JPS5921403B2 - 心土破砕機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、パンブレーカ、サブソイラ等の心土破砕機に
関し、圃場の炭柱通過位置上に散在する藁、雑草等の切
断を完全なものとし、これらが炭柱に絡まり付（ことに
よる牽引抵抗の増大を防止し、能率的な作業を可能なら
しめることを目的とする。

湿田圃場等では排水性を良（し乾田化を図るために、サ
ブソイラ等の心土破砕機を使用して土中に排水用暗渠を
掘削することがあり、この掘削作業は収穫後に行なうの
が普通である。

しかし、コンバインにより収穫作業を行なった場合には
、圃場に多量の排藁が散在しているので、そのままであ
れば、その藁が心土破砕機の炭柱に絡まり付き牽引抵抗
が著しく増大する結果となる。

そこで、このような場合には、炭柱の前方に円板コール
タを回転自在に配置して成る心土破砕機を使用し、その
円板コールタによって炭柱通過位置上に散在する藁を切
断する方法を採用しているが、従来は心土破砕機の前進
に伴なって円板が転動する構成であるため、円板コール
タが藁を押え付けた時に藁が土の中に喰込んで行き確実
に切断できず、結局はその藁が全て炭柱に絡まり付き牽
引抵抗を増大させることになっていた。

本発明は、このような従来の問題点に鑑み、藁等を積極
的に切断するようにしたものであって、その特徴とする
ところは、炭柱の前方に、接地状態での前後揺動によっ
て圃場との間で該圃場の藁等の被切断物を切断するため
の切断刃を前後揺動自在に設け、この切断刃を前後に揺
動させるための駆動装置を設けた点にある。

以下、図示の実施例について本発明を詳述すると、第１
図において、１はトラクタ機体で、トップリンク取付台
２、ＰＴＯ軸３等を有し、このトラクタ機体１の後方に
は三点リンク機構４を介してサブソイラ５が牽引装置さ
れ、そのサブソイラ５は図示省略した油圧装置により昇
降自在とされている。

三点リンク機構４はターンバックルにより伸縮調整自在
とされたトップリンク６と、左右一対のロアリンク７と
を備えて成り、そのトップリンク６前端は略逆り字状と
された振動台８に連結され、またこの振動台８は枢支軸
９によりトップリンク取付台２に上下揺動自在に枢着さ
れている。

１０は振動台８に連結された駆動ロッドで、偏心ピン１
１を介してカム板１２に連結されている。

カム板１２は取付台１３に回転自在に保持されており、
ＴＰＯ軸３に連動状態で取付台１３によりトラクタ機体
１に取付げられている。

従ってＰＴＯ軸３が回転すると、これと一体にカム板１
２が回転し、その偏心ピン１１を介して駆動ロッド１０
により振動台８が枢支軸９廻りに上下振動を繰返し、ト
ップリンク６を前後方向に振動させることができる。

サブソイラ５は機枠１４と炭柱１５と梨金１６と成形用
弾丸１７とを備え、七〇機枠１４はトップリンク６及び
ロアリンク７に直接連結され、また炭柱１５は機枠１４
の後端部中央に上下調整自在に設けられている。

産金１６は炭柱１５の下端に固定され、これに牽引索１
８を介して弾丸１７が連結されている。

機枠１４には炭柱１５の前方に位置する切断刃１９と、
側方に位置するゲージ輪２０とが設けられる。

切断刃１９は側面半月状であって、第２図に示す如（揺
動部材２１の下端に固設されており、またその揺動部材
２１は切断刃１９が接地し前後揺動すべく横軸２２によ
り機枠１４に軸支されると共に、連結ロッド２３を介し
て振動台８に連動連結されている。

連結ロッド２３は伸縮自在に嵌合する第１と第２０ロツ
ド２４．２５を有し、トップリンク６の調整に応じて伸
縮調整しセットボルト２６により固定可能とされている
。

なお、振動台８、連結ロッド２０等により駆動装置が構
成される。

上記構成において、排水用暗渠２７を掘削する際には、
先ず炭柱１５下端の産金１６を畔際から土中に突き刺し
、所定深さまで達すると、次に産金１６が略水平姿勢と
なるように姿勢変更した後、トラクタ機体１を前進走行
させ、サブソイラ５を牽引するのである。

すると産金１６の掘削跡を弾丸１Ｔが通過するので、こ
れによって掘削跡を成形し所定の排水用暗渠２１とする
ことができる。

この時の掘削深さはゲージ輪２０に決定される。

斯かる掘削作業中、常時ＰＴＯ軸３を駆動状態としてお
けば、次のような作用効果が得られる。

即ち、ＰＴＯ軸３を回転させておけば、カム板１２０回
転に伴なって偏心ピン１１を介して駆動ロッド１０がａ
矢視方向に上下動し、振動台８が枢支軸９廻りにｂ矢示
方向に上下振動を繰返し、トップリンク６を前後方向（
Ｃ矢示）に押引きするので、サブ７４２５０機枠１４が
ロアリンクＴ後端を支点としてｄ矢示方向に揺動運動を
繰返す。

従って炭柱１５及び産金１６は前後動作を繰返しながら
前進するので、土に対する突き刺さりが良くなり、牽引
抵抗が低下する。

一方、振動台８の振動は連結ロッド２３を介して揺動部
材２１へと伝達され、この揺動部材２１が横軸２２を支
点としてｅ矢示方向に前後揺動を繰返すので、その下端
の切断刃１９が一体に同行揺動し、炭柱１５の通過位置
前方に散在する藁２８等を完全に切断するのであり、従
って炭柱１５は藁２８等が切断された跡を通るので、そ
の絡まり付きもなくなり、これによっても牽引抵抗を軽
減できる効果がある。

第３図及び第４図に示す如く切断刃１９の両側に押え橋
２９を設けることも可能であり、このようにすれば、藁
２８等を押え橋２９で押え付けた状態で切断刃１９で切
断するので、切断効果が更に向上する。

なおこの実施例では切断刃１９に可動部材３０を設け、
この可動部材３０をピン３１と長孔３２とによって規制
される範囲内で揺動部材２１に摺動自在とし、かつバネ
３３によって切断刃１９を下方に押し付けるようにして
いるので、掘削深さの変更に関係な（切断刃１９を接地
させることができる。

またこの場合、切断刃１９と押え橘２９を機枠１４側に
取付けてもよい。

以上のように本発明では、炭柱の前方に接地し接地状態
での前後揺動によって圃場との間で藁等の被切断物を切
断するための切断刃を前後揺動自在に設け、この切断刃
を駆動装置により前後に揺動させるようにしているので
、従来の円板コールタに比較して藁等の切断が完全にな
り、従って炭柱に藁等が絡まり付（ことによる牽引抵抗
の増大を防止し、能率的に作業を行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す側面図、第２図はその
要部の拡大断面図、第３図は他の実施例を示す側面図、
第４図はその要部の拡大断面図である。 １・・・・・・トラクタ機体、３・・・・・・ＰＴＯ軸
、４・・・・・・三点リンク機構、５・・・・・・サブ
ソイラ、８・・・・・・振動台、１４・・・・・・機枠
、１５・・・・・・炭柱、１６・・・・・・産金、１９
・・・・・・切断刃、２０・・・・・・ゲージ輪、２１
・・・・・・揺動部材、２９・・・・・・押え橋。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 炭柱の前方に、接地状態での前後揺動によって圃場
   との間で該圃場の藁等の被切断物を切断するための切断
   刃を前後揺動自在に設け、この切断刃を前後に揺動させ
   るための駆動装置を設けたことを特徴とする心土破砕機
   。