JPH01244902A - 重荷重高速ラジアルタイヤ - Google Patents

重荷重高速ラジアルタイヤ

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JPH01244902A
JPH01244902A JP1028255A JP2825589A JPH01244902A JP H01244902 A JPH01244902 A JP H01244902A JP 1028255 A JP1028255 A JP 1028255A JP 2825589 A JP2825589 A JP 2825589A JP H01244902 A JPH01244902 A JP H01244902A
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JP
Japan
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radius
point
tire
crown
internal pressure
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JP1028255A
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Hiroyuki Noma
野間 弘之
Kazuhiko Kawamura
和彦 河村
Yasuo Nishida
康男 西田
Kiyoshi Kamiyoko
清志 上横
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、耐久性を向上でき、特に航空機用タイヤとし
て好適に使用しうる重荷重高速ラジアルタイヤに関する
〔従来の技術〕
重荷重高速ラジアルタイヤ、特に航空機用として使用す
る航空機用タイヤは、近年の航空機の大型化、飛行速度
の増大に伴い、離着陸時の速度、荷重も増大し、さらに
離着陸時における衝撃を緩和するべく、負荷時のタイヤ
半径方向の撓み量が、例えば28〜35%程魔となるよ
うに比較的大きく設定され、従って航空機用タイヤは、
安全な離着陸のためには、繰返しの大きな変形、大荷重
、高速度に耐えることが前提となる。
他方、このような航空機用タイヤとして、カーカスコー
ドをブライ間で互いに交差するように配したクロスブラ
イ構造のものが多用されている。
しかしこのものでは、トレッド部の剛性が小でありかつ
重量が大であることと相まって、耐摩耗性、発熱性の面
で好ましくなく、近年の大型ジェット機の著しい性能向
上からクロスブライ構造のものは使用に限界がある。
従って、近年、カーカスコードをタイヤ半径方向に配列
したいわゆるラジアル構造のカーカスの半径方向外側に
、タイヤ赤道に対して小角度で傾く高弾性のベルトコー
ドからなるベルト層を配置したラジアルタイヤが使用さ
れつつある。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、このようなラジアル構造の航空機用タイ
ヤは、タイヤ全体の耐久性に比して、特にビード部の耐
久性が相対的に低いことが判明した。又速度の増加によ
り、スタンディングウェーブも発生しやすくなり、ビー
ド部の耐久性の向上のためには、その発生臨界速度を増
す必要があることが明らかとなった。
ビード部の耐久性に関して、負荷時のタイヤ半径方向の
撓み量が、前記したように、28〜35%程度と大であ
るときには、第7図に示すように、カーカスAのカーカ
スコードには、ビードコアBの回りで折返した部分に圧
縮応力が作用し、又タイヤ軸方向内側では該カーカスコ
ードを引っ張る張力が発生するのは明らかである。
他方、ビード部の損傷は、リムフランジC側近傍で発生
することが判明している。これは、リムフランジC上方
での急激な折れ曲がりによる圧縮によって、該部分に圧
縮の応力集中が発生し、又該部分のカーカスコードに大
きな前記圧縮応力を生じさせ、又これはカーカスコード
に圧縮歪を発生させる。さらにカーカスコードはその圧
縮応力の繰り返しとともに疲労により切損し、又その切
損端が圧縮応力の局部的集中を招来する。このような繰
り返しの圧縮応力によって、カーカスコードに加えてゴ
ム自体の強度を低下し、ビード部の損傷を招来している
ことがドラム試験での結果から判明した。
又このような圧縮応力は、スタンディングウェーブが生
じたとき著増し、従って耐久性の向上のためには、この
ようなスタンディングウェーブをまず防止することが前
提となる。
このスタンディングウェーブはタイヤの走行時において
トレッド部に生じる波打ち現象であってこのスタンディ
ングウェーブ防止のためには、トレッド部の固有振動数
を増加するのがよく、又このようなトレッド部の波打ち
がサイドウオール部をへてビード部を励起させ、前記の
ように該ビード部の耐久性を低下させる。
又従来の航空機用等の重荷重高速ラジアルタイヤでは、
前記したごとく、タイヤ変形が大、又離着陸速度が30
0km/時をこえる高速であることによって、正規内圧
の2倍となる内圧を作用する荷重が負荷されることによ
り、特にこのようなスタンディングウェーブが発生し易
くなり、又ビード部の耐久性の向上のためには、このよ
うなスタンディングウェーブが発生する臨界速度を高め
、その発生を抑止することが必要となる。
他方、ラジアルタイヤにおけるスタンディングウェーブ
は、よく知られているように、次の(1)式%式%(1
) vCCニスタンディングウェーブ生臨界速度m ニドレ
ッド部の単位長さの質量 E1:)レッド部のタイヤ面内曲げ剛性T :ベルト張
力 k :カーカスのバネ定数 である。
この(1)式は、ベルト層を、カーカスにより弾性的に
支持された無躍遠ビームと仮定して求めたものであって
、スタンディングウェーブの臨界速度Vcを増すには、
前記質量mを低下させる一方、前記剛性El、ベルト張
力T、カーカスのバネ定数kを増加させればよいことが
わかる。なおラジアルタイヤではサイドウオール部の弾
性定数は小さく、従ってサイドウオール部はトレッド部
により起振されるとともに、前記のようにその起振力が
ビード部に伝達され、圧縮応力を増し、ビード部の耐久
性を低下させるのである。
ここで、質1mを減することなくベルトの固有振動数を
増加し、スタンディングウェーブの発生臨界速度Vcを
高めるには、内圧充填によってベルトに大きな張力Tを
作用させることであり、又これによって、トレッド部の
見掛けのタイヤ面内曲げ剛性Elをも増加し、前記臨界
速度Vcを高めるのが立証された。
しかも前記(1)式は、ベルト層に均一な張力Tが作用
すると仮定しているが、特に、タイヤ赤道部分における
、いわゆるトレッド部のクラウン部分のベルト張力Tを
増すべく、該部分に大きな伸びを付与するのがスタンデ
ィングウェーブの臨界速度を高めるのに有効であること
も見出した。
さらにあわせて、このようなりラウン部における伸びの
増大は、トレッド面における接地圧分布を均一化しうる
という効果ももたらすことが判明した。
他方、このようなりラウン部のベルト張力Tに関してト
レッド面のタイヤ軸方向断面における円弧の曲率半径に
ついても検討し、従来に比してその曲率半径を大とする
こと、即ち800mm以上とすることによって、接地圧
分布を均一としかつクラウン部における張力を増しスタ
ンディングウェーブを向上することもあわせて確かめた
のである。
従って本発明は、正規内圧充填によって特にクラウン部
分を膨出させることによって、スタンディングウェーブ
の発生臨界速度を高め、スタンディングウェーブの発生
を防止することにより、ビード部の耐久性向上に役立つ
重荷重高速ラジアルタイヤの提供を目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、正規内圧充填時におけるトレッド面のタイヤ
赤道上の点である正規クラウン点を通る半径RC100
と、正規内圧の5%内圧充填時におけるトレッド面のタ
イヤ赤道上の点である5%クラウン点を通る半径RC5
との比RC100/RC5が1.06以上であり、かつ
正規クラウン点を通る前記半径RC100と、正規内圧
充填時におけるトレッド面のタイヤ軸方向の端縁の点で
ある正規ショルダ点を通る半径RS100との差RC1
00−RS100に対する前記正規クラウン点を通る半
径RC100の比(RCloo−RS100)/RC1
00が1.02以上、しかも5%内圧充填時における前
記トレッド面は、タイヤ軸方向の断面において、前記5
%クラウン点の半径RC5が、5%内圧充填時における
トレッド面のタイヤ軸方向の端縁の点である5%クラウ
ン点を通る半径RS5よりも大である中膨らみ状をなす
とともに、前記5%クラウン点、5%ショルダ点を通る
円弧の曲率半径RT5が800M以上であるか又は前記
半径RC5が半径RS5よりも小な中へこみ状をなす重
荷重高速ラジアルタイヤである。
〔作用〕
このように本発明の重荷重高速ラジアルタイヤでは、正
規内圧充填により、トレッド部の特にクラウン部分にお
ける膨張量が大となり、該部分におけるベルト層の張力
Tを増大するとともに、トレッド部の見掛けの剛性El
を高めることになり、スタンディングウェーブの発生臨
界速度を大とし、該スタンディングウェーブの発生を抑
止する。これによって、トレッド部に生じるスタンディ
ングウェーブがサイドウオール部をへてビード部に伝わ
る、酸ビード部における繰り返し応力、変形を防止でき
、ビード部の耐久力を向上させる。
又トレッド面の正規内圧充填による変形に関して、5%
内圧充填時における半径RC5に対する正規内圧充填時
のクラウン部の半径RC100の比RC100/RC5
および正規内圧充填時のクラウン部分の半径RC100
とクラウン部端縁における半径RS100との関係にお
いて、クラウン部分の膨張量を前記端縁の膨張量に比し
て夫々所定の範囲で大としており、従ってトレッド面の
クラウン部分における膨出量を増し、該トレッド部に埋
設するベルト層のベルトコードの張力Tを、クラウン部
分において特に大とする結果、スタンディングウェーブ
の発生臨界速度を高め、その発生を抑止することによっ
て、スタンディングウェーブによる波打ちがサイドウオ
ール部をへてビード部に伝わることにより生じる該ビー
ド部の耐久力の低下を抑制できる。しかもトレッド面の
タイヤ軸方向断面における曲率半径を800−以上とす
ることによって、さらにクラウン部分における、正規内
圧充填による半径方向外向きの膨出量が増大でき、接地
圧分布の均一化に役立つ他、スタンディングウェーブの
発生防止にも寄与でき、又これは前記したごとくビード
部の耐久性を向上させうる。
〔実施例〕
以下本発明の一実施例をタイヤサイズ46×17R20
の航空機用タイヤの場合を例にとり、図面に基づき説明
する。
正規内圧を充填した状態を示す第1図において、高速重
荷重用ラジアルタイヤ1は、ビードコア2が通るビード
部3と、該ビード部3に連なりタイヤ半径方向外向きに
のびるサイドウオール部4と、該サイドウオール部4の
外端をつなぐトレッド部5とを具えている。
さらにタイヤ1には、ビードコア2を、タイヤの内側か
ら外側に折返す複数枚、例えば4枚のカーカスプライ?
a−・からなる内層7Aと、この内層7Aの折返し部を
囲みタイヤの外側から内側に折返す複数枚、例えば2枚
のカーカスブライフb、7bからなる外層7Bとを有す
るカーカス7が設けられる。又カーカス7の主体部は、
サイドウオール部4、トレッド部5を通り連なることに
より、カーカス7は、タイヤ両側のビードコア2.2間
に夫々架は渡される。又カーカスコードはタイヤ赤道に
対して70”〜90°の傾きを有するラジアル方向に配
置されるとともに、本例ではカーカス7は、隣り合うカ
ーカスプライ間において、夫々カーカスコードがタイヤ
半径方向に対して交互に交差して傾いている。
又カーカス7の内面には、タイヤの繰り返し変形に伴い
ビードコア2のまわりをつるべ状に移動する該カーカス
7の磨滅を防止する被覆層8を設ける一方、ビードコア
2上方には、タイヤ半径方向に前記被覆JiB上端をこ
えてのびる先細ゴムからなるビードエーペックス9を設
けてカーカス折返し部のたわみにより応力を分散させる
。なおビードエーペックス9は下方の硬質ゴムからなる
下方部9Aと、上方の軟質ゴムからなる下方部9Bとか
らなり、又ビード部3外面には、リムずれ防止用のチェ
ーファ(図示せず)を設けることもできる。
又トレッド部5には、その内部にカーカス7の半径方向
外側に位置してベルト層10が設けられ、又本例では、
前記ベルト層lOと前記カーカス7との間には、カット
ブレーカ14が介在している。
さらに、前記ベルト層10は、複数枚、例えば4枚のベ
ルトブライ10aからなりかつ前記カットブレーカ14
に略接して配した内層10Aと、その半径方向外側に位
置して複数枚、例えば4枚のベルトブライtobからな
る外層10Bとからなる。
なお前記カットブレーカ14は、例えば2層のカットブ
レーカプライ14a、14aを用いる一方、このカット
ブレーカ14は、タイヤ赤道を挾んだ該トレッド面の中
央部であるクラウン部分20では、カーカス7に沿うと
ともに、その外方で該カーカス7から徐々に離間してそ
の外端は、タイヤ全巾Wの70〜85%程度の位置、好
ましくは73〜78%程度の範囲の位置で終端する。
さらにベルト層10の内層10Bは、前記クラウン部分
20の範囲でカットブレーカ14に接しかつやや離間し
つつその外端は、カットブレーカ14の外端を外方に越
えて延在する巾WI OAを有する。なお外端は、タイ
ヤ全巾Wの75〜85%程度の範囲であって、タイヤ外
表面Sまでの最短距離L1が3〜8M程度の範囲となる
ように設定される。
又ベルト層10の外層10Bは、前記内1’1lOAに
接するとともに、その外端は、前記カットブレーカ14
の外端と、内層10Aの外端との間に位置することによ
って、外端とタイヤ外表面Sとの間の距離L2を、前記
距jllL1とほぼ同様に保つ、前記タイヤ巾Wの75
〜80%の範囲に、その巾WIOBが設定される。
なお前記カットブレーカ14は、その巾を外層10Bの
巾WIOBよりも大となることも、さらには内層10A
の巾WI OAよりも大とすることもできる。
又ベルトプライ10a、10bを形成するベルトコード
11は、好ましくは、ともにカーカスコードと同一特性
の高伸長性の弾性コードを用いている。
なお弾性コードとして、ナイロンコード、ポリエステル
コード、芳香族ポリアミドコード、カーボンコード、金
属コード内の一種又は二種以上のコードの混成コード等
が用いられる。
なお弾性コードをカーカスコードとして用いることによ
り、正規内圧充填時において従来タイヤに比して大きな
伸びを予め与え、リムフランジ側で生じるカーカスコー
ドの圧縮応力を低下させ、疲労に基づく切損等を防止す
る効果がある。
なおりットブレーカコード、ベルトコード11は、特性
が近値したものであれば、異なる材質のコードをも用い
つるとともに、カーカスコード、ベルトコード11は、
基材ゴムに埋着させることによって、前記カーカスプラ
イ7a、7b、ベルトプライ10a、10bを形成し、
又ベルトコード11は、タイヤ赤道に対して0〜20度
の角度で傾ける。
なおベルトl110は、内110A、外層10Bで傾く
角度を逆にすることも、又プライloa、10bごとに
傾きを変化させることもできる。
さらに、ベルト層10は、1本又は数本のコードを螺旋
状に巻きつけるいわゆるコードワインディングの方法に
よってエンドレスタイプとして形成することもできる。
又前記カットブレーカプライ14aのカットブレーカコ
ードは、10〜30度の傾きを有して添設される。
さらに重荷重高速ラジアルタイヤ1は、第2図に整水す
るように、正規内圧充填時におけるトレッド面のタイヤ
赤道C上の点である正規クラウン点PC100を通る半
径RC100と、正規内圧の5%内圧充填時におけるト
レッド面のタイヤ赤道C上の点である5%クラウン点P
C5を通る半径RC5との比RC100/RC5を1.
06以上としている。ここで、5%内圧充填とは、該内
圧を充填することによって、加硫金型で成形されたタイ
ヤの形状を復元しうる内圧である。このように、従来の
タイヤに比して正規内圧充填に伴うタイヤ赤道C上の膨
出量を大とすることによって、トレッド部5にタイヤ赤
道Cに沿う円周方向の張力を発生させ、前記ベルトコー
ド11に大きなベルト張力Tを作用させる。
しかも重荷重高速ラジアルタイヤ1では、正規クラウン
点PC100を通る前記半径RC100と、正規内圧充
填時におけるトレッド面のクラウン部分20のタイヤ軸
方向の端縁の点である正規ショルダ点PS100を通る
半径RS100との差RC100−RS100に対する
前記正規クラウン点PC100を通る半径RCIO(1
)比(RCloo−RS100)/RC100を1.0
2以上としている。
重荷重高速ラジアルタイヤ1、特に航空機用タイヤでは
、正規内圧充填時におけるトレッド面は、第1図に整水
するごとく、比較的大きな半径RC100の前記クラウ
ン側部分2oと、その両側の比較的小さな半径RS10
0のショルダ部分21とにより形成される。
又重荷重高速ラジアルタイヤlでは、前記クラウン部分
20はトレッド部5の60〜90%に達する広巾であり
、前記正規ショルダ点PS100は、クラウン部分2o
とショルダ部分21との間の交点、即ちクラウン部分2
oのタイヤ軸方向の端縁として定義される。このように
正規クラウン点PC100の半径RC100を、正規シ
ョルダ点PS100の半径RS100に比して、前記比
率で示すごとく、大とすることにより、ショルダ部分2
1に比して、前記クラウン部分2oの、しかも中央に位
置する前記正規クラウン点PCIO0の部分の膨出量を
大としている。
これによってベルトコード11の張力Tを増大し、スタ
ンディングウェーブの発生臨界速度を向上させうるので
ある。なおスタンディングウェーブの発生臨界速度Vc
は、前記したごとく、次の(1)式で与えられる。
ここで、 ■cニスタンディングウェーブ発生臨界速度m ;トレ
ッド部の単位長さの質量 EI:)レッド部のタイヤ面内曲げ剛性T :ベルト張
力 k :カーカスのバネ定数 このようにベルト張力Tの増大は、トレッド部の見掛け
の面内曲げ剛性Elを高めうることと相まって、前記速
度Vcを高め、スタンディングウェーブの発生を防止で
きる。その結果、トレッド部5からサイドウオール部4
をへてビード部3に伝わる波打ち応力によるビード部の
変形、圧縮応力の増加を防ぎ、ビード部の耐久性の低下
を抑止する。
さらに前記(1)式は、ベルト層10に均一なベルト張
力Tが作用するとして求めた計算式であるのに対して、
この発明者は、特にクラウン部分20において膨出量を
大とし、該部分のベルト張力Tを増加させることによっ
て、前記スタンディングウェーブの発生臨界速度を高め
うることを実証したのである。従って、このような特性
のタイヤは、効果的にスタンディングウェーブの発生を
抑制し、ビード部3の耐久性を高める。
又このような形状は、加硫金型の形状を工夫することに
よって得られる。又このような形状とすることによって
、本発明者は、トレッド面で均一な接地圧分布を呈しう
るのを見出した。しかもタイヤ1では、5%内圧充填時
における前記トレッド面は、タイヤ軸方向の断面におい
て、前記5%クラウン点PC5の半径RC5が、5%内
圧充填時におけるトレッド面のクラウン部分20のタイ
ヤ軸方向の端縁である5%ショルダ点PS5を通る半径
RS5よりも大である中膨らみ状又は前記半径RC5が
半径RS5よりも小な中へこみ状をなしうる。また前記
中膨らみ状となる場合において、前記5%クラウン点P
C5,5%ショルダ点PS5を通る円弧の曲率半径RT
5を800M以上としている。これは、従来の特に航空
機用タイヤにおいては、前記曲率半径RT5を800m
mよりも小に設定していた。しかしながら、曲率半径R
T5を800M以上とすることによって、さらに中央部
分20の膨出量が増大し、より均一な接地圧分布をうる
ことができると同時に、クラウン部分20のベルト張力
Tが増大し、スタンディングウェーブの発生臨界速度を
さらに高めうるのである。
なおそのためには、前記半径RC5が半径RS5よりも
内である中膨らみ状の他、第2図に三点鎖線で示すごと
く、前記半径RC5が半径RS5よりも小な中へこみ状
に形成することもできる。
このようにタイヤ1を形成することにより、スタンディ
ングウェーブの発生臨界速度を8%程度向上でき、ビー
ド部、耐久性を高めうるのである。
第3図はベルト層10の半径方向外側に補助ベルト層1
2を配した他の実施例を示している。
前記補助ベルト層12は、1枚の補助ベルトプライ12
aからなり、又補助ベルトW112は、その中W12を
、前記ベルト層10の最大中、即ち前記内層10Aの巾
WI OAに対する比が、0.10〜0.35の範囲に
設定される。又補助ベル)IN12の外端は、ベルト層
lOの外端近傍、本例では、前記外JilOBの外端と
一致している。従って補助ベルト層12の内端は、クラ
ウン部分2゜を内方にこえて延在している。
なお補助ベルトコード13は、タイヤ赤道に対して0〜
20度の角度で添設する。
補助ベルト112は、ベルト層10に比して、剛性が小
であり、従って伸長性が大となる。従って、内圧充填に
際しての張力は、カーカス7とともにベルト層10が負
担するとともに、前記補助ベルト1112は、ベルト層
10とトレッド部5との間に介在することによって、該
ベルト層10とトレッド部5との間の剛性段差を緩和で
きる。
その結果、内圧充填、接地に際して、トレッドゴムとベ
ルト層lOとの間に生じる剪断応力は、前記補助ベルト
層12の分担によって緩和できる。
なお、第4図に示すごとく、このような機能を有する補
助ベル)7112をベルト層10の全面に亘り設けるこ
ともでき、又第5図に示すように、ショルダ部に配した
補助ベルトプライ12aの上面に重なりかつベルト層1
0を覆う補助ベルトプライ12bを併用してもよい、又
第6図に示すごとく、ショルダ部にのみ複数枚例えば2
枚の補助ベルトプライ12a、12aを設けることもで
きる。
〔実施例〕
タイヤサイズ46x17R20の第1図に示す構造のタ
イヤを第1表に示す仕様により試作した。
又比較別欄に示すタイヤを試作し、夫々正規内圧を充填
するとともに、正規荷重の200%を負荷し、周速30
0km/時に回転試験を行い、ビード一−ソ 第  1  表 部の耐久性を比較した結果を第1表に示す。
ビード部の損傷するまでの時間を比較例を100とし示
している。実施別品は各比較別品にくらべて20%向上
しているのがわかる。
さらに回転速度を変化させ、スタンディングウェーブが
発生する臨界速度を求めたが実施別品は約300k11
/時程度に達成しえた。なおここで、カットブレーカプ
ライは、ナイロンからなる1890 d/3のコードか
らなる2プライを用いている。
〔発明の効果〕
このようにトレッド面に膨出量を、特にクラウン部分に
おいて大とすることを基本として、スタンディングウェ
ーブの発生臨界速度を高め、その発生を抑制することに
よって、ビード部の耐久性が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す断面図、第2図はトレ
ッド面の形状変化を示す線図、第3図は本発明の他の実
施例を示す断面図、第4〜6図は補助ベルトプライの他
の例を示す断面図、第7図はタイヤ変形を例示する線図
である。 2・−ビードコア、  3−と−ド部、4−・・サイド
ウオール部、  5−)−レッド部、7−カーカス、 
 10−ベルト層、 10 a、  10 b−−−ベルトプライ、11・−
・ベルトコード。 特許出願人    住友ゴム工業株式会社代理人 弁理
士  苗  村   正 j14m! 第7Wi 平成1年3月16日 特許庁長官   吉  1)  文 毅 殿3、補正を
する者 明牛との関係  特許出願人 住 所 神戸市中央区筒井町1丁目1番1号4、代理人 住 所 大阪市淀用区西中島4丁目2番26号5、補正
により増加する請求項の数      なしく3)  
列壬状 7、補正の内容 (1)  明細書の「特許請求の範囲」を別紙「補正さ
れた特許請求の範囲Jのとおり補正する。 (2)明細書の第9頁9行及び第18頁2.3行のr/
RC100を1.02以上」を、r/RC100を0.
02以上」と補正する。 (3)明細書の第23頁と第24頁との間の第1表を別
紙の通り補正する。 (4)  委任状を別紙の通り補充する。 8、 添付書類の目録 (])補正された特許請求の範囲 −1通(2)補正さ
れた第1表     ・・・ 1通(3)委任状   
       ・・−1通補正された特許請求の範囲 1 正規内圧充填時におけるトレッド面のタイヤ赤道上
の点である正規クラウン点を通る半径RC100と、正
規内圧の5%内圧充填時におけるトレッド面のタイヤ赤
道上の点である5%クラウン点を通る半径RC5との比
RC100/RC5が1.06以上であり、かつ正規ク
ラウン点を通る前記半径RC100と、正規内圧充填時
におけるトレッド面のクラウン部分のタイヤ軸方向の端
縁の点である正規ショルダ点を通る半径RS100との
差RC100−RS100に対する前記正規クラウン点
を通る半径RC100の比(RCloo−RS100)
/RC100が0.02以上、しかも5%内圧充填時に
おける前記トレッド面は、タイヤ軸方向の断面において
、前記5%クラウン点の半径RC5が、5%内圧充填時
におけるトレッド面のクラウン部分のタイヤ軸方向の端
縁の点である5%ショルダ点を通る半径RS5よりも大
である中膨らみ状をなすとともに、前記5%クラウン点
、5%ショルダ点を通る円弧の曲率半径RT5を800
園以上であるか又は前記半径RC5が半径RS5よりも
小さな中へこみ状をなす重荷重高速ラジアルタイヤ。 第  1  表

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 正規内圧充填時におけるトレッド面のタイヤ赤道上
    の点である正規クラウン点を通る半径RC100と、正
    規内圧の5%内圧充填時におけるトレッド面のタイヤ赤
    道上の点である5%クラウン点を通る半径RC5との比
    RC100/RC5が1.06以上であり、かつ正規ク
    ラウン点を通る前記半径RC100と、正規内圧充填時
    におけるトレッド面のクラウン部分のタイヤ軸方向の端
    縁の点である正規シヨルダ点を通る半径RS100との
    差RC100−RS100に対する前記正規クラウン点
    を通る半径RC100の比(RC100−RS100)
    /RC100が1.02以上、しかも5%内圧充填時に
    おける前記トレッド面は、タイヤ軸方向の断面において
    、前記5%クラウン点の半径RC5が、5%内圧充填時
    におけるトレッド面のクラウン部分のタイヤ軸方向の端
    縁の点である5%シヨルダ点を通る半径RS5よりも大
    である中膨らみ状をなすとともに、前記5%クラウン点
    、5%シヨルダ点を通る円弧の曲率半径RT5を800
    mm以上であるか又は前記半径RC5が半径RS5より
    も小さな中へこみ状をなす重荷重高速ラジアルタイヤ。
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