JPH01243903A

JPH01243903A - 多段深耕装置

Info

Publication number: JPH01243903A
Application number: JP7064388A
Authority: JP
Inventors: Hisao Kawabe; 川辺　久男
Original assignee: KAWABE NOUKEN SANGYO KK
Current assignee: KAWABE NOUKEN SANGYO KK
Priority date: 1988-03-24
Filing date: 1988-03-24
Publication date: 1989-09-28

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、耕起用のチゼルを多段に設けたシャンクを振
動させることで５作土層およびそれの下層の硬化層やさ
らにその下方の心土層に至る深い位置までの全層の土壌
を、膨軟に耕起する多段深耕装置に関する。

圃場の土壌を１作土層の下方の硬化層（盤層）や、さら
にその下方の心土層に至る深いところまで耕起するとき
、トラクタ等の車体に揺動可能に設ける機枠に、シャン
クを支持せしめて、そのシャンクの土壌中に作用さす部
位に、複数の耕起用チゼルを上下に並列させて装設する
ことで多段深耕機を構成し、それのシャンクを土中に深
く作用させた状態で１機枠に設けた起振装置により上下
方向または前後方向またはそれの合成された方向に振動
させながら牽引させれば、圃場の深い位置までの全層の
土壌が、振動する耕起用チゼルにより揺り動かされて膨
軟になり、深いところまでの全層の土壌を一度に耕起し
ていけるようになることが判ってきた。

ところで、このように構成する多段深耕機を牽引せしめ
て深耕を行なうとき、それの牽引抵抗を軽減させること
は１作業を効率的に行なう丘において重要であることか
ら、この牽引抵抗を軽減させるべく種々の研究と実験を
重ねたところ、シャンクに多段に並設する耕起用チゼル
を、上位の耕起用チゼルから下位の耕起用チゼルに至る
まで、その並列順に従い、順次牽引方向の後位に位置し
ていくようにすると、耕起用チゼルを上下にストレート
に並列した場合および、下位の耕起用チゼルはど牽引方
向の前方に位置するように配置して多段に並設した場合
に比して、牽引抵抗が遥かに小さくなってきて、牽引馬
力のそれほど大きくないトラクタでも充分に作業が行な
えることが判ってＳだ。

このことから、本発明においては、トラクタ等の牽引車
の車体に対し揺動可能に装架せる機枠に、起振装置によ
り上下方向または前後方向またはそれらの合成された方
向に振動するよう支架せしめた上下に長いシャンクに、
複数の耕起用チゼルを、上下に多段に並列せしめて装着
し、かつ、そのシャンクの少なくとも耕起用チゼルを装
着した部位を、多段に並列する複数の耕起用チゼルが上
位の耕起用チゼルから下位の耕起用チゼルに至る並列順
に従い牽引方向において順次後方に位置するよう、前方
上方から後方下方に向けて傾斜する姿勢に形成したこと
を特徴とする多段深耕装置を提起するものである。

次に実施例を図面に従い詳述する。

第１図は本発明法による多段深耕装置ＡのトラクタＴに
装着して深耕作業を行なっている状態における側面図で
、同図においてＴはトラクタ、ＡはそのトラクタＴの機
体後部に装備せしめた三点ヒツチの連結機構Ｈを介して
該トラクタＴに装着した多段深耕装置を示している。

トラクタＴは、後輪１０を駆動して走行する通常の４輪
の乗用トラクタであり、それの機体の後部には、リフト
アーム１１およびＰＴＯ軸１２が装備せしめてあり、ま
た、トップリンク１３および左右のロアリンク１４・１
４よりなる三点ピッチの連結機構Ｈが装備しである。

多段深耕装置Ａは、前記トラクタＴの機体後部に設けら
れた連結機構Ｈに組付けられる機枠２と、その機枠２に
起振装置３により振動するよう支架せる長大なシャンク
４と、そのシャンク４に多段に取付けた耕起用チゼル５
・・・とよりなる、そしてそれの機枠２は、前後方向か
ら見てゲート状乃至アーチ状に形成して、前述のトラク
タＴの三点ピッチの連結機構ＨによりそのトラクタＴの
機体後部に昇降自在に装架される取付機枠２０と、該取
付機枠２０に一定の範囲内で自在に伸縮する上部リンク
２１と連結＠２２０により上下回動が許容される下部リ
ンク２２により支架した機筺２３とよりなる。そして、
前記起振装置３は、その機筐２３内に組付けられ、また
、シャンク４はその機筺２３の底部に装設したツールパ
ー状の支持機枠２４にクランプ２５を介し組付は支持せ
しめてあり、これにより、起振装置３が１機筺２３の前
面側に突出するよう設けた入力軸３０をトラクタＴの機
体後部に設けられたＰＴＯ軸１２とユニバーサルジヨイ
ント軸３１を介し伝導して、そのＰＴＯｉ１２による駆
動で作動することで５機筺２３が振動してその機筺２３
に支持されているシャンク４を振動させるようにしであ
る。

機筺２３内に組込んだ起振装置３は、左右一対に対向す
るアンバランサーが回転することで、上下方向の振動を
起こす通常のものであるが、カム機構等を用いた他の手
段であって良いこと勿論である。また、機枠２を構成す
る取付機枠２０および上部リンク２１および下部リンク
２２ならびにａ筐２３らを一体に連結する剛体のフレー
ムに組立て、これにシャンク４の支持機枠２４を左右方
向の回動支軸（図示していない）により機筺２３に前後
に回動自在に軸支しておいて、この支持機枠２４に、機
筺２３に組付けるカム機構を連繋して、シャンク４が前
記回動支軸中心に前後に往復動させるようにする場合、
またシャンク４が上下方向と前後方向との合成による回
転運動を行なうようにする場合がある。

シャンク４は、圃場の土壌の下層である通常の作土の下
方の心土層に下端部が達する長さに形成されていて、そ
れの前縁には刃部が形設される。

また、シャンク４に取付けた耕起用チゼル５は、前記シ
ャンク４に嵌合せしめてセットボルト６・・・により取
付は固着する浅い筒状の取付部５０と、その取付部５０
の前縁に前方に突出するよう設けたチゼル５１と、取付
部５０の上縁側の周縁部から左右に張出しながら後方に
突出するよう設けたウィング５２とよりなる。そして、
そのウィング５２は、平面視で後方に向は次第に拡巾す
る扇状に形成する場合、また、複数の棒状体が、平面視
で扇の骨状に並列する形態に作る場合があり、適宜に形
成してよい。

そして、この耕起用チゼル５・・・は、シャンク４に対
し、そのシャンク４の圃場の土壌の作土層である上層部
位に作用する上部と１作土層と心土層との中間の中層部
位に作用する中間部と、心土層である下層に作用する下
部との各部位に、それぞれ取付けて、シャンク４に多段
に並列するように装着する０図示する例では、上・中・
下の三段になっているが二段または四段番五段に設けて
よい、　この場合、多段に装着する各耕起用チゼル５、
・・・は、同形に形成したものを多段に並設する場合の
外、異なる形状に形成したものを多段に並設する場合が
ある。

しかして、シャンク４は、それの耕起用チゼル５・・・
を多段に並列させて装着する部位４ａが、牽引方向にお
ける前方上方から後方下方に向けて下降傾斜する姿勢に
形成してあって、これにより多段に並列する耕起用チゼ
ル５・・・を、それの上位に位置する耕起用チゼル５か
ら下位に位置する耕起用チゼル５に至るまで、並列順に
従い、牽引方向において後方に位置する状態にしである
。

このシャンク４の耕起用チゼル５・・・を設ける部位４
ａを、前方上方から後方下方に向かう姿勢とするのに、
第１図に示している例では、シャンク４を途中から折曲
げることで構成しているが、第２図で示している如く、
シャンク４を取付ける支持機枠２４を機筺２３の底部の
前方寄りの位置に設けておいて、シャンク４の全体が前
方上方から後方下方に向けて下降傾斜する姿勢に取付け
ることで構成するようにする場合がある。

このように構成する実施例装置は次のように作用する。

圃場の土壌を膨軟にする深耕を行なう際は、多段深耕装
置ｌＡを圃場に入れ、それのシャンク４を第１図または
第３図に示している蛇く土中に作用させて２そのシャン
ク４を起振装Ｍ３の駆動によって振動させながらトラク
タＴの前進により第１図または第３図において左方に進
行させる。

これにより、多段深耕装２ｔＡは、それの機枠２に設け
た起振装置３の作動で、取付機枠２０に上部リンク２１
および下部リンク２２を介して上下ｉ′ｉＴ動に支架し
である機筺２３が、上部リンク２１の伸縮長さに規制さ
れた範囲内において主として上下方向となる運動方向で
振動し、この機筺２３に組付は支持せしめたシャンク４
が主として上下方向となる運動方向に振動するようにな
る。

そしてこれにより、このシャンク４の上部・中間部・下
部に取付けである各耕起用チゼル５・・・が振動しなが
ら土中を進行していくようになって、それら耕起用チゼ
ル５が、圃場の上層曝中層令下層の各部位の土壌を破砕
しながらゆり動かし孔隙率の高い膨軟な状態としていく
。

このとき、多段に並列する各耕起用チゼル５は、最も上
位に位置する耕起用チゼル５にあっては、それより上方
のまだ破砕されていない土をゆり動かすようになるが、
それより下方の下位に位置する耕起用チゼル５にあって
は、上位の耕起用チゼル５が破砕した土と合わせて、そ
の上位の耕起用チゼル５の下方に破砕されずに残った士
をゆり動かすようになって、下位に位置する各耕起用チ
ゼル５の負荷が、上位の耕起用チゼル５の負荷とそれほ
ど変わらないようになり、効率的に全層の土を破砕する
ようになる。

以上説明したように本発明手段は、トラクタ等の牽引車
の車体に対し揺動可能に装架せる機枠に、起振装置によ
り上下方向または前後方向またはそれらの合成された方
向に振動するよう支架せしめた上下に長いシャンクに、
複数の耕起用チゼルを、上下に多段に並列せしめて装着
し、かつ、そのシャンクの少なくとも耕起用チゼルを装
着した部位を、多段に並列する複数の耕起用チゼルが上
位の耕起用チゼルから下位の耕起用チゼルに至る並列順
に従い牽引方向において順次後方に位置するよう、前方
上方から後方下方に向けて傾斜する姿勢に形成して構成
しているのであるから、多段深耕装置を用いて行なう深
耕が大きな牽引力を要することなく効率的に行なえるよ
うになる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による多段深耕装置の作業状態の側面図
、第２図は同上の平面図、第３図は同上の別の実施例の
側面図である。図面符号の説明Ａ・・・多段深耕装置　　　　Ｈ・・・連結機構Ｔ・・
・トラクタ　　　　　　１０・・・後輪１１・・・リフ
トアーム　　　１２・・・ＰＴＯ軸１３・・・トップリ
ンク　　　１４・・・ロアリンク２・・・機枠　　　　
　　　　２０・・・取付機枠２１・・・上部リンク　　
　　２２・・・下部リンク２３・・・機筺　　　　　　
　２４・・・支持機枠２５・・・連繋リンク　　　　２
２０・・・連結軸３・・・起振装置　　　　　　３０・
・・入力軸３１・・・ユニへ−サルジョイント軸４・・・シャンク　　　　　　４ａ・・・設ける部位５
・・・耕起用チゼル　　　　５０・・・取付部５１・・
・チゼル　　　　　　５２・・・ウィング６・・・セッ
トボルト

Claims

【特許請求の範囲】

トラクタ等の牽引車の車体に対し揺動可能に装架せる機
枠に、起振装置により上下方向または前後方向またはそ
れらの合成された方向に振動するよう支架せしめた上下
に長いシャンクに、複数の耕起用チゼルを、上下に多段
に並列せしめて装着し、かつ、そのシャンクの少なくと
も耕起用チゼルを装着した部位を、多段に並列する複数
の耕起用チゼルが上位の耕起用チゼルから下位の耕起用
チゼルに至る並列順に従い牽引方向において順次後方に
位置するよう、前方上方から後方下方に向けて傾斜する
姿勢に形成したことを特徴とする多段深耕装置。