モータ11の回
転速度がH2に相当する速度よりも速くなると処
理2または処理3を実行するように制御内容を適
時変更している。その結果、良好な過渡応答特性
を得るようにしている。一方、処理3もしくは処
理2の実行状態から処理1の実行状態への移行
は、モータ11の回転速度がH1に相当する速度
まで遅くなつたときに行なわれる。すなわち、処
理3もしくは処理2の応動範囲は、速度検出器1
3の出力Hでみると、H2を含み、さらに処理1
の応動範囲(H>H2)をもつ部分的に含んでい
る。従つて、処理3もしくは処理2での応動範囲
を狭めることなく、処理1の応動範囲を広くし
て、H2をH3(基準の回転速度に対応する所定値)
に接近させることが可能となる。これにより、過
渡応答特性を良好にできると共に、安定制御状態
(処理3の実行状態)における瞬間的な負荷変動
への応答範囲も広くとれる。なお、重複部分にお
いてどちらを選択するかは、判定用メモリAによ
つて行なわれ、それ以前の過程に依存するように
している。
また、第10図における処理1と処理2の切り
換えのための判断において、たとえば、H=H1
の場合やH=H2の場合などの等号成立時に処理
1を実行するか処理2を実行するかはどちらでも
良い。さらに、処理2から処理3に移るBの判定
回数は、モータに応じて最適な値が選定される。
第7図に示した演算器17の別の処理方式を第
16図に示す。本例では、前述の第10図の実施
例における処理1、処理2と処理3の他に、さら
に処理4を設けてモータ11が基準の回転速度
(H3に対応)を大幅に超えて場合に、急激に減速
してすみやかに安定な速度制御状態になるように
改良している。
これについて説明すれば、速度検出器13のデ
イジタル値Hにもとづいて判断し、処理1、処理
2、処理3もしくは処理4のうちのどれか一つを
選択し、適時その選択を切り換えていく。処理
1、処理2および処理3の内容は、すでに説明し
たる内容(第10図参照)と同一である。
処理4では、判定用メモリCを1とし、B
を0としたのち、WをWmin(最小値)とし
てD/A変換器46に出力し、電力給電器18に
よつてモータ11に大電力を給電し、大きな減速
トルクを発生するようになしている(加速トルク
にするか減速トルクにするかの切換えは、D/A
変換器46の出力値による判定またはCPU43
による別系統の指示によつて簡単に実現できる)。
ここで、第16図のH1、H2、H3、H4およびH5
の大小関係は、 H1>H2≒H3≒H5>H4 となされている。
このように処理4を加え、処理2および処理3
の応動範囲がH5を含み、さらに処理4の応動範
囲を部分的に含むようにするならば、モータ11
の回転速度が基準の速度(H3に対応)よりもか
なり速い状態からでも急減速した後にすみやかに
所定の速度に安定する。従つて、本実施例は速度
切換えを行なう多段速度モータにおいて、高速回
路から低速回路にきりかえるときに特に大きな効
果がある。
第7図に示した演算器17の別の処理方式を第
17図を示す。これは、前述の第10図の実施例
における処理1の内容を部分的に変更し、D/A
変換器46への出力Wを速度誤差X=H−H3
比例して変化するようにしたものである(判断・
分岐の仕方および処理2、処理3の内容は第10
図の実施例と同じである)。
処理1において、まず、判定用のメモリAを
1とし、Bを0とし、速度誤差X=H−
H3を計算したる後にS倍してZに入れ、ZをR
倍にしてWに入れ、WにWrをたして新しいWと
して、D/A変換器46にWを出力する。すなわ
ち、速度誤差X=H−H3にのみ比例(位相誤差
Y=I−I3には無関係)した出力Wによつてモー
タ11への給電を制御している。
このような方式であつても、良好な過渡応答特
性と、定常状態(処理3)における良好な制御特
性を得ることができる。
第7図に示した演算器17のさらに別の処理方
式を第18図に示す。これは、前述の第16図の
実施例における処理1と処理4の内容を部分的に
変更し、D/A変換器46へ出力Wを速度誤差X
=H−H3に比例して変化するようにしたもので
ある(判断・分岐の仕方および処理2、処理3の
内容は第16図の実施例と同じである)。
前述の第10図、第16図、第17図および第
18図に示した演算器17の処理3は、第19図
に示した処理5にて置き換えることが可能であ
る。
第19図の処理内容は次のようになつている。
(i) B=5の場合には下記のようにメモリK1
K2の初期値設定を行ない、B≠5の場合(実
際にはB>5の場合)にはBを6に設定す
る(B←6)。
<K1の設定> 位相誤差Y=I−I3を計算し、YをP1倍した
後に符号反転してK1の初期値とする。
<K2の設定> 速度誤差X=H−H3を計算し、XをP2倍し
た後に符号反転してK2の初期値とする。
すなわち、処理5の実行に入る直前の速度誤
差Xもしくは位相誤差Yに対応した値をK1
K2の初期値として設定している。なお、この
ような初期値設定動作は、B=5となるときで
あり、これは処理2の実行から処理5の実行に
移る最初の段階において一度だけ行なわれる。
(ii) 位相誤差Y=I−I3を計算し、K1にYをたし
て新しいK1とし、K1をR1倍してVに入れる。
すなわち、位相誤差Yをデイジタル積分し、そ
の積分値K1に比例した値をVとしている。
(iii) 速度誤差X=H−H3を計算し、K2にXをた
して新しいK2とする。すなわち、Xをデイジ
タル積分し、その積分値をK2に入れる。Xを
S倍した値とK2とを加算合成して、その合成
値ZをR2倍して新しいZとする。
(iv) VとZを加算してWとし、WにWrをたして
新しいWとし、その値Wを出力する。
次に、第19図に示した速度5を前述の第10
図の処理3とおきかえた場合の制御特性について
説明する。
位相誤差Yからその積分値K1への周波数伝達
関数は、第20図に示すように−20dB/decの積
分特性を示す。また、合成値Zは速度誤差Xとそ
の積分値K2とを所定の利得比Sにて加算合成し
たものであるから、XはZへの周波数伝達関数は
第21図に示すように低周波成分が−20dB/dec
にて増強され、高周波成分は一定となる。その折
点周波数f1はSの値によつて決まる。
従つて、K1とZを加算合成した合成値Wは、
位相誤差Yの積分値K1と速度誤差Xの積分値K2
と速度誤差Xを実質的に所定の利得比(R1、R2
Sできまる)にて加算合成したものとなる。
これは、第10図の処理3の結果得られるWを
同等となる(第13図の折点周波数f1が第14図
の折点周波数f2よりも高いために、位相誤差Yの
積分したものが第10図の合成値Zに影響する)。
従つて最終的に得られ制御特性は第14図ロと完
全に一致させることができる。
また、積分値K1,K2の初期値を処理に移る直
前の位相誤差Y=I−I3もしくは速度誤差X=H
−H3に対応した値となすことにより、過渡応答
特性は良好となる。
なお、本発明の主旨を応用して、従来の制御特
性(第3図)を有するモータの速度制御装置にお
ける過渡応答特性も著しく改善できる。これにつ
いて第22図を参照して説明する。第2図に示し
た処理6は、前述の第10図、第16図、第17
図および第18図に示した演算器17の処理3を
置きかえるものである。第2図の処理内容は次の
ようになつている。
(i) B=5の場合には下記のようにメモリKの初
期設定を行ない、B≠5の場合にはBを6
に設定する。(B←6)。
<Kの設定> 位相誤差Y=I−I3を計算し、YをP倍した
後に符号反転してKの初期値とする。
(ii) 位相誤差Y=I−I3を計算し、KにYをたし
て新しいKとし(デイジタル積分)、YとKを
所定の利得比R1にて合成し、合成値VをR2
して新しいVとする。
(iii) 速度誤差X=H−H3を計算し、XをS倍し
て新しいXとする。
(iv) XとVを加算合成して、合成値WにWrをた
して新しいWとし、その他Wを出力する。
位相誤差Y=I−I3から合成値Vへの周波数伝
達関数は、第23図に示すように低周波成分が−
20dB/decの特性で増強され、高周波成分は一定
の利得となつている。これは、第2図に示した周
波数特性と同一である。従つて、第22図にした
処理6によつて前述の第10図の演算器17の処
理3をおきかえた場合の制御特性は、第1図に示
した従来のモータの速度制御装置によつて得られ
る特性(第3図)と一致する。
このような構成においても、モータ11の起動
から安定な回転制御状態にいたる過渡応答は改善
されている。これは、すでに説明したように、速
度検出器13の出力もしくは位相差検出器16の
出力にもとづいて演算器17の処理内容を処理
1、処理2または処理6と適時変更することによ
るものである。また、積分値Kの初期値を処理6
に移る直前の位相誤差Y=I−I3に対応した値と
なすことによつて、さらに過渡応答特性を良好に
している。
なお、本発明のモータ速度制御装置において使
用する速度検出器13、位相差検出器16および
演算器17の具体的な構成は、第5図、第6図お
よび第7図に示された構成に限らず、種々のもの
が利用可能である。また、本発明の主旨にもとづ
いて多くの変形が可能である。
上述の説明にて理解されるように、本発明のモ
ータ速度制御装置は下記のような種々の利点を有
している。
モータの回転速度と回転位相に対応した速度
誤差Xと位相誤差Yの合成値を実質的に積分
し、その積分値と合成値を所定の利得比にて合
成した信号によつて制御をかけているために、
非常に良好な制御特性を得られる。
定常的な負荷トルクの増減による速度偏差お
よび位相偏差は零となる。
速度検出手段の検出デイジタル値および位相
差検出手段の検出デイジタル値にもとづいて判
断し、演算手段の処理内容を適時変更して制御
内容を変更することにより、良好な過渡応答特
性が得られる。
特に、処理3の応動範囲が処理1の応動範囲
を部分的に含むようになし、処理1の範囲およ
び処理3の範囲をそれぞれ独立に十分広くとる
ことを可能となし、起動から定常速度にいたる
までの過渡的な応答を良好にすると共に、安定
な制御状態における応動範囲も広くとれる。
また、処理2においてモータの回転速度が所
定の値もしくはほぼ所定の値になつたことを検
出して(Bのカウントがこれに相当する)、そ
の検出結果にもとづいて処理3に移行するよう
になしているために、処理3の実行に移つた後
の安定な回転制御状態への引き込み時間が短か
い。さらに、デイジタル積分値の初期値とし
て、処理3に移る直前の位相誤差もしくは速度
誤差に対応した値を設定しているために、安定
な回転制御状態への引き込みが容易となる。
速度検出手段および位相差検出手段をカウン
タとラツチ回路によつて構成し、信号の時間間
隔内にあるクロツクパルスの数を計数するよう
にすれば、クロツクパルスの1パルス以上の誤
差が発生しない。従つて、クロツクパルスとし
て水晶発振器の出力のような安定かつ高周波の
周波数信号を使用するならば、正確な速度検出
および位相差検出が可能となる。また周囲温度
や部品の経年変化の影響を受けにくい。
速度誤差および位相誤差の積分をデイジタル
的に行なつているために、アナログ積分器に起
こりがちな温度ドリフトがオフセツト等が生じ
ないので正確な積分が可能となる。
速度検出、位相差検出および演算をデイジタ
ル的に行なつているために、C−MOS、I2L等
によるモノリシツクIC(集積回路)化に適して
いる。そして、従来のサンプリング方式の速度
検出回路および位相検出回路で必要となる外付
けコンデンサも不要となる。
本発明のモータの速度制御装置は、過渡応答特
性・制御特性がすぐれ、温度変化・経年変化に対
して安定である。従つて本発明にもとづいて、音
響・映像機器用のブラシレス直流モータの速度制
御装置を構成するならば、高性能・長寿命の制御
装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のモータの速度制御特性の構成
図、第2図はフイルタの周波数伝達関数を表わす
特性図、第3図は第1図の従来の装置によつて得
られる制御特性図、第4図は本発明のモータの速
度制御装置の構成図、第5図は速度検出器の具体
的な構成図、第6図は位相差検出器の具体的な構
成図、第7図は演算器の具体的な構成図、第8図
はD/A変換器の具体的な構成図、第9図は第7
図に示した演算器の処理内容を示す概略のフロー
チヤート図、第10図は第9図の処理の詳細なフ
ローチヤート図、第11図は第5図に示した速度
検出器の動作を説明するための波形図、第12図
は第6図に示した位相差検出器の動作を説明する
ための波形図、第13図は周波数伝達関数を表わ
す特性図、第14図イ,ロは本発明のモータの速
度制御装置の制御特性を説明するための特性図、
第15図イ,ロ,ハは過渡応答特性を説明するた
めの波形図、第16図、第17図および第18図
はそれぞれに演算器の別の処理方式を示すフロー
チヤート図、第19図は演算器の処理の一部を表
わすフローチヤート図、第20図および第21図
は周波数伝達関数を表わす特性図、第22図は演
算器の処理の一部を表わすフローチヤート図、第
23図は周波数伝達関数を表わす特性図である。 11……被速度制御モータ、12……第1のパ
ルス発生器、13……速度検出器、14……第2
のパルス発生器、15……基準信号発生器、16
……位相差検出器、17……演算器、18……電
力給電器、21……クロツクパルス発生回路、2
2……トリガ信号発生回路、23……M進カウン
タ、24……N進カウンタ、25……リセツト回
路、26……ラツチ回路、31……L進カウン
タ、32……ラツチ回路、33……トリガ信号発
生回路、34……判別用フリツプフロツプ、41
……割込受付回路、42……入力バツフア、43
……CPU(中央演算処理回路)、44……メモリ
回路、45……出力バツフア、46……D/A変
換器、47……スイツチ回路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 被速度制御モータと、前記モータの回転速度
    に対応してその周波数を変化する第1のパルス信
    号を発生する第1のパルス発生手段と、前記第1
    のパルス信号にもとづいて前記モータの回転速度
    に対応したデイジタル値を得る速度検出手段と、
    前記モータの回転に伴つて変化し、前記第1のパ
    ルス信号の周波数よりも低い周波数の第2のパル
    ス信号を発生する第2のパルス発生手段と、基準
    周波数信号を発生する基準信号発生手段と、前記
    第2のパルス信号と前記基準周波数信号との間の
    位相差に対応したデイジタル値を得る位相差検出
    手段と、前記速度検出手段のデイジタル値および
    前記位相検出手段のデイジタル値に応動した出力
    信号を発生する演算手段と、前記演算手段の出力
    信号に応動して前記モータへの供給電力を変化さ
    せる電力給電手段を具備し、前記演算手段はその
    動作において、前記速度検出手段のデイジタル値
    および前記位相差検出手段のデイジタル値に無関
    係にその出力信号を一定または略一定となす第1
    の動作モードと、前記速度検出手段のデイジタル
    値と前記位相差検出手段のデイジタル値の合成信
    号を出力信号となす第2の動作モードを有し、前
    記速度検出手段のデイジタル値を第1の所定値お
    よび第2の所定値と比較して、前記モータの回転
    速度が前記第1の所定値に対応する速度よりも遅
    い状態より時間的に徐々に加速されて前記第2の
    所定値に対応する速度にいたる間では前記演算手
    段を前記第1の動作モードとなし、前記モータの
    回転速度が前記第2の所定値に対応する速度より
    も早くなると前記演算手段を前記第2の動作モー
    ドになるようにし、さらに、前記演算手段が第2
    の動作モードで動作している状態から前記モータ
    の回転速度が減速され前記第1の所定値に対応す
    る速度よりも遅くなると前記演算手段を前記第1
    の動作モードとなすようにしたことを特徴とする
    モータの速度制御装置。 2 演算手段は第2の動作モードにおいて、速度
    検出手段のデイジタル値と位相差検出手段のデイ
    ジタル値を所定の利得比にて加算合成し、その合
    成値をデイジタル的に積分したデイジタル積分値
    と前記合成値を所定の利得比にてさらに加算合成
    して出力信号とする動作モードを含んでいること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項に記載のモー
    タの速度制御装置。 3 演算手段は第2の動作モードにおいて、位相
    差検出手段のデイジタル値をデイジタル的に積分
    して第1の積分値を得て、速度検出手段のデイジ
    タル値をデイジタル的に積分して第2の積分値を
    得て、前記第1の積分値と前記第2の積分値と前
    記速度検出手段のデイジタル値を所定の利得比に
    て加算合成して出力信号とする動作モードを含ん
    でいることを特徴とする特許請求の範囲第1項に
    記載のモータの速度制御装置。 4 演算手段は第2の動作モードにおいて、位相
    差検出手段のデイジタル値とデイジタル的に積分
    して積分値を得て、速度検出手段のデイジタル値
    と前記位相差検出手段のデイジタル値と前記積分
    値を所定の利得比にて加算合成して出力信号とす
    る動作モードを含んでいることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項に記載のモータの速度制御装
    置。 5 被速度制御モータと、前記モータの回転速度
    に対応してその周波数を変化する第1のパルス信
    号を発生する第1のパルス発生手段と、前記第1
    のパルス信号にもとづいて前記モータの回転速度
    に対応したデイジタル値を得る速度検出手段と、
    前記モータの回転に伴つて変化し、前記第1のパ
    ルス信号の周波数よりも低い周波数の第2のパル
    ス信号を発生する第2のパルス発生手段と、基準
    周波数信号を発生する基準信号発生手段と、前記
    第2のパルス信号と前記基準周波数信号との間の
    位相差に対応したデイジタル値を得る位相差検出
    手段と、前記速度検出手段のデイジタル値および
    前記位相検出手段のデイジタル値に応動した出力
    信号を発生する演算手段と、前記演算手段の出力
    信号に応動して前記モータへの供給電力を変化さ
    せる電力給電手段を具備し、前記演算手段はその
    動作において、前記速度検出手段のデイジタル値
    だけに応動してその出力信号を変化する第1の動
    作モードと、前記速度検出手段のデイジタル値と
    前記位相差検出手段のデイジタル値の合成信号を
    出力信号となす第2の動作モードを有し、前記速
    度検出手段のデイジタル値を第1の所定値および
    第2の所定値と比較して、前記モータの回転速度
    が前記第1の所定値に対応する速度よりも遅い状
    態より時間的に徐々に加速されて前記第2の所定
    値に対応する速度にいたる間では前記演算手段を
    前記第1の動作モードとなし、前記モータの回転
    速度が前記第2の所定値に対応する速度よりも早
    くなると前記演算手段を前記第2の動作モードに
    なすようにし、さらに、前記演算手段が第2の動
    作モードで動作している状態から前記モータの回
    転速度が減速され前記第1の所定値に対応する速
    度よりも遅くなると前記演算手段を前記第1の動
    作モードとなすようにしたことを特徴とするモー
    タの速度制御装置。 6 演算手段は第2の動作モードにおいて、速度
    検出手段のデイジタル値と位相差検出手段のデイ
    ジタル値を所定の利得比にて加算合成し、その合
    成値をデイジタル的に積分したデイジタル積分値
    と前記合成値を所定の利得比にてさらに加算合成
    して出力信号とする動作モードを含んでいること
    を特徴とする特許請求の範囲第5項に記載のモー
    タの速度制御装置。 7 演算手段は第2の動作モードにおいて、位相
    差検出手段のデイジタル値をデイジタル的に積分
    して第1の積分値を得て、速度検出手段のデイジ
    タル値をデイジタル的に積分して第2の積分値を
    得て、前記第1の積分値と前記第2の積分値と前
    記速度検出手段のデイジタル値を所定の利得比に
    て加算合成して出力信号とする動作モードを含ん
    でいることを特徴とする特許請求の範囲第5項に
    記載のモータの速度制御装置。 8 演算手段は第2の動作モードにおいて、位相
    差検出手段のデイジタル値とデイジタル的に積分
    して積分値を得て、速度検出手段のデイジタル値
    と前記位相差検出手段のデイジタル値と前記積分
    値を所定の利得比にて加算合成して出力信号とす
    る動作モードを含んでいることを特徴とする特許
    請求の範囲第5項に記載のモータの速度制御装
    置。 9 被速度制御モータと、前記モータの回転速度
    に対応してその周波数を変化する第1のパルス信
    号を発生する第1のパルス発生手段と、前記第1
    のパルス信号にもとづいて前記モータの回転速度
    に対応したデイジタル値を得る速度検出手段と、
    前記モータの回転に伴つて変化し、前記第1のパ
    ルス信号の周波数よりも低い周波数の第2のパル
    ス信号を発生する第2のパルス発生手段と、基準
    周波数信号を発生する基準信号発生手段と、前記
    第2のパルス信号と前記基準周波数信号との間の
    位相差に対応したデイジタル値を得る位相差検出
    手段と、前記速度検出手段のデイジタル値および
    前記位相検出手段のデイジタル値に応動した出力
    信号を発生する演算手段と、前記演算手段の出力
    信号に応動して前記モータへの供給電力を変化さ
    せる電力給電手段を具備し、前記演算手段はその
    動作において、前記速度検出手段のデイジタル値
    と前記位相差検出手段のデイジタル値を所定の利
    得比にて加算合成して出力信号となす第1の動作
    モードと、前記速度検出手段のデイジタル値と前
    記位相差検出手段のデイジタル値を所定の利得比
    にて加算合成した合成値を得て、前記合成値をデ
    イジタル的に積分したデイジタル積分値と前記合
    成値を所定の利得比にてさらに加算合成して出力
    信号をなす第2の動作モードを有し、さらに、前
    記演算手段は、前記位相差検出手段のデイジタル
    値が所定の範囲内に入つていることにより前記モ
    ータの回転速度が所定の値もしくはほぼ所定の値
    となつたことを検出する安定動作検出手段を含ん
    で構成され、前記安定動作検出手段の判定結果が
    安定状態の場合に前記演算手段の動作モードを前
    記第2の動作モードになし、前記安定動作検出手
    段の判定結果が安定状態でない場合に前記演算手
    段の動作モードを前記第1の動作モードになすよ
    うに切り換えたことを特徴とするモータの速度制
    御装置。 10 演算手段が第1の動作モードから第2の動
    作モードに切り換わるときに、前記第2の動作モ
    ードとにおけるデイジタル積分値の初期値とし
    て、その直前の位相差検出手段のデイジタル値も
    しくは速度検出手段のデイジタル値に対応した値
    を設定するようにしたことを特徴とする特許請求
    の範囲第9項に記載のモータの速度制御装置。 11 被速度制御モータと、前記モータの回転速
    度に対応してその周波数を変化する第1のパルス
    信号を発生する第1のパルス発生手段と、前記第
    1のパルス信号にもとづいて前記モータの回転速
    度に対応したデイジタル値を得る速度検出手段
    と、前記モータの回転に伴つて変化し、前記第1
    のパルス信号の周波数よりも低い周波数の第2の
    パルス信号を発生する第2のパルス発生手段と、
    基準周波数信号を発生する基準信号発生手段と、
    前記第2のパルス信号と前記基準周波数信号との
    間の位相差に対応したデイジタル値を得る位相差
    検出手段と、前記速度検出手段のデイジタル値お
    よび前記位相検出手段のデイジタル値に応動した
    出力信号を発生する演算手段と、前記演算手段の
    出力信号に応動して前記モータへの供給電力を変
    化させる電力給電手段を具備し、前記演算手段は
    その動作において、前記速度検出手段のデイジタ
    ル値と前記位相差検出手段のデイジタル値を所定
    の利得比にて加算合成して出力信号となす第1の
    動作モードと、前記位相差検出手段のデイジタル
    値をデイジタル的に積分して第1の積分値を得
    て、前記速度検出手段のデイジタル値をデイジタ
    ル的に積分して第2の積分値を得て、前記第1の
    積分値と前記第2の積分値と前記速度検出手段の
    デイジタル値を所定の利得比にて加算合成して出
    力信号となす第2の動作モードを有し、さらに、
    前記演算手段は、前記位相差検出手段のデイジタ
    ル値が所定の範囲内に入つていることにより前記
    モータの回転速度が所定の値もしくはほぼ所定の
    値となつたことを検出する安定動作検出手段を含
    んで構成され、前記安定動作検出手段の判定結果
    が安定状態の場合に前記演算手段の動作モードを
    前記第2の動作モードになし、前記安定動作検出
    手段の判定結果が安定状態でない場合に前記演算
    手段の動作モードを前記第1の動作モードになす
    ように切り換えたことを特徴とするモータの速度
    制御装置。 12 演算手段が第1の動作モードから第2の動
    作モードに切り換わるときに、前記第2の動作モ
    ードにおける第1の積分値および第2の積分値の
    初期値として、その直前の位相差検出手段のデイ
    ジタル値もしくは速度検出手段のデイジタル値に
    対応した値をそれぞれ設定するようにしたことを
    特徴とする特許請求の範囲第11項に記載のモー
    タの速度制御装置。 13 被速度制御モータと、前記モータの回転速
    度に対応してその周波数を変化する第1のパルス
    信号を発生する第1のパルス発生手段と、前記第
    1のパルス信号にもとづいて前記モータの回転速
    度に対応したデイジタル値を得る速度検出手段
    と、前記モータの回転に伴つて変化し、前記第1
    のパルス信号の周波数よりも低い周波数の第2の
    パルス信号を発生する第2のパルス発生手段と、
    基準周波数信号を発生する基準信号発生手段と、
    前記第2のパルス信号と前記基準周波数信号との
    間の位相差に対応したデイジタル値を得る位相差
    検出手段と、前記速度検出手段のデイジタル値お
    よび前記位相検出手段のデイジタル値に応動した
    出力信号を発生する演算手段と、前記演算手段の
    出力信号に応動して前記モータへの供給電力を変
    化させる電力給電手段を具備し、前記演算手段は
    その動作において、前記速度検出手段のデイジタ
    ル値と前記位相差検出手段のデイジタル値を所定
    の利得比にて加算合成して出力信号となす第1の
    動作モードと、前記位相差検出手段のデイジタル
    値をデイジタル的に積分して積分値を得て、前記
    積分値と前記位相差検出手段のデイジタル値と前
    記速度検出手段のデイジタル値を所定の利得比に
    て加算合成して出力信号となす第2の動作モード
    を有し、さらに、前記演算手段は、前記位相差検
    出手段のデイジタル値が所定の範囲内に入つてい
    ることにより前記モータの回転速度が所定の値も
    しくはほぼ所定の値となつたことを検出する安定
    動作検出手段を含んで構成され、前記安定動作検
    出手段の判定結果が安定状態の場合に前記演算手
    段の動作モードを前記第2の動作モードになし、
    前記安定動作検出手段の判定結果が安定状態でな
    い場合に前記演算手段の動作モードを前記第1の
    動作モードになすように切り換えたことを特徴と
    するモータの速度制御装置。 14 演算手段が第1の動作モードから第2の動
    作モードに切り換わるときに、前記第2の動作モ
    ードにおける積分値の初期値として、その直前の
    位相差検出手段のデイジタル値もしくは速度検出
    手段のデイジタル値に対応した値を設定するよう
    にしたことを特徴とする特許請求の範囲第13項
    に記載のモータの速度制御装置。
JP56188778A 1981-11-24 1981-11-24 モ−タの速度制御装置 Granted JPS5889088A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP56188778A JPS5889088A (ja) 1981-11-24 1981-11-24 モ−タの速度制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP56188778A JPS5889088A (ja) 1981-11-24 1981-11-24 モ−タの速度制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5889088A JPS5889088A (ja) 1983-05-27
JPH0130395B2 true JPH0130395B2 (ja) 1989-06-19

Family

ID=16229619

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP56188778A Granted JPS5889088A (ja) 1981-11-24 1981-11-24 モ−タの速度制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5889088A (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0822155B2 (ja) * 1986-11-14 1996-03-04 松下電器産業株式会社 位相比較回路
JP2006192048A (ja) * 2005-01-13 2006-07-27 Samii Kk 遊技機用リール装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5889088A (ja) 1983-05-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4223261A (en) Multi-phase synchronous machine system
JPH0614786B2 (ja) Pwm信号発生回路
US4933834A (en) Control system with improved robustness to disturbances
US4733144A (en) Electronic digitized proportional-integral controller
JPH0130395B2 (ja)
JP3142033B2 (ja) D/a変換回路
JPH11178380A (ja) モータ速度制御装置
JPS58192481A (ja) モ−タの速度制御装置
JPH04177512A (ja) 速度制御装置
JP2703263B2 (ja) 位相基準信号形成回路装置
JP2723545B2 (ja) 分周装置とキャプスタンサーボ装置
JPS601566A (ja) 速度検出装置
JP2666563B2 (ja) モータの速度制御装置
KR0155858B1 (ko) 캡스턴 서보회로
JPS58192480A (ja) モ−タの速度制御装置
JP2748746B2 (ja) 位相同期発振器
JPH0318436B2 (ja)
JP2650252B2 (ja) モータの速度制御装置
JP2650251B2 (ja) モータの速度制御装置
JP3122457B2 (ja) パルス分周器
JPS6117441Y2 (ja)
JPH0553026B2 (ja)
JPS62210881A (ja) モ−タの速度制御装置
JPS6227036Y2 (ja)
JP2748584B2 (ja) 制御ループ切換形ディジタルpll回路