JPS62151645A - 動力伝達用ｖベルト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は車両用無段変速機等に用いられる動力伝達用Ｖ
ベルト、特に無端状の金１４ベルトにに該金属ベルトに
当接する外向きの接触面を有するＶ形金属部材の多数個
を該金属ベルトの長手方向に連設配置して全体としてＶ
ベルトを構成した動力伝達用Ｖベルトに関する。

（従来の技術） 動力伝達用Ｖベルトにおいては、駆動Ｖプーリと従動■
ブーリ間にベルトを張設して動力伝達を行う。

そして本出願人の先の提案による特開昭６０−１０１３
３７号にて、無端状の金属ベルト上に該金属ベルトに当
接する外向きの接触面を有するＶ形金属部材の多数個を
該金属ベルトの長手方向に連設配δし、各Ｖ形金属部材
の相互間に金属ベルトの内方に位置するローラ部材を各
介挿して全体としてＶベルトを構成し、これを駆動側と
従動側のＶブーリ間に張設したＶベルト伝動装置が開示
される。

これによれば、駆動Ｖプーリに側圧力を加えることによ
りｖ彫金ＦＡ部材はＶプーリの７面によって各金属部材
の相互の間隙を押し拡げ、同時にローラ部材と金属部材
の曲面の楔効果で全体とじて金属部材の回転′ｌ′：径
を増加させる方向の加圧力が作用し、各金属部材は外向
きの接触面において、金属ベルトに圧接されて摩擦係合
し、金属ベルトは金属部材を介してＶブーりと一体的に
回転し、金属ヘルドには引張力が作１’ｌ’ｌされて従
動側の■ブーりに動力が伝達される。

（発明が解決しようとする問題点） このように金属ベルトは引張力を受けるとともに、金属
部材の外向きの接触面によって強く圧接されている。こ
のため、金１−ベルトと金属部材の接触面の滑りは１発
熱や焼付の原因となり、また両者の摩耗の原因となって
ベルＩ・の寿命を短くする不都合が生じる。

その灯策として金属ベルトと金属部材の接触面に給油溝
を設けてオイルを供給する方法やベルトの内面に潤滑油
を貯めるための溝を設ける方法がある。

しかしながら１前者の場合、金属ベルトと金属部材の接
触面圧の低い状態では効果はあるが、高い面圧の状態で
は油膜が切れてしまう欠侭があり、油溝を金属部材の接
触面に設けるとベルトの面圧が一層高くなり、応力的に
も不利になる不都合が生じる。また後者の場合には、薄
板ベルトの表面に溝を設けるため１強い引張力が要求さ
れるベルトでは強度的に弱くなる不都合が生しる。

更に接触面に圧油を供給する方法も考えられるが、金属
部材の相ｍ間には隙間があるため、圧油の供給構造が大
変難しく、構造が相当に複雑になる欠点がある。

そこで本発明の目的は、強力な圧接によって油膜の切れ
る接触面の一方に高面圧下においても飛散することのな
い潤滑被膜を予め密着させておくことで、高面圧下にお
けるオイルによる潤滑不足を補い５強力な圧接力が作用
した滑り状態でも接触面での大きな発熱を防止して焼付
を防ＩＦシ、ベルトの摩耗や早期疲労を防１トして寿命
の向上を図るとともに、一般的なオイル７１７１滑と併
用することでより大きなトルク伝達を可能とした動力伝
達用Ｖベルトを提供するにある。

（問題点を解決するための手段） 従って本発明は、無端状の金属ベルト（３）上に該金属
ヘルド（３）に当接する外向きの接触面（４３）を有す
るＶ形金属部材（４）の多数個を該金属ベル１−（３）
の長手方向に連設配置して全体としてＶベルトを構成し
た動力伝達用Ｖベルト（２）において、Ｖ形金属部材（
４）のベルト当接面（４３）、（４４）に薄膜状のｎ１
滑性を有する固体被膜（７）を密着させた。

（作用） Ｖ形金属部材（４）のベルト当接面（４３）、（４４）
には薄膜状の潤滑性を有する固体被膜（７）が密着して
備えられているので、金属ベルト（３）との強力な圧接
状７ｇ下でのオイルによるｎ」滑不足を補うことができ
、接触面の発熱を少なくし、焼付を防干し、金属ベルト
（３）及び金属部材（４）の摩耗を防１１−シ、Ｖベル
ト（２）の甲１す１疲労を防ＩＦニする。

更にＶ型金底部材（４）の材質を焼結金属とすれば、固
体被膜（７）の密着がより強固となり、焼結のポーラス
の部分にｆＷＩｉ’！？剤が侵透して潤滑効果が長持ち
する効果がある。

（実施例） 以Ｆに添付図面を基に実施例を説明する。

第１図乃至第３図において４（１）は駆動側のＶプーリ
を示し、この■プーリ（１）と従動側のＶプーリとの間
にＶベルト（２）が張設され、動力伝達が行われる。

Ｖベルト（２）は、複数の帯鋼ベルト部材（３ａ）　。

（３ｂ）、Ｈｃ）・・・（３ｎ）を積層して成る無端状
の金属ベルト（３）上に多数個のＶ形金属部材（４）・
・・を長手方向に沿って連設配置して成る。Ｖ形金属部
材（４）は焼結合金製で、前記Ｖプーリ（１）のＶ溝（
１１）に接触する両側のＶ側面（４１）、（４１）と、
１ｉｉｒ記金属ベルト（３）が臨む凹溝（４２）とを備
え、金属ベルト（３）に対し凹溝（４２）の外向きの底
部接触面（４３）がち接する。

更に各金属部材（４）・・・の相７ｆ間には、金属ベル
ト（３）の内方に位置するローラ部材（５）・・・を介
挿するとともに、金属ベルト（３）の外方に位置し、■
ｔつその外側まで臨むス］・ツバ部材（６）・・・を設
けて中１ｆｋ金属部材（４）・・・のベルト内方への抜
け１）−めを行う。また金属部材（４）は金属ベルト（
３）の長手方向両側に各ローラ部材（５）・・・との受
面（４５）　。

（４６）を右する。

面シテ金属部材（４）がＶブーＩＪ（１）ノＶ溝（１１
）に圧入されると、金属部材（４）の外向きの底部接触
面（４３）は金属ベルト（３）の内周面（３１）を回転
半径を増加させる方向に加圧し、両者は強く圧接され、
金属ベルト（３）には強い引張力が作用し、各ベルト部
材（３ａ）、（３ｂ）、（３ｃ）−（３ｎ）間も強く圧
接されながらそれぞれに強い引張力が（動く。

ここで、斯かるＶベルト（３）には潤滑オイルがその周
辺に飛沫の状態で供給されているが、圧油ではないため
に強く圧接された部分ではオイルが飛散してしまい、オ
イル潤滑が不足する。

そしてＶ形金属部材（４）と金属ベルト（３）とは当接
面による摩擦係合であるため、トルク伝達に際して相ヴ
に滑りを生じる。そのため、大きな負荷やトルク変動に
より摩擦係合部での発熱や焼付が生じ、またベルトの摩
耗を生じる。

以」二において、第４図に示すように全てのＶ形金属部
材（４）の凹溝（４２）の表面、即ち金属ベルト（３）
が当接する底部接触面（４３）及びその両側の側部接触
面（４４）　、（４４）に薄膜状の潤滑性を有する固体
被膜（７）を密着させて備える。

斯かる固体被膜（７）を形成する固体用滑剤としては、
二硫化モリブデン、グラファイト、フッ素樹脂、金属酸
化物、硫化物、合成樹脂等の広範囲の物質があり、それ
を単体また複合材として用いる。

次に固体被膜（７）の形成は、付着面を下地処理した後
、固体潤滑剤を塗布し、自然乾燥または焼付によって密
着させる。また被膜（７）の厚さは５〜ｔ５＝程度で良
く、焼付を行うと密着性はより強固になる。

ところで、本発明は図示実施例に限定されるものではな
く１本発明の範囲内にてその他種々の実施例が可能であ
る。

例えば、Ｖ形金属部材の全面に固体被膜を付着させたり
、■側面を除くその他の面に付着させても良く、また金
属ベルトの接触面にも同様の固体被膜を付着させたもの
と組合せて使用しても良い。

（発明の効果） 以Ｈのように本発明によれば、高面圧下におけるオイル
による川沿不足を固体被膜によって補うことができるた
め、強力な圧接力が作用した滑り状態でも接触面での大
きな発熱を防＋Ｆでき、焼付を防１卜し、併せてベルト
の摩耗や早期疲労を防止でき、寿命を向上することがで
きる。そして一般的なオイル？ｌη滑との併用により大
きなトルク伝達が可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図はＶベルト伝動装置の一部を示す部分破断側面図
、第２図は同平面図、第３図は第１図■〜■線断面図、
第４図はＶ形金属部材の要部縦断正面図である。 尚、図面中、（１）はＶプーリ、（２）はＶベルト、（
３）は積層金属ベル）、（３ａ）・・・（３ｎ）はベル
ト部材、（４）はＶ形金属部材、（４２）は凹溝、（４
３）。 （４４）はベルト当接面、（５）はローラ部材、（７）
は固体被膜である。 特許出願人　　本田技研工業株式会社 同　　　　　フタイシンター株式会社 代理人　弁理士　　下　　１）　容一部間　　弁理士　
　大　　橋　　邦　　扉間　　弁理士　　小　　山　　
　　　右同　　弁理士　　野　　１）　　　　茂第１図 ｍ 第２図 第３図 第４図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）無端状の金属ベルト上に該金属ベルトに当接する
   外向きの接触面を有するＶ形金属部材の多数個を該金属
   ベルトの長手方向に連設配置して全体としてＶベルトを
   構成した動力伝達用Ｖベルトにおいて、 Ｖ形金属部材のベルト当接面に薄膜状の潤滑性を有する
   固体被膜を密着させたことを特徴とする動力伝達用Ｖベ
   ルト。
2. （２）前記Ｖ形金属部材の材質は焼結金属である特許請
   求の範囲第１項記載の動力伝達用Ｖベルト。