JPH01225629A - ポリエーテル化合物 - Google Patents

ポリエーテル化合物

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JPH01225629A
JPH01225629A JP5121388A JP5121388A JPH01225629A JP H01225629 A JPH01225629 A JP H01225629A JP 5121388 A JP5121388 A JP 5121388A JP 5121388 A JP5121388 A JP 5121388A JP H01225629 A JPH01225629 A JP H01225629A
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JP
Japan
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compound
vinylcyclohexene
oxide
polyether
acid
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JP5121388A
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English (en)
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Katsuhisa Sakai
勝寿 酒井
Hiroyuki Oshima
博之 大島
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Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、エーテル基とビニル性2重結合を合わせ持つ
新規なポリエーテル化合物に関する。
さらに詳しくは、耐熱性、耐候性、耐水性に秀れ、さら
に、軟化温度の向上により耐ブロッキング性が改善され
た新規な脂環式エポキシ化合物の前駆体となる新規なポ
リエーテル化合物に関する。
[従来技術] 従来よりポリエーテル化合物としてはポリエチレングリ
コール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレ
ングリコールなどがあり、ポリウレタン、塗料、接着剤
、成形材、などの樹脂原料として広く用いられている。
これらポリエーテル化合物の多くは末端が水酸基のもの
が多く樹脂原料として用いる場合、その応用範囲が限定
されるという欠点を有している。
これらの欠点を克服するためにアリルグリシジルエーテ
ルのグリシジル基を重合させた末端がアリル基であるポ
リエーテル化合物、ポリプロピレングリコールの熱分解
により末端をビニル基としたポリエーテル化合物などが
使用されている。
しかし、これらの化合物は分子′j7t4造が直鎖であ
るため、これらを用いて得られる樹脂は柔軟性には優れ
ているが、硬度2強度については不満足のものが多い、 このような背景から本発明者らは特開昭60−1619
40号公報にて4−ビニルシクロヘキセン1−オキシド
を重合させて得られる分子内にビニル基を有し、vIJ
脂原料として硬さを付与できる骨格を有するポリエーテ
ル化合物を開示しな。
この化合物は反応性に富む2重結合を利用してシランカ
ップリング剤の原料やポリエステル樹脂などの改質に使
用されようとしている。
また、エポキシ化剤でビニル基の2重結合をエポキシ化
する事により得られるエポキシ樹脂は耐熱性に優れた脂
環式のエポキシ樹脂として優れている。
[発明が解決しようとする課題] しかし、4−ビニルシクロヘキセン1−オキシドだけを
重合させて得られるポリエーテル化合物は液状または半
固体状の樹脂であり1分子量も比較的低いものしか得ら
れていなかった。
この様な状況から本発明者らが検討した結果。
4−ビニルヘキセン−1−オキシドとエポキシ基を1個
有する化合物とを1個以上の活性水素基を有する化合物
に付加重合させて得られるポリエーテル化合物が特開昭
60−161940号の化合物の特徴を損うことなく耐
熱性、耐水性、可とう性、ガラス転移温度など種々の点
で優れた特性を示すことを見い出し9本出願人は特願昭
62−212139号にポリエーテル化合物を、また、
そのポリエーテル化合物をエポキシ化して得られるエポ
キシ化合物を特願昭62−215526号に開示した。
しかしながら、エポキシ樹脂の使用方法、使用目的が多
様化されるにつれ要求性能も多様化しており、4−ビニ
ルシクロヘキセン1−オキシドとエポキシ基を1個有す
る化合物とを1個以上の活性水素基を有する化合物に付
加重合させて得られるポリエーテル化合物をエポキシ化
して得られるエポキシ化合物も軟化温度がやや低いとい
う難点があり、特に夏期における保管時、運搬時などに
樹脂がブロッキングを起こすというトラブルが発生する
ことがありな。
以上のような情況に鑑み9本発明者らが鋭意検討した結
果、4−ビニルシクロヘキセン1−オキシドとエポキシ
基を2個以上有する化合物とを1個以上の活性水素基を
有する化合物に付加重合させて得られるポリエーテル化
合物が改良されたエポキシ樹脂の原料となることを見出
だし1本発明を完成させた。
[発明の構成] すなわち2本発明は 「4−ビニルシクロヘキセン−1−オキシドとエポキシ
基を2個以上有する化合物とを1個以上の活性水素を有
する化合物に付加共重合させて得られるポリエーテル化
合物」 である。
次に本発明について詳述する。
本発明の新規なポリエーテル化合物において、開始剤と
な・る活性水素を有する有機化合物としては、アルコー
ル類、フェノール類、カルボン酸類、アミン類、チオー
ル類等があげられる。
アルコール類としては、1価のアルコールでも多価アル
コールでもよい。
例えばメタノール、エタノール、プロパツール、ブタノ
ール、ペンタノール、ヘキサノール、オクタツール等の
脂肪族アルコール、ベンジルアルコールのような芳香族
アルコール、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール
、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1
,3ブタンジオール、1,4タンジオール、ベンタンジ
オール、1.6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリ
コール、オキシピバリン酸ネオペンチルグリコールエス
テル、シクロヘキサンジメタツール、グリセリン、ジグ
リセリン、ポリグリセリン、トリメチロールプロパン、
トリメチロールエタン、ペンタエリスリトール、ジペン
タエリスリトールなどの多価アルコール等がある。
フェノール類としては、フェノール、クレゾール、カテ
コール、ピロガロール、ハイドロキノン、ハイドロキノ
ン毫ツメチルエーテル、ビスフェノールA、ビスフェノ
ールF、4.4°−ジヒドロキシベンゾフェノン、と、
スフエノールS、フェノール樹脂、クレゾールノボラッ
ク樹脂等がある。
カルボン酸類としてはギ酸、酢酸、10ピオン酸、酪酸
、動植物油の脂肪酸、フマル酸、マレイン酸、アジピン
酸、ドデカン2Bj、トリメリット酸、ピロメリット酸
、ポリアクリル酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタ
ル酸等がある。
また、乳酸、クエン酸、オキシカプロン酸等、水酸基と
カルボン酸を共に有する化合物もあげられる。
アミン類としてはモノメチルアミン、ジメチルアミン、
モノエチルアミン、ジエチルアミン、プロピルアミン、
モノブチルアミン、ジブチルアミン、ペンチルアミン、
ヘキシルアミン、シクロヘキシルアミン、オクチルアミ
ン、ドデシルアミン、4.4°−ジアミノジフェニルメ
タン、インホロンジアミン、トルエンジアミン、ヘキサ
メチレンジアミン、キシレンジアミン、ジエチレントリ
アミン、トリエチレンテトラミン、エタノールアミン等
がある。
チオール類としてはメチルメルカプタン、エチルメルカ
プタン、プロピルメルカプタン、フェニルメルカプタン
等のメルカプト類、メルカプトプロピオン酸あるいはメ
ルカプトプロピオン酸の多価アルコールエステル、例え
ばエチレングリコールジメルカプトプロピオン酸エステ
ル、トリメチロールプロパントリメルカプトプロピオン
酸、ペンタエリスリトールベンタメルカプトブロピオン
酸等があげられる。
さらにその他、活性水素を有する化合物としてはポリビ
ニルアルコール、ポリ酢酸ビニル部分加水分解物、デン
プン、セルロース、セルロースアセテート、セルロース
アセテートブチレート、ヒドロキシエチルセルロース、
アクリルポリオール樹脂、スチレンアリルアルコール共
重合樹脂、スチレン−マレイン酸共重合樹脂、アルキッ
ド樹脂、ポリエステルポリオール樹脂、ポリエステルカ
ルボン酸樹脂、ポリカプロラクトンポリオール樹脂、ポ
リプロピレンポリオール、ポリテトラメチレングリコー
ル等がある。
また、活性水素を有する化合物は、その骨格中に不飽和
2重粘合を有していても良く、具体例としては、アリル
アルコール、アクリル酸、メタクリル酸、3−シクロヘ
キセンメタノール、テトラヒドロフタル酸等がある。
これら活性水素を有する化合物であればどのようなもの
でも用いることが出来、それらは2種以上を混合しても
よい。
本発明の新規なポリエーテル化合物の原料の一つとなる
4−ビニルシクロヘキセン−1−オキシドは下式 で示される化合物であり、ブタジェンの三量化により得
られる4−ビニルシクロヘキセンを過酢酸や過酸化水素
などで部分エポキシ化することにより工業的に製造され
ている。
本発明の新規なポリエーテル化合物のもう一つの原料と
なるエポキシ基を2個以上有する化合物とは、−分子中
に2個以上エポキシ基を有している化合物であればどの
ようなものでもよく、これらは単独または二種以上組み
合わせて使用することができる。
たとえば などの脂環型エポキシ樹脂 [但し、Rは水素原子、アルキル基など]などのポリア
ルコールおよびポリグリコールのグリシジルエーテル、
エポキシ化大豆油、エポキシ化亜麻仁油などのポリオレ
フィン型エポキシ樹脂。
ジグリシジルしダントイン、トリグリシジルイソシアヌ
レートなどの複素環式エポキシ樹脂、テトラグリシジル
ジアミノジフェニルメタン、トリグリシジルP−アミノ
フェルノールなどのグリシジルアミン系樹脂、フタル酸
ジグリシジルエステル。
テトラしドロフタル酸ジグリシジルエステレルなどのグ
リシジルエステル系樹脂、その他、ビスフェノールA型
エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ノボ
ラック型エポキシ樹脂などを挙げることができる。
本発明の新規なポリエーテル化合物は前述の活性°水素
を1個以上有する化合物と4−ビニルシクロヘキセン−
1−オキシド及びエポキシ基を2個以上有する化合物と
を触媒存在下で反応させることにより得ることができる
この場合、得られるポリエーテル化合物において、4−
ビニルシクロヘキセン−1−オキシド及びエポキシ基を
2個以上有する化合物はそれらが有するエポキシ基が開
環して生じたエーテル結合によって相互にランダム結合
したリニアな構造、また、一部は架橋した構造を含む構
造に変化する。
この一部が架橋した構造を分子内に導入したことが本発
明のポイントであり、得られるポリエーテル化合物を前
駆体として得られるエポキシ化合物の軟化温度の上昇、
すなわち、耐ブロッキング性の向上に寄与しているもの
と考えられる。
また、以下に述べる反応条件によってはエポキシ基を2
個以上有する化合物中の一部のエポキシ基が残存してい
る場合もあり得る。
本発明において開始剤として用いられる活性水素を1個
以上有する化合物はそのアルキル部分の残基とエーテル
基および末端の水素原子がエポキシ化合物中に残存する
活性水素を1個以上有する化合物として例えば、トリメ
チロールプロパン CH3CH2C(CH20H)3 を用いた場合、得られるポリエーテル化合物においては
残基と末端の水素原子は以下のような構造で残存する。
CH3CH2C(CH20)3(Y)nH3[ただし、
(1)式において、nは3〜100の自然数であり、反
応に用いられる活性水素を1個以上有する化合物と4−
ビニルシクロヘキセン−1−オキシド及びエポキシ基を
2個以上有する化合物との使用比率によって決まる、Y
は4−ビニルシクロヘキセン−1−オキシド及びエポキ
シ基を2個以上有する化合物エポキシ基部分が開環して
生じたエーテル結合部分で結合したランダム結合構造や
一部が架橋した構造部分、また1反応条件によっては CH3CH2C(CH20)3(Y)nH3の2分子以
上がYの部分で架橋したm造も取り得る]反応の際、4
−ビニルシクロヘキセン−1−オキシド以外のエポキシ
基を1個有する化合物を共重合させることができる。
但し、4−ビニルシクロヘキセン−1−オキシドと4−
ビニルシクロヘキセン−1−オキシド以外のエポキシ基
を1個有する化合物との割合は。
前者が1〜100%、後者が99〜0%の範囲でなけれ
ばならない。
前者が1%以下ではビニル基の含有五が少なくなり、ま
たシクロヘキサン骨格の特徴が出なくなる0反応はこの
4−ビニルシクロヘキセン−1−オキシドと4−ビニル
シクロヘキセン−1−オキシド以外のエポキシ基を1個
有する化合物とを合わせたちの1モルに対して1個以上
の活性水素を有する化合物を0.01〜1モル、エポキ
シ基を2個以上有する化合物を0.0.001〜0.5
モル、好ましくは0.01〜0.2モルの割合で反応さ
せる。
1個以上の活性水素を有する化合物が0.01モル以下
では開始剤としてのはたらきがなくなる。
また、エポキシ基を2個以上有する化合物が0゜001
モル以下ではエポキシ化合物を改質することができず、
0.5モル以上では分子量が高くなりすぎて実際上使用
できるものとはならない。
1個以上の活性水素を有する化合物に4−ビニルシクロ
ヘキセン−1−オキシドとエポキシ基を2個以上有する
化合物との混合物を付加重合させる際、4−ビニルシク
ロヘキセン−1−オキシドとエポキシ基を2個以上有す
る化合物とを同時に反応させることができる。
また4−ビニルシクロヘキセン−1−オキシドまたはエ
ポキシ基を2個以上有する化合物どちらかを先に反応さ
せ、その反応付加物にもう一方を反応させることができ
る。
さらに、4−ビニルシクロヘキセン−1−オキシドとエ
ポキシ基を2個以上有する化合物とを同時に反応させた
ものにどちらか一方、あるいはどちらか一方を先に反応
させたものに4−ビニルシクロヘキセン−1−オキシド
とエポキシ基を2個以上有する化合物を同時に反応させ
ることもできる0反応時に用いられる触媒としてはメチ
ルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、ピペラジン
等のアミン類、ピリジン類、イミダゾール類等の有機塩
基、テトラブチルアンモニウムブロマイドなどの4級ア
ンモニウム塩、ギ酸、酢酸、10ピオン酸等の有機酸類
、硫酸、塩酸等の無機酸、ナトリウムメチラート等のア
ルカリ金属類のアルコラード類、KOH,NaOH等の
アルカリ類、BF   ZnCJ   Aj041  
5nCj 4等の3・     2・     3・ ルイス酸又はそのコンプレックス類、トリエチルアルミ
ニウム、ジエチル亜鉛等の有機金属化合物をあげること
ができる。
触媒の量は種類によって異なるが、出発原料に対して0
.01〜10%、好ましくは0.1〜5%の範囲で使用
することができる。
反応温度は−20〜200’C1好ましくは0°C〜1
20℃である。
反応は溶媒を用いて行なうこともできる。
溶媒としては活性水素を有しているものは使用すること
ができない。
すなわち、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソ
ブチルケトンのようなケトン類、ベンゼン、トルエン、
キシレンのような芳香族溶媒その他エーテル、脂肪族炭
化水素、エステル類等を使用することができる。
4−ビニルシクロヘキセン−1−オキシドから生じたシ
クロヘキサンポリエーテルtfi造部分は以下のような
式で表わされる。
4−ビニルシクロヘキセン−1−オキシドと同時に用い
られるエポキシ基を2個以上有する化合物として例えば を用いた場合、上記化合物から生じたポリエーテル構造
を有する部分は以下の構造のものの混合物となる。
エポキシ基を2個以上有する化合物から生じたこれらの
ポリエーテル構造部分だけでリニアな構造を形成する場
合もあり、また、これらのポリエーテル構造部分と4−
ビニルシクロヘキセン−1−オキシドから生じたシクロ
ヘキサンポリエーテル構造とが一部はリニアなランダム
構造に、一部は架橋された構造を形成する場合があり得
る。
目的化合物は濃縮等の通常の化学工学的手段によって反
応粗液かち取り出すことができる。
(発明の効果) 以上述べたように、活性水素を1個以上有する化合物に
4−ビニルシクロヘキセン−1−オキシドを付加して合
成する際、同時にエポキシ基を2個以上有する化合物を
共重合させて得られるものは高い分子量、即ち、高い粘
度を有するポリエーテル化合物が得られる。
このポリエーテル化合物は基本骨格がシクロヘキサン環
で構成されており5さらに、末端21E結合が側鎖とし
て導入されているため樹脂原料として用いた場合、硬度
1強度に優れているばかりでなく適度の可とう性を有し
、かつ、耐水性を有する樹脂を得ることができる。
さらに、側鎖の末端2型詰合の反応性を利用して例えば
、シラン化合物を付加することによりシランカップリン
グ剤原料として用いることができる。
また、ビニル基のラジカル重合性を利用して不飽和ポリ
エステル樹脂の改質剤として利用することができる。
さらに、この2前詰合を適当なエポキシ化剤でエポキシ
化することにより、耐熱性2機械特性。
電気特性、透明性、可とう性や耐水性などの優れた特徴
はそのまま有し、さらに、耐ブロツキング特性などが改
良されたエポキシ樹脂を得ることができる。
次に実施例を挙げて本発明のポリエーテル化合物につい
て説明する。
「実施例1」 トリメチロールプロパン7.1g (0,05モル)を
4−ビニルシクロヘキセン−1−オキシド124g (
1,0−1ニル)に溶解し、さらに4−ビニルシクロヘ
キセンジエボキシド5.0g (0゜03モル)を溶解
した。
続いてB F 3エーテラート2.7gを酢酸エチル溶
液として4時間かけて滴下し反応させた。
滴下中系内は50℃に保った。
滴下終了後、ガスクロマトグラフィーにより分析したと
ころトリメチロールプロパン、4−ビニルシクロヘキセ
ン−1−オキシドおよび4−ビニルシクロヘキセンジエ
ボキシドがほとんど消失していることを確認できた。
続いて1反応粗液に酢酸エチル200gを追加し、純水
300gで3回水洗した。(以下余白)続いて、ロータ
リーエバポレーターで低沸分を除去し、目的のエポキシ
化合物を得た。
「実施例2〜3」 トリメチロールプロパン、4−ビニルシクロヘキセン−
1−オキシド、4−ビニルシクロヘキセンジエポキシド
の反応比率を変えて、実施例1と同様にして反応を行な
い、ポリエーテル化合物を得た。
「実施例4〜5」 4−ビニルシクロヘキセンジエキボシドの代わりに、3
.4−エポキシシクロへキシル−3,4−エボキシシク
ロヘキサン力ルポキシレート[セロキサイド2021 
:ダイセル化学(株)製〕を使用して同様にエポキシ化
合物を得た。
「比較例1〜2」 トリメチロールプロパンと4−ビニルシクロヘキセン−
1−オキシドのみを使用し、同様にエポキシ化合物を得
た。
以上「実施例1〜5」、「比較例1〜2」の結果を表−
1にまとめた。
手 続 補 正 書(自発) 1.事件の表示 昭和63年特許願第51213号 2、発明の名称 住 所  大阪府堺市鉄砲町1番地 名 称  (290)ダイセル化学工業株式会社明細書
の発明の詳細な説明の柵 待計山覇へ ダイセル化学工業株式会社 5、補正の内容 (1)明細書の第6ページ3行目 [・・・1.4タンジオール・・・] を [・・・1.4ブタンジオール・・・]に修正する。
(2)明細書の第11ページ下から7行目[・・・アミ
ノフェルノール・・・コ を [・・・アミノフェノール・・・] に修正する。
(3)明細書の第14ページ下から2行目[・・・O,
0,001・・・] を [・ ・ ・ 0. 001  ・ ・ ・ ]に修正
する。
手続補正書(自発) 昭和63年12月9日 1、事件の表示 昭和63年特許願第51213号 2、発明の名称 ポリエーテル化合物 3、補正をする者 事件との関係  特許出願人 郵便番号 590 住 所  大阪府堺市銑砲町1番地 名 称  (290)ダイセル化学工業株式会社代表者
  児島 傘部′パ:パ) ’、’;、i I: + 二 ・・−゛ 明  細  書 1、発明の名称 ポリエーテル化合物 2、特許請求の範囲 4−ビニルシクロヘキセン−1−オキシドとエポキシ基
を2(1重以上有する化合物とを1個以上の活性水素を
有する化合物に付加共重合させて得られるポリエーテル
化合物。
3、発明の詳細な説明 [産業上の利用分野] 本発明は、エーテル基とビニル性2重粘合を合わせ持つ
新規なポリエーテル化合物に関する。
さらに詳しくは、耐熱性、耐候性、耐水性に秀れ、さら
に、軟化温度の向上により耐ブロッキング性が改善され
た新規な脂環式エポキシ化合物の前駆体となる新規なポ
リエーテル化合物に関する。
[従来技術] 従来よりポリエーテル化合物としてはポリエチレングリ
コール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレ
ングリコールなどがあり、ポリウレタン、塗料、接着剤
、成形材、などの樹脂原料として広く用いられている。
これらポリエーテル化合物の多くは末端が水酸基のもの
が多く樹脂原料として用いる場合、その応用範囲が限定
されるという欠点を有している。
これらの欠点を克服するためにアリルグリシジルエーテ
ルのグリシジル基を重合させた末端がアリル基であるポ
リエーテル化合物、ポリプロピレングリコールの熱分解
により末端をビニル基としたポリエーテル化合物などが
使用されている。
しかし、これらの化合物は分子構造が直鎖であるため、
これらを用いて得られる樹脂は柔軟性には優れているが
、硬度9強度については不満足のものが多い。
このような背景から本発明者らは特開昭60−1619
40号公報にて4−ビニルシクロヘキセン1−オキシド
を重合させて得られる分子内にビニル基を有し、11脂
原料として硬さを付与できる骨格を有するポリエーテル
化合物を開示した。
この化合物は反応性に富む2重結合を利用してシランカ
ップリング剤の原料やポリエステル樹脂などの改質に使
用されようとしている。
また、エポキシ化剤でビニル基の2重結合をエポキシ化
する事により得られるエポキシ樹脂は耐熱性に優れた脂
環式のエポキシ樹脂として優れている。
[発明が解決しようとする課題] しかし、4−ビニルシクロヘキセン1−オキシドだけを
重合させて得られるポリエーテル化合物は液状または半
固体状の樹脂であり2分子量も比教的低いものしか得ら
れていなかった。
この様な状況から本発明者らが検討した結果。
4−ビニルヘキセン−1−オキシドとエポキシ基を1個
有する化合物とを1個以上の活性水素基を有する化合物
に付加重合させて得られるポリエーテル化合物が特開昭
60−161940号の化合物の特徴を損うことなく耐
熱性、耐水性、可どう性、ガラス転移温度など種々の点
で優れた特性を示すことを見い出し1本田−人は特願昭
62−212139号にポリエーテル化合物を、また、
そのポリエーテル化合物をエポキシ化して得られるエポ
キシ化合物を特願昭62−215526号に開示した。
しかしながら、エポキシ樹脂の使用方法、使用目的が多
様化されるにつれ要求性能も多様化しており、4−ビニ
ルシクロヘキセン1−オキシドとエポキシ基を1個有す
る化合物とを1個以上の活性水素基を有する化合物に付
加重合させて得られるポリエーテル化合物をエポキシ化
して得られるエポキシ化合物も軟化温度がやや低いとい
う難点があり、特に夏期における保管時、運搬時などに
樹脂がブロッキングを起こすというトラブルが発生する
ことがあった。
以上のような情況に鑑み2本発明者らが鋭意検討した結
果、4−ビニルシクロヘキセンl−オキシドとエポキシ
基を2個以上有する化合物とを1個以上の活性水素基を
有する化合物に付加重合させて得られるポリエーテル化
合物が改良されたエポキシ樹脂の原料どなることを見出
だし1本発明を完成させた。
[発明の構成] すなわち2本発明は [4−ビニルシクロヘキセン−1−オキシドとエポキシ
基を2個以上有する化合物とを1個以上の活性水素を有
する化合物に付加共重合させて得られるポリエーテル化
合物] である。
次に本発明について詳述する。
本発明の新規なポリエーテル化合物において、開始剤と
なる活性水素を有する有機化合物としては、アルコール
類、フェノール類、カルボン酸類、アミン類、チオール
類等があげられる。
アルコール類としては、1価のアルコールでも多価アル
コールでもよい。
例えばメタノール、エタノール、プロパツール、ブタノ
ール、ペンタノール、ヘキサノール、オクタツール等の
脂肪族アルコール、ベンジルアルコールのような芳香族
アルコール、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール
、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1
,3ブタンジオール、1,4ブタンジオール、ベンタン
ジオール、1.6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグ
リコール、オキシピバリン酸ネオペンチルグリコールエ
ステル、シクロヘキサンジメタツール、グリセリン、ジ
グリセリン、ポリグリセリン、トリメチロールプロパン
、トリメチロールエタン、ペンタエリスリトール、ジペ
ンタエリスリトールなどの多価アルコール等がある。
フェノール類としては、フェノール、クレゾール、カテ
コール、ピロガロール、ハイドロキノン、ハイドロキノ
ンモノメチルエーテル、ビスフェノールA、ビスフェノ
ールF、4,4゛−ジヒドロキシベンゾフェノン、ビス
フェノールS、フェノール樹脂、タレゾールノボラック
樹脂等がある。
カルボン酸類としてはギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸
、動植物油の脂肪酸、フマル酸、マレイン酸、アジピン
酸、ドデカン2酸、トリメリット酸、ビ°ロメリット酸
、ポリアクリル酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタ
ル酸等がある。
また、乳酸、クエン酸、オキシカプロン酸等、水酸基と
カルボン酸を共に有する化合物もあげられる。
アミン類としてはモノメチルアミン、ジメチルアミン、
モノエチルアミン、ジエチルアミン、プロピルアミン、
モノブチルアミン、ジブチルアミン、ペンチルアミン、
ヘキシルアミン、シクロヘキシルアミン、オクチルアミ
ン、ドデシルアミン、4.4゛−ジアミノジフェニルメ
タン、イソホロンジアミン、トルエンジアミン、ヘキサ
メチレンジアミン、キシレンジアミン、ジエチレントリ
アミン、トリエチレンテトラミン、エタノールアミン等
がある。
チオール類としてはメチルメルカプタン、エチルメルカ
プタン、プロピルメルカプタン、フェニルメルカプタン
等のメルカプト類、メルカプトプロピオン酸あるいはメ
ルカプトプロピオン酸の多価アルコールエステル、例え
ばエチレングリコールジメルカプトプロピオン酸エステ
ル、トリメチロールプロパントリメルカプトプロピオン
酸、ペンタエリスリトールベンタメルカブトプロビオン
酸等があげられる。
さらにその他、活性水素を有する化合物としてはポリビ
ニルアルコール、ポリ酢酸ビニル部分加水分解物、デン
プン、セルロース、セルロースアセテート、セルロース
アセテートブチレート、しドロキシエチルセルロース、
アクリルポリオール樹脂、スチレンアリルアルコール共
重合樹脂、スチレン−マレイン酸共重合樹脂、アルキッ
ド樹脂、ポリエステルポリオール樹脂、ポリエステルカ
ルボン酸樹脂、ポリカプロラクトンポリオール樹脂、ポ
リプロピレンポリオール、ポリテトラメチレングリコー
ル等がある。
また、活性水素を有する化合物は、その骨格中に不飽和
2重結合を有していても良く、具体例としては、アリル
アルコール、アクリル酸、メタクリル酸、3−シクロヘ
キセンメタノール、テトラしドロフタル酸等がある。
これら活性水素を有する化合物であればどのようなもの
でも用いることが出来、それらは2種以上を混合しても
よい。
本発明の新規なポリエーテル化合物の原料の一つとなる
4−ビニルシクロヘキセン−1−オキシドは下式 で示される化合物であり、ブタジェンの三量化により得
られる4−ビニルシクロヘキセンを過酢酸や過酸化水素
などで部分エポキシ化することにより工業的に製造され
ている。
本発明の新規なポリエーテル化合物のもう一つの原料と
なるエポキシ基を2個以上有する化合物とは、−分子中
に2個以上エポキシ基を有している化合物であればどの
ようなものでもよく、これらは単独または二種以上組み
合わせて使用することができる。
たとえば などの脂環型エポキシ樹脂 [但し、Rは水素原子、アルキル基など]などのポリア
ルコールおよびポリグリコールのグリシジルエーテル、
エポキシ化大豆油、エポキシ化亜麻仁油などのポリオレ
フィン型エポキシ樹脂。
ジグリシジルヒダントイン、トリグリシジルイソシアヌ
レートなどの複素環式エポキシ樹脂、テトラグリシジル
ジアミノジフェニルメタン、トリグリシジルP−アミノ
フェノールなどのグリシジルアミン系樹脂、フタル酸ジ
グリシジルエステル。
テトラヒドロフタル酸ジグリシジルエステレルなどのグ
リシジルエステル系樹脂、その他、ビスフェノールA型
エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ノボ
ラック型エポキシ樹脂などを挙げることができる。
本発明の新規なポリエーテル化合物は前述の活性水素を
1個以上有する化合物と4−ビニルシクロヘキセン−1
−オキシド及びエポキシ基を2個以上有する化合物とを
触媒存在下で反応させることにより得ることができる。
この場合、得られるポリエーテル化合物において、4−
ビニルシクロヘキセン−1−オキシド及びエポキシ基を
2個以上有する化合物はそれらが有するエポキシ基が開
環して生じたエーテル結合によって相互にランダム結合
したリニアな構造、また、一部は架橋した構造を含む構
造に変化する。
この一部が架橋した構造を分子内に導入したことが本発
明のポイントであり、得られるポリエーテル化合物を前
駆体として得られるエポキシ化合物の軟化温度の上昇、
すなわち、耐ブロッキング性の向上に寄与しているもの
と考えられる。
また、以下に述べる反応条件によってはエポキシ基を2
個以上有する化合物中の一部のエポキシ基が残存してい
る場合もあり得る。
本発明において開始剤として用いられる活性水素を1個
以上有する化合物はそのアルキル部分の残基とエーテル
基および末端の水素原子がエポキシ化合物中に残存する
活性水素を1個以上有する化合物として例えば、トリメ
チロールプロパン CHCHC(CH20H)3 を用いた場合、得られるポリエーテル化合物においては
残基と末端の水素原子は以下のような構造で残存する。
CHOHC(CHO)   (Y) nH3(I) [ただし、(1)式において、nは3〜100の自然数
であり、反応に用いられる活性水素を1個以上有する化
合物と4−ビニルシクロヘキセン−1−オキシド及びエ
ポキシ基を2個以上有する化合物との使用比率によって
決まる、Yは4−ビニルシクロヘキセン−1−オキシド
及びエポキシ基を2個以上有する化合物エポキシ基部分
が開環して生じたエーテル結合部分で結合したランダム
結合構造や一部が架橋した構造部分、また2反応条件に
よっては CH3CH2C(CF2O)3(Y)nH3の2分子以
上がYの部分で架橋した構造も取り得る]反応の際、4
−ビニルシクロヘキセン−1−オキシド以外のエポキシ
基を1個有する化合物を共重合させることができる。
但し、4−ビニルシクロヘキセン−1−オキシドと4−
ビニルシクロヘキセン−1−オキシド以外のエポキシ基
を1個有する化合物との割合は。
前者が1〜100%、後者が99〜0%の範囲でなけれ
ばならない。
前者が1%以下ではビニル基の含有量が少なくなり、ま
たシクロヘキサン骨格の特徴が出なくなる0反応はこの
4−ビニルシクロヘキセン−1−オキシドと4−ビニル
シクロヘキセン−1−オキシド以外のエポキシ基を1個
有する化合物とを合わせたちの1モルに対して1個以上
の活性水素を有する化合物を0.01〜1モル、エポキ
シ基を2個以上有する化合物を0.001〜0.5モル
好ましくは0.01〜0.2モルの割合で反応させる。
1個以上の活性水素を有する化合物が0.01モル以下
では開始剤としてのはたらきがなくなる。
また、エポキシ基を2個以上有する化合物が0゜001
モル以下ではエポキシ化合物を改質することができず、
0.5モル以上では分子量が高くなりすぎて実際上使用
できるものとはならない。
1個以上の活性水素を有する化合物に4−ビニルシクロ
ヘキセン−1−オキシドとエポキシ基を2個以上有す多
化合物との混合物を付加重合させる際、4−ビニルシク
ロヘキセン−1−オキシドとエポキシ基を2個以上有す
る化合物とを同時に反応させることができる。
また4−ビニルシクロヘキセン−1−オキシドまたはエ
ポキシ基を2個以上有する化合物どちらかを先に反応さ
せ、その反応付加物にもう一方を反応させることができ
る。
さらに、4−ビニルシクロヘキセン−1−オキシドとエ
ポキシ基を2個以上有する化合物とを同時に反応させた
ものにどちらか一方、あるいはどちらか一方を先に反応
させたものに4−ビニルシクロヘキセン−1−オキシド
とエポキシ基を2個以上有する化合物を同時に反応させ
ることもできる0反応時に用いられる触媒としてはメチ
ルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、ピペラジン
等のアミン類、ピリジン類、イミダゾール類等の有機塩
基、テトラブチルアンモニウムブロマイドなどの4級ア
ンモニウム塩、ギ酸、酢酸、10ピオン酸等の有機酸類
、硫酸、塩酸等の無機酸、ナトリウムメチラート等のア
ルカリ金属類のアルコラード類、KOH,NaOH等の
アルカリ類、BF   Z n Cj   A j C
J   S n Cj 4等の3・   、 2ゝ  
   3ゝ ルイス酸又はそのコンプレックス類、トリエチルアルミ
ニウム、ジエチル亜鉛等の有機金属化合物をあげること
ができる。
触媒の量は種類によって異なるが、出発原料に対して0
.01〜10%、好、ましくは0.1〜5%の範囲で使
用することができる。
反応温度は一20〜200℃、好ましくは0℃〜120
℃である。
反応は溶媒を用いて行なうこともできる。
溶媒としては活性水素を有しているものは使用すること
ができない。
すなわち、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソ
ブチルゲトンのようなケトン類、ベンゼン、トルエン、
キシレンのような芳香族溶媒その他エーテル、脂肪族炭
化水素、エステル類等を使用することができる。
4−ビニルシクロヘキセン−1−オキシドから生じたシ
クロヘキサンポリエーテル構造部分は以下のような式で
表わされる。
4−ビニルシクロヘキセン−1−オキシドと同時に用い
られるエポキシ基を2個以上有する化合物として例えば を用いた場合、上記化合物から生じたポリエーテル構造
を有する部分は以下の構造のものの混合物となる。
エポキシ基を2個以上有する化合物から生じたこれらの
ポリエーテル構造部分だけでリニアな構造を形成する場
合もあり、また、これらのポリエーテル構造部分と4−
ビニルシクロヘキセン−1−オキシドから生じたシクロ
ヘキサンポリエーテル構造とが一部はリニアなランダム
構造に、一部は架橋された構造を形成する場合があり得
る。
架橋した構造が分子内に存在するか否かは以下のように
して確認することができる。
エポキシ基を2個以上有している化合物を共重合させて
いない同程度の分子量を有している従来のポリエーテル
化合物と本発明の、すなわち、エポキシ基を2個以上有
している化合物を共重合させて得られたポリエーテル化
合物とをそれぞれゲルパーミェーションクロマトグラフ
にかけて得られた両チャートのパターンを比較すればよ
い。
なお、第1図(a)、(b)および(c)は実施例2.
3および比教例1において得られたポリエーテル化合物
についてのそれである。
また、チャートの下部に各測定条件および数平均分子量
(MN)、重量平均分子量(MW)分子量分布(MW/
MN)の数値を示した。
目的化合物は濃縮等の通常の化学工学的手段によって反
応粗液から取り出すことができる。
(発明の効果) 以上述べたように、活性水素を1個以上有する化合物に
4−ビニルシクロヘキセン−1−オキシドを付加して合
成する際、同時にエポキシ基を2個以上有する化合物を
共重合させて得られるものは高い分子量、即ち、高い粘
度を有するポリエーテル化合物が得られる。
このポリエーテル化合物は基本骨格がシクロヘキサン環
で構成されており、さらに、末端2重結合が側鎖として
導入されているため樹脂原料として用いた場合、硬度1
強度に優れているばかりでなく適度の可どう性を有し、
かつ、耐水性を有する樹脂を得ることができる。
さらに、 1PIeの末端2重結合の反応性を利用して
例えば、シラン化合物を付加することによりシランカッ
プリング剤原料として用いることができる。
また、ビニル基のラジカル重合性を利用して不飽和ポリ
エステル樹脂の改質剤として利用することができる。
さらに、この2重結合を適当なエポキシ化剤でエポキシ
化することにより、耐熱性、i減時性。
電気特性、透明性、可どう性や耐水性などの優れた特徴
はそのまま有し、さらに、耐ブロツキング特性などが改
良されたエポキシ樹脂を得ることができる。
次に実施例を挙げて本発明のポリエーテル化合物につい
て説明する。
「実施例1」 トリメチロールプロパン7.1g <0.05モル)を
4−ビニルシクロヘキセン−1−オキシド124g (
1,0モル)に溶解し、さらに4−ビニルシクロヘキセ
ンジエボキシド5.0g (0゜03モル)を溶解した
続いてBF3エーテラート2.7gを酢酸エチル溶液と
して4時間かけて滴下し反応させた。
滴下中糸内は50℃に保った。
滴下終了後、ガスクロマトグラフィーにより分析したと
ころトリメチロールプロパン、4−ビニルシクロヘキセ
ン−1−オキシドおよび4−ビニルシクロヘキセンジエ
ボキシドがほとんど消失していることを確認できた。
続いて9反応粗液に酢酸エチル200gを追加し、純水
300gで3回水洗した。
続いて、ロータリーエバポレーターで低沸魚骨を除去し
て目的のポリエーテル化合物を得た。
「実施例2〜3」 トリメチロールプロパン、4−ビニルシクロヘキセン−
1−オキシド、4−ビニルシクロヘキセンジエボキシド
の反応比率を変えて実施例1と同様にして反応を行い、
ポリエーテル化合物を得た。
「実施例4〜5」 4−ビニルシクロヘキセンジエボキシドの替わりに3.
4−エポキシシクロへキシル−3,4−エポキシシクロ
ヘキサンカルボキシレート[七ロキサイド2021 :
ダイセル化学(株)製]を使用して同様にして反応を行
い、ポリエーテル化合物を得た。
「比較例1〜2」 トリメチロールプロパンと4−ビニルシクロヘキセン−
1−オキシドのみを使用し、同様にポリエーテル化合物
を得た。
以上「実施例1〜5」 「比較例1〜2Jの結果を表−
1にまとめた。
また、表−2は実施例2.3および比較例1における開
始剤であるトリメチロールプロパン(TMP)に対する
4−ビニルシクロヘキセン−1−オキシド(VCM)単
独または4−ビニルシクロヘキセンジエボキシド(VC
D)との混合物のモル比、およびTMPに対するエポキ
シ基のモル比の数値を示したものである。(以下余白)
表−2 第1図(a)、(b)および(C)チャートから開始剤
であるトリメチロールプロパンに対するエポキシ化合物
の使用モル比が実施例2および実施例3より大(すなわ
ち、分子量が大と考えられる)である比較例1で得られ
たポリエーテル化合物の方が逆に分子量が低いようなパ
ターンとなっていることからジエボキシド化合物を共重
合させた本願のポリエーテル化合物中に架橋構造が形成
されていることを予想することができる。 −また1両
ポリエーテル化合物が有している側鎖のビニル基をエポ
キシ化して得られるエポキシ樹脂も基本骨格は変化しな
いので同じような差が持ち越されると考えられる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)、(b)および(c)は実施例2.3およ
び比較例1において得られたポリエーテル化合物につい
てのゲルパーミェーションクロマトグラフにかけて得ら
れたチャートである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1.  4−ビニルシクロヘキセン−1−オキシドとエポキシ
    基を2個以上有する化合物とを1個以上の活性水素を有
    する化合物に付加共重合させて得られるポリエーテル化
    合物。
JP5121388A 1988-03-03 1988-03-04 ポリエーテル化合物 Pending JPH01225629A (ja)

Priority Applications (5)

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JP5121388A JPH01225629A (ja) 1988-03-04 1988-03-04 ポリエーテル化合物
US07/318,309 US5122586A (en) 1988-03-03 1989-03-03 Compositions of polyether compounds, epoxy compounds and processes for production thereof based on 4-vinylcyclohexene-1-oxide
EP89103753A EP0331183B1 (en) 1988-03-03 1989-03-03 Compositions of polyether compounds, epoxy compounds and processes for production thereof
DE68923014T DE68923014T2 (de) 1988-03-03 1989-03-03 Zusammensetzungen auf der Basis von Polyetherverbindungen und Epoxydverbindungen und Verfahren für ihre Herstellung.
US07/604,279 US5140091A (en) 1988-03-03 1990-12-20 Compositions of polyether compounds, epoxy compounds and processes for production thereof based on 4-vinylcyclohexene-1-oxide

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0483796A2 (en) * 1990-10-30 1992-05-06 Daicel Chemical Industries, Ltd. A composition comprising polyether compounds, a process for the preparation thereof and a curable resin composition

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0483796A2 (en) * 1990-10-30 1992-05-06 Daicel Chemical Industries, Ltd. A composition comprising polyether compounds, a process for the preparation thereof and a curable resin composition

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