JPH0123667Y2 - - Google Patents

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JPH0123667Y2
JPH0123667Y2 JP1987042014U JP4201487U JPH0123667Y2 JP H0123667 Y2 JPH0123667 Y2 JP H0123667Y2 JP 1987042014 U JP1987042014 U JP 1987042014U JP 4201487 U JP4201487 U JP 4201487U JP H0123667 Y2 JPH0123667 Y2 JP H0123667Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、鋳鋼からなる鋼管柱の接合部品に関
する。
[従来の技術] 従来の柱・梁接合部又は柱・柱接合部は、柱1
が鋼管柱の場合は、第4図及び第5図(第4図の
イ部分の拡大図)に示すように、鋼管柱用接合部
品であるダイヤフラム30の取付上の問題から柱
1を切断し、ダイヤフラム30を柱1の間にはさ
み込み、柱1と梁2側には裏当金4を設け、柱1
のフランジ1a及び梁2のフランジ2aにはそれ
ぞれ開先処理を施した上で溶接により接合し
ている。
上記のような従来の接合方法によれば、接合部
の加工がきわめて繁雑であるという問題があつ
た。
また、上層柱と下層柱の柱径が異なる中柱、隅
柱、側柱等の柱・柱接合部の場合になると、上層
柱と下層柱の間に柱径が変化するパネルゾーンを
使用しなければならず、このパネルゾーンは溶接
接合して形成されるからパネルゾーン自体の製作
コストが嵩むと共にパネルゾーンとダイヤフラム
との溶接により接合も開先角度が変わるなどして
接合作業がきわめて繁雑となり、精度よく接合す
ることが難しく、更に、柱・梁接合部の接合では
梁のウエブを切断加工しなければならない等の加
工作業が必要となり、きわめて作業能率が悪いと
いう問題点があつた。
本考案は上記のような問題点を解決するために
なされたもので、柱径が異なる柱・柱接合部の接
合と柱・梁接合部の接合がきわめて容易かつ迅速
に精度よく溶接接合でき、しかも接合作業コスト
の低減化が図れる鋼管柱用接合部品を得ることを
目的とする。
本考案は上記の目的を達成するため、上下の各
周囲部に形成された一定の勾配を有する上層階と
下層階の開先処理部の心位置を溶接接合する柱径
が異なる上下の柱部材の柱心位置にそれぞれ対応
した位置に設けてなる鋳鋼の鋼管柱用接合部品を
提供するものである。
以下、本考案の実施例を図面に基いて詳細に説
明する。
第1図a,bは本考案の一実施例の一部を断面
で示した正面図及び平面図であり、第2図はその
使用例を示す断面図である。図において、34は
鋳鋼からなる角形の鋼管柱用の接合部品で、上層
階○ロと下層階○ハで柱径A及び柱径Bが異なる。5
e,5fは一定の勾配を有する開先処理部で、接
合部品34の上下の各周囲部に設けられ、さらに
開先処理部5e,5fの各端部には裏当部5f,
6fが設けられている。○あ,○あ、は上層階○ロと下
層階○ハのそれぞれの柱心即ち、上層階○ロの開先処
理部5eの心位置と下層階○ハの開先処理部5fの
心位置を示し、両者が一致するように構成されて
いる。なお、上層柱12a、該上層柱12aと柱
径が異なるパネルゾーン12b、下層柱12cは
いずれも溶接必要箇所には開先処理が施されてい
ない。21はH型の梁20の開先処理をしたフラ
ンジである。33は上層階と下層階の柱径が同じ
接合部品である。
第2図はダイヤフラム34,33を用いて上層
柱12a、パネルゾーン12b、下層柱12c及
びH形の梁20を接合した状態を示しており、上
層柱12a、パネルゾーン12b、下層柱12c
の溶接必要箇所をダイヤフラム34の裏当部6
e,6fに当接し、開先処理をしたフランジ21
を接合部品34の側面部に裏当部材40を設け
て当接し、溶接により接合する。
このように、この実施例の接合部品34を用い
れば、上層階○ロと下層階○ハで柱径A及びBが異な
り、上下の各周囲部にそれぞれ一定の勾配を有す
る開先処理部5e,5fと裏当部6e,6fが形
成されているから、柱径が異なる上層柱12aと
下層柱12cを接合するときにパネルゾーン12
cは下層柱12cと同じ柱径で柱径が変化しない
ものを使用でき、上層柱12a、パネルゾーン1
2b、下層柱12cの接合が容易且つ迅速に精度
よく行える。また、パネルゾーン12cの製作コ
ストも溶接接合しなくて鋼管柱を切断するなどし
てパネルゾーンを製作できるから安くて済む。更
に、二つの接合部品34,33に梁20を接合す
るときにパネルゾーン12bは柱径が変化しない
ものであるから、梁20のウエブを切断加工する
必要がなく、接合作業が容易且つ迅速に行うこと
ができる。
この実施例の接合部品34は上層階○ロの開先処
理部5eの心位置○あと下層階○ハの開先処理部5f
の心位置○あが一致しているから、上層柱12aと
下層柱12cが中柱として使用されるときに好適
なものである。
第3図a,bは本考案のさらに別の実施例の一
部を断面で示した正面図及び平面図である。この
実施例は前述の実施例と異なり、上層階○ロと下層
階○ハの柱心○い及び○ウ即ち上層階○ロの開先処理部

eの心位置と下層階○ハの開先処理部5fの心位置
とが相互にずれている接合部品35を示してい
る。
この実施例の接合部品35は上層階○ロの開先処
理部5eの心位置と下層階○ハの開先処理部5fの
心位置とが相互にずれているから、上層柱と下層
柱が隅柱として使用されるときに好適なものであ
る。また、心位置のずれかたによつては側柱にも
好適に使用されることは勿論である。
前述したいずれの実施例も角形形状の鋼管柱を
接合するのに用いる角形の鋼管柱用接合部品につ
いて説明しているが、本発明はこれに限定するも
のでなく、丸形形状のものでもよい。
[考案の効果] この考案は以上説明したとおり、上下の各周囲
部に柱部材を溶接接合するための一定の勾配を有
する上層階と下層階の開先処理部をそれぞれ形成
し、各開先処理部の端部に裏当部を形成し、各開
先処理部の心位置を溶接接合する柱径が異なる上
下の柱部材の柱心位置にそれぞれ対応した位置に
設けたので、柱径が異なる上下の柱部材である鋼
管柱の接合と柱部材と梁の接合が上下の柱部材の
鋼管柱に開先処理を施さずに容易且つ迅速にしか
も精度よく行えると共に接合作業コストの低減化
が図れるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図a,bは本考案の一実施例の一部を断面
で示した正面図及び平面図、第2図は同実施例の
使用例を示す断面図、第3図a,bは本考案のさ
らに別の実施例の一部を断面図でした正面図及び
平面図、第4図は従来の鋼管柱用接合部品の接合
寸法の一例の一部を断面で示した正面図、第5図
は第4図の部分拡大断面図である。 5e,5f……開先処理部、6e,6f……裏
当部、12a……上層柱、12b……パネルゾー
ン、34,35……鋼管柱用接合部品。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 上下の各周囲部に、柱部材が溶接接合される
    一定の勾配を有する上層階と下層階の開先処理
    部をそれぞれ形成し、各開先処理部の端部に裏
    当部を形成し、各開先処理部の心位置を溶接接
    合する柱径が異なる上下の柱部材の柱心位置に
    それぞれ対応した位置に設けたことを特徴とす
    る鋼管柱用接合部品。 (2) 上層階と下層階の開先処理部の心位置が互い
    に一致していることを特徴とする実用新案登録
    請求の範囲第1項記載の鋼管柱用接合部品。 (3) 上層階と下層階の開先処理部の心位置が互い
    にずれていることを特徴とする実用新案登録請
    求の範囲第1項記載の鋼管柱用接合部品。
JP1987042014U 1987-03-24 1987-03-24 Expired JPH0123667Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH02271937A (ja) * 1989-04-13 1990-11-06 Nitto Denko Corp 繊維強化樹脂線状体の製法
JP5730610B2 (ja) * 2011-02-21 2015-06-10 日立機材株式会社 柱の接合用部材、柱の接合構造
JP5753424B2 (ja) * 2011-03-31 2015-07-22 日立機材株式会社 柱の接合用部材

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5443842A (en) * 1977-09-14 1979-04-06 Toshiba Corp Joining method for thin walled cylinder

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JPS636173U (ja) 1988-01-16

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