JPH0127732B2

JPH0127732B2 -

Info

Publication number: JPH0127732B2
Application number: JP58002210A
Authority: JP
Inventors: Hidetoshi Sakurai; Goro Sasai
Original assignee: Hitachi Ltd
Current assignee: Hitachi Ltd
Priority date: 1983-01-12
Filing date: 1983-01-12
Publication date: 1989-05-30
Also published as: JPS59129045A

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は電気掃除機に係り、更に詳細には掃除
機本体の下ケース側に集じん部を、上ケース側に
は集じん部の開閉を行なう蓋体を備え、この蓋体
をクランプにより係止させる方式の電気掃除機に
関する。

〔従来の技術〕

従来、電気掃除機において、本体の運搬のため
に、把手部を設けているが、その構成は、別体の
ものをねじ等で取り付けたり、本体ケースの一部
を窪ませて設ける等がほとんどである。

また、電気掃除機の集じんケース（集じん部）
については、掃除機本体ケースに着脱自在に取付
けたものや、掃除機本体を上ケースと下ケースと
に分け、この下ケースの内部に集じん部を設けた
もの（この方式は、通常、集じん部内にろ過フイ
ルタが交換可能に装着される配慮がなされてい
る）がある。これらの方式のうち前者の場合は、
集じんケースそのものが本体ケースにクランプ
（施錠手段）により係止され、また、後者の場合
には、クランプを用いて集じん部の蓋体を掃除機
本体に係止する。

通常このクランプは単に係止のみに係るもので
あるが、集じんケースを着脱自在式に取付けたも
のには、例えば特開昭56−128117号公報に開示さ
れるように集じんケースの上部に把手を形成し、
この把手にクランプの一部を位置させて、クラン
プを把手部の一部と兼用させたものがある。

〔発明が解決しようとする課題〕

前述した如く従来技術のうちで、把手を本体と
別体にしたものは、部品点数、組立工数が増して
コストが高くなり、また本体の一部を窪ませて把
手を形成するものは、金型の成形上、把手部の内
側に穴があくと同時に、把手部の開口端面は、ナ
イフエツジ状となり、危険であるとともに仕上げ
工程が必要となり、コストがかかる。さらに、後
者において、把手部を上下方向に抜いて構成する
場合には、把手端部に、引掛りのためのアンダー
カツト部を設けられないので、運搬時、把手部よ
り、手がすべり抜けて本体が落下しやすく、安全
性に問題がある。

また、掃除機本体と蓋体を係止するクランプ
と、掃除機本体を運搬する把手とを近接して設け
るようにしたものは、把手にクランプが近接して
いると、把手を持つたとき、誤つて、クランプに
手が触れて、蓋体が掃除機本体からはずれてしま
うことがあるので、その対策を講じることが望ま
れる。

この点、前述の特開昭56−128117号公報記載の
掃除機は、クランプの一部が把手を兼用するの
で、部品点数や組立工数を少なくでき、しかも、
掃除機の運搬時には、把手の一部となるクランプ
部位に手が掛かると、掃除機の荷重がクランプ係
止方向に加わるので、運搬時のクランプの誤動作
を防止できる利点がある。

ところで、このようにクランプを把手の一部に
兼用させて、掃除機運搬時に掃除機の荷重をクラ
ンプ係止方向に作用させた場合でも、掃除機運搬
時に、万一、クランプの操作部が室内の家具等に
当つた場合には、操作部に大きな衝撃力Ｆが作用
し、この力ＦがＦに抗する力F_Pの限界を超すと
クランプがはずれることになる。このような事態
は、本体の落下原因となり、より一層の安全性の
配慮が望まれる。

本発明は以上の点に鑑みてなされたもので、そ
の目的とするところは、クランプを把手の一部に
兼用させて、掃除機運搬時の取扱性を向上させ、
且つ掃除機の部品点数及び組立工数を減らして生
産性を高め、しかも掃除機の本体の運搬時に、誤
つてクランプに手を触れたり、家具等にクランプ
がぶつかつても、クランプが従来以上に外れにく
く、且つ万一外れても本体の落下を防止できる安
全性の高い電気掃除機を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的は次のようにして達成される。

以下、本発明の内容を、その理解を容易にする
ため、第２図、第４図及び第６図の実施例の符号
を引用して説明する。

すなわち、本発明は、モータ、コードリール等
を内装する本体ケース１を上ケース１ａと下ケー
ス１ｂとに分け、その下ケース１ｂの前方内部に
集じん部７を設け、これに対応して上ケース１ａ
側には、集じん部７を開閉するための蓋体１２を
前開きが可能となるよう回動自在に取付け、且つ
下ケース１ｂの前面には、運搬時に手の掛かる部
分を残して窪ませた把手部３９を形成すると共
に、上ケース１ａ、下ケース１ｂ及びこれらの上
下ケース１ｂ，１ｂ間のいずれかに、蓋体１２を
係止させるためのクランプ３２を把手部３９に近
接させて回動可能に取付け、且つこのクランプ３２は、第４図のように、そ
の操作部３５を基準にして上部に係止部３３が、
下部に凹状部３６が形成される形状で、クランプ
両側面には、クランプ自身の支点となる回動軸３
４を係止部３３と凹状部３６との間に操作部３５
と近接させて配置し、この回動軸３４を介して、
クランプ３２をばね３８′で付勢しつつ前記クラ
ンプ取付け部位に取付ける構造とし、且つクラン
プ３２は、ばね３８′の力に抗して操作部３５を
押圧させた時には、蓋体１２から離脱する方向に
回動し、操作部３５の押圧力を解除した時には、
蓋体１２と係合する方向に回動するよう設定する
と共に、このクランプ３２の凹状部３６を把手部３９の
内側に取り込んで、この凹状部３６により把手部
３９の引掛り部を構成してなる。

〔作用〕

このような構成よりなる本発明によれば、第４
図のイの状態に示すようにクランプ３２の操作部
３５をばね３８′の力に抗して押圧すると、クラ
ンプ３２は蓋体１２側の係止部（符号１２ｂで示
す部分）から離脱する方向に回動し、また操作部
３５への押圧力を解除すると、クランプ３２は第
４図ロに示す如く蓋体１２と係合する方向に回動
する。この回動は、回動軸３４を支点として行な
われ、また、蓋体１２との係合、離脱は、クラン
プ上部を構成する係止部３３を介して行なわれ
る。

また、掃除機運搬時に把手部３９の窪んだ内側
に手を掛けて掃除機を持つと、クランプ３２の凹
状部３６が把手部３９内側に位置して引掛り部を
担うので、この凹状部３６に指が掛かり、手の滑
り止めの利用をする。また、この凹状部３６に手
を掛けることで、凹状部３６が押さえられ、従つ
て掃除機運搬時には、クランプ操作ができず、ク
ランプに指をかけても外れることなく、蓋体１２
が開放する事態を防止できる。更に、掃除機運搬
時に凹状部３６に指をかけた条件の下で、クラン
プ３２の操作部３５が家具等にぶつかつて衝撃力
Ｆが操作部３５に加つた場合でも、次に述べるよ
うに本発明は従来の把手兼用クランプに較べてク
ランプが外れにくい。

これを第６図に基づき説明する。第６図イは本
発明に係るクランプ、第６図ロは従来例である。
第６図ロのダツシで示す符号は第６図イに対応さ
せたものである。

第６図イの本発明の場合には、掃除機運搬時に
指が凹状部３６に掛かり、この指掛かり部位３６
ａに保持力F_Pが働くが、この時に操作部３５に
外部からの力Ｆが働いた場合、Ｆに抗するための
力F_Pは、 F_P＝l₂／l₁Ｆ …(1) である。ここで、l₁は支点から保持部までの距
離、l₂は支点から操作部までの距離である。一
方、従来の場合にも、クランプに指をかけた状態
で操作部３５′に外部からの力Ｆが働いた場合、
上記同様の力F_Pが働く。

しかして、本発明と従来方式を比較した場合、
従来方式の場合には、クランプの一端３４′を支
点とし、またクランプの指のかかる部分（F_Pの
作用する保持部３６a′）が操作部３５′の近い位
置にあるので、l₁とl₂の距離の差が短く、また、
l₁＜l₂の関係にある。

一方、本発明の場合は、支点となる回動軸３４
が係止部３３と凹状部（保持部）３６との間に位
置して操作部３５と近接しているので、l₁に対し
l₂を充分に短くでき（l₁＞l₂）、l₁とl₂の距離の差を
大きくできる。

従つて、(1)式に基づき本発明と従来例を比較し
た場合、同じF_Pであれば、これに対する許容の
Ｆを本発明の方が大きくでき、それだけ本発明
は、例えば運搬時にクランプ操作部に衝激が加わ
つても従来以上にクランプが外れにくく、この点
における運搬時の耐衝撃性を向上させ、信頼性を
より高めることができる。また、本発明では、ク
ランプ３２の係止対象を上ケース１ａに回動自在
に取付けた蓋体１２となるよう構造的に配慮を旋
したので、万一、クランプ３２が外れたとしても
本体は持つたままの状態となり本体が運搬時に落
下せず安全である。

〔実施例〕

本発明に係る電気掃除機の一実施例を、第１図
ないし第６図を参照して説明する。

第１図は、本発明の一実施例に係る電気掃除機
の斜視図、第２図は、その一部開披断面側面図、
第３図は、その把手部の分解斜視図、第４図の
イ，ロは、その把手部周辺の要部断面図、第５図
は、その蓋体を開いた斜視図、第６図イ，ロは上
記実施例と従来の把手兼用クランプの比較説明図
である。

図中、１は、電気掃除機の外装を形成する本体
ケースで、合成樹脂製の部品である上ケース１ａ
と下ケース１ｂとを、ねじ締結により組合わせて
形成されたものであり、そのねじ締結部分は底部
に位置している。

本体ケース１内には、モータ２や、電源コード
（図示せず）を巻き込み整理するためのコードリ
ール３などが内装されている。

４は、掃除機自体が走行できるように、本体ケ
ース１の下ケース１ｂに回動自在に支持された車
輪、５は同じく走行用のキヤスターである。６
は、本体ケース１の下ケース１ｂの外周に設け
た、ゴムまたは軟質材で形成されたバンパーであ
る。

７は集じんケースであり、不織布、濾布などの
濾材を、合成樹脂製の枠体８に一体的に接合した
濾過面９を有し、その内部は、集じん室７′を形
成している。

そして、前記の濾過面９は、従来の布フイルタ
等と同様の性能を有し、この濾過面９のみでも、
掃除機のごみ捕集機能を十分果しうる細目フイル
タである。１０は、集じんケース７のフランジ部
１１に嵌着されたゴムまたは塩化ビニールなどの
弾性材で形成された気密パツキングで、この気密
パツキング１０により、集じんケース７は、本体
ケース１の下ケース１ｂと、後述の蓋体１２との
間に嵌着されるように配置されるとともに、気密
的に、本体ケース１と下ケース１ｂへ収納され
る。

１２は、集じんケース７の開口部１３に対応し
て開閉動作自在なように配置された蓋体で、回転
軸１４などによつて、本体ース１の上ケース１ａ
に対し前開きが可能なように回動自在に設置され
ている。そして、蓋体１２は、ばね１２′により
開放方向に付勢されており、後述のクランプ３２
の操作時に、蓋体１２は開放されるようになつて
いる。

この蓋体１２の前部には、ホース（図示せず）
を装着する吸込口部１５、この吸込口部１５に連
通し、集じんケース７の内部の集じん室７′と連
通する連通管１６を有する接続部１７が設けてあ
り、また、第４図イに示す１２ｂは、吸込口部１
５の下部に形成された係止部である。

また、その頂壁部には、前壁２８の切込みに差
し込まれるリブ１２ａが形成される。

１８は、使い捨て式の袋状フイルタ（以下、紙
袋という。）であり、濾紙を紙袋に貼り合わせる
などの方法で形成した袋状濾過部１９と、この袋
状濾過部１９に接着などの方法で固着された吸気
口２０を有するボール紙などで形成された取付板
２１とにより構成される。

そして、この紙袋１８は、集じんケース７内
に、集じんケース７に軸止されて回動自在な回転
板２２と、集じんケース７に一体的に設けた係止
突起２３とで、取付板２１を保持することにより
配設されるようになつている。この際、蓋体１２
の接続部１７に設けた接続パツキング２４の働き
で紙袋１８は、気密的に保持されている。さら
に、２５は、吸込口部１５と、連通管１６とを気
密するシールパツキングである。

蓋体１２の後部には、予備の紙袋１８を複数枚
収納する収納部２６が設けてある。収納部２６
は、蓋体１２の頂壁部、すなわちリブ１２ａ、蓋
体１２に一体的に設けた後壁２７、接続部１７に
一体的に設けた前壁２８、および、回動軸２９に
より開閉自在な、収納部開閉蓋（以下、単に開閉
蓋という。）３０とにより形成されている。

そして、開閉蓋３０は、接続部１７に設けた係
止部１７′で係止されるとともに、気密パツキン
グ３１により、集じんケース７の内部と、収納部
２６との気密を保持している。

すなわち、集じんケース７と蓋体１２との気密
は、接続部１７と開閉蓋３０と、集じんケース７
の気密パツキング１０とで行なつている。

３２は、蓋体１２と本体ケース１の下ケース１
ｂとを係止するクランプであつて、第３，４図に
明示するように上部の係止部３３、回動軸３４、
操作部３５、下部の凹状部３６とからなる。操作
部３５は、係止部３３と凹状部３６との間に位置
し、またクランプ３２の支点となる回動軸３４
は、クランプ両側面における係止部３３と凹状部
３６間に操作部３５と近接するようにして配置さ
れる。クランプ３２の回動軸３４は、上ケース１
ａに設けた軸受部３７と、下ケース１ｂに設けた
軸押え３８とで保持される。すなわち、回動軸３
４は、軸押え３８の上に載置され、これを軸受部
３７で押圧しているもので、このようにして、ク
ランプ３２が上下ケース１ａ，１ｂ間に取り付け
られる。なお、クランプ３２の回動軸３４は、上
ケース１ａ側或いは下ケース１ｂ側に設けてもよ
い。

また、クランプ３２は、ばね３８′で蓋体１２
と係合する方向に付勢されている。

さらに、下ケース１ｂには、手の掛かかる部分
を残して窪んだ把手部３９が、一体成形で設けて
あり、前述のクランプ３２の凹状部３６が把手部
３９の内側に面するようにして、下ケース１ｂに
形成された開口部４０に臨ませ、納置するように
なつている。

そして、クランプ３２は、蓋体１２の開放時
に、回動軸３４を中心として回動し、前記開口部
４０より、凹状部３６が突出するようになつてい
る。

しかして、前記クランプ３２の操作部３５の操
作により、係止部３３は、さきに述べた蓋体１２
の係止部１２ｂと係止、あるいは離脱するよう設
定される。

４１は、フイルタの目詰りを表示するダストメ
ータ、４２は、掃除機を持ち運ぶための回動ハン
ドル、４３は、コードリール３の巻き取り操作を
するペダルである。

次に、本実施例の作用、効果について述べる。

実施例の電気掃除機は、通常、第２図に示すご
とく、集じんケース７と紙袋１８とを組み合わせ
て使用する。

この状態でモータ２を運転すると、吸口、延長
管、ホース（以上図示せず）を経て、吸込口部１
５、連通管１６より矢印のごとく含じん気流が紙
袋１８の内部に流入する。この流入したごみは、
袋状濾過部１９により濾過され、ついで、集じん
ケース７の濾過面９で濾過される。

このようにして掃除を続けると、紙袋１８内部
が、ごみでいつぱいになるので、第４図のイのよ
うにクランプ３２を操作して、第５図のように蓋
体１２を開け、紙袋１８を集じんケース７より引
出して捨てたのち、係止部１７′を操作して、開
閉蓋３０を開け、収納部２６より、予備の紙袋１
８を取り出して、集じんケース７に装着し、開閉
蓋３０を閉め、蓋体１２を閉じれば再び掃除を続
けることができる。

次に、掃除機本体の運搬について述べると、回
動ハンドル４２または、把手部３９に手を掛けて
持つが、特に把手部３９を持つ場合には、把手部
３９の窪んだ内側に手を掛けた際、クランプ３２
の凹状部３６に、指が掛り、手の滑り止めの作用
をする。

一方、把手部３９に手を掛けた状態のときに、
誤つて、クランプ３２に手を掛けた場合でも、ク
ランプ３２の凹状部３６を指で支えているので、
クランプ３２が開放することがない。

ここで、クランプ３２に作用する力関係は、発
明の〔作用〕の項でも詳述したように第６図イの
如く操作部３５に外部の力Ｆが作用すると、凹状
部３６の保持部位３６ａにＦに抗する力F_Pが作
用するが、F_PとＦとは、F_P＝l₂／l₁Ｆの関係が成立する。そして、第６図イの力関係を第６図ロの従
来方式と較べた場合、本実施例の如く操作部３５
と回動軸（支点）３４を係止部３３、凹状部３６
間の中間部位に設けた方が、第６図ロのように支
点をクランプ一端に設定した場合よりも、l₁（支
点から保持部までの距離）とl₂（支点から操作部
までの距離）との差を大きくでき、同じF_Pであ
れば、許容される力Ｆは、本実施例の方が大きく
できる。従つて、掃除機運搬時に操作部３５に手
を掛けた場合よりも大きな衝撃力が操作部３５に
加わつた場合でも、クランプが従来以上に外れに
くい構造となる。

したがつて、本実施例によれば、以下の効果を
所期しうる。

(1) 把手部に引掛り部を設けてあるので、掃除機
本体の運搬時に、把手部から、手が滑り抜け
て、前記本体が落下しにくく、安全性が高い。

(2) 把手部の構成は、下ケースと一体に成形し、
引掛り部を、クランプのものと兼用しているた
めに、部品点数も少なくて済み、工数もかから
ず、生産性が良好である。

(3) 把手部に手を掛けて、掃除機本体を運搬する
際に、誤つてクランプを操作しようとしても、
把手部内で、クランプの凹状部を手で押えてい
るために、クランプ操作ができず、クランプが
はずれて、蓋体を開放するということがないの
で、掃除機の取扱性を向上させることができ
る。また、掃除機本体運搬時にクランプ操作部
が家具等にぶつかつて大きな衝撃力が生じて
も、クランプが外れにくく、万一外れたとして
も、蓋体１２が開くだけで本体は落下しないの
で、掃除機の耐衝撃性を高めて信頼性及び安全
性を高めることができる。

〔発明の効果〕本発明によれば、(イ)把手部に引掛り部（凹状
部）のあるクランプの一部を取り込むことで、掃
除機本体の運搬時に、把手部から手が滑り抜けて
本体が落下するような事態を防ぎ運搬時の取扱性
及び安全性を高め、また、(ロ)把手部の構成は、別
部品の把手を用いることなく、下ケースと一体に
成形し、引掛り部を、クランプのものと兼用して
いるために、部品点数も少なくて済み、工数もか
からず、生産性が良好であり、さらに、(ハ)把手部
に手を掛けて、掃除機本体を運搬する際に、誤つ
てクランプを操作しようとしても、把手部内で、
クランプの凹状部を手で押えているために、クラ
ンプ操作ができず、クランプがはずれて、蓋体を
開放するということがないので、運搬時の信頼性
を高め(ニ)しかも、本発明のクランプ操作部、支点
となる回動軸、係止部、凹状部の配置構造によれ
ば、運搬時にクランプ操作部に衝撃が加わつて
も、従来の把手兼用クランプ方式に較べて、これ
に抗する力が７小さくてすみ、クランプが外れに
くい構造にして耐衝撃効果を高め、且つ万一外れ
ても本体の落下は防止でき、運搬時の信頼性及び
安全性を更に向上させる効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例に係る電気掃除機
の斜視図、第２図は、その一部開披断面拡大側面
図、第３図は、その把手部の分解斜視図、第４図
は、その把手部周辺の拡大断面図、第５図は、そ
の蓋体を開いた斜視図、第６図は、上記実施例と
従来の把手兼用クランプを採用した掃除機のクラ
ンプにかかる力関係を示す比較説明図である。１……本体ケース、１ａ……上ケース、１ｂ…
…下ケース、２……モータ、３……コードリー
ル、７……集じん部、１２……蓋体、１２′……
ばね、１２ｂ……係止部、３２……クランプ、３
３……係止部、３４……回動軸、３５……操作
部、３６……凹状部、３７……軸受部、３８……
軸押え、３８′……ばね、３９……把手部、４０
……開口部。

Claims

【特許請求の範囲】１モータ、コードリール等を内装する本体ケー
スを上ケースと下ケースとに分け、その下ケース
の前方内部に集じん部を設け、これに対応して前
記上ケース側には、前記集じん部を開閉するため
の蓋体を前開きが可能となるよう回動自在に取付
け、且つ前記下ケースの前面には、運搬時に手の
掛かる部分を残して窪ませた把手部を形成すると
共に、前記上ケース、下ケース及びこれらの上下
ケース間のいずれかに、前記蓋体を係止させるた
めのクランプを前記把手部に近接させて回動可能
に取付け、且つこのクランプは、その操作部を基
準にして上部に係止部が、下部に凹状部が形成さ
れる形状で、クランプ両側面には、クランプ自身
の支点となる回動軸を前記係止部と凹状部との間
に前記操作部と近接させて配置し、この回動軸を
介して、前記クランプをばねで付勢しつつ前記ク
ランプ取付け部位に取付ける構造とし、且つ前記
クランプは、前記ばねの力に抗して前記操作部を
押圧させた時には、前記蓋体から離脱する方向に
回動し、前記操作部の押圧力を解除した時には、
前記蓋体と係合する方向に回動するよう設定する
と共に、このクランプの凹状部を前記把手部の内
側に取り込んで、この凹状部により前記把手部の
引掛り部を構成してなることを特徴とする電気掃
除機。２特許請求の範囲第１項記載のものにおいて、
前記クランプに配置された凹状部は、そのクラン
プの操作時に、前記把手部の内側から窪み空間に
突出するよう設定してなる電気掃除機。３特許請求の範囲第１項又は第２項記載のもの
において、前記蓋体は、ばねで開放方向へ付勢さ
れて前記上ケースに取付けられ、また、前記クラ
ンプは、その回動軸が前記上、下のケース間の位
置にて、前記上ケースに設けた軸受部と前記下ケ
ースに設けた軸押えとにより支持されてなる電気
掃除機。