JPH01267322A - Lng基地における発電方法及び装置 - Google Patents

Lng基地における発電方法及び装置

Info

Publication number
JPH01267322A
JPH01267322A JP9531188A JP9531188A JPH01267322A JP H01267322 A JPH01267322 A JP H01267322A JP 9531188 A JP9531188 A JP 9531188A JP 9531188 A JP9531188 A JP 9531188A JP H01267322 A JPH01267322 A JP H01267322A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydrogen
lng
hydrogen storage
storage alloy
heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9531188A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2630978B2 (ja
Inventor
Hiroshi Yoshida
弘 吉田
Yoshimi Ezaki
江崎 義美
Koichi Kito
鬼頭 孝一
Akira Yanoma
章 矢野間
Junichi Sakaguchi
順一 坂口
Takaharu Nitta
新田 隆治
Kenichi Okuda
健一 奥田
Hiroshi Yanagioka
柳岡 洋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chiyoda Corp
Chubu Electric Power Co Inc
Chiyoda Chemical Engineering and Construction Co Ltd
Original Assignee
Chiyoda Corp
Chubu Electric Power Co Inc
Chiyoda Chemical Engineering and Construction Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chiyoda Corp, Chubu Electric Power Co Inc, Chiyoda Chemical Engineering and Construction Co Ltd filed Critical Chiyoda Corp
Priority to JP63095311A priority Critical patent/JP2630978B2/ja
Publication of JPH01267322A publication Critical patent/JPH01267322A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2630978B2 publication Critical patent/JP2630978B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は液化天然ガス(以下L−NGという)の再ガス
化において得られる冷熱°を用いかつ水素貯蔵合金を利
用した発電方法に関する。
〔従来技術〕
従来技術としてのLNG冷熱発電には、ランキンサイク
ルによるLNG直膨方式及び単一媒体中間熱媒体方式(
以下単一媒体方式という)、混合媒体中間熱媒体方式(
以下混合媒体方式という)などがある。しかしながら、
LNG直膨方式はガス化した天然ガスをタービンに導入
する方式のため、ガス化するまでの冷熱は廃棄されてし
まい冷熱の回収率が低い、また、単一媒体方式は媒体の
蒸発及び凝縮を利用するため、LNG気化曲線に沿った
冷熱の回収ができず、有効な冷熱利用ができない上に、
第6図に示したように媒体を昇圧するためにポンプを必
要とするため発電された電力の全てを利用することがで
きない、また、混合媒体方式は混合媒体の凝縮曲線をL
NG気化曲線に近接させることができるので、冷熱の利
用を効果的に実施できるため、単一媒体方式に比較して
LNG単位量当りのタービン出力を大きくできるという
特長があるが、反面、構成機器が多流体熱交換器などを
使うため運転制御が複雑となり、また設備コスト増加な
どの難点をもたらすことが多いという欠点がある。
〔目   的〕
本発明はLNGの再ガス化の際の冷熱を低熱源とし、水
素貯蔵合金の低温領域での特性を利用することにより、
中間熱媒体方式冷熱発電に不可欠の媒体昇圧ポンプが不
要となり、単一媒体中間熱媒体方式や混合媒体中間熱媒
体方式に代わる新しい発電方法を提供すると共に冷熱を
有効に利用することを目的とする。
〔構  成〕 本発明によれば、LNGの再ガス化において得られる冷
熱を熱媒体で回収して低熱源として用い、また、低熱源
よりも50℃程度以上高い温度の熱源を熱媒体で回収し
て高熱源として用い、吸蔵水素を放出した水素貯蔵合金
を前記低熱源により冷却する冷却工程と、水素を吸蔵し
た水素貯蔵合金を前記高熱源により加熱する加熱工程と
を同時に行い、前記加熱工程の水素貯蔵合金から放出さ
れた水素を発電機と連結したガスタービンに導入して該
ガスタービンを駆動させた後、該ガスタービンで膨張低
圧下した水素を前記冷却工程の水素貯蔵合金に吸蔵させ
、前記水素放出及び水素吸蔵を反復繰り返すことにより
発電を行うことを特徴とする水素貯蔵合金を利用したL
NG冷熱発電方法が提供される。
本発明における低熱源となるLNG再ガス化において得
られる冷熱の一部は、従来、上記した様な冷熱発電とし
て回収されているが、その多くはORV (オープン・
ラック・ベーパライザー)やSMV (サブマージド・
コンパッション・ベーパライザー)による再ガス化で海
水等に廃棄されていた0本発明の発電方法は、 LNG
の再ガス化設備において、中間熱媒体方式冷熱発電等の
従来のLNG冷熱発電に代えて適用してもよく、また、
ORV等気化装置の負荷を低減するために適用してもよ
い。
本発明の低熱源はLNGの冷熱を直接用いてもよいし、
またLNGと熱媒体とを熱交換させ、LNGを昇温気化
させると共に冷熱を熱媒体で回収して得ることができる
。熱媒体としては、従来から用いられているR11.R
12,R22等フロンの他、例えば、メチレンクロライ
ド、トリクロロエチレン等のLNGとの熱交換でも固化
せず流動性を保ちかつ常温においても気化しない液状物
であればよい、但し、フロンは大気圏のオゾン破壊が問
題となっているので、フロン以外の熱媒体を用いるのが
好ましく、本発明においては水素そのものを使用するこ
ともでき、水素は熱伝導度が大きく、伝熱係数が大きく
なる利点がある。さらに水素を熱媒体とする場合には、
水素貯蔵合金タンクに熱媒体としての冷却又は加温水素
を導入し、水素貯蔵合金と直接熱交換させることができ
る。この場合、間接的熱交換を行う他の熱媒体と異なり
、水素貯蔵合金タンク内に熱交換コイル等の装置が不要
となり、設備的に小型化でき、設備費も軽減できる利点
もある。
本発明で用いる水素貯蔵合金は、TiZr系のTiZr
CrFeや、 T1Cr系のT1Cr、 、aや、Mn
Ni系のMnN15−tiCO11eti等種々の合金
を操作条件に合せて用いることができる。
本発明における高熱源は低熱源よりも50”C程度以上
高い温度域のものであればよ(1例えば、空気、海水等
液体または気体が使用でき、また冷熱回収された再ガス
化LNGガスや常温以上の温度を持つ排熱も使用可能で
ある。
さらに水素貯蔵合金を利用する場合は、高熱源と低熱源
との温度差が同じである場合には、より低温側で利用す
る方がより大きな圧縮比を得ることができるという一般
的な特性が水素貯蔵合金にはあり1発電の効率が向上す
る。
本発明の第1実施例の系統図である第1図を参照しつつ
本発明をさらに詳しく説明する。第1図において、1は
水素を吸蔵した水素貯蔵合金町の入った容器、2は吸蔵
水素を放出した水素貯蔵合金片2の入った容器、3はガ
スタービン、4は回転軸16でガスタービンに連結する
発電機を示す。
第1図に示した装置系において、水素貯蔵合金としてT
iZr系合金を用い3方弁12及び13を閉じると共に
、高熱源熱交換器17で20℃大気により加熱され15
℃となった熱媒体メチレンクロライドをライン5を通し
て容器1内に導入して水素貯蔵合金M□を間接加熱し、
熱媒体は5℃となる(予熱工程)。
同時に低熱源熱交換器18でメタン91.6モル%、エ
タン4.1モル%、プロパン2.7モル%、n−ブタン
1.5モル%、窒素0.1モル%の組成で、圧力64K
g/ aJ、温度−153℃のLNGにより冷却され一
90℃となった熱媒体メチレンクロライドをライン6を
通して容器2に導入して水素貯蔵合金M2を間接冷却し
、熱媒体は一70℃に昇温する(予冷工程)、これによ
り水素貯蔵合金もが約−20℃に加熱され吸蔵されてい
た水素が放出され、容器1及びライン8.9内には、温
度θ℃及び圧力15Kgoalの水素が充満′される0
次に。
3方弁12をライン8とライン14とが連結するように
また3方弁13をライン15とライン11とが連結する
ようにそれぞれ開き、その結果、容器1及びライン8.
9内の水素はガスタービン3に導入され、ここでガスタ
ービン3及びそれに連結された発電機4を駆動させた後
、ライン11を通って容器2に入る。
ここで圧力がLKg/dとなっている水素は約−60℃
に冷却された水素貯蔵合金M2に吸蔵される(水素放出
・吸蔵工程)。水素貯蔵合金M□が加熱により水素を放
出し、又水素貯蔵合金M2が冷却により水素を吸蔵する
間、容器1内の水素圧及び温度は容器2内の水素圧及び
温度より高く、容器1と容器2との間には圧力差が生じ
る。この水素圧差によって容器1及び2の間に設置され
たガスタービン3が駆動され、出力を得ることができる
次に、水素貯蔵合金に□からの水素の放出が終わった後
、3方弁12及び13を閉じるとともに、ライン5及び
ライン6に設置されたバルブの開閉を逆にし、ライン6
を通して高温の熱媒体(15℃)を容器2に導入して水
素貯蔵合金M2を間接加熱し、同時にライン5を通して
低温の熱媒体(−90℃)を容器1に導入して水素貯蔵
合金N8を間接冷却する。この場合は水素の流れは上記
の操作と逆となり、水素貯蔵合金ちは、その加熱により
吸蔵していた水素を放出し、容器2及びライン10,1
1内には高温、高圧の水素が充満される0次に、3方弁
12をライン10とライン14とが連結するように、ま
た3方弁13をライン15とライン9とが連結するよう
にそれぞれ開き、その結果、容器2及びライン10.1
1内の水素はガスタービン3に導入され、ここでガスタ
ービン3及びそれに連結された発電機4を駆動させた後
、ライン9を通って容器1に入る。そして低温、低圧の
条件で水素貯蔵合金に□に吸蔵される。この場合、前記
とは逆に容器1内の水素圧及び温度は容器2内の水素圧
及び温度より低くなり、容器2から容器1へと水素の流
れが生じ、ガスタービン3は、この水素圧力差によって
駆動される。
前記のような操作を繰り返すことによってガスタービン
3を駆動させ、出力を得ることができ、従来の中間媒体
冷熱発電で不可欠であった媒体昇圧のポンプは不要とな
る。
尚、低熱源と高熱源の温度差は50℃程度以上あれば前
記関係により水素圧差を得てガスタービンを駆動出来る
が、より低温側に低熱源を設置することにより、より高
い圧縮比を得ることが出来、発電効率は向上する。
一方、LNGはタンク24から抜き出され、ポンプ25
及び26により64Kg/ aJまで昇圧され、温度−
153℃で熱交換器18に入り、熱媒体に冷熱を与え、
圧力42Kg/cj、温度−75℃となり、気液混相で
ライン19を経て他の系へ送られ、完全に気化させる0
例えば第1図に示したようにライン19から熱交換器2
0に入り、そこで海水温水と熱交換し、圧力39Kg/
d、温度27℃となり完全に気化され、タービン21及
びそれに連結される発電機22を駆動して電力を発生し
た後、圧力8.5Kg/a#、温度−45℃となり。
さらに熱交換器23での海水との熱交換により、圧力8
.5にgoa&、温度O〜10℃のガスとして後続の需
要先に送ってもよい。
第1図に示した発電装置系は、本発明の発電原理を示す
もので、平準化された発電を連続的に得ることができな
いが、水素貯蔵合金の入った多数の容器を組み合わせる
ことにより、平準化された発電を連続的に得ることがで
きる。
例えば、水素放出及び水素吸蔵が連続的に行われるよう
に、所定時間間隔を置いて、4基の容器に対し、予熱、
水素放出、予冷、水素吸蔵の4工程を順次繰返して行わ
せるようにしてもよい、又。
6基の容器を用い、予熱、第1水素放出、第2水素放出
2予冷、第1水素吸蔵、第2水素吸蔵の6エ程を順次繰
り返して行い、より平準化することもできる。
第2図は1本発明の第2実施例によるLNG冷熱発電の
系統図であって、LNGの冷熱を2段で回収するもので
ある。各機器の符号は第1図と同一のものは、同一符号
とし、1’、2’・・・等は第1図の1.2・・・に該
当する。
この場合、Ml及びM2の水素貯蔵合金は、上記のTi
Zr系低温用合金を用い1M□′及びM、/の水素貯蔵
合金にはMnNi系の高温用合金を用い、第1図と同様
に各段の冷熱を用いてタービン3及び3′を駆動させ発
電させる。 LNGは温度−70℃、圧力42Kg/c
jで熱交換器18’に入り、熱媒体と熱交換され、温度
−50℃、圧力40Kg/aJとなる。
第3図は1本発明の第3実施例によるLNG冷熱発電の
系統図であって、LNGの冷熱を直接水素貯蔵合金阿、
で回収し、タービン3からの低圧水素を吸蔵し、一方、
LNG再ガス化ガスで水素貯蔵合金M1を加温し貯蔵水
素を放出させ、高圧水素をタービンに導入するものであ
る。操作は第1図と同様である。
第4図は1本発明の第4実施例によるLNG冷熱発電の
系統図であって、水素貯蔵合金M1及びM2の容器とし
て多流体熱交換器を用い、低熱源のLNGと。
高熱源の海水を熱交流体として流通させ、水素貯蔵合金
も及びM2を加温及び冷却するものである。
操作は第1図と同様である。
第5図は、本発明によるLNG冷熱発電システムの系統
図を示すものである。V−tで示されるLNG!?槽に
は、液化天然ガスが0.15Kg/cJ以下のほぼ常圧
で約−162℃にて保持さ、れている。LNG貯槽(V
−1)の底面は外部からの熱侵入を防ぐための高床式の
コンクリート平板の上にある。大略400M1の発電量
に対応するLNG 100T/Hがライン(L−1)を
経てp−iのサブマージ型ポンプによって抜出され、約
29Kg/dまで加圧される。加圧されたLNGはライ
ン(L−2)でH−3のプレートフィン型多流体熱交換
器の下部に入り、せまい間隙を上昇しながらバブルポイ
ントに達し、蒸発がはじまる。LNGは一般にメタン以
外に重質分を含み、典型的にはメタンより重いエタン4
〜8モルX、プロパン2〜5モルz、n−ブタン0゜6
〜2モル%を含み、メタンは90モル2前後である。L
NGはライン(L−7)から多流体熱交換器(H−3)
に入った下降流の熱媒体フロン旧2とR22の混合物と
向流的に熱交換しながら上昇し、蒸発を完了後約−93
℃、27Kg/ dで多流体熱交換器(II−3)を出
る。多流体熱交換器(H−3)からのガスは次いで)l
−4で示されるORVへ送られ、海水との熱交換により
、25Kg/ ci、0℃と完全に加温ガス化され、次
いで例えば、ガスタービン(図示せず)へ送られ、発電
機を屏動し、電力を発生する。
一方、蒸発するLNGとの熱交換により、多流体熱交換
器(H−3)にて−70℃から一90℃へ冷却された熱
媒体は、熱媒体第2貯槽(V−2)を経テ、 1200
T/Hでポンプ(P−2)によってライン(L−6)を
通りTiZrCrFe系から成る第2水素貯蔵合金タン
ク(ト2)へ送られ、同合金を冷却する。冷却された合
金は水素膨張タービン(E−1)序らライン(L、−1
3)及び(L、−14)を経て来る約−65℃、0.1
Kg/aJの低温、低圧の水素を吸蔵する。吸蔵する水
素のための吸着熱提供した冷媒は一70℃に温められて
第2水素吸蔵合金タンク(ト2)を出て、ライン(L−
6)及び(L−7)を経て再び多流体熱交換器(I?−
3)にて−90℃まで冷却される。
第1水素貯蔵合金タンク(トl)の加熱は、熱媒体循環
により熱媒体ヒーター(H−5)にて行なわれる。
海水が通常この加温のためにつかわれ、熱媒体は0℃よ
り20℃へ加温される。海水温度は、勿論、季節によっ
て変動があるので、熱媒体を温度を一定にするよりはむ
しろ水素の発生量を可変にしたほうが経済性にすぐれる
第1水素貯蔵合金タンク(ト1)は熱媒体第1貯槽(V
−3)からライ:/ (L−8)、(L−9)を通じて
入り上記ヒーター(H−5)で加温された約20℃の熱
媒体によって加熱され、合金中に吸蔵されていた水素は
、圧力10Kg/d、温度−5℃の高圧水素にて第1水
素貯蔵合金タンク(ト1)より出て水素膨張タービン(
E−1)にて約0.1Kg/aJの常圧より僅が高い圧
力まで膨張され電力を発生する。吸蔵されていた水素が
放出されつくすと、水素ガスの膨張タービンへの流人が
なくなるので、今度はバルブを切換えて第2水素貯蔵合
金タンク(ト2)を加熱し、第1水素貯蔵合金タンク(
ト1)を冷却する。今度は第2水素貯蔵合金から水素が
発生する。第5図において、白抜きのバルブを閉じ、黒
塗りのバルブを開けることにより上記で説明したサイク
ルで、水素の流れが反転したサイクルが開始する。以降
、数分毎のサイクルで、バルブの組合せを切換えて、水
素ガスの吸着、脱着を繰返しながら水素膨張タービンに
直結する発電機にて電力を発生させる。第1(または2
)水素貯蔵合金タンクから第2(または1)水素貯蔵合
金タンクと冷い熱媒体を温い熱媒体へ切換える時には、
タンクの合金を冷から温へ(あるいは温から冷へ)上昇
(あるいは下降)させるための熱量が必要なので、高圧
水素発生(あるいは低圧水素吸蔵)される水素の量は一
定でなく変動する。
しかし、この金属の熱容量による変動はタンクの容積を
小さくし、切換えサイクル時間を短かくすることによっ
て小さくすることができる。第5図で示された系統では
、この変動を考慮すると、水素の発生量は平均して12
000ONcJ/Hであり1発生する熱量は2400K
Wである。
なお、本発明のシステムでは、水素の吸蔵、発生が間欠
的に行なわれるので、水素膨張タービンの回転数が変化
することは避けられない、前述したように、水素吸蔵合
金タンクを4基以上の複数にしてその変動を少なくする
こと以外に、膨張タービンにフライホイールを付けて回
転の慣性を大にすることによって1回転数の変動、ひい
ては電気の周波数の変動を最小限にすることができる。
第6図は、本発明による別のLNG冷熱発電システムの
系統図を示すもので、水素貯蔵合金の冷却、加熱を第5
図に示したシステムのように間接熱交換によるのではな
く、水素を循環せしめることにより低温または高温の水
素と直接接触させて行うことを特徴とするものである。
第6図に示すLNG冷熱水素楯環MH発電系統図は、第
5図と類似なフローであるので、第6図との相異点のみ
以下に説明する。
V’−1はLNGの貯槽であり、いわゆる半地下サスペ
ンデッドルーフ型のタンクで、大型の貯槽でも安全性が
高い利点がある。 H’−1のプレートフィン型多流体
熱交換器によって冷却された水素は、第2水174@環
ブロア(B−2)によって、第2水素貯蔵合金槽(M″
−2)へ入り、同合金を常に低温(−65℃程度)に冷
却する。この時の熱交換は水素ガスと合金との直接接触
によって行なわれる。一方、H′−2のスパイラルフィ
ン付熱交換器においては、高圧の水素が空気によって加
温され、この水素は第1水素貯蔵合金槽(M’−1)へ
第1水素循環ブロア(B−1)によって導入される。第
1水素貯蔵合金槽(M’−1)では導入された水素によ
って合金が加熱され、吸蔵されていた水素の高圧(10
−15Kg/aj)で放出され、 E−1の膨張タービ
ンへと送られる。
水素を合金の冷却、加熱の熱媒体とする本システムの第
一の利点は、熱媒体としてはすぐれているが環境汚染の
究極物質であるといわれているフロン類を一切使用しな
いですむということである。
第二の利点は、系内に媒介流体を含まないので、系が極
めて単純になり、建設費が低下するのは勿論、運転が容
易になるということである。特に。
このシステムを用いることによって、発電効率で大巾に
上昇するという利点がある1本発明の方法では、水素貯
蔵合金の予熱、予冷の工程が必要なので、水素貯蔵合金
槽の熱容量は出来るだけ小さくすることが望ましい、し
かし、第5図に示したシステムのように水素貯蔵合金タ
ンク内に熱交換用のパイプあるいは板を設けるとこの熱
交換のための金属の熱容量が無視できないほど大きくな
る。
あるシステムにおいては、この熱交換金属の熱容量は、
水素貯蔵合金のそれとほぼ等しくなるほど大きいもので
ある。ところが、本系統図のように水素によって直接冷
却/加熱すれば、予冷/予熱に必要な熱を最小限にする
ことができて、冷熱の発電の効率を最大にすることがで
きる。また間接熱交換に必要なΔTをゼロにできるので
、よりmmシステム効率を上昇させることになる。
〔効  果〕
以上詳細に説明したように、本発明によれば、熱サイク
ルの高熱源に常温の空気や海水等の自然環境あるいは常
温以上の排熱を用いるとともに低熱源にLNGの再ガス
化の際の冷熱を用いかつ水素貯蔵合金の特性を利用して
いるので、効率の良い発電を行うことができる上、従来
の発電方式とは異なり、昇圧にポンプ動力が不要であり
、タービンから排出されるガスの凝縮器や凝縮ガスの循
環装置等が不要であるため、比較的低圧でシステムを構
成でき、装置の建設費を小さくすることができる。
また、本発明によれば、完全な水素クローズドシステム
のガスタービン系を構成することができるので、水素貯
蔵合金に特有な酸素や一酸化炭素、二酸化炭素等の浸入
による合金の劣化を完全に回避することができる。また
、本発明は、 LNGガスを用いる火力発電所や、 L
NGの再ガス化ガスをガスとして供給する設備に組込む
ことにより、従来負荷変動に対処するため大型化してい
たORV等の再ガス化装置を小型化することも可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例によるLNG冷熱発電の系
統図、第2図は本発明の第2実施例によるLNG冷熱発
電の系統図、第3図は本発明の第3実施例によるLNG
冷熱発電の系統図、第4図は本発明の第4実施例による
LNG冷熱発電の系統図、第5図は本発明によるLNG
冷熱発電システムの系統図、第6図は本発明による別の
LNG冷熱発電システムの系統図。 −第7図は従来のLNG冷熱発電の系統図である。 1.2・・・水素貯蔵合金を収容した容器3・・・ガス
タービン 4・・・発電機 5.6・・・媒体ライン ?、8,9,10.11・・・ライン 17・・・高熱源熱交換器 18・・・低熱源熱交換器 24・・・LNGタンク

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)液化天然ガス(LNG)の再ガス化において得ら
    れる冷熱を熱媒体で回収して低熱源として用い、また、
    低熱源よりも50℃程度以上高い温度の熱源を熱媒体で
    回収して高熱源として用い、吸蔵水素を放出した水素貯
    蔵合金を前記低熱源により冷却する冷却工程と、水素を
    吸蔵した水素貯蔵合金を前記高熱源により加熱する加熱
    工程とを同時に行い、前記加熱工程の水素貯蔵合金から
    放出された高圧水素を発電機と連結したガスタービンに
    導入して該ガスタービンを駆動させた後、該ガスタービ
    ンで膨張低圧化した水素を前記冷却工程の水素貯蔵合金
    に吸蔵させ、前記水素放出及び水素吸蔵を反復繰り返す
    ことにより発電を行うことを特徴とする水素貯蔵合金を
    利用したLNG冷熱発電方法。
  2. (2)冷熱回収を複数段で行い一部冷熱回収したLNG
    を次段の低熱源として用い各段を直列に結合することを
    特徴とする請求項(1)記載のLNG冷熱発電方法。
  3. (3)冷熱回収を熱媒体を使用せず直接LNGで水素貯
    蔵合金を冷却し、高熱源として冷熱回収時のLNGより
    も50℃以上温度の高くなったLNG気化ガスを使用す
    ることを特徴とする請求項(1)又は(2)記載のLN
    G冷熱発電方法。
  4. (4)水素貯蔵合金の封入された熱交換器に多流体熱交
    換器を用いることにより、水素貯蔵合金の冷却と加熱と
    を異なる流体で行うことを特徴とする請求項(1)、(
    2)又は(3)記載のLNG冷熱発電方法。
  5. (5)(a)LNGを昇圧した後に熱媒体との熱交換に
    より加熱蒸発させ、熱媒体を冷却するとともにLNGを
    蒸発させるLNG蒸発工程、 (b)LNG蒸発工程で蒸発したLNGをさらに加温し
    完全に気化する工程、 (c)LNG蒸発工程で冷却された熱媒体と、第1水素
    貯蔵合金とを熱交換して、第1水素貯蔵合金を冷却し、
    電力回収工程からの低圧水素を吸蔵させる低圧水素吸蔵
    工程、 (d)第1水素貯蔵合金を冷却し、自己は加温された熱
    媒体をLNG蒸発工程に戻す循環工程、(e)第2水素
    貯蔵合金と、LNG蒸発工程で冷却された熱媒体より高
    温でかつ熱媒体加温工程からの熱媒体とを熱交換して、
    第2水素貯蔵合金を加温し電力回収工程からの低圧水素
    より高圧の水素を放出する高圧水素放出工程、 (f)高圧水素放出工程からの第2水素貯蔵合金を加温
    し、自己は冷却された熱媒体を加温する熱媒体加温工程
    、および (g)高圧水素放出工程からの高圧の水素を水素膨張タ
    ービンに導き、水素を膨張させ低圧水素とするとともに
    、発電機を駆動させ電力を回収する工程、とからなり、
    かつ (h)水素膨張タービン、第1および第2水素貯蔵合金
    を包含する第1及び第2水素貯蔵合金タンクのそれぞれ
    の出入口のバルブの開閉の組合せを変えて高圧水素の放
    出及び低圧水素の吸蔵をサイクル的に切換えて、高圧水
    素を常に水素膨張タービンに導くようにすることを特徴
    とする水素貯蔵合金を利用したLNG冷熱発電システム
  6. (6)前記低圧水素がほぼ常圧である請求項(5)記載
    のLNG冷熱発電システム。
  7. (7)前記熱媒体が水素であって、第1および第2水素
    貯蔵合金と直接熱交換する請求項(5)又は(6)記載
    のLNG冷熱発電システム。
  8. (8)前記第1および第2水素貯蔵合金タンクがそれぞ
    れ2基以上よりなり、切換バルブの組合せにより水素の
    放出、吸蔵を連続的に行い、発電機の駆動を平滑に行う
    請求項(5)、(6)又は(7)記載のLNG冷熱発電
    システム。
  9. (9)前記第1および第2水素貯蔵合金タンクがそれぞ
    れ3基である請求項(8)記載のLNG冷熱発電システ
    ム。
JP63095311A 1988-04-18 1988-04-18 Lng基地における発電方法及び装置 Expired - Lifetime JP2630978B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63095311A JP2630978B2 (ja) 1988-04-18 1988-04-18 Lng基地における発電方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63095311A JP2630978B2 (ja) 1988-04-18 1988-04-18 Lng基地における発電方法及び装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01267322A true JPH01267322A (ja) 1989-10-25
JP2630978B2 JP2630978B2 (ja) 1997-07-16

Family

ID=14134212

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63095311A Expired - Lifetime JP2630978B2 (ja) 1988-04-18 1988-04-18 Lng基地における発電方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2630978B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016536260A (ja) * 2013-09-06 2016-11-24 コミッサリア ア レネルジー アトミーク エ オ エナジーズ アルタナティブス 水素化物リザーバから出る熱を利用した水素中不純物用のトラップの再生
CN108825364A (zh) * 2018-06-22 2018-11-16 中船动力有限公司 天然气发电机组余热及二氧化碳利用装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5215946A (en) * 1975-07-30 1977-02-05 Toshiba Corp Generator utilizing temperature difference
JPS5495853A (en) * 1978-01-13 1979-07-28 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd Thermal power-generating-process and -system of low temperature liquid gas

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5215946A (en) * 1975-07-30 1977-02-05 Toshiba Corp Generator utilizing temperature difference
JPS5495853A (en) * 1978-01-13 1979-07-28 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd Thermal power-generating-process and -system of low temperature liquid gas

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016536260A (ja) * 2013-09-06 2016-11-24 コミッサリア ア レネルジー アトミーク エ オ エナジーズ アルタナティブス 水素化物リザーバから出る熱を利用した水素中不純物用のトラップの再生
CN108825364A (zh) * 2018-06-22 2018-11-16 中船动力有限公司 天然气发电机组余热及二氧化碳利用装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2630978B2 (ja) 1997-07-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20180128171A1 (en) Method and apparatus for power storage
JP5958730B2 (ja) 冷熱発電システム、冷熱発電システムを備えるエネルギシステム、及び冷熱発電システムの利用方法、エネルギシステムの利用方法、及び冷熱発電システムのプレオーバーブースト圧力の設定方法
JP4102845B2 (ja) 製品(特に、天然ガス)を冷却する方法、およびこの方法を実施するための装置
Khor et al. Recovery of cold energy from liquefied natural gas regasification: Applications beyond power cycles
US20130087301A1 (en) Thermoelectric energy storage system and method for storing thermoelectric energy
JP2020528509A (ja) 分段蓄冷式超臨界圧縮空気エネルギー貯蔵システムおよび方法
MXPA04009344A (es) Metodo de termosifon para proporcionar refrigeracion.
JP6769850B2 (ja) ボイルオフガスの液化システム
Yang et al. Optimization and analysis of a hydrogen liquefaction process integrated with the liquefied natural gas gasification and organic Rankine cycle
JP2001193483A (ja) ガスタービンシステム
JPS58184398A (ja) 低温液化ガス貯蔵設備における発生ガスの再液化方法
KR102005157B1 (ko) 작동유체냉각장치 및 이를 이용한 발전 플랜트
JPH10238367A (ja) エネルギ貯蔵型ガスタービン発電システム
JPH01267322A (ja) Lng基地における発電方法及び装置
JP2017075594A (ja) 液化ガスによる超臨界圧冷熱発電システム
Bennett Active cooling for downhole instrumentation: Preliminary analysis and system selection
Krishnan et al. Thermodynamic analysis of an integrated gas turbine power plant utilizing cold exergy of LNG
JPS6125888B2 (ja)
JPH04254168A (ja) 発電兼ヒートポンプシステム
JP2000154944A (ja) 極低温容器の冷却装置
JPH09329034A (ja) 閉サイクルガスタービン
JPH0926228A (ja) 液化天然ガスの流体が有する熱エネルギーと冷熱のエネルギ ーの利用方法と液化天然ガスの流体が有する熱エネルギーと 冷熱のエネルギーの利用システム
JPH09177509A (ja) 冷熱発電設備
WO2023232837A1 (en) An installation comprising lng and renewable electricity facilities with at least one thermal energy storage system
JPH01201001A (ja) 金属水素化物を用いた水素液化機