JPH0122865B2 - - Google Patents

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JPH0122865B2
JPH0122865B2 JP19902781A JP19902781A JPH0122865B2 JP H0122865 B2 JPH0122865 B2 JP H0122865B2 JP 19902781 A JP19902781 A JP 19902781A JP 19902781 A JP19902781 A JP 19902781A JP H0122865 B2 JPH0122865 B2 JP H0122865B2
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JP
Japan
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polymer
weight
methyl methacrylate
intrinsic viscosity
parts
Prior art date
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JP19902781A
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English (en)
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JPS58101140A (ja
Inventor
Kazumasa Kamata
Yasunobu Shimomura
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Rayon Co Ltd filed Critical Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Publication of JPS58101140A publication Critical patent/JPS58101140A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、良好な流動性をもつアクリル樹脂組
成物に関する。 アクリル樹脂は、そのすぐれた各種性質、例え
ば透明性、耐候性並びに機械的性質等を生かして
各分野、例えばテールランプレンズ、メーターカ
バー等の自動車部品、ビデオデイスク、照明器具
カバー、雑貨等に広く使用されている。しかしな
がら、各製品の軽量化傾向から各種製品の肉薄化
が進んでおり、またハロゲンランプ、電球等高温
の熱源附近に使用されることにより、ある程度の
耐熱性も要求される。しかし、現在市販のアクリ
ル樹脂においては耐熱性があるものは流動性が不
足し、流動性が良好なものは耐熱性が不足し、両
物性を満足するものはいまだ開発されていない。 本発明者らは、このような背景のもとに流動性
良好で耐熱性を有するアクリル樹脂の開発に鋭意
努力した結果、特定の組成を有するアクリル樹脂
組成物が上記の欠点を一挙に解消できることを見
い出し本発明を完成した。 即ち、本発明の要旨とするところは、メタクリ
ル酸メチル単独重合体又はメタクリル酸メチルと
アクリル酸エステルとの共重合体から選ばれるア
クリル樹脂であつて、0.010〜0.050/g未満の
極限粘度(〔η〕A)を有する重合体(A)10〜50重量
部と0.050〜0.090/gの極限粘度(〔η〕B)を有
する重合体(B)90〜50重量部(合計100重量部)と
からなり、かつ0.002≦〔η〕B−〔η〕A≦0.07である
ことを特徴とする良流動性アクリル樹脂組成物に
ある。なお、本発明において極限粘度とは、25℃
のクロロホルム中で測定した値をいう。 本発明のアクリル樹脂組成物は、メタクリル酸
メチル単独重合体又はメタクリル酸メチルを主成
分量、好ましくは90重量%以上、更に好ましくは
95重量%以上含有するアクリル酸メチルとの共重
合体から選ばれるものである。該共重合体中にお
けるメタクリル酸メチル含有量が主成分量より少
ないと耐熱変形性が低下し、実用に供した場合製
品の変形が生じ好ましくない。共重合成分である
アクリル酸エステルとしてはアクリル酸メチル、
アクリル酸エチル、アクリル酸イソプロピル、ア
クリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、アクリル
酸2−エチルヘキシル、アクリル酸シクロヘキシ
ル等であり、好ましくはアクリル酸メチル、アク
リル酸エチル、アクリル酸シクロヘキシルであ
る。 本発明のアクリル樹脂組成物を構成する0.010
〜0.050/g未満の極限粘度(〔η〕A)を有する
重合体(A)は組成物の溶融時の粘度を低下させ、流
動性を向上させるものであり、その極限粘度
(〔η〕A)が0.010/g未満であると機械的強度、
耐熱性が低下し、また0.050/g以上あるとア
クリル樹脂組成物の流動性が低下する。好ましく
は0.020〜0.030/gの範囲である。 また本発明のアクリル樹脂組成物を構成する
0.050〜0.090/gの極限粘度(〔η〕B)を有する
重合体(B)はアクリル樹脂としての一般物性を保持
するものであり、その極限粘度(〔η〕B)が0.050
/g未満であると機械的強度、耐溶剤性が低下
し、また0.090/gを越えると流動性が悪くな
る。好ましくは0.055〜0.070/gの範囲であ
る。 0.010〜0.050/g未満の極限粘度(〔η〕A)を
有する重合体(A)は、アクリル樹脂組成物100重量
部中10〜50重量部存在し、10重量部未満であると
組成物の流動性が向上せず、また50重量部を越え
ると機械的強度、耐溶剤性が低下する。好ましく
は20〜35重量部の範囲である。 また0.050〜0.090/gの極限粘度(〔η〕B)を
有する重合体(B)はアクリル樹脂の一般物性を保持
するものであり、アクリル樹脂組成物100重量部
中90〜50重量部存在し、50重量部未満であると機
械的強度、耐溶剤性が劣り、90重量部を越えると
流動性が悪くなる。好ましくは65〜80重量部の範
囲である。 また本発明においてアクリル樹脂組成物を構成
する前記の重合体(A)と重合体(B)の極限粘度差
(〔η〕B)−(〔η〕A)を0.002≦〔η〕B−〔η〕A
≦0.07
とすることは、組成物の流動性を向上させるため
と均一性に優れた樹脂組成物を得るために必要な
条件であり、〔η〕B−〔η〕A>0.07であると賦形す
る場合突出むらが生じたり、製品にブツが生じた
りして適当でない。一方〔η〕B−〔η〕A>である
と機械的性質が低下するので好ましくない。好ま
しくは0.02≦〔η〕B−〔η〕A≦0.04である。 本発明の樹脂組成物の製造法は特に限定され
ず、例えば前記の極限粘度を有する重合体(A)及び
(B)を通常の懸濁、塊状、乳化重合等により製造
し、ヘンシエルミキサー等でブレンド後、賦形し
て得ることができるし、また一方の重合体を製造
してその重合体を他重合体を形成させるモノマー
に溶解後、懸濁、塊状重合して得ることができ
る。 本発明の組成物においては必要に応じて、紫外
線吸収剤、熱安定剤、離型剤等の添加剤を添加、
混入して使用することもできる。 以下、本発明を実施例により更に詳しく説明す
る。 実施例 1 撹拌棒、温度計及びコンデンサーを付けた5
のセパラブルフラスコに、メタクリル酸メチル
1485g、アクリル酸メチル15gの混合モノマーに
連鎖移動剤としてn−オクチルメルカプタン3.15
gと開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル
1.5g入れて撹拌溶解後、分散剤としてメタクリ
ル酸メチルとポタシウムスルホプロピルメタクリ
レートとの共重合体0.8gを溶解した水2250gを
入れて撹拌しながら昇温し、80℃で2時間重合
後、98℃に昇温して3時間保持してビーズ状重合
体(B)を得た。この重合体を洗浄、乾燥した後極限
粘度(〔η〕B)を測定したところ0.061/gであ
つた。また上記と同様な方法でメタクリル酸メチ
ル1440g、アクリル酸メチル60g、n−オクチル
メルカプタン11.4g及びアゾビスイソブチロニト
リル2.25gを用いて懸濁重合し、極限粘度(〔η〕
A)0.025/gの重合体(A)を得た。次に上記の重
合体(B)1480gと重合体(A)520gとをヘンシエルミ
キサーにかけてブレンドした後賦形してペレツト
化した。その後このペレツトを用いて流動性
(FR及びスパイラル流動長)、ビカツト軟化温度、
耐溶剤性及び機械的強度を評価した。得られた結
果を第1表に示す。 比較例 1 実施例1と同様な方法で、メタクリル酸メチル
1470g及びアクリル酸メチル30gよりなるモノマ
ー混合物にn−オクチルメルカプタン4.2g、ア
ゾビスイソブチロニトリル1.5gを溶解した後、
重合し、得られたビーズ重合体を賦形してペレツ
ト化した後、その物性を評価した。得られた結果
を第1表に示す。 比較例 2 実施例1と同様な方法で製造した0.061/g
の極限粘度(〔η〕B)を有する重合体(B)1200gと
0.025/gの極限粘度(〔η〕A)を有する重合体
(A)400gとをブレンドして賦形した後、その物性
を測定した。得られた結果を第1表に示す。
【表】 以上の結果より、本発明の組成物(実施例1)
は、流動性が良好で、各物性にバランスがとれて
いることがわかる。 実施例 2 実施例1と同様な方法で、モノマーとしてメタ
クリル酸メチル1485g及びアクリル酸エチル15g
を用いて重合させ0.070/gの極限粘度(〔η〕
)を有する重合体(B)を得た。またモノマーとし
てメタクリル酸メチル1470g及びアクリル酸エチ
ル30gを用いて重合させ0.030/gの極限粘度
(〔η〕A)を有する重合体(A)を得た。次いで上記の
重合体(B)1360gと重合体(A)640gをブレンド押出
してペレツト化した。このペレツトについて物性
を評価した。その結果を第2表に示した。 比較例 3 実施例1と同様な方法で、メタクリル酸メチル
1485g及びアクリル酸エチル15gのモノマー混合
物を用いて重合させ0.079/gの極限粘度
(〔η〕B)を有する重合体(B)を得た。またメタクリ
ル酸メチル1470g及びアクリル酸エチル30gのモ
ノマー混合物を用いて重合させ0.001/gの極
限粘度(〔η〕A)を有する重合体(A)を得た。上記
の重合体(B)1360gと重合体(A)640gとをブレンド
押出してペレツト化した。このペレツトについて
物性を評価した。その結果を第2表に示した。
【表】
【表】 実施例 3 実施例1と同様な方法で、メタクリル酸メチル
1480g及びアクリル酸メチル20gを懸濁重合によ
つて極限粘度(〔η〕A)0.028/gの重合体(A)を
得た。この重合体600gをメタクリル酸メチル
1372g及びアクリル酸メチル28gの混合モノマー
に溶解した。次いでこれにn−オクチルメルカプ
タン2.8g及びアゾビスイソブチロニトリル1.4g
を添加して溶解した後、メタクリル酸メチルとポ
タシウムスルホプロピルメタクリレートとの共重
合体を1.0g溶解した水2100gを入れたセパラブ
ルフラスコへ投入し、80℃の温度で400rpmの撹
拌機回転数で1.5時間重合し、その後3時間98℃
で保持した。そして極限粘度0.052/gのビー
ズ状重合体を得た。この重合体を賦形しペレツト
化したものの物性を評価した。その結果は第3表
に示す。
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 メタクリル酸メチル単独重合体又はメタクリ
    ル酸メチルとアクリル酸エステルとの共重合体か
    ら選ばれるアクリル樹脂であつて、0.010〜0.050
    /g未満の極限粘度(〔η〕A)を有する重合体
    (A)10〜50重量部と0.050〜0.090/gの極限粘度
    (〔η〕B)を有する重合体(B)90〜50重量部(合計
    100重量部)とからなり、かつ0.002≦〔η〕B
    〔η〕A≦0.07であることを特徴とする良流動性ア
    クリル樹脂組成物。
JP19902781A 1981-12-10 1981-12-10 良流動性アクリル樹脂組成物 Granted JPS58101140A (ja)

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JPS58101140A JPS58101140A (ja) 1983-06-16
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