JPH01277130A - 高周波加熱装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は食品のかく拌機能を有する高周波加熱装置の改
良に関するものである。

従来の技術 従来のこの種の高周波加熱装置は１例えば実公昭６１−
４２３８２号公報に提案されている。この提案の構成で
は、上ヒーターおよび下ヒーターが加熱室に内蔵されて
おり、こね器の下部から突出した固定用片を加熱室の底
面に設けた装着用孔に挿入して所定角度回動すると、固
定用片に形成した固定用爪が加熱室の底面裏側に引っ掛
かり、こね器が加熱室に装着できるようになっている。

上記爪が加熱室の底面裏側に設けられているマイクロス
イッチのアクチエーターに当接し、そのマイクロスイッ
チがＯＮすると、発酵・こね等のパン専用のシーケンス
が行えるようになっている。

発明が解決しようとする課題 上記構成によると、 （ａ）こね器の着脱を検知するために加熱室底面に孔を
設けている。この孔はこね器を加熱室底面に固定するた
めにも使っている。この固定の際、固定用片を孔に挿入
して所定角度回動する必要があるため、孔は大形となら
ざるを得ない。したがって、この孔より食品かすや液汁
等が外部に大量に流れ落ちるという不都合が生じる恐れ
がある。

（ｂ）また、上ヒータ−、下ヒーターが共に加熱室内に
あるため、こね器の出し入れの際に邪魔になり、かつ加
熱室内の有効スペース特に高さが小さくなるなどのよう
な問題があった。

課題を解決するための手段 本発明は上記課題を解決するためになされたものであり
、高周波発振器と上部平面ヒーター、下部平面ヒーター
とを加熱源とし、少なくとも底面を非磁性体の金属板と
する加熱室と、この加熱室内でパン原料のこね操作から
焼き上げまで行うパン容器と、このパン容器を加熱室内
の底面に保持するためパン容器の下部に固着した支持台
の下部外面に設けた固定用爪と、加熱室の底面に固着し
、上記固定用爪に係合する引っ掛け片と、」１記支持台
の下部内面に取付けた永久磁石と、パン容器内のこね羽
根を加熱室底面、の貫通穴を介して駆動する第１駆動軸
と、この駆動軸の周囲に設けた電波シール用の空洞共振
器とを備え、上記永久磁石からの磁界により動作してパ
ン容器の着脱を検知する磁気感応素子を上記空洞共振器
の側壁に取付けたものである。

作用 上記のように構成したことにより、 （ａ）パン容器は、そのパン容器に固着した支持台下部
外面に設けた固定用爪を加熱室底面に固着した引っ掛け
片に係合することによって加熱室内に固定できるので、
パン容器固定用の孔は加熱室底面にあける必要はない。

（ｂ）またパン容器の着脱の検知は、加熱室内に固定し
たパン容器の支持台下部内面に取付けた永久磁石からの
加熱室底面を透過する磁界に応答する磁気感応素子によ
って行っているので、加熱室底面に検知用の孔を設ける
必要はない。

（ｃ）更に上部平面ヒーターと下部平面ヒーターを使っ
て、ヒーターを加熱室内から排除し、パン容器を着脱す
る際にヒーターが邪魔にならないようにすると共に、加
熱室内の有効スペース特に高さを大きくとれるようにし
ている。

また前記永久磁石が、パン容器固定の際の所定角度回動
時に引っ掛け片が邪魔にならない支持台の下部内面に取
付けられているので、永久磁石の位置が加熱室底面に近
接して取付けることが可能となる。したがって、その分
だけ磁気感応素子は加熱室底面から離れたヒーター加熱
時の温度の低い位置に持ってくることができ、使用温度
が低い素子が使用可能となる。そのうえ磁気感応素子を
空洞共振器の側壁に取付けているので、取付用部品の点
数の低減が図れる。

実施例 以下本発明の一実施例を図面により説明する。

実施例の構成は第１図から第５図に示すとおりである。

まず第４図の自動製パン器（ホームベーカリ−）として
使用している場合の概略断面図により本装置を機能別に
五つの構成要素に分割して説明する。

すなわち、それらの構成要素として、第１は高周波加熱
関係、第２はヒーター加熱関係、第３はパン容器関係、
第４は回転駒動部関係、第５は外郭関係である。ただし
、各要素を取付ける部材および補助的電気部は必要最小
限としである。

以下各構成要素ごとに説明する。

第１の高周波加熱関係の構成について説明する。

■は高周波加熱装置内に設けた高周波エネルギーを反射
する金属板で囲まれた加熱室である。この加熱室１は少
なくとも底面は非磁性体の金属板、例えば５ＵＳ３０４
で形成されている。２は導波管３を介して加熱室１内に
高周波エネルギーを供給する高周波発振器、例えばマグ
ネトロンである。４は導波管３と加熱室１との結合口で
、ここから高周波エネルギーが加熱室１内へ照射される
。５は高周波発振器２を冷却するための冷却用送風機で
ある。

第２のヒータ加熱関係の構成について説明する。

６は加熱室１の上面外側に取付けた上部平面ヒーターで
ある。７は上部平面ヒーター６からの熱が加熱室１の上
面を介して加熱室１内に効率よく照射するようにするた
め、熱が上部に逃げるのを防ぐ上断熱部材である。８は
加熱室１の底面外側に取付けた下部平面ヒーターである
。９は下部平面ヒーター８の下方に熱が逃げるのを防ぐ
不断熱部材である。１０は下部平面ヒーター８、不断熱
部材９を加熱室１の底面外側に保持するための押え金具
である。ただし押え金具ｌＯ自体の取付部材は省略して
いる。

第３のパン容器関係の構成について説明する。

１１は入口の少なくと１辺が高周波エネルギーが使用波
長の１７２よりも大きいアルミニウム等の金属成形品、
あるいは高周波を透過するパイレックス等の誘電体成形
品からなるパン容器である。１２はこのパン容器１１の
下部に固着した支持台である。

パン容器１１を所定位置に固定するには、パン容器１１
を所定角度回動して、支持台１２の下部外面に設けた固
定用爪１３を加熱室１の底面に固着した引つ掛け片１４
に係合する。１５は小麦粉、水、イースト菌などからな
るパン原料で、第４図では焼成後の断面形状はいわゆる
山形食パンを示している。１６はパン原料１５をこねた
り、ガス抜きをするためのこね羽根である。１７はこね
羽根１６を着脱自在に支え、回転させる回転軸である。

１８はシリコーンゴム等からなるオイルシールである。

１９は回転軸１７を回転自在に支持する軸受である。　
２０は上部を回転軸１７に固着しており、下部をかみ合
いクラッチの一方をなす被動片である。

第４の回転駆動部関係の構成について説明する。

２１は上部が加熱室１の貫通穴１ａを介して上部は被動
片２０と嵌合するかみ合いクラッチの他方をなし。

下部に大形ブーＩＪ−２２を連結している第１駆動軸で
ある。２３は大形プーリー２２と小形プーリー２４とを
回転自在に連結するベルトである。２５はこね羽根１６
を回転させるため前記小形プーリー２４を連結したこね
用モーターで、こね羽根１６を例えば２００ｒｐｍ程度
で高速回転させるものである６２６は第１駆動軸２１に
沿って加熱室１の外部へ漏洩しようとする高周波エネル
ギーを取り込んで出さないようにする空洞共振器である
。この空洞共振器２６の中央の中空部壁面には第１駆動
軸２１を回転自在に支える軸受（図示せず）をはめ込ん
でいる。

第５の外郭関係の構成について説明する。２７は導電体
からなる外箱である。２８は加熱室１の前面入口を開閉
するドアーで、加熱時には高周波エネルギーやヒーター
熱エネルギーが外部へ放出するのを最小限に抑えるもの
である６２９は自動製パン器としてのパン焼きシーケン
ス、あるいはオーブンレンジ、単機能電子レンジとして
の加熱操作を選定するための制御パネルである。３０は
本装置全体を据付面から離して、据付面に傷を付けない
ための足である。

次に第４図で示すパン容器１１関係の構成要素の代りに
第５図に示すように被加熱物３１の回転移動関係の構成
要素を加熱室１内にセットし、オーブンレンジあるいは
東機能電子レンジとして使用している場合について説明
する。３２は被加熱物３１を載置して、回転移動させる
ターンテーブルである。

３３はターンテーブル３２を着脱自在に支え、回転させ
る回転台である。３４は回転台３３を着脱自在に支え、
駆動する第２駆動軸である。３５は第２駆動軸３４と複
数のギヤー（図示せず）を介して結合し、ターンテーブ
ル３２を例えば５〜１０ｒｐｍの低速回転をさせるテー
ブル用モーターである。なお、第２駆動軸３４は第１駆
動軸２１の軸中心を貫通しており５両軸３４．２１は互
いに独立して回転するようになっている。

次にパン容器１１の着脱を検知する検知手段と、その取
付構造の要部拡大断面図を示す第１図と、第１図のＡ−
Ｂ断面を示す磁気感応素子３８の収納部付近の断面図に
ついて説明する。３６は支持台１２内側の上面から下方
へ延長した支柱１２ａの下部と支持台１２の外壁下部内
面との間に止めピン３７によって取付けた永久磁石であ
る。この永久磁石３６は加熱室１の底面を介して磁気感
応素子３８に対向している。磁気感応素子３８は例えば
２本の強磁性体リード３８ａ、３８ｂに連結した接点部
を不活性ガスと共にガラス管に封入したリードスイッチ
や、磁界により抵抗値が変化するホール素子等からなる
ものである。以下本実施例では磁気感応素子３８をリー
ドスイッチとして説明する。３９は絶縁部材４０に包ま
れたリードスイッチ３８を収納する断面Ｕ字型の凹所を
有する非磁性金属体からなる取付金具である。この取付
金具３９は取付ねじ４１．４２により空洞共振器２６内
の側壁２６ａに固着されている。４３は上記リードスイ
ッチ３８を制御回路（図示せず）に接続する接続用リー
ド線である。

なおリードスイッチ３８の感度を最大とするため、その
リードスイッチ３８のガラス管軸方向と永久磁石３６の
ＮＳ極配列方向をほぼ平行とし、かつ両者リードスイッ
チゴ８、永久磁石３６の方向を共に加熱室１の底面にほ
ぼ平行方向となるように配置する。

次にＭ縁部材４０の拡大斜視図を示す第３図について説
明する。４０ａはガラス管をはめ込む骨収納用凹部であ
る。４０ｂ、４０ｃはガラス管の両端から出ている強磁
性体リード３８ａ、３８ｂと接続用リード線４３との接
続部を収納する段部で、凹部４０ａよりも浅く形成した
ものである。４０ｄ、４０ｅは接続用り一ド線４３の引
出口である。４０ｆは側ｊ１２６ａに当接する突起部で
ある。上記の絶縁部材４０を２個一組としてリードスイ
ッチ３８をは、さみ込み、取付金具４９の凹部４０ａほ
かに挿入する。あるいは絶縁部材４０は。

２個を一対として突起部４０ｆの反対側で背中合わせし
、開閉できるようにする一体形成としてもよい。絶縁部
材４０の材質をシリコーンゴム成形品として、リードス
イッチ３８収納後、外面をシリコーン接着剤でコーティ
ングし、湿気が強磁性体り一ド３８ａ、３８ｂ及び接続
用リード線４３の導体部に触れないようにすると耐久性
が向上する。

次に上記構成からなる本実施例の作用について説明する
。

パン容器１１を加熱室１底面に固着するには、パン容器
１１に取付けた支持台１２の下部外面に設けた固定用爪
１３を加熱室１底面に固着した引っ掛け片１４に係合す
ればよいので、パン容器１１の固定用の孔は加熱室１底
面にあける必要はない。またパン容器１１の着脱の検知
は、加熱室１内に固定したパン容器１１の支持台１２下
部内面に取付けた永久磁石３６からの加熱室１底面を透
過する磁界に応答するリードスイッチ３８によって行っ
ているので、検知用の孔を加熱室１底面にあける必要は
ない。またパン容器１１の着脱を容易にするため、上部
平面ヒーター６と下部平面ヒーター８を設けて、ヒータ
ーを加熱室１内から徘除し、加熱室１内の有効スペース
、特に高さを大きくしている。

このようにして操作性・使い勝手・清掃性を向上する。

さらにパン容器１１の着脱を検知するリードスイッチ３
８は一般に使用温度の低いものを採用し易くするため、
パン容器１１固定の際の所定角度回動時に引っ掛け片１
４が邪魔にならない支持台１２下部内面に永久磁石３６
を取付けて、その永久磁石３６を加熱室１底面に近接可
能とし、その分だけリードスイッチ３８を加熱室１底面
から離れたヒーター加熱時の温度の低い位置に持ってく
ることができるようにしている。またリードスィッチ３
８取付部材の点数を低減するため、そのリードスイッチ
３８を空洞共振器２６の側壁２６ａに取付けている。

このようにしてリードスイッチ３８は使用温度条件を有
利にする。

また加熱室１内の高さ・方向のスペースを有効に使うに
は、支持台１２と加熱室１底面との接触面の位置ができ
るだけ低い方がよい。したがって、この接触面に孔をあ
けると１食品かすや液汁が多量に流れ落ち易くなり、好
ましくない。

一方加熱室１底面にはかみ合いクラッチ部を通す貫通穴
１ａがおいているが、この貫通穴ｌａ付近を凸状として
食品かすや液汁が流れ落ちないようにしている。

なお本発明は調理用の容器が加熱室１内に固着されたこ
とを検知すると、マイクロコンピュータ−を中心とする
制御回路によって、パンのこねから焼成までのシーケン
スはもちろん、もち・炊飯等のシーケンスを制御パネル
より選定して自動で行うようになっている高周波加熱装
置に適用するものである。

発明の効果 以上本発明によれば、操作性・使い勝手・清掃性の良い
自動製パン器（ホームベーカリ−）、オーブンレンジ、
単機能電子レンジといった多機能を有する高周波加熱装
置が提供できる。

さらにパン容器を検知するリードスイッチの使用温度条
件を有利にし、かつそのリードスイッチの取付部材のコ
スト低減が図れる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す高周波加熱装置のパン
容器の検知手段とその取付構造を示す要部拡大断面図、
第２図は同第１図のＡＢ矢印方向から見た磁気感応素子
（リードスイッチ）の収納状態を示す断面図、第３図は
同磁気感応素子を包み込んでいる絶縁部材の形状を示す
拡大斜視図、第４図は同自動製パン器として使用してい
る場合の要部断面図、第５図は同オーブンレンジあるい
は単機能電子レンジとして使用している場合の要部断面
図である。 １・・・加熱室、　　　　　１ａ・・・貫通穴、２・・
・高周波発振器、　　６・・・上部平面ヒーター、８・
・・下部平面ヒーター、１１・・・パン容器。 １２・・・支持台、Ｉ３・・・固定用爪、１４・・・引
っ掛け片、　　　１５・・・パン原料、１６・・・こね
羽根、　　　　２１・・・第１−駆動軸。 ２６・・・空洞共振器、　　　２６ａ・・・側壁、３６
・・・永久磁石、 ３８・・・磁気感応素子（リードスイッチ）。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 高周波発振器（２）と上部平面ヒーター（６）、下部平
   面ヒーター（８）とを加熱源とし、少なくとも底面を非
   磁性体の金属板とする加熱室（１）と、この加熱室（１
   ）内でパン原料（１５）のこね操作から焼き上げまで行
   うパン容器（１１）と、このパン容器（１１）を加熱室
   （１）内の底面に保持するためパン容器（１１）の下部
   に固着した支持台（１２）の下部外面に設けた固定用爪
   （１３）と、加熱室（１）の底面に固着し、上記固定用
   爪（１３）に係合する引っ掛け片（１４）と、上記支持
   台（１２）の下部内面に取付けた永久磁石（３６）と、
   パン容器（１１）内のこね羽根（１６）を加熱室（１）
   底面の貫通穴（１ａ）を介して駆動する第１駆動軸（２
   １）と、この第１駆動軸（２１）の周囲に設けた電波シ
   ール用の空洞共振器（２６）とを備え、上記永久磁石（
   ３６）からの磁界により動作してパン容器（１１）の着
   脱を検知する磁気感応素子（３８）を上記空洞共振器（
   ２６）の側壁（２６ａ）に取付けたことを特徴とする高
   周波加熱装置。