JPH02138533A

JPH02138533A - 無端金属ベルト用ｖ形ブロック

Info

Publication number: JPH02138533A
Application number: JP29152388A
Authority: JP
Inventors: Minoru Nishimura; 西村　実; Masaki Goto; 雅樹後藤
Original assignee: Fukui Shintaa Kk
Current assignee: Fukui Shintaa Kk
Priority date: 1988-11-18
Filing date: 1988-11-18
Publication date: 1990-05-28

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】Ａ０発明の目的（１）産業上の利用分野本発明は、車両の無段変速機等に用いられる無端金属ベ
ルトの構成要素である■形ブロックに関する。

前記■形ブロックは、無端ストリップにそれの内周面に
沿い多数個並設されて、一対の■ブーリ間に懸張される
無端金属ベルトを構成するもので、Ｖプーリの■溝内面
に摺接する一対の傾斜面と、両傾斜面間に在って無端ス
トリップの内周面を受ける受面とを有する。

（２）従来の技術従来、この種■形ブロックとして粉末冶金法を適用して
製造されたものが知られており、このＶ形ブロックには
、その製造の最終過程でスケール除去のためにショツト
ブラスト処理が施されている、そのため■形ブロックの
表面全体が粗面化される。

（３）発明が解決しようとする課題前記■形ブロックにおいては、その傾斜面の粗面化に伴
いそれと■プーリの■溝内面との間に良好な摩擦特性が
得られるとしても、受面の面粗さも比較的大になるため
受面と無端ストリップとの間に相対的摺動が生じた場合
、受面により無端ストリップ内周面が傷付けられてその
内周面に筋状の擦り傷が発生するという問題がある。

本発明は前記問題を解決し得る前記■形ブロックを提供
することを目的とする。

Ｂ８発明の構成（１）　　課題を解決するための手段本発明は、Ｖプーリの■溝内面に摺接する一対の傾斜面
と、両傾斜面間に在って無端ストリップの内周面を受け
る受面とを有する無端金属ベルト用Ｖ形ブロックにおい
て、前記■溝内面との摩擦力を増加すべく、両傾斜面の
面粗さを大に設定し、また前記無端ストリップ内周面と
の摩擦力を低減すべく、前記受面の面粗さを両傾斜面の
面粗さよりも小に設定したことを特徴とする。

（２）作　用前記構成によれば、両傾斜面と■プーリの■溝内面との
間の摩擦力が増加し、また受面と無端ストリップ内周面
との間の滑りが良好になる。

（３）実施例第１〜第３図において、車両用無段変速機に用いられる
ベルト伝動機構１は矢印へ方向に回動する駆動Ｖプーリ
２と、その駆動Ｖプーリ２との間に所定の間隔を存して
配設される従動■プーリ３と、両■ブーＩＪ２，３間に
懸張される無端金属ベルト４とよりなる。

無端金属ベルト４は、薄肉鋼板を積層してなる可撓性無
端ストリップ５と、無端ストリップ５の内周面に沿って
互いに近接して並ぶ複数の金属製■形ブロック６と、各
Ｖ形ブロック６に装着されてその■形ブロック６を無端
ストリップ５に組付ける複数の金属製弾性ストッパ７と
、相隣る両Ｖ形ブロック６間に介装される複数の金属製
中空ローラ８とを備えている。

第４〜第７図に明示するように、■形ブロック６は鉄系
焼結体より構成されたもので、本体９と、その本体９の
、無端ストリップ５内周面と対向する受面１０の両側に
突設されて無端ストリップ５の両側縁を挟む一対のスト
ッパ装着用突出部１１とよりなる０両突出部１１の外側
面に連なる本体９の両外側面は、駆動および従動Ｖプー
リ２，３の■溝ｇ内面全体に摺接し得るように傾斜面１
２に形成され、また両傾斜面１２および受面１０に隣接
する両端面ｆに、無端ストリップ５周面の母線に平行し
て延び、且つ両端を閉じられた横断面略半環状をなすロ
ーラ保持溝１３が形成される。

各突出部１１の外側面基端に、無端スｌ−ＩＪツブ５の
周方向に延びる係合溝１４が形成され、また各突出部１
１に、その先端面から保合溝１４に達する駒形切欠き１
５が形成される。

ストッパ７は、中間に半環状膨出部分１６を有する押え
部１７と、押え部１７の両端から膨出部分１６を含む平
面に対し略直角に延びて相対向する一対の折曲げ部１８
と、両折曲げ部１８の先端から前記平面と平行に延びて
相対向する一対の保合部１９とよりなる。押え部１７は
その両端を両切欠き１５の段部にそれぞれ係合して無端
ストリップ５の外周面に対向し、また各折曲げ部１日は
各段部外側面に係合し、さらに各係合部１９は各係合溝
１４に係合する。これによりＶ形ブロック６が無端スト
リップ５に組付けられる。

前記無端金属ベルト４は、前記のように無端ストリップ
５に■形ブロック６を１個宛ストッパ７を用いて組付け
、その後相隣る■形ブロック６の両ローラ保持溝１３間
に中空ローラ８を介装することによって製造される。

前記Ｖ形ブロック６は、順次、圧粉成形工程、焼結工程
、ぼり取りを行う１次ショツトブラスト処理工程、サイ
ジング工程、焼入れ工程、スケール除去を行う二次ショ
ツトブラスト処理工程および受面１０に液体ホーニング
加工を施す工程を経て製造される。

液体ホーニング加工とは、水と各種微粒研摩材との混合
液を、圧縮空気等により加速して被加工物に対し噴射し
、これにより研ぎ上げ加工を行うもので、被加工物に対
しマスキングを施すことにより部分的研摩加工を容易に
行うことができる。

したがって前記液体ホーニング加工に当たっては、両傾
斜面１２をマスキングして受面１０を露出させる。

これにより両傾斜面１２は２次ショツトブラスト処理後
の状態に保たれるので、その面粗さが大であって、両傾
斜面１２と駆動、従動■プーリ２゜３の■溝ｇ内面との
摩擦力が増加する。

一方、受面１０は、液体ホーニング加工によってその面
粗さが小となるので、受面１０と無端ストリップ５との
間に相対的摺動が生じても、それらの間の滑りが良好に
なり、受面１０により無端ストリップ５内周面が傷付け
られるおそれはない。

第８図は、２次ショツトブラスト処理後における傾斜面
１２の断面曲線を示し、その面粗さＲｍａｘは約１８μ
ｍである。

第９図は、液体ホーニング加工後における受面１０の断
面曲線を示し、その面粗さＲｍａｘは約３ｐｍであり、
傾斜面１２の面粗さに比べて小になっていることが明ら
かである。

この液体ホーニング加工は、微粒研摩材としてガラスピ
ーズを用い、混合液の噴射圧４ｋｇ／ｃｔＡ、１個の■
形ブロック６に対する噴射時間約２秒間の条件の下に行
われた。

面粗さの好適範囲は、傾斜面１２についてはＲｍａｘ　
＝ｌ　Ｏ〜１８μｍであり、また受面１０についてはＲ
ｍａｘ＝２〜４μｍである。

Ｃ０発明の効果本発明によれば、傾斜面と■プーリの■溝内面との摩擦
特性を良好にすると共に受面と無端ストリップ内周面と
の滑りを良好にし、これにより動力伝達効率を向上させ
ると共に無端ストリップの延命を図る上で好適な■形ブ
ロックを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１〜第３図はベルト伝動機構を示し、第１図は全体斜
視図、第２図は無端金属ベルトの部分斜視図、第３図は
無端金属ベルトの部分側面図、第４図は■形ブロックと
ストッパとの関係を示す斜視図、第５図は■形ブロンク
の側面図、第６図は第５図■−■線断面図、第７図は第
６図■−■線断面図、第８図はＶ形ブロックにおける傾
斜面の断面曲線図、第９図は■形ブロックにおける受面
の断面曲線図である。

Claims

【特許請求の範囲】

ＶプーリのＶ溝内面に摺接する一対の傾斜面と、両傾斜
面間に在って無端ストリップの内周面を受ける受面とを
有する無端金属ベルト用Ｖ形ブロックにおいて、前記Ｖ
溝内面との摩擦力を増加すべく、両傾斜面の面粗さを大
に設定し、また前記無端ストリップ内周面との摩擦力を
低減すべく、前記受面の面粗さを両傾斜面の面粗さより
も小に設定したことを特徴とする無端金属ベルト用Ｖ形
ブロック。