JPH0125136B2 - - Google Patents

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JPH0125136B2
JPH0125136B2 JP9413279A JP9413279A JPH0125136B2 JP H0125136 B2 JPH0125136 B2 JP H0125136B2 JP 9413279 A JP9413279 A JP 9413279A JP 9413279 A JP9413279 A JP 9413279A JP H0125136 B2 JPH0125136 B2 JP H0125136B2
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JP
Japan
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magnetic
acid
carbon atoms
coating
fatty acid
Prior art date
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Application number
JP9413279A
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English (en)
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JPS5619525A (en
Inventor
Tsutomu Okita
Kyoichi Naruo
Nobuyuki Yamamoto
Nobutaka Yamaguchi
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication of JPS5619525A publication Critical patent/JPS5619525A/ja
Publication of JPH0125136B2 publication Critical patent/JPH0125136B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は磁気記録媒体、特に磁気録画用の磁気
テープに関するものである。可撓性支持体上に強
磁性体粉末材料を含む磁性塗液を塗布して磁性層
を構成してなる磁気テープにおいては、磁気テー
プの走行性を良好なものとするために磁性塗液中
に潤滑剤を添加する方法、あるいは磁性層表面に
潤滑剤を塗布する方法が用いられる。磁性層表面
に塗布する方法は塗布工程が増加するので好まし
くない。磁性塗液中に添加する潤滑剤としては従
来、鉱物油、シリコンオイル、高級アルコール、
高級脂肪酸、脂肪酸エステル、牛脂、鯨油、鮫油
等の動物油あるいは植物油などが用いられてき
た。上記した従来の潤滑剤は磁性塗液への添加量
が少ない場合にその潤滑効果が小さく、また潤滑
効果を高めるために添加量を多くすると、磁性塗
膜の機械的強度が弱くなり、磁性層が削れ、削れ
粉が走行経路を汚したり、あるいは十分なスチル
再生の耐久性が得られなかつたりした。スチル再
生の耐久性を向上させる目的には、特公昭39−
28367号、特公昭47−15624号、特公昭51−39081
号等に開示されるように、ステアリン酸ブチルの
如き脂肪酸エステル単独、ステアリン酸ブチルの
如き脂肪酸エステルとステアリン酸アミドの如き
飽和、脂肪酸アミドを混合及びステアリン酸ブチ
ルの如き脂肪酸エステルとミリスチン酸の如き脂
肪酸を混合して用いることが知られている。しか
しながらこれらの開示例を用いると高湿状態で走
行させたとき摩擦が大きくなり、磁気テープの走
行テンシヨンが大きくなるという欠点を生じた。 本発明の目的は、常湿時及び高湿時の滑性にす
ぐれ、耐摩耗性及びスチル再生の耐久性が良好で
かつシリング汚れ等のない磁気テープを提供する
ことである。さらに本発明の他の目的は良質な画
像を再生しくり返し走行性の良い磁気テープを提
供することである。 すなわち、本発明は非磁性支持体上に強磁性微
粉末と結合剤を主体とした磁性層を設けた磁気記
録媒体において、前記磁性層中に(a)炭素数が12〜
22の飽和および不飽和脂肪酸の群から選択された
少なくとも1種の化合物、(b)脂肪酸残基の炭素数
が14〜22の飽和および不飽和脂肪酸エステルの群
から選択された少なくとも1種の化合物および(c)
炭素数18〜26の不飽和脂肪酸アミドの群から選択
された少なくとも1種の化合物を含むことを特徴
とする磁気記録媒体である。 上記の(c)の化合物群に含まないn−オクタデカ
ンアミド(C17H35CONH2)の如き飽和脂肪酸ア
ミドは強磁性微粉末および結合剤と吸着し難く
く、これを含む磁性塗料を非磁性支持体上に塗
布、乾燥して得られた磁性層は「ブルーミング現
像」と呼ばれる潤滑剤の滲み出し現像が起ること
が認められ、ビデオテープレコーダーの走行経路
を汚す欠点を生じ、また、高湿条件下でn−ブチ
ルステアレートの如き脂肪酸エステルと前述のn
−オクタデカンアミドを併用した場合には走行テ
ンシヨンが大きくなる欠点を生じた。 又、前述の(b)の群である脂肪酸エステルは単独
で使用した場合はスチル再生の耐久性向上には有
効であるが、走行テンシヨンが大きいことが欠点
であつた。 更に(a)の群である脂肪酸は単独で使用した場合
は画質の向上には有効であるが、滑性を得るため
には多量に添加する必要があり、この場合には磁
性層が軟らかくなり、機械的強度が低下し、スチ
ル再生の耐久性が劣化する欠点があつた。 上記の脂肪酸および脂肪酸エステルの欠点を改
良するためには特公昭51−39081号に記載された
如く、両者を併用するとスチル耐久性が良好にな
り、かつ走行テンシヨンも比較的小さくなるが、
しかし、85%RH(相対湿度)と云うような高湿
条件においては走行テンシヨンが大きくなる欠点
を有していた。 しかしながら、本発明の如く、(a)の脂肪酸、(b)
の脂肪酸エステルおよび(c)の不飽和脂肪酸アミド
を併用すると驚くべきことに高湿条件下での走行
テンシヨンは飛躍的に減少し、又、前述のブルー
ミングも発生しないため、走行経路を汚さず、更
にスチル再生の耐久性が向上し、常湿時の走行テ
ンシヨンについても前述の脂肪酸および脂肪酸エ
ステルの併用の場合と比較して低下することが判
明した。これは(c)の不飽和脂肪酸アミドが従来の
飽和脂肪酸アミドと比較して二重結合を有してい
るために磁性層の表面近くに均一に配向し、走行
テンシヨンを小さくし、高湿条件下での水滴がテ
ープ表面に結露することを防止することによるも
のであると考えられる。 潤滑剤分子の大きさが大きくなると摩擦力は低
下するが、ある一定の大きさに達すると摩擦力を
低下させる効果が飽和してしまい、摩擦力は低下
しないことが確認されているが、以下に示す(a)の
脂肪酸、(b)の脂肪酸エステルおよび(c)の不飽和脂
肪酸アミドの化合物群における炭素数の限定は上
記の理由および前述の効果の点から制限したもの
である。 上記の(a)炭素数が12〜22の飽和および不飽和脂
肪酸としては下記の一般式〔A〕で示される化合
物が使用される。 〔A〕 R1COOH 但し、R1は炭素数11〜21のアルキル、
炭素数11〜21のアルケニルまたは炭素
数11〜21のアルカジエニルである。 上記のR1は具体的にはウンデシル、ドデシル
(ラウリル)、トリデシル、テトラデシル(ミリス
チル)、ペンタデシル、ヘキサデシル(パルミチ
ルまたはセチル)、ヘプタデシル、オクタデシル
(ステアリル)、ノナデシル、エイコシル、ヘンエ
イコシル、ウンデセニル、ドデセニル、トリデセ
ニル、テトラデセニル、ペンタデセニル、ヘキサ
デセニル、ヘプタデセニル、オクタデセニル、ノ
ナデセニル、エイコセニル、ヘンエイコセニル、
ヘプタデカジエニル、オクタデカジエニルなどで
ある。 具体的にはラウリン酸(n−ドデカン酸)、n
−トリデカン酸、ミリスチン酸(n−テトラデカ
ン酸)、n−ペンタデカン酸、パルミチン酸(n
−ヘキサデカン酸)、n−ヘプタデカン酸、スチ
アリン酸(n−オクタデカン酸)、n−ノナデカ
ン酸、n−エイコサン酸、n−ヘンエイコサン酸
およびベヘン酸(n−ドコサン酸)などの飽和脂
肪酸;9−ドデセン酸、4−テトラデセン酸、5
−テトラデセン酸、9−テトラデセン酸、9−ヘ
キサデセン酸、6−オクタデセン酸、オレイン酸
(9−cis−オクタデセン酸)、エライジン酸(9
−trans−オクタデセン酸)、11−オクタデセン
酸、9−エイコセン酸、13−cis−ドコセン酸、
13−trans−ドコセン酸、リノール酸(9,12−
オクタデカジエン酸)などの不飽和二重結合を1
個または2個有した不飽和脂肪酸などである。こ
れらは2種以上混合して用いても良い。 これらのうちでも上記の一般式〔A〕において
R1の炭素数が13〜19のもの、特に13〜17のもの
が好ましく、具体的にはミリスチン酸、パルミチ
ン酸、ステアリン酸、オレイン酸などである。 前記の(b)脂肪酸残基の炭素数が14〜22の飽和お
よび不飽和脂肪酸エステルとしては前記の一般式
〔A〕で示される脂肪酸とアルキルまたは置換ア
ルキルアルコールの反応によつて得られた下記の
一般式〔B〕で示される化合物が使用される。 〔B〕 R2COOR3 但し、R2は炭素数13〜21のアルキル、
炭素数13〜21のアルケニルまたは炭素
数13〜21のアルカジエニル;R3は炭
素数2〜6のアルキルまたは炭素数4
〜10の置換アルキルを示す。 上記のR2は具体的にはトリデシル、テトラデ
シル(ミリスチル)、ペンタデシル、ヘキサデシ
ル(パルミチルまたはセチル)、ヘプタデシル、
オクタデシル(ステアリル)、ノナデシル、エイ
コシル、ヘンエイコシル、トリデセニル、テトラ
デセニル、ペンタデセニル、ヘキサデセニル、ヘ
プタデセニル、オクタデセニル、ノナデセニル、
エイコセニル、ヘンエイコセニル、ヘプタデカジ
エニル、オクタデカジエニルなどであり、R3
具体的にはエチル、プロピル、n−ブチル、sec
−ブチル、tert−ブチル、アミル(n−ペンチ
ル)、ヘキシルなどのアルキルおよびエトキシエ
チル、プロポキシエチル、n−ブトキシエチル、
sec−ブトキシエチル、tert−ブトキシエチル、
ペンタオキシエチル、ヘキサオキシエチル、エト
キシプロピル、ブトキシプロピル、ペンタオキシ
プロピル、ヘキサオキシプロピル、エトキシブチ
ル、プロポキシブチル、ブトキシブチル、ペンタ
オキシブチル、ヘキサオキシブチルなどのアルコ
キシアルキルである。 具体的にはエチルミリステート、プロピルパル
ミテート、エチルステアレート、n−ブチルステ
アレート、sec−ブチルステアレート、tert−ブ
チルステアレート、n−アミルステアレート、n
−ブチルアラキネート(n−ブチルエイコサネー
ト)、n−ブチルオレエート(n−ブチル−9−
cis−オクタデセネート)、n−ブチル−9−
trans−オクタデセネート、エチルリノレート
(エチル−9,12−オクタデカジエノエート)、エ
トキシエチルミリステート、エトキシエチルパル
ミテート、エトキシエチルステアレート、n−ブ
トキシエチルステアレート、n−ペンタオキシエ
チルステアレート、n−ヘプタオキシエチルステ
アレート、n−ブトキシエチルオレエート(n−
ブトキシエチル−9−cis−オクタデセネート)、
n−ブトキシプロピルミリステート、n−ブトキ
シプロピルステアレート、n−ブトキシプロピル
オレエート、n−ペンタオキシプロピルステアレ
ート、ペンタオキシブチルステアレート、ヘキサ
オキシブチルステアレートなどの脂肪酸エステル
である。これらは2種以上混合して用いても良
い。 これらのうちでも上記の一般式〔B〕において
R2の炭素数が17〜21、R3の炭素数が6〜8のも
のが好ましく、具体的にはエチルステアレート、
n−ブチルステアレート、sec−ブチルステアレ
ート、tert−ブチルステアレート、n−アミルス
テアレート、n−ブチルステアレート(n−ブチ
ルエイコサネート)、n−ブトキシエチルステア
レート、n−ヘプタオキシエチルステアレート、
sec−ブトキシエチルオレエート(sec−ブトキシ
エチル−9−cis−オクタデセネート)などであ
る。 前記の(c)炭素数12〜26の不飽和脂肪酸アミドと
しては下記の一般式〔C〕で示されるアルケンア
ミド、アルカジエンアミド、アルカトリエンアミ
ドおよびアルカテトラエンアミドが使用される。 〔C〕 R4CONH2 但し、R4は炭素数17〜25のアルケニ
ル、炭素数17〜25のアルカジエニル、
炭素数17〜25のアルカトリエノイルま
たは炭素数17〜25のアルカテトラエノ
イルである。 上記のR4は具体的にはヘプタデセニル、オク
タデセニル、ノナデセニル、エイコセニル、ヘン
エイコセニル、ドコセニル、トリコセニル、テト
ラセニル、ペンタコセニル、ヘプタデカジエニ
ル、オクタデカジエニル、ヘプタデカトリエニ
ル、オクタデカトリエニル、ヘプタデカトラエニ
ル、オクタデカトラエニル、ノナデカテトラエニ
ル、エイコサテトラエニルなどである。 具体的には6−オクタデセンアミド、9−cis
−オクタデセンアミド、9−trans−オクタデセ
ンアミド、11−オクタデセンアミド、9−エイコ
センアミド、13−cis−ドコセンアミド、13−
trans−ドコセンアミド、トリコセンアミド、テ
トラコセンアミド、ペンタコセンアミド、ヘキサ
コセンアミド、9,12−オクタデカジエンアミ
ド、9,11,13−オクタデカトリエンアミド、
9,12,15−オクタデカトリエンアミド、9,
11,13,15−オクタデカテトラエンアミド、5,
8,11,14−エイコサテトラエンアミドなどであ
る。これらは2種以上混合して用いても良い。 これらの内でも上記一般式〔C〕においてR4
の炭素数が17〜23のアルケンアミド類が好まし
く、特に好ましいものは炭素数が18以上の9−
cis−オクタデセンアミド(C17H33CONH2)、ト
リコセンアミド(C22H43CONH2)等である。 これら(a)、(b)および(c)の三群の潤滑剤の混合比
率は強磁性微粉末100重量部に対して〔A〕の潤
滑剤、〔B〕の潤滑剤および〔C〕の潤滑剤が、
それぞれ約0.1〜3重量部、約0.2〜5重量部およ
び約0.1〜3重量部;好ましくは0.1〜2重量部、
0.5〜3重量部および0.1〜2重量部とするのが良
く、それぞれの群において、少なくとも一種が使
用される。 本発明に使用される磁性層とは、強磁性微粉末
を、結合剤、本発明の潤滑剤、添加剤及び溶剤等
に混練した磁性塗料を塗布、配向、乾燥して塗布
型磁性層を設けたものである。 上記の塗布型磁性層に使用する磁性塗料の製法
に関しては特公昭35−15号、39−26794号、43−
186号、47−28043号、47−28045号、47−28046
号、47−28048号、47−31445号、48−11162号、
48−21331号、48−33683号、ソ連特許明細書
308033号;米国特許2581414号;同2855156号;同
3240621号;同3526598号;同3728262号;同
3790407号;同3836393号等にくわしく述べられて
いる。これらに記載されている磁性塗料は強磁性
微粉末、バインダー、塗布溶媒を主成分とし、こ
の他に分散剤、研磨剤、帯電防止剤等の添加剤を
含む場合もある。 上記の強磁性微粉末としては強磁性酸化鉄、強
磁性二酸化クロム、強磁性合金粉末などが使用で
きる。 上記の強磁性酸化鉄は一般式FeOxで示した場
合のx値が1.33≦x≦1.50の範囲にある強磁性酸
化鉄、すなわち、マグヘマイト(γ−Fe2O3、x
=1.50)、マグネタイト(Fe3O4、x=1.33)及び
これらのベルトライド化合物(FeOx、1.33<x
<1.50)である。上記のx値は x=1/200{2×(2価の鉄のatomic%) +3×(3価の鉄のatomic%)} の式で示される。 これらの強磁性酸化鉄には2価の金属が添加さ
れていても良い。2価の金属としてはCr、Mn、
Co、Ni、Cu、Znなどがあり、上記酸化鉄に対し
て0〜10atomic%の範囲で添加される。 上記の強磁性二酸化クロムはCrO2およびこれ
にNa、K、Ti、V、Mn、Fe、Co、Ni、Tc、
Ru、Sn、Ce、Pbなどの金属、P、Sb、Teなど
の半導体、またはこれらの金属の酸化物を0〜
20wt.%添加したCrO2が使用される。 上記の強磁性酸化鉄および強磁性二酸化クロム
の針状比は2/1〜20/1程度、好ましくは5/1以上、
平均長は0.2〜2.0μm程度の範囲が有効である。 上記の強磁性合金粉末は金属分が75wt.%以上
であり、金属分の80wt.%またはそれ以上が少な
くとも一種の強磁性金属(すなわち、Fe、Co、
Ni、Fe−Co、Fe−Ni、Co−Ni、またはCo−Ni
−Fe)であり、金属分の20wt.%またはそれ以
下、好ましくは0.5〜5wt.%がAl、Si、S、Sc、
Ti、V、Cr、Mn、Cu、Zn、Y、Mo、Rh、Pd、
Ag、Sn、Sb、Te、Ba、Ta、W、Re、Au、
Hy、Pb、Bi、La、Ce、Pr、Nd、B、Pなどの
組成を有するものであり、少量の水、水酸化物ま
たは酸化物を含む場合もある。 上記の強磁性合金粉末は長径が約0.5μm以下の
粒子である。 具体的には、特公昭36−5515号、同37−4825
号、同39−5009号、同39−10307号、同44−14090
号、同45−18372号、同47−22062号、同47−
22513号、同46−28466号、同46−38755号、同47
−4286号、同47−12422号、同47−17284号、同47
−18509号、同47−18573号、同48−39639号、米
国特許3026215号;3031341号;同3100194号;同
3242005号;同3389041号;英国特許752659号;同
782762号;同1007323号;フランス特許1107654
号;西ドイツ公開特許(OLS)1281334号等に記
載されている。 前記の磁性層のバインダーとしては従来公知の
熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂又は反応型樹脂やこ
れらの混合物が使用される。 熱可塑性樹脂として軟化温度が150℃以下、平
均分子量が10000〜200000、重合度が約200〜2000
程度のもので、例えば塩化ビニル酢酸ビニル共重
合体、塩化ビニル塩化ビニリデン共重合体、塩化
ビニルアクリロニトリル共重合体、アクリル酸エ
ステルアクリロニトリル共重合体、アクリル酸エ
ステル塩化ビニリデン共重合体、アクリル酸エス
テルスチレン共重合体、メタクリル酸エステルア
クリロニトリル共重合体、メタクリル酸エステル
塩化ビニリデン共重合体、メタクリル酸エステル
スチレン共重合体、ウレタンエラストマー、ポリ
弗化ビニル、塩化ビニリデンアクリロニトリル共
重合体、ブタジエンアクリロニトリル共重合体、
ポリアミド樹脂、ポリビニルブチラール、セルロ
ース誘導体(セルロースアセテートブチレート、
セルロースダイアセテート、セルローストリアセ
テート、セルロースプロピオネート、ニトロセル
ロース等)、スチレンブタジエン共重合体、ポリ
エステル樹脂、各種の合成ゴム系の熱可塑性樹脂
(ポリブタジエン、ポリクロロプレン、ポリイソ
プレン、スチレンブタジエン共重合体など)及び
これらの混合物等が使用される。 これらの樹脂の例示は特公昭37−6877号、39−
12528号、39−19282号、40−5349号、40−20907
号、41−9463号、41−14059号、41−16985号、42
−6428号、42−11621号、43−4623号、43−15206
号、44−2889号、44−17947号、44−18232号、45
−14020号、45−14500号、47−18573号、47−
22063号、47−22064号、47−22068号、47−22069
号、47−22070号、48−27886号、米国特許
3144352号;同3419420号;同3499789号;同
3713887号に記載されている。 熱硬化性樹脂又は反応型樹脂としては塗布液の
状態では200000以下の分子量であり、塗布、乾燥
後に添加することにより、縮合、付加等の反応に
より分子量は無限大のものとなる。又、これらの
樹脂のなかで、樹脂が熱分解するまでの間に軟化
又は溶融しないものが好ましい。具体的には例え
ばフエノール・ホルマリン−ノボラツク樹脂、フ
エノール・ホルマリン−レゾール樹脂、フエノー
ル・フルフラール樹脂、キシレン・ホルムアルデ
ヒド樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、乾性油変性
アルキツド樹脂、石炭酸樹脂変性アルキツド樹
脂、マレイン酸樹脂変性アルキツド樹脂、不飽和
ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂と硬化剤(ポリ
アミン、酸無水物、ポリアミド樹脂、その他)、
末端イソシアネートポリエステル湿気硬化型樹
脂、末端イソシアネートポリエーテル湿気硬化型
樹脂、ポリイソシアネートプレポリマー(ジイソ
シアネートと低分子量トリオールとを反応させて
得た1分子内に3ケ以上のイソシアネート基を有
する化合物、ジイソシアネートのトリマー及びテ
トラマー)、ポリイソシアネートプレポリマーと
活性水素を有する樹脂(ポリエステルポリオー
ル、ポリエーテルポリオール、アクル酸共重合
体、マレイン酸共重合体、2−ヒドロキシエチル
メタクリレート共重合体、パラヒドロキシスチレ
ン共重合体、その他)、及びこれらの混合物等で
ある。 これらの樹脂の例示は特公昭39−8103号、40−
9779号、41−7192号、41−8016号、41−14275号、
42−18179号、43−12081号、44−28023号、45−
14501号、45−24902号、46−13103号、47−22065
号、47−22066号、47−22067号、47−22072号、
47−22073号、47−28045号、47−28048号、47−
28922号、米国特許3144353号;同3320090号;同
3437510号;同3597273号;同3781210号;同
3781211号に記載されている。 これらの結合剤の単独又は組合わされたものが
使われ、他に添加剤が加えられる。強磁性微粉末
と結合剤との混合割合は重量比で強磁性微粉末
100重量比に対して結合剤10〜200重量部、好まし
くは13〜100重量部の範囲で使用される。 磁性層には、前記の潤滑剤、バインダー、強磁
性微粉末の他に添加剤として分散剤、研磨剤、帯
電防止剤等が加えられてもよい。 分散剤としてはカプリル酸、カプリン酸、ラウ
リン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリ
ン酸、オレイン酸、エライジン酸、リノール酸、
リノレン酸、ステアロール酸等の炭素数12〜18個
の脂肪酸(R5COOH、R5は炭素数11〜17個のア
ルキルまたはアルケニル基)のアルカリ金属
(Li、Na、K等)またはアルカリ土類金属(Mg、
Ca、Ba)から成る金属石鹸;前記の脂肪酸エス
テルの弗素を含有した化合物;ポリアルキレンオ
キサイドアルキルリン酸エステル;レシチン;ト
リアルキルポリオレフインオキシ第四アンモニウ
ム塩(アルキルは炭素数1〜5個、オレフインは
エチレン、プロピレンなど);等が使用される。
この他に炭素数12以上の高級アルコール、および
これらの他に硫酸エステル等も使用可能である。
これらの分散剤は結合剤100重量部に対して0.5〜
20重量部の範囲で添加される。これらについては
特公昭44−17945号、同48−7441号、同48−15001
号、同48−15002号、同48−16363号、同50−4121
号、米国特許3387993号;同3470021号等に記載が
ある。 研磨剤としては一般に使用される材料で溶融ア
ルミナ、炭化ケイ素、酸化クロム(Cr2O3)、コ
ランダム、人造コランダム、ダイアモンド、人造
ダイアモンド、ザクロ石、エメリー(主成分;コ
ランダムと磁鉄鉱)等が使用される。これらの研
磨剤はモース硬度が5以上であり、平均粒子径が
0.5〜5μの大きさのものが使用され、特に好まし
くは0.1〜2μである。これらの研磨剤は結合剤100
重量部に対して0.5〜20重量部の範囲で添加され
る。これらについては特公昭47−18572号、同48
−15003号、同48−15004号(米国特許3617378
号)、同49−39402号、同50−9401号、米国特許
3007807号;同3041196号;同3293066号、同
3630910号;同3687725号;同4015042号;英国特
許1145349号;西ドイツ特許(DT−PS)853211
号;同1101000号に記載されている。 帯電防止剤としてはカーボンブラツク、カーボ
ンブラツクグラフトポリマーなどの導電性微粉
末;サポニンなどの天然界面活性剤;アルキレン
オキサイド系、グリセリン系、グリシドール系な
どのノニオン界面活性剤;高級アルキルアミン
類、第4級アンモニウム塩類、ピリジンその他の
複素環類、ホスホニウム又はスルホニウム類など
のカチオン界面活性剤;スルホン酸、燐酸、硫酸
エステル基、燐酸エステル基等の酸性基を含むア
ニオン界面活性剤;アミノ酸類、アミノスルホン
酸類、アミノアルコールの硫酸または燐酸エステ
ル類等の両性活性剤などが使用される。 上記の導電性微粉末は結合剤100重量部に対し
て0.2〜20重量部が、界面活性剤は0.1〜10重量部
の範囲で添加される。 これら帯電防止剤として使用し得る導電性微粉
末および界面活性剤化合物例の一部は特公昭46−
22726号、同47−24881号、同47−26882号、同48
−15440号、同48−26761号、特開昭52−18561号、
同52−38201号、米国特許2271623号、同2240472
号、同2288226号、同2676122号、同2676924号、
同2676975号、同2691566号、同2727860号、同
2730498号、同2742379号、同2739891号、同
3068101号、同3158484号、同3201253号、同
3210191号、同3294540号、同3415649号、同
3441413号、同3442654号、同3475174号、同
3545974号、西ドイツ特許公開(OLS)1942665
号、英国特許1077317号、同1198450号等をはじ
め、小田良平他著「界面活性剤の合成とその応
用」(槙書店1964年版);A.M.シユワルツ&J.W.
ペイリ著「サーフエス アクテイブ エージエン
ツ」(インターサイエンス・パブリケーシヨン・
インコーポレテイド1958年版):J.P.シスリー著
「エンサイクロペデイア オブ サーフエスアク
テイヴエージエンツ、第2巻」(ケミカルパブリ
ツシユカンパニー1964年版);「界面活性剤便覧」
第6刷(産業図書株式会社、昭和41年12月20日)
などの成書に記載されている。 これらの界面活性剤は単独または混合して添加
してもよい。これらは帯電防止剤として用いられ
るものであるが、時としてその他の目的、たとえ
ば分散、磁気特性の改良、塗布助剤として適用さ
れる場合もある。 塗布溶媒に使用する有機溶媒としては、アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ン、シクロヘキサノン等のケトン系;酢酸メチ
ル、酢酸エチル、酢酸ブチル、乳酸エチル、酢酸
グリコールモノエチルエーテル等のエステル系;
エーテル、グリコールジメチルエーテル、グリコ
ールモノエチルエーテル、ジオキサン等のグリコ
ールエーテル系;ベンゼン、トルエン、キシレン
等のタール系(芳香族炭化水素);メチレンクロ
ライド、エチレンクロライド、四塩化炭素、クロ
ロホルム、エチレンクロルヒドリン、ジクロルベ
ンゼン等の塩素化炭化水素等のものが選択して使
用できる。 強磁性微粉末及び前述のバインダー、本発明の
潤滑剤、分散剤、研磨剤、帯電防止剤、溶剤等は
混練されて磁性塗料とされる。 混練にあたつては、強磁性微粉末及び上述の各
成分は全て同時に、あるいは個々順次に混練機に
投入される。たとえばまた分散剤を含む溶剤中に
強磁性微粉末を加え所定の時間混練をつづけて磁
性塗料とする方法などがある。 磁性塗料の混練分散にあたつては各種の混練機
が使用される。例えば二本ロールミル、三本ロー
ルミル、ボールミル、ペブルミル、トロンミル、
サンドグライダー、Szegvariアトライター、高
速インペラー分散機、高速ストーンミル、高速度
衝撃ミル、デイスパー、ニーダー、高速ミキサ
ー、ホモジナイザー、超音波分散機などである。 混練分散に関する技術は、T.C.PATTON著の
“Paint Flow and Pigment Dispersion”(1964
年、John Wiley&Sons社発行)に述べられてい
る。又、米国特許第2581414号、同2855156号にも
述べられている。 支持体上へ前記の磁気記録層を塗布する方法と
してはエア−ドクターコート、ブレードコート、
エアナイフコート、スクイズコート、含浸コー
ト、リバースロールコート、トランスフアーロー
ルコート、グラビアコート、キスコート、キヤス
トコート、スプレイコート、スピンコート等が利
用でき、その他の方法も可能であり、これらの具
体的説明は朝倉書店発行の「コーテイング工学→
253頁〜277頁(昭和46.3.20発行)に詳細に記載
されている。 又、重層磁気記録体の場合は非磁性支持体上に
上記の塗布法によつて磁性層を塗布、乾燥し、こ
の工程を繰り返して連続塗布操作により2層の磁
性層を設けたものである。又、特開昭48−98803
号(西ドイツ特許DT−OS2309159号)、同48−
99233号(西ドイツ特許DT−AS2309158号)等
に記載された如く、多層同時塗布法によつて同時
に2層の磁性層を設けても良い。 磁性層の厚味は乾燥厚味で約0.5〜15μmの範囲
となるように塗布する。重層の場合は合計で上記
の範囲とされる。又、この乾燥厚味は磁気記録体
の用途、形状、規格などにより決められる。 このような方法により、支持体上に塗布された
磁性層は必要により前記のように層中の磁性粉末
を配向させる処理を施したのち、形成した磁性層
を乾燥する。又必要により表面平滑化加工を施し
たり、所望の形状に裁断したりして、本発明の磁
気記録体を製造する。 特に本発明に於ては磁性記録層の表面平滑化処
理をほどこすと、表面が平滑で、且つ耐摩耗性に
すぐれた磁気記録体が得られることが判明した。
この表面平滑化処理は乾燥前のスムーズニング処
理、あるいは乾燥後のカレンダリング処理によつ
て行なわれる。 配向処理は下記の条件で行なわれる。 配向磁場は交流または直流で約500〜3000Oe程
度である。 磁性体の配向方向は、その用途により定められ
る。即ち、サウンドテープ、小型ビデオテープ、
メモリーテープなどの場合にはテープの長さ方向
に平行であり、放送用ビデオテープなどの場合に
は長さ方向に対して、30゜乃至90゜の傾きをもつて
配向される。 磁性粉末の配向方法は下記の特許中にも述べら
れている。 例えば米国特許1949840号;2796359号;
3001891号;3172776号;3416949号;3473960号;
3681138号;特公昭32−3427号;39−28368号;40
−23624号;40−23625号;41−13181号;48−
13043号;48−39722号などである。 又、特開昭52−79905号、米国特許3775178号、
西ドイツ特許公告(DT−AS)1190985号に記載
された如く、重層の場合には上層と下層の配向を
異なつた方向に行なつても良い。 配向後の磁性層の乾燥温度は約50〜120℃程度、
好ましくは70〜100℃、特に好ましくは80〜90℃
で、空気流量は1〜5K/m2、好ましくは2〜
3K/m2で、乾燥時間は約30秒〜10分間程度、
好ましくは1〜5分である。 前記の磁性層の乾燥前の塗膜表面のスムーズニ
ング処理としてはマグネツトスムーザー、スムー
ズニングコイル、スムーズニングブレード、スム
ーズニングブランケツト等の方法が必要に応じて
使用される。これらは、特公昭47−8802号、英国
特許1191424号、特公昭48−11336号、特開昭49−
53631号、同50−112005号、同51−77303号等に示
されている。 磁性層の乾燥後の塗膜表面のカレンダリング処
理はメタルロールとコツトンロール、または合成
樹脂(たとえばナイロン、ポリウレタンなど)ロ
ール、あいはメタルロールとメタルロールなどの
2本のロールの間を通すスーパーカレンダー法に
よつて行なうのが好ましい。スーパーカレンダー
の条件は約25〜50Kg/cmのロール間圧力で、約35
〜150℃の温度で、5〜200m/minの処理速度で
行なうのが好ましい。温及び圧力がこれらの上限
以上になると磁性層および非磁性支持体に悪影響
がある。又、処理速度が約5m/min以下だと表
面平滑化の効果が得られなく、約200m/min.以
上だと処理操作が困難となる。 これらの表面平滑化処理については米国特許
2688567号;同2998325号;同3783023号;西独公
開特許(OLS)2405222号;特開昭49−53631号、
同50−10337号、同50−99506号、同51−92606号、
同50−102049号、同51−103404号、特公昭52−
17404号などに記載されている。 前記の非磁性支持体の素材としてはポリエチレ
ンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフ
タレート等のポリエステル類;ポリエチレン、ポ
リプロピレン等のポリオレフイン類;セルロース
トリアセテート、セルローズダイアセテート、セ
ルロースアセテートブチレート、セルロースアセ
テートプロピオネート等のセルロース誘導体;ポ
リ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等のビニル系
樹脂;ポリカーボネート、ポリイミド、ポリアミ
ドイミド等プラスチツクの他に用途に応じてアル
ミニウム、銅、スズ、亜鉛またはこれらを含む非
磁性合金などの非磁性金属類;紙、パライタまた
はポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−ブ
テン共重合体などの炭素数2〜10のα−ポリオレ
フイン類を塗布またはラミネートした紙などの紙
類も使用できる。これらの非磁性支持体は使用目
的に応じて透明あるいは不透明であつても良い。 又、非磁性支持体の形態はフイルム、テープ、
シート、デイスク、カード、ドラム等いずれでも
良く、形態に応じて種々の材料が必要に応じて選
択される。 これらの非磁性支持体の厚みはフイルム、テー
プ、シート状の場合は約2〜50μm程度好ましく
は3〜25μmである。又、デイスク、ガード状の
場合は0.5〜10mm程度であり、ドラム状の場合は
円筒状とし、使用するレコーダーに応じその型は
決められる。 又、本発明の支持体は帯電防止、転写防止、ワ
ウフラツターの防止、磁気記録体の強度向上、バ
ツク面のマツト化等の目的で、磁性層を設けた側
の反対の面(バツク面)がいわゆるバツクコート
(backcoat)されていてもよい。 このバツク層は組成としては潤滑剤、研磨剤、
帯電防止層などの少なくとも1種の添加剤、およ
び場合によつてはこれらを均一に分散させるため
に分散剤を前記のバインダー、塗布溶媒と混練、
分散した塗布液を上記の支持体のバツク面上に塗
布、乾燥して設けたものである。前記の磁性層お
よびバツク層は支持体上にどちらかが先に設けら
れても良い。 通常使用される好ましい添加剤はカーボンブラ
ツク、グラフアイト、タルク、Cr2O3、α−
Fe2O3(ベンガラ)、シリコーンオイルなどであ
り、バインダーは前記のうち熱硬化性樹脂又は反
応型樹脂が好ましい。 バツク層全固形分に対して無機化合物の添加剤
の場合は約30〜85wt.%、好ましくは40〜80wt.%
有機化合物の添加剤の場合は約0.1〜30wt.%、好
ましくは0.2〜20wt.%の混合比で設けられる。
又、乾燥厚味は約0.5〜5.0μmの範囲で磁気記録
体の全厚、用途、形状、目的等に応じて任意に選
択することができる。 上記のバツクコートに関しては、例えば特公昭
52−13411号、同52−17401号、特開昭50−150407
号、同52−8005号、同52−8006号、同52−17003
号、同52−25603号、同52−30403号、同52−
37405号、同52−40303号、同52−40304号、実公
昭52−6268号、同52−8419号、実開昭52−13411
号、同52−17401号、米国特許2804401号、同
3293066号、同3617378号、同3062676号、同
3734772号、同3476596号、同2643048号、同
2803556号、同2887462号、同2923642号、同
2997451号、同3007892号、同3041196号、同
3115420号、同3166688号、同3761311号等に示さ
れている。 以下に本発明を実施例および比較例により更に
具体的に説明する。ここに示す成分、割割、操作
順序等は、本発明の精神から逸脱しない範囲にお
いて変更しうるものであることは本業界に携わる
ものにとつては容易に理解されることである。 従つて、本発明は、下記の実施例に制限される
べきではない。 尚、以下の実施例および比較例において部はす
べて重量部を示す。 実施例 1 Co含有γ−Fe2O3 Co含有量=3atomic%、Hc =650Oe、平均粒子長=0.5 μm、針状比10/1 300部 ポリウレタンエラストマー アジピン酸、テレフタル酸、 ブタンジオールから合成され たポリエステルポリオールと 4,4′−ジフエニルメタン ジイソシアネートの反応によ るポリエステルポリウレタン、 重量平均分子量=約80000 50部 塩化ビニル酢酸ビニル共重合体 (共重合比=87/13モル、 重合度=420) 50部 メチルエチルケトン 400部 シクロヘキサノン 300部 上記の組成物をボールミルにより混練、分散処
理し、次いで0.5部のオレイン酸
(C17H33COOH)、2部のn−ブチルステアレー
ト(C17H35COOC4H9)および1部のトリコセン
アミド(C22H43CONH2)を添加したのち、10部
のポリイソシアネート化合物(3モルのトリレン
ジイソシアネートと1モルのトリメチロールプロ
パンの付加物、分子量=約760)を添加し、混練、
分散を継続して行ない磁性塗布液とした。 上記の組成の磁性塗布液を厚味14μmのポリ
エチレンテレフタレートフイルム上に乾燥厚味が
5μmとなるように塗布し、0.02秒間、2500ガウス
の直流磁場により配向処理を行ない、100℃の温
度で2分間乾燥した。得られた広巾の磁気ウエブ
をメタルロール(クロムメツキされたスチールロ
ール、バツクアツブロール)とコツトンロール
(カレンダーロール)を用いて50Kg/cmのロール
間圧力、60℃の温度および30m/min.の処理速
度でスーパーカレンダー処理速度でスーパーカレ
ンダー処理を行なつた後、1/2インチ巾にスリツ
トし、ビデオテープを得た。サンプルNo.1とす
る。 実施例 2 実施例1における3種の潤滑剤それぞれを、
0.5部のミリスチン酸(C13H27COOH)、2部のn
−ブチルステアレート(C17H35COOC4H9)およ
び1部の9−cis−オクタデセンアミド
(C17H33CONH2)とした磁性塗布液を用いて
実施例1と同様にして1/2インチ巾のビデオテー
プを得た。サンプルNo.2とする。 実施例 3 300部のCo含有γ−Fe2O3(実施例1と同じ)と
300部の酢酸ブチルを約10分間ボールミル処理に
より分散させたのち、200部のニトロセルロース
(粘度=RS1/2)の50wt.%酢酸ブチル溶液および
20部のジブチルフタレートを添加し、50時間ボー
ルミル分散処理を継続した。これに酢酸ブチルを
加え、分散液を20ポイズ(回転円板方式測定法)
に粘度調整したのち、0.5部のオレイン酸
(C17H33COOH)、2部のn−ブチルステアレー
ト(C17H35COOC4H9)、および1部のトリコセ
ンアミド(C22H43CONH2)を添加し、更に約1
時間ボールミル分散処理を行ない、分散液を過
し、磁性塗布液とした。実施例1と同様にして
1/2インチ巾のビデオテープを得た。サンプルNo.
3とする。 実施例 4 実施例3における3種の潤滑剤それぞれを0.5
部のステアリン酸(C17H35COOH)、2部のn−
ブトキシエチルステアレート
〔C17H35COOCH2CH2O(n−C4H9)〕および1部
のトリコセンアミド(C22H43CONH2)とした磁
性塗布液を用いて、実施例1と同様にして1/2
インチ巾のビデオテープを得た。サンプルNo.4と
する。 比較例 下記の第1表に示す潤滑剤を用いて実施例1と
同様にして1/2インチ巾のビデオテープを得た。
それぞれサンプルNos.C−1〜C−6とする。
尚、実施例1〜4のサンプルNos.1〜4の潤滑剤
も併記する。 以上の各サンプルについて摩擦係数(23℃、50
%RHおよび23℃、85%RH)、スチルライフ(23
℃、50%RH)およびシリンダー汚れ(23℃、85
%RH)を測定し、下記の第2表に示す。
【表】
【表】 〔cf.1〕VHSビデオテープレコーダー〔松下電器
産業株式会社製、マクロード88(NV
−8800型)〕を用いて、回転シリンダ
ーの送り出し側のテープテンシヨンを
T1、巻き取り側のテープテンシヨン
をT2としたとき、T1に比べてT2が極
めて大となる場合にT2の大きさから
T1の影響を除くため、次式により摩
擦係数(μ)を定義し、このμにより
走行テンシヨンの評価を行なつた。 T2/T1=eμπ 常湿(23℃、50%RH)および高湿
(23℃、85%RH)の条件下での測定
値を示した。 〔cf.2〕VHSビデオテープレコーダー(日本ビク
ター株式会社製、HR3600型)を用い
てビデオテープ(各サンプル)に一定
のビデオ信号を記録し、再生した静止
画像が鮮明さを失なうまでの時間を示
す(23℃、65%RH)。 〔cf.3〕摩擦係数の測定に用いたVTR(マクロー
ド88)を用いて各サンプルテープ(2
時間用)を走行させ、各サンプルごと
に300回走行後のシリンダーの汚れを
目視により観察した。全く汚れが観察
されなかつたもの(〇印)、汚れが認
められたもの(△印)および50回走行
の時に汚れが観察されたもの(×印)
で表示した。 以上の実施例および比較例の結果から本発明の
磁気記録媒体は各条件による摩擦係数が低いため
高湿度条件下における走行テンシヨンが飛躍的に
減少し、又、スチル再生時の耐久性が向上するこ
とから機械的強度が増大し、更にシリンダー汚れ
が認められないことからブルーミングの防止がさ
れていることが判明し、本発明の効果が従来の磁
気記録媒体より、きわめて優れていることが確認
された。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 非磁性支持体上に強磁性微粉末と結合剤を主
    体とした磁性層を設けた磁気記録媒体において、
    前記磁性層中に(a)炭素数が12〜22の飽和および不
    飽和脂肪酸の群から選択された少なくとも1種の
    化合物、(b)脂肪酸残基の炭素数が14〜22の飽和お
    よび不飽和脂肪酸エステルの群から選択された少
    なくとも1種の化合物および(c)炭素数18〜26の不
    飽和脂肪酸アミドの群から選択された少なくとも
    1種の化合物を含むことを特徴とする磁気記録媒
    体。
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