JPH01264100A - スピーカ及びその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、各種音響機器に使用するスピーカ及びその
製造方法に関するものである。

〔従来の技術〕

−ｇにスピーカは、詔ンターボールを有するヨークプレ
ートの上面にリング状のマグネットを治具を使用して接
着固定すると共に、センターポールの頂部にギャップゲ
ージと呼ばれる治具を装着し、前記マグネットの上面に
リング状のトッププレートを接着固定し、しかるのち常
法にしたがってフレームの底部を接着若しくはカシメ手
段によってトッププレートの上面に固定したのち、ギャ
ップゲージによってセンターポールの外周面とトッププ
レートの内周面との間に形成された磁気ギャップ内にボ
イスコイルゲージと呼ばれる治具を使用してボイスコイ
ルを装着することによってスピーカを組み立てている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

か＼る従来のスピーカの製造法は、ヨークプレート、マ
グネットおよびトッププレートによる磁気回路の組み立
てはすべて接着剤を使用して行うものであるため、接着
剤の管理が大変重要な役割を有し、ヨークプレートへの
マグネットの固定やマグネットへのトッププレートの固
定にはそれぞれ特殊な治具を使用してそれぞれセンター
を割り出す必要があるなど、非常に煩瑣な工程と手数を
必要としている。

しかも接着剤の使用やカシメ若しくは溶接によるフレー
ムの取付けに起因する製品のバラツキが多く、性能のよ
いスピーカを量産することが難しいなど実用上多くの問
題があった。

〔問題点を解決するための手段〕

この発明はか＼る従来のスピーカの製造方法の欠点に鑑
み、基本的に接着剤を使用することなくスピーカを組み
立てることについて鋭意研究の結果、ヨークプレート、
マグネットおよびトッププレートをワンショットでフレ
ームに固定することのできるスピーカとその製造方法を
完成させたものである。

第１の発明は、ヨークプレートと、底部の中央部に前記
ヨークプレートのセンターポールの外周壁と当接する筒
状のバーリング部を有する貫通孔を設けると共に、該底
部の上面にリング状のマグネットを装着するためのガイ
ド要素を有し、かつその周壁部の内側にト・ノブプレー
トを圧入させて固定するための係合部を形成したフレー
ト本体と。

リング状のマグネットと、その底面が前記マグネットの
上面と接した状態で前記フレーム本体の係合部に圧入固
定するトッププレートから構成されることを特徴とする
スピーカである。

第２の発明は、ヨークプレートの上面に、底部の中央に
設けた貫通孔のバーリング部を案内としてセンターポー
ルに沿ってフレーム本体を密着嵌合させた状態で装着固
定したのち、前記フレーム本体の底部に設けたガイド要
素を案内としてリング状のマグネットをヨークプレート
のセンターポールを中心として同心円上にフレーム本体
の底部に装着し、しかるのちにフレーム本体の周壁部の
内側に設けた係合部にトッププレートを圧入することに
よってヨークプレート　フレーム本体、マグネ７）およ
びトッププレートを一体的に固定することを特徴とする
スピーカの製造方法である。

〔作　　　用〕

第１の発明におけるスピーカは、ヨークプレートの上面
にフレーム本体を装着するに際し、フレーム本体の底部
の中央部にヨークプレートのセンターポールの外径と同
径若しくはやや小径の貫通孔を設けると共に、この貫通
孔の開口縁部に沿って筒状のバーリング部を上方に向け
て設け、前記センターポールにフレーム本体の貫通孔を
係合させると同時に、そのバーリング部とセンターポー
ルの外周壁とを当接させながら、若しくはセンターポー
ルに沿ってフレーム本体の貫通孔を押し下げることによ
ってフレーム本体をヨークプレートの上面に固定するも
のである。

したがって、スピーカの組み立てに際しては。

ヨークプレートの上面に、フレーム本体、マグネットを
順次所定の部位に装着したのち、フレーム本体のリング
状の係合部にトッププレートを圧入するだけでスピーカ
を組み立てることができるものである。

また、第２の発明は、ヨークプレートの上面に設けられ
たセンターポールに沿ってフレーム本体の底部に形成し
た貫通孔を係合させることによってヨークプレートにフ
レーム本体を装着固定したのち、フレーム本体の底部の
上面にマグネットをガイド要素を利用して装着し、しか
るのちにフレーム本体の周壁部に設けた係合部にトップ
プレートを圧入させることによって、前記各部材をワン
ショットで一体的に固定することができる。

〔実　施　例〕

以下、この発明のスピーカおよびその製造方法を添付の
図面に基づいて詳細に説明する。

第１図はこの発明のスピーカを分解した状態の断面図、
第２図乃至第５図は製造方法の工程を説明した断面図で
ある。

図において、１はヨークプレート、２はヨークプレート
の中心部に設けたセンターポール、３はフレーム本体で
、その底部４の中央部には、前記センターポール３の外
径よりや＼小さな内径を有する貫通孔５が形成され、該
貫通孔５の開口縁に沿って上方に向かうバーリング部６
が一体的に形成されると共に、該貫通孔５と同心円上の
底部４上には、製造せんとするスピーカに使用するリン
グ状のマグネット９の内径と一致させた径を有するリン
グ状の凸条からなるガイド要素７が一体的に設けられ、
かつフレーム本体３の周壁部３ａには、前記マグネット
９の上面に固定するトッププレート１０の外径よりや〜
小径のリング状の段部からなる係合部８が形成されてい
る。

この係合部８は、フレーム本体３の底部４上に固定する
マグネット９の頂面と同一の高さに位置する周壁部３ａ
に形成するものである。

なお、この実施例においては、フレーム本体３の底部４
上に設けるガイド要素７を、マグネ・７ト９の内径と一
致させているが、使用せんとするマグネット９の外径と
一致する位置にリング状の凸条を設けてガイド要素とし
てもよい。

か＼る構成からなるスピーカを組み立てる方法について
説明すると、まずヨークプレート１を組立台（図示せず
）等に載置固定する。（第２図参照） ついで、仮固定されたヨークプレー１−１のセンターポ
ール２の頂部からフレーム本体３の底部４に設けた貫通
孔５の開口縁部に沿うバーリング部６の内側をセンター
ポール２の外周面と当接させながら下方に押し下げ、ヨ
ークプレート１の上面ｌａ上にフレーム本体３の底部４
の裏面を密着させる。（第３図参照）この場合、ヨーク
プレート１の上面１ａに予め接着剤を塗布しておけば２
両者はより蜜に固定することができる。

なお、フレーム本体３の底部４に設ける貫通孔５の内径
をセンターポール２の外径よりや＼小さな径としておけ
ば、センターポール２に沿ってフレーム本体３を圧入す
ることになるので、接着剤は必ずしも必要とせず、必要
としてもごくラフな塗布でよい。

ヨークプレートｌへのフレーム本体３の装着が終了すれ
ば、つぎにフレーム本体３の底部４の上面に形成したガ
イド要素７を案内としてリング状のマグネット９を装着
する。（第４図参照）このとき、実施例においては、ガ
イド要素７の取付位置をマグネット９の内径と一致する
よう設定しているので、マグネット９の内径とガイド要
素７の外周部とが当接する状態で底部４上にマグネット
９を置けばよい。この場合、マグネット９の裏面若しく
はフレーム本体３の底部４の上面には必ずしも接着剤を
塗布する必要はない。

ついで９　フレーム本体３の底部４上にマグネット９を
固定したのち、フレーム本体３の周壁部３ａに形成した
リング状の段部からなる係合部８にトッププレートｌＯ
を、トッププレート１０の底面が前記段部およびマグネ
ット９の上面とが接するまでを上方から押圧しながら押
し下げ、フレーム本体３にトッププレート１０を取付け
る。（第５図参照） か＼る状態において、トッププレートＩＯはフレーム本
体３の周壁部３ａに圧入状態で保持されるので、フレー
ム本体３の底部４上に置いたマグネット９は、その頂面
がトッププレート１０の底面と当接すると共に、その内
周部がガイド要素７と接しているので、底部４上に確実
に保持され。

移動することがない。

しかるのち１図示しないが常法にしたがってセンターポ
ール２の外周面とトッププレート１０の内周面との間に
形成される磁気ギャップ内にボイスコイルをダンパーで
保持したのち、ボイスコイルの上部に振動板の頚部を固
定してスピーカを完成させるものである。

〔発明の効果〕

この発明のスピーカは、ヨークプレートフレーム本体、
マグネットおよびトッププレートとか構成されるもので
１　フレーム本体の底部の中央にはバーリング部を有す
る貫通孔が、また該貫通孔の同心円上の底部面にはマグ
ネットの装着に使用するガイド要素が形成され、かつ周
壁部にはトッププレートを圧入状態で係合保持する係合
部が形成されているので、スピーカ、特にフレームに対
する磁気回路部の組立てが非常に簡略化されると共に、
フレーム本体の周壁部に形成した係合部にトッププレー
トを圧入させて保持することによって、フレーム本体の
底部とトッププレートとによってマグネットを接着剤を
使用することな（確実に保持することができる。

したがって、磁気回路−１のフレーム本体の取付けに際
し、従前のようにカシメ若しくは溶接を必要としないの
で、これらの工程の実施による製品の不良やバラツキが
なくなるので、製品の歩留まりを大幅に向上させること
ができる。

また、第２の発明は、ヨークプレートの上面にフレーム
本体を装着するに際し、フレーム本体の底部に形成した
貫通孔のバーリング部をヨークプレートのセンターポー
ルと当接させながら押し下げることによって、ヨークプ
レートに正確にフレーム本体を固定することができ、フ
レーム本体の底部へのマグネットの装着も、底部に設け
たガイド要素を使用することによって、特殊な治具を用
いることなく容易かつ正確に行うことができ、トッププ
レートをフレーム本体の周壁部に形成した係合部に圧入
させることによって、接着剤を使用することなく磁気回
路部とフレーム本体とを一体的にワンショットで組み立
てることができる。

しかも、基本的には接着剤を使用することなく磁気回路
部とフレーム本体とを固着することができるので、難し
い接着剤の管理を行う必要がなくなると共に、接着剤を
使用する場合でも、２液硬化型の接着剤などの特殊な接
着剤を必要とすることがなり、塗布した接着剤を乾燥さ
せるための特殊な乾燥炉や乾燥のための時間を殆ど必要
としないなどスピーカの製造において多大な利点を有す
るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明のスピーカを分解した状態の断面図、
第２図乃至第５図は製造方法の工程を説明した断面図で
ある。 １・・・ヨークプレート ２・・・センターポール ３・・・フレーム本体 ３ａ・・・周壁部 ４・・・底部 ５・・・貫通孔 ６・・・バーリング部 ７・・・ガイド要素 ８・・・係合部 」・・・マグネット １０・・・トッププレート

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）ヨークプレートと、底部の中央部に前記ヨークプ
   レートのセンターポールの外周壁と当接する筒状のバー
   リング部を有する貫通孔を設けると共に、該底部の上面
   にリング状のマグネットを装着するためのガイド要素を
   有し、かつその周壁部の内側にトッププレートを圧入さ
   せて固定するための係合部を形成したフレート本体と、
   リング状のマグネットと、その底面が前記マグネットの
   上面と接した状態で前記フレーム本体の係合部に圧入固
   定するトッププレートから構成されることを特徴とする
   スピーカ。
2. （２）前記フレーム本体は、底部の中央にヨークプレー
   トのセンターポールの外径と同径若しくは若干小径の貫
   通孔を設け、この貫通孔の開口部の周縁に沿って筒状の
   バーリング部を上方に向けて設けたものである特許請求
   の範囲第１項記載のスピーカ。
3. （３）前記フレーム本体の係合部は、周壁部の内側に形
   成したリング状の段部である特許請求の範囲第１項記載
   のスピーカ。
4. （４）ヨークプレートの上面に、底部の中央に設けた貫
   通孔のバーリング部を案内としてセンターポールに沿っ
   てフレーム本体を密着嵌合させた状態で装着固定したの
   ち、前記フレーム本体の底部に設けたガイド要素を案内
   としてリング状のマグネットをヨークプレートのセンタ
   ーポールを中心として同心円上にフレーム本体の底部に
   装着し、しかるのちにフレーム本体の周壁部の内側に設
   けた係合部にトッププレートを圧入することによってヨ
   ークプレート、フレーム本体、マグネットおよびトップ
   プレートを一体的に固定することを特徴とするスピーカ
   の製造方法。