JPH0123941Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、スキンパツク物とこれを包装する函
体とからなる包装製品に関するものである。

（従来の技術） 従来は、函体の展開板に直接包装物をスキンパ
ツクし、これを函体に組立てていた。

（考案が解決しようとする問題点） しかしながら、この従来の方法では、スキンパ
ツク機内での包装物の平面積と台紙となる包装函
体との面積比が、函体の方が非常に大きくなり、
スキンパツクにおいて多くに無駄が生じ、またこ
のスキンパツク機内での効率を良くするために、
被包装物のスキンパツクを台紙に行い、これを包
装函体内に納める場合に、この台紙を、別途固定
しなければならないという欠点があつた。

（問題点を解決するための手段） 本考案は、これらの欠点を解消せんがために案
出されたものであつて、その目的とするところ
は、スキンパツク物とこれを包装する函体とを別
体とすることにより、スキンパツクの無駄を省く
とともに、包装函体よりスキンパツク物を取出し
易くするにある。これがため本考案にあつては、
被包装物を台紙にスキンパツクしたスキンパツク
物と、これを収納し固定する包装函体とからな
り、スキンパツク物を包装函体内に収納して折込
んで包装する際に、その側板中の折込片に続く襠
片にて、スキンパツク物の台紙を函体の底板上に
挾着して函内に固定すると共に、折込片の内面を
スキンパツク物の側面に当接したものである。

（実施例） 以下、本考案の実施例を図面について説明す
る。

本考案の包装製品は、スキンパツク物Ａと包装
函体Ｂとからなるものである。

スキンパツク物Ａは、被包装物ａを台１上に合
成樹脂フイルム２にてスキンパツクしたものであ
る。包装函体Ｂは、その展開板３にて説明する
と、第２図の内側平面図で示すように、函体Ｂを
構成する表板４と底板５と、これらを連結する側
板６と、さらに底板５に続く側板７と、表板４に
続き側板７に貼着する貼着板８と、表板４の上下
の差込板９，１０とよりなるものであり、側板６
は、その上下部分が函体を組立てる場合に内側に
折込まれる折込片１１，１２となつており、折込
片１１及び１２と表板４及び底板５との間には、
３角状の襠片１３，１３′及び１４，１４′があ
り、同様に、側板７及び貼着片８も上下部分が折
込片１５，１６及び１７，１８となつており、こ
れらの折込片１５，１６及び１７，１８と底板５
及び表板４との間には、３角状の襠片１９，２０
及び２１，２２とがある。

折込片１１，１２，１５，１６，１７，１８と
３角状の襠片１３，１３′，１４，１４′，１９，
２０，２１，２２との折線２９は、函体の組立て
の際に内側に向うものであり、その他の折線３０
は外方に向かうものである。

以上のような展開板３を包装函体Ｂとして組立
てるには、展開板３をその折線３０より内側に折
つて貼着板８を側板７に貼着し、この貼着によつ
て形成された４角形筒状体の底板５上に、スキン
パツク物Ａを載せ、折込片１１，１２及び１５，
１６〔折込片１７，１８は、それぞれ折込片１
５，１６に貼着一体化されている〕を、その折線
２９が内方に入るように折込み、折込片１１，１
２に続く３角状の襠片１３′，１４′及び折込片１
５，１６に続く３角状の襠片１９，２０にて底板
５との間にスキンパツク物Ａの台紙１を４隅にお
いて挟着し、折片２５，２６及び２７，２８を折
込んだ後、差込板９，１０を折込み、最後に差込
片２３，２４を差込んで上下面よりみて８角形の
体裁のよい包装製品ができ上がる。

この場合、台紙１が挟着されたスキンパツク物
Ａは、その被包装物ａ部分が、その外周において
折込片１１，１２，１５，１６部分に当接する
が、その他の側板６，７及び差込板９，１０の部
分では隔離してており、また上面部は、表板４か
ら隔離している。

（考案の効果） 本考案は、スキンパツク物Ａを包装函体Ｂ内に
収納して、その台紙の４隅を函体の襠片にて底板
上に挟着すると共に、折込片をスキンパツク物Ａ
の被包装物部分の外周に当接したものであるか
ら、従来の被包装物を、展開した包装函体の内面
にスキンパツクしたものに比して、スキンパツク
が簡単であつて経済的であり、しかも函体の折込
によつてスキンパツク物を安定的に収納固定する
ことができて、別個に固定手段を要せず、その上
スキンパツク物の包装函体への出し入れが容易で
あり、包装製品としては体裁もよいので、利用価
値の高いものである。

なお、スキンパツク物の台板は、襠片で底板上
に挟着される大きさのものであればよいが、包装
函体の底板の大きさ、例えば８角形のものであれ
ば、折込片の被包装物部分への当接と相俟つて一
層安定するものである。

図示のものは、被包装物が円形のものであるが、
折込板に当接するものであれば必ずしも円形のも
のでなくてもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図はスキンパツク物の斜視図、第２図は包
装函体の展開板の平面図、第３図はスキンパツク
物を包装函体内に収納過程における斜視図、第４
図は包装製品の斜視図、第５図は同上の平面図、
第６図は同上の切断平面図、第７図は同上の正面
図、第８図は第５図Ｘ−Ｘ線の切断面図、第９図
は第５図Ｙ−Ｙ線の切断面図である。 Ａ……スキンパツク物、Ｂ……包装函体、ａ…
…被包装物、１……台紙、２……合成樹脂フイル
ム、３……展開板、４……表板、５……底板、
６，７……側板、８……貼着板、９，１０……差
込板、１１，１２，１５，１６……折込片、１
３，１３′，１４，１４′，１９，２０，２１，２
２……３角状襠片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 合成樹脂フイルムにて台紙１上に被包装物をス
   キンパツクしたスキンパツク物Ａを包装函体Ｂに
   収納した包装製品であつて、包装函体Ｂは８角形
   の表板４、底板５、これらを連結する側板６、底
   板５の一端に連設された側板７、表板４の一端に
   連設された貼着板８および表板４の上下端に連設
   された差込板９，１０とを有し、側板７と貼着板
   ８とは貼着されて函体を構成し、側板６，７およ
   び貼着片８の上下部分は折込片１１，１２，１
   ５，１６，１７，１８を形成し、折込片１１，１
   ２，１５，１６，１７，１８と表板４及び底板５
   との間には折線２９を介して３角状の襠片１３，
   １３′，１４，１４′，１９，２０，２１，２２が
   設けられ、折込片１７，１８は折込片１５，１６
   と貼着一体化され、折込片１１，１２，１５，１
   ６はその折線２９が内方に入るように折込まれ、
   折込片１１，１２に続く襠片１３′，１４′及び折
   込片１５，１６に続く襠片１９，２０をもつて底
   板５上にスキンパツク物Ａの台紙１の４隅を挟着
   し、差込板９，１０を折込んで８角形の包装製品
   を構成し、折込片１１，１２，１５，１６の内面
   をスキンパツク物Ａの側面に当接させたことを特
   徴とする包装製品。