JP7151390B2 - 自走式掃除機 - Google Patents

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Description

この発明は、自走式掃除機に関する。
特許文献1は、自走式掃除機を開示する。当該自走式掃除機は、センサーを備える。当該センサーは、本体の外殻が上方から受ける力を検出する。
特許第3632673号公報
しかしながら、特許文献1に記載の自走式掃除機において、本体の外殻は、上方からの力を受けるか導体として機能する。このため、集塵部は、本体の外殻から着脱する必要がある。
この発明は、上述の課題を解決するためになされた。この発明の目的は、集塵部を容易に着脱することができ、本体の上方から受ける力を検出することができる自走式掃除機を供することである。
この発明に係る自走式掃除機は、外殻をなす本体と、本体に設けられ、被清掃面を清掃する清掃手段と、本体に設けられ、本体を移動させる移動手段と、本体の上部に対して着脱自在に設けられた集塵部と、本体の上部において本体に対して開閉自在に設けられ、開いた状態のときは、本体の上方に集塵部を露出させ、閉じた状態のときは、本体の上方から集塵部を遮蔽する蓋体と、本体の端部に対して蓋体の端部を回転自在に連結するヒンジと、本体もしくは蓋体に設けられ、蓋体のヒンジに対向する端部が本体の上部との間に隙間を有するように保持する弾性部材と、本体に設けられ、蓋体が閉じた状態のときに蓋体に作用する鉛直方向の力を検出する蓋体検出センサーと、を備えた自走式掃除機であって、弾性部材は、蓋体の下面に設けられ、蓋体が閉じた状態において集塵部に接触する下端を有し、集塵部が装着されない状態で蓋体が閉じられた場合、弾性部材が下から支持されないために、蓋体が蓋体検出センサーを作動させ、蓋体検出センサーが、集塵部の未装着状態を検出するものである。
この発明によれば、蓋体は、開いた状態のときは、本体の上方に集塵部を露出させる。蓋体は、閉じた状態のときは、本体の上方から集塵部を遮蔽する。蓋体検出センサーは、蓋体が閉じた状態のときに前記蓋体に作用する鉛直方向の力を検出する。このため、集塵部を容易に着脱することができ、本体の上方から受ける力を検出することができる。
実施の形態1における自走式掃除機の平面図である。 実施の形態1における自走式掃除機の底面図である。 実施の形態1における自走式掃除機の縦断面図である。 実施の形態1における自走式掃除機のアジテーターの斜視図である。 実施の形態1における自走式掃除機の被清掃面検出センサーの斜視図である。 実施の形態1の自走式掃除機の縦断面図である。 実施の形態1における自走式掃除機の上カバーが90°開いたときの平面図である。 実施の形態1における自走式掃除機の上カバーが90°開いたときの縦断面図である。 実施の形態1の自走式掃除機の集塵ボックスが装着されないときの縦断面図である。 実施の形態1における自走式掃除機の上カバーが押し下げられたときの縦断面図である。 実施の形態1における自走式掃除機のバンパーに関連する部分の平面図である。 実施の形態1における自走式掃除機のバンパーの作動板付近の縦断面図である。 実施の形態1における自走式掃除機のバンパーが力を受けた時のバンパーの作動板付近の縦断面図である。 実施の形態1における自走式掃除機のバンパーが前方から力を受けたときのバンパーに関連する部分の平面図である。 実施の形態1における自走式掃除機のバンパーが前方右方向から力を受けた時のバンパーに関連する部分の平面図である。 実施の形態1における自走式掃除機の制御ユニットの機能を示すブロック図である。 実施の形態1における自走式掃除機が敷き布団上を前進する際の縦断面図である。 実施の形態1における自走式掃除機が敷き布団の端部を検出する際の縦断面図である。 実施の形態1における自走式掃除機が柔らかい敷き布団上を前進する際の縦断面図である。 実施の形態1における自走式掃除機のバンパーが掛け布団に接触した際の縦断面図である。 実施の形態1における自走式掃除機の上カバーが掛け布団に接触した際の縦断面図である。
この発明を実施するための形態について添付の図面に従って説明する。なお、各図中、同一または相当する部分には同一の符号が付される。当該部分の重複説明は適宜に簡略化ないし省略される。
実施の形態1.
図1は実施の形態1における自走式掃除機の平面図である。図2は実施の形態1における自走式掃除機の底面図である。図3は実施の形態1における自走式掃除機の縦断面図である。本実施の形態では、原則として、自走式掃除機10が水平面に置かれた状態を基準として方向が定義される。
図1の平面図は、水平面に置かれた自走式掃除機10を上方向から見た図である。図1において、紙面上の上下方向は、自走式掃除機の右左方向とされる。紙面上の左方向は、自走式掃除機10の前方向とされる。自走式掃除機10の進行方向は、自走式掃除機10の前方向である。紙面上の右方向は、自走式掃除機10の後方向とされる。例えば、自走式掃除機10は、自走式掃除機10の後方向に向けて後退する。すなわち、自走式掃除機10は、自走式掃除機10の前方向および後方向に移動する。
図2の底面図は、水平面に置かれた自走式掃除機10を下方向から見た図である。図2において、紙面上の上下方向は、自走式掃除機10の左右方向とされる。紙面上の左方向は、自走式掃除機10の前方向とされる。紙面上の右方向は、自走式掃除機10の後方向とされる。
図3の縦断面図は、図1および図2のA-A線における断面図である。図3の縦断面図は、水平面に置かれた自走式掃除機10の縦方向に沿った断面を側方から見た図である。図3において、紙面上の上下方向は、自走式掃除機10の上下方向とされる。紙面上の左方向は、自走式掃除機10の前方向とされる。紙面上の右方向は、自走式掃除機10の後方向とされる。
図1から図3に示されるように、自走式掃除機10は、ボディ20を備える。ボディ20は、自走式掃除機10の外郭をなす。ボディ20は、自走式掃除機10の各種の機器を備える。
例えば、自走式掃除機10は、駆動ユニット30、清掃ユニット40、吸引ユニット50、集塵ユニット60および乾燥ユニット70を備える。
駆動ユニット30は、ボディ20とともにボディ20に設けられた機器も移動させる。
清掃ユニット40は、自走式掃除機10によって掃除される被清掃面のごみを取り込む清掃手段の一例である。例えば、清掃ユニット40は、室内の床面および室内に敷かれた敷き布団の上面等のごみを取り込む。例えば、清掃ユニット40は、ごみとして、塵埃を取り込む。
吸引ユニット50は、清掃ユニット40がごみを取り込むように動作する。具体的には、吸引ユニット50は、空気とともにごみを吸引する。
集塵ユニット60は、ボディ20の上方から着脱自在に設けられる。集塵ユニット60は、清掃ユニット40によって取り込まれたごみを捕集する。集塵ユニット60は、空気を排出する。
乾燥ユニット70は、集塵ユニット60から排出された空気を加熱する。乾燥ユニット70は、加熱した高温の空気を自走式掃除機10の外部へ供給する。
例えば、自走式掃除機10は、制御ユニット80、操作表示ユニット85および電源ユニット90を備える。
制御ユニット80は、駆動ユニット30、清掃ユニット40、吸引ユニット50および乾燥ユニット70を制御する。
操作表示ユニット85は、自走式掃除機10の使用者の操作情報を制御ユニット80に伝えるとともに、制御状況と動作情報とを表示する。
電源ユニット90は、駆動ユニット30、清掃ユニット40、吸引ユニット50、乾燥ユニット70および制御ユニット80に電力を供給する。
図1に示されるように、ボディ20を上方から見た形状は、正方形の四隅を円弧状にし、四辺を湾曲させて真円に近づけた形状である。ボディ20を上方から見た形状は、真円形状でもよい。
ボディ20は、駆動ユニット30、清掃ユニット40、吸引ユニット50、集塵ユニット60、乾燥ユニット70、制御ユニット80、操作表示ユニット85および電源ユニット90を収容する。
例えば、ボディ20は、上カバー21と下ケース22を備える。上カバー21は、ボディ20の上側部分を形成する。下ケース22は、ボディ20の下側部分を形成する。
例えば、上カバー21は、蓋体として、集塵ユニット60を上方から覆うように配置される。上カバー21は、自走式掃除機10の外殻の上部を形成する。上カバー21の上面は、山型の三次元曲面状に形成される。すなわち、自走式掃除機10の上面は、平面視において中央が最も高い凸状に形成される。
下ケース22の底面は、部分的に高さが異なるように形成される。底面22aは、下ケース22の底面の中央部、つまり電源ユニット90の下部である。底面22bは、下ケース22の底面の前方、つまり清掃ユニット40の下部である。底面22bは、底面22aよりも上方に位置する。
駆動ユニット30は、自走式掃除機10が移動するための移動手段の一例である。例えば、自走式掃除機10は、一対の駆動ユニット30を備える。一対の駆動ユニット30は、下ケース22の左側面と右側面とにそれぞれ取り付けられる。一対の駆動ユニット30のそれぞれは、それぞれが左右対称な位置に配置される。
一対の駆動ユニット30の各々は、車輪31、モーター32、ギヤ33およびハウジング34を有する。
車輪31は、被清掃面に接触することで駆動力を発生させる。車輪31は、自走式掃除機10が被清掃面の上を移動するための駆動力を発生させる駆動体の一例である。
モーター32は、車輪31が回転するための動力を供給する。
ギヤ33は、車輪31とモーター32との間に接続される。ギヤ33は、モーター32によって供給される動力を車輪31へ伝達する。ギヤ33は、車輪31の回転数が適切になるようにモーター32の回転数を変換する。
ハウジング34は、車輪31、モーター32およびギヤ33を収容する。ハウジング34は、内部において車輪31を回転自在に支持する。図3に示されるように、ハウジング34は、車輪31の下端が下ケース22の底面22aよりも下方に向けて突出するように車輪31を支持する。
図3に示されるように、車輪31は、上下方向に移動自在に設けられてもよい。例えば、車輪31は、被清掃面の状態に応じて上下方向に移動してもよい。被清掃面が布団の上面である場合、車輪31は、当該布団が柔らかいほど下方へ突出してもよい。自走式掃除機10は、図示されない調節部を備えてもよい。当該調節部により、底面22aを基準とした車輪31の突出量を調節してもよい。車輪31の外周において、被清掃面に対する車輪31の滑りを抑制する軟質材料が設けられてもよい。
清掃ユニット40は、吸込口体41および接続管42を有する。吸込口体41は、ボディ20の前方に一体的に形成される。接続管42は、管状に形成される。接続管42の一端側は、集塵ユニット60と連通する。接続管42の他端側は、吸込口体41に接続される。
吸込口43は、吸込口体41の下側に形成される。つまり、吸込口43は、ボディ20の前方の底面に形成される。吸込口43は、ごみおよび空気を吸い込むための開口である。吸込口43は、底面22aよりも上方にある。
吸込口ガード43aは、吸込口43の下方に着脱可能に設けられる。吸込口ガード43aは、枠体43cとガード体43bを有する。吸込口ガード43aは、吸込口43を左右方向に2つに分割する。
風路41aは、吸込口体41の内部に形成される。風路41aは、吸込口43を介して自走式掃除機10の外部と連通する。風路42aは、接続管42の内部に形成される。風路42bは、風路41aと連通する。風路42aは、風路41aを介して吸込口43と連通する。
清掃ユニット40は、アジテーター44を備えてもよい。アジテーター44は、風路41aに配置される。アジテーター44は、吸込口43の近傍に配置される。アジテーター44は、吸込口体41に対して回転自在に設けられる。アジテーター44の回転方向は、除塵体45が被清掃面において自走式掃除機10の前方から後方に向かう方向に設定される。アジテーター44は、回転することによって被清掃面からごみを掻き上げる。
例えば、清掃ユニット40は、モーター47およびギヤ48を有する。モーター47は、吸込口体41の内部に設けられる。ギヤ48は、モーター47の回転をアジテーター44に伝達する。
吸引ユニット50は、清掃ユニット40の後方に配置される。吸引ユニット50は、ファン51、ダクト52、パッキン52aおよびダクト53を有する。
ファン51は、下ケース22に取り付けられる。ファン51は、ダクト52を介して集塵ユニット60に連通する。ファン51とダクト52とは、パッキン52aによってシールされる。ダクト53は、ファン51の後方と連通する。ファン51は、気流を発生させる。ファン51が気流を発生させると、集塵ユニット60からダクト53に向けて空気が流れる。
集塵ユニット60は、集塵ボックス61および集塵フィルター62を有する。
例えば、集塵ボックス61は、集塵部として、下ケース22の集塵ボックス収容部63に対して着脱自在に設けられる。集塵ボックス61の上部には、着脱用の取っ手61aが設けられる。集塵フィルター62は、集塵ボックス61の内部に対して着脱自在に設けられる。集塵フィルター62は、ごみを捕捉する。
集塵ボックス61は、集塵ボックス収容部63に取り付けられた状態において接続管42の一端側に接続される。すなわち、吸込口体41は、接続管42を介して、集塵ボックス61に接続される。集塵ボックス61の内部の空間は、風路42aに連通する。接続管42と集塵ボックス61とは、パッキン61bによってシールされる。
使用者は、上カバー21を開けることによって、集塵ボックス61を下ケース22の上方へ取り外す。使用者は、集塵ボックス収容部63から取り外された集塵ボックス61から、集塵フィルター62を取り外す。使用者は、集塵ユニット60に捕集されたごみを捨てる。
乾燥ユニット70は、吸引ユニット50の後方に配置される。乾燥ユニット70は、ヒーター71およびヒーターケース72を有する。
ヒーター71は、ヒーターケース72の内部に保持される。ヒーターケース72は、ダクト53に接続される。
温風出口カバー74は、ヒーターケース72の底面に形成される。ヒーターケース72の底面は、自走式掃除機10の底面の一部となる。例えば、温風出口カバー74は、下ケース22の底面22aより下側に突出する。温風出口73は、温風出口カバー74に形成される。温風出口73は、複数の孔を有する。当該複数の孔の各々は、温風出口カバー74の下端から後面に渡る。
空気がファン51によってダクト53を流れると、当該空気は、ヒーターケース72の内部へ送られる。当該空気は、ヒーター71によって加熱される。当該空気は、温風出口73および温風出口カバー74の複数の孔を介して、自走式掃除機10の外部へ送られる。
例えば、ヒーター71は、PTC特性をもつ発熱素子を使用した装置である。PTCは、Positive Temperature Coefficientの略称である。PTCは、正温度係数を意味する。ヒーター71は、自己の温度を制御する機能を有する。例えば、ヒーターケース72の内部へ送られる空気の量に応じて、ヒーター71の発熱素子の電気抵抗が変化する。この際、ヒーターケース72の内部へ送られる空気の量に応じて、ヒーター71の温度が一定の範囲に保たれる。このため、自走式掃除機10から供給される温風の温度は、一定の範囲に保たれる。すなわち、自走式掃除機10は、過度に高温な温風を外部に供給することがない。
例えば、制御ユニット80は、吸引ユニット50の下方に配置される。例えば、操作表示ユニット85は、清掃ユニット40の上方に配置される。例えば、電源ユニット90は、集塵ユニット60の下方に配置される。例えば、電源ユニット90は、下ケース22の底部に取り付けられる。制御ユニット80と操作表示ユニット85と電源ユニット90とは、互いに接続される。
例えば、操作表示ユニット85は、操作表示基板86、動作ボタン87、動作スイッチ87a、上カバー検出スイッチ88、上カバー検出スイッチ用開口88a、表示部89を有する。
操作表示基板86は、動作ボタン87の押下により動作スイッチ87aの状態が変化すると、この情報を電気信号として制御ユニット80に伝える。操作表示基板86は、制御ユニット80からの電気信号を受けて、自走式掃除機10の動作状態に対応した内容を表示部89に表示させる。
例えば、表示部89は、LEDが配列された情報表示装置である。表示部89は、運転モードや運転時の異常状態などを表示する。上カバー検出スイッチ88は、電気接点を開閉する機械式スイッチである。上カバー検出スイッチ88は、蓋体検出センサーとして、上カバー検出スイッチ用開口88aから差し込まれる、上カバー21の検出レバー21dの接触有無を検出する。
例えば、電源ユニット90は、蓄電池91、回路基板92および電源ケース93を有する。回路基板92は、蓄電池91を制御する。例えば、回路基板92は、蓄電池91から供給される電圧および電流の値を制御する。例えば、回路基板92は、蓄電池91の温度を制御する。回路基板92は、蓄電池91を保護する。電源ケース93は、蓄電池91および回路基板92を収容する。
電源ユニット90は、一対の充電端子94を有する。一対の充電端子94は、下ケース22の底面22aから外部へ露出する。一対の充電端子94は、外部の充電器に接続自在に形成される。一対の充電端子94は、充電端子94を介して、外部の充電器から電力を蓄電池91に供給する。一対の充電端子94は、蓄電池91を充電する。例えば、一対の充電端子94は、外部の商用電源等に接続自在に形成されてもよい。
例えば、自走式掃除機10は、複数の被清掃面検出センサー81を備える。複数の被清掃面検出センサー81は、制御ユニット80に接続される。複数の被清掃面検出センサー81は、被清掃面と自走式掃除機10との位置関係を検出する。
例えば、自走式掃除機10は、4つの被清掃面検出センサー81を備える。例えば、4つの被清掃面検出センサー81は、下ケース22の外周部下端に設けられる。例えば、4つの被清掃面検出センサー81は、水平面および鉛直面に対して傾斜した状態で設けられる。
例えば、4つの被清掃面検出センサー81のうちの2つは、下ケース22の外周部下端の前側部分の右寄りと左寄りとにそれぞれ配置される。例えば、残りの2つの被清掃面検出センサー81は、下ケース22の外周部下端の後側部分の右寄りと左寄りとにそれぞれ配置される。複数のセンサーカバー81aの各々は、赤外線を透過する樹脂で形成される。複数のセンサーカバー81aは、下ケース22の外周部下端において、複数の各被清掃面検出センサー81のそれぞれの外側に設けられる。
被清掃面検出センサー81の個数および配置は、限定されない。被清掃面検出センサー81は、被清掃面の状態が検出できる位置に設けられればよい。例えば、被清掃面検出センサー81は、下ケース22の外周部の下端において、前方の中央、後方の中央等に設けられてもよい。
例えば、自走式掃除機10は、バンパー23を備える。バンパー23は、自走式掃除機10の側面方向の障害物を検出するための可動体である。バンパーガイド23aは、下ケース22の側面に設けられる。バンパー23は、下ケース22の側面を取り囲む。バンパーガイド23aは、バンパー23を水平方向に摺動可能に保持する。バンパー23は、4つの支持板23bと4つの作動板23cとを有する。
実施の形態1において、ボディ20、駆動ユニット30、吸引ユニット50、集塵ユニット60、乾燥ユニット70、制御ユニット80、操作表示ユニット85、電源ユニット90、被清掃面検出センサー81、後述される障害物検出センサー23kおよび上カバー検出スイッチ88は、自走式掃除機10の本体の一例である。
突出部29は、下ケース22の底面22aに形成される。突出部29は、下方に向けて突出する。突出部29は、清掃ユニット40の後方に配置される。例えば、突出部29は、下ケース22と一体的に形成される。
突出部29の下端と温風出口カバー74の下端とは、底面22aよりも下方にある。例えば、突出部29の下端と温風出口カバー74の下端とは、底面22aよりも4mm下にある。突出部29の下端と温風出口カバー74の下端とは、それぞれ異なる高さにあってもよい。
例えば、車輪31の下端は、突出部29の下端および温風出口カバー74の下端よりも下方にある。例えば、車輪31の下端は、底面22aよりも17mm下にある。例えば、底面22aに対する車輪31の下端の下方への突出量は、最大で40mmになる。
下ケース22の外周部下端は、底面22aよりも上にある。例えば、下ケース22の外周部下端は、底面22aよりも5mm上にある。例えば、吸込口体41の底面および吸込口43は、底面22aよりも8mm上にある。吸込口体41の底面および吸込口43は、下ケース22の外周部下端よりも上にある。
吸込口43は、突出部29の下端よりも上方にある。吸込口43は、温風出口カバー74の下端よりも上方にある。
図3に示されるように自走式掃除機10を側方から見た時、吸込口43、突出部29、車輪31および温風出口カバー74は、前方から順に並ぶ。自走式掃除機10の本体の重心Gの前後方向の位置は、車輪31と温風出口カバー74との間にある。すなわち、自走式掃除機10を側方から見た時、吸込口43、突出部29、車輪31、本体の重心Gおよび温風出口カバー74は、前方から順に並ぶ。
自走式掃除機10を側方から見た時、本体の重心Gは、車輪31を基準として吸込口43の反対側にある。自走式掃除機10を側方から見た時、温風出口カバー74は、本体の重心Gを基準として吸込口43の反対側にある。
図4は実施の形態1における自走式掃除機のアジテーターの斜視図である。
アジテーター44は、複数の除塵体45および軸46を有する。例えば、複数の除塵体45の各々は、軟質の樹脂によって形成される。複数の除塵体45の各々は、アジテーター44の軸方向に沿う板状の部材である。例えば、アジテーター44は、4枚の除塵体45を有する。除塵体45は、軸46の外周に、つるまき状に設けられる。除塵体45同士の間には、一定の間隔が形成される。
アジテーター44は、軸46を中心に回転自在に支持される。除塵体45は、アジテーター44が回転すると図4においては図示されない吸込口43から吸込口体41の外へ突出するように設けられる。図4においては図示されない吸込口ガード43aのガード体43bは、アジテーター44の除塵体45に干渉しないように設けられる。つまり、ガード体43bは、吸込口43から下方向に突出する。
例えば、除塵体45には、複数の矩形状の孔45aが形成される。孔45aの形状および数は、任意でよい。
除塵体45の数および形状も上記の例に限られない。例えば、軸46の外周に、アジテーター44の軸方向に沿って複数の除塵体45が設けられてもよい。繊維質のブラシ毛等によって除塵体45が形成されてもよい。
図5は実施の形態1における自走式掃除機の被清掃面検出センサーの斜視図である。
被清掃面検出センサー81は、赤外線発光部82と赤外線受光部83とを有する。赤外線発光部82と赤外線受光部83とは、被清掃面に対向するように配置される。赤外線発光部82は、被清掃面に向けて赤外光を発する。赤外線受光部83は、被清掃面で反射した赤外光を受ける。
赤外線受光部83が受ける赤外光の量は、被清掃面検出センサー81と被清掃面との位置関係によって変化する。例えば、赤外線受光部83が受ける赤外光の量は、被清掃面検出センサー81と被清掃面とが近づくほど多くなる。例えば、赤外線受光部83が受ける赤外光の量は、被清掃面検出センサー81と被清掃面とが離れるほど少なくなる。
図6は実施の形態1の自走式掃除機の縦断面図である。
上カバー21は、ヒンジ21a、一対の突起21b、バネ21c、ボタン開口21e、検出レバー21dを有する。
ヒンジ21aは、上カバー21の後方端部に設けられる。ヒンジ21aは、円弧の部分を有する。上カバー21は、ヒンジ21aの円弧の中心を回転の中心として下ケース22に対して回転自在に設けられる。ヒンジ21aは、左右方向に5cmの幅を有する。ヒンジ21aは、下ケース22の後方上部に設けられたヒンジガイド22cに嵌合する。一対の突起21bは、ヒンジ21aの円弧の部分の端部に設けられる。
下ケース22は、ヒンジガイド22c、上突起22dおよび下突起22eを有する。
ヒンジガイド22cは、上カバー21のヒンジ21aを案内する。
使用者は、上カバー21の前端を指で持ち上げることで上カバー21を開く。下ケース22の上カバー21の前端付近には、指掛け用切り欠き22fが設けられる。指掛け用切り欠き22fは、使用者の指が上カバー21の前端に掛かりやすくなるように形成される。
上カバー21がヒンジ21aの円弧の中心を回転中心として回転すると、突起21bは、下突起22eに接触し、乗り越える。図6は、上カバー21が回転して、突起21bが下突起22eに接触した状態を示す。この際、上カバー21の前端は、初期の閉じた状態から1cmの高さhとなる。上カバー21をさらに回転させて開く場合、上カバー21にさらに上方向に力を加えればよい。この際、ヒンジ21aおよびヒンジガイド22cのいずれかがたわむことによって、突起21bが下突起22eを乗り越える。
図7は実施の形態1における自走式掃除機の上カバーが90°開いたときの平面図である。図8は実施の形態1における自走式掃除機の上カバーが90°開いたときの縦断面図である。図9は実施の形態1の自走式掃除機の集塵ボックスが装着されないときの縦断面図である。
上カバー21を図6の状態から上方にさらに回転させると、突起21bが上突起22dに接触する。図8に示されるように、上カバー21を90°開くには、上カバー21に力を加えてさらに回転させればよい。この際、ヒンジ21aおよびヒンジガイド22cのいずれかがたわむことによって、突起21bが上突起22dを乗り越える。このため、上カバー21は、初期の閉じた状態から90°開いた状態に保持される。
図8に示されるように、上カバー21が開いた状態において、使用者は、取っ手61aを引き上げることにより下ケース22の集塵ボックス収容部63から集塵ボックス61を容易に取り外すことができる。さらに、使用者、集塵ボックス61から集塵フィルター62を取り外すことができる。
突起21bが上突起22dおよび下突起22eを乗り越える際に必要な力は、上カバー21の重量以上の力に設定される。このため、自走式掃除機10を傾けたり、逆さまにしたりしても、上カバー21が自由に回転しない。つまり、上カバー21が閉じた状態にあるときに自走式掃除機10を逆さまにしても、上カバー21がさらに開くことが防止される。上カバー21が90°開いた状態にあるときに自走式掃除機10を前方に傾けても、上カバー21が閉じることが防止される。
なお、上カバー21が60°以上開いた状態であれば、比較的容易に集塵ボックス61を着脱することができる。
図10は実施の形態1における自走式掃除機の上カバーが押し下げられたときの縦断面図である。
図10に示されるように、バネ21cは、弾性部材の一例である。バネ21cは、上カバー21の中央付近の下側に設けられる。バネ21cは、上カバー21が閉じた状態において集塵ボックス61の上部に当接する。その結果、上カバー21は、下ケース22から3mm浮いた状態に保持される。このとき、上カバー21の外殻と下ケース22の外殻とが、連続した一体的な曲面となる。つまり、上カバー21は、外観を形成する意匠部品であるとともに、上方向からの力を検出する可動体としての機能を有する。
検出レバー21dは、上カバー21の前端付近下側に突出して設けられる。検出レバー21dは、上カバー21が初期の閉じた状態から押し下げられた際に、上カバー検出スイッチ用開口88aを通して、上カバー検出スイッチ88を達する。その結果、上カバー検出スイッチ88が作動する。
ボタン開口21eは、上カバー21が押し下げられた状態のときに、動作ボタン87の外殻が上カバー21の外殻と連続した一体的な局面となる。上カバー21が初期状態にあるとき、動作ボタン87の外殻は、上カバー21の外殻より3mm低くなる。
バネ21cのバネ定数は、5グラムの物が上カバー21上に載った時に、上カバー検出スイッチ88を作動させるように設定される。バネ21cは、ヒンジ21aと検出レバー21dの間に設けられる。バネ21cは、ヒンジ21aの左右端部よりも、自走式掃除機10の本体の左右方向の中央寄りに配置される。
バネ21cは、上カバー21が閉じた状態のときに、集塵ボックス61の上面に当接するように配置される。このため、上カバー21は、下ケース22から浮くように保持される。ここで、図9に示されるように、集塵ボックス61が装着されない状態で上カバー21が閉じられた場合、バネ21cは、下からの支持がない。このため、上カバー21は、下ケース22に接触する。この際、検出レバー21dは、上カバー検出スイッチ88を作動させる。したがって、上カバー検出スイッチ88は、上カバー21が上方向から受ける力の検出機能と集塵ボックス61の未装着状態の検出機能とを備える。
上カバー検出スイッチ88は、機械式スイッチでなくともよい。例えば、上カバー検出スイッチ88は、発光素子と受光素子を有する光学式スイッチでもよい。上カバー検出スイッチ88が光学式スイッチである場合、上カバー21の下面に反射部材を備え、反射部材が光学式スイッチに近接したときに電気接点を導通するようにすればよい。
図11は実施の形態1における自走式掃除機のバンパーに関連する部分の平面図である。図12は実施の形態1における自走式掃除機のバンパーの作動板付近の縦断面図である。図13は実施の形態1における自走式掃除機のバンパーが力を受けた時のバンパーの作動板付近の縦断面図である。
図11において、紙面上の左方向は、自走式掃除機10の前方向である。紙面上の上方向は、自走式掃除機10の右方向である。
4つの支持板23bは、自走式掃除機10の前後および左右にそれぞれ設けられる。4つの作動板23cは、自走式掃除機10の前方の左右および後方の左右にそれぞれ設けられる。図11においては図示されないが、支持板23bは、下ケース22の側面の支持板スリット23dから下ケース22の内部に延びる。支持板23bは、切り欠き部23eを有する。図11においては図示されないが、下ケース22は、4つの切り欠き部23eのそれぞれを支持する位置に設けられる。4つのバンパー支持ボス23fには、それぞれ、ワッシャー23gとネジ23hが取り付けられる。支持板23bは、バンパー支持ボス23fとワッシャー23gの間を摺動自在に設けられる。切り欠き部23eの切り欠き幅は、ネジ23hの直径よりも大きい。このため、バンパー23が水平方向の全方向に摺動自在に支持される。
作動板23cは、下ケース22の側面の作動板スリット23iから下ケース22の内部に延びる。作動板23cは、自走式掃除機10の前後方向に対して、45°の角度の傾斜面23jを有する。
障害物検出センサー23k、バネ23m、ストッパー23n、センサー支持板23pは、下ケース22の内部に設けられる。障害物検出センサー23kは、スイッチ部とレバーを有するマイクロスイッチである。障害物検出センサー23kは、傾斜面23jの移動によりレバーが押されると、電気接点を導通する。バネ23mは、作動板23cが外部から力を受けない状態にあるときに、障害物検出センサー23kが作動しないように、傾斜面23jを初期位置に戻す。ストッパー23nは、作動板23cの移動を制限する。ストッパー23nは、障害物検出センサー23kに過度の力が加わることを防止する。ストッパー23nは、バネ23mを保持する。センサー支持板23pは、バンパーガイド23aの内側に設けられる。センサー支持板23pは、障害物検出センサー23k、バネ23m、ストッパー23nを支持する。
センサー支持板23p、障害物検出センサー23k、バネ23m、ストッパー23nは、下ケース22の内部に4組設けられる。センサー支持板23p、障害物検出センサー23k、バネ23m、ストッパー23nは、4つの作動板23cのそれぞれに対応する位置に配置される。バンパー23は、上下方向をバンパー支持ボス23fと、ワッシャー23gとによって支持される。バンパー23は、水平方向を4つのバネ23mによって支持される。バンパー23が外部から水平方向にどの方向から力を受けて、4つの障害物検出センサー23kのうちの1つかもしくは2つが作動する。
図14は実施の形態1における自走式掃除機のバンパーが前方から力を受けたときのバンパーに関連する部分の平面図である。図15は実施の形態1における自走式掃除機のバンパーが前方右方向から力を受けた時のバンパーに関連する部分の平面図である。
図14と図15とにおいて、紙面上の左方向は、自走式掃除機10の前方向である。紙面上の上方向が、自走式掃除機10の右方向である。破線は、バンパー23が力を受けていない初期状態における外殻の位置を示す。
図14に示されるように、バンパー23が前方から力を受けると、前方左右の2つの作動板23cの両方が、それぞれに対応する障害物検出センサー23kを作動させる。このとき、後方左右の2つの作動板23cは、それぞれに対応する障害物検出センサー23kから離れる。
図15に示されるように、バンパー23が前方右方向から力を受けると、前方右の作動板23cのみが、障害物検出センサー23kを作動させる。このとき、他の3つの作動板23cは、それぞれに対応する障害物検出センサー23kから離れる。
このように、作動板23cに傾斜面23jを備え、作動する障害物検出センサー23kの組み合わせを監視することにより、水平方向の8方向のどの方向からの力を受けているかを検出することができる。
図16は実施の形態1における自走式掃除機の制御ユニットの機能を示すブロック図である。
制御ユニット80は、動作スイッチ87a、被清掃面検出センサー81、障害物検出センサー23k、上カバー検出スイッチ88に接続される。例えば、制御ユニット80は、駆動ユニット30のモーター32、清掃ユニット40のモーター47、吸引ユニット50のファン51および乾燥ユニット70のヒーター71に接続される。制御ユニット80は、モーター32、モーター47、ファン51、ヒーター71および表示部89を制御する。
制御ユニット80は、モーター32、モーター47、ファン51およびヒーター71を制御するための回路を有する。当該回路には、電源ユニット90から電力が供給される。モーター32、モーター47、ファン51およびヒーター71には、制御ユニット80の回路を介し、電源ユニット90から電力が供給される。モーター32、モーター47、ファン51およびヒーター71は、電源ユニット90に直接的に接続されてもよい。
例えば、被清掃面検出センサー81は、赤外線受光部83が受けた赤外光の量に応じた信号を制御ユニット80へ送る。制御ユニット80は、被清掃面検出センサー81から送られた信号に基づいて、被清掃面に対する自走式掃除機10の位置を判定する。制御ユニット80は、判定した結果に応じてモーター32、モーター47、ファン51およびヒーター71を制御する。自走式掃除機10は、モーター32、モーター47、ファン51およびヒーター71が駆動することによって、対象物の清掃および乾燥を行う。
次に、敷き布団F1上を前進する自走式掃除機10を説明する。
図17は実施の形態1における自走式掃除機が敷き布団上を前進する際の縦断面図である。
敷き布団F1は、繊維およびこの繊維を覆う側生地によって形成される。例えば、側生地は、綿によって形成される。例えば、側生地に覆われる繊維は、綿、羊毛またはポリエステル等の樹脂繊維である。例えば、敷き布団F1を形成する繊維は、綿または羊毛に樹脂繊維を組み合わせた合繊でもよい。
敷き布団F1は、柔軟性を有する。敷き布団F1の上に物が置かれると、この物の重量によって敷き布団F1内部の繊維が圧縮される。敷き布団F1の上に物が置かれると、敷き布団F1の表面は沈み込む。
敷き布団F1は、主として、シーツSによって覆われた状態で就寝時に使用される。例えば、シーツSは、綿等の素材によって形成される。
自走式掃除機10は、シーツSによって覆われた敷き布団F1上を走行しつつ、敷き布団F1の清掃および乾燥を行う。例えば、自走式掃除機10は、敷き布団F1上を前進および後退する。
自走式掃除機10がシーツSによって覆われた敷き布団F1の上に置かれると、敷き布団F1の表面およびシーツSは、自走式掃除機10の重量によって沈み込む。敷き布団F1の表面およびシーツSは、突出部29、車輪31および温風出口カバー74によって、下方に押し下げられる。シーツSおよび敷き布団F1の上において、自走式掃除機10の重量は、主として下ケース22の底面22a、突出部29、車輪31および温風出口カバー74によって支持される。特に、突出部29、車輪31および温風出口カバー74は、自走式掃除機10の重量の大半を支持する。突出部29、車輪31および温風出口カバー74は、シーツSおよび敷き布団F1に対する底面22aの接触を抑制する。
車輪31の下端は、突出部29の下端および温風出口カバー74の下端よりも下方にある。このため、車輪31は、シーツSおよび敷き布団F1に対してより強く接触する。その結果、車輪31は、自走式掃除機10が走行するための駆動力を、より効率よく発生させる。
下ケース22の外周部下端において、底面22a、車輪31の下端は、突出部29の下端および温風出口カバー74の下端よりも上方にある。このため、下ケース22の外周部下端は、シーツSおよび敷き布団F1に対して、強く押し付けられない。例えば、下ケース22の外周部下端は、シーツSに僅かに接触する。例えば、下ケース22の外周部下端は、シーツSから離れてもよい。例えば、下ケース22の外周部下端には、敷き布団F1およびシーツS表面の凹凸によって、シーツSに接触する部分と接触しない部分とが含まれてもよい。
吸込口体41の底面は、下ケース22の外周部下端よりも上にある。自走式掃除機10がシーツSに覆われた敷き布団F1上に置かれた状態で、吸込口体41の底面は、敷き布団F1およびシーツSから離れる。自走式掃除機10がシーツSに覆われた敷き布団F1上に置かれた状態で、吸込口体41の底面の前端は、シーツSに僅かに接触してもよい。
例えば、自走式掃除機10は、動作スイッチ87aが操作されることによって動作を開始する。例えば、動作スイッチ87aが使用者によってオンの状態にされると、制御ユニット80および被清掃面検出センサー81が起動する。被清掃面検出センサー81は、赤外光の発光および受光を行う。被清掃面検出センサー81は、受光した赤外光の量に応じた信号を制御ユニット80へ送る。
制御ユニット80は、被清掃面検出センサー81から送られた信号に基づいて、被清掃面に対する自走式掃除機10の位置の状態を判定する。例えば、制御ユニット80は、被清掃面検出センサー81が受光した赤外光の量が予め設定された閾値以上である場合、自走式掃除機10がシーツSおよび敷き布団F1の上にあると判定する。当該閾値は、例えば制御ユニット80に予め記憶される。
制御ユニット80は、自走式掃除機10がシーツSおよび敷き布団F1の上にあると判定すると、自走式掃除機10が前進するようにモーター32を駆動させる。自走式掃除機10は、図17に示されるように前進する。制御ユニット80は、ファン51、モーター47およびヒーター71を駆動させる。
ファン51が駆動すると、集塵ボックス61の内部が減圧する。ファン51は、吸込口43から、風路41aおよび風路42aを介し、集塵ボックス61の内部へ向かう気流を発生させる。これにより、シーツSおよび敷き布団F1に付着したごみと空気とが、吸込口43から風路41aへ吸引される。
ファン51が駆動すると、シーツSが吸込口43に吸い寄せられる。シーツSは、上方に吸い寄せられる。上方に吸い寄せられたシーツSは、敷き布団F1から離れる。例えば、図17に示されるように、上方に吸い寄せられたシーツSと布団F1との間には、空間Bが形成される。
当該空間Bのうち、平面視において吸込口43とシーツSとが重なっていない部分には、空気が外部から流入する。空間Bの内部において、空気は、吸込口43から風路41aへ流れる。例えば、シーツSと敷き布団F1との間において、微細なごみは、シーツSを形成する繊維同士の隙間を通じて吸込口43から風路41aへ吸引される。
制御ユニット80によってモーター47が駆動させられると、アジテーター44が回転する。吸込口43に吸い寄せられたシーツSは、アジテーター44の除塵体45によって揺らされる。このため、例えば、シーツSと敷き布団F1との間において、まとまった状態の微細なごみが揺らされる。まとまった状態の微細なごみは、揺らされることによって、シーツSを形成する繊維同士の隙間を通過しやすい状態になる。除塵体45によって揺らされたシーツSと吸込口43との間において、隙間が生じる。シーツSの下のごみは、シーツSの繊維の隙間を通過して、吸込口43から風路41aへ効果的に吸引される。
シーツS上のごみも、吸込口43から風路41aへ吸引される。吸込口43は、自走式掃除機10の移動に伴って移動する。吸込口43がシーツSの上のごみの付近を通過すると、当該ごみは、吸込口43から風路41aへ吸引される。吸込口43が当該ごみの付近を通過する際にシーツSが吸込口43に吸い寄せられても、シーツSは、回転するアジテーター44によって揺らされる。このため、シーツSと吸込口43との間において、隙間が生じる。その結果、吸込口43に吸い寄せられたシーツS上において、ごみは、吸込口43から風路41aへ効果的に吸引される。このように、アジテーター44を備える自走式掃除機10は、より効果的にごみを吸引する。
例えば、シーツS上のごみには、毛髪が含まれる。毛髪は、回転するアジテーター44に絡むことがある。除塵体45は、板状である。板状の除塵体45の端部には、毛髪が引っ掛かりにくい。アジテーター44に絡んだ毛髪は、アジテーター44が回転し続けることによって、アジテーター44から徐々に離れる。アジテーター44から離れた毛髪は、風路41aから風路42aへ吸引される。除塵体45には、孔45aが形成される。孔45aは、吸込口43にシーツSが吸い寄せられた状態において、吸込口43から風路41aに吸引される通気量を確保する。このため、シーツSが吸込口43に吸い寄せられても、風路41aには十分な量の空気が流れる。すなわち、孔45aは、風路41aを流れる風量の低下を防止する。
シーツSは、吸込口43に吸い寄せられても、ガード体43bによって吸込口43の内部に強く入り込まないように制限される。吸込口ガード43aのガード体43bの本数は、モーター47の風量に合わせてシーツSが吸込口43内の奥まで入り込まないように適切に設定すればよい。
風路41aへ吸引されたごみと空気とは、集塵ボックス61へ流入する。集塵ボックス61の内部において、集塵フィルター62は、ごみを捕捉する。空気は、集塵ボックス61を通過する。その結果、集塵ボックス61へ流入したごみと空気とは、集塵フィルター62によって、清浄な空気となる。清浄な空気は、吸引ユニット50を介し、乾燥ユニット70へ送られる。乾燥ユニット70へ送られた空気は、ヒーター71によって加熱される。例えば、ヒーター71は、空気を60℃に加熱する。ヒーター71によって加熱された空気は、温風出口73および温風出口カバー74の孔を介して、自走式掃除機10の外部へ送られる。
温風出口カバー74の下端は、敷き布団F1に対して沈み込む。温風出口カバー74には、温風出口カバー74の下端から後面側に渡って複数の孔で構成された温風出口73が形成される。温風出口カバー74が敷き布団F1に対して沈み込むことよって、温風が通過する風路が十分に確保される。温風出口73が温風出口カバー74の下端から後面に渡って形成されることで、温風が敷き布団F1の表面を十分に通過する。十分な風速の温風を、敷き布団F1の表面に送る。敷き布団F1には効率よく熱が伝達される。自走式掃除機10は、敷き布団F1を、効率よく加熱して乾燥させる。
自走式掃除機10は、前進しながらごみの吸引と温風の供給とを行う。自走式掃除機10は、敷き布団F1等の対象物を、清掃しつつ乾燥させる。例えば、自走式掃除機10は、対象物を乾燥させる機能を有さなくてもよい。
吸込口43は、底面22aよりも上にある。このため、敷き布団F1に吸込口43が密着することが防止される。吸込口43は、シーツSに対しても、過度に強く密着することがない。自走式掃除機10は、柔軟性のある被清掃面の上においても、ごみを吸引する性能と被清掃面上を走行する性能とを保つ。
吸込口43が底面22aよりも上にある。このため、シーツSと布団F1との間には、空間Bが形成される。自走式掃除機10が動作すると、空間Bの外側から空間Bの内側へ向かう気流と空間Bの内側から外側へ向かう気流とが生じる。このため、十分な量の空気が空間Bから吸込口43へ向かって流れる。自走式掃除機10は、シーツSと敷き布団F1との間にある微細なごみを効率よく吸引する。
吸込口43は、突出部29の下端よりも上方にある。突出部29は、敷き布団F1を下方に押さえ込む。このため、敷き布団F1に吸込口43が密着することがより効果的に防止される。突出部29は、柔軟性を有する被清掃面が吸込口43に吸着することを防止する。突出部29は、自走式掃除機10の本体の底面から下方に突出する吸着防止部の一例である。
突出部29は、敷き布団F1とともにシーツSも下方に押さえ込む。突出部29は、吸込口43に吸い寄せられたシーツSのたるみも抑制する。突出部29は、シーツSが吸込口43に対して過度に強く吸着されることを防止する。突出部29は、吸込口43を介して吸込口体41の内部の風路41aの奥へシーツSが入り込むことを防止する。突出部29を備える自走式掃除機10は、柔軟性のある被清掃面の上においても、ごみを吸引する性能と被清掃面上を走行する性能とをより効果的に保つ。例えば、アジテーター44の回転がシーツSによって妨げられることも防止される。
自走式掃除機10を側方からみた場合、突出部29は、吸込口43と車輪31との間に配置される。突出部29は、吸込口43の近傍に配置される。このため、シーツSのうちの吸込口43に吸い寄せられる領域は、一定の領域に制限される。シーツSと敷き布団F1との間の空間Bの広さは、突出部29によって制限される。このため、空間B内には十分な強さの気流が発生する。本実施の形態の自走式掃除機10は、例えばシーツSと敷き布団F1との間の空間Bにある微細なごみを、より効果的に吸引する。
突出部29は、例えば下ケース22と別体であってもよい。例えば突出部29は、被清掃面に対して滑りやすい部材であってもよい。突出部29は、例えば回転自在な円柱状の部材であってもよい。このため、自走式掃除機10が被清掃面の上を走行する際に突出部29と被清掃面との間で発生する抵抗が低減される。
自走式掃除機10の本体の重心Gは、車輪よりも後方にある。このため、敷き布団F1に吸い寄せられる力が吸込口体41に加わっても、自走式掃除機10の本体が前方下方に傾斜しにくい。シーツSと敷き布団F1との間の空間Bが、より確実に生じる。これにより、自走式掃除機10がごみを吸引する性能がよりよくなる。
前進する自走式掃除機10には、自走式掃除機10が後方下方に向けて傾斜するように、慣性力が作用する。重心Gの後方に温風出口カバー74がある。下方に突出した温風出口カバー74は、自走式掃除機10が後方下方に傾斜することを抑制する。このため、吸込口43が被清掃面から離れてしまうことが防止される。自走式掃除機10は、ごみを吸引する性能を維持しながら前進する。
温風出口カバー74は、自走式掃除機10の本体に形成される傾斜抑制部の一例である。傾斜抑制部とは、自走式掃除機10が後方下方に傾斜することを抑制する。自走式掃除機10は、温風出口カバー74とは別の部材を、傾斜抑制部として備えてもよい。
次に、自走式掃除機10による敷き布団F1の端部の検出方法を説明する。
図18は実施の形態1における自走式掃除機が敷き布団の端部を検出する際の縦断面図である。
図18に示すように、ボディ20の前端部が敷き布団F1の端部に差し掛かると、ボディ20の前端部が敷き布団F1の端部に差し掛かっていない時に比べて、下ケース22の外周部下端の前側部分に設けられた被清掃面検出センサー81が受ける赤外光の量が少なくなる。例えば、自走式掃除機10がベッド等の上に置かれた敷き布団F1の端部に向けて前進すると、被清掃面検出センサー81が受ける赤外光の量はやがてゼロになる。
例えば、制御ユニット80は、下ケース22の外周部下端の前側部分に設けられた被清掃面検出センサー81が受ける赤外光の量が予め設定された閾値を下回ると、自走式掃除機10が敷き布団F1の端部に差し掛かったと判定する。制御ユニット80は、自走式掃除機10が敷き布団F1の端部に差し掛かったと判定した際にモーター32を停止させる。制御ユニット80は、モーター32を停止させた後、モーター32の回転方向がモーター32を停止させる前の回転方向に対して反転するように、再びモーター32を駆動させる。モーター32が再び駆動することによって、自走式掃除機10は、後退する。例えば、下ケース22の外周部下端の後側部分に設けられた被清掃面検出センサー81が受ける赤外光の量が予め設定された閾値を下回ると、制御ユニット80は、自走式掃除機10が敷き布団F1の端部に差し掛かったと判定する。制御ユニット80は、自走式掃除機10が敷き布団F1の端部に差し掛かったと判定した際にモーター32を停止させる。制御ユニット80は、自走式掃除機10が敷き布団F1の端部に差し掛かったと判定した際に一対の駆動ユニット30のそれぞれのモーター32の回転速度の変更をする場合もある。制御ユニット80は、一対の駆動ユニット30のそれぞれのモーター32の回転速度を変更することによって、自走式掃除機10の進行方向を変更させる場合もある。このように、自走式掃除機10は、敷き布団F1の端部を検出し、前進と後退と進行方向の変更を繰り返す。自走式掃除機10は、敷き布団F1から落下することなく、敷き布団F1の清掃および乾燥を継続する。
被清掃面検出センサー81の向きが鉛直方向に対して傾斜する角度は、被清掃面検出センサー81が赤外光を受光できる範囲内で設定される。被清掃面検出センサー81の向きが鉛直方向に対して傾斜する角度を、以下では、被清掃面検出センサー81の傾斜角度と称する。被清掃面検出センサー81は、被清掃面検出センサー81の傾斜角度が大きいほど、ボディ20の外周からより遠い位置の敷き布団F1表面の状態を検出できる。すなわち、被清掃面検出センサー81の傾斜角度が大きいほど、自走式掃除機10が敷き布団F1から落下するリスクがより低減される。被清掃面検出センサー81は、被清掃面検出センサー81の傾斜角度が小さいほど、より正確に被清掃面と自走式掃除機10との位置関係を検出することができる。例えば、被清掃面検出センサー81の傾斜角度が小さいほど、自走式掃除機10が敷き布団F1表面の凸部を乗り越えたときに、自走式掃除機10が敷き布団F1の端部に差し掛かったと制御ユニット80によって判定されるリスクが低減される。被清掃面検出センサー81の傾斜角度が小さいほど、自走式掃除機10が敷き布団F1表面の凹部に差し掛かったときに、自走式掃除機10が敷き布団F1の端部に差し掛かったと制御ユニット80によって判定されるリスクが低減される。被清掃面検出センサー81の傾斜角度が小さいほど、自走式掃除機10が傾いたときに、自走式掃除機10が敷き布団F1の端部に差し掛かったと制御ユニット80によって判定されるリスクが低減される。すなわち、被清掃面検出センサー81の傾斜角度が小さいほど、被清掃面と自走式掃除機10との位置関係が誤って検出される確率が低くなる。
例えば、被清掃面検出センサー81の傾斜角度が5°から50°に設定されると、自走式掃除機10が敷き布団F1から落下するリスクが低減され、且つ被清掃面と自走式掃除機10との位置関係が誤って検出される確率が低くなる。一例として、被清掃面検出センサー81の傾斜角度は20°から30°の範囲に設定することが望ましい。これにより、自走式掃除機10が敷き布団F1から落下するリスクがより低減され、且つ被清掃面と自走式掃除機10との位置関係がより適切に検出される。
自走式掃除機10は、被清掃面検出センサー81の向きを調整する機能を有してもよい。これにより、自走式掃除機10は、例えば敷き布団F1の表面の起伏、敷き布団F1の端部の形状等、敷き布団F1の状態によって適切に動作する。
例えば、赤外線受光部83には、ポジションセンシングデバイスまたはCMOSイメージセンサが使用されてもよい。赤外線受光部83は、被清掃面から受けた赤外光の入射角度を検出してもよい。被清掃面検出センサー81は、赤外線受光部83が検出した入射角度に応じた信号を制御ユニット80へ送信してもよい。制御ユニット80は、赤外線受光部83が検出した入射角度に基づいて、被清掃面検出センサー81から被清掃面までの距離を算出してもよい。このような制御ユニット80および被清掃面検出センサー81であれば、被清掃面の赤外光の反射率の違いに依らず、被清掃面と自走式掃除機10との位置関係がより正確に検出される。例えば、被清掃面の赤外光の反射率は、被清掃面が形成された物体の材質に依る。
自走式掃除機10が敷き布団F1上の清掃を行う際に、掛け布団や毛布、タオルなどが自走式掃除機10本体の上に掛けられていると、走行中に吸込口43や車輪31に巻き込む可能性がある。自走式掃除機10は、上カバー21上に物が載ると、上カバー検出スイッチ88が作動して、その状態を検出する。上カバー検出スイッチ88が作動すると、制御ユニット80は、モーター32、モーター47、ファン51およびヒーター71を停止する。そして、表示部89にエラー情報を表示する。
上カバー21は、下ケース22の上面の約8割の面積を占める。したがって、載置物が差し掛かかる部分が、自走式掃除機10本体の一部であっても、その状態を検出する。上カバー21は、平面視中央が最も高い凸状に形成される。このため、上カバー21上に軽い毛布などの自走式掃除機10が停止中に検出できない載置物がある場合でも、自走式掃除機10が走行することにより、上カバー21が水平方向の力を受ける。このため、上カバー検出スイッチ88が作動する。
被清掃面である敷き布団F1上の一部に、折り畳まれた掛け布団が置いてある状態での清掃および乾燥を行う場合、自走式掃除機10は、掛け布団の置かれていない領域での清掃および乾燥を行う。
次に、敷き布団F1より柔らかい敷き布団F3上を前進する自走式掃除機10を説明する。
図19は実施の形態1における自走式掃除機が柔らかい敷き布団上を前進する際の縦断面図である。
自走式掃除機10が柔らかい敷き布団F3上に置かれると、突出部29、車輪31および温風出口カバー74に加え、下ケース22の底面22aが敷き布団F3の表面を押し下げる。
車輪31は、被清掃面の状態に応じて動く。車輪31は、自走式掃除機10が柔らかい敷き布団F3上に置かれた場合、自走式掃除機10が敷き布団F1上に置かれた場合よりも下方に突出する。これにより、車輪31は自走式掃除機10の重量のうち、より大部分を支持する。車輪31の突出量が増えることによって、車輪31は、自走式掃除機10が走行するための力をより効率よく被清掃面に伝達する。言い換えると、車輪31の突出量が増えることによって、車輪31は自走式掃除機10が走行するための駆動力を効率よく発生させる。車輪31の突出量が増えることによって、敷き布団F3に対する底面22aの接触が弱くなる。自走式掃除機10は、柔らかい敷き布団F3の上でも走行性能を維持する。
図20は実施の形態1における自走式掃除機のバンパーが掛け布団に接触した際の縦断面図である。
自走式掃除機10は、掛け布団F2に接触すると、バンパー23もしくは上カバー21のいずれかが変位する。図20に示されるように、自走式掃除機10が走行中にバンパー23が掛け布団F2に接触した場合、制御ユニット80は、掛け布団F2を壁面とみなし、被清掃領域の端部として自走式掃除機10を制御する。つまり、制御ユニット80は、自走式掃除機10を予め設定された距離だけ後進させた後、進行方向を変えて前進させる。このように、自走式掃除機10は、被清掃領域が敷き布団の端部や壁面であっても、被清掃領域内の清掃および乾燥を行う。
図21は実施の形態1における自走式掃除機の上カバーが掛け布団に接触した際の縦断面図である。
図21に示されるように、自走式掃除機10が走行中に上カバー21が掛け布団F2に接触した場合、制御ユニット80は、掛け布団F2を上方にある障害物とみなし、モーター32、モーター47、ファン51およびヒーター71を停止する。その後、制御ユニット80は、自走式掃除機10を予め設定された距離だけ後進させる。この際、上カバー検出スイッチ88の作動状態が解除されると、制御ユニット80は、進行方向を変えて自走式掃除機10の走行を継続する。自走式掃除機10が予め設定された距離だけ後進しても、上カバー検出スイッチ88の作動状態が解除されない場合、制御ユニット80は、自走式掃除機10の走行を停止し、表示部89にエラー情報を表示する。このように、自走式掃除機10は、掛け布団F2のような下にもぐり込んでしまうような被清掃領域においては、運転を停止して、吸込口43または車輪31に寝具等を巻き込むことを防止する。
以上で説明した実施の形態1によれば、上カバー21は、開いた状態のときは、自走式掃除機10の上方に集塵ボックス61を露出させる。上カバー21は、閉じた状態のときは、自走式掃除機10の本体の上方から集塵ボックス61を遮蔽する。上カバー検出スイッチ88は、上カバー21が閉じた状態のときに上カバー21に作用する鉛直方向の力を検出する。このため、集塵ボックス61を容易に着脱することができ、自走式掃除機10の本体の上方から受ける力を検出することができる。
また、上カバー21は、ヒンジ21aを軸として自走式掃除機10の本体に対して開閉する。このため、簡単な構成で上カバー21を開閉することができる。
また、上カバー21において、動作ボタン87の周囲は、下方に最大に変位した際に、動作ボタン87よりも低くならない。このため、物が上カバー21の上部にボタン開口21eよりも広い範囲に載った場合でも、当該物は、動作ボタン87に接触しない。このため、検出レバー21dが上カバー検出スイッチ88を作動させる力を弱められることがない。自走式掃除機10の上部の操作しやすい位置に動作ボタン87を配置しても、上カバー21は、上方向からの力の検出用可動体として機能する。
また、上カバー21の表面は、閉じた状態において自走式掃除機10の本体の表面との段差がなくなる表面を有する。このため、自走式掃除機10として一体的な意匠を有しながら、自走式掃除機10の本体の上方から受ける力を検出することができる。
また、上カバー21は、閉じた状態において自らの重量未満の力で引き上げられた場合は閉じた状態を維持する。このため、上カバー21は、自走式掃除機10を逆さにしたときに上カバー21が開くことを抑制できる。その結果、自走式掃除機10の移動時に上カバー21が邪魔になることを抑制できる。
また、上カバー21は、集塵ボックス61の着脱の妨げとならない位置において自らの重量以上の力で閉じる方向に引かれた際に閉じる方向へ移動する。このため、上カバー21を開いた状態に維持し、集塵ボックス61を容易に着脱することができる。
また、バネ21cは、ヒンジ21aの軸方向の端部よりも自走式掃除機10の本体の左右方向の中央寄りに設けられる。このため、上カバー21に加わる力の位置によらずに当該力を検出することができる。具体的には、ヒンジ21aが回転する際のぶれが少なくなり、上カバー21の微小な動きが検出される。ヒンジ21aは、5cmの幅を有するため、力が上カバー21の左右端部付近に加わった場合でも、上カバー21の剛性によって、検出レバー21dが上カバー検出スイッチ88を作動させる。ヒンジ21aの幅は5cmに限らず、上カバー21の剛性に合わせて、検出レバー21dが上カバー検出スイッチ88を作動させるのに十分な寸法とすればよい。ただし、上カバー21の剛性を高くすると重量が増えるため、ヒンジ21aの幅は、4cm以上とすることが望ましい。
また、バネ21cの下端は、上カバー21が閉じた状態において集塵ボックス61に接触する。このため、上カバー検出スイッチ88で集塵ボックス61の装着も検出することができる。
また、上カバー検出スイッチ88は、上カバー21が閉じた状態から、下方向に回転したときに、検出レバー21dの動きを検出する。このため、上カバー21の回転軸から検出レバー21dまでの距離を長く取ることにより、センシングの解像度を高くすることができる。その結果、上カバー21の微小変位を変位が最大となる箇所で容易に検出することができる。
また、検出レバー21dは、上カバー21が閉じた状態から、下方向に回転したときに、可動体を動かすことにより機械式スイッチの接点を導通させる。このため、上カバー21の回転軸から検出レバー21dまでの距離を長く取ることにより、センシングの解像度を高くすることができる。その結果、上カバー21の微小変位を変位が最大となる箇所で容易に検出することができる。
また、検出レバー21dは、上カバー21が閉じた状態から、下方向に回転したときに、光学式スイッチの検出範囲に入る。このため、上カバー21の回転軸から反射板までの距離を長く取ることにより、センシングの解像度を高くすることができる。その結果、上カバー21の微小変位を変位が最大となる箇所で容易に検出することができる。
また、上カバー21は、自走式掃除機10の本体の平面視中央が最も高い凸状に形成される。このため、自走式掃除機10の本体の静止時に軽いシーツが掛けられて検出ができていない場合でも、自走式掃除機10の本体が走行することにより上カバー21が力を受けることができる。その結果、当該力を検出することができる。
また、被清掃面検出センサー81は、鉛直方向に対して傾斜して配置された被清掃面検出センサーを備える。このため、布団専用の自走式掃除機10において固有な問題を解決することができる。具体的には、自走式掃除機10の上に掛け布団等が掛かっている場合でも自走式掃除機10を安全に制御することができる。
なお、ヒンジ21aの位置は、限定されない。例えば、上カバー21の前方端部にヒンジ21aを設けてもよい。この場合、上カバー検出スイッチ88、検出レバー21d等を上カバー21の後方寄りに設ければよい。この場合も、集塵ボックス61を容易に着脱することができ、自走式掃除機10の本体の上方から受ける力を検出することができる。
10 自走式掃除機、 20 ボディ、 21 上カバー、 21a ヒンジ、 21b 突起、 21c バネ、 21d 検出レバー、 21e ボタン開口、 22 下ケース、 22a 底面、 22b 底面、 22c ヒンジガイド、 22d 上突起、 22e 下突起、 22f 指掛け用切り欠き、 23 バンパー、 23a バンパーガイド、 23b 支持板、 23c 作動板、 23d 支持板スリット、 23e 切り欠き部、 23f バンパー支持ボス、 23g ワッシャー、 23h ネジ、 23i 作動板スリット、 23j 傾斜面、 23k 障害物検出センサー、 23m バネ、 23n ストッパー、 23p センサー支持板、 29 突出部、 30 駆動ユニット、 31 車輪、 32 モーター、 33 ギヤ、 34 ハウジング、 40 清掃ユニット、 41 吸込口体、 41a 風路、 42 接続管、 42a 風路、 43 吸込口、 43a 吸込口ガード、 43b ガード体、 43c 枠体、 44 アジテーター、 45 除塵体、 45a 孔、 46 軸、 47 モーター、 48 ギヤ、 50 吸引ユニット、 51 ファン、 52 ダクト、 52a パッキン、 53 ダクト、 60 集塵ユニット、 61 集塵ボックス、 61a 取っ手、 61b パッキン、 62 集塵フィルター、 63 集塵ボックス収容部、 70 乾燥ユニット、 71 ヒーター、 72 ヒーターケース、 73 温風出口、 74 温風出口カバー、 80 制御ユニット、 81 被清掃面検出センサー、 81a センサーカバー、 82 赤外線発光部、 83 赤外線受光部、 85 操作表示ユニット、 86 操作表示基板、 87 動作ボタン、 87a 動作スイッチ、88 上カバー検出スイッチ、 88a 上カバー検出スイッチ用開口、 89 表示部、 90 電源ユニット、 91 蓄電池、 92 回路基板、 93 電源ケース、 94 充電端子、 G 重心

Claims (11)

  1. 外殻をなす本体と、
    前記本体に設けられ、被清掃面を清掃する清掃手段と、
    前記本体に設けられ、前記本体を移動させる移動手段と、
    前記本体の上部に対して着脱自在に設けられた集塵部と、
    前記本体の上部において前記本体に対して開閉自在に設けられ、開いた状態のときは、前記本体の上方に前記集塵部を露出させ、閉じた状態のときは、前記本体の上方から前記集塵部を遮蔽する蓋体と、
    前記本体の端部に対して前記蓋体の端部を回転自在に連結するヒンジと、
    前記本体もしくは前記蓋体に設けられ、前記蓋体の前記ヒンジに対向する端部が前記本体の上部との間に隙間を有するように保持する弾性部材と、
    前記本体に設けられ、前記蓋体が閉じた状態のときに前記蓋体に作用する鉛直方向の力を検出する蓋体検出センサーと、
    を備えた自走式掃除機であって、
    前記弾性部材は、前記蓋体の下面に設けられ、前記蓋体が閉じた状態において前記集塵部に接触する下端を有し、
    前記集塵部が装着されない状態で前記蓋体が閉じられた場合、前記弾性部材が下から支持されないために、前記蓋体が前記蓋体検出センサーを作動させ、前記蓋体検出センサーが、前記集塵部の未装着状態を検出する自走式掃除機。
  2. 前記本体の上部に設けられた動作ボタン、
    を備え、
    前記蓋体は、前記動作ボタンの外形を包含する孔を有し、下方に最大に変位した際に、前記孔の周囲が前記動作ボタンよりも低くならない請求項1に記載の自走式掃除機。
  3. 前記蓋体は、閉じた状態において前記本体の表面との段差がなくなる表面を有した請求項1または請求項2に記載の自走式掃除機。
  4. 前記蓋体は、閉じた状態において自らの重量未満の力で引き上げられた場合は閉じた状態を維持する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の自走式掃除機。
  5. 前記蓋体は、前記集塵部の着脱の妨げとならない位置に維持し得るように設けられ、前記集塵部の着脱の妨げとならない位置において自らの重量以上の力で閉じる方向に引かれた際に閉じる方向へ移動する請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の自走式掃除機。
  6. 前記ヒンジは、前記本体の左右方向の中央を基準にして左右対称に設けられ、
    前記弾性部材は、前記ヒンジの軸方向の端部よりも前記本体の左右方向の中央寄りに設けられた請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の自走式掃除機。
  7. 前記蓋体の前記ヒンジの側とは反対側の端部の下面に設けられた検出体、
    を備え、
    前記蓋体検出センサーは、前記本体に設けられ、前記蓋体が閉じた状態から、下方向に回転したときに、前記検出体の動きを検出する請求項1から請求項のいずれか一項に記載の自走式掃除機。
  8. 前記蓋体検出センサーは、可動体を有する機械式スイッチであり、
    前記検出体は、前記蓋体の下面に突出し、前記蓋体が閉じた状態から、下方向に回転したときに、前記可動体を動かすことにより前記機械式スイッチの接点を導通させる請求項に記載の自走式掃除機。
  9. 前記蓋体検出センサーは、発光素子と受光素子を有する光学式スイッチであり、
    前記検出体は、前記蓋体の下面に設けられた反射部材で形成され、前記蓋体が閉じた状態から、下方向に回転したときに、前記光学式スイッチの検出範囲に入る請求項に記載の自走式掃除機。
  10. 前記蓋体は、前記本体の平面視中央が最も高い凸状に形成される請求項1から請求項のいずれか一項に記載の自走式掃除機。
  11. 前記本体の底面または側面に設けられ、鉛直方向に対して傾斜して配置された被清掃面検出センサー、
    を備えた請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の自走式掃除機。
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