JPH0126974Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、縦型石英管ヒータを有する縦長の電
気ヒータに関する。

従来の技術 従来反射板の前面に縦型の石英管ヒータを設け
た縦長の電気ヒータにおいては送風装置が組込ま
れていないものであつた。また横長で高さの低い
電気ヒータにおいては、反射板に吹出口を設け、
ヒータで加熱した温風を送風するものであつた。

考案が解決しようとする問題点 しかしながら上記のような縦長の電気ヒータで
は、製品前面においては、ヒータから熱が輻射さ
れるが、ヒータによつて昇温したヒータ前面の空
気は、本体の上方へ上昇してしまい使用者に効率
よく熱を供給できなかつた。

また送風される空気をヒータで直接加熱して温
風として前方に吹出すものにおいては、加熱され
た温風は前方に向け送風されるがヒータに直接冷
風が接触し、輻射熱の利用効率が低下すると共
に、電気ヒータの背面側に逃げる熱により本体ケ
ースが高温になつたり、本体から上方に逃げる熱
量も多いという問題点があつた。

本考案は上記問題点に鑑み、ヒータで発生した
熱を効率良く使用者に供給することのできる電気
ヒータを提供することを目的とする。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために、本考案の電気ヒ
ータは、縦長の本体ケースと反射板の内壁面に空
気流路を形成し、この空気流路に送風機の全風量
を通して、本体ケースの上部より前方へ吹出す構
成としたものである。

作 用 上記構成により、ヒータにより昇温されたヒー
タの周囲の空気の上昇気流を上方へ逃がさないこ
ととなるとともに、空気流路で効率よく熱交換さ
れて本体ケースの背面側に熱が逃げなくなる。

実施例 以下、本考案の一実施例を第１図と第２図にも
とづいて説明する。

図において、１は前面が開口した縦長筐状の電
気ヒータの本体ケースで内部には上反射保持板３
と下反射保持板４により上下両側から保持されて
いる縦に使用可能な石英管ヒータ２およびこの石
英管ヒータ２を焦点に位置するように形成した放
物線形状反射板５を石英管ヒータ２から発する熱
を製品前方に反射させると共に、前記本体ケース
１との間に空気流路が１５が形成されるように設
けられている。６は前からの大きな異物の侵入を
防ぐ前ガードで本体ケース１の前面開口部に設け
られている。７は下反射保持板４に取付けられ、
電源の入切を行うスイツチ、８は送風用フアンで
本体ケース１を支えるスタンド９の内部に設置さ
れ、吸込まれた空気の全風量は本体ケース１と放
物線形状反射板５の間に形成された空気流路１５
を通り、本体ケース１の上方に位置する上反射支
持板３の前部に前記空気流路１５と連通するよう
に形成された吹出口１０より前方に向かい送風さ
れている。１１は本体ケース１の上面に設けられ
る樹脂製天板で天面部１２と天面部１２の全周囲
に形成され本体ケース１より外方に空出する緩衝
部１３とで構成されている。

上記構成において、スイツチ７を入れると、石
英管ヒータ２に通電され、石英管ヒータ２より発
する熱が直接もしくわ放物線形状反射板５により
反射され製品前方に輻射される。一方送風用フア
ン８により送られた空気は本体ケース１と放物線
形状反射板５の間の空気流路１５を通過する間に
昇暖され吹出口１０より吐出される。このとき、
石英管ヒータ２の前方の空気が加熱されて上昇す
るが、これは吹出口１０より水平方向に吹き出す
温風に合流し、吹出口１０より出る温風はエアー
カーテン機能をもち、石英管ヒータ２の前方の加
温された空気が上方に逃げるのを防ぐ。したがつ
て前方の採暖者は有効に暖められる。

このように本実施例によれば送風用フアン８よ
り送られる全風量が石英管ヒータ２に直接接触す
ることなく本体ケース１内で暖められた温風が本
体ケース１上方の前方に設けらた吹出口１５より
前方水平方向に吹き出すので、この吹出流に本体
ケース１の前方を上昇する加温気流が合流して採
暖者に届き、輻射熱と相まつて早く暖かさを感じ
させると共に吹出口１０より吹出す吹出流は本体
ケース１の前方で加温された空気の上方への逸散
を防ぎ、暖房効率を高める。

考案の効果 このように本考案によれば、縦長の本体ケース
内で送風フアンの全風量が効率的に熱交換される
ため背面からの熱拡散を防ぎ、昇温された全風量
は縦長の本体ケースの上部より前方に吹出すの
で、エアカーテン効果により石英管ヒータで加熱
された上昇熱気流が上方へ逸散するのを防ぐとと
もに、上昇熱気流と合流して前方に指向性を持つ
温風として全風量を援暖者に集中して送り出すと
いう大きな効果を発揮するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例における電気ヒータ
の斜視図、第２図は同断面図である。 １……本体ケース、２……石英管ヒータ、５…
…放物線形状反射板、８……送風用フアン、１０
……吹出口、１５……空気流路。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前面が開口した縦長の本体ケースと、この本体
   ケースの開口に面して本体ケースとの内壁面間に
   空気流路が形成されるように設けた放物線形状の
   反射板と、この放物線形状の反射板の焦点に設け
   た石英管ヒータとを有し、前記本体ケースの前面
   上部に前記空気流路と連通して吹出口を設け、さ
   らに前記空気流路に全風量を送風せしめる送風用
   フアンを設けた電気ヒータ。