JPH01291021A - 木質系温水式床暖房パネルおよびその施工方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、温水式床暖房を構築することが好適な木質系
パネルおよびそれを用いた施工方法に関するものである
。

［従来の技術〕 温水式の床暖房は、エネルギーコストが有利であること
などにより、大規模施設はもとより、一般家庭用として
も広く庁及しつつある０例えば、床の建築構造物と一体
に温水配管を敷設し、これに温水を循環させるようにし
たものや、特開昭５９−７７２３１にて知られるように
既に完成している床面上に単に敷設するもの等がある。

［発明が解決しようとする課題］ 従来の床暖房として、既成の床面上に敷設するものがあ
り、簡便であるなどの利点があることから、軽易な床暖
房用として広く用いられている。しかしながら、より一
層完全な床暖房設備を形成するに当っては、床の敷設と
ともに一体化した施工が望まれている。−般的には、根
太と呼ばれる家屋の構造部材の上に床板を敷設するが、
この床板の敷設とともに温水配管をも同時に施工するこ
とが望ましい、これまで知られている同時施工の手段と
しては、床板の内部を貫通するように、あらかじめ温水
配管を一体に組込んだパネルを用意し、これを敷設した
後、それぞれの配管の接続を行ない、温水を循環せしめ
るようにするものがある。この方式によれば、配管の接
続箇所が増大する欠点があるほか、温水配管を組込んで
あるパネルは施工現場での切断が困難であることなどに
より、標準型の他に異形のパネルを用意しておく必要が
あるなど、生産コスト、輸送等の面でも多くの欠点があ
る。

また、上記の欠点の一つである配管の接続箇所を減する
ために、長尺のフレキシブルバイブ、例えば可撓合成樹
脂パイプを床板に設けた溝に埋め込んで行なう方法も知
られているが、直線部分は良いとしてもＵターン部はそ
れに合わせた曲線溝が必要となり、今度はこのためにコ
スト高になるとともに、施工面でも不都合をもたらして
いた。

一方このような曲線部を床板に設けることを省略して長
尺のパイプを敷設しようとすれば、今度は床板の上面側
と床下とを縫うように施工する必要が生じ、施工能率を
著しく減するものとなっていた。

本発明は、長尺の温水配管を用いて、なおかつ施工も簡
便である床暖房パネルであり、また、それを用いた施工
方法である。

［課題を解決するための手段］ 第１図は、本発明の床暖房パネルを示す正面図であり、
第２図は第１図のｘ　−ｘ’断面図である。第３図は第
１図のｘ　−ｘ’断面に相当する他の寅施例な示す断面
図、第４図は平面図である。なお第５図は斜視図である
０図においてｌはパネルベースなあられし木質系の合板
が用いられる。２はＵ字状溝で図示のような幅約３００
ｒｎｍの合板の場合には長手方向に２条設けられる。０
字状溝２の数は図示の例に限定されることなく、基材で
あるパネルベースｌの板幅に応じて適宜設けると良い。

３．３′はパネルベースｌの小口端部に設けた切欠き部
で、パネルベースｌの板厚のほぼ２〜４倍の長さだけＵ
字状溝を切り欠いたものである。なお、第１図、第２図
、第４図、第５図に示した例では、パネルベースの板厚
全部を垂直にカットしているが第３図に示したＸ例では
全部を垂直にカットせずに斜めに力全ットを進めた例で
あり、小口末端近くで板厚全部をカットするようにした
ものである。４および５は雄ざね雌ざねをあられし、仮
同志を並設する場合に通常用いられている一体化手段の
一つであり、本発明においても、これを用いた方が広い
面積の床暖房を行なう場合に有効であるため図示しであ
る。他の手段で一体化あるいは剛性付与が行なわれる場
合には特に必要としない。

０字状溝２は温水配管を埋め込むためのもので、したが
って、その大きさは、使用する温水配管およびパネルベ
ースの板厚簿により決定される。また、切欠き部３の大
きさは長さについては前述したが、幅はＵ字状溝と同様
でも良いが、それよりやや広めにするとよい、これは長
さ方向に継ぎ足して設置する場合、あるいは温水配管の
Ｕターン部を設ける場合に、長さ方向と直角な方向のＵ
字状溝のずれを吸収し、温水配管に無理な力をかけない
ようにするためである。

第６図は、本発明の完成された構成の要部を示す要部断
面図で、パネルベースｌおよびそれに設けた０字状溝２
の全表面側に伝熱金属板６を貼付したものであり、その
ようにして構成されたＵ字状溝２６に温水配管７を設置
した状態をあられしている。伝熱金属板は熱源となる０
字状溝から連続してパネルベースｌの表面に展開されて
いる。８は更にその上に貼付、釘打ちなどにより敷設す
る化粧法合板を参考までに示したものである。

伝熱金属板６は公知のアルミ板などが用いられる。切欠
き部３における伝熱金属板６の構成は、単に０字状溝部
の底部にハサミ等による切り込みを入れておくだけで、
配管に支障を来たすことがなくなるので、パネルベース
全面への貼付が可能であり、伝熱効率を上げることがで
きる。

また、伝熱金属板６は、あらかじめ成形された金属板に
賛えて、熱伝導率の良好な物質による溶射によってパネ
ルベースｌおよび０字状溝２の全表面に形成しても良い
。

第７図、第８図、第９図は、施Ｘ方法を示す説明図で、
第７図は温水配管のＵターン部の設置状況を示した図で
あり、第８図は本発明床暖房パネルを用いた６１間の例
で温水配管の全体をパネルベースの敷設状況とともに示
している。第９図は第８図のＡ部拡大図である。９は建
築構造物である根太を示し、通常は大引ＩＯのうえにそ
の長さ方向が直交する本発明の特徴とする施工方法は、
先ず前イしたパネルベースｌを現場に運び、根太９の長
さ方向と直交するように該パネルベースｌを敷設する。

大きな部屋であれば、パネルベースな順次長さ方向に継
ぎ足して敷設するが壁近くの場所にて温水配管をＵター
ンさせなければならないため、その近辺に温水配管のＵ
ターン部を形成する必要がある。そこで、前述のパネル
ベースｌの一端部を根太９による支持間隔に合せて切断
する。かくして切断されたパネルベースｌ′を今度は表
裏反転せしめ、切欠き部３を先に切断された元のパネル
ベースｌ側の０字状溝に合せて敷設する。こうすること
によって、温水配管７はパネルベースｌ′の床下側に貫
通可能となる。７１はＵターン部で、床下で一つとんだ
次の０字状溝にＵターンする温水配管を示す、温水配管
のＵターン部は２本の根太と反転されたパネルベースｌ
′によりできる床ｆ空間に形成される。

１１は保温材を示し、グラスウール等が用いられる。根
太９の高さは、温水配管７の太さの数倍あるのが一般的
であり、Ｕターン部７！が相互に交差する場合でも容易
にその配管を行なうことができるだけの空間を確保する
ことができる。

なお、本発明のパネルベースは、両端に切欠き部３．３
′を設けた場合に、その使用範囲が拡大するが、パネル
ベースの両生口端部に設けることに限定されるものでは
なく、切り欠き部を一方の端部に設けた部材をも対象と
するものであり、その切欠き部の形状も前述のとおり温
水配管を床下に無理なく貫通させるための目的を達成す
るものであれば良い。

［作　　　用〕 パネルベースの素材は、商業的に流通している規格に会
わせて選択することができ、例えば、長さ１．８２ｍの
定尺のものに０字状溝を形成し、同時に両生口端部に切
欠き部を形成すれば、単一部材で温水Ｘ配管の直線部か
らＵターンが必要となる曲線部まで全て現地加工で可能
となる。なんとなれば、その切断はたとえ伝熱金属板に
アルミ薄板を貼付したものであったとしても、チップソ
ーなどにより捲めて容易に切断できるからである。

根太の支持間隔に合せて端部を切断した本発明の温水式
床暖房パネルは、切断した端部な表裏反転せしめて敷設
することにより、直線部に続くＵターン部を容易に形成
することとなる。このようにして実質的に床板となるパ
ネルベースを順次根太うえに敷設し、固定してゆけば、
床板の敷設と一体化した温水配管がｉＩ能となり、長尺
の配管素材を切断することなく容易に設置することがで
きる。設置の順序は、既に述べたように直線部のパネル
ベースの敷設をまず行ない、長尺の温水配管をその０字
状溝に順次埋設し、壁際にてＵターンさせ次の０字状溝
に埋設する作業を進め次に先に切断した端部のパネルベ
ース１′を反転して敷設していけば良い。

［発明の効果］ 本発明は、以上のように単一部材で全ての温水式床暖房
Ｘ配管を確実に容易に行なうことができるので、部材コ
ストも安価ですみ、多種類の部材に要する管理面での費
用も節減できる。また、長尺の温水×配管を切断するこ
となく行なえるので礪めで信頼性の高い温水式床暖房を
構築することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の床暖房パネルを示す正面図、第２図は
第１図のｘ−ｘ’断面図、第３図は他の実施例を示す第
２図に類する断面図第４図はγ面図、第５図はｉｌｌ視
図、第６図は本発明の完成された構成の要部を示す要部
断面図、第７図は本究明によるパネルの施工状況を示す
説明図、第８図はその字面図、第９図は第８図のＡ部拡
大図である。 ｌ：パネルベース　　　　２：０字状溝３：切欠き部　
　　　　　４：ｔｉざね５；雌ざね　　　　６．２６：
伝熱金屑板７：温水配管　　　　　７１　：　Ｕターン
部８：化粧床台板　　　　　９：根太 ｌＯ：大引　　　　　　　ｌｌ：保温材１２：分岐管 １３：ボイラーからの配管 １４：釘 第１１２ 第　２［２１ 菓　３１￥ｌ 箆　４１２１ 菫Ｓ　図 冨６０ 第　７　口

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 （１）パネルベースの長手方向に温水配管を埋め込むＵ
   字状溝を設けるとともに、その小口 端部には温水配管が表面側から裏面側に貫 通可能な切欠き部を設けた温水式床暖房パ ネル。 （２）温水配管が表面側から裏面側に貫通可能な切欠き
   部をパネルベースの両小口端部に設 けた特許請求の範囲第（１）項記載の温水 式床暖房パネル。 （３）伝熱金属板がＵ字状溝からパネルベース表面上に
   連続して貼付されている特許請求の 範囲第（１）項、第（２）項記載の温水式 床暖房パネル。 （４）伝熱金属板がパネルベースに溶射された物体によ
   り形成されている特許請求の範囲第 （３）項記載の温水式床暖房パネル。 （５）特許請求の範囲第（１）項〜第（４）項記載の温
   水式床暖房パネルを、家屋構造体で ある根太上に設置するに際し、パネルベー スの端部を根太の支持間隔に合せて切断し この切断した端部を表裏反転せしめ、切欠 き部を切断されたパネルベースのＵ字状溝 に合せて敷設し、温水配管を実質上の床板 となるパネルベースの表面側から床下側に 無理なく貫通させるようにした温水式床暖 房パネルの施工方法。