JP2939764B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は電子写真方式による画像形成装置に関し、特
に感光体表面に付着している親水性物質を除去し、安定
した画像形成を行なうことに係る。
(従来の技術) 第6図は電子写真方式による画像形成装置の概要構成
図を示し、本装置の動作概要を説明すると、ドラム状の
感光体1は矢印方向へ回転し、その際、帯電チャージャ
ー2で感光体表面が一様に帯電される。そして、画像信
号で変調された光が露光部3で像露光して感光体表面上
に静電潜像を形成した後、現像装置4でトナー像を形成
する。
このトナー像は転写チャージャー5でコピー用紙9に
転写された後、該コピー用紙は分離チャージャー6で感
光体1より分離され、定着装置10で定着されハードコピ
ーとなる。一方、転写後の感光体1のトナー像はクリー
ニング装置7で清掃され、除電ランプ8で感光体1は除
電作用を受け、一連の複写工程が終了する。
上記感光体1としては、導電性支持体上にSeないしSe
合金(Se−As,Se−Te,Se−As−Te等)を主体とする光導
電層を設けたもの、酸化亜鉛、硫酸カドミウム等の無機
形光電材料をバインダー中に分散させたもの、ポリ−N
−ビニルカルバゾールとトリニトロフルオレノンあるい
はアゾ顔料などの有機光導電材料を用いたもの(OPC…O
rgnic Photo−Conductor)及び非晶質シリコン系材料を
用いたもの等が一般に用いられている。
そして、感光体1に要求される基本的な特性として
は、 (A)暗所で適切な電位に帯電できること。
(B)暗所において電荷の散逸が少ないこと。
(C)光照射によって速やかに電荷を散逸できること。
などが挙げられる。
更に使用上で要求される特性として、(D)電子写真
プロセスで受ける機械的、化学的な負荷に対して強いこ
とである。
(発明が解決しようとする課題) 上述した感光体に課せられる特性(A)〜(D)の観
点から、例えば、前記非晶質シリコン系感光体について
みると、高い表面硬度を有し、機械的な負荷(現像、転
写、クリーニングの各装置の接触部)に対する耐久性に
優れ光感度も比較的高い。しかし、帯電能が比較的低
く、製造コストが高く、また、化学的な負荷(帯電時の
コロナ放電で生じるO3やNOxあるいはこれらと大気中成
分との複合生成物の暴露)に対して弱く、感光体表面抵
抗が湿度に依存して小さくなり、いわゆる「画像流れ」
といった異常画像を発生してしまうという欠点がある。
また、前記Se系感光体は優れた光感度、帯電能を有し
最も古くから一般的に使用されている。しかし、前記機
械的な負荷に起因する感光体表面に傷が生じ易く、画像
品質上、白スジや黒スジといった異常画像になりやすい
という欠点がある。
ところで、最近では製造コストが安く、環境汚染が少
ない、比較的自由な感光体の設計ができる等の理由によ
り、前記有機系感光体(OPC)が多く使用されるように
なった。しかし、有機材料であるが故に表面硬度が低
く、電子写真プロセスでの機械的な負荷によって感光体
表面が摩耗や傷が発生しやすく、摩耗による帯電電位の
減少、局部的なスジ状の異常画像を発生する原因とな
る。
上記したSe系、OPC系の機械的な耐久性に関する欠点
を解消するために感光体の感光層表面に保護層を設け
て、複写機内外で受ける機械的な負荷に対する耐久性を
改善する手段も提案されている。しかし、感光体を長期
間使用すると、前述した非晶質シリコン系と同様に高湿
化で画像が流れるという問題を発生するということがわ
かった。
画像流れの発生原因としては、大きく分けて、 (ア)帯電等の目的で用いられる帯電チャージャー2に
おけるコロナ放電に繰返しさらされることにより、コロ
ナ放電により発生するオゾンで感光体1の表面が化学的
に劣化、例えば、酸化し親水性に変化する。
(イ)コロナ放電によるオゾンや、正あるいは負イオン
が空気中の水分、炭酸ガス等の不純物と反応し、例え
ば、窒素化合物、カルボキシル基、アルデヒド等を含む
親水性の化合物が形成され、これらが感光体表面に付
着、推積することにより親水性に変化する。
上記(ア)及び(イ)の2つの原因が考えられ、いず
れにしても親水性になった感光体表面に水分が吸着して
表面の2次元方向の抵抗が低下することによって、異常
画像が発生する。
具体的に前記非晶質シリコン系の感光体の場合には上
記原因(ア)が支配的と考えられ、前記感光体表面に保
護層を形成した場合には原因(ア)あるいは原因(イ)
と考えられ、いずれにしても感光体の信頼性に関しては
重要な問題となっている。
本発明は上述したような各種の感光体において、高温
多湿下で画像が流れるという問題を解決し、長期間繰返
し使用しても高い画像品質を常に保つことのできる電子
写真方式による画像形成装置を提供することを目的とす
る。
(課題を解決するための手段) 本発明は前記課題を解決し目的を達成するため、電子
写真方式による画像形成装置において、クリーニング手
段と帯電手段との間における感光体表面に導電性を有す
る一対の部材を接触させ、該導電性を有する一対の部材
の一方に正電圧、他方に負電圧を印加、あるいは一対の
一方または他方にのみ正電圧、または負電圧を印加する
ことによって、前記感光体表面に付着している親水性物
質を除去することを特徴とする。
また、感光体表面に接触する導電性を有する部材は、
フエルト状もしくはブラシ状構造体、磁気ブラシ、弾性
ブレード、弾性ローラで構成される。
(作 用) 本発明は実質的に導電性を有する部材を感光体表面に
常時接触させるか随時接触させるかし、かつ、正電圧ま
たは負電圧あるいは正、負の両電圧を印加することによ
って、感光体表面に付着している親水性物質で、その大
部分を占めるイオンを効果的に取除くことによって、長
期間、安定した良質の画像が得られる。
(実施例) 第1図は本発明の第1の実施例を示し、図は正、負の
両直流電圧を導電性のフエルト状構造体11、ブラシ状構
造体12に印加する例を示すが、交番電圧でも同様であ
る。図中、1〜10は前記第6図の各部装置と同じものを
示し、コピー用紙9から定着装置10への搬送方向が異な
るほかは同じである。
上記導電性のフエルト状構造体11、ブラシ状構造体12
は導電性繊維が用いられる。この導電性繊維としては金
属自身を繊維状に加工したもの、通常の非金属繊維表面
に、メッキ、真空蒸着、スパッタ等の方法で金属を被覆
したもの、繊維表面に導電性微粒子(カーボン、金属粉
等)を分散させた有機層を形成したもの、導電性微粒子
分散重合体をブレンドあるいは多芯複合紡糸したもの、
等があり、体積抵抗としては、1010Ωcm以下であること
が望ましい。
また、繊維の太さとしては5〜15(デニール/フィラ
メント)のものが一般的に使用され、ブラシの密度とし
ては1万〜10万(本/インチ)、ブラシの毛足長さは
1〜10mmが最適である。
導電性フエルト状構造体11は前記導電性繊維が互いに
もつれ合って構成されたシート状もしくはブロック状に
形成され、羊毛繊維のような縮充効果を利用する方法、
織物に他の繊維を針等で外側から突いて植込む方法、ノ
ンウーブンファブリック(不織布)を作成する方法等に
より作成される。
また、導電性ブラシ状構造体12は支持体上にブラシを
形成する繊維を直接固定する方法、ブラシ繊維の織物
(パイル)を支持体上に接着等の方法で固定する方法等
により作成される。この場合のブラシの毛先はブラシ繊
維が切断加工された状態、ループ状態の何れでもよい。
上記導電性のフエルト状構造体、ブラシ状構造体を構
成する導電性繊維として、あるいは導電性繊維以外の構
成要素として触媒活性(吸着能等)を有する繊維を用い
ると、電圧印加との相互作用により感光体表面に付着し
たイオン性物質等よりなる親水性物質をより効率よく除
去することができる。この触媒活性を有する繊維は、繊
維自体に触媒活性を有しているもの、触媒活性を有する
材料をコーティング等の方法で繊維表面に保持させたも
の等、いずれでもよい。例えば、触媒活性を有する金属
(Ni,Pt,Pd,Ag,Au,Ti,V,Cr,Mn,Fe,Co,Sn,W等)を繊維状
に加工したもの、これらの金属繊維をメッキ、真空蒸
着、スパッタ等の方法で繊維表面にコーティングしたも
の等である。
上述した方法で構成された導電性フエルト状構造体11
に正電圧、導電性ブラシ状構造体12に負電圧を印加する
か、またはそのいずれかの構造体11,12の一方にのみ正
電圧、負電圧を印加する。この正、負の電圧は直流電
界、正、負に偏倚された交番電界の何れでもよいが、電
圧の大きさは1〜100V程度の範囲が適切であり、その
正、負の、電界を印加することによって、感光体の表面
に付着しているイオン性の親水性物質が除去される。
上記導電性のフエルト状構造体11、ブラシ状構造体12
は、第1図に示すように、クリーニング装置7から帯電
チャージャー2までの間における感光体1の表面に対向
させて配置されており、感光体1の表面(長軸方向の全
長にわたり)に常時接触させるか、随時に所定の時間間
隔で断続的に接触させるか、感光体表面の長軸方向全長
に接触させずに半分ずつとか、1/N等分ずつ順次全長に
わたり接触するようにして、感光体表面の全表面に接触
させる。
また、導電性のフエルト状構造体11、ブラシ状構造体
12に印加する正、負電圧はこれら構造体が感光体に接触
時、常時印加するか、所定の時間間隔をとって印加する
ようにしてもよい。
次に導電性のフエルト状構造体11とブラシ状構造体12
の各具体例を第2図(a),(b)に示し、その実験結
果についてのべる。
〔導電性フエルト状構造体11の具体例…第2図(a)〕 (a)ステンレス型芯金(10mmφ)に導電性合成繊維
(東レ株式会社製:SA−7)を用いて作成したフエルト
シート(幅30mm,厚さ6mm)をスパイラル状に巻付けて固
定して導電性フエルトローラを形成した。
(b)上記具体例(a)と同様の芯金上に具体的(a)
と同等の導電性合成繊維と繊維表面がスパッタ法により
Ni,Pt,Pd,Ag,Auで夫々被覆されたアクリル繊維(太さ6
デニール/フィラメント)とを2対1の割合で混紡して
作成したフエルトシート(幅30mm,厚さ6mm)をスパイラ
ル状に巻付けて固定して導電性フエルトローラを形成し
た。
(導電性フエルト状構造体11の実験結果) 上記各具体例(a)と(b)に示す導電性フエルトロ
ーラを配設した普通紙複写機を用いて連続画像採取及び
画質の評価を行なった結果を、下表(1)に示す。
画像の評価は5本/mmの解像チャートがコピー用紙9
上で良好に解像しているかを特性値とした。
この実験に際し用いた感光体1は、As/Se系(As=35.
5wt%含有)感光層上にSnO2を抵抗制御剤として分散含
有させたポリウレタン樹脂の保護層を形成させたもので
ある。
また印加電圧は直流電圧、交番電圧による各電界で行
ない直流電界の場合は感光体表面に正、負とも20Vが印
加されるようにした。また、交番電界の場合には周波数
1kHz,Vp−p20V,直流成分として正、負とも20Vが印加さ
れるようにした。また、電界の極性はフエルト状構造体
11に正、ブシ状構造体12に負を印加した。
更に比較例としてフエルト状構造体11を配設しない場
合の評価も同時に行なった。なお、この実験の際に
(a)と(b)の導電性フエルトローラを感光体とリバ
ース方向に回転させ、接触効率を高くした。
上表(1)より明らかなように比較例の場合には、1
万サイクルのコピー後に高温多湿環境下で画像流れが発
生したが、導電性フエルト状構造体により、正または負
の電界を印加した具体例(a),(b)は、直流、交番
いずれの電界にも係わらず、5万サイクルのコピー後で
も画像流れ現象は認められず、安定した画像(二重丸
印)が得られた。
(導電性ブラシ状構造体12の具体例…第2図(b)) (c)ステンレス製の芯金(10mmφ)に導電性合成繊維
(東レ株式会社製:SA−7)を用い、繊維(太さ6デニ
ール/フィラメント),密度(5本/インチ),毛足
長さ(6mm)で、毛先形状をループ状とした導電性ブラ
シローラを形成した。
(d)上記具体例(c)と同様の芯金上に具体例(c)
と同等の導電性合成繊維と繊維表面がスパッタ法により
Ni,Pt,Pd,Ag,Auで夫々被覆されたアクリル繊維(太さ6
デニール/フィラメント)とを2対1の割合で混紡して
作成したパイルを固定して、密度、毛足長さ、毛先形状
は具体例(c)と同様の導電性ブラシローラを作成し
た。
(導電性ブラシ状構造体12の実験結果) 実験に用いた感光体、印加電圧、評価基準は前記具体
例(a),(b)と同じである。本実験例は上記各具体
例(c)と(d)に示す導電性ブラシローラを配設した
普通紙複写機を用いて連続画像採取及び画質の評価を行
なった結果は前記表(1)と同じ結果が得られた。この
場合の比較例として、導電性ブラシ状構造体12を配設し
ない場合の評価も同時に行なっている。
次に前述した感光体表面に付着している親水性物質の
除去の各実施例を第3図ないし第5図により説明する。
第3図は、正、負の電圧(直流または交番)が印加さ
れる磁気ブラシ13,14の第2の実施例を示す。
この磁気ブラシ13,14を形成するための磁性体粒子と
しては、Ni粉、Fe粉、フェライト粉、マグネタイト粉
等、一般的に用いられるもののいずれも使用することが
できる。また、樹脂中に上記磁性体粒子や導電性フィラ
ー等を分散させた構造のものを使用することが出来る。
また、磁気ブラシ13,14を形成するための磁性体粒子
として、例えば、前記Ni粉を用いると、Ni粒子がそれ自
身で磁性を有しているだけでなく、触媒活性(吸着能
等)を有しているため、電圧印加との相互作用により感
光体表面に付着したイオン状物質等よりなる親水性物質
をより効率よく除去できる。
更にそれ自体では磁性を有せず、磁気ブラシを形成す
ることができないが、高い触媒活性を有する金属でも、
上記のような磁性体粒子の表面の少なくとも1部に被覆
して用いれば、Ni粉と同様に高い親水性物質の除去効果
が得られる。そして、このような触媒活性を有する金属
としてはNi以外にPt,Pd,Ag,Au等がある。また、これらN
i等の金属を磁性体粒子の表面の少なくとも1部に被覆
する方法としては、メッキ、真空蒸着、スパッタ等の方
法でコーティングすればよい。また、磁性を有する粒子
の大きさとしては、粒径50〜300μmが最適である。
そして、磁気ブラシ13,14への電圧の印加方法、磁気
ブラシを感光体に接触させる方法は、前記第2図に示す
第1の実施例の具体例と同様であるので説明は省略す
る。
(磁気ブラシ13,14の具体例) (e)平均粒径100μmのフェライト粉末またはNi粉末
を500gずつ磁気ブラシユニット13A,14Aに投入しスリー
ブローラ13R,14Rで撹拌する磁気ブラシ13,14を構成し
た。
(f)平均粒径100μmのフェライト粉末表面にスパッ
タ法によりNi,Pt,Pd,Ag,Auを夫々約2000Åコーティング
したものを500gずつ磁気ブラシユニット13A,14Aに投入
しスリーブローラ13R,14Rで撹拌する磁気ブラシを構成
した。
(磁気ブラシ13,14の実験結果) 実験に用いた感光体、印加電圧、評価基準は前記具体
例(a),(b)と同じである。本実験例は上記各具体
例(e)と(f)に示す磁気ブラシを配設した普通紙複
写機を用いて連続画像採取及び画質の評価を行なった結
果は前記表(1)と同じ結果が得られた。なお、比較例
として磁気ブラシ13,14を配置しない場合の評価も同時
に行なっている。
第4図は、正、負の電圧(直流または交番)が印加さ
れる導電性弾性ブレード15,16の第3の実施例を示す。
この導電性弾性ブレードの構成材料としては、天然護
謨、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン・ブタ
ジエンゴム、ブチルゴム、エチレン・プロピレンゴム、
エチレン酢酸ビニル重合体、クロロプレンゴム、クロロ
スルホン化ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、エピク
ロルヒドリンゴム、ニトリルゴム、ニトリル・イソプレ
ンゴム、アクリルゴム、ウレタンゴム、多硫化ゴム、シ
リコンゴム、フッ素ゴム等の材料、及びその発泡体、及
び各種金属粉、金属酸化物粉、カーボン粉等の導電性フ
ィラーを分散、含有させた導電性弾性材料等が用いられ
る。
また、弾性ブレード中に添加される導電性フィラーと
して、あるいは導電性フィラー以外の添加物として触媒
活性(吸着能等)を有する粒子を用いると電界印加との
相互作用により、感光体表面に付着したイオン状物質等
よりなる親水性物質をより効率よく除去することができ
る。
上記触媒活性の高い材料としては活性炭が良く、これ
は、大きな比表面積と吸着能をもつ多孔質の炭素質物質
である。即ち、木材、鋸切り屑、椰子の実のから、亜
炭、褐炭、泥炭、石炭等の原料を炭化した後、塩化亜
鉛、塩化マグネシウム等の薬品による付活法、水蒸気、
炭酸ガス等のガスによる付活法、等により活性処理を行
なうことによって得られる。
活性炭の代表的な物性としては、比表面積が、800〜1
200m2/g、細孔容積0.2〜2cm2/g、細孔径1〜4mm等であ
る。また、活性炭の化学組成は主として炭素よりなり、
他に水素、酸素、窒素、硫黄や無機成分(硅素、アル
ミ、鉄等)等の微量の不純物を含んでいる。
活性炭は導電性弾性ブレード中に均一に分散させる
か、必要に応じて弾性ブレード表面近傍(感光体への対
接触面)に多量に含有する等の濃度分布とする。
そして、弾性ブレード15,16への電圧の印加方法、弾
性ブレードを感光体に接触させる方法は、前記第2図に
示す第1の実施例の具体例と同様であるので説明を省略
する。
(導電性弾性ブレードの具体例) (g)30×318×3(mm)のシート金型にて導電性弾性
ブレードの下記形成成分からなる混合物を2本ロールに
混練した後、混合物100重量部に対し、架橋剤(2.4−ジ
メチル−2.4−ジータ−シャリ−ブチルパーオキシヘキ
サン:トーレシリコン社製RC−4)を1.5重量部添加
し、1次加硫を170℃/10分間(120kg/cm2)、2次加硫
を200℃/4時間の条件下で、プレス成形し、保持部材15
A,16Aにて固定保持し導電性弾性ブレード15,16を形成し
た。
メチルビニルポリシロキサン 100重量部 カーボン(ケッチェンブラックEC) 8 〃 活性炭粉末 10 〃 乾式シリカ(アエロジル性:R972) 15 〃 石英 20 〃 (h)上記(g)と同等のシート金型にて導電性弾性ブ
レードの下記形成成分からなる混合物を2本ロールにて
混練した後、約4時間位い熟成せしめ、150℃/10分間の
条件でプレス成形し、保持部材15A,16Aにて固定保持し
導電性ブレード15,16を形成した。
ミラセンE−34(TSEIC社:米国) 100重量部 ステアリン酸亜鉛 0.5 〃 ジクミルパーオキサイド 5 〃 カーボンブラック 15 〃 活性炭粉末 10 〃 (導電性弾性ブレード15,16の実験結果) 実験に用いた感光体、印加電圧、評価基準は前記具体
例(a),(b)と同じである。また本実験例は上記各
具体例(g)と(h)に示す導電性弾性ブレードを配設
した普通紙複写機を用いて連続画像採取及び画質の評価
を行なった結果は、表(2)のとおりである。なお、比
較例として導電性弾性ブレード15,16を配設しない場合
の評価も同時に行なっている。
前記表(1)と同様に1万サイクルを境に具体例
(g),(h)では高温多湿環境下において画像流れが
ないが、比較例の場合は画像流れが生じることがわか
る。
次に前記触媒活性の高い材料として、粒子で形成され
る各種金属粉末、金属酸化物粉末等があり、代表的なも
のとして、Ni,Pt,Pd,Ag,Au等がある。以下にこれら金属
粉末を用いない具体例(i)と金属粉末を用いた具体例
(j)を示す。
(i)30×318×3(mm)のシート金型にて導電性弾性
ブレードの下記形成成分からなる混合物を2本ロールに
て混練した後、混合物100重量部に対し、前記(g)と
同様の架橋剤を1.5重量部添加し、1次加硫を170℃/10
分(120kg/cm2)、2次加硫を200℃/4時間の条件下でプ
レス成形し、保持部材15A,16Aで固定保持し、導電性弾
性ブレードを形成した。
メチルビニルポリシロキサン 100重量部 カーボン(ケッチェングブラックEC) 8 〃 乾式シリカ(アエロジル性:R972) 15 〃 石英 20 〃 (j)導電性弾性ブレードの形成成分(i)に金属粉末
Ni,Pt,Pd,Ag,Au(10重量部)の何れかを夫々加え形成し
たものである。代表例としてNi粉末の場合について示す
が、Pt〜Au粉末も同じであるのでこれらは省略する。
メチルビニルポリシロキサン 100重量部 カーボン(ケッチェングブラックEC) 8 〃 Ni粉末(Pt,Pd,Ag,Au粉末がNi粉末に代る) 10 〃 乾式シリカ(アエロジル性:R972) 15 〃 石英 20 〃 (金属粉末混入の導電性弾性ブレードの実験結果) 実験に用いた感光体、印加電圧、評価基準は前記具体
例(a),(b)と同じである。本実験例は上記各具体
例(i)と(j)に示す導電性弾性ブレードを配設した
普通紙複写機を用いて連続画像採取及び画質の評価を行
なった結果は前記表(1)と同じ結果が得られた。な
お、比較例として導電性弾性ブレード15,16を配置しな
い場合の評価も同時に行なっている。
第5図は、正、負の電圧(直流または交番)が印加さ
れる導電性弾性ローラ17,18の第4の実施例を示す。
この導電性弾性ローラ17,18の構成材料としては、前
記第4図の第3の実施例で説明した導電性弾性ブレード
と同様である。したがって、その具体例(k)としての
形成成分は前記具体例(g)と同様であるが、その形成
方法の具体例(k)(l)は次のように行なっている。
(k)予め導電プライマーが塗布されたステンレス製芯
金(6mmφ)上に導電性弾性ローラ形成成分を、1次加
硫を170℃/10分間(120kg/cm2)、2次加硫を200℃/4時
間の条件下でプレス成形し、肉厚6mmの導電性弾性ロー
ラを形成した。
(1)上記具体例(k)と同等の芯金上にカーボン粉末
で導電化処理され、更に活性炭粉末を全重量部に対し5
%含有する肉厚6mmのウレタンフォームによる導電性弾
性ローラを形成した。
また、上記具体例(k),(1)の実験結果も、前記
具体例(g),(h)と同様の結果(前出の表2)が得
られた。なお、実験に用いた感光体、印加電圧、評価基
準は前記具体例(a),(b)と同じである。また、本
実験例は上記具体例(k),(1)に導電性ローラを配
設した普通紙複写機を用いて連続画像採取及び画質の評
価を行なっている。
次に第4の実施例においても、前記第3の実施例(第
4図)でのべた触媒活性の高い材料として、粒子で形成
される各種金属粉末、金属酸化物粉末等、例えばNi,Pt,
Pd,Ag,Au等を用いる。
具体例として上記金属粉末を用いない前記(i)と形
成成分が同じ具体例(m)と、金属粉末を用いた前記
(j)と形成成分が同じ具体例(n)との実験結果を示
すと前記表(1)と同じようになる。
この実験に用いた感光体、印加電圧、評価基準は前記
具体例(a),(b)と同じである。本実験例は上記具
体例(m),(n)に示す導電性弾性ローラを配設した
普通紙複写機を用いて連続画像採取及び画質の評価を行
なった。また比較例として導電性弾性ローラ17,18を配
置しない場合の評価も同時に行なっている。
(発明の効果) 以上説明したように本発明は導電性を有する一対の部
材を感光体表面に接触させ、該導電性を有する一対の部
材に夫々正または負電圧、あるいは一対の一方にのみ
正、または負の電圧を印加することにより、感光体表面
に付着しているイオン性の親水性物質が除去され、長期
間にわたって安定した高画質品質を維持することができ
る。しかも、導電性を有する一対の部材をクリーニング
手段と帯電手段との間における感光体表面に設けてある
ため、導電性を有する一対の部材にトナーが付着するこ
とによるイオン性の親水性物質を除去する機能の低下が
防止され、導電性を有する一対の部材における親水性物
質の除去する機能が安定する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例図、第2図は第1の実施
例の具体例を示す図、第3図ないし第5図は本発明の第
2ないし第4の実施例の各具体例を示す図、第6図は電
子写真方式による画像形成装置の概要構成図である。 1……感光体、2……帯電チャージャー、3……露光
部、4……現像装置、5……転写チャージャー、6……
分離チャージャー、7……クリーニング装置、8……除
電ランプ、9……コピー用紙、10……定着装置、11……
導電性フエルト状構造体、12……導電性ブラシ状構造
体、13,14……磁気ブラシ、13A,14A……磁気ブラシユニ
ット、13R,14R……スリーブローラ、15,16……弾性ブレ
ード、15A,16A……保持部材、17,18……弾性ローラ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 21/10 - 21/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子写真方式による画像形成装置におい
    て、クリーニング手段と帯電手段との間における感光体
    表面に導電性を有する一対の部材を接触させ、該導電性
    を有する一対の部材の一方に正電圧、他方に負電圧を印
    加、あるいは一対の一方または他方にのみ正電圧、また
    は負電圧を印加することによって、前記感光体表面に付
    着している親水性物質を除去することを特徴とする画像
    形成装置。
  2. 【請求項2】感光体表面に接触する導電性を有する部材
    は、フエルト状もしくはブラシ状構造体、磁気ブラシ、
    弾性ブレード、弾性ローラで構成されたことを特徴とす
    る請求項(1)記載の画像形成装置。
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