JP2006192048A - 遊技機用リール装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 狭いリール間隔を保ち得るリールユニットの提供、さらに、様々な仕様のリールユニットを設計開発する場合に、既存構成部品を最大限に利用できて再設計の煩わしさが少ないリールユニットを提供すること。
【解決手段】 回転リールには、リールの一端側に片持ち状のリールアーム部とリールハブ部とを備え、リールの他端側よりリール内に突入した駆動部の回転軸を、上記リールハブ部の回転中心部に嵌合固定してリールに回転力を伝達するようにし、かつ上記駆動部を支持する支持部材を回転リールの他端側に配置した状態で、駆動部の取付部となる領域を、回転リールの他端面よりリール内部に位置するように窪ませた。
【選択図】図5

Description

本発明は、スロットマシン(回胴式遊技機)やパチンコ機(弾球遊技機)等の遊技機に用いられる、複数種類の図柄を外周面に貼付した回転リールを含むリール装置に関する。
複数種類の図柄をその円筒外周面上に貼付した回転リール(回転ドラム、回胴)、及びこれを支持し回転駆動するモータ等を備えたリールユニットを通常3個並設した図柄変動表示装置(リール装置)が、パチンコ機やスロットマシン等の遊技機で使用されている。
例えば図1に示すように、リール装置を内蔵したスロットマシンでは、先ず遊技者がスタートレバーを操作すると3つのリールR1,R2,R3がいっせいに回転を始め、遊技者が3つのストップボタンを順次押圧するのに対応して各リールの回転が止まり、全リールの回転が停止した時の入賞ライン上の3つの図柄の組み合わせによって、入賞(例えばビッグボーナス、レギュラーボーナスなど幾つかの種類がある)と「はずれ」が決まり、入賞すればその種類に応じたコインの払い出しが行われ、さらに入賞確率の高い特別遊技状態でプレーの継続ができるなどで、遊技者を楽しませるものである。
このリール装置10は、図2(a)の外観斜視図に示すように、3台のリールユニット20a,20b,20c、これらを挿抜可能に、かつ互いに接触しないように所要の間隔をとって並設収容する装置枠体15、及びリール制御回路基板30などから構成されている。
各リールユニットの構成を、図2(b)の斜視図及び同図(c)の断面図を参照して説明する。リール100は、一対のリールリング101,102とそれらを連結する連結部103並びにこれを片持ち状態で支えるリール支持構造としてのリールアーム部110及びリールハブ部120で構成されており、通常、軽質のプラスチック材で成形されている。リールハブ部120とリールを回転駆動する駆動部としてのモータ300のモータ回転軸310との取付は、リールハブ部120に設けられた嵌合穴121にモータ回転軸310を直接に嵌合し、リールビス130でこれらを固定する形式のものが多い。このようにして取り付けられたリール100全体が駆動モータ300によって回転駆動される。駆動モータ300は、平板状のユニット支持板400にビス止めされ、ユニット支持板400自体は、リール装置枠体15の溝に沿って挿入され固定される。なお、このユニット支持板400には、図示しないが通常、リール回転位置を検出する位置センサ及びリールの図柄をリール内部から照らすバックライトユニットも支持固定されている。
ところで、このリールハブ部とモータ軸との取付において、「がたつき」があったり、またリールの回転中心とモータの回転軸の不一致による「回転軸ずれ」があると、回転時のリールの揺動、さらにはその揺動とモータとの共振等により隣接リールユニットと接触するなどの故障の原因にもなる(特許文献1、3参照)。これらを減らす方法として、特許文献2には、図3(a)に示すように、ボス200、イニシャル250という2つの部品をモータ回転軸310とリールハブ部120の間に介在させて取付ける構造が開示されている。この取付構造によって、作業者は「がたつき」や「回転軸ずれ」が少ない精度の高い取付を簡易に行うことができる。
さらに、図3(b)に示すように、最近開発されたリール取付構造は、前述の図3(a)に示すリールの取付構造を基本にしながら、リールアーム部のリブ構造をリールハブ部の近傍では回転軸方向に幅広にすることによって、リールハブ部の一部がリール回転端面より外部に突出する形状になっている。以下、この構造を簡略に「凸型ハブ形状」と称し、詳細は後ほど説明する。
上記の取付構造は様々なメリットをもっているが、特に本願との関連では、従来から問題となっていたリール取付時の「がたつき」「回転軸ずれ」による回転振れが減少し、さらにはリールの質量アンバランス等による回転振れ(特許文献3参照のこと)が、このような取付構造とリールハブ部形状により生じにくい点が注目されている。
このリール取付の「がたつき」、あるいは回転振れが減少すると、遊技者に不快感を与える図柄の左右への揺動をなくせるのみならず、この揺動に起因する回転中のリールとリールユニットとの接触を避けるために設けているリールユニットの間隔も従来以上に減らせる可能性がある。
特開2002−065939号公報 特開2003−310819号公報 特開2003−210645号公報
しかし、実際に上記のリールユニットを、ユニット間隔を狭めて並設しようとしても、図3(c)に示すように、リールハブ部120及びリールビス130がリール回転端面より外部に突出する凸型ハブ形状のために、隣接リール間の間隔が期待されるほど減らせないという問題点を有する。
ところで、パチンコ機用リール装置、あるいは図4に示すようなスロットマシンの副リール装置として使われる場合には、筐体のスペース的制約から小型化、特にリール装置横幅寸法の削減の要請が強い。
この横幅寸法を削減する場合、遊技者の見やすさから考えて図柄は所要の大きさが必要であり、図柄が描かれるリール幅をむやみには狭められない。そのため、上記「凸型ハブ形状」を有し、しかも隣接リール間の間隔を狭めて並設が可能なリールユニット構造が実現できれば大きなメリットをもたらす。
したがって、本発明の目的は、リールハブ部がリールの回転端面より外部に突出する形状を有する「凸型ハブ形状」の特徴を有しながらも、複数リールユニットの並設に際して、隣接リールの設置間隔を狭くできるリールユニットの提供をすることである。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、外周面に複数の図柄を配した回転リールと、このリールを回転駆動する駆動部と、駆動部を支持する支持部材とによってリールユニットを構成し、該リールユニットを回転中心を一致させて複数並設してなる遊技機用のリール装置であって、
回転リールには、リールの一端側に片持ち状のリールアーム部とリールハブ部とを備え、リールの他端側よりリール内に突入した駆動部の回転軸を、上記リールハブ部の回転中心部に嵌合固定してリールに回転力を伝達するようにし、
かつ上記駆動部を支持する支持部材を回転リールの他端側に配置した状態で、駆動部の取付部となる領域を、回転リールの他端面よりリール内部に位置するように窪ませたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明であって、前記リールハブ部は、前記回転リールの回転端面より外部に突出した構造を有することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2の何れかに記載の発明であって、前記支持部材は、前記駆動部の取付部となる領域をしぼり加工により窪ませた形状に成形してなることを特徴とする。
本発明に係るリールユニットは、「凸型ハブ形状」が有するリール回転振れが生じにくいという利点、及びユニット支持部材の駆動部取付領域が回転リール端面の内部に位置するように前記ユニット支持部材に窪ませたことによって、その窪ませた領域に、隣接リールユニットのリール回転端面から外部に突出したリールハブ部分等が入り込み、隣接リール間の間隔を狭めて並設できるという効果を有し、リール装置の横幅寸法の削減が可能となる。
さらに、リール幅やモータ厚みの変更等の新らしい仕様のリールユニットの設計開発に際して、支持部材の凹状領域の深さを変えるだけで、既存部品の有効な活用が図れるなど、変更に容易に対応できる適応性の高いリールユニットの提供が可能になる。
以下、図面を用いて、本発明に係るリール装置及びリールユニットを、スロットマシンに適用した場合を例にして説明する。
図4(a)は、本発明に係るリール装置(及びリールユニット)が実装されたスロットマシンの外観斜視図である。符号SMで示すスロットマシンは、周知のように略矩形状の箱体である筐体MBの前面に、前扉FDが側方へ開閉可能に取り付けられている。
前扉FDを構成するフロントパネル部FPには、筐体MBの内部に設けられている本発明に係る副リール装置SRA(3つのリールユニット)の副回転リールSR1,SR2,SR3の図柄を目視するための副表示窓SFW,同じく筐体MBの内部に設けられている主リール装置MRAの3つの回転リールR1,R2,R3の図柄を目視するための表示窓FWが設けられている他、スタートレバーSL、停止ボタンSB1,SB2,SB3、メダル投入口MD、メダル払出口MEX、メダル受け皿ユニットTUなどが設けられている。
図4(b)は、上述の前扉FDを左側方へ開けた状態において、正面右半部に筐体MBの内部を示し、左半部に前扉FDのフロントパネル部FPの裏面を示している。
右半部の筐体MBの内部には、その上部位置に、主制御回路基板を収容した制御基板アセンブリMBAが設けられている他、主リール装置MRA(その3つのリールユニットRU1,RU2,RU3),電源ユニットPWU、メダルの貯留・排出をするホッパ装置HPU等が配設されている。
また、左半部の前扉フロントパネルFPの裏面には、本発明に係る小型の副リール装置SRAを設けている他、スピーカSPL,SPR,SPB、表示窓FW、メダル選別装置MSUなどが配設されている。なおここでは図示していないが、筐体MBの内部には前述の制御基板アセンブリMBAを他の装置類と電気的に接続するためのコネクタ付き配線ケーブルが設けられている。
副リール装置SRAの両サイドにはスピーカが備えられており、装置枠体の横幅寸法を狭めるという本願の課題がこの図からも実感できるであろう。なお、副リール装置SRAは、例えば主リール装置のゲーム途中にこれを使って付加的な遊技をしたり、あるいはこの遊技結果によって主リールのゲーム条件を変えるなど様々な利用方法が考えられる。
以上、リール装置(及びリールユニット)が実装される環境という観点から、簡単にスロットマシンの実装構造について述べた。
次に、実施形態について、図を参照して説明する。図5(a)は、実施形態に係るリールユニットをユニット支持板の方向から見た斜視図、図5(b)は、同図(a)の線A−Aでのリールユニットの断面図である。
以下、本リールユニット20の構成を順次説明する。
先ず、リールハブ部120と駆動部としてのモータ300の回転軸310との取付支持方法を説明する。この取付順位は、先ずモータ回転軸310にボス200を嵌合固定し、さらにイニシャル250をボス200に嵌合し、最後にリールハブ部をボス200に嵌合し、リールビス130で止めることによっておこなわれる。この様な構成によって、作業者は簡易に、しかもリール回転中心とモータ回転軸が一致した精度の高いリールの取付を行うことが可能になる。
ボス200は、円筒状で内部に断面形状がD型形状をしたモータ回転軸310と嵌合する嵌合穴201とリールビス止めネジ穴202及びリール突起部嵌合穴204を有し、さらに円筒の外部に突設された鍔部203を備えた構成になっている。
イニシャル250は、円板部251とリング252からなり、円板部251はボス200が挿通する嵌合穴253を有し、また円板部251がボス鍔部203に当接した状態で、その鍔部203を取り囲むように円筒状のリング252が円板部251に形成されている。これによりイニシャル250は、ボス鍔部203の回転力をリールハブ部120に伝達するとともに、ボス200とリールハブ部120の「回転軸ずれ」を生じないよう取り付ける機能を果たしている。
リールハブ部120は、円柱形状を有し、その中心軸方向の一端には、ボス200を嵌合するボス嵌合穴121が設けられ、他端にはリールビス孔123が設けられている。なお、ボス嵌合穴121の底面には突起部122が設けられ、ボス200の底部に設けられた嵌合穴204に嵌合して用いられる。
また、リールハブ部120の外周部には、複数のリールアーム110が放射状に形成され、これらリールアーム110がリールリング101を支えている。これらリールアーム110にはリム構造が形成されているが、このリム構造はリールハブ部の近傍では、リールハブ部120の中心軸方向に幅広に成形されているのが特徴である(図5(b)参照)。これは本リールハブ部120の一部がリールの回転端面より外部に突出している特徴に適合するためである。
上記のように、その一部がリールの回転端面より外部に突出する「凸型ハブ形状」を有している本リールハブ部120は、このため、ボス200とリールハブ部120との嵌合軸を長くとることができ、またリールハブ部の内側面がイニシャル250に当接していることと相まって、リール取付の「がたつき」「回転軸ずれ」を減らしている。
さらに、この「凸型ハブ形状」は、リール回転端面の内部にリールハブ部を有する従来からの取付構造と比較して、リールの回転による遠心力のアンバランスに起因するモータ軸への曲げモーメントの影響を減らせると云われている。
以下この点を説明する。先ず、リールの回転によるある一つの仮想回転面内のリールの各部で生じる遠心力を考える。このとき例えばリールの形状(厳密には質量分布)が回転軸に対称であれば、遠心力は全て相殺されて零になるが、実際にはリールの形状歪み、リールテープの重なり部分、リール成形時に付着するプラスチックの「ひげ」等がある場合があり、遠心力は相殺されず残留し、リール回転周期と同じ周期をもってモータ回転軸に曲げモーメントを及ぼす。そしてこのような各仮想回転面に残留した遠心力による曲げモーメントの積分値が実際にモータ回転軸にかかる曲げモーメントになる。
このときの曲げモーメントの特性を、図6を参照して説明する。図6は、一つの仮想回転面での上述の遠心力アンバランスに起因する力fによる、モータ回転軸への曲げモーメントを示す。同図(a)を参照して、リールアームがモータ回転軸に作用する位置から力fまでの距離がd、モータ内の軸受け部分の位置(以下、簡単のためこれを「モータ位置」と呼ぶ)までの距離がeであるとすると、モータ軸に加わる曲げモーメントは反時計方向を正としてf*d−f*e=f*(d−e)=f*gとなる。ここでgは「モータ位置」から力fまでの距離である。一方、同図(b)からは−f*d−f*e=−f(d+e)=−f*gとなり、モーメントの向きは変わっても、その大きさは「モータ位置」からの距離gとfとの積で表される。
この遠心力のアンバランスに起因する力fの位置は純理論的に考えると、リール上の任意の位置にくる可能性があり、その場合、あらゆる想定ケースの中で、最大(最悪)の曲げモーメントを最小にするためには「モータ位置」をリールの真ん中に配置する必要がある。しかし、片持ち構造を持った現実のリールではその質量アンバランスもリールアームやリールハブ部が存在する回転端面側に生じやすいと云う現実があり、この点を考慮すると、「モータ位置」をリールハブ部側に偏位させた方が、現実にはより曲げモーメントを減らせる、すなわち質量アンバランスの影響を受けにくいと云える。
「凸型ハブ形状」では結局、「モータ位置」をリールハブ部側に偏位して配置できるので、回転振れを生じにくいということになる。このことは、前述したリール回転軸の精度の高い取付方法と相まってリールの回転揺動を抑制し、隣接ユニットの間隔を狭めることに貢献する。
以上述べたようなリールハブ部とモータ回転軸との取付構造によって、リール100はモータ回転軸310に支えられ、かつモータ回転駆動力がボス200、イニシャル250、さらにリールハブ部120へと伝達される。この構造は、作業者がリール回転軸をモータ回転軸310に正確に一致させて取付ることを容易にする。また、直接結合する場合に比較して、リールユニット変更に対して介在部品の変更のみで対応できるという柔軟性を与えている。
次に、支持部材としてのユニット支持板400を説明する。本実施形態に係るユニット支持板400は金属板で、モータ300を取付固定する支持板400のモータ取付領域450が、形打ち加工又はしぼり加工によってリールの内部側へ凹状に成形されているという特徴を有する。モータ300は、このモータ取付領域450にモータ取付ビス320で取付固定されるので、平板状のユニット支持板に取り付けられる場合に比べてしぼり加工の深さだけリール内部の位置に偏位して固定されることになる。また、従来ではユニット支持板400の外部に突出していたモータ取付ビス320も、当然にしぼり加工の深さだけ内部位置に偏位しその突出も解消されている。
また、ユニット支持板400は、図示しない位置センサ及びリールバックライトユニット等を支持固定し、かつそのユニット支持板自体はリール装置枠体に設けられた案内溝に沿って挿抜可能に収容され、ビス止めして用いられる。
ここでは、支持板400全体が金属板である例を示しているが、例えばモータ取付領域が金属で他はプラスチックの複合部材からなっていてもよいし、また強度等が許せば全体をプラスチック材料で製作してもよい。ただし、プラスチック材料では、所要の強度を得るためのリブ構造等が必要になるために、支持板の厚みが金属板ほど薄くできないので、隣接リール間の間隔をできる限り狭めたいという用途には向かない可能性がある。
なお、モータ300には通常、駆動パルスが供給される毎に所定の角度だけ回転するステッピングモータが使われる。ステッピングモータの回転、停止の制御は、スロットマシン全体の制御状態を統括管理している主制御回路基板MBAによっておこなわれが、実際にモータを回転駆動するためのパルス電力は、主制御回路基板MBAからリール回転開始指令信号を受け取ったリール制御回路基板30から供給される。
正常動作時では、駆動パルス個数に対応したモータの回転角度、すなわちリールの回転角度が決まるので、リール回転位置も駆動パルスの数から決定できるが、モータに過負荷がかかったりすると駆動パルスが供給されてもモータの回転が起きないいわゆる「脱調現象」が生じることがある。この現象が起きると駆動パルス總数から推定される回転位置と実際の回転位置の食い違いが生じるので、実際のリールの回転位置を検出するための位置センサを備えている。位置センサによって、リール一回転毎にリールの基準位置が位置センサを通過したことが検出され、これが主制御回路基板に報告されることによって、実際の基準位置が主制御回路基板で把握、管理されることになる。
次に、本発明が有する効果を説明する。
(1)図7(a)は、以上説明してきたリールユニット20をリール装置に並設したときの正面断面図であり、同図(b)は、比較のために示したユニット支持板が平板な場合の正面断面図である。図7(a)に示すように、本実施形態のリールユニットの並設では、リール回転端面から外部に突出しているリールビス頭及びリールハブ部が、隣接するユニット支持板の凹部に入り込むようにして並設されている。この結果、隣接リールの間隔を狭めることになっており、隣接リール間隔の削減という本発明の課題が、このユニット支持板によって達成されていることを示している。
(2)また、リール回転の安定性、特に片持ち状に支えられたリールの回転遠心力のアンバランス(リールの質量不均一の起因する)に起因するモータ回転軸への曲げモーメントによる回転ぶれの抑制のためには、上記のように一般にモータをリールハブ部に近づけるのが有利であり、ここで説明した「凸型ハブ形状」は、リール内のモータ位置をハブ側に接近させて設定しうる可能性を有している。しかし、従来のようにモータ支持板が平板に限られるとすると、モータの位置はリールハブ部から乖離して回転が不安定になる場合がある。本発明のユニット支持板の構造によれば、モータ取付位置を容易にリールハブ部に近接させ得るので回転の安定性にも効果を発揮する。
(3)さらに、様々な仕様のリールユニットを開発する際に、本発明のユニット支持板の構造は再設計の煩わしさを大幅に減らし多くのメリットをもたらす。
以下、説明の便宜のため、リールユニットの各構成部分のリール回転軸に沿った寸法の関係を数式で表現しておく。
従来のリールユニットでは、図7(b)に示すように、モータ厚みM、回転端面より内部のリールハブ部の幅R、回転端面とユニット支持部材間の距離D(=リール幅W+余裕間隔C)とすると、それらの間の関係は次式で表現できる。
R+M=D …(1)
これに対して、図7(a)に示すように、本発明に係るユニット支持板の構造では、しぼり深さをSとして、R、M、S、Dの間の関係は次式で表される。
R+M+S=D …(2)
a.例えば、リール幅の広いリールユニットを新たに製作をする場合を考えると、従来のユニット構造では、上記の(1)式の表現からも分かるとおり、回転端面とユニット支持部材間の距離Dが変わると、モータ厚みMあるいはリールハブ部の幅Rを変えざるを得なかった。このため、リール幅の違ったリールユニットを提供するような場合に、一度設計したリールハブ部を再利用しようとしても、再設計しなければならないというような煩わしさがあった。
これに対して、本発明に係るユニット支持板の構造では、上記の(2)式の表現から分かるように、例えDが変化してもその変化分をSのみ変えることで対応でき、R+Mはそのままにしておける。
すなわち、新たにリール幅の違うリールユニットの開発・製作をする場合、既存部品の活用が容易で、再設計の煩わしさがほとんどない。
b. 例えばモータ厚みMが薄くなったような場合、従来構造(上記(1)式参照)では、Dを一定とするとRを大きくせざるを得ない。モータ軸を長くしさえすればその他の部分の設計変更は不要に思えるが、これは前述したリール回転の安定性の面で問題があり避ける必要がある。
これに対して、本発明に係るユニット支持板の構造では(上記(2)式参照)、Mが小さくなってもSをその分大きくすれば、DもRも変えなくて良い。すなわち、本発明ではユニット支持板のしぼり深さの変更のみで容易に対応が可能であり、
技術進歩によりモータ厚みが薄くなったようなとき、技術変化への適応性が高いという効果をもつ。
同様にDを一定にしてRを変更した場合も、従来構造ではMを変えざるをえないが、本構造ではMを変えず、しぼり深さSだけで対応できる。
以上述べてきたように、リールハブ部の形状、寸法が変化しても、またモータ厚みが変化しても、結局、ユニット支持板の凹部の深さのみの変更で対応できるので、リールハブ部の設計とモータ等の部品選択を、ある程度別々に切り離しておこなってよく、設計の簡単化がはかれる。また、モータの厚み等に縛られた選択をしなくて良いので部品選択の自由度が広がるという効果もある。
(4)前述したように、新たなリールユニット設計に必要な仕事量が減り、その結果所要時間も短縮されるので、新製品の開発、市場への提供が短期間で可能になり、競争上のメリットを生じる。また、再設計のための仕事量が少なくなると設計開発費も減少し、経済的な新製品の提供に貢献するという効果も生じる。
以上、本発明に係るリールユニットの実施形態とその効果について説明した。ここではスロットマシンへの適用を例にして説明をしてきたが、もちろん本発明の適用はこれに限られるものではなく、パチンコ機など幅広い遊技機への適用が可能であり、また、小型リールユニットに限らず一般のリールユニットにも適応可能である。また、本発明のユニット支持板が有する特徴は、必ずしも上述の「凸型ハブ形状」に限定されることなく、従来からのリール回転端面の内部にリールハブ部が存在する構造で、かつリールハブ部に直接モータ回転軸を嵌合する形式であっても、(3)以下に効果に述べたように、変更に対する柔軟性・適応性を有し様々なメリットをもたらすものである。
従来例のスロットマシンの斜視図。 (a)従来例のリール装置、(b)リールユニットの斜視図、(c)リールユニットの断面図。 (a)従来例1のリールハブ部の断面図、(b)従来例2のリールハブ部の断面面、(c)従来例2のリールユニットを並設した場合の断面図。 本発明に係るスロットマシンの外観斜視図及び前扉を開いた状態での内部正面図。 (a)本発明の第1実施形態に係るリールユニットの斜視図、(b)同図(a)のA−Aでの断面図。 遠心力のアンバランスによるモータ回転軸への曲げモーメントの説明図。 本発明の第1実施形態に係るリールユニットと従来技術によるリールユニットを複数台並設した場合のリール間隔を比較した断面図。
符号の説明
SM…スロットマシン
FP…フロントパネル部
MB…筐体
MRA…主リール装置
RU1,RU2,RU3…主リールユニット
R1,R2,R3…回転リール
FW…表示窓
SRA…副リール装置
SR1,SR2,SR3…副回転リール
SFW…副表示窓
SL…スタートレバー
SB1,SB2,SB3…停止ボタン
MD…メダル投入口
MEX…メダル払出口
TU…メダル受け皿ユニット
MBA…主制御基板アセンブリ
PWU…電源ユニット
HPU…ホッパ装置
SRA…副リール装置
SPL,SPR,SPB…スピーカ
MSU…メダル選別装置
BC…基板収納ケース
CN…基板コネクタ
10…リール装置
15…装置枠体
20…リールユニット
30…リール制御回路基板
60…バックライトユニット
100…リール
101,102…リールリング
103…リング連結部
105…リールテープ
110…アーム部
120…ハブ部
121…ハブボス嵌合穴
122…ハブ突起部
123…リールビス孔
130…リールビス(止めネジ)
200…リールボス(軸受け)
201…モータ軸嵌合穴
202…リール止めネジ穴
203…鍔部
204…突起部嵌合穴
250…イニシャル
251…円板
252…リング
253…ボス嵌合穴
300…駆動部としてのモータ
310…モータ回転軸
320…モータ取付ビス(ビス頭)
400…ユニット支持板
450…モータ取付領域(凹状部、しぼり部)

Claims (3)

  1. 外周面に複数の図柄を配したリールと、このリールを回転駆動する駆動部と、駆動部を支持する支持部材とによってリールユニットを構成し、該リールユニットを回転中心を一致させて複数並設してなる遊技機用のリール装置であって、
    回転リールには、リールの一端側である回転端面に片持ち形状のリールアーム部とリールハブ部とを備え、リールの他端側よりリール内に突入した駆動部の回転軸を、上記リールハブ部の回転中心部に嵌合固定してリールに回転力を伝達するようにし、
    かつ上記駆動部を支持する支持部材を回転リールの他端側に配置した状態で、駆動部の取付部となる領域を、回転リールの他端側の面よりリール内部に位置するように窪ませたことを特徴とする遊技機のリール装置。
  2. 前記リールハブ部は、前記回転リールの回転端面より外部に突出した構造を有することを特徴とする請求項1に記載のリール装置。
  3. 前記支持部材は、前記駆動部の取付部となる領域を形打ち加工又はしぼり加工により窪ませた形状に成形してなることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載のリール装置。
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