JPH0130253Y2 - - Google Patents

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JPH0130253Y2
JPH0130253Y2 JP1982147189U JP14718982U JPH0130253Y2 JP H0130253 Y2 JPH0130253 Y2 JP H0130253Y2 JP 1982147189 U JP1982147189 U JP 1982147189U JP 14718982 U JP14718982 U JP 14718982U JP H0130253 Y2 JPH0130253 Y2 JP H0130253Y2
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JP
Japan
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engine
spring constant
torsion bar
mount
low
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JP1982147189U
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JPS5951613U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、エンジンの取り付け構造に係わ
り、更に詳しくは前輪駆動式横置きエンジンにお
いて、特に車両の低速回転時における振動吸収性
能を向上させたエンジンの取り付け構造に関する
ものである。
〔従来の技術〕
従来の車両のエンジンマウントの構造は、エン
ジンが発生する振動を車体に伝えないために、エ
ンジンマウントラバー、即ちゴム弾性体を介して
車体に支持する構造となつている。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、多気筒エンジンでは、クランク軸の
回転の反動で、エンジンは重心を通り、クランク
軸に平行な軸を中心に回転力を発生する。しかも
一般に、車体には上下方向に曲がる曲げ振動モー
ドがある。したがつて横置エンジンが起こす前記
振動は、この振動モードを励起する振動を車体に
与えるという問題がある。以下この横置エンジン
が前記曲げ振動モードに与える問題点について説
明する。
即ち、従来から使用されているマウントラバー
は、動ばね定数、振動吸収性能をかなり広範囲に
設定することができるので、防振部材として有用
であるが、ばね定数を低く設定するとラバーボリ
ユウームを大きくする必要が生じる。これに対し
て横置エンジンにおいてアイドル回転などの低速
回転時に起る振動は、25〜50Hz程度の範囲のもの
であるので、マウントラバーによつてこの低周波
数振動を緩衝しようとするとラバーボリユームが
増大する。
ラバーボリユームが増加することの問題点の一
つは、排気ガスからの熱伝達、他部材との干渉な
どの影響を受けないで増加するラバーボリユーム
を吸収する場所をエンジンルーム内に確保するこ
とが極めて困難なことである。前記干渉を避けて
低い位置に取り付けると、最低地上高などの高さ
方向の制限を満足するこそが、特に小型車の場合
に困難であるという問題がある。
また別な問題としては、低いばね定数、即ち柔
らかくするとゴムの耐久性が悪くなり、また乗り
心地が悪くなるという問題がある。したがつて従
来の車両では、アイドル回転時には搭乗者に不快
感を与えたり、低周波騒音を発生させるなどの問
題があつた。
この考案は、かかる従来の問題点に着目して案
出したもので、その目的とするところは、横置エ
ンジン車両において、エンジンの重心より前方を
支持するフロントエンジンマウント構造を、アイ
ドル回転などの低回転に起因する振動を効率良く
緩衝ないし吸収すると同時に、高い振動の緩衝能
力も従来と同様に発揮できるようにしたエンジン
の取り付け構造を提供することを目的としてい
る。
〔課題を解決するための手段〕
この考案のエンジン取り付け構造は、以上の目
的を達成するために、横置エンジンの配置位置よ
り前方、且つ横方向に、トーシヨンバーをねじれ
自在に取り付けた低いばね定数の緩衝部材を配置
し、該緩衝部材に前記トーシヨンバーにねじり力
を与えるエンジンマウントブラケツトを凸設し、
該エンジンマウントブラケツトと前記横置エンジ
ンに取り付けたエンジンフツトとを、高いばね定
数のラバーマウントから成る緩衝部材を介して回
動自在に、且つほぼ水平状態にして連結したもの
である。
〔実施例〕
以下添付図面に基づいてこの考案の実施例を説
明する。
第1図及び第2図は、この実施例の前輪駆動式
横置エンジン車に適用したエンジン取り付け構造
の斜視図と平面図とを示し、フロントボデー1の
左右に配したフロントサイドメンバー2の間に横
置エンジン3を配置したものであり、このエンジ
ン3から前方に張り出したエンジンフツト4の先
端には、ラバーマウントから成るばね定数の高い
緩衝部材5を取り付けている。
一方、左右のフロントサイドメンバー2のそれ
ぞれから張り出した梁2′の間には、ばね定数の
低い緩衝部材7を取り付けており、この緩衝部材
7に2本の腕から成るエンジンマウントブラケツ
ト6,6を溶接などの手段で取り付けている。そ
して前記緩衝部材5とエンジンマウントブラケツ
ト6,6とを、ピン13で互いに回転自在に、且
つほぼ水平となるように連結している。他のリヤ
エンジンマウント、ライトサイドエンジンマウン
トは、従来と同様のマウント構造のものを使用し
た。
前記緩衝部材7の詳細及びフロントボデー1に
対するマウント手段を第3図によつて説明する。
第3図において、ばね定数の低い緩衝部材7は、
トーシヨンバー7′と、その周囲と同軸的に取り
囲む外筒8とから成り、前記トーシヨンバー7′
と外筒8とは一方の端部(第3図の右側)で互い
に固着・結合したものである。そして緩衝部材7
は、左右のフロントサイドメンバー2(第1図及
び第2図)から張り出した梁2′にメタルブツシ
ユ9を介して回転自在に架設し、トーシヨンバー
7′の固定端(図の左側)を、梁2′に、固定部材
14によつてフロントボデー1に固定することに
よつてフロントボデー1に取り付けている。
前記外筒8は、トーシヨンバー7′の曲げ剛性
を高め、且つエンジンマウントブラケツト6,6
(第1図)に掛かる荷重を、トーシヨンバー7′を
軸とする回転に変換して前記メタルブツシユ9を
介してトーシヨンバー7′にねじり力を与えるよ
うに作用している。
次いで第4図によつてばね定数の高い緩衝部材
5について説明する。即ち、該緩衝部材5は、外
筒10と内筒11との間に硬質ゴムなどから成
り、高い周波数の振動吸収に必要とするラバーボ
リユームのマウントラバー12を嵌着している。
前記2本のエンジンマウントブラケツト6,6を
緩衝部材5に回転自在に連結する前記ピン13
(第1図)は、内筒11に嵌装している。
以上によつて、エンジン3を、ばね定数の高い
緩衝部材5とばね定数の低い緩衝部材7とを直列
的に結合したフロントマウントによつて、エンジ
ン3の回転によつて起こる振動、即ちトーシヨン
バー7′をねじる方向の振動に対しては、緩衝部
材5及び7によつて振動を吸収させる。またエン
ジンマウントブラケツト6,6とエンジンフツト
4とをほぼ水平に連結しているので、車両の前後
方向の剛性が高くばね定数が低いトーシヨンバー
を使用したことによるエンジンマウント上の問題
を生じる危険はない。
即ちトーシヨンバー7′は、アイドル回転によ
つて起こる低い周波数の振動に対しては、ねじれ
てフロントボデー1への振動伝達抑制効果がある
が振動減衰能が極めて弱く、また共振周波数を有
するので緩衝作用に限度がある。またトーシヨン
バー7′より高いばね定数を有する緩衝部材5は、
高い周波数の振動を吸収して緩衝すると共に、低
い周波数の振動に対しても振動を減衰させるよう
に作用する。したがつて低い振動に対して、緩衝
部材5及びトーシヨンバー7′は、それぞれ単独
では発揮できない高い振動緩衝作用を発揮するこ
とができる。したがつて、小型車に搭載した場合
にも、取り付け位置に制限されることなく、大型
車と同等の振動緩衝力を発揮させることができ
る。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案のエンジン取り付け
構造を構成したので、次の効果を得ることができ
る。
即ち、トーシヨンバーから成る緩衝部材は、フ
ロントボデーの最前部で2本のフロントサイドメ
ンバーを結合するクロスメンバーに平行させて取
り付けることができるので、エンジン回りに取り
付ける各種の部材との干渉なく取り付けることが
できる。
また高いばね定数の緩衝部材は、ラバーボリユ
ームは、高い振動を吸収するのに必要とする大き
さでよいので、エンジンの周辺のエンジンマウン
トに要する場所を特別に確保する必要がなく、当
然最低地上高を満足させることができる。
そして、アイドル回転に対する低い振動に対し
ては、トーシヨンバーとマウントラバーとの協働
作用でそれぞれ単独では得られない緩衝機能を発
揮することができる。
しかしこの考案は、前記のとおりトーシヨンバ
ーから成る緩衝部材に設けた前記エンジンマウン
トブラケツトとエンジンフツトとをほぼ水平に配
置したので、車両前後方向の剛性を高くしてい
る。したがつて、ばね定数の低いトーシヨンバー
を使用したことにより急発進、急停止などの際の
エンジンマウント上の問題を生じる危険はない。
以上によつてアイドル回転による低い振動から
高い振動までの振動に対して、効率よく振動を吸
収することのできるエンジン取り付け構造を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は一実施例によるこの考案のエンジン取
り付け構造の要部斜視図、第2図は第1図の平面
図、第3図は、低いばね定数を有する緩衝部材の
取り付け状態を一途省略記載した示す正面図、第
4図は高いばね定数を有する緩衝部材の断面図で
ある。 3……横置エンジン、4……エンジンフツト、
5……高いばね定数の緩衝部材、6……エンジン
マウントブラケツト、7……低いばね定数の緩衝
部材、7′……トーシヨンバー、13……ピン。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 横置エンジンの配置位置より前方、且つ横方向
    に、トーシヨンバーをねじれ自在に取り付けた低
    いばね定数の緩衝部材を配置し、該緩衝部材に前
    記トーシヨンバーにねじり力を与えるエンジンマ
    ウントブラケツトを凸設し、該エンジンマウント
    ブラケツトと前記横置エンジンに取り付けたエン
    ジンフツトとを、高いばね定数のラバーマウント
    から成る緩衝部材を介して回動自在に、且つほぼ
    水平状態にして連結したエンジンの取り付け構
    造。
JP14718982U 1982-09-30 1982-09-30 エンジンの取り付け構造 Granted JPS5951613U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14718982U JPS5951613U (ja) 1982-09-30 1982-09-30 エンジンの取り付け構造

Applications Claiming Priority (1)

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JP14718982U JPS5951613U (ja) 1982-09-30 1982-09-30 エンジンの取り付け構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5951613U JPS5951613U (ja) 1984-04-05
JPH0130253Y2 true JPH0130253Y2 (ja) 1989-09-14

Family

ID=30327392

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JP14718982U Granted JPS5951613U (ja) 1982-09-30 1982-09-30 エンジンの取り付け構造

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JP (1) JPS5951613U (ja)

Citations (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5611368B2 (ja) * 1977-03-07 1981-03-13
JPS5758596A (en) * 1980-09-25 1982-04-08 Sanshin Ind Co Ltd Propeller unit support structure for outboard engine

Family Cites Families (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5842611Y2 (ja) * 1977-05-27 1983-09-27 ヤンマーディーゼル株式会社 ディ−ゼル機関の燃料噴射弁
JPS6233103Y2 (ja) * 1979-07-06 1987-08-24

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JPS5951613U (ja) 1984-04-05

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