JPH01275810A

JPH01275810A - ケーソン

Info

Publication number: JPH01275810A
Application number: JP10291088A
Authority: JP
Inventors: Shigenori Yoshihara; 吉原　重紀; Noriaki Yokoyama; 典明横山; Tadahiko Okumura; 忠彦奥村; Osamu Inoue; 理井上; Nobutaka Okutsu; 奥津　宣孝; Shoko Shimizu; 勝公清水; Tetsuo Hori; 哲郎堀; Yasuhiro Nakai; 康博中井
Original assignee: Shimizu Construction Co Ltd; Shimizu Corp
Current assignee: Shimizu Construction Co Ltd; Shimizu Corp
Priority date: 1988-04-26
Filing date: 1988-04-26
Publication date: 1989-11-06

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】「産業上の利用分野」この発明は、各種土木工事の分野において用いられるケ
ーソン、特に、その据え付けにあたって水底地盤に対す
る整地作業を不要ならしめることのできるケー′ソンに
関するものである。

「従来の技術およびその課題」周知のように、港湾工事、橋梁工事等の各種土木工事の
分野においては、防波堤、岸壁、海中基礎等を構築する
に際して第５図に示すようなケーソンａが広く用いられ
ている。゛ところで、ケーソンａが水底地盤Ｇ上に水平にかつ充分
に安定した状態で据え付けられるためには、据え付は面
が充分に平らになっていなければならないものである。

このため、従来においては第５図に示されるように、ケ
ーソンａの据え付けに先立って水底地盤Ｇを平らにする
ための整地作業を行うことが不可欠であった。

しかしながら、水底地盤Ｇに対する整地作業は水中での
作業となるので必ずしも容易に行えるものではなく、多
大な労力、費用を要するものであった。また、特に水深
が大きい場合や、水底地盤Ｇが硬岩盤の場合等には、整
地作業が極めて困難であって、そのような場合にはケー
ソンａを用いることができないこともあった。

この発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、その
目的とするところは、水底地盤に対する整地作業を行わ
ずとも、水平にかつ安定に据え付けることの可能なケー
ソンを提供することにある。

「課題を解決するための手段」この発明は、ケーソン本体の底部にこのケーソン本体を
支持し得る複数本の脚体を上下動可能に設けるとともに
、それらの脚体をそれぞれ上下動させるための駆動源を
備え、かつ、前記ケーソン本体底面の外周縁に沿って可
撓性を有するシート状の型枠を取り付けてなることを特
徴としている。

「作用」この発明のケーソンは、ケーソン本体の底部に設けられ
た複数本の脚体がケーソン本体を水底地盤上に支持する
ことによって据え付けられる。そして、駆動源によって
脚体を上下動させてケーソン本体底面からの突出長さを
適宜調節することにより、ケーソン本体は水底地盤が不
陸であったとしても水平に保持される。

また、ケーソン本体が脚体によって支持されると、その
ケーソン本体の底面外周縁に沿って設けられたシート状
の型枠が水底地盤の状態に応じて自由に変形してケーソ
ン本体外周縁と地盤との間に自ずと配されるので、その
型枠の内側にコンクリートを打設すればケーソンが固定
される。

「実施例」以下、この発明の一実施例を第１図ないし第４図を参照
して説明する。

第１図（イ）、（ロ）はこの実施例のケーソンの全体概
略構成を示すものであって、（イ）は斜め上方から見た
斜視図、（ロ）は斜め下方から見た斜視図であり、図中
、符号ｌはケーソン本体である。このケーソン本体ｌは
、４面の周壁２・・・および仕切壁３によって空洞部４
，４を有する箱状のものであって、これらの周壁２・・
・および仕切壁３はいずれも鋼板によって形成された中
空壁となっており、これにより、このケーソン本体ｌは
これ自体で水面に浮かぶことが可能なものとなっている
。すなわちこのケーソン本体ｌは、従来一般に用いられ
ている鋼製のケーソンと同様のものである。

このケーソン本体１の周壁２・・・の内部には、ケーソ
ン本体ｌの角部および仕切壁３との接合部に位置して合
計６台の油圧シリンダ（駆動源）５・・・が下向きに配
されており、それらの油圧シリンダ５・・・のロッド（
脚体）６・・・は、それぞれ周壁２・・・の底面を貫通
して下方に延びている。これらの油圧シリンダ５・・・
の作動（すなわちロッド６・・・の上下動）は、ケーソ
ン本体■の上面に設けられている制御装置７によって各
々独立して制御されるようになっており、その制御装置
７には、ケーソン本体ｌの任意の位置に取り付けられて
いる傾斜センサ（図示せず）からの検出信号が入力され
るようになっている。

上記の油圧シリンダ５・・・およびロッド６・・・は、
ケーソン本体ｌを水底地盤上に支持するためのものであ
って、そのために必要な強度、駆動力を有するものとさ
れている。また、制御装置７および傾斜センサ（図示せ
ず）は、このケーソンを据え付けるに際してケーソン本
体ｌを水平に保持するように各油圧シリンダ５・・・を
制御するためのものであって、傾斜センサがケーソン本
体１の傾きを検出すると、その傾きの大きさおよびその
向きに応じて制御装置７が各油圧シリンダ５・・・を作
動させてロッド６・・・のケーソン本体ｌ底面からの突
出長さを調節し、もってケーソン本体１の傾きを解消さ
せるように構成されている。

また、上記ケーソン本体１の底面には、可撓性を有する
シート状の材料（たとえば布製）からなる型枠８．８が
取り付けられている。これらの型枠８．８は、第１図（
ロ）に示されろように角筒状とされて直配空洞部４．４
の周囲に取り付けられており、その底面にはネット９，
９が取り付けられている。

以上の構成のもとに、このケーソンは、水底地盤が起伏
のある不陸な状態であっても、従来のように水底地盤に
対する整地を行うことなく、充分に安定にかつ水平に据
え付けることが可能なものである。

すなわち、このケーソンを水底地盤Ｇに据え付けるには
、第２図に示すように従来のケーソンの場合と同様にし
てこのケーソンを水面に浮かべて設置位置まで曳航して
いく。この際、各油圧シリンダ５・・・のロッド６・・
・は、ケーソン本体ｌの底面より所定の長さだけ突出さ
せた状態で固定しζおく。

ケーソンを設置位置の直上に導いたら、そこでケーソン
を徐々に沈下させていくが、水底地盤Ｇに起伏がある場
合には、ケーソンが沈下していくにつれて水底地盤Ｇの
盛り上がっている部分にいずれかのロッド６が接触して
ケーソンが傾くことになる。すると、傾斜センサ（図示
せず）がケーソン本体１の傾きを検出し、それに基づき
制御装置７が水底地盤Ｇに接触したロッド６を引き込む
ように油圧シリンダ５を作動させ、これにより、ケーソ
ン本体ｉの傾きは速やかに解消することになる。したが
って、ケーソン本体ｌは常に水平に保持されつつ沈下し
ていくことになる。なお、水底地盤Ｇの起伏の状態に応
じ、必要であれば油圧シリンダ５・・・のロッド６・・
・をさらに押し出すように制御しても良い。

このようにして、ケーソンを所定の°深さまで沈下させ
ていき、第３図に示すように、ケーソン本体ｌの底面と
水底地盤Ｇとの間に若干の隙間を確保した状態で、全て
のロッド６・・・によってケーソン本体【を水底地盤Ｇ
上に支持する。この状態においては、ケーソン本体ｌの
底面に設けられている型枠８．８およびネット９．９は
、水底地盤Ｇの起伏の状態に倣って自由に変形すること
になる。

次いで、第４図に示すように、ケーソン本体！底面と水
底地盤Ｇとの間の型枠８．８の内側にコンクリート１０
．１０を打設すれば、ケーソン本体１は水底地盤Ｇ上に
安定に固定される。そして、最後にケーソン本体１の空
洞部４．４内に中詰材（たとえば砂あるいはコンクリー
ト）ｔ　１．１１を充填すれば、このケーソンの据え付
は作業は完了する。

なお、全てのロッド６・・・によってケーソン本体１が
水平に支持された後は、制御装置７は撤去しても良く、
また、コンクリート１０．１０が硬化してケーソンが充
分に安定したら、油圧シリンダ５およびロッドも撤去す
ることが可能である。

以上で説明したように、上記のケーソンは、水底地盤Ｇ
に対する整地を行わずとも水平にかつ安定に据え付ける
ことができ、したがって従来においては不可欠であった
水底地盤Ｇに対する整地作業が一切不要となる。このた
め、ケーソン据え付は作業の工期短縮、工費削減に大き
く寄与できるし、従来においては整地作業の困難さから
ケーソンを用いることができなかった硬岩盤の地盤や水
深の大きな場所に対してもケーソンを用いることが可能
となる。

また、ケーソン本体ｌの底面に可撓性を有する型枠８を
設けたので、ケーソン本体ｌをロブドロ・・・によって
支持すると同時に型枠８．８が自ずと配されるが、その
型枠８．８は水底地盤Ｇの起伏に応じて自由に変形する
のでケーソン本体ｌの底面外周線と水底地盤Ｇとの間の
隙間は充分に塞がれる。したがって、打設されたコンク
リニド１０゜１０が型枠８．８の外部に流出してしまう
ことがないし、また、型枠８．８底面にはネット９．９
が設けられているので、コンクリートｉｏ、ｔｏは水底
地盤Ｇ上に直接的に打設されることになり、このため水
底地盤Ｇに対するコンクリート１Ｏ１ＩＯの付着力は充
分に確保することができる。

以上でこの発明の一実施例を説明したが、この発明は上
記実施例に限定されるものではない。たとえば上記実施
例では、ケーソン本体を支持する脚体およびその駆動源
として油圧シリンダおよびそのロッドを用いたが、脚体
としてはたとえば鉄骨等の適宜の棒状部材を用いても良
いし、その脚体を上下動させるための駆動源としてはた
とえば電動機等の他の手段を用いることも可能である。

また、ケーソン本体は円筒状その他の形状であっても良
いし、そのケーソン本体を支持する脚体の本数もケーソ
ン本体の形状やその大きさ、重量等を勘案して適宜増減
して良いことは勿論である。

「発明の効果」以上で詳細に説明したように、この発明によれば、ケー
ソン本体の底部にこのケーソン本体を支　　□持し得る
複数本の脚体を上下動可能に設けるとともに、それらの
脚体をそれぞれ上下動させるための駆動源を備えたから
、脚体を駆動源によって上下動させることによって、水
底地盤が不陸であるような場合であるあってもケーソン
本体を水平な状態で支持することができる。したがって
、従来においては必要であった水底地盤に対する整地作
業が一切不要となり、このため、ケーソン据え付は作業
の工期短縮、工費削減に大きく寄与できるし、従来にお
いてはケーソンを用いることができなかった硬岩盤の地
盤や水深の大きな場所に対し。

てしケーソンを用いることが可能となり、極めて有効で
ある。

また、ケーソン本体の底面に可撓性を有するシート状の
型枠を設けたから、ケーソン本体を脚体によって支持す
ると同時にその型枠が自ずと配されるとともに、その型
枠は水底地盤の状況に応じて自由に変形するので、ケー
ソン本体の底面外周縁と水底地盤との間を隙間なく塞ぐ
ことができる、という効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第４図はこの発明の詳細な説明するための
図である。第１図はこの実施例のケーソンの全体概略構
成を示す図であって、このうち（イ）は斜め上方から見
た斜視図、（ロ）は斜め下方から見た斜視図である。第
２図ないし第４図はこの実施例のケーソンの据え付は作
業の手順を説明するための図であって、第２図はケーソ
ンを曳航している状態、第３図は脚体によってケーソン
本体を水底地盤上に支持した状態、第４図はコンクリー
トを打設して施工が完了した状態をそれぞれ示す図であ
る。第５図は従来一般のケーソンの据え付は状態を示す図で
ある。Ｇ・・・・・・水底地盤、ｌ゛・・・・・・ケーソン本
体、５・・・・・・油圧シリンダ（駆動源）、６・・・
・・・ロッド（脚体）、８・・・・・・型枠。

Claims

【特許請求の範囲】

ケーソン本体の底部にこのケーソン本体を支持し得る複
数本の脚体を上下動可能に設けるとともに、それらの脚
体をそれぞれ上下動させるための駆動源を備え、かつ、
前記ケーソン本体底面の外周縁に沿って可撓性を有する
シート状の型枠を取り付けてなることを特徴とするケー
ソン。