JPH012873A - 研磨用糸状成形物およびその製造方法 - Google Patents

研磨用糸状成形物およびその製造方法

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JPH012873A
JPH012873A JP62-315193A JP31519387A JPH012873A JP H012873 A JPH012873 A JP H012873A JP 31519387 A JP31519387 A JP 31519387A JP H012873 A JPH012873 A JP H012873A
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諏佐 友雄
清一 大平
弘之 遠藤
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呉羽化学工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、強靭性、耐屈曲疲労性、#温水性、耐薬品性
および成形前−[性に優れた研磨用糸状成形物(−毛)
に関し、さらに詳しくは、特定の範囲の対数粘度(ηi
nh)を有するポリ弗化ビニリデン系樹脂と研磨用砥粒
々の組成物から糸状に成形してなる研磨性および耐久性
に優れた研磨用糸状成形物とその製造方法に関する。
従来の技術 工業用研磨材の分野において1合成樹脂に研磨用砥粒を
混合分散させた糸状成形物を研磨材として使用すること
は、よく知られた技術である。
糸状研磨材用の合成樹脂材料としては、ナイロン6、ナ
イロン66、およびそれらの共重合体等のポリアミドが
主流であり、その外にポリエチレンテレフタレー) (
PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、お
よびそれらの共重合体等のポリエステル、さらにはこれ
らの混合物などが用いられている。
通常、これらの合成樹脂材料に各種の研磨用砥粒を混合
したものを糸状に成形し、この糸状成形物をJねて研磨
ブラシとして使用している。
ところで、研磨用糸状成形物(以下、「糸状研磨材」と
もいう)を用いて、金属表面を研磨する場合、研磨によ
って発生する摩擦熱を除去し、かつ、研磨面を清すに保
つために、温水あるいは酸性温水を研磨面に注ぎながら
作業を行なっている。
ところが、従来のポリアミドを主成分とする糸状研磨材
は、ポリアミド自体の有する吸水性のため、研磨作業中
に吸水して膨潤し、柔軟化して研磨性が低下すると共に
、特に酸性温水により劣化し易く、折れる割合(折損率
)が高くなる。このように、ポリアミド系糸状研磨材は
1通常の研磨作業条件下において研磨性が甚だしく低ド
し、しかも耐久性に劣るという欠点がある。
そこで、このようなポリアミド系糸状研磨材の研磨作業
中における状態変化に合せて、研磨ブラシの回転数を増
したり、あるいは研磨性を上げるため押圧力を強めるな
どの煩雑な操作をする必要がある。
一方、ポリエステル系糸状研磨材は、ポリアミド系糸状
研磨材に比べて耐水性はあるけれども、PETを使用し
た糸状研磨材では、剛性が高すぎて、研磨性が低く、か
つ長時間使用した場合にはPETが加水分解を受けても
ろくなり、耐久性に劣るという問題がある。PBTを用
いた糸状研磨材は、適度な剛性を持ち、研磨性は高いけ
れども、耐屈曲疲労性に劣り、へたり易いため、やはり
耐久性に劣り研磨性能が急速に低下するという問題があ
る。
発明が解決しようとする問題点 末完Illの目的は、研磨用砥粒を含有する合成樹脂か
ら糸状に成形した研磨用糸状成形物であって、研磨性に
優れていると共に、耐久性のある研磨用糸状成形物を提
供することにある。
ざらに1本発明の目的は、ポリ弗化ビニリデン系樹脂を
用いて1強靭性、耐屈曲疲労性、耐温水性、耐薬品性お
よび成形加工性が高度にバランスした研磨用糸状成形物
とその製造方法を提供することにある。
本発明名らは、従来技術の有する前記問題点を解決すべ
く鋭意検討した結果、特定の範囲の対数粘度(ηinh
 )を有するポリ弗化ビニリデン系樹脂に、研磨用砥粒
を混合して溶融紡糸することにより、上記目的を達成す
ることができることを見い出し、この知見に基づいて本
発明を完成するに至った。
問題点を解決するための手段 すなわち、本発明の22旨は、 (1)対数粘度(ηinh)が0.9〜1.4の範囲に
あるポリ弗化ビニリデン系樹脂95〜70容;翳%と研
磨用砥粒5〜30容¥%とからなる組成物を糸状に成形
してなる研磨用糸状成形物、および(2)対数粘度(η
inh)が0.9〜1.4の範囲にあるポリ弗化ビニリ
デン系樹脂95〜70容jlt%と研磨用砥粒5〜30
容量%とからなる組成物を溶融紡糸し1次いで100〜
200℃の温度範囲で、延伸倍率2.5倍〜5.5倍、
に延伸することを特徴とする研磨用糸状成形物の製造方
法、にある。
以ド1本発明の構成要素について詳述する。
(ポリ弗化ビニリデン系樹脂) 本発明で用いるポリ弗化ビニリデン系樹脂(以下、rP
VDF系樹脂」という)は、ポリ弗化ビニリデンホモポ
リマーまたは弗化ビニリデンを主体とする共重合体、あ
るいはこれらのいずれかを主体とするブレンド物である
。ここで、共重合体としては、弗化ビニリデンモノマー
70モル%以上と、弗化ビニリデンモノマーと共重合可
能なモノマー、例えば、四弗化エチレン、−塩化三弗化
エチレン、六弗化プロピレン、弗化ビニル等のハロゲン
化ビニル系七ツマー30モル%以下とのJ(重合体であ
って、特に共玉舎七ツマ−を5モル%まで含有した共重
合体が好ましく用いられる。
本発明で使用するPVDF系樹脂全樹脂数粘度(ηin
h )が0.9〜1.4の範囲にあることが必要である
対数粘度(ηinh )は、溶剤としてジメチルホルム
アミドを使用し、PVDF系樹脂全樹脂濃度0.4g/
d立、温度30℃の条件で測定した値である。
本発明において、対数粘度(ηinh )が0.9〜1
.4のPVDF系樹脂全樹脂する理由は、押出性、紡糸
性、延伸性などの成形加工性が優れていると共に、研磨
性に優れた糸状成形物を得ることができるからである。
また、このPVDF系樹脂全樹脂た糸状成形物は、耐水
性、耐酸性、#Ai6曲疲労性などに優れている。
PVD F系樹脂の対数粘度(ηinh )は、0.9
d立/g以上であり、好ましくは1.Od交/g〜1.
3d交/gのものがよく、0.1d交/g未満だと得ら
れる研磨用糸状成形物力くもろくなり、かつ、ボイドの
発生が多いものとなって、破断伸度の低下を招く、逆に
、対数粘度力(t、4dJl/gを越えると溶融成形性
(溶融押出性・溶融紡糸性)が悪くなる。
本発明で用いるPVDF系樹脂全樹脂高融点のものから
低融点のものまである。高融点PVDF系樹脂は、融点
(Tm1)が165℃〜185″Cのものをいい、低融
点PVDF系樹脂とは、融点(Tmz ) 125℃〜
170℃のものをいう、高融点PVDF系樹脂と低融点
PVDF系樹脂との区別は、相対的なものである。
本発明では、対数粘度(ηinh )が0.9〜1.4
(7)PVDF系樹脂全樹脂、高融点PVDF系樹脂を
中独で使用することができるが、高融点PVDF系樹脂
と低融点PVDF系樹脂とのポリマーブレンド物も使用
するができる。このポリマーブレンド物の対数粘度(η
inh )も、0.9〜1.4の範囲内にあることが必
要である。
本発明において、対数粘度(ηinh )が0.9〜1
.4で、かつ高融点PVDF系樹脂を使用する理由は、
成形加工性、研磨性に優れていると共に、繰返疲労性(
折損率)が良好で、ボイドの少ない糸状成形物を得るこ
とができるからである。
高融点PVDF系樹脂と低融点PVDF系樹脂とを混合
して使用する場合には、両者間に、融点に関してF記の
関係が成立するように還択して使用することが好ましい
50℃≧T m 1− T m2≧5℃より好ましくは
、下記の関係式が成立する場合である。
40℃≧T m H−T m 2 ≧10℃高融点PV
DF系樹脂と低融点PVDF;vS樹脂とをポリマーブ
レンドして使用すると、高融点PVDF系樹脂単独使用
の場合と比較して、押出性、紡糸性、延伸性などの成形
加工性がさらに向上し、繰返疲労性(折損率)の改良さ
れた糸状成形物を得ることができる0両者の融点の差が
、小さ過ぎると、ポリマーブレンドによる上記効果が見
られず、逆に大き過ぎると、成形加工性が低下し、また
糸状成形物が柔軟になり過ぎて研磨性に劣るので好まし
くない。
高融点PVDF系樹脂と低融点PVDF系樹脂とのポリ
マーブレンドを使用する場合には、高融点PVDF系樹
脂が100重量%未満〜20重量%以上、好ましくは9
9〜50重騒%、さらに好ましくは80〜50重量%と
、低融点PVDF系樹脂が0重量%を越え〜80重量%
以下、好ましくは50〜1重饅%、さらに好ましくは5
0〜20重間%の割合が適当である。
低融点PVD F系樹脂が80重量%を越えると、糸状
成形物の曲げ硬さ、屈曲回復性、強靭性および研磨性が
低下するので好ましくない、低融点PVDF系樹脂の含
有量が0重量%では、成形加工性が改善されない、低融
点PVD F系樹脂が、1〜50重量%、特に好ましく
は、20〜50.1量%の範囲であると、成形加工性に
優れていると共に、適度の柔軟性が付−テされるため折
損率が小さく、ボイドも少なく、しかも高度の研磨性を
保持した糸状成形物を得ることができる。低融点PVD
F系樹脂が50〜80重量%を占める場合、成形加工性
は良好で、かつ折損率の小さい糸状成形物が得られるが
、延伸時に砥粒子周囲にボイドが発生し易く、外観や耐
久性が低Fする場合がある。
(研磨用砥粒) 本発明で用いる研磨用砥粒としては、ナイロンやポリエ
ステルなど従来の研磨用糸状成形物に用いられてきたも
のであれば使用することができ、特に限定されない、具
体例としては、アルミナ系研磨剤、炭化ケイ素研磨剤、
ジルコニア系研磨剤・天然物系研磨剤が例示され、これ
らを単独着しくは2種以上混合して用いることができる
。研磨用砥粒の粒子径は、JIS−R6001規定で粒
子#60〜500、特に#80〜320が好ましい0粒
子径が#60より大きいと紡糸性や糸状成形物(モノフ
ィラメント)の強靭性の低下が起り、逆に#500より
小さいと研磨性が低下するので好ましくない。
(PVDF系樹脂全樹脂用砥粒の配合)PVDF系樹脂
全樹脂用砥粒の配合割合は、PVDF系樹脂95〜70
容畷%、好ましくは90〜80容間%に対し、研磨用砥
粒5〜30容量%、好ましくは10〜20容量%である
。研磨用砥粒の配合割合が、30容級%を越えると紡糸
時および延伸時に単糸(モノフィラメント〕切れ。
ボイド発生と外観性低下をひき起す、研磨用砥粒の配合
割合が、5容量%より少ないと糸状成形物の研磨性が充
分ではない。
本発明の糸状成形物の製造に際して、PVDF系樹脂全
樹脂用砥粒の混合方法には、特に制限はない、具体例と
しては、■全ての成分を一緒に混合し、ペレット化する
方法、■融点の異なる二種のPVDF系樹脂全樹脂して
ペレット化し、その後に研磨用砥粒を混合してペレット
化する方法、■PVDF系樹脂と研磨用砥粒とを結合さ
せるカップリング剤と研磨用砥粒を混合した後、PVD
F系樹脂全樹脂しペレット化する方法、 +4)PVD
F系樹脂全樹脂に研磨用砥粒を混合してペレット化し1
次いで残りのPVDF系樹脂全樹脂しペレット化する方
法等がある。また、混合ペレットを製造してから溶融紡
糸する方法の他に、PVDF系樹脂全樹脂研磨用砥粒の
混合粉末をそのまま直接紡糸機に導入して溶融紡糸する
こともでき、いずれの方法でもかまわない。
また、PVDF系樹脂全樹脂はPVDF系樹脂全樹脂用
砥粒の組成物には、熱安定剤、酸化防止剤、耐候性安定
剤1着色剤、滑剤、核剤、難燃剤、帯電防止剤、各種の
カップリング剤など通常の添加剤を所望により含有させ
ることができる。
(糸状成形物の製造方法) 糸状成形物の製造は、PVDF系樹脂と研磨用砥粒との
組成物を通常の押出機で溶融紡糸し、冷却した後、高温
下で延伸し、次いで熱固定する方法で行なうことができ
る0本発明においては1通常、200〜300℃の温度
で溶融紡糸し、冷却した後、100〜200℃の温度で
2.5〜5゜5倍に延伸し、次いで60℃以上の温度で
熱固定するのが好ましい。
延伸温度は、100〜200℃、好ましくは、140〜
taO℃である。100℃未満の延伸温度で延伸すると
、延伸時ボイドが発生してもろくなり易く、また、20
0℃を越えると糸が溶断するか、溶断しなくとも強靭性
のあるものが得られない、上記延伸温度にする手段とし
ては、熱媒としてグリセリン等を用いる湿式法、あるい
は熱風、遠赤外線または高周波加熱等の乾式法のいずれ
でもよい。
延伸倍率は、2.5〜5.5倍、好ましくは、2.8〜
4.5倍である。延伸倍率が2.5倍未満の場合には、
糸状成形物にネッキング跡が残り、均一な径を持つ糸に
はならない、延伸倍率が5.5倍を越える場合には、糸
状成形物が研磨用砥粒の周囲から破断したりして、もろ
くなり、研磨性が低下する。
熱固定は、延伸後、60℃以上、好ましくは、60〜1
20℃、特に好ましくは、85℃萌後の温水中で、糸状
成形物を緊張下に保持して行なう、熱固定により、糸状
成形物の剛性や寸法安定性を増大させることができる。
糸状成形物の直径には、特に制限はないが、通常0.1
〜3mmφが適当である。糸状成形物の直径が、O,1
mmφ未満であると研磨性が低下し、3mmφを越える
と成形加工性の低下や研磨性に不均一さが出るため好ま
しくない。
糸状成形物の断面は、円形、楕円形、三角形、四角形及
び円筒形等のいずれでもかまわない。
実施例 以下1本発明を実施例および比較例を挙げて具体的に説
明するが1本発明は、これら実施例のみに限定されるも
のではない。
まず1本発明における融点その他の物性値の測定方法に
ついて説明する。
く融点の測定〉 本発す1におけるPVDF系樹脂の融点(Tm)とは、
次の方法によって測定した値である。
測定機:差動走査型熱量計(DSC−7)(PERKI
N−ELMER社製) 測定方法:試料(粒、′粉体など)約10mgをアルミ
サンプルパンに密封し、これを差動走査型熱量計にセッ
トし、温度を30℃から200℃までlθ℃/分で昇温
し く第一回加熱)、200℃に到達後、直ちに10℃/分
で降温し、30℃到達後直ちに10℃/分で昇温する(
第二回加、8)、この第二回加熱時の結晶融解吸熱のピ
ーク温度を融点(T m )とした。
く繰返疲労性(折損率)〉 測定装置:第1図に示す。
測定方法:径90mmφ、厚さ1.5mmの5US−3
16製円板1に、ri14mmX長さ9mmの切開口2
を設け、長さ約100mmに切った糸サンプル3(直径
1mmφ)14木を通し、折り曲げる0円板の両側に位
置した合計28本の糸サンプルを、5US−316製針
金4で孔5を介して締めつけ、円板に固定する。糸サン
プルを円板端より40mm(d1)長になるように切断
する0次いで、長さ160mmX巾30mmX厚さ1.
5mmの5O5−318板6を、円板端より35mm(
d2)IIして垂直に固定する。その状態で円板を11
00Orpで、室温中、24時間回転させる。その後、
糸サンプル28本中の折れた本数を数え、折損率を求め
る。同一サンプルについて。
3回測定した結果の上限イ1と下限値を示す。
く研eμ〉 測定装置:第2図参照;第1図に示した折損率測定装置
の下部に、60℃の水を入れた5US−31691Jの
箱を設置しである。
1!11定方法:第1図の測定装置で、特に糸サンプル
がパイプヒーター(100VX200 W)8で加熱した60℃の水中に深さ 10mm (d3)浸漬する位置に5US−316製箱
7を設ける。その他は折損率測定方法と同様にし、円板
tlto。
Orpmで24時間回転させる。そして5O3−316
製板6の研磨作業前後の@着を測定し、その差を研磨量
とする。
同一サンプルについて、3回測定した結果の1限偵と下
限値を示す。
く押出性、紡糸性、延伸性ン PVDF系樹脂の成形加工性を示す押出性、紡糸性、延
伸性については、良好O1やや良Δ、不良×の3段階に
より評価した。
押出性:良好(押出された物の表面凹凸および太さ斑と
も良好) やや良(押出された物の表面凹凸および太さ斑ともやや
良) 不良(押出された物の表面凹凸および太さ斑とも不良) 紡糸性:良好(スムーズに引き取り可能)やや良(そっ
と引き取る操作を必要とする) 不良(引き取り時切断し易い) 延伸性:良好(スムーズに高倍率延伸が5r能)やや良
(延伸倍率、延伸温度ともに極めて低くする必要がある
) 不良(延伸時切断し易い) 実施例1および比較例1 対数粘度1.30.融点178℃の高融点ポリ弗化ビニ
リデンホモポリマー70重猜部と、対数粘度1.00.
融点166℃の低融点ポリ弗化ビニリデンコポリマー(
弗化ビニリデン96モル%と四弗化エチレン4モル%と
のコポリマー)30@量部とを混合して得られたポリマ
ーブレンド物(ブレンド物の対数粘度1.20)90容
量%に勾し、これにカップリング剤(3−7ミノプロビ
ルトリエトキシシラン)1.0重琶部で被覆したSiC
1100粒子10容量%を混合して、ペレット化した。
このペレットを2dO℃で溶融紡糸し、50℃温水中で
冷却し、次いで連続して165℃に加熱したグリセリン
浴中で4.0倍に延伸し、ざらに佛騰水中で5%緩和熱
処理(熱固定)して、径1mmφの剛毛を得た。この糸
状成形物は微細なボイドがあるものの強靭な糸であった
一方、比較例として、相対粘度3.2(JISK[1(
1−19??による)の[ナイロン6J100部に−F
記SiC#10Oを10容門%となるように加え、ペレ
ット化した0次いで、このペレットを270℃で溶融紡
糸し、水中で冷却し、95℃の熱水浴にて3.0倍に延
伸して、径1mmφの一県毛を得た。
これらの剛毛について、(p耐酸性、■繰返疲労性(折
損率)、e)研Jg場(温水中)を測定した。
その結果は、第1表の通りである。
耐酸性については 81毛サンプルを第1表に示す条件
で、酸性水溶液に侵清し、その形状がくずれたり、折れ
たりするまでの時間を観察した。
両者とも、押出性、紡糸性、延伸性などの成形加工性は
良好であり、特に差異は認められなかったが、従来のナ
イロン製のポリアミド系糸状研磨材は、耐酸性が極めて
劣悪であるだけではなく。
折損率(耐屈曲疲労性)も高く、耐久性に劣るものであ
った。これに対し、本発明のPVD F系樹脂からなる
研磨用糸状成形物は、#酸性に優れ、折損率も低いだけ
ではなく、研磨量も多く、優れた研磨性を示した。
(以下余白) 実施例2〜5および比較例2〜4 融点が178℃の高融点ポリ弗化ビニリデンホモポリマ
ーで、対数粘度を第2表のように変化させたものを使用
した以外は、実施例1と同様にして糸状成形物(剛毛)
を製造した。各剛℃サンプルについて、押出性、紡糸性
、延伸性などの成形加工性、繰返疲労性、研府量を測定
した。その結果を第2表に示す。
第2表から明らかなように、対数粘度が0.8と小さい
PVDF樹脂を用いた比較例2の糸状成形物は、繰返疲
労性に劣るものであった。逆に、対数粘度が大きいPV
DF樹脂を用いた比較例3〜4の糸状成形物は、押出性
や紡糸性に劣るものであった。これに対し、対数粘度が
0.9〜1゜3のPVDFm脂を用いた本発明の実施例
により得られた糸状成形物は、成形性、耐久性、研磨性
が高度にバランスしたものであった。
(以下余白) 実施例6〜10 高融点PVDF系樹脂としてポリ弗化ビニリデンホモポ
リマー(対数粘度1.30、融点178℃)と、低融点
PVD F系樹脂として弗化ビニリデン(93,5モル
%)と六弗化プロピレン(6,5モル%〕とのコポリマ
ー(対数粘度1.10、融点160℃)を第3表に示す
割合でブレンドした以外は、実施例1と同様にして糸状
成形物(剛毛)を得た。
物性の測定結果を第3表に示す。
第3表から明らかなように、低融点PVDF系樹脂をブ
レンドすると、成形加工性が改善される。また、折損率
も低く抑えることができる。ただ、低融点PVDF系樹
脂の配合割合が60〜80重μ部と多くなると、ボイド
の発生が多くなり、糸状成形品の外観が悪くなる傾向が
見られる。しかし、低融点PVDF系樹脂の配合割合が
高いものも従来のポリアミド系糸状研磨材と比較すると
、優れた研磨性と耐酸性、耐久性を有するものであった
実施例11〜15 高融点ポリ弗化ビニリデンホモポリマー(対数粘度1.
30、融点178℃)と、低融点PVDF系樹脂として
弗化ビニリデン(95モル%)と六弗化プロピレン(5
モル%)とのコポリマー(対数粘度1.07、融点16
6℃)とを、第4表に示す配合割合でブレンドして用い
た以外は、実施例1と同様にして糸状成形物(剛毛)を
得た。
剛Lサンプルについての物性の測定結果は、第4表のと
おりである。
第4表からも明らかなように、低融点PVDF系樹脂の
配合割合が増大すると、成形加工性が改りされる。ただ
、低融点PVDF系樹脂の配合割合が50玉量%を越え
ると、ボイドの発生が多くなり、糸状成形物の外観が悪
くなる傾向が見られた。
(以下余白) 実施例16 高融点ポリ弗化ビニリデンホモポーツマ−(対数粘度1
.20.融点178℃)60重量部と、低融点PVDF
系樹脂として弗化ビニリデン(96モル%)と六弗化プ
ロピレン(4モル%)とのコポリマー(対数粘度1.0
0、融点168℃)40重量部を混合した。このポリマ
ーブレンド物の対数粘度は、1.12であった。カップ
リング剤(3−グリシドキシ、プロピルメトキシシラン
)を上記PVDF系樹脂100重量部に対し1重量部と
、SiC#200を上記PVDF系樹脂90容績%に対
し10容量%となる量とを、メタノール中で撹拌・混合
し、乾燥した。そして、上記PVDF系樹脂と5iC−
カップリング剤混合物をヘンシェルミキサーで撹拌・混
合した0次いで、この混合物をペレット化し、実施例1
と全く同様にして糸状成形物(剛毛)を得た。その剛毛
について、物性を測定した結果は、次のとおりである。
押  出  性              良好O紡
  糸  性              良好0延 
 伸  性              良好O繰返疲
労性(折損率)    O% 研  磨  量            0.03〜0
.08gこのように1本発明の糸状成形物は、成形加工
性、耐久性、研磨性に優れている。
発明の効果 本発明によれば、特定の対数粘度を有するPVDF系樹
脂を糸状研磨材用合成樹脂として使用することにより、
研磨性および耐久性に優れた研磨用糸状成形物を得るこ
とができる。特に、本発明の研磨用糸状成形物は、強靭
性、折損率(耐屈曲疲労性)、耐温水性、耐酸性、耐薬
品性、成形加工性、研磨性等が高度にバランスしている
【図面の簡単な説明】
第1図は糸サンプルの繰返疲労性(折損率〕測定装置を
示す略図であり、第2図は研磨;逢測定装置を示す略図
である。 1.3 U S −31g製円板   2.切開口3、
糸状成形物のサンプル  4.5 U S −318製
針金5、孔            6.3 U S 
−316製板7.3 U S−318製箱     8
.パイプヒーター9、水(60°C) dl  =40mm          d7  =3
5mmd3=10mm 代理人 弁理士  西 川 繁 明 (ほか1名) 箔1図 第  2  図

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)対数粘度(ηinh)が0.9〜1.4の範囲に
    あるポリ弗化ビニリデン系樹脂95〜70容量%と研磨
    用砥粒5〜30容量%とからなる組成物を糸状に成形し
    てなる研磨用糸状成形物。
  2. (2)ポリ弗化ビニリデン系樹脂が、融点165℃〜1
    85℃の高融点(Tm_1)ポリ弗化ビニリデン系樹脂
    である特許請求の範囲第(1)項に記載の研磨用糸状成
    形物。
  3. (3)ポリ弗化ビニリデン系樹脂が、前記高融点(Tm
    _1)ポリ弗化ビニリデン系樹脂と融点125℃〜17
    0℃の低融点(Tm_2)ポリ弗化ビニリデン系樹脂と
    からなり、かつ、両者間に、融点に関して下記の関係式
    が成立する、融点の異なるポリ弗化ビニリデン系樹脂の
    ポリマーブレンド物である特許請求の範囲第(1)項に
    記載の研磨用糸状成形物。 50℃≧Tm_1−Tm_2≧5℃
  4. (4)ポリ弗化ビニリデン系樹脂が、高融点ポリ弗化ビ
    ニリデン系樹脂100重量%未満〜20重量%以上と低
    融点ポリ弗化ビニリデン系樹脂0重量%を越え〜80重
    量%以下とからなるポリマーブレンド物である特許請求
    の範囲第(1)項に記載の研磨用糸状成形物。
  5. (5)糸状成形物が、溶融紡糸後、延伸倍率2.5倍〜
    5.5倍に延伸されたものである特許請求の範囲第(1
    )項に記載の研磨用糸状成形物。
  6. (6)対数粘度(ηinh)が0.9〜1.4の範囲に
    あるポリ弗化ビニリデン系樹脂95〜70容量%と研磨
    用砥粒5〜30容量%とからなる組成物を溶融紡糸し、
    次いで100〜200℃の温度範囲で、延伸倍率2.5
    倍〜5.5倍に延伸することを特徴とする研磨用糸状成
    形物の製造方法。
  7. (7)ポリ弗化ビニリデン系樹脂が、融点165℃〜1
    85℃の高融点(Tm_1)ポリ弗化ビニリデン系樹脂
    である特許請求の範囲第(6)項に記載の研磨用糸状成
    形物の製造方法。
  8. (8)ポリ弗化ビニリデン系樹脂が、前記高融点(Tm
    _1)ポリ弗化ビニリデン系樹脂と融点125℃〜17
    0℃の低融点(Tm_2)ポリ弗化ビニリデン系樹脂と
    からなり、かつ、両者間に、融点に関して下記の関係式
    が成立する、融点の異なるポリ弗化ビニリデン系樹脂の
    ポリマーブレンド物である特許請求の範囲第(6)項に
    記載の研磨用糸状成形物の製造方法。 50℃≧Tm_1−Tm_2≧5℃
  9. (9)ポリ弗化ビニリデン系樹脂が、高融点ポリ弗化ビ
    ニリデン系樹脂100重量%未満〜20重量%以上と低
    融点ポリ弗化ビニリデン系樹脂0重量%を越え〜80重
    量%以下とからなるポリマーブレンド物である特許請求
    の範囲第(6)項に記載の研磨用糸状成形物の製造方法
  10. (10)延伸後、60℃以上の温度で熱固定する特許請
    求の範囲第(6)項に記載の研磨用糸状成形物の製造方
    法。
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