JPH0127959Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、自動車のアームレスト固定構造、特
にアームレストをドアに固定する構造に関するも
のである。

（従来技術） 車両用ドアの室内側には、アームレストが固定
ネジにより固定されているが、従来のアームレス
ト固定構造は、例えば実公昭56−1456号公報に示
されているように、アームレストを単にドアトリ
ム上に載置し、この状態でドアインナパネルに固
定ネジで固定した構造となつているので、アーム
レスト固定ネジの頭部がアームレストから露出し
ており、外観上問題があつた。

（考案の目的） 本考案は、前記従来の課題に鑑み為されたもの
であり、その目的は、アームレストの外観を向上
させることができる自動車のアームレスト固定構
造を提供することにある。

（考案の構成） 本考案の自動車のアームレスト固定構造は、ド
アインナパネルと、該ドアインナパネルを被い、
一部にドアインナハンドル用の開口が形成された
ドアトリムとを備えたドアヘアームレストを固定
する自動車のアームレスト固定構造において、前
記アームレストの一端部は、前記ドアトリム内に
貫通されるとともに、該ドアトリムと前記ドアイ
ンナパネルの間で前記ドアインナハンドル用の開
口の位置まで延長して設けられ、該開口の位置で
ドアインナパネル部材に固定されていることを特
徴とする。

（実施例） 以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明す
る。

第１図には、本考案の実施例によりアームレス
トがドアに固定された状態が示され、第２図に
は、第１図で示したアームレストの外観が示され
ている。更に、第３，４図には、第１図の各断面
が示されている。

第１図に示されているように、ドア１０の室内
側には、アームレスト１２が固定されており、こ
のアームレスト１２は、第２図に示されるよう
に、固定ネジ１４−１〜１４−３により３個所で
固定される。なお、ドア１０には、更にドアイン
ナハンドル１６及びウインドガラス昇降用ハンド
ル１８が設けられている。そして、第３，４図に
示されるように、ドア１０は、ドアインナパネル
２０及び該インナパネル２０を被覆するドアトリ
ム２２から構成されており、また、アームレスト
１２は、その内部が金属製の芯体２４及び発泡ウ
レタン製のクツシヨン体２６で構成され、その外
面がアームレスト表皮２８により被覆されてい
る。以下、固定ネジ１４−１〜１４−３によるア
ームレスト１２の固定について説明する。

まず、第３図を参照して、固定ネジ１４−３に
よるアームレスト１２の固定について説明する。

ドアインナパネル２０は、上記したように、ド
アトリム２２により被覆されているが、固定ネジ
１４−３による固定部３０においては、ドアトリ
ム３０は除去されている。この固定部３０におけ
るドアインナパネル２０の所定個所には、スクリ
ユーグロメツト用開口２０ａが形成されており、
この開口２０ａにスクリユーグロメツト３２が挿
入される。一方、アームレスト１２は、その下方
部分において第３図に示されているように、クツ
シヨン体２６が除去され、これによつて芯体２４
の一部が外部に露出されており、この露出部分に
固定ネジ挿通用の孔２４ａが形成されている。ア
ームレスト固定の際には、まず、グロメツト３２
を上記パネル２０の開口２０ａに挿入して該パネ
ル２０に固定し、次いで、アームレスト１２の芯
体２４の孔２４ａをドア１０上に配置し、この後
ネジ１４−３を室内側から上記孔２４ａを介して
グロメツト３２に螺合させ、以上により、アーム
レスト１２をドア１０に固定する。なお、第３図
においては、固定ネジ１４−３によるアームレス
ト１２の固定について説明したが、固定ネジ１４
−２によるアームレスト１２の固定についても同
様である。このように、固定ネジ１４−２，１４
−３によるアームレスト１２の固定は、該アーム
レスト１２の下部において行われているので、乗
員からこの固定ネジ１４−２，１４−３が見える
ことはない。

次に、第４図に基づいて、固定ネジ１４−１に
よるアームレスト１２の固定について説明する。

前記ドアトリム２２において、ドアインナハン
ドル１６の取付部にはドアインナハンドル用開口
３４が形成されている。また、アームレスト１２
のドア１０に面する部分からは前記芯体２４が突
出して延長部２４ａが形成され、該延長部２４ａ
は、ドアトリム２２を貫通し更に前記ドアインナ
ハンドル用開口３４に伸延している。そして、ド
アインナハンドル用開口３４において、延長部２
４ａは、固定ネジ１４−１によりドアインナパネ
ル２０に固定される。その後、ドアインナハンド
ル用開口３４は、ドアインナハンドル用カバー３
６で隠蔽され、従つて、固定ネジ１４−１の頭部
は、ドアインナハンドル用カバー３６で隠され、
外部に露出することがない。

（考案の効果） 以上説明したように、本考案によれば、アーム
レストの外観を向上させることができ、更に、取
付具、例えば固定ネジ等を覆うキヤツプを不要と
することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例によりアームレストが
ドアに固定された状態を示す外観斜視図、第２図
は第１図で示したアームレストの外観斜視図、第
３図は第１図の−断面図、第４図は第１図の
−断面図である。 １０……ドア、１２……アームレスト、１４−
１〜１４−３……固定ネジ、１６……ドアインナ
ハンドル、２０……ドアインナパネル、２２……
ドアトリム、２４……芯体、２４ａ……延長部、
３４……ドアインナハンドル用開口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ドアインナパネルと、該ドアインナパネルを被
   い、一部にドアインナハンドル用の開口が形成さ
   れたドアトリムとを備えたドアヘアームレストを
   固定する自動車のアームレスト固定構造におい
   て、前記アームレストの一端部は、前記ドアトリ
   ム内に貫通されるとともに、該ドアトリムと前記
   ドアインナパネルの間で前記ドアインナハンドル
   用の開口の位置まで延長して設けられ、該開口の
   位置でドアインナパネル部材に固定されているこ
   とを特徴とする自動車のアームレスト固定構造。