JPH0123602Y2 - - Google Patents

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JPH0123602Y2
JPH0123602Y2 JP1981069657U JP6965781U JPH0123602Y2 JP H0123602 Y2 JPH0123602 Y2 JP H0123602Y2 JP 1981069657 U JP1981069657 U JP 1981069657U JP 6965781 U JP6965781 U JP 6965781U JP H0123602 Y2 JPH0123602 Y2 JP H0123602Y2
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ring
shaft
cemented carbide
expansion ring
expansion
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、線材あるいは棒材の熱間圧延に用
いられる圧延ロールの改良に関する。
一般に、この種の圧延ロールは、第1図および
第2図に示すように、超硬合金以外の材料(たと
えば鋼)からなるシヤフト1の外周に、カリバー
2aをもつ超硬合金製リング2および超硬合金以
外の材料からなるスペーサリング3がはめ合わせ
られ、これらのリング2,3がシヤフト1の一方
側に固定されたフランジ部材4と、シヤフト1の
他方側に設けられた締付けナツト5との間に締付
け固定された構成である。ここで、超硬合金製リ
ング2が1ケの場合にはスペーサリング3(スペ
ーサリングは超硬合金製リング2の位置出しおよ
び保護のためのものである。)が省略されること
もあり(第1図)、またフランジ部材4としては、
シヤフト1と一体のもの(第1図)もあれば、シ
ヤフト1と別体のナツトで構成されたもの(第2
図)もある。
ところで、圧延作業中、上のような構成の圧延
ロールには圧延によつて多大なトルクが作用す
る。したがつて、超硬合金製リング2やスペーサ
リング3をシヤフト1に固定する際には、締付け
ナツト5をその圧延時のトルク以上の力で締付け
ることが必要である。しかもこの締付けナツト5
を締付ける場合には、締付けナツト5のネジ山部
および軸力伝達面が一度相手側に接触し固定
の状態に近づくと、それら両者間に摩擦抵抗が生
じることから、実際の組立て作業においては前記
圧延時のトルクの数倍の締付けトルクが必要であ
る。
このため従来においては、ハンマーなどを用い
て所定の締付け力を得るように努力しているが、
往往にして圧延作業中に超硬合金製リング2のス
リツプ現象などが生じ、たびたび圧延トラブルを
きたしていた。
そこで、そのような場合、あるいはまた締付け
ナツト5では充分に超硬合金製リング2を締付け
ることができない場合には、焼ばめによつて超硬
合金製リング2の内面側から締付け力を与えるこ
とにより、圧延時のトルクに耐えうるようにする
ことが考えられる。しかしながら、この場合、超
硬合金製リング2の取り付け取り外しが面倒にな
る上に、また超硬合金と鋼などの他の金属との熱
膨張係数が約1:2の割合であり、圧延作業中の
温度上昇によつて、シヤフト1が超硬合金製リン
グ2よりも大きく熱膨張するため、焼ばめ時の初
期応力にこの熱応力が加算されて過大な応力が加
わることになり、しかも超硬合金がぜい性材料で
あることから、割損の要因になるおそれがある。
この考案は、以上の点を考慮してなされたもの
で、超硬合金製リング2に対する締付けを容易に
かつ強固に行ない、圧延作業中に生じる種々のト
ラブルを有効に防止し得る圧延ロールを提供する
ことを目的をする。
以下、添付の第3〜第5図を参照しながら、こ
の考案の内容について詳細に説明する。なお、こ
の説明中、前述した従来例と同一ないしは同様の
構成要素については、添付図面に同一符号を付し
てその説明を簡略化する。
まず、この考案の特徴について述べると、この
考案では超硬合金製リング2とシヤフト1との間
に、シヤフト1に対して回り止めされた膨張リン
グ6を介在させ、この膨張リング6を膨張させる
ことによつて、膨張リング6を内面から締付ける
ことができるようにした点に特徴がある。
この場合、超硬合金製リング2と膨張リング6
との間には、クリアランス(15〜35μ)が設けら
れており、超硬合金製リング2の着脱が容易にで
きるようになされている。また一方膨張リング6
はシヤフト1に対してスリツプしないよう回り止
めされている。この点膨張リング6はシヤフト1
との摩擦力によつても多少の回り止めはなされる
ものの、第3図に示すように、フランジ部材4
に、また第4図に示すように、シヤフト1と一体
に設けられた外向きフランジ7に固定されて、シ
ヤフト1に対して回り止めされている。また第5
図に示すものは、膨張リング6がスペーサリング
3′と一体的に形成されており、このスペーサリ
ング3′部分がシヤフト1に回り止め固定されて
いる。膨張リング6は、薄肉円筒状のものであ
り、この内面側には密封空間8が形成されてい
る。
この密封空間8は、膨張リング6の内周面に沿
い、かつシヤフト1の軸心方向へ向けて膨張リン
グ6の厚さよりも幅広に形成され、しかも外側に
はめ合わせる超硬合金製リング2のちようど内側
にくるようになされており、たとえば膨張リング
6の内周面あるいはシヤフト1の外周面、あるい
はその両方の接触面に環状に設けられた平溝によ
つて形成され、その両側をoリング9でシールさ
れて密封性が保たれている。そしてこの密封空間
8には、加圧流体を導入するための通路10が連
絡されている。この通路10はシヤフト1の内部
に設けられており、一端がシヤフト1の端面で外
気に面して開口するとともに、他端は前述の如く
前記密封空間8に通じている。なお、この通路1
0は、シヤフト1内に限られず、たとえば第5図
に示すスペーサリング3′部分に設けることも可
能である。
また、シヤフト1の端面に設けられた通路10
の開口部11には、密封空間8および通路10内
に充填された流体を高圧下にて封じ込める封止部
材12が設けられている。この封止部材12は、
たとえば外部から供給された加圧流体をそのまま
の圧力状態で封じ込めることのできる弁のような
ものでもよいが、図に示すようにネジ12aとそ
の先端に配置した小ピストン12bを組み合わ
せ、ネジ12aをねじ込むことにより、通路10
および密封空間8内に充填された流体の圧力を高
めるように構成する。こうすることにより、外部
から加圧流体を導かずとも、自分の内部で流体の
加圧機能を発揮でき、コンパクトでしかも容易な
取り扱いが可能となる。
そして、ネジ12aをねじ込んで、封入された
流体の圧力を高めることにより、膨張リング6を
膨張させる。すると、膨張リング6が膨張するこ
とにより、膨張リング6と超硬合金製リング2と
の間のクリアランスが埋まり、超硬合金製リング
2は芯出しされつつ内面から膨張リング6で押し
広げられるようにして強固に締付けられる。そし
て、この時ネジ12aのねじ込み量を調節するこ
とにより流体の圧力を変え、締付け量を調節する
ことができる。
なお、第4図から第5図に示す実施例では、超
硬合金製リング2を側方からさらに強固に締付け
る手段をシヤフト1の外周に設けている。これ
は、主として可動リング13および弾性部材14
で構成され、特に第5図に示すものでは、その可
動リング13が締付けナツト5の内部に組み込ま
れた構成のものである。そして、これらはいずれ
も流体の圧力を利用して可動リング13を動か
し、それによつて弾性変形する弾性部材14の復
元力を利用して側方からの締付け力を与えるとい
うものであり、前記の膨張リング6による内面か
らの力と組み合わせて、より強力な締付け力を発
揮できるようにしている。なお、第4図における
符号15は円周方向数ケ所に設けたネジ、また第
5図における符号16はキーである。
以上説明したように、この考案によれば、超硬
合金製リング2とシヤフト1との間に、シヤフト
1に回り止め固定された膨脹リング6を介在さ
せ、この膨張リング6を適宜膨張させるようにし
てあるので、超硬合金製リング2と膨張リング6
との間にクリアランスを設けて、超硬合金製リン
グ2の着脱を容易にすることができ、さらに芯出
ししつつ超硬合金製リング2を内面からの締付け
力によつて強固に固定することができる。また、
膨張リング6の膨張量は充填される流体の圧力を
変えることにより容易に変えることができるの
で、前記の締付け力の調節も圧延の条件に応じて
任意に行なえ、種々の圧延トラブルを有効に防止
することができる。また圧延作業中の温度上昇に
よつて生ずる熱膨張による影響も、通路10や密
封空間8等の空間の体膨張量の方が、それらの中
に充填される流体の高圧下での体膨張量より若干
大きいため、使用中設定以上の内圧がかかること
もなく割損のおそれもなくなる。
また、前述したように超硬合金製リング2の交
換が容易に行なえることから、線材、棒材等の熱
間圧延における多種少量生産、即ち圧延製品に応
じてそれぞれ異なる圧延ロールを要するような場
合にも極めて有利である。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はそれぞれ従来の圧延ロー
ルを示す断面図、第3図はこの考案の一実施例を
示す断面図、第4図および第5図は同じ実施例を
超硬合金製リングの他の締付け手段と組み合わせ
た場合を示す断面図である。 1…シヤフト、2…超硬合金製リング、5…締
付けナツト、6…膨張リング、8…密封空間、1
0…通路、11…開口部、12…封止部材、12
a…ネジ、12b…小ピストン。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 超硬合金以外の材料からなるシヤフト1の外
    周に、超硬合金製リング2をはめ合わせかつ締
    付けナツト5によつてシヤフト1の軸心方向に
    締付けている圧延ロールにおいて、前記超硬合
    金製リング2とシヤフト1との間にシヤフト1
    に回り止め固定されつつ介在された膨張リング
    6と、この膨張リング6の内面側に形成された
    シヤフト1の軸心方向へ向けて膨張リング6の
    厚さよりも幅広の密封空間8と、外気に面して
    設けられた開口部11を一端に有しかつ他端が
    前記密封空間8に連絡する通路10と、この通
    路10の開口部11に設けられ通路10および
    前記密閉空間8内に充填される流体を高圧下に
    て封じ込める封止部材12とを備えてなること
    を特徴とする圧延ロール。 2 前記封止部材12は、ネジ12aおよび小ピ
    ストン12bからなり、ネジ12aをねじ込む
    ことにより、前記通路10および密封空間8内
    に封入された流体の圧力を高めるようにしたこ
    とを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項
    に記載の圧延ロール。
JP1981069657U 1981-05-14 1981-05-14 Expired JPH0123602Y2 (ja)

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JP1981069657U JPH0123602Y2 (ja) 1981-05-14 1981-05-14

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JP1981069657U JPH0123602Y2 (ja) 1981-05-14 1981-05-14

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JPS57181403U JPS57181403U (ja) 1982-11-17
JPH0123602Y2 true JPH0123602Y2 (ja) 1989-07-19

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JP1981069657U Expired JPH0123602Y2 (ja) 1981-05-14 1981-05-14

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5413450A (en) * 1977-07-01 1979-01-31 Daijietsuto Kougiyou Kk Method of making superhard roll

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5413450A (en) * 1977-07-01 1979-01-31 Daijietsuto Kougiyou Kk Method of making superhard roll

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JPS57181403U (ja) 1982-11-17

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