JPH01252254A - モイストペレット用添加剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、養魚飼料のモイストペレット用の添加剤に関
する。

［従来技術］ 現在、養魚用飼料としてモイストペレットが主として用
いられている。タイ、／’１マチ等の養殖には主にモイ
ストペレットが使用されているか、モイストペレットは
、魚粉、小麦粉、大豆油粕、米糠等を主原料とし、これ
にカルボキシメチルセルロースナトリウム（ＣＭ　Ｃ）
、アルギン酸すトリウム、カラギーナン、グアガム、キ
サンタンガム、ローカストビーンガム、ポリアクリル酸
ナトリウム、小麦グルテン等の粘結剤および必要に応じ
てビタミン、ミネラル等を配合した粉末状のいわゆる配
合飼料に生魚、冷凍魚、それらをミンチしたもの等から
なる生餌を混合し造粒することにより製造されている。

特に、モイストペレットは、魚による捕食率が高く、自
家汚染の防止に効果があり、栄養素のバランスがよくビ
タミンも豊富なので、養魚飼料として大変優れており、
養殖魚の成育及び肉質を良好なものにすることができる
。

しかしながら、モイストペレットは生餌を使用している
ために、多量（通常３５〜６０重量％）の水分を含有し
ており柔らかであり、べとつき、付着、型崩れ等が生じ
易く取り扱いに不便であり、また水中に投与した際に栄
養分の溶は出し、散逸、ペレットの崩壊が生じ易くその
改良か望まれていた。

一方、小麦粉を製造する際の副産物である小麦フスマは
、でん粉含量は極めて少ないが、食物繊維、蛋白質、ヒ
タミン、ミネラル等に富み栄養価が高く、従来から家畜
用飼料として広く使用されている。そして、近年になっ
てそのような栄養価に富む小麦フスマを家畜用飼料以外
にも有効に使用することが色々試みられるようになり、
本発明者等も、小麦フスマの処理、有効利用等について
色々研究を続けてきた。その結果、本発明者等は、先に
、小麦フスマを粉砕・分級して高繊維含量区分と低繊維
含量区分（高蛋白区分）の各々を効率よく得る方法を見
出して特願昭６３−３１９１６号として出願した。

［発明の目的及び構成］ 本発明者等は、養魚飼料における上記のべとつき、付着
、型崩れ等の問題の解決、更には、小麦フスマの粉砕・
分級により得られた上記の高繊維含量区分と低繊維含量
区分の各々の有効利用について更に研究を続けた結果、
予想外にも小麦フスマを粉砕し分級して得られた低繊維
含量区分を養魚飼料に配合するとモイストペレットにお
けるべとつき、付着、型崩れ等の上記の欠点が改良され
ることを見出し本発明を完成するに至った。

すなわち、本発明は、小麦フスマを粉砕し分級して得た
食物繊維含量が３５重量％以下の低繊維含量区分をモイ
ストペレット用添加剤として用いることを特徴とするも
のである。

上記、本発明における「食物繊維含量」とは、ｒＪｏｕ
ｒｎａｌ　ｏｆ　ｔｈｅ　５ｃｉｅｎｃｅ　ｏｆ　Ｆｏ
ｏｄ　ａｎｄ　Ａｇｒｉ−ｃｕｌｔｕｒｅＪ第２０巻、
第３３１頁（１９６１）に記載されているり、　Ａ、　
Ｔ、　Ｓｏｕｔｈｇａｔｅらの方法により測定したとき
の繊維含量をいう。

本発明では、低繊維含量区分からなるモイストペレット
用添加剤としては、小麦フスマの粉砕・分級により得ら
れたものであって食物繊維含量が３５重量％以下のもの
であればいずれのものも使用できる。その３５重量％以
下という食物繊維含量は、未処理の小麦フスマに含まれ
る食物繊維含量（通常、約４０〜５０重量％）と比べる
と、その約８０％以下になっている。本発明で用いる低
繊維含量区分中の食物繊維含量の下限は特に限定されな
いが、通常、１５〜１６重量％程度である。食物繊維含
量が約１５〜３０重量％の低繊維含量区分を用いるのが
べとつき、付着、型崩れ等の防止の点から特に好ましい
。本発明で使用する低繊維含量区分としては、その粒径
が１２０μ以下の微粉砕粉末がよく、粒径が２００μよ
り大きいとべとつき、付着、型崩れ防止効果を示さず、
更に、ペレット製造時の混合、練り込みを困難にする。

低繊維区分の含量は、モイストペレットの生餌の混合割
合が５０〜６０重量％のときには２〜５重量％配合し、
また６０〜７０重量％のときには５＝４− 〜ｌＯ重量％配合する。配合率が前記の量より少ないと
モイストペレットのべとつき、付着、型崩れ等の防止に
効果がない。この配合率よりも多いと、物性は良好にな
るが、栄養価その他の面で問題が生ずる。

本発明で使用する低繊維含量区分は、例えば下記の方法
により調製され、下記の粉砕・分級処理により調製され
た区分のうち、Ａ区分と８区分とが低繊維含量区分とし
て本発明における養魚飼料用添加剤として使用される。

そのへ区分と８区分は、未処理小麦フスマ並びに高繊維
含量区分として分取されるＣ区分および０区分に対して
、通常、下記の表−１に示したような割合で各成分を含
有しており、未処理小麦フスマに比べて粗蛋白含量が通
常、約４０〜５０重量％程高くなっている。

小麦フスマからの低繊維含量区分の調製例■、小麦フス
マを５００μ以下に粉砕する（工程ａ）、 ■、工程ａで粉砕された小麦フスマから胚乳分に富む３
０μ以下の粉末（へ区分）を分級して除く（工程ｂ）、 ■、工程すからの分級物を期待分級して果皮および種皮
部分にアリユロン層が未だ剥離されずに残っている果皮
一種皮／アリユロン層の結合粉末から主としてなってい
る区分（０区分）をそれ以外の区分から分級して除く（
工程の）、そして ■、工程Ｃで得られた０区分を除いたあとの区分を粒度
が９５±２５μ以下の高蛋白区分（８区分）と粒度か９
５±２５μより大きい高食物繊維区分（Ｃ区分）に分級
する（工程ｄ）。

〔表−１〕 Ａ区分１Ｏ１０〜２１．５１８．０〜１９．５３．５〜
５．５４．０〜５，０１６．０〜２２．０８区分　７．
５〜２２，０２１．０〜２４．０３．５〜６．０４．０
〜５，５２５．０〜３２．００区分１３．０〜２５．０
　９．０〜１２．０２．５〜５．０３．０〜４．５６５
．０〜７３．０９区分３７．０〜６８，０１６．０〜２
０．０５．０〜７．０４．０〜５．５５３．０〜５７．
０上記表−１において、Ａ−Ｄの各区分の回収割合は、
Ａ−０区分の合計重量に対する重量％である。

また表−１で粗蛋白含量、灰分含量、脂肪分含量および
食物繊維含量の各々は乾物換算で表示しである。

モイストペレットに本発明の低繊維含量区分を添加する
に際しては、モイストペレットの製造時に直接他の成分
と同時に添加する方法、又は本発明の低繊維含量区分を
あらかじめ粉末状のいわゆる配合飼料に添加しておき、
それを生餌に添加してモイストペレットに造粒する方法
のいずれもが採用出来るが、そのうちでも本発明の低繊
維含量区分をあらかじめ粉末状のいわゆる配合飼料にあ
らかじめ添加しておくのが取り扱い性、均−混合等の点
から好ましい。

本発明の低繊維含量区分添加剤を配合してモイストペレ
ットを製造するに際しては、本発明の低繊維含量区分を
、魚粉、小麦粉、大豆油粕、米糠等を主原料としこれに
カルボキシメチルセルロースナトリウム（ＣＭＣ）、ア
ルギン酸ナトリウム、カラギーナン、グアガム、キサン
タンガム、ローカストビーンガム、ポリアクリル酸ナト
リウム、小麦グルテン等の粘結剤および必要に応じてビ
タミン、ミネラル等を配合した粉末状のいわゆる配合飼
料とともに、配合飼料と等量ないし２〜３倍量のイワシ
、サンマ等の生魚、冷凍魚、それらをミンチしたもの等
からなる生餌と混合し、必要に応じて魚油を添加混合し
た後、例えばスクリュー式押出機等を使用して混練、造
粒する通常のモイストペレットの製造技術が採用できる
。その際に、低繊維含量区分は、上記のように、粉末状
の配合飼料にあらかじめ添加しておいても、又はモイス
トペレット製造時に飼料原料に添加してもよい。またＣ
ＭＣ等の粘結剤は、通常、モイストペレットの全重量に
基づいて約１〜４重量％の割合で添加され、更に低繊維
含量区分は上記のようにモイストペレットの全重量に基
づいて約２〜ｌＯ重量％の割合で添加される。しかしな
がら、モイストペレットにおける主原料、粘結剤、その
他の添加剤及び生餌としては、上記のものに限らずモイ
ストペレットの製造に際して通常使用されているいずれ
の材料も使用でき、各成分の配合量も養魚飼料を投与す
る魚の種類、方今、養育条件等に応じて任意に変えるこ
とができる。

本発明の低繊維含量区分添加剤を使用するときは、上記
粉末状の配合飼料中の小麦粉の一部又は全部を低繊維含
量区分で置き換えることができ、或は通常の小麦粉の配
合量に更に本発明の低繊維含量区分を加えてもよい。

以下に例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明
はそれらの例によって限定されない。

例　ｌ（低繊維含量区分の調製） 精選小麦フスマ（水分含量１３．５重量％）１０００Ｋ
ｇをフラッシュドライヤー（日本乾燥機株式会社製）に
１時間当り１８０Ｋｇの割合で連続的に供給して１４０
°Ｃで乾燥して、その水分含量を７．５重量％にした。

これを衝撃式回転輪型粉砕機の一種であるＡＬＰＩＮＥ
微粉砕機２５０−　ＳＳ　（槙野工業株式会社製）に１
時間当り２００Ｋｇの割合で供給し、９６００ｒｐｍで
回転して、平均粒度２５０μ（粉末の１００％が５００
μ以下の粒度を有する）に粉砕した。これをターポクラ
シファイヤーＴＣ−４ＯＮ　（日清エンジニアリング株
式会社製）にｌ　Ｂｅ　藺当り１７０Ｋｇの割合で供給
しながら、１分当り２２．０ｍ３の空気を供給シ、分級
ロータを１２００ｒｐｍで回転させて粒度３０μ以下の
微粉末（へ区分）を分級除去した。次に、残る粉末を上
記と同じ機ＴＣ−４ＯＮに１時間当り１７０に９の割合
で供給しながら、１分当り２２．０ｍ３の空気を供給し
、分級ロータを５５Ｏｒｐｍで回転させて、カサ密度が
０．３３９／ｃｃより大きい粗粉（Ｄ区分）を分級除去
した。残ったカサ密度が０．３３ｇ／ｃｃ以下の粉末を
ジュニアシフター篩（目開き１０６μ）（東京製粉機製
作断裂）に１時間当り８４Ｋｇの割合で供給して、核部
を通過する区分（８区分）と篩を通過しない区分（Ｃ区
分）に分級した。各区分の割合および組成を原料として
使用した未処理精選フスマの組成とともに表−１と同じ
方法で測定した結果を示すと、下記の表−２のとおりで
あった。

〔表−２〕 Ａ区分　　１’１．２　８．３　１９．５　５．４　４
，２　１８．０Ｂ区分　　１１．３　７．４　２１．０
　５．６　４．５　３０．００区分　　１３．９　７．
１　９．３　３．７　３．５　７１．０９区分　　５５
．６　７．９　１６．２　５．２　４，０　５５．０例
　２〜６（実施例及び比較例） 下記の表−３に示した配合のうち冷凍マイワ／以外の成
分を混合して粉末状の配合飼料を調製した。これにチョ
ッパーで砕いた冷凍マイワシを加え、スクリュー式押出
機（平賀工作所製マスターＳＭ　４２）を使用して混練
し直径９ｍｍの棒状体に押出し切断して、直径９１１ｍ
％長さ２０ｍｍのモイストペレットを製造した。造粒直
後のペレットの性状を観察してその結果を下記の表−３
に示した。このモイストペレットを更に３０°Ｃに保た
れた恒温槽内に２時間放置し、同様の観察をおこなった
。その結果を同様に表−３に示す。

上記表−３の結果から、小麦フスマの粉砕・分級により
得られた食物繊維含量の低い本発明の低繊維含量区分を
添加してモイストペレットを製造した場合には、低繊維
含量区分を添加せずにモイストペレットを製造した場合
に比べて、更には未処理の小麦フスマを添加してモイス
トペレットを製造した場合に比べて、べとつき、ペレッ
ト同志の付着が無く、かつ型崩れの無い固いモイストペ
レットが製造されることがわかる。

［発明の効果］ 小麦フスマを粉砕し分級して得られた食物繊維含量が３
５重量％以下の本発明の低繊維含量区分を添加してモイ
ストペレットを製造すると、べとつき、付着、型崩れ等
の無い極めて取り扱い易い養魚飼料が製造される。また
、かかる養魚飼料は、その型崩れが無いという特性によ
り水中に投与した時にペレットの崩壊、栄養分の散逸、
溶は出しが無く、そのために魚による捕食率が向上し魚
類の成育をより促進することができ、更に水の自家汚染
の防止に一層効果がある。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 小麦フスマを粉砕し分級して得た食物繊維含量が３５重
   量％以下の低繊維含量区分からなるモイストペレット用
   添加剤。