JPH01250573A - ドア用電気錠 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、キーによる解錠操作で機械的に解錠すること
ができ、キー無しによる操作で電気的に解錠することも
できるドア用電気錠に関するものである。

〔従来の技術〕

内側ノブの端面に一端を露出したプッシュボタンを押動
して施錠され、外側ノブ内に設けられたシリンダ錠のキ
ーによる操作或いは内側ノブの回動によって機械的に解
錠されるドア用錠に関する従来技術としては、例えば、
実願昭５３−７０４１４号公報に記載された技術などが
ある。

同技術によれば、第４図に示すように解錠状態にあると
きは、外側スピンドル１の外周面に回動可能に設けられ
た外側ノブ２が外側スピンドル１に係合し、外側ノブ２
を廻すと外側スピンドル１が外側ノブ２と共に回動し、
外側スピンドルｌのドア内部側の端部に設けられた突起
１ａがレトラクタ３を第４図において下方に押し下げて
レトラフタ３に係合するラッチボルト（図示しない）が
没入してドアが開かれる。

しかし、内側ノブ（図示しない）の端面に一端を露出し
たプッシュボタン４を押すと、第５図に示すように、プ
ッシュボタン４の他端がスライドプレート５を第５図に
おいて右側に押動し、スライドプレート５の先端に設け
られたジヨイントピン５ａが外側ノブ２の係合溝２ａよ
り外れることにより外側ノブ２と外側スピンドル１の係
合が解除されると共に、プッシュボタン４の他端の下部
に設けられた保合部４ａが外側スピンドル１に設けられ
た溝１ｂに係入して外側スピンドル１の回動を阻止して
ドア用錠が施錠され、プッシュボタン４はレトラクタ３
に設けられた係止突起（図示しない）に係止されて施錠
位置に保持される。

かかる施錠状態では、外側ノブ２を廻しても外側スピン
ドル１が回動されないため、ランチボルトは没入しない
。

符号６は外側スピンドル１の内部に設けられたシリンダ
錠で、室外側端部に設けられたキー差込口（図示しない
）にキーを挿入して解錠方向に廻わすと、ロータ６ａと
共にロータ６ａに係合するホルダ７が回動し、ジヨイン
トピン５ａに係合する外側スピンドル１がホルダ７と共
に回動してレトラクタ３が押し下げられる。

レトラクタ３が押し下げられると、プッシュボタン４は
レトラクタ３の係止突起から係止を解除されて図面で左
方向に移動して解錠位置に復帰すると共に、レトラクタ
３に係合するランチボルトがドア内に没入してドアが開
扉可能となる。

又、施錠されたドア用錠は内側ノブ（図示しない）を廻
した場合にも、内側ノブと共に回動する内側スピンドル
（図示しない）がレトラクタ３を押し下げ、プッシュボ
タン４が解錠位置に復帰すると共にラッチボルトがドア
内に没入するようになっている。

以上述べたように、ドア用錠はプッシュボタンの右側移
動により施錠され、解錠時にプッシュボタンが解錠位置
に復帰するが、室外側からはキーによるシリンダ錠の解
錠のみであった。

しかし、キーを持っていない限り室外側からは解錠され
ない不便があり、此の不便を解消するドア用錠として、
キーレスボタン等の操作によって解錠できるドア用電気
錠がある。

例えばこの種のドア用電気錠は、上記のドア用錠のプッ
シュボタン４をソレノイドで吸引して移動するもので、
第６図の正面図及び第７図の斜視図に示すように、ソレ
ノイド８に設けたを底の孔８ａ内にばね９を挿入し、ソ
レノイド８に通電したときにプッシュボタン４がばね９
に抗してソレノイド８に吸引されるようにしたものであ
る。

そして、ドア用電子錠を解錠するには室外側のドア周辺
に設けられたキーレスボタンの操作により正規の暗証番
号を入れるとソレノイド８に通電され、プッシュボタン
４が移動して外側ノブが外側スピンドルに係合し、外側
ノブを廻すと外側スピンドルが回動し、外側スピンドル
に押されたレトラクタがラッチボルトを没入させるよう
になっている。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、かかるドア用電気錠には次のような問題
があった。

（ａ）　　ばねに抗してプッシュボタンを吸引するソレ
ノイドの消費電力が大きくなり、乾電池などの小型電源
は不適当であった。

（ｂ）　　同上の理由により、ソレノイドが大型となり
ドアへの取付けが容易でない。

（Ｃ）　　施錠及び解錠のアクチュエーターとしてラッ
チングソレノイド等があるかこれを使用する場合、ドア
に衝撃を加えると解錠してしまう問題があった。

（ｄ）　　電気錠の外部に設けた電源や制御部と電気錠
内のソレノイドを電線にて接続するため、ドアに電気錠
を取付ける際に電線配索用作業が不可欠であった。

本発明はかかる課題を解決することを目的としている。

（課題を解決するための手段） 上記目的を達成するために、本発明のドア用電気性にお
いては、ジヨイントピンを介して外側ノブと係脱するス
ピンドルの内部に電磁石及び電磁石に吸引されて上記ジ
ヨイントビンを上記外側ノブに係合状態に保持するクラ
ッチアームを設け、ドアの外側表面に固着される外側ロ
ーズに操作ボタン及び該操作ボタンの正規操作により上
記電磁石に通電する制御部を設け、上記内側ノブに上記
制御部及び上記電磁石の電源となる電池を内設した。

（作　用〕 上記のように構成されたドア用電気錠は、内側ノブの端
面に一端を露出したプッシュボタンを押動して施錠され
ることは従来と同様であるが、次のように解錠される。

（電気的解錠） 外側ローブに設けられた操作ボタンにより暗証番号を入
力すると、制御部が暗証番号どおりであることを確認し
、電磁石に通電する。

電磁石に吸引されたクラッチアームがジヨイントピンを
押動し、ジヨイントピンの先端が外側ノブに係入する。

かくして、外側ノブを廻すと、外側ノブと共に外側スピ
ンドルが回動し、外側スピンドルの先端に設けられた突
起がレトラクタを押動してラッチボルトがドア内に没入
して解錠される。

（機械的解錠） 従来と同様に、室外側よりシリンダ錠にキーを差込んで
回動して解錠することができる。

又、室内側より内側ノブを廻した場合にも解錠されるこ
とは従来と同様である。

〔実施例〕

本発明の実施例について図面を参照して説明する。

なお、従来例と同一部品には同一符号を付す。

第１図は、解錠された電気錠の横断面図を示すものであ
る。

同図において、外側スピンドル１の外周面に外側ノブ２
が回動可能に設けられ、外側スピンドルｌの内側にはシ
リンダ錠６が取付けられることは従来と同様である。

外側スピンドルｌにはジヨイントピン挿入孔１０とボー
ル挿入孔１１がほぼ相対する位置に設けられ、外側ノブ
２の内周面には円周方向に沿って偶数個の凹部１３が設
けられる。

凹部１３の位置は、外側ノブ２が回動したときにジヨイ
ントビン挿入孔ｌＯ及びボール挿入孔１１と重なる位置
にあり、ジヨイントピン挿入孔ｌＯに挿入されたジヨイ
ントピン１４及びボール挿入孔１１に挿入されたポール
１５はそれぞれ先端部が凹部１３内に係入可能である。

シリンダ錠６のロータ６ａに設けられた溝６ｂに連結片
１６の一例が係合し、連結片１６の他側はホルダ１７に
係合する。

ホルダ１７は内部に電磁石１８を固着し、電磁石１８の
右側には、ホルダ１７に設けられた軸１９に枢着されて
垂下し図示しないばねによって電磁石１８方向に付勢さ
れるクラッチアーム２０が設けられる。

クラッチアーム２０は上部にジヨイントビン押圧面２０
ａを有し、下部に脚部２０ｂを有する（第２図参照）。

符号２１はドアの外側表面に固着された外側ローズで、
外側ローズ２１の外周面には、零〜９の数字などの符号
をそれぞれ１つだけマークした複数の操作ボタン２２が
配設され、各操作ボタン２２は外側ローズ２１の内部に
設けられた制御部に電気的に接続する。

室内側には内側スピンドル２３の外周面に内側ノブ２４
が嵌着され、内側ノブ２４の端面にプッシュボタン４の
一例が突出している。

プッシュボタン４の他側には先端に押圧突起４ｂが設け
られ、下部より押圧突起４ｂに平行に突出する保合部４
ａと下方に向けて開口する係合凹部４ｃが設けられ、係
合凹部４Ｃの左側壁面にはテーパー状部４ｄが形成され
る（第２図参照）。

プッシュボタン４とホルダ１７の間にばばね２５が挿入
され、プッシュボタン４は外側ノブ２４方向に付勢され
る。

又、押圧突起４ｂの先端に嵌合するスライダー２６は、
スライダー２６とホルダ１７との間に挿入されたばね２
７により押圧突起４ｂに圧接する（第２図参照）。

スライダー２６はクラッチアームの下方に伸びる拘束片
２６ａを有し、拘束片２６ａの先端は先端に向けて高く
なる傾面２６ｂを有する（第２図参照）。

ドアの室内側の表面に固着される内側ローズ２８の内部
にはレトラクタハウジング２９の小径部２９ａが挿入さ
れ、小径部２９ａに連設される大径部２９ｂは第１図に
おいて上方が開口されている。

外側ノブ２の外周面には外側フランジ３０の筒部３０ａ
が遊合し、外側フランジ３０のフランジ面３０ｂに接触
するロッキングスライド３１とレトラクタハウジング２
９に接触するハウジングプレート３２との間にレトラク
タ３３が第１図において上下方向に摺動可能に設けられ
る。

レトラクタ３３は、第３図の斜視図に示すように、外側
スピンドル１及び内側スピンドル２３のそれぞれ先端部
を収容する空間部３３ａを有し、上部にラッチボルト３
４の端部３４ａに係合する係合部３３ｂを有する。

空間部３３ａの下面は外側スピンドル１に押圧される被
押圧面３３ｃと、内側スピンドル２３に押圧される被押
圧面３３ｄが設けられ、被押圧面３３ｃ及び３３ｄの裏
面にばばね３５に押圧されたロッキングプレート３６が
押圧接触し、レトラクタ３３はラッチボルト３４方向に
付勢される。

ロッキングプレート３６は室内側の側面３６ａに開口部
３６ｂを有する。

外側スピンドル１の先端には、第３図に示すように、両
側面に突出する突起１ｃを有し、外側スピンドルｌが回
動すると、突起１ｃが被押圧面３３ｃを押圧し、レトラ
クタ３３がばね３５に抗して下降するようになっている
。

外側スピンドル１の内部に回動可能に設けられたホルダ
１７も先端に突起１７ａを有し、ホルダ１７が回動した
ときもレトラクタ３３が下降する。

又、内側スピンドル２３の先端にも同様の突起２３ａが
設けられる。

内側ノブ２４の内部には電池３７が収容され、電池３７
の電極に一端が接触するコンタクト３８の他端には、電
線３９の端子４０が接触し、端子４０に設けられた鍔部
４０ａがばね４１に押圧されてコンタクト３８の他端に
密着する。

電線３９は制御部に設けられた基板４２に接続し、制御
部及び電磁石１８に電力を供給する。

以上のように構成されたドア用電気錠の作用を説明する
。

（解錠状Ｂ） 第１図に示すように、プッシュボタン４は押圧突起４ｂ
がばね２５に押圧され、係合凹部４ｃの室外側の側面が
ロッキングプレート３６に当接して室外方向（図面で左
方向）への移動が阻止されている。

ばね２７に押圧されたスライダー２６の傾斜面２６ｂは
クラッチアーム２０の脚部２０ｂ右方向傾動を拘束し、
ジヨイント押圧面２０ａに押圧されたジヨイントピン１
４の先端は外部ノブ２の凹部１３に係入している。

従って、室外より外側ノブ２を廻すと、ジヨイントピン
１４を介して外側スピンドル１が回動し、突起１ｃがレ
トラクタ３３の被押圧面３３ｃを押動してレトラクタ３
３がばね３５に抗して第１図において下方に移動し、保
合部３３ｂに係合するラッチボルト３４でドア内に没入
してドアは開扉可能となる。

内側ノブ２４を廻した場合には、内側ノブ２４と共に内
側スピンドル２３が回動し、突起２３ａが被押圧面３３
ｄを押動するので、ランチボルト３４がドア内に没入し
ドアは開扉可能となる。

（施　錠） 以上のように解錠状態にある電気錠を室内側からプッシ
ュボタン４を押して施錠すると、第２図に示すように、
押圧突起４ｂがスライダー２６を右側に押動し、傾斜面
２６ｂの右側移動によって脚部２０ｂが拘束より解放さ
れてクラッチアーム２０が軸１９を支点として回動可能
となる。

又、プッシュボタン４の右側移動によって、テーパー状
部４ｄがロッキングプレート３６を押下げて開口部３６
ｂを通過し、押下げられたロッキングプレート３６がば
ね３５の押圧力によって再び旧位置に上昇してプッシュ
ボタン４の左側復帰を阻止してプッシュボタン４は施錠
位置に保持される（第２図参照）。

従って、室外側より外側ノブ２を回動すると、凹部１３
の側壁面がジヨイントピン１４の先端を押圧し、ジヨイ
ントピン１４が外側スピンドルｌ内に没入し、クラッチ
アーム２０が電磁石１８の反対側に傾動する（第２図参
照）。そして、外側ノブ２はボール１５に支承されて外
側スピンドル１上を空転し、ラッチボルト３４がストラ
イクに係入したままなのでドアを開くことはできない。

（電気的解錠） 室外側より外側ローズ２１に設けられた操作ボタンによ
り暗証番号を入力すると、外側ローズ２１内の制御部で
暗証番号どおりであることが確認されて電磁板１８に通
電される。

電磁石１８の磁力に吸引されたクラッチアーム２０がジ
ヨイントピン１４の没入を阻止する。

次に、外側ノブ２を回動すると外側ノブ２に係合した外
側スピンドルｌが回動し、突起１ｃがレトラクタ３３を
押動してレトラクタ３３に係合するラッチボルト３４が
ドア内に没入しドアが開扉　　・可能となる。

一方、レトラクタ３３の下方移動によってロッキングプ
レート３６との係合を解錠されたプッシュボタン４がば
ね２５に押されて左方に移動し解錠位置に復帰する。

電磁石１８は開扉に必要な一定時間だけ通電されている
が、一定時間経過すると電流が断たれる。

（機械的解錠） 電気錠が第１図のような施錠状態にあるときに、シリン
ダ錠６にキーを差込んでロータ６ａを回動すると、連結
片１６を介してホルダ１７が回動し、ホルダ１７の先端
に設けられた突起１７ａ（第３図参照）がレトラクタ３
３を押し下げてドアは開扉可能となる。

室内側より内側ノブ２４を回動したときにも内側ノブ２
４と共に回動する内側スピンドル２３の先端の突起２３
ａがレトラクタ３３を押し下げてドアは開扉可能となる
。

〔発明の効果〕

本発明は、以上説明したように構成されているので、以
下に記載されるような効果を奏する。　　　イ（ａ）　
　クラッチアームは微かな磁力で容易に回動するので、
極めて小さな電磁石で吸引することができ、電気状の消
費電力が小さくなつた。

（ｂ）　　同上の理由により、電磁状の電源として乾電
池などの小型電池が使用できるようになり、電気状を大
型化することなく電源を電気錠内に組込むことができる
ようになった。

（Ｃ）　　従来の電気錠では、ドアに衝撃を加えた場合
にラッチングソレノイドが誤動作して解錠してしまう問
題があったが、本電気錠においてはその虞れはない。

（Ｃ）　　電源が小型化となり電気錠内に組込めるよう
になったため、操作ボタン、制御部及び各電線を電気錠
内に設けることが容易となった。

従ってドアを取付ける際に不可欠であった電線配索作業
が不要となった。

又、ドアに外部配線が無くなったことによりドアの外観
もよくなり、外部配線に生じ易い接触不良問題も皆無と
なった。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図は本発明の実施例を示し、第１図は解錠
状態にあるドア用電気錠の横断面図、 第２図は施錠状態にあるドア用電気錠の要部横断面図、 第３図はレトラクタ及びその周辺部品の斜視図、第４図
は従来のドア用錠の解錠状態を示す横断面図、 第５図は従来のドア用錠の施錠状態を示す横断面図、 第６図は従来のドア用電気錠のソレノイド及びその周辺
の部品の正面図、 第７図は同上の部品の斜視図である。 ｌ・・・外側スピンドル、ｌｃ・・・突起、２・・・外
側ノブ、４・・・プッシュボタン、４ａ・・・係合部、
４ｂ・・・押圧突起、４Ｃ・・・係合凹部、４ｄ・・・
テーパー状部、６・・・シリンダ錠、６ａ・・・ロータ
、１３・・・凹部、１４・・・ジヨイントピン、１７・
・・ホルダ、１８・・・電磁石、２０・・・クラッチア
ーム、２１・・・外側ローズ、２２・・・操作ボタン、
２３・・・内側スピンドル、２４・・・内側ノブ、２５
・・・ばね、２６・・・スライダー、２７・・・ばね、
２９・・・レトラクタハウジング、３０・・・外側フラ
ンジ、３１・・・ロッキングスライド、３２・・・ハウ
ジングプレート、３３・・・レトラクタ、３４・・・ラ
ッチボルト、３６・・・ロッキングプレート、３７・・
・電池、４２・・・基板。 特許出願人　　　　国産金属工業株式会社第３図 第４図 第５図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 先端部が外側ノブに係脱可能なジョイントピンを外側ス
   ピンドルに設け、内側ノブの端面に一端を露出したプッ
   シュボタンを押動したときに上記ジョイントピンの先端
   部が上記外側ノブより離脱して施錠され、上記外側スピ
   ンドルに設けられたシリンダ錠の操作或いは上記内側ノ
   ブの回動によって解錠するドア用錠において、上記外側
   スピンドルの内部に電磁石及び該電磁石に吸引されて上
   記ジョイントピンを上記外側ノブに係合状態に保持する
   クラッチアームを設け、ドアの外側表面に固着される外
   側ローズに操作ボタン及び該操作の正規操作により上記
   電磁石に通電する制御部を設け、上記内側ノブに上記制
   御部及び上記電磁石の電源となる電池を内設したことを
   特徴とするドア用電気錠。