JPH01255523A - 配管の内面被覆方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明はガス、水道その他の配管（以下種々の配管を含
めて単に配管という）の内面被覆方法、特に既設埋設配
管の部分的損傷を補修するための配管の内面被覆方法に
関する。

「従来の技術及び発明が解決しようとする課題」電気的
腐食（以下電食といｐＩ）その他の原因により地下埋設
配管に部分的な損傷が生じることはよく知られているこ
とである。損傷が発見された場合、その損傷がピンホー
ルその他の比較的軽微なものである時は応急処理をした
後、後日配管の取り替え等の本格的な修理を行うもので
ある。しかし電食の場合等は広い範囲にピンホールが分
布していることがあり広範囲の補修が必要と々る。

このような場合の応急処理として、配管外周又は配管内
面を耐食性材料で被覆する方法が知られている。しかし
配管外周を被覆するには必要な部分全体を露出させねば
ならず、且つ作業を容易ならしめるため広い空間を準備
しなければならず、その掘削が大変な仕事であり費用も
大である。一方向面被覆は適当な方法がなく、埋設した
まま、補修部の両端部分のみ掘削し配管を切断し、二液
性エポキシ樹脂等の液状常温硬化性樹脂液を配管内部に
隙間なく注入した後、余分の樹脂液を押し出した後硬化
させるもので、廃棄される樹脂量が多量であること及び
その作業も大変手間のかかるもので満足すべきものでは
なく、腐食孔が大きい場合はこの方法は使用できないこ
ともある。

本発明は上記のように、従来問題になっていた配管の内
面被覆方法、特に既設埋設配管の応急修理に必要な内面
被覆方法を簡単に且つ効率よくしようとするものである
。

「課題を解決するための手段」 本発明は上記！！！題を解決したもので、配管内面に耐
食性被膜を施すに当たり、移動可能なように引き出し用
ワイヤーロープを一端に備えた加熱器を先端に内蔵した
合成樹脂製熱膨張性パイプを配管内に挿入した後、加熱
器の他端に配管の内径に略等しい外径を有するつば状治
具を取り付け、加熱器を加熱しながら移動させ、熱膨張
性パイプを順次膨張させ、つば状治具により配管内面に
密着させ配管内面に耐食性被膜を形成さすことを特徴と
する配管の内面被覆方法である。

本発明にいう合成樹脂製熱膨張性パイプとは耐食性合成
樹脂製で、加熱により歪がなくなシ膨張するように加工
されたものであれば如何なるものでもよく、例えばエチ
レン−プロピレンゴムを主成分とするパイプがあげられ
る。又熱膨張性パイプは配管内に挿入できるように配管
内径より小さい外径を有し可撓性のあることが必要であ
る。加熱器としてはドライヤー、赤外線ヒーター、電熱
器等で熱膨張性パイプを９０〜１６０℃に加熱できるも
のであればよく、引き出し用ワイヤーロープは加熱器と
電源を結ぶ作用を兼ねるものである。

つば状治具の外径は配管の内径に略等しいので加熱器の
移動と共に配管内を移動し、加熱器により膨張された熱
膨張性パイプを配管内面に密着させる作用を有するもの
で、その形状は球状、半球状、円板状のいずれでもよく
、金属製、磁器製、木製、ゴム製のいずれでもよく、ネ
ジ止め、嵌合その他の慣用手段によって、加熱器の他端
に取り付けられる。

熱膨張性パイプを配管内に挿入する際、パイプ表面に常
温で固形の熱浴融性接着剤の粉末をつけておくことは接
着を強固にするので好ましいことである。更に熱膨張性
パイプの挿入の際に、パイプ外周をスパイラル状の針金
でゆるく巻いておくことは挿入の際熱膨張性パイプを傷
つけることが少ないこと及び挿入が容易であるので好ま
しいことである。スパイラル状の針金を巻いた場合は、
挿入後、′熱膨張性パイプの端を配管の端に仮止めして
スパイラル状の針金のみを引き出せばよい。

尚熱膨張性パイプは膨張により長さが短くなるので、配
管の長さより約１．２〜２，０倍量の熱膨張性パイプを
準備しておく必要がある。

「作用」 本発明方法においては、配管内で熱膨張性パイプを加熱
器によって加熱し膨張させつつ、つば状治具で膨張され
たパイプを内面に押しつけるので配管の内面に確実に耐
食性被膜が形成できるという作用を有するのである。本
発明方法の実施に際しては、補修すべき配管の両端は掘
削され配管は切断されるが、従来の配管の外周被覆に比
べて掘削が非常に少なくてすむという作用、及び従来の
常温硬化性樹脂の注入に比べて作業が簡単で多量の樹脂
の廃棄をなくすることができ、時間が短くてすむという
作用を有するものである。

本発明方法においては補修すべき配管の長さは任意であ
るが、通常５〜１０ｍ単位で行うことができ、曲管であ
っても熱膨張性パイプが可撓性を有するので加熱器さえ
通れる曲管であれば支障なく配管内面を被覆できるとい
う作用を有するものである。更に本発明方法では電気的
加熱器によって加熱するので、火気を使用することがな
いことよりガス管の補修においても安全であるという作
用を有するものである。

「実施例」 本発明方法の実施の一例を内径２５關のガス管（全長５
　ｍ　）に電食によりピンホールが多数発生した場合の
補修について、掘削及び切断を省略して説明する。ＰＪ
１図は実施の態様を説明する断面略図であり、１は内径
１８ｆｌ、厚み１．０ｆｌのエチレン−プロピレンゴム
を主体とした熱膨張性パイプで、表面に熱溶融性接着剤
（アクリル、ウレタン系）粉末が付されている。２はニ
クロム線による直径１５１ＥＩＩ、長さ３５ｆｌの加熱
器であり、３は電線内蔵のワイヤーロープである。４は
半球状の金属製又はゴム製つば状治具であり加熱器２に
ネジ止めされる。５は切断された配管であり地中に埋設
された′−！まの状態である。第２図は必要に応じて付
されるスパイラル状針金６が付された場合の熱膨張性パ
イプの外面を示す。

熱膨張性パイプは加熱器、ワイヤーロープを内蔵したま
ま必要に応じてスパイラル状の針金が付されて、予め配
管内に挿入される分及び加熱膨張により短くなり追加挿
入される分を含めてドラムに巻かれている。

第１図に示したように配管内に熱膨張性パイプその他を
挿入した後、熱膨張性パイプの端を接着剤によって配管
端部内面に固定すると共に、加熱器の他端につば状治具
をネジ止めする。スパイラル状の針金が付されている場
合は針金のみを抜き取る。その後加熱器を１４０〜１５
０℃に加熱しつつ、加熱器及びつば状治具を約１０ｕ／
秒の速度でワイヤーロープにより図面右方に移動させる
。

このようにすることによって配管内面はエチレン−プロ
ピレンゴムで被覆され、つば状治具によって完全に接着
させられるのである。本実施例においては配管内面全体
を被覆するに要した熱膨張性パイプの長さは約７．５ｍ
であり、配管の長さ５ｍの約１．５倍であった。内面を
被覆された配管は通常の方法で正常な配管と連結される
ものである。

「発明の効果」 本発明方法によれば地下埋設配管の補修に際し、補修す
べき部分全体を掘削により露出させる必要がないという
効果、廃棄される多量の樹脂液がないという効果、補修
を始めてから流体を流すまでの時間が短いという効果及
び施工が簡単でしかも被覆が完全であるというすぐれた
効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施の態様を説明する断面略図であシ
、第２図は他の態様を示す熱膨張性パイプのみの正面略
図である。１は熱膨張性パイプ、２は加熱器、３はワイ
ヤーロープ、４はつば状治具、５は配管。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 配管内面に耐食性被膜を施すに当たり、移動可能なよう
   に引き出し用ワイヤーロープを一端に備えた加熱器を先
   端に内蔵した合成樹脂製熱膨張性パイプを配管内に挿入
   した後、加熱器の他端に配管の内径に略等しい外径を有
   するつば状治具を取り付け、加熱器を加熱しながら移動
   させ、熱膨張性パイプを順次膨張させ、つば状治具によ
   り配管内面に密着させ配管内面に耐食性被膜を形成さす
   ことを特徴とする配管の内面被覆方法。