JPH01242849A - 無段変速機用伝動ｖベルト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、無段変速機用伝動Ｖベルトに関する。

（従来の技術） 自動車等に使用される無段変速機用伝動Ｖベルトは、無
端環状とされて、駆動と従動の両伝動プーリの溝幅可変
とされたＶ型溝に巻掛けられるものであって、特公昭５
５−６７８３号公報、特公昭５７−５８５４３号公報、
実開昭６１−１０３６５１号公報、特開昭５７−６５４
４４号公報等に各種のものが提案されている。

上記従来のものでは、多数の金属製ブロックがベルト周
方向に並設されて、これらブロックに、無端環状とされ
た金属製フープが巻掛けられて、一体化されている。

（発明が解決しようとする課題） ところで、上記従来のベルトは、多数のブロックとフー
プから成るものであるため、ブロックが外れるのを防止
するために、特公昭５５−６７８３号公報に示すように
、ブロックに、ブロックがフープから外れることを防止
する手段を設けたり、あるいは、特公昭５７−５８５４
３号公報で示すように、ブロック相互を係止する手段を
設けたりする必要があった。

又、上記のものでは、ブロック間隙間を最小限に抑える
ために、標準ブロックと厚さの異なる調整ブロックを何
枚か組込むようにすることが一般的である。

然し乍ら、上記のようにすると、調整ブロックは、厚さ
が異なる関係上標準ブロックと製造ロフトを変える必要
があるため、該ロットのばらつきによって寸法に僅かな
差が生じるのが避は難い。

そして、製造ロットのばらつきによって例えば、調整ブ
ロックの幅寸法が標準ブロックの幅寸法よりも広く形成
された場合には、この調整ブロックが伝動プーリの■型
溝に噛込まれた時に、調整ブロックは、標準ブロックに
対して伝動プーリの径方向外方側に押出されると共に、
■型溝がら離脱した時に、原位置に復帰する。

そして、上記従来のものでは、調整ブロックの上記移動
によって騒音が生じると云う問題があった。

又、ベルトに上記のような調整ブロックがＮ個含まれて
いた場合には、調整ブロックが伝動プーリのＶ型溝に噛
込まれた際に、調整ブロックのベルト周方向両端部位置
で、フープが夫々屈曲して、フープに大きな曲げ応力が
発生する。

従って、調整ブロックがベルトにばらばらにＮ枚備えら
れていたとすると、フープの２Ｎ個所で上記曲げ応力が
操り返し与えられることになり、フープの耐久性が悪い
と云う問題があった。

そこで、フープの耐久性を向上させるために、実開昭６
１−１０３６５１号公報では、調整ブロックをなるべく
集めるようにした技術が開示されているが、このように
すると、ベルトの製造がより面倒になると云う問題が新
たに生じる。

更に、上記従来のものでは、ブロックはそのままでは剛
体であって、その両側テーパ面とプーリの■型溝の両側
面の接触面積が小さくなる惧れがあり、そのため、ブロ
ック両側テーパ面とプーリの■型溝の両側面の接触面積
を大とするためには、特開昭５７−６５４４４号公報で
示すように、ブロックに切欠きを形成して、その両側テ
ーパ面が幅方向に関して弾性変形可能とする必要があっ
た。

本発明は、上記問題を解決できる無段変速機用伝動Ｖベ
ルトを提供することを目的とする。

（課題を解決するための手段） 上記問題点を解決するために、本発明が採用した手段は
、無端環状とされて、伝動プーリ１における溝幅可変と
されたＶ型溝２に巻掛けられるものにおいて、 弾性材料により、無端環状で且つつる巻状に形成されて
、両側のテーパ面９が伝動プーリ１月のＶ型溝２の両側
面３に押圧される押圧部材６と；無端環状とされて、押
圧部材６の外周面上に巻掛けられたフープ７と；を有す
ることを特徴とする点にある。

（作　用） 伝動Ｖベルト５は、駆動と従動の両伝動プーリ１間の直
線部分では、つる巻状とされた押圧部材６の各巻部８が
密着して、動力伝達が行われる。

そして、ベルト５のプーリ１の巻掛部分において、内周
部側では、押圧部材６の各巻部８が接触し、外周部側で
は、押圧部材６の各巻部８がベルト周方向に離間し、又
、フープ７は押圧部材６がプーリ１の径方向外方側に拡
がろうとするのを規制する。

又、ベルト５のプーリ１に対する巻掛部分では、押圧部
材６は単に曲げられるのではなく、ねじられ乍ら曲げら
れるため、押圧部材６に生じる応力は小さく、ベルト５
、特に、押圧部材６の耐久性を向上できる。

更に、押圧部材６は弾性材料により形成されて、その両
側テーパ面９がプーリ１の■型溝２の両側面３に押圧さ
れるため、テーパ面９とプーリＩＪ　１の■型溝２の両
側面３の接触面積が小さくなることを、押圧部材６の弾
性変形によって防止できる。

（実施例） 以下、本発明の第１実施例を第１図及び第２図の図面に
基づき説明すれば、１は駆動又は従動の伝動プーリで、
溝幅が可変とされた■型溝２を有する。

■型溝２の両側面３分なす角θは、１５〜３０″の範囲
とされ、好ましくは２０°とされると共に、両側面３の
表面硬度は、Ｈｖ　４００〜８００の範囲とされて、好
ましくは、１１シフ００とされ、又、両側面３の表面粗
さは、０．２〜１．６３の範囲とされて、好ましくは、
０．４３とされている。

５は伝動■ベルトで、伝動プーリ１の■型溝２に巻掛け
られるもので、無端環状とされており、押圧部材６と、
複数のフープ７を有する。

押圧部材６は、弾性材料、例えば、ばね鋼等のばね用材
料により、無端環状で且つつる巻状に形成されているが
、押圧部材６に外向きの力、即ち、拡がろうとする力が
生じるように、押圧部材６を左巻きとした方が好ましい
。

押圧部材６の各巻部８の内外周の断面形状は略円形とさ
れているが、その外周面の両側には、テーパ面９が形成
されて、該テーパ面９が伝動プーリ１月のＶ型溝２の側
面３に押圧せしめられるが、テーパ面９と伝動プーリ１
の■型溝２の側面３間の摩擦係数を大とするために、テ
ーパ面９に凹凸を付けたり、ショツトブラスト加工を行
う方が好ましい。

押圧部材６の各巻部８外周面には、ツー１７が挿入され
る挿入溝１０が夫々形成されているが、各挿入溝１０底
面のベルト周方向端縁部は円弧状に面取りして、フープ
７を傷付けないようにした方が好ましい。

又、フープ７の押圧部材６に対する調心作用のために、
各挿入溝１０の底面を横断面において弯曲突状とした方
が好ましい。

尚、押圧部材６の製造は下記のようにして行われる。

即ち、まず、線材をつる巻状とした後、その両端部を、
溶接、圧接等により接続した後、テーパ面９の加工と挿
入溝１０の加工を上記の順で行う。

フープ７は、マルエージング鋼等の金属材料により無端
環状の帯状に形成されており、押圧部材６の挿入溝１０
の底面上に巻掛けられて、該底面上で複数、例えば、３
〜４個重合されている。

尚、上記のように、フープ７を押圧部材６の外周面上に
巻掛けずに、押圧部材６の内部を挿通させることも考え
られる。

然し乍ら、上記のようにすると、フープ７の押圧部材６
に対する装備が難かしくなると共に、伝動プーリ１月の
■型溝２内をフープ７が通る際に、フープ７の曲率が小
さくなるので、曲げ応力が高くなり、疲労寿命も低下す
ると云う問題が生じる。

そこで、フープ７を押圧部材６の外周面上に巻掛けるよ
うにしている。

第３図は本発明の第２実施例を示すもので、押圧部材６
の各巻部８の内外周断面形状が略台形状とされている。

第４図は本発明の第３実施例を示すもので、第１実施例
と略同様であるが、押圧部材６の各巻部８の外周面には
、フープ７が挿入される挿入溝１０は形成されていない
。

尚、実施例では、フープを複数としたが、単一としても
よい。

（発明の効果） 以上詳述したように、本発明によれば、弾性材料により
、無端環状で且つつる巻状に形成されて、両側のテーパ
面が伝動プーリの■型溝の両側面に押圧される押圧部材
と；無端環状とされて、押圧部材の外周面上に巻掛けら
れたフープと；を有し、従来のように、ブロックを使用
していないので、ブロックを使用することによる種々の
問題がない。

又、押圧部材は弾性材料によりつる巻状に形成されて、
その両側テーパ面が伝動プーリの■型溝の両側面に押圧
されるため、押圧部材の両側テーパ面と伝動プーリの■
型溝の両側面の接触面積が小さくなることを、押圧部材
の弾性変形によって防止できる。更に、ベルトの伝動プ
ーリに対する巻掛部分では、押圧部材は単に曲げられる
のではなく、ねじられ乍ら曲げられるため、押圧部材に
は大きな曲げ応力が作用せず、押圧部材の耐久性を大と
できる。本発明は上記利点を有し、実益大である。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本発明の第１実施例を示し、第１図
は断面図、第２図は第１図のＡ−Ａ線矢視断面図、第３
図及び第４図の各図は本発明の第２、第３各実施例を示
す断面図である。 ■・・・伝動プーリ、２・・・■型溝、３・・・側面、
５・・・伝動■ベルト、６・・・押圧部材、７・・・フ
ープ、９・・・テーパ面。 ・１′５７　図 第３　図 朶２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）無端環状とされて、伝動プーリ１における溝幅可
   変とされたＶ型溝２に巻掛けられるものにおいて、 弾性材料により、無端環状で且つつる巻状に形成されて
   、両側のテーパ面９が伝動プーリ１のＶ型溝２の両側面
   ３に押圧される押圧部材６と；無端環状とされて、押圧
   部材６の外周面上に巻掛けられたフープ７と；を有する
   ことを特徴とする無段変速機用伝動Ｖベルト。