JPH01301918A - 過給機付きエンジンを備えた自動二輪車 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、エンジンの軸出力によって駆動される機械式
の過給機を備えた自動二輪車に関する。

〔従来の技術〕

エンジンのクランク軸によって駆動される機械式の過給
機、いわゆるスーパチャージャーは、ターボ過給機のよ
うな作動遅れが生じることもなく、良好なスロットルレ
スポンスが得られることから、最近、この機械式の過給
機を備えたエンジンを自動二輪車に搭載することが試み
られている。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところで、この過給機はエンジンとエアクリーナとを結
ぶ吸気通路の途中に設ける必要があるが、自動二輪車に
あってはフレーム内の限られた空間部分に、エンジンを
始めとして気化器やエアクリーナ等の吸気系部品が所狭
しと配置されており、特に最近では吸気騒音の低減のた
めエアクリーナが大型化されているため、エアクリーナ
回りのスペースが一段と狭くなる傾向にある。このため
、エアクリーナとエンジンとの間に過給機を配置するこ
とが甚だ難しく、過給機や吸気通路のレイアウトに無理
が生じるといった問題がある。

したがって、本発明は、過給機をエンジンとエアクリー
ナとの間の限られた空間部分に無理なくコンパクトに配
置できる過給機付きエンジンを備えた自動二輪車の提供
を目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

そこで、本発明においては、エアクリーナとエンジンと
を結ぶ吸気通路に、エンジンの軸出力によって駆動され
る機械式の過給機を設置するに当り、この過給機のロー
タを収容するケーシングと上記エアクリーナのハウジン
グとを一体成形したことを特徴としている。

〔作用〕

この構成によれば、過給機がエアクリーナのノ＼ウジン
グ内に一体的に組み込まれるので、過給機とエアクリー
ナとを結ぶ格別な配管類が不要となり、これら過給機と
エアクリーナとを極力近付けてコンパクトに配置できる
。このため、別体の過給機を吸気通路の途中に介装する
場合に比べて、エンジンとエアクリーナとの間の限られ
た空間部分に無理なく配置することができ、レイアウト
的な面でも難がない。

〔実施例〕

以下、本発明を図面に示す一実施例にもとづいて説明す
る。

第３図中符号１はフレームであり、その前端のステアリ
ングヘッドバイブ２にはフロントフォーク３が枢支され
ている。ステアリングヘッドパイプ２には、後方に延び
る一本のメインバイブ４と、下向きに延びるダウンチュ
ーブ５が溶接されており、このメインパイプ４の後端部
には下向きに延びる左右のシートピラーチューブ６が溶
接されている。そして、これらシートピラーチューブ６
とダウンチューブ５との間にエンジン７が支持されてい
る。本実施例のエンジン７は、クランクケース８上に直
立形のシリンダ９を備えた４サイクル単気筒エンジンで
あって、そのクランクケースＢ内にはピストンＩＯによ
って回転駆動されるクランク軸１１を始めとして、歯車
変速機１２の変速軸１３やバランサ軸１４が支持されお
り、このバランサ軸１４はクランク軸１１と等速度で回
転駆動される。

また、シリンダ９に被さるシリンダヘッド１５の後面に
は、吸気口１６が開口されており、この吸気口１６の開
口端にはジヨイント１７を介して気化器１８が接続され
ている。気化器１８の吸気口には他のジヨイント１９を
介してエアクリーナ２０が接続されており、このエアク
リーナ２０はエンジン７の後方であり、かつシート２１
の下方に位置されている。

エアクリーナ２０を形作るハウジング２２は、例えばア
ルミ合金にて鋳造成形されており、第２図に示すように
、左右両側面が開口された箱形のハウジング本体２３と
、このハウジング本体２３の左右開口部を閉塞する左右
の側板２４ａ　、　２４ｂとを備えている。ハウジング
２２の内部空間は板状のエレメント２５によって吸気上
流室２Ｂと吸気下流室２７との二室に前後に区画されて
おり、吸気上流室２６の上面には外気を吸込む吸気ダク
ト２８が設けられている。

なお、左側の側板２４ａはケーシング本体２３に対し着
脱可能に取付けられており、この側板２４ａを取外すこ
とでエレメント２５を側方に引出せるようになっている
。

ところで、エアクリーナ２０から気化器１８を経て吸気
口１６に至る吸気通路２９には、気化器１８とエアクリ
ーナ２０との間に位置して、このエアクリーナ２０に吸
込まれた吸入空気を吸気口１Ｇに圧送する機械式の過給
機３０が設けられている。本実施例の過給機３０は、ス
クリュー状をなす二本のロータ３１を備えた、いわゆる
スクリュー式（リショルム式）の過給機が用いられてい
る。この過給機３０の一方のロータ３１の外周面には、
凹部３２が設けられているとともに、他方のロータ３１
の外周面には図示しない凸部が設けられており、これら
ロータ３１はの凹部３２と凸部とを互いに噛み合わせた
状態で、ケーシング３３内に回転自在に収容されている
。このケーシング３３は第２図に示すように、上記エア
クリーナ２０のハウジング本体２３および右側の側板２
４ｂを一体に延長することで構成され、このハウジング
本体２３の延長部３４の左側開口部は、左側の側板２４
ａとは別体の閉塞板３５にて気密に閉塞されている。そ
して、ハウジング本体２３の延長部３４には、上記エア
クリーナ２０の吸気下流室２フとロータ３１が収容され
たケーシング３３の内部空間とを仕切る仕切り壁３６が
設けられている。この仕切り壁３Ｂにはロータ３１の軸
方向一端側に位置して、吸気下流室２７とケーシング３
３の内部空間とを連通させる吸入口３７が開口されてい
るとともに、延長部３４の端面には上記吸入口３７とは
ロータ３１の軸方向反対側に偏った位置に、吐出口３８
が開口されており、この吐出口３８に上記気化器１８に
連なるジヨイント１９が接続されている。

また、一方のロータ３１の回転軸３９は、側板２４ｂの
延長部４０を貫通して外方に導出されており、この回転
軸３９の導出端と上記バランサ軸１４の一端に夫々固定
したプーリ４１．４２の間には、ベルト４３が巻回され
ている。したがって、過給機３０のロータ３１はバラン
サ軸１４の軸出力によって回転駆動されるとともに、こ
のバランサ軸１４側のプーリ４２は回転軸３９側のプー
リ４１よりも大径に形成されているため、バランサ軸１
４の回転速度は増速されてロータ３１に伝えられるよう
になっている。そして、−方のロータ３１に回転力が伝
わると、二本のロータ３１が噛み合いながら逆方向に回
転するため、ロータ３１の凹部３２とケーシング３３の
内面との間の空間が軸方向に移動していき、上記吸入口
３７から吸込まれた吸入空気が次第に圧縮されつつ吐出
口３８から送り出されるようになっている。

このような構成によれば、バランサ軸１４によってロー
タ３１が回転駆動されると、エアクリーナ２０の吸気下
流室２７内の吸入空気が吸入口３７を通じてケーシンン
グ３３とロータ３１の凹部との間の空間に導かれ、ロー
タ３１の回転に伴う空間の移動により吐出口３８に送ら
れる。そして、この送りの過程で圧縮された吸入空気は
、吐出口３８から気化器１８を通じてエンジン７の吸気
口１Ｂに圧送され、このことにより過給が開始される。

この場合、上記構成においては、エアクリーナ２０のハ
ウジング２２と過給機３０のケーシング３３とが一体化
されているので、過給機３０とエアクリーナ２０とを結
ぶ格別な配管類が不要となり、その分、過給機３０とエ
アクリーナ２０とを接近させてコンパクトに配置するこ
とができる。このため、別体の過給機３０を吸気通路２
９の途中に介装する場合に比べて、気化器１８とエアク
リーナ２０との間の限られた空間部分に無理なく配置す
ることができる利点がある。

なお、上記実施例では、ロータをスクリュー状としたが
、本発明はこれに限らず、例えばまゆ形のロータを組み
合わせたルーツ式の過給機であっても良い。

また、過給機のロータはバランサ軸の軸出力によって駆
動するものに限らず、例えばクランク軸やカム軸の軸出
力によって駆動するようにしても良い。

〔発明の効果〕

以上詳述した本発明によれば、過給機とエアクリーナと
を結ぶ格別な配管類が不要となるので、過給機とエアク
リーナとを接近させてコンパクトに配置することができ
、この過給機をエアクリーナ回りの限られた空間部分に
無理なく配置できる利点がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示し、第１図はエンジンに過
給機を付設した状態を一部断面して示す側面図、第２図
はエアクリーナおよび過給機の断面図、第３図は自動二
輪車の側面図である。 ７・・・エンジン、２０・・・エアクリーナ、２２・・
・ハウジング、２９・・・吸気通路、３０・・・過給機
、３１・・・ロータ、３３・・・ケーシング。 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. エアクリーナとエンジンとを結ぶ吸気通路に、エンジン
   の軸出力によって駆動されるロータを有する機械式の過
   給機を設け、この過給機のロータを収容するケーシング
   と上記エアクリーナのハウジングとを一体成形したこと
   を特徴とする過給機付きエンジンを備えた自動二輪車。