JPH09329034A - 閉サイクルガスタービン - Google Patents

閉サイクルガスタービン

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JPH09329034A
JPH09329034A JP14950896A JP14950896A JPH09329034A JP H09329034 A JPH09329034 A JP H09329034A JP 14950896 A JP14950896 A JP 14950896A JP 14950896 A JP14950896 A JP 14950896A JP H09329034 A JPH09329034 A JP H09329034A
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JP
Japan
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turbine
compressor
working fluid
heater
heat
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP14950896A
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English (en)
Inventor
Kichinosuke Hanawa
吉之助 塙
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 LNGの冷熱を利用した熱サイクルのうち、
効率の良い閉サイクルガスタービンを提供する。 【解決手段】 圧縮機C、加熱器HEX1、タービン
T、冷却器LEX1を有する閉サイクルガスタービンに
おいて、加熱器HEX1の熱源として煙突から放出され
る所定高温度の煙突排ガスを用い、冷却器LEX1の冷
熱源としてLNGを用いる。また、圧縮機Cに、LNG
を冷熱源とする中間冷却器LEX2、LEX3を付設す
ると共に、タービンTに、煙突排ガスを熱源とする再熱
加熱器HEX2、HEX3を付設し、さらに圧縮機Cと
加熱器HEX1との間に、タービンTから排出される作
動流体により圧縮機Cを出た作動流体を予熱する再生熱
交換器VORWを配設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液化ガス〔主にL
NG(液化天然ガス)〕の冷熱を利用した閉サイクルガ
スタービンに関する。
【0002】
【従来の技術】LNGは通常の外気温度に対して多大な
冷熱エネルギを保有しており、従来、その冷熱エネルギ
を用いた種々の発電システムが実用化されている。LN
Gの冷熱利用の発電システムは、高温源として外気温度
の海水、低温源としてLNGの冷熱を用いる熱サイクル
であり、LNG自身あるいは他の低沸点媒体を作動流体
とするランキンサイクルが主に実用に供されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ランキンサ
イクルは相変化の潜熱を利用するので、作動流体がすべ
てガス相で推移するガスタービンサイクル(ブレイトン
サイクルやエリクソンサイクル)よりも熱効率が劣り、
また相変化を伴うことから、機器数が増加してシステム
の信頼性が低下するという問題がある。
【0004】本発明は、上記事情を考慮し、LNGの冷
熱を利用した熱サイクルのうち、効率の良い閉サイクル
ガスタービンを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、圧縮
機により作動流体を圧縮して加熱器に送り、加熱器にて
加熱された作動流体をタービンに導入して膨脹させ、タ
ービンの回転により機械的出力を得ると共に、タービン
から排出された作動流体を冷却器で冷却して圧縮機に戻
す閉サイクルガスタービンにおいて、前記加熱器の熱源
として煙突から放出される所定高温度の煙突排ガスを用
い、前記冷却器の冷熱源として液化ガスを用いたことを
特徴とする。
【0006】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記圧縮機に、液化ガスを冷熱源とする中間冷却器
を付設すると共に、前記タービンに、煙突排ガスを熱源
とする再熱加熱器を付設したことを特徴とする。
【0007】請求項3の発明は、請求項1または2の発
明において、前記圧縮機と加熱器との間に、前記タービ
ンから排出される作動流体により圧縮機を出た作動流体
を予熱する再生熱交換器を配設したことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は本発明の実施形態の閉サイク
ルガスタービンの系統図である。この閉サイクルガスタ
ービンは、作動流体(ここでは空気)を圧縮する圧縮機
Cと、圧縮した作動流体を加熱する加熱器HEX1と、
加熱した作動流体を導入して膨脹させることで回転出力
を発生するタービンTと、タービンTから排出された作
動流体を冷却する冷却器LEX1と、タービンTの出力
で発電する発電機GENとを備えている。
【0009】圧縮機C及びタービンTはそれぞれ多段構
成とされ、圧縮機Cは、低圧圧縮機LPC、中圧圧縮機
MPC、高圧圧縮機HPCからなり、タービンTは、低
圧タービンLPT、中圧タービンMPT、高圧タービン
HPTからなる。各圧の圧縮機LPC、MPC、HPC
は、各圧のタービンLPT、MPT、HPTとそれぞれ
に直結されている。作動流体は、低圧圧縮機LPC、中
圧圧縮機MPC、高圧圧縮機HPCを順に経て、加熱器
HEX1を通り、高圧タービンHPT、中圧タービンM
PT、低圧タービンLPTに順次導入され、タービンT
を出た作動流体が冷却器LEX1を経て圧縮機Cに戻さ
れるようになっている。
【0010】また、低圧圧縮機LPCと中圧圧縮機MP
Cの間、中圧圧縮機MPCと高圧圧縮機HPCの間に
は、圧縮された作動流体を中間冷却する中間冷却器LE
X2、LEX3がそれぞれ設けられ、高圧タービンHP
Tと中圧タービンMPTの間、中圧タービンMPTと低
圧タービンLPTの間には、膨脹した作動流体を再熱す
る再熱加熱器HEX2、HEX3がそれぞれ設けられて
いる。また、圧縮機Cと加熱器HEX1との間には、圧
縮機Cで圧縮された作動流体を、タービンTから排出さ
れた作動流体の回収熱で予熱するための再生熱交換器V
ORWが設けられている。
【0011】そして、このサイクルにおける特徴点は、
前記加熱器HEX1及び2つの再熱加熱器HEX2、H
EX3の熱源として、煙突から放出される所定高温度
(180〜200℃程度)の煙突排ガスを用い、前記冷
却器LEX1及び2つの中間冷却器LEX2、LEX3
の冷熱源として、LNG(液化ガス)を用いていること
である。
【0012】この構成によれば、LNGの冷熱を利用し
て発電を行うに当たり、高温源として海水を用いるので
はなく、煙突から空中に放出される所定高温度の排ガス
を用いることにより、高低温源の温度差を利用したガス
タービンサイクルを実現するので、煙突排ガスの有効利
用を図ることができると共に、潜熱利用のランキンサイ
クルよりも熱効率の向上が図れる。特に、中間冷却器L
EX2、LEX3にてLNGの冷熱により作動流体を中
間冷却し、再熱加熱器HEX2、HEX3にて煙突排ガ
スの熱によりタービンTの作動流体を再熱するので、エ
リクソンサイクルを実現することができる。従って、圧
縮機Cの所要動力の低減とタービンTの発生動力の増大
を共に達成することができ、その結果、さらに熱効率の
向上が図れる。また、タービンTの排熱を回収する再生
熱交換器VORWにて圧縮機Cから出た作動流体を予熱
するので、加熱器HEX1での排ガスの熱の入力を極力
少なく抑えることができ、その分の熱量を他へ回すこと
ができる。
【0013】また、閉サイクルガスタービンであるか
ら、機器数が少なくてすみ、システムの信頼性が向上す
る。また、海水を高温源とするわけでないから、冷海水
の排出による悪影響の心配も解消できる。
【0014】次表は作動流体を空気とした場合のマテリ
アルバランスを示す。
【0015】
【表1】
【0016】表を用いて流れを簡単に説明する。入口温
度−90℃(183.2K)のガス(空気)を圧縮機C
にて中間冷却しながら3段圧縮する。圧縮機Cの出口温
度は234.7Kであり、このガスを再生熱交換器VO
RWにてタービンTの排ガスの熱で予熱する。次に、予
熱したガスを加熱器HEX1にて煙突排ガスの熱で16
0℃(433.2K)に加熱し、タービンTで再熱しな
がら3段膨脹させて入口圧に戻す。そして、冷却器LE
X1にて−90度に冷却し圧縮機Cに戻す。このサイク
ルにより、煙突排ガスの熱とLNGの冷熱を利用しなが
ら効率良く発電を行うことができる。。
【0017】なお、作動流体としては、空気以外に、窒
素、ヘリウム、水素等のガスを用いることができる。ま
た、現実的には液化ガスとしてLNGを用いるが、技術
的には液化ガスとしてLNG以外の低温液化ガスを用い
ることも可能である。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、液化ガスの冷熱を利用して発電を行うに当た
り、高温源として海水を用いるのではなく、煙突から空
中に放出される所定高温度の排ガスを用いることにより
ガスタービンサイクルを実現したので、潜熱利用のラン
キンサイクルよりも熱効率の向上が図れると共に、機器
数が少なくてすみ、システムの信頼性の向上が図れる。
特に、煙突排ガスの温度が200℃以上になればなるほ
ど熱効率の向上が期待できるので、将来への発展性があ
る。また、煙突より空中に捨てていた熱の一部を回収す
るのみで、海水と熱交換するわけではないから、冷海水
の排出による悪影響の心配がなくなる。
【0019】請求項2の発明によれば、中間冷却器にて
液化ガスの冷熱により作動流体を中間冷却し、再熱加熱
器にて煙突排ガスの熱によりタービンの作動流体を再熱
するようにしたので、エリクソンサイクルを実現するこ
とができ、圧縮機の所要動力の低減とタービンの発生動
力の増大を共に達成することができて、熱効率の向上が
図れる。
【0020】請求項3の発明によれば、タービンの排熱
を回収する再生熱交換器にて圧縮機から出た作動流体を
予熱するので、加熱器での排ガスの熱の入力を少なくす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の系統図である。
【符号の説明】
C 圧縮機 T タービン HEX1 加熱器 LEX1 冷却器 HEX2,HEX3 再熱加熱器 LEX2,LEX3 中間冷却器 VORW 再生熱交換器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機により作動流体を圧縮して加熱器
    に送り、加熱器にて加熱された作動流体をタービンに導
    入して膨脹させ、タービンの回転により機械的出力を得
    ると共に、タービンから排出された作動流体を冷却器で
    冷却して圧縮機に戻す閉サイクルガスタービンにおい
    て、 前記加熱器の熱源として煙突から放出される所定高温度
    の煙突排ガスを用い、前記冷却器の冷熱源として液化ガ
    スを用いたことを特徴とする閉サイクルガスタービン。
  2. 【請求項2】 前記圧縮機に、液化ガスを冷熱源とする
    中間冷却器を付設すると共に、前記タービンに、煙突排
    ガスを熱源とする再熱加熱器を付設したことを特徴とす
    る請求項1記載の閉サイクルガスタービン。
  3. 【請求項3】 前記圧縮機と加熱器との間に、前記ター
    ビンから排出される作動流体により圧縮機を出た作動流
    体を予熱する再生熱交換器を配設したことを特徴とする
    請求項1または2記載の閉サイクルガスタービン。
JP14950896A 1996-06-11 1996-06-11 閉サイクルガスタービン Withdrawn JPH09329034A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011504574A (ja) * 2007-11-23 2011-02-10 レール・リキード−ソシエテ・アノニム・プール・レテュード・エ・レクスプロワタシオン・デ・プロセデ・ジョルジュ・クロード 極低温冷凍方法及びデバイス
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