JPH0129887B2 - - Google Patents

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JPH0129887B2
JPH0129887B2 JP59198786A JP19878684A JPH0129887B2 JP H0129887 B2 JPH0129887 B2 JP H0129887B2 JP 59198786 A JP59198786 A JP 59198786A JP 19878684 A JP19878684 A JP 19878684A JP H0129887 B2 JPH0129887 B2 JP H0129887B2
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JP
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regenerated cellulose
conductive
photosensitive plate
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cleaning
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JP59198786A
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Koichi Teranishi
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Unitika Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
<産業上の利用分野> 本発明は、感光板に残存しているトナーを湿度
変化に左右されることなく良好にクリーニングす
ることができ、特に電子写真記録方式による複写
機、フアクシミリ及びプリンター等のクリーナブ
ラシに使用しうるのに好適な導電性再生セルロー
ス系繊維に関するものである。 <従来の技術> 再生セルロース系繊維は、柔軟で、かつ吸湿性
が高いことら、あらゆる分野に使用されており、
特に乾式方式の複写機のクリーナブラシ等に使用
されることは周知である。この乾式電子複写機に
よる複写は、通常感光板を暗所でマイナスに帯電
させる帯電工程、感光板に文字や画像を投影する
露光工程、感光板の潜像にトナーを吸着させて可
視像とする現像工程、感光板に吸着されているト
ナーをコピーペーパーに吸着させる転写工程、転
写されたトナーをコピーペーパーに融着させる定
着工程、感光板に残存するトナーを清掃除去する
クリーニング工程からなり、これらの工程がサイ
クルとして繰り返されて行われる。このうち最終
のクリーニング工程には普通、クリーナブラシが
使用されており、このクリーナブラシを感光板に
接触させながら回転させ、感光板に残存している
トナーを清掃除去する。 しかし、クリーナブラシは、これを感光板に接
触回転しながらクリーニングを行うため感光板あ
るいはブラシに静電気が発生し、感光板に残存す
るトナーが逆に付着し易くなり、クリーニングが
不完全となる結果、画像が不鮮明となり、良好な
複写ができなくなる。この現像は複写機を長時間
使用した場合とか、天候による低湿度下において
特に顕著に見られることである。 このため、再生セルロース系繊維に、カーボン
ブラツク等の導電性フイラーを含有せしめた導電
性再生セルロース系繊維が提案され、使用されて
いる(特公昭56−40349号公報)。 <発明が解決しようとする問題点> しかし、本発明者等が前記導電性再生セルロー
ス系繊維を電子写真記録方式による複写機、フア
クシミリ及びプリンター等のクリーナブラシに使
用することについて種々検討を行つたところ以下
のごとき問題があることが判つた。すなわち、導
電性再生セルロース系繊維は合成繊維に比して水
分の影響を受け易く、、高湿度下で新たなトラブ
ルが発生することである。従来クリーナブラシに
使用される導電性再生セルロース系繊維は長時間
使用等低湿度下でクリーニングが不完全となるこ
とを考慮し、電気比抵抗の小さいものが好ましい
ものとして用いられている。しかし、電子写真方
式による複写機、フアクシミリ及びプリンター等
において、クリーナブラシに電圧を印加して感光
板に残留するトナーを静電的方法でクリーニング
する場合には、例えば20℃、20%RHで電気比抵
抗が109Ω・cmと小さい導電性再生セルロース系
繊維をクリーナブラシに用い、良好にクリーニン
グできるが、これを20℃、85%RHの高湿度下で
使用すると、導電性再出セルロース系繊維の電気
比抵抗は105Ω・cm以下に低下し、導電性が高く
なり過ぎるため、クリーナブラシから感光板に放
電が起こり、感光板を損傷したり、さらに逆転写
が起こり、クリーニングが不完全になる等の障害
が発生する。 本発明者等は上述のごとき従来のクリーナブラ
シに用いる導電性再生セルロース系繊維の新たな
問題を解消するためさらに研究を進めた結果、高
湿度下における感光板の損傷及び逆転写の現像を
防止してクリーニング性を大巾に向上せしめ得る
ことを知見して本発明に到達したものである。 従つて、本発明はクリーナブラシに電圧を印加
して感光板に残留するトナーを静電的にクリーニ
ングする方法においてクリーナブラシの感光板に
接する部分に用いて低湿度域から高湿度域までの
あらゆる湿度雰囲気下において良好なクリーニン
グを行わせるようにする導電性再生セルロース系
繊維を提供することをを技術的課題とするもので
ある。 <問題点を解決するための手段> すなわち、本発明は、導電性微粒子を含有し、
かつ水酸基が疎水性官能基により置換度0.1〜0.5
で置換されており、その電気比抵抗X(Ω・cm)
が次式(1)又は(2)の範囲であることを特徴とする導
電性再生セルロース系繊維である。 H≦0.015の場合 −233.33H+8.5<logX<−366.67H+12 (1) H>0.015の場合 5<logX<6.5 (2) 〔ただしHは、絶対湿度(Kg(H2O)/Kg(か
わき空気))を表す。〕 以下、さらに本発明を詳細に説明する。 まず、本発明の導電性再生セルロース系繊維
は、導電性微粒子を含有し、かつ水酸基が疎水性
官能基により置換度0.1〜0.5で置換されているも
のである。 すなわち、本発明の導電性再生セルロース系繊
維は、導電性微粒子を含有するものであるが、こ
こで使用される導電性微粒子としては、例えばカ
ーボンブラツク、金属粉等があげられ、その粒度
は、柔軟性の点から1.0μ以下のものが好ましい。
また、導電性微粒子の含有量は、後述する疎水性
官能基の置換度との関係で適宜変更し得るが、通
常15〜25重量%とすることが好適である。 そして、本発明の導電性再生セルロース系繊維
は前記条件に加えてその水酸基(−OH基)が疎
水性官能基で置換されていることが必要である。 ここで導電性再生セルロース系繊維の水酸基が
置換される疎水性官能基としては、芳香族アシル
基例えばベンゾイル基、ハロゲン化ベンゾイル
基、アルキルベンゾイル基、ニトロベンゾイル
基、メトキシベンゾイル基、フエニルベンゾイル
基等の他、一般式 (式中のnは0、1、2、3であり、またX1
X2、X3、X4及びX5は、水素原子、ハロゲン原
子、アルキル基、ニトロ基、フエニル基、メトキ
シ基のいずれかである。)で表される基、例えば
メチル基、ベンジル基、ジフエニルメチル基、ト
リフエニルメチル基及びこれらの芳香族誘導体等
があげられる。 なお、本発明の再生セルロース系繊維の水酸基
が置換される疎水性官能基は、前記化合物に限定
されるものでなく、エチル基、イソプロピル基等
の脂肪族アルキル基、脂肪族カルバモイル基、芳
香族カルバモイル基等再生セルロース系繊維の水
酸基より、高い疎水性を与える官能基をも包含す
る。 前記疎水性官能基の置換度は0.1〜0.5である。
ここで置換度とは、セルロースの無水グルコース
1モル当りの数をいう。この場合、疎水性官能基
の置換度が0.1未満では、後述する導電性再生セ
ルロース系繊維の高湿度条件下での電気比抵抗を
所望の範囲とすることができなくなる傾向があ
り、一方置換度が0.5を超えると、導電性再生セ
ルロース系繊維の柔軟性が損なわれるとともに熱
可塑性を有するようになり、このため、クリーナ
ブラシに用いると、フイルミング現象や、長期使
用によるへたり現象が発生してクリーニングが不
良となり、画質が低下するので好ましくない。な
お、疎水性官能基の置換度は、導電性微粒子の含
有量、導電性再生セルロース系繊維を使用する湿
度条件等に応じて、0.1〜0.5の範囲で適宜選択し
得ることはいうまでもない。 かくして、導電性微粒子の含有量と水酸基が置
換される前記電子写真記録方式による複写機、フ
アクシミリ及びプリンター等のクリーナブラシに
使用した場合に高湿度条件下においてもブラシと
感光板への放電や逆転写などによりクリーニング
が不完全となることがなく、良好な記録が行え
る。 さらに、本発明の導電性再生セルロース系繊維
は、その電気比抵抗X(Ω・cm)が絶対湿度H(Kg
(H2O)/Kg(かわき空気))に対して次式(1)又
は(2)の範囲にあることが必要である。 H≦0.015の場合 −233.33H+8.5<logX<−366.67H+12 (1) H>0.015の場合 5<logX<6.5 (2) ここで電気比抵抗とは、10cmの試料に500Vの電
圧を印化して測定した値をいう。 すなわち、H≦0.015の場合、電気比抵抗Xの
対数logXが(−366.67H+12)より大きくなる
と、低湿度下において電気比抵抗は1012Ω・cm以
上となり、これをクリーナブラシに用いた場合に
は、感光板とクリーナブラシの摩擦によつて感光
板が帯電で、感光板に残存するトナーが逆に付着
するとともにブラシにもトナーが付着し、これが
感光体に再付着し、クリーニングが不完全となる
結果、画像が汚れ、良好な複写ができなくなるの
で好ましくない。 一方、電気比抵抗Xの対数logXが(−233.33H
+8.5)より小さくなると、H=0.015、例えば24
℃、80%RHの高湿度下においては、電気比抵抗
は105Ω・cm以下となり、これをクリーナブラシ
に用いた場合には、クリーナブラシから感光板上
に放電し、感光板を損傷したり、逆転写現象など
のトラブルの原因となるので好ましくない。ま
た、H>0.015の場合に、電気比抵抗Xの対数
logXを6.5以上とすると、(1)の電気比抵抗Xの対
数logXが(−366.67H+12)以下とすることがで
きないので好ましくない。一方、電気比抵抗Xの
対数logXを5以下とすると、これをクリーナブ
ラシに用いた場合には、クリーナブラシから感光
板上に放電し、感光板の損傷、逆転写現象などト
ラブルの原因となることは前述した通りである。 上記条件を満足する本発明の導電性再生セルロ
ース系繊維を得るためには、例えば次のような方
法を採用すればよい。まず紡糸原液にカーボンブ
ラツク又は金属粉末を混合し、この紡糸原液に過
剰のアルカリを添加して公知の方法により再生セ
ルロース系繊維とする。次に前記再生セルロース
系繊維を濃度0.1〜1.5のアルカリ水溶液をセルロ
ースの無水グルコース1モルに対して1〜5倍モ
ル量、好ましくは、1.5〜3倍モル量用いて、十
分膨潤せしめた後、疎水性化合物をセルロースの
無水グルコース1モルに対して1〜10倍モル量と
第4級アンモニウム塩又はホスキニウム塩等の相
間移動触媒をセルロースの無水グルコース1モル
に対して0.01〜1倍モル量、好ましくは0.05〜0.4
倍モル量を加えて30〜100℃、好ましくは70〜95
℃で2〜24時間好ましくは3〜6時間反応させ
て、セルロース中の水酸基の一部を疎水性官能基
により置換度0.1〜0.5で置換する。このように反
応した後、酸で中和しアルコール又は水で洗浄
し、脱水、乾燥することにより、本発明の導電性
再生セルロース系繊維が得られる。なお、柔軟性
の点から脱水前に柔軟性の良好な仕上油剤を用い
て処理することが好ましい。 上記本発明の導電性再生セルロース系繊維は、
これを公知の方法により基布に織成又は編成して
基布に立毛した織物又は編物とし、これを紙管、
木管、合成樹脂あるいは金属の管又は棒に貼り付
け、円筒状あるいはベルト状に加工することがで
きる。 この導電性再生セルロース系繊維を用いてクリ
ーナブラシに形成することができる。クリーナブ
ラシの加工に際しては、ブラシの感光板に接する
部分の長さは、3mm〜20mm、好ましくは5mm〜10
mm、またその密度は、20000本/in2〜250000本/
in2、好ましくは50000本/in2〜100000本/in2
することが望ましい。 本発明の再生セルロース系繊維はレーヨン、キ
ユプラ等の繊維でフイラメント又は短繊維のいず
れでもよい。 なお、本発明の導電性再生セルロース系繊維
は、上記の電子写真記録方式による複写機、フア
クシミリ及びプリンター等のクリーナブラシの
他、接触帯電用ブラシ等の一定の導電性を必要と
する部分に使用することもできる。 <実施例> 以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。 実施例 1 ビスコースにカーボンブラツクを添加、混合
し、これを常法に従つて紡糸し、カーボンブラツ
クを含有したレーヨン糸1500d(強力1050g、伸
度19%)を製造した。 次いで、このカーボンブラツクを含有した綛状
のレーヨン糸1Kgを0.78mol/のアルカリ水溶
液20中に室温で40分間浸漬し、セルロースをア
ルカリ化した。続いてテトラメチルアンモニウム
ブロマイド5gとトリフエニルメチルクロライド
1Kgを添加し、これを90℃まで昇温した後、5時
間反応を行つた。反応終了後塩酸で中和し、メチ
ルアルコールで十分洗浄した本発明の導電性レー
ヨン糸を得た。 この導電性レーヨン糸のカーボンブラツク含有
量は18.5重量%であり、水酸基のトリフエニルメ
チル基による置換度は0.2であつた。そしてその
電気比抵抗は20℃、20%RHで7.94×109Ω・cm、
20℃、80%RHで1.58×106Ω・cmであつた。 一方、比較のために、カーボンブラツクを含有
しないレーヨン糸、及びカーボンブラツクを18.5
重量%含有し、水酸基を疎水性官能基で置換して
いないカーボン含有レーヨン糸を製造した。 これらのレーヨン糸を用いて常法により乾式コ
ピー用クリーナブラシを作成し、印加電圧500V
で湿度を変化させ感光板のトナーのクリーニング
性能を調べたところ、第1表に示す結果を得た。
【表】 第1表から明らかなように通常のレーヨン糸は
低湿度下及び高湿度下ともにクリーニングが不完
全で感光板の汚れが著しく、一方、カーボンブラ
ツクを含有したレーヨン糸は低湿度下においては
クリーニング性がやや向上するが、高湿度下にお
いてはクリーニングが不完全でこの場合も感光板
の汚れが著しかつた。これに対し、本発明の導電
性レーヨン糸の場合は低湿度下及び高湿度下のい
ずれの湿度条件下においてもクリーニングが完全
に行え、良好な複写が得られた。 実施例 2 カーボンブラツク含有量が16.7重量%の導電性
レーヨン糸を実施例1と同様な方法で得た。この
導電性レーヨンの電気比抵抗は、10℃、20%RH
で1×1011Ω・cm、20℃、60%RHで8.7×107Ω・
cm、30℃、85%RHで3.2×105Ω×cmであつた。 このレーヨン糸を用いて実施例1と同様にして
乾式コピー用クリーナブラシを作成してクリーニ
ング性能を調べたところ、実施例1と同等の結果
が得られた。 <発明の効果> 以上述べたごとく、本発明の導電性再生セルロ
ース系繊維は湿度変化に左右されることなく一定
の電気比抵抗を示すため、電圧を印加して感光板
に残留するトナーを静電的方法によりクリーニン
グするクリーナブラシ等に使用した場合には、低
湿度下において感光板に残存するトナーが逆に付
着し易くなつて、クリーニングが不完全となるこ
とがないのみならず、高湿度下においてもブラシ
から感光板上への放電による感光板の損傷及び逆
転写によるクリーニングの不完全等のトラブルが
発生することがなく、低湿度から高湿度域までの
あらゆる湿度雰囲気下で優れたクリーニング性能
を有し、良好な記録を行うことができる。また、
熱可塑性繊維をクリーナブラシに用いると、感光
板にフイルム状物が凹凸状に付着する、いわゆる
フイルミング現象や、長期使用によるへたり現象
が発生してクリーニングが不良となり、画質が低
下するが、本発明の導電性再生セルロース系繊維
は熱可塑性ではないので、上記欠点を生ずること
がない。特に電子写真記録方式による複写機、フ
アクシミリ及びプリンターの感光板の清掃にこれ
を使用した場合には、品質の高い画像が安定して
得られ、電子写真方式の最大の課題であつたメン
テナンスをフリーにすることができ、その効果は
極めて大である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 導電性微粒子を含有し、かつ水酸基が疎水性
    官能基により置換度0.1〜0.5で置換されており、
    電気比抵抗X(Ω・cm)が次式(1)又は(2)の範囲で
    あることを特徴とする導電性再生セルロース系繊
    維。 H≦0.015の場合 −233.33H+8.5<logX<−366.67H+12 (1) H>0.015の場合 5<logX<6.5 (2) 〔ただしHは、絶対湿度『Kg(H2O)/Kg(か
    わき空気)』を表す。〕
JP19878684A 1984-09-21 1984-09-21 導電性再生セルロ−ス系繊維 Granted JPS6175810A (ja)

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